JPH0562758U - 複合遊星歯車装置 - Google Patents

複合遊星歯車装置

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JPH0562758U
JPH0562758U JP1090792U JP1090792U JPH0562758U JP H0562758 U JPH0562758 U JP H0562758U JP 1090792 U JP1090792 U JP 1090792U JP 1090792 U JP1090792 U JP 1090792U JP H0562758 U JPH0562758 U JP H0562758U
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JP
Japan
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planetary gear
stage
gear device
ratio
gear
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Pending
Application number
JP1090792U
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Inventor
一盛 平林
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Harmonic Drive Systems Inc
Original Assignee
Harmonic Drive Systems Inc
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Priority to US07/976,939 priority patent/US5295925A/en
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 後段側遊星歯車装置のキャリアが二分割型構
造をした複合遊星歯車装置において、低速比化を図った
際に生ずる騒音レベルの増加を抑制すること。 【構成】 2段遊星歯車装置1において、その前段遊星
歯車装置2の歯数比u1と後段遊星歯車装置3の歯数比
u2は、u1をなるべく大きくし、u2をなるべく小さ
くし、u1を約5以上にする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は複数の遊星歯車装置を備えた複合遊星歯車装置に関し、後段遊星歯車 装置のキャリアが二分割構造とされ、これらの間に太陽歯車および遊星歯車が組 み込まれた構造のものに関する。さらに詳しくは、本考案はこのような複合遊星 歯車装置における低騒音化の機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本件出願人は先に、特開平3−209038号において、複合遊星歯車装置の 軸長を短くすること等を主目的として、後段側の遊星歯車装置におけるキャリア を二分割構造とし、これらの間に太陽歯車および遊星歯車を組み込む構造を提案 している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
この形式の複合遊星歯車装置の典型例としては、2つの遊星歯車装置を備えた 2段遊星歯車装置がある。2段遊星歯車装置においては、低速比になる程、前段 側すなわち入力側の太陽歯車の径が大きくなり、その周速が大きくなる傾向にあ る。一般的に、歯車装置の騒音は歯車の周速に比例して高くなる。したがって、 低速比化を図る場合、および大径の歯車を使用する場合には、騒音の低減化を考 慮する必要がある。
【0004】 本考案の課題は、この点に鑑みて、二分割構造のキャリアを備えた複合遊星歯 車装置の騒音の低減化を実現することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本考案においては、複合遊星歯車装置における 前段遊星歯車装置の内歯車と太陽歯車との歯数比u1を、約5以上に設定すると 共に、後段側におけるこの歯数比u2よりも大きい値に設定している。
【0006】 また、本考案においては、減速比i(=(u1+1)u2+1)が約16以下 である2段遊星歯車装置において、上記のように歯数比を設定するようにしてい る。
【0007】
【実施例】
以下に、図面を参照して本考案の実施例を説明する。
【0008】 図1乃至図3には、本考案を適用可能な2段遊星歯車装置を示してある。本例の 2段遊星歯車装置1は、装置軸線1aの方向に配列された前段遊星歯車装置2と 後段遊星歯車装置3から構成され、前段遊星歯車装置2の側の前段キャリアと後 段遊星歯車装置の後段内歯車とが一体回転するように連結され、また、前段内歯 車と後段キャリアとが一体回転するように連結されている。この2段遊星歯車装 置の減速比iは次式で与えられる(図2を参照のこと。)
【0009】 i=(u1+1)u2+1 但し、u1=z3/z1 u2=z6/z4 u1:前段側遊星歯車装置の歯数比 u2:後段側遊星歯車装置の歯数比 z1:前段側太陽歯車の歯数 z3:前段側内歯車の歯数 z4:後段側太陽歯車の歯数 z6:後段側内歯車の歯数
【0010】 本例の遊星歯車装置の構造を説明する。後段遊星歯車装置3は、中空の後段ピ ニオン軸31の外周面に形成された後段太陽歯車32と、これに噛み合う4個の 後段遊星歯車33と、これらの遊星歯車を回転自在に支持した後段キャリア34 と、これらの遊星歯車に噛み合っている後段内歯車35から構成されている。こ の後段内歯車35は円環状のケーシング36における内周面の中央部分に形成さ れている。後段キャリア34は、前段遊星歯車装置2の側に位置する第1のキャ リア片34aと反対側に位置する第2のキャリア片34bから構成され、これら の間に、4個の遊星歯車33が挟まれた状態となっている。これらのキャリア片 34a、34bは、締結用ボルト34cによって相互に締結されている。また、 これらのキャリア片34a、34bは、それぞれ主軸受け34d、34eを介し てケーシング36の内周面に回転自在に支持されている。
【0011】 第2のキャリア片34bの内周面と後段ピニオン軸31の外周面の元端側の部 分との間には、深溝軸受け37が嵌め込まれている。この軸受け37を介して、 後段ピニオン軸31は回転自在の状態で第2のキャリア片34bの側に支持され ている。また、軸受け37が取付けられている後段ピニオン軸31の取付け座の 部分は、それよりも先端側の部分に比べて縮径とされて段部31aが形成されて いる。この円環状の段部31aに対して軸受け37の内レース37aの端面が当 接している。内レース37aの反対側の端面の側には、止め輪38が後段ピニオ ン軸31に取付けられており、軸受け37が後段ピニオン軸31から抜け出るこ とを防止している。
【0012】 一方、前段遊星歯車装置2は、前段太陽歯車22と、これに噛み合う3個の前 段遊星歯車23と、これらの遊星歯車23を回転自在に支持した前段キャリア2 4と、遊星歯車に噛み合っている前段内歯車25から構成されている。前段太陽 歯車22は、後段ピニオン軸31の中空部を回転自在の状態で貫通して延びる前 段ピニオン軸21の先端部分の外周に形成されている。3個の遊星歯車23を支 持している前段キャリア24は、後段ピニオン軸31の先端部分の外周に一体回 転するように固着されている。また、前段内歯車25は、後段キャリア34の第 1のキャリア片34aの端面に一体形成された環状突起341の内周面に形成さ れている。
【0013】 この構成の2段遊星歯車装置1では、後段内歯車35が形成されているケーシ ング36が固定状態とされ、前段太陽歯車22が形成されている前段ピニオン軸 21の元端側に高速回転が入力され、前段内歯車25(すなわち、後段キャリア 34)から減速回転が出力される。
【0014】 ここに、本例の遊星歯車装置1の減速比iは16に設定されている。また、前 段側の歯数比u1が5、後段側の歯数比u2が2.5にそれぞれ設定されている 。
【0015】 このように構成した本例の遊星歯車装置1の騒音レベルを、現在使用されてい る歯数比のみが異なる同一の2段遊星歯車装置と比較した。比較のために使用し た遊星歯車装置における前段側の歯数比u1および後段側の歯数比u2は、それ ぞれ4および3である。それぞれの遊星歯車装置の騒音予測値を表1に示す。
【0016】 表 1 減速比 前段側歯数比 後段側歯数比 騒音予測値 u1 u2 (dB) 本例の遊星 16 5 2.5 70 歯車装置 現行の遊星 16 4 3 75 歯車装置
【0017】 この比較実験から分かるように、本例のように歯数比を設定することにより、 歯車の騒音レベルを格段に低減することができる。
【0018】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案は、後段側の遊星歯車装置のキャリアが二分割型 構造をした複合遊星歯車装置において、前段側の歯数比u1を後段側の歯数比u 2よりも大きくすると共に、約5以上に設定している。したがって、本考案によ れば、減速比を変えることなく前段側の遊星歯車装置の太陽歯車の歯数を減少で き、したがってその歯車径を小さくできる。よって、発生騒音を低減することが できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の2段遊星歯車装置を示す縦
断面図である。
【図2】図1の2段遊星歯車装置の端面図である。
【図3】図1の2段遊星歯車装置のスケルトン図であ
る。
【符号の説明】
1・・・2段遊星歯車装置 2・・・前段遊星歯車装置 21・・・前段ピニオン軸 22・・・前段太陽歯車 23・・・前段遊星歯車 24・・・前段キャリア 25・・・前段内歯車 3・・・後段遊星歯車装置 31・・・後段ピニオン軸 32・・・後段太陽歯車 33・・・後段遊星歯車 34a・・・第1のキャリア片 34b・・・第2のキャリア片 35・・・後段内歯車 36・・・ケーシング

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前段遊星歯車装置と後段遊星歯車装置を
    有し、後段遊星歯車装置のキャリアは、その遊星歯車お
    よび太陽歯車を軸線方向の両側から挟む状態で相互に締
    結された第1および第2のキャリア片から構成されてお
    り、前記前段遊星歯車装置における内歯車と太陽歯車と
    の歯数比u1は、約5以上であると共に、前記後段側に
    おける歯数比u2よりも大きい値に設定されていること
    を特徴とする複合遊星歯車装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、複合遊星歯車装置
    は、その減速比iが(u1+1)u2+1によって規定
    され、当該減速比iは約16以下であることを特徴とす
    る複合遊星歯車装置。
JP1090792U 1991-11-22 1992-02-03 複合遊星歯車装置 Pending JPH0562758U (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1090792U JPH0562758U (ja) 1992-02-03 1992-02-03 複合遊星歯車装置
US07/976,939 US5295925A (en) 1991-11-22 1992-11-18 Planetary gear transmission
DE4239331A DE4239331B4 (de) 1991-11-22 1992-11-23 Planetengetriebe

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1090792U JPH0562758U (ja) 1992-02-03 1992-02-03 複合遊星歯車装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0562758U true JPH0562758U (ja) 1993-08-20

Family

ID=11763363

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1090792U Pending JPH0562758U (ja) 1991-11-22 1992-02-03 複合遊星歯車装置

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JP (1) JPH0562758U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002221259A (ja) * 2001-01-26 2002-08-09 Izumo Corporation:Kk 中空型遊星歯車減速機

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