JP2543890Y2 - コンバータトランス - Google Patents

コンバータトランス

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JP2543890Y2
JP2543890Y2 JP12016790U JP12016790U JP2543890Y2 JP 2543890 Y2 JP2543890 Y2 JP 2543890Y2 JP 12016790 U JP12016790 U JP 12016790U JP 12016790 U JP12016790 U JP 12016790U JP 2543890 Y2 JP2543890 Y2 JP 2543890Y2
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magnetic core
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converter transformer
slit
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勝規 大村
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Coils Of Transformers For General Uses (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、各種の映像機器、産業機器などに使用する
コンバータトランスに関するものである。
従来の技術 近年コンバータトランスは、小型化と多出力化が進
み、それに伴い端子ピンの本数が増え端子ピン間の距離
が非常に短くなってきている。そこでその端子ピン間に
安全規格上必要な絶縁距離を確保し、さらに耐電圧試験
をも満足するよう端子ピンにリード線を巻付ける際リー
ド線のゆるみをなくしたり端子ピンにできるだけ密接に
リード線を巻付けたりしてハンダ付け後も端子ピン間の
絶縁距離を確保できるようにしていた。
以下に従来のコンバータトランスについて説明する。
第8図は従来のコイルボビンの斜視図を示すものであ
る。第8図において1はEE型またはEI型の磁心、2はコ
イルボビン、3はこのコイルボビン2に巻回されたコイ
ル、4はコイル3から引出された引出しリード線、6は
端子ピンを示すものである。
コンバータトランスの端子部分の構成は、各端子ピン
6の間に設けられたスリット7にコイル3より引出され
た引出しリード線4を通し、それぞれの端子ピン6に引
出しリード線4を巻付け、必要回数巻付け後その部分に
半田付けを施したものである。
考案が解決しようとする課題 しかしながら上記の従来の構成では、端子ピン6に引
出しリード線4を巻付けさらに巻付部に半田付けを行っ
た後、端子ピン6間の絶縁距離は確保されていても、安
全規格上の耐電圧検査で製品として満足できないものも
しばしばあらわれるようになっている。また製造面にお
いても端子ピン6に引出しリード線4を巻付けるときの
製造条件が非常にきびしくなっているため生産性が悪く
なるという問題点を有していた。
本考案は上記従来の問題点を解決するもので、従来使
用していたコイルボビンと同じサイズのものでも確実に
端子ピン間に絶縁距離を確保でき、耐電圧試験特に2次
巻線間における不良品も発生せず、さらには端子ピンと
磁心間の絶縁距離も十分確保できるコンバータトランス
を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 この課題を解決するために本考案のコンバータトラン
スは、端子板の端子ピン間および磁心と端子間に溝を設
けるとともに、端子板の磁心のはまり合う部分にスリッ
トを設け、上記端子板の下面に上記溝にはめこまれる外
側へ突出する突片と上記スリットにはめこまれる上方に
突出する突片を形成した絶縁板を取り付けることによっ
て、端子ピン間および、端子ピンと磁心間の安全規格上
の絶縁距離を十分確保できるような構成としたものであ
る。
作用 この構成により端子ピン間および端子ピンと磁心間の
絶縁距離が確保でき、耐電圧試験の要求電圧値も満足さ
せることができる。
実施例 以下本考案の一実施例について図面を参照しながら説
明する。
第1図は本考案に使用するコンバータトランスの分解
斜視図を示すものであり、第2図は同正面図、第3図は
同側面図を示すものである。また第4図は絶縁板をはめ
こむ前の同底面図、第5図は絶縁板をはめこんだ状態の
同底面図、第6図は端子ピンの構造と端子ピンと磁心間
の絶縁距離を示す第2図のa−a′断面図、第7図は端
子ピン部の構造と端子ピン間の絶縁距離を示す第5図の
b−b′断面図を示すものである。第1図〜第7図にお
いて、11はフェライトなどからなるEE型またはEI型の磁
心、12はコイルボビン、13はこのコイルボビン12に巻回
されたコイル、14はコイル13を構成する巻線間を絶縁す
る絶縁テープ、15はコイル13の引出しリード線、16は上
方への突片18aと外側方向への突片18bを有した絶縁板、
17は端子ピン、19はコイルボビン12の下端に設けた下端
鍔と一体の端子板、20はこの端子板19に設けたスリッ
ト、21は端子板19の下面の端子ピン17間に設けた溝を示
す。
以上のように構成されたコンバータトランスについて
以下に説明する。
まずこの実施例によれば、コイルボビン12に設けられ
た端子板19の各端子ピン17間および端子ピン17と磁心11
の間に溝21を設けさらに端子板19の磁心11のはまり合う
部分にスリット20を設け、上記溝21にはめこまれる外側
へ突出する突片18bと上記スリット20にはめこまれる上
方に突出する突片18aを有した絶縁板16を取り付ける。
これにより端子ピン17間および端子ピン17と磁心11間の
溝21に絶縁板16の外方への突片18bがはまりこんで各端
子ピン17間の絶縁距離が第7図に示すようにA+B+C
+D+Eの合計となり上記構成にすることによりB+D
が加算され、また端子ピン17と磁心11間の絶縁距離が第
6図に示すようにa+b+c+d+eの合計となり上記
構成にすることによりb+dが加算され耐電圧試験にお
いて有利な絶縁距離を確保できることになる。
考案の効果 以上のように本考案は、端子板の端子ピン間および磁
心と端子間に溝を設けるとともに端子板の磁心のはまり
合う部分にスリットを設け、上記端子板の下面に上記溝
にはめこまれる外側へ突出する突片と上記スリットには
めこまれる上方に突出する突片を有した絶縁板を組み込
むことにより、絶縁距離を確保することができ、要求さ
れる耐電圧値を確実に満足でき、また従来では端子ピン
間の絶縁距離が短いために太いリード線やより線を用い
た設計のできなかったものでも設計が可能となり、より
精度の高い設計を行うことができるコンバータトランス
を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のコンバータトランスの一実施例を示す
斜視図、第2図は正面図、第3図は側面図、第4図は絶
縁板をはめこむ前の底面図、第5図は底面図、第6図は
端子ピン部分のa−a′断面図、第7図は端子ピン部分
のb−b′断面図、第8図は従来のコンバータトランス
の斜視図を示したものである。 11……磁心、12……コイルボビン、13……コイル、14…
…絶縁テープ、15……引出しリード線、16……絶縁板、
17……端子ピン、18a,18b……突片、19……端子板、20
……スリット、21……溝。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コイルを巻回したコイルボビンの一端に上
    記コイルの引出しリード線を接続する複数の端子ピンを
    植設した端子板を設け、この端子板の各端子ピン間およ
    び磁心と端子間に溝を設けるとともに端子板の磁心のは
    まり合う部分にスリットを設け、上部端子板の下面に上
    記溝にはめこまれる外側へ突出する突片と上記スリット
    にはめこまれる上方に突出する突片を形成した絶縁板を
    取付け、上記コイルボビンに磁心を組込んでなるコンバ
    ータトランス。
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