JPH0562300A - トラツキング誤差検出回路 - Google Patents
トラツキング誤差検出回路Info
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- JPH0562300A JPH0562300A JP3222650A JP22265091A JPH0562300A JP H0562300 A JPH0562300 A JP H0562300A JP 3222650 A JP3222650 A JP 3222650A JP 22265091 A JP22265091 A JP 22265091A JP H0562300 A JPH0562300 A JP H0562300A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 部品のばらつきに強く容易にフィルタのQを
高くでき、再生パイロット周波数の変動にも追従可能な
トラッキング誤差検出回路を提供することを目的とす
る。 【構成】 主トラックの両隣のトラック上に各々パイロ
ット信号が記録され、ヘッドが走査すべき主トラックの
情報とは別に左右から漏れ込んだパイロット信号のうち
の一方をクロック発生手段1、n相信号発生手段2、乗
算器群4、差動出力低域通過フィルタ群6、2入力最大
値検出器群8、加算手段10、利得調整手段12、多入
力最大値検出手段14、加算手段16により検出する。
また他方も同様にクロック発生手段1、m相信号発生手
段3、乗算器群5、差動出力低域通過フィルタ群7、2
入力最大値検出器群9、加算手段11、利得調整手段1
3、多入力最大値検出手段15、加算手段17により検
出する。このようにして得た各々のパイロット信号の検
出レベルの差を差分手段18にて取り出す。
高くでき、再生パイロット周波数の変動にも追従可能な
トラッキング誤差検出回路を提供することを目的とす
る。 【構成】 主トラックの両隣のトラック上に各々パイロ
ット信号が記録され、ヘッドが走査すべき主トラックの
情報とは別に左右から漏れ込んだパイロット信号のうち
の一方をクロック発生手段1、n相信号発生手段2、乗
算器群4、差動出力低域通過フィルタ群6、2入力最大
値検出器群8、加算手段10、利得調整手段12、多入
力最大値検出手段14、加算手段16により検出する。
また他方も同様にクロック発生手段1、m相信号発生手
段3、乗算器群5、差動出力低域通過フィルタ群7、2
入力最大値検出器群9、加算手段11、利得調整手段1
3、多入力最大値検出手段15、加算手段17により検
出する。このようにして得た各々のパイロット信号の検
出レベルの差を差分手段18にて取り出す。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパイロット信号を用いた
磁気記録再生装置のトラッキング誤差検出回路に関する
ものである。
磁気記録再生装置のトラッキング誤差検出回路に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ヘリカルスキャン型磁気記録再生装置の
トラッキング制御方式としてパイロット信号が情報信号
と多重もしくは変調して記録されたトラック上、または
一部を制御領域として使用しパイロット信号だけが記録
されたトラック上から、再生時、ヘッドにより再生され
たこのパイロット信号を用いて磁気テープの走行制御、
あるいはヘッドをトラック幅方向に振ることによって、
ヘッドとトラックの相対位置関係を正常に保つ方式が知
られている。以下に図面を参照しながら、上記したトラ
ッキング制御方式に用いられる従来のトラッキング誤差
検出回路の一例について説明する。
トラッキング制御方式としてパイロット信号が情報信号
と多重もしくは変調して記録されたトラック上、または
一部を制御領域として使用しパイロット信号だけが記録
されたトラック上から、再生時、ヘッドにより再生され
たこのパイロット信号を用いて磁気テープの走行制御、
あるいはヘッドをトラック幅方向に振ることによって、
ヘッドとトラックの相対位置関係を正常に保つ方式が知
られている。以下に図面を参照しながら、上記したトラ
ッキング制御方式に用いられる従来のトラッキング誤差
検出回路の一例について説明する。
【0003】(図9)はトラッキング誤差検出の原理
図、(図10)は従来のトラッキング誤差検出回路の基
本構成図を示すものである。(図9)において、101
は主トラック、102は左隣接トラック、103は右隣
接トラック、104は読みとりヘッドである。また(図
10)において、105は第1の帯域通過フィルタ、1
06は第1の振幅検波手段、107は第2の帯域通過フ
ィルタ、108は第2の振幅検波手段、109は差分手
段である。
図、(図10)は従来のトラッキング誤差検出回路の基
本構成図を示すものである。(図9)において、101
は主トラック、102は左隣接トラック、103は右隣
接トラック、104は読みとりヘッドである。また(図
10)において、105は第1の帯域通過フィルタ、1
06は第1の振幅検波手段、107は第2の帯域通過フ
ィルタ、108は第2の振幅検波手段、109は差分手
段である。
【0004】以上のように構成されたトラッキング誤差
検出回路について、以下その動作について説明する。
検出回路について、以下その動作について説明する。
【0005】(図9)において、左隣接トラック10
2、および右隣接トラック103には、情報信号に加え
てそれぞれ別の周波数のパイロット信号が周波数多重ま
たは変調されて記録されているか、もしくはそれらのト
ラック上の一部を制御領域として使用し、パイロット信
号だけが記録されている。今、読みとりヘッド104が
目的とする主トラック101上を走査している時、トラ
ック幅より大なる読みとりヘッド104からの出力信号
には両隣のトラックからのパイロット信号が漏れ混んで
いる。したがってそれぞれのパイロット信号の漏れレベ
ルを検出し、そのレベルを比較することにより主トラッ
ク101と読みとりヘッド104との相対位置関係を知
ることができる。(図10)において、第1の帯域通過
フィルタ105、第1の振幅検波手段106はたとえば
左隣接トラックからのパイロット信号の周波数に同調し
てそのレベルを抽出する働きをする。同様に第2の帯域
通過フィルタ107、第2の振幅検波手段108は右隣
接トラックからのパイロット信号レベルを抽出する。し
たがって第1の振幅検波手段と第2の振幅検波手段の出
力の差を計算する差分手段109の出力はヘッドと主ト
ラックとの相対位置関係、すなわちトラッキング誤差信
号となる(例えば、特開昭54−3507号公報)。
2、および右隣接トラック103には、情報信号に加え
てそれぞれ別の周波数のパイロット信号が周波数多重ま
たは変調されて記録されているか、もしくはそれらのト
ラック上の一部を制御領域として使用し、パイロット信
号だけが記録されている。今、読みとりヘッド104が
目的とする主トラック101上を走査している時、トラ
ック幅より大なる読みとりヘッド104からの出力信号
には両隣のトラックからのパイロット信号が漏れ混んで
いる。したがってそれぞれのパイロット信号の漏れレベ
ルを検出し、そのレベルを比較することにより主トラッ
ク101と読みとりヘッド104との相対位置関係を知
ることができる。(図10)において、第1の帯域通過
フィルタ105、第1の振幅検波手段106はたとえば
左隣接トラックからのパイロット信号の周波数に同調し
てそのレベルを抽出する働きをする。同様に第2の帯域
通過フィルタ107、第2の振幅検波手段108は右隣
接トラックからのパイロット信号レベルを抽出する。し
たがって第1の振幅検波手段と第2の振幅検波手段の出
力の差を計算する差分手段109の出力はヘッドと主ト
ラックとの相対位置関係、すなわちトラッキング誤差信
号となる(例えば、特開昭54−3507号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、帯域通過フィルタの先鋭度Qを上げるこ
とが難しい、またフィルタを構成する素子のばらつきが
大きく中心周波数を精度よく設定することが難しい、ま
た特殊再生時などでヘッドとテープの相対スピードが変
化すると再生パイロット信号の周波数がずれ、フィルタ
の中心周波数をそのずれに対応し変化することが難し
い、また帯域通過フィルタは共振回路としてコイルとコ
ンデンサによって構成することが多く、IC化すること
が難しい、という問題点を有していた。
うな構成では、帯域通過フィルタの先鋭度Qを上げるこ
とが難しい、またフィルタを構成する素子のばらつきが
大きく中心周波数を精度よく設定することが難しい、ま
た特殊再生時などでヘッドとテープの相対スピードが変
化すると再生パイロット信号の周波数がずれ、フィルタ
の中心周波数をそのずれに対応し変化することが難し
い、また帯域通過フィルタは共振回路としてコイルとコ
ンデンサによって構成することが多く、IC化すること
が難しい、という問題点を有していた。
【0007】本発明は上記問題点に鑑み、素子のばらつ
きによる影響を受けにくく、IC化に適しており、また
等価的に帯域通過フィルタのQを高くしたのと同じ効果
が容易に得られ、また再生パイロット信号の周波数の変
動に追従可能なトラッキング誤差検出回路を提供するこ
とを目的とする。
きによる影響を受けにくく、IC化に適しており、また
等価的に帯域通過フィルタのQを高くしたのと同じ効果
が容易に得られ、また再生パイロット信号の周波数の変
動に追従可能なトラッキング誤差検出回路を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明のトラッキング誤差検出回路は、クロック発
生手段と、該クロック発生手段の出力信号から第1の周
波数のn相の信号を発生するn相信号発生手段と、該n
相信号発生手段からのn個の出力信号と再生信号との間
で乗算演算を行う第1の乗算器群と、該第1の乗算器群
からのn個の出力信号のそれぞれの低域成分を抜き出し
差動出力する第1の差動出力低域通過フィルタ群と、該
第1の差動出力低域通過フィルタ群からの正相逆相n組
の出力の各組ごとに最大値を検出する第1の2入力最大
値検出器群と、該第1の2入力最大値検出器群からのそ
れぞれの出力を加算する第1の加算手段と、該第1の加
算手段の出力を1/An倍する第1の利得調整手段と、
該第1の2入力最大値検出器群からの出力の最大値を検
出する第1の多入力最大値検出手段と、該第1の利得調
整手段の出力と該第1の多入力最大値検出手段の出力と
を加算する第2の加算手段と、該クロック発生手段の出
力信号から第2の周波数のm相の信号を発生するm相信
号発生手段と、該m相信号発生手段からのm個の出力信
号と再生信号との間で乗算演算を行う第2の乗算器群
と、該第2の乗算器群からのm個の出力信号のそれぞれ
の低域成分を抜き出し差動出力する第2の差動出力低域
通過フィルタ群と、該第2の差動出力低域通過フィルタ
群からの正相逆相m組の出力の各組ごとに最大値を検出
する第2の2入力最大値検出器群と、該第2の2入力最
大値検出器群からのそれぞれの出力を加算する第3の加
算手段と、該第3の加算手段の出力を1/Am倍する第
2の利得調整手段と、該第2の2入力最大値検出器群か
らの出力の最大値を検出する第2の多入力最大値検出手
段と、該第2の利得調整手段の出力と該第2の多入力最
大値検出手段の出力とを加算する第4の加算手段と、該
第2の加算手段の出力と該第4の加算手段の出力の差を
計算する差分手段という構成を備えたものである。
めに本発明のトラッキング誤差検出回路は、クロック発
生手段と、該クロック発生手段の出力信号から第1の周
波数のn相の信号を発生するn相信号発生手段と、該n
相信号発生手段からのn個の出力信号と再生信号との間
で乗算演算を行う第1の乗算器群と、該第1の乗算器群
からのn個の出力信号のそれぞれの低域成分を抜き出し
差動出力する第1の差動出力低域通過フィルタ群と、該
第1の差動出力低域通過フィルタ群からの正相逆相n組
の出力の各組ごとに最大値を検出する第1の2入力最大
値検出器群と、該第1の2入力最大値検出器群からのそ
れぞれの出力を加算する第1の加算手段と、該第1の加
算手段の出力を1/An倍する第1の利得調整手段と、
該第1の2入力最大値検出器群からの出力の最大値を検
出する第1の多入力最大値検出手段と、該第1の利得調
整手段の出力と該第1の多入力最大値検出手段の出力と
を加算する第2の加算手段と、該クロック発生手段の出
力信号から第2の周波数のm相の信号を発生するm相信
号発生手段と、該m相信号発生手段からのm個の出力信
号と再生信号との間で乗算演算を行う第2の乗算器群
と、該第2の乗算器群からのm個の出力信号のそれぞれ
の低域成分を抜き出し差動出力する第2の差動出力低域
通過フィルタ群と、該第2の差動出力低域通過フィルタ
群からの正相逆相m組の出力の各組ごとに最大値を検出
する第2の2入力最大値検出器群と、該第2の2入力最
大値検出器群からのそれぞれの出力を加算する第3の加
算手段と、該第3の加算手段の出力を1/Am倍する第
2の利得調整手段と、該第2の2入力最大値検出器群か
らの出力の最大値を検出する第2の多入力最大値検出手
段と、該第2の利得調整手段の出力と該第2の多入力最
大値検出手段の出力とを加算する第4の加算手段と、該
第2の加算手段の出力と該第4の加算手段の出力の差を
計算する差分手段という構成を備えたものである。
【0009】
【作用】本発明は上記した構成によって、一般に共振手
段よりなされる帯域通過フィルタをなくすことが可能
で、素子のばらつきによる影響を受けにくく、IC化が
容易で、また低域通過フィルタのカットオフ周波数を変
えることにより容易に等価Qを上げることができる。ま
た、クロック発生手段を再生信号より再生信号に同期し
たクロックを生成するPLL回路より構成することによ
り再生パイロット信号の周波数の変動にも追従可能なト
ラッキング誤差検出回路が提供できる。また、第2また
は第4の加算手段にその出力レベルを調整する回路を設
けることにより、記録再生系の各パイロット周波数の周
波数特性の違いを吸収することができる。
段よりなされる帯域通過フィルタをなくすことが可能
で、素子のばらつきによる影響を受けにくく、IC化が
容易で、また低域通過フィルタのカットオフ周波数を変
えることにより容易に等価Qを上げることができる。ま
た、クロック発生手段を再生信号より再生信号に同期し
たクロックを生成するPLL回路より構成することによ
り再生パイロット信号の周波数の変動にも追従可能なト
ラッキング誤差検出回路が提供できる。また、第2また
は第4の加算手段にその出力レベルを調整する回路を設
けることにより、記録再生系の各パイロット周波数の周
波数特性の違いを吸収することができる。
【0010】
【実施例】以下本発明の第1の実施例のトラッキング誤
差検出回路について、図面を参照しながら説明する。
差検出回路について、図面を参照しながら説明する。
【0011】(図1)は本発明の第1の実施例のトラッ
キング誤差検出回路の構成図を示すものである。(図
1)において、1はクロック発生手段、2はn相信号発
生手段、3はm相信号発生手段、4は第1の乗算器群、
5は第2の乗算器群、6は第1の差動出力低域通過フィ
ルタ群、7は第2の差動出力低域通過フィルタ群、8は
第1の2入力最大値検出器群、9は第2の2入力最大値
検出器群、10は第1の加算手段、11は第3の加算手
段、12は第1の利得調整手段、13は第2の利得調整
手段、14は第1の多入力最大値検出手段、15は第2
の多入力最大値検出手段、16は第2の加算手段、17
は第4の加算手段、18は差分手段である。
キング誤差検出回路の構成図を示すものである。(図
1)において、1はクロック発生手段、2はn相信号発
生手段、3はm相信号発生手段、4は第1の乗算器群、
5は第2の乗算器群、6は第1の差動出力低域通過フィ
ルタ群、7は第2の差動出力低域通過フィルタ群、8は
第1の2入力最大値検出器群、9は第2の2入力最大値
検出器群、10は第1の加算手段、11は第3の加算手
段、12は第1の利得調整手段、13は第2の利得調整
手段、14は第1の多入力最大値検出手段、15は第2
の多入力最大値検出手段、16は第2の加算手段、17
は第4の加算手段、18は差分手段である。
【0012】以上のように構成されたトラッキング誤差
検出回路について、以下(図1)及び(図2)を用いて
その動作を説明する。
検出回路について、以下(図1)及び(図2)を用いて
その動作を説明する。
【0013】クロック発生手段(例えばクロック周波数
18MHz)の出力からn相信号発生手段は左の隣接ト
ラックに記録されたパイロット信号と略同じ周波数(例
えば18MHzのクロックを1/150分周してf1=
120kHz)のn相の信号を出力する。今、再生信号
の内、左の隣接トラックからのパイロット成分をE1S
IN(2πf1t+θ1)、n相信号発生手段の出力のひ
とつをSIN(2πf 1t+φ1)とすると、第1の乗算
器群の対応する乗算手段の出力は、 E1SIN(2πf1t+θ1)×SIN(2πf1t+φ1) =−0.5E1{COS(4πf1t+θ1+φ1)−COS(θ1−φ1)} となる。このうち第1項は周波数の高い信号成分であ
り、次に接続される第1の差動出力低域通過フィルタ群
の対応する差動出力低域通過フィルタで減衰される。し
たがって出力には入力パイロットの振幅E1に比例した
±0.5E1COS(θ1−φ1)の差動直流信号がえら
れる。しかし、この信号は入力のパイロット信号の位相
によってもレベルが変化してしまう為、入力パイロット
の振幅を検出したことにはならない。しかし、各差動出
力低域通過フィルタの出力はn相信号発生手段の出力の
位相に応じてそれぞれずれているので、以下の構成によ
りレベル変動を抑制することができる。
18MHz)の出力からn相信号発生手段は左の隣接ト
ラックに記録されたパイロット信号と略同じ周波数(例
えば18MHzのクロックを1/150分周してf1=
120kHz)のn相の信号を出力する。今、再生信号
の内、左の隣接トラックからのパイロット成分をE1S
IN(2πf1t+θ1)、n相信号発生手段の出力のひ
とつをSIN(2πf 1t+φ1)とすると、第1の乗算
器群の対応する乗算手段の出力は、 E1SIN(2πf1t+θ1)×SIN(2πf1t+φ1) =−0.5E1{COS(4πf1t+θ1+φ1)−COS(θ1−φ1)} となる。このうち第1項は周波数の高い信号成分であ
り、次に接続される第1の差動出力低域通過フィルタ群
の対応する差動出力低域通過フィルタで減衰される。し
たがって出力には入力パイロットの振幅E1に比例した
±0.5E1COS(θ1−φ1)の差動直流信号がえら
れる。しかし、この信号は入力のパイロット信号の位相
によってもレベルが変化してしまう為、入力パイロット
の振幅を検出したことにはならない。しかし、各差動出
力低域通過フィルタの出力はn相信号発生手段の出力の
位相に応じてそれぞれずれているので、以下の構成によ
りレベル変動を抑制することができる。
【0014】まず差動出力低域通過フィルタの正相逆相
n組の出力を各組ごとに最大値を検出する第1の2入力
最大値検出器群に入力してn個の信号を得る。一方では
これらn個の信号を第1の多入力最大値検出手段にて最
大値を検出する。もう一方ではこれらn個の信号を第1
の加算手段で加算し、その出力を第1の利得調整手段で
1/An倍する。なお、このAnは第1の多入力最大値検
出手段の出力と同じレベルになるように設定する(例え
ば、n=2のときAn=1.414である)。これら第
1の多入力最大値検出手段と第1の利得調整手段のそれ
ぞれの出力を第2の加算手段で加算して、結果として第
2の加算手段から入力パイロット信号のレベルをその位
相によるレベルの変動を抑えて検出することができる。
なお、この例におけるnは偶の自然数である。nが奇数
の場合には効果がない。
n組の出力を各組ごとに最大値を検出する第1の2入力
最大値検出器群に入力してn個の信号を得る。一方では
これらn個の信号を第1の多入力最大値検出手段にて最
大値を検出する。もう一方ではこれらn個の信号を第1
の加算手段で加算し、その出力を第1の利得調整手段で
1/An倍する。なお、このAnは第1の多入力最大値検
出手段の出力と同じレベルになるように設定する(例え
ば、n=2のときAn=1.414である)。これら第
1の多入力最大値検出手段と第1の利得調整手段のそれ
ぞれの出力を第2の加算手段で加算して、結果として第
2の加算手段から入力パイロット信号のレベルをその位
相によるレベルの変動を抑えて検出することができる。
なお、この例におけるnは偶の自然数である。nが奇数
の場合には効果がない。
【0015】また、クロック発生手段(例えばクロック
周波数18MHz)の出力からm相信号発生手段は右の
隣接トラックに記録されたパイロット信号と略同じ周波
数(例えば18MHzのクロックを1/100分周して
f2=180kHz)のm相の信号を出力する。今、再
生信号の内、右の隣接トラックからのパイロット成分を
E2SIN(2πf2t+θ2)、m相信号発生手段の出
力のひとつをSIN(2πf2t+φ2)とすると、第2
の乗算器群の対応する乗算手段の出力は、 E2SIN(2πf2t+θ2)×SIN(2πf2t+φ2) =−0.5E2{COS(4πf2t+θ2+φ2)−COS(θ2−φ2)} となる。このうち第1項は高い信号成分であり、次に接
続される第2の差動出力低域通過フィルタ群の対応する
差動出力低域通過フィルタで減衰される。したがって出
力には入力パイロットの振幅E2に比例した±0.5E2
COS(θ2−φ2)の差動直流信号がえられる。しか
し、この信号は入力のパイロット信号の位相によっても
レベルが変化してしまう為、入力パイロットの振幅を検
出したことにはならない。しかし、この場合も同様に各
差動出力低域通過フィルタの出力はm相信号発生手段の
出力の位相に応じてそれぞれずれているので、以下の構
成によりレベル変動を抑制することができる。
周波数18MHz)の出力からm相信号発生手段は右の
隣接トラックに記録されたパイロット信号と略同じ周波
数(例えば18MHzのクロックを1/100分周して
f2=180kHz)のm相の信号を出力する。今、再
生信号の内、右の隣接トラックからのパイロット成分を
E2SIN(2πf2t+θ2)、m相信号発生手段の出
力のひとつをSIN(2πf2t+φ2)とすると、第2
の乗算器群の対応する乗算手段の出力は、 E2SIN(2πf2t+θ2)×SIN(2πf2t+φ2) =−0.5E2{COS(4πf2t+θ2+φ2)−COS(θ2−φ2)} となる。このうち第1項は高い信号成分であり、次に接
続される第2の差動出力低域通過フィルタ群の対応する
差動出力低域通過フィルタで減衰される。したがって出
力には入力パイロットの振幅E2に比例した±0.5E2
COS(θ2−φ2)の差動直流信号がえられる。しか
し、この信号は入力のパイロット信号の位相によっても
レベルが変化してしまう為、入力パイロットの振幅を検
出したことにはならない。しかし、この場合も同様に各
差動出力低域通過フィルタの出力はm相信号発生手段の
出力の位相に応じてそれぞれずれているので、以下の構
成によりレベル変動を抑制することができる。
【0016】まず、差動出力低域通過フィルタの正相逆
相m組の出力を各組ごとに最大値を検出する第2の2入
力最大値検出器群に入力してm個の信号を得る。一方で
はこれらm個の信号を第2の多入力最大値検出手段にて
最大値を検出する。もう一方ではこれらm個の信号を第
3の加算手段で加算し、その出力を第2の利得調整手段
で1/Am倍する。なお、このAnも同様に第2の多入力
最大値検出手段の出力と同じレベルになるように設定す
る(例えば、m=2のときAm=1.414である)。
これら第2の多入力最大値検出手段と第2の利得調整手
段のそれぞれの出力を第4の加算手段で加算して、結果
として第4の加算手段から入力パイロット信号のレベル
をその位相によるレベルの変動を抑えて検出することが
できる。なお、この例におけるmも同様に偶の自然数で
ある。
相m組の出力を各組ごとに最大値を検出する第2の2入
力最大値検出器群に入力してm個の信号を得る。一方で
はこれらm個の信号を第2の多入力最大値検出手段にて
最大値を検出する。もう一方ではこれらm個の信号を第
3の加算手段で加算し、その出力を第2の利得調整手段
で1/Am倍する。なお、このAnも同様に第2の多入力
最大値検出手段の出力と同じレベルになるように設定す
る(例えば、m=2のときAm=1.414である)。
これら第2の多入力最大値検出手段と第2の利得調整手
段のそれぞれの出力を第4の加算手段で加算して、結果
として第4の加算手段から入力パイロット信号のレベル
をその位相によるレベルの変動を抑えて検出することが
できる。なお、この例におけるmも同様に偶の自然数で
ある。
【0017】(図2)は(図1)の動作波形図で、n=
2またはm=2の場合の入力パイロット信号の位相に対
して各点の信号の様子を示す。201、202は第1ま
たは第2の2入力最大値検出器群の出力、203は第1
または第2の利得調整手段の出力、204は第1または
第2の多入力最大値検出手段の出力、205は第2また
は第4の加算手段の出力である。この例では、第2また
は第4の加算手段の出力リプル分、つまり入力パイロッ
ト信号の検出レベルのリプル分が最小になるように第1
または第2の利得調整手段の利得(1/Anまたは1/
Am)は1/1.414=0.707にしている。本実
施例の構成においてn=2またはm=2の場合、約0.
7dBの出力変動に抑えることができる。
2またはm=2の場合の入力パイロット信号の位相に対
して各点の信号の様子を示す。201、202は第1ま
たは第2の2入力最大値検出器群の出力、203は第1
または第2の利得調整手段の出力、204は第1または
第2の多入力最大値検出手段の出力、205は第2また
は第4の加算手段の出力である。この例では、第2また
は第4の加算手段の出力リプル分、つまり入力パイロッ
ト信号の検出レベルのリプル分が最小になるように第1
または第2の利得調整手段の利得(1/Anまたは1/
Am)は1/1.414=0.707にしている。本実
施例の構成においてn=2またはm=2の場合、約0.
7dBの出力変動に抑えることができる。
【0018】このようにして得た各パイロット信号の検
出レベル、すなわち第2の加算手段、第4の加算手段の
出力を差分手段に入力し、差を取ることによりトラッキ
ング誤差信号を取り出すことができる。
出レベル、すなわち第2の加算手段、第4の加算手段の
出力を差分手段に入力し、差を取ることによりトラッキ
ング誤差信号を取り出すことができる。
【0019】なお、本実施例においては、第1または第
2の加算手段の出力を第1または第2の利得調整手段に
て1/Anまたは1/Am倍した場合を示したが、もちろ
ん第1または第2の多入力最大値検出手段の出力を利得
調整手段にてAnまたはAm倍した構成においても同様の
効果が得られる。また、第1または第2の2入力最大値
検出器群の出力をそれぞれ第1または第2の多入力最大
値検出手段の直前で利得調整手段にてAnまたはAm倍し
た構成においても同様の効果が得られる。
2の加算手段の出力を第1または第2の利得調整手段に
て1/Anまたは1/Am倍した場合を示したが、もちろ
ん第1または第2の多入力最大値検出手段の出力を利得
調整手段にてAnまたはAm倍した構成においても同様の
効果が得られる。また、第1または第2の2入力最大値
検出器群の出力をそれぞれ第1または第2の多入力最大
値検出手段の直前で利得調整手段にてAnまたはAm倍し
た構成においても同様の効果が得られる。
【0020】(図3)は本発明の第2の実施例のトラッ
キング誤差検出回路の構成図を示すものである。(図
3)において、第1の差動出力低域通過フィルタ群の正
相逆相n組の信号を、一方では第1の多入力最大値検出
手段にて最大値を検出する。もう一方では、第1の2入
力最大値検出器群にて各組ごとにn個の最大値を検出す
る。さらにこれらn個の出力を第1の加算手段にて加算
し、その出力を第1の利得調整手段で1/An倍する。
なお、このAnは第1の多入力最大値検出手段の出力と
同じレベルになるように設定する(例えば、n=2のと
きAn=1.414である)。そしてこれら第1の多入
力最大値検出手段と第1の利得調整手段の出力を第2の
加算手段にて加算して、結果として第1の実施例と同様
に第2の加算手段から入力パイロット信号のレベルをそ
の位相によるレベルの変動を抑えて検出することができ
る。
キング誤差検出回路の構成図を示すものである。(図
3)において、第1の差動出力低域通過フィルタ群の正
相逆相n組の信号を、一方では第1の多入力最大値検出
手段にて最大値を検出する。もう一方では、第1の2入
力最大値検出器群にて各組ごとにn個の最大値を検出す
る。さらにこれらn個の出力を第1の加算手段にて加算
し、その出力を第1の利得調整手段で1/An倍する。
なお、このAnは第1の多入力最大値検出手段の出力と
同じレベルになるように設定する(例えば、n=2のと
きAn=1.414である)。そしてこれら第1の多入
力最大値検出手段と第1の利得調整手段の出力を第2の
加算手段にて加算して、結果として第1の実施例と同様
に第2の加算手段から入力パイロット信号のレベルをそ
の位相によるレベルの変動を抑えて検出することができ
る。
【0021】また、第2の差動出力低域通過フィルタ群
の正相逆相m組の出力を、一方では第2の多入力最大値
検出手段にて最大値を検出する。もう一方では、第2の
2入力最大値検出器群にて各組ごとにm個の最大値を検
出する。さらにこれらm個の出力を第3の加算手段にて
加算し、その出力を第2の利得調整手段で1/Am倍す
る。なお、このAmも同様に第2の多入力最大値検出手
段の出力と同じレベルになるように設定する(例えば、
m=2のときAm=1.414である)。そしてこれら
第2の多入力最大値検出手段と第2の利得調整手段の出
力を第4の加算手段にて加算して、結果として同様に第
4の加算手段から入力パイロット信号のレベルをその位
相によるレベルの変動を抑えて検出することができる。
の正相逆相m組の出力を、一方では第2の多入力最大値
検出手段にて最大値を検出する。もう一方では、第2の
2入力最大値検出器群にて各組ごとにm個の最大値を検
出する。さらにこれらm個の出力を第3の加算手段にて
加算し、その出力を第2の利得調整手段で1/Am倍す
る。なお、このAmも同様に第2の多入力最大値検出手
段の出力と同じレベルになるように設定する(例えば、
m=2のときAm=1.414である)。そしてこれら
第2の多入力最大値検出手段と第2の利得調整手段の出
力を第4の加算手段にて加算して、結果として同様に第
4の加算手段から入力パイロット信号のレベルをその位
相によるレベルの変動を抑えて検出することができる。
【0022】このようにして得た各パイロット信号の検
出レベル、すなわち第2の加算手段、第4の加算手段の
出力を差分手段に入力し、差を取ることにより第1の実
施例と同様にトラッキング誤差信号を取り出すことがで
きる。
出レベル、すなわち第2の加算手段、第4の加算手段の
出力を差分手段に入力し、差を取ることにより第1の実
施例と同様にトラッキング誤差信号を取り出すことがで
きる。
【0023】(図4)は(図3)の動作波形図で、n=
2またはm=2の場合の入力パイロット信号の位相に対
して各点の信号の様子を示す。401〜404は第1ま
たは第2の差動出力低域通過フィルタ群の出力、405
は第1または第2の利得調整手段の出力、406は第1
または第2の多入力最大値検出手段の出力、407は第
2または第4の加算手段の出力である。この例でも同様
に、第2または第4の加算手段の出力、つまり入力パイ
ロット信号の検出レベルのリプル分が最小になるように
第1または第2の利得調整手段の利得(1/Anまたは
1/Am)は1/1.414=0.707にしている。
本実施例の構成においてもn=2またはm=2の場合、
約0.7dBの出力変動に抑えることができる。
2またはm=2の場合の入力パイロット信号の位相に対
して各点の信号の様子を示す。401〜404は第1ま
たは第2の差動出力低域通過フィルタ群の出力、405
は第1または第2の利得調整手段の出力、406は第1
または第2の多入力最大値検出手段の出力、407は第
2または第4の加算手段の出力である。この例でも同様
に、第2または第4の加算手段の出力、つまり入力パイ
ロット信号の検出レベルのリプル分が最小になるように
第1または第2の利得調整手段の利得(1/Anまたは
1/Am)は1/1.414=0.707にしている。
本実施例の構成においてもn=2またはm=2の場合、
約0.7dBの出力変動に抑えることができる。
【0024】なお、本実施例においても、第1または第
2の加算手段の出力を第1または第2の利得調整手段に
て1/Anまたは1/Am倍した場合を示したが、もちろ
ん第1または第2の多入力最大値検出手段の出力を利得
調整手段にてAnまたはAm倍した構成においても同様の
効果が得られる。また、第1または第2の差動出力低域
通過フィルタ群の出力をそれぞれ第1または第2の多入
力最大値検出手段の直前で利得調整手段にてAnまたは
Am倍した構成においても同様の効果が得られる。
2の加算手段の出力を第1または第2の利得調整手段に
て1/Anまたは1/Am倍した場合を示したが、もちろ
ん第1または第2の多入力最大値検出手段の出力を利得
調整手段にてAnまたはAm倍した構成においても同様の
効果が得られる。また、第1または第2の差動出力低域
通過フィルタ群の出力をそれぞれ第1または第2の多入
力最大値検出手段の直前で利得調整手段にてAnまたは
Am倍した構成においても同様の効果が得られる。
【0025】(図5)は本発明の第3の実施例のトラッ
キング誤差検出回路の構成図を示すものである。(図
5)において、26は第1の低域通過フィルタ群、27
は第2の低域通過フィルタ群、28は第1の絶対値演算
器群、29は第2の絶対値演算器群である。以下に(図
5)及び(図6)を用いてその動作を説明する。
キング誤差検出回路の構成図を示すものである。(図
5)において、26は第1の低域通過フィルタ群、27
は第2の低域通過フィルタ群、28は第1の絶対値演算
器群、29は第2の絶対値演算器群である。以下に(図
5)及び(図6)を用いてその動作を説明する。
【0026】クロック発生手段(例えばクロック周波数
18MHz)の出力からn相信号発生手段は左の隣接ト
ラックに記録されたパイロット信号と略同じ周波数(例
えば18MHzのクロックを1/150分周してf1=
120kHz)のn相の信号を出力する。今、再生信号
の内、左の隣接トラックからのパイロット成分をE1S
IN(2πf1t+θ1)、n相信号発生手段の出力のひ
とつをSIN(2πf 1t+φ1)とすると、第1の乗算
器群の対応する乗算手段の出力は、 E1SIN(2πf1t+θ1)×SIN(2πf1t+φ1) =−0.5E1{COS(4πf1t+θ1+φ1)−COS(θ1−φ1)} となる。このうち第1項は周波数の高い信号成分であ
り、次に接続される第1の低域通過フィルタ群の対応す
る低域通過フィルタで減衰される。したがって出力には
入力パイロットの振幅E1に比例した0.5E1COS
(θ1−φ1)の直流信号がえられる。しかし、この信号
は入力のパイロット信号の位相によってもレベルが変化
してしまう為、入力パイロットの振幅を検出したことに
はならない。しかし、各低域通過フィルタの出力はn相
信号発生手段の出力の位相に応じてそれぞれずれている
ので、以下の構成によりレベル変動を抑制することがで
きる。
18MHz)の出力からn相信号発生手段は左の隣接ト
ラックに記録されたパイロット信号と略同じ周波数(例
えば18MHzのクロックを1/150分周してf1=
120kHz)のn相の信号を出力する。今、再生信号
の内、左の隣接トラックからのパイロット成分をE1S
IN(2πf1t+θ1)、n相信号発生手段の出力のひ
とつをSIN(2πf 1t+φ1)とすると、第1の乗算
器群の対応する乗算手段の出力は、 E1SIN(2πf1t+θ1)×SIN(2πf1t+φ1) =−0.5E1{COS(4πf1t+θ1+φ1)−COS(θ1−φ1)} となる。このうち第1項は周波数の高い信号成分であ
り、次に接続される第1の低域通過フィルタ群の対応す
る低域通過フィルタで減衰される。したがって出力には
入力パイロットの振幅E1に比例した0.5E1COS
(θ1−φ1)の直流信号がえられる。しかし、この信号
は入力のパイロット信号の位相によってもレベルが変化
してしまう為、入力パイロットの振幅を検出したことに
はならない。しかし、各低域通過フィルタの出力はn相
信号発生手段の出力の位相に応じてそれぞれずれている
ので、以下の構成によりレベル変動を抑制することがで
きる。
【0027】まず低域通過フィルタのn組の出力を各組
ごとに絶対値を演算する第1の絶対値演算器群に入力し
てn個の信号を得る。一方ではこれらn個の信号を第1
の多入力最大値検出手段にて最大値を検出する。もう一
方ではこれらn個の信号を第1の加算手段で加算し、そ
の出力を第1の利得調整手段で1/An倍する。なお、
このAnは第1の多入力最大値検出手段の出力と同じレ
ベルになるように設定する(例えば、n=2のときAn
=1.414である)。これら第1の多入力最大値検出
手段と第1の利得調整手段のそれぞれの出力を第2の加
算手段で加算して、結果として第2の加算手段から入力
パイロット信号のレベルをその位相によるレベルの変動
を抑えて検出することができる。なお、この例における
nは偶の自然数である。nが奇数の場合には効果がな
い。
ごとに絶対値を演算する第1の絶対値演算器群に入力し
てn個の信号を得る。一方ではこれらn個の信号を第1
の多入力最大値検出手段にて最大値を検出する。もう一
方ではこれらn個の信号を第1の加算手段で加算し、そ
の出力を第1の利得調整手段で1/An倍する。なお、
このAnは第1の多入力最大値検出手段の出力と同じレ
ベルになるように設定する(例えば、n=2のときAn
=1.414である)。これら第1の多入力最大値検出
手段と第1の利得調整手段のそれぞれの出力を第2の加
算手段で加算して、結果として第2の加算手段から入力
パイロット信号のレベルをその位相によるレベルの変動
を抑えて検出することができる。なお、この例における
nは偶の自然数である。nが奇数の場合には効果がな
い。
【0028】また、クロック発生手段(例えばクロック
周波数18MHz)の出力からm相信号発生手段は右の
隣接トラックに記録されたパイロット信号と略同じ周波
数(例えば18MHzのクロックを1/100分周して
f2=180kHz)のm相の信号を出力する。今、再
生信号の内、右の隣接トラックからのパイロット成分を
E2SIN(2πf2t+θ2)、m相信号発生手段の出
力のひとつをSIN(2πf2t+φ2)とすると、第2
の乗算器群の対応する乗算手段の出力は E2SIN(2πf2t+θ2)×SIN(2πf2t+φ2) =−0.5E2{COS(4πf2t+θ2+φ2)−COS(θ2−φ2)} となる。このうち第1項は高い信号成分であり、次に接
続される第2の低域通過フィルタ群の対応する低域通過
フィルタで減衰される。したがって出力には入力パイロ
ットの振幅E2に比例した0.5E2COS(θ2−φ2)
の直流信号がえられる。しかし、この信号は入力のパイ
ロット信号の位相によってもレベルが変化してしまう
為、入力パイロットの振幅を検出したことにはならな
い。しかし、この場合も同様に各低域通過フィルタの出
力はm相信号発生手段の出力の位相に応じてそれぞれず
れているので、以下の構成によりレベル変動を抑制する
ことができる。
周波数18MHz)の出力からm相信号発生手段は右の
隣接トラックに記録されたパイロット信号と略同じ周波
数(例えば18MHzのクロックを1/100分周して
f2=180kHz)のm相の信号を出力する。今、再
生信号の内、右の隣接トラックからのパイロット成分を
E2SIN(2πf2t+θ2)、m相信号発生手段の出
力のひとつをSIN(2πf2t+φ2)とすると、第2
の乗算器群の対応する乗算手段の出力は E2SIN(2πf2t+θ2)×SIN(2πf2t+φ2) =−0.5E2{COS(4πf2t+θ2+φ2)−COS(θ2−φ2)} となる。このうち第1項は高い信号成分であり、次に接
続される第2の低域通過フィルタ群の対応する低域通過
フィルタで減衰される。したがって出力には入力パイロ
ットの振幅E2に比例した0.5E2COS(θ2−φ2)
の直流信号がえられる。しかし、この信号は入力のパイ
ロット信号の位相によってもレベルが変化してしまう
為、入力パイロットの振幅を検出したことにはならな
い。しかし、この場合も同様に各低域通過フィルタの出
力はm相信号発生手段の出力の位相に応じてそれぞれず
れているので、以下の構成によりレベル変動を抑制する
ことができる。
【0029】まず低域通過フィルタのm組の出力を各組
ごとに絶対値を演算する第2の絶対値演算器群に入力し
てm個の信号を得る。一方ではこれらm個の信号を第2
の多入力最大値検出手段にて最大値を検出する。もう一
方ではこれらm個の信号を第3の加算手段で加算し、そ
の出力を第2の利得調整手段で1/Am倍する。なお、
このAnも同様に第2の多入力最大値検出手段の出力と
同じレベルになるように設定する(例えば、m=2のと
きAm=1.414である)。これら第2の多入力最大
値検出手段と第2の利得調整手段のそれぞれの出力を第
4の加算手段で加算して、結果として第4の加算手段か
ら入力パイロット信号のレベルをその位相によるレベル
の変動を抑えて検出することができる。なお、この例に
おけるmも同様に偶の自然数である。
ごとに絶対値を演算する第2の絶対値演算器群に入力し
てm個の信号を得る。一方ではこれらm個の信号を第2
の多入力最大値検出手段にて最大値を検出する。もう一
方ではこれらm個の信号を第3の加算手段で加算し、そ
の出力を第2の利得調整手段で1/Am倍する。なお、
このAnも同様に第2の多入力最大値検出手段の出力と
同じレベルになるように設定する(例えば、m=2のと
きAm=1.414である)。これら第2の多入力最大
値検出手段と第2の利得調整手段のそれぞれの出力を第
4の加算手段で加算して、結果として第4の加算手段か
ら入力パイロット信号のレベルをその位相によるレベル
の変動を抑えて検出することができる。なお、この例に
おけるmも同様に偶の自然数である。
【0030】(図6)は(図5)の動作波形図で、n=
2またはm=2の場合の入力パイロット信号の位相に対
して各点の信号の様子を示す。601、602は第1ま
たは第2の絶対値演算器群の出力、603は第1または
第2の利得調整手段の出力、604は第1または第2の
多入力最大値検出手段の出力、605は第2または第4
の加算手段の出力である。この例でも同様に、第1また
は第2の多入力最大値検出手段の出力、つまり入力パイ
ロット信号の検出レベルのリプル分が最小になるように
第1または第2の利得調整手段の利得(1/A)は1/
1.414=0.707とした。本実施例の構成におい
もn=2またはm=2の場合、約0.7dBの出力変動
に抑えることができる。
2またはm=2の場合の入力パイロット信号の位相に対
して各点の信号の様子を示す。601、602は第1ま
たは第2の絶対値演算器群の出力、603は第1または
第2の利得調整手段の出力、604は第1または第2の
多入力最大値検出手段の出力、605は第2または第4
の加算手段の出力である。この例でも同様に、第1また
は第2の多入力最大値検出手段の出力、つまり入力パイ
ロット信号の検出レベルのリプル分が最小になるように
第1または第2の利得調整手段の利得(1/A)は1/
1.414=0.707とした。本実施例の構成におい
もn=2またはm=2の場合、約0.7dBの出力変動
に抑えることができる。
【0031】なお、本実施例においても、第1または第
2の加算手段の出力を第1または第2の利得調整手段に
て1/Anまたは1/Am倍した場合を示したが、もちろ
ん第1または第2の多入力最大値検出手段の出力を利得
調整手段にてAnまたはAm倍した構成においても同様の
効果が得られる。また、第1または第2の絶対値演算器
群の出力をそれぞれ第1または第2の多入力最大値検出
手段の直前で利得調整手段にてAnまたはAm倍した構成
においても同様の効果が得られる。
2の加算手段の出力を第1または第2の利得調整手段に
て1/Anまたは1/Am倍した場合を示したが、もちろ
ん第1または第2の多入力最大値検出手段の出力を利得
調整手段にてAnまたはAm倍した構成においても同様の
効果が得られる。また、第1または第2の絶対値演算器
群の出力をそれぞれ第1または第2の多入力最大値検出
手段の直前で利得調整手段にてAnまたはAm倍した構成
においても同様の効果が得られる。
【0032】以上のように第1および2および3のいず
れの実施例においても、第1および第2の差動出力低域
通過フィルタもしくは第1および第2の低域通過フィル
タのカットオフ周波数により決まる等価な帯域通過フィ
ルタを実現しているため、素子のばらつきによるフィル
タのカットオフ周波数のばらつきが少なく、また容易に
Qを上げることが可能であり、またIC化することが容
易であるという特徴を得ることができる。
れの実施例においても、第1および第2の差動出力低域
通過フィルタもしくは第1および第2の低域通過フィル
タのカットオフ周波数により決まる等価な帯域通過フィ
ルタを実現しているため、素子のばらつきによるフィル
タのカットオフ周波数のばらつきが少なく、また容易に
Qを上げることが可能であり、またIC化することが容
易であるという特徴を得ることができる。
【0033】(図7)は本発明の第4の実施例を示すト
ラッキング誤差検出回路の第1の加算手段の構成図であ
る。701は加算手段、702はレベル調整手段であ
る。この例では、第1の加算手段にその出力レベルを調
整する回路702を設けることにより、左の隣接トラッ
クからのパイロットレベルを調整することが可能であ
り、記録再生系の各パイロット周波数の周波数特性の違
いを吸収することができる。
ラッキング誤差検出回路の第1の加算手段の構成図であ
る。701は加算手段、702はレベル調整手段であ
る。この例では、第1の加算手段にその出力レベルを調
整する回路702を設けることにより、左の隣接トラッ
クからのパイロットレベルを調整することが可能であ
り、記録再生系の各パイロット周波数の周波数特性の違
いを吸収することができる。
【0034】(図8)は本発明の第5の実施例を示すト
ラッキング誤差検出回路の構成図である。この例では、
クロックを再生信号(例えば18MHz)に同期させる
為にPLL回路20を用いたもので、同期検波における
中心周波数が再生パイロット周波数の変動に応じて追従
する。したがって、等価Qをより高く設定可能で、特再
時にも安定なトラッキング誤差検出回路とすることがで
きる。
ラッキング誤差検出回路の構成図である。この例では、
クロックを再生信号(例えば18MHz)に同期させる
為にPLL回路20を用いたもので、同期検波における
中心周波数が再生パイロット周波数の変動に応じて追従
する。したがって、等価Qをより高く設定可能で、特再
時にも安定なトラッキング誤差検出回路とすることがで
きる。
【0035】なお、この例では第1の実施例におけるク
ロック発生手段をPLL回路に置き換えた場合を示した
が、もちろん第2および第3の実施例において適用して
もよいことは言うまでもない。
ロック発生手段をPLL回路に置き換えた場合を示した
が、もちろん第2および第3の実施例において適用して
もよいことは言うまでもない。
【0036】また、第1の実施例において、n相信号発
生手段2、m相信号発生手段3は同じ相数である必要は
なく、異なっていてもかまわない。また各相間の位相も
正確に等間隔である必要はない。
生手段2、m相信号発生手段3は同じ相数である必要は
なく、異なっていてもかまわない。また各相間の位相も
正確に等間隔である必要はない。
【0037】また、第1および第2の実施例において、
低域通過フィルタに差動出力する1入力の低域通過フィ
ルタを用いたが、もちろん乗算器群を差動出力して差動
入力の低域通過フィルタによる構成にしてもよい。
低域通過フィルタに差動出力する1入力の低域通過フィ
ルタを用いたが、もちろん乗算器群を差動出力して差動
入力の低域通過フィルタによる構成にしてもよい。
【0038】また、第4の実施例では第1の加算手段に
その出力レベルを調整する回路を設けたが、第2の加算
手段に設けても同様の効果が得られる。
その出力レベルを調整する回路を設けたが、第2の加算
手段に設けても同様の効果が得られる。
【0039】また、本発明は8mmVTRの場合の様に
一度周波数変換をした後の各ビート成分を検出するため
に用いることもできる。なお、この場合入力の再生信号
は周波数変換後の出力である。
一度周波数変換をした後の各ビート成分を検出するため
に用いることもできる。なお、この場合入力の再生信号
は周波数変換後の出力である。
【0040】これらの変更・変形を行った場合にも、本
発明に含まれることは言うまでもない。その他、本発明
の主旨を変えずして種々の変更・変形が可能である。
発明に含まれることは言うまでもない。その他、本発明
の主旨を変えずして種々の変更・変形が可能である。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明のトラッキング誤差
検出回路では、一般に共振手段よりなされる帯域通過フ
ィルタをなくすことが可能で、素子のばらつきによる影
響を受けにくく、IC化が容易で、また低域通過フィル
タのカットオフ周波数を変えることにより容易に等価Q
を上げることができる。
検出回路では、一般に共振手段よりなされる帯域通過フ
ィルタをなくすことが可能で、素子のばらつきによる影
響を受けにくく、IC化が容易で、また低域通過フィル
タのカットオフ周波数を変えることにより容易に等価Q
を上げることができる。
【0042】さらに本発明では、クロック発生手段をP
LL回路より構成することにより、再生パイロット信号
の周波数の変動にも追従可能なトラッキング誤差検出回
路が提供できる。
LL回路より構成することにより、再生パイロット信号
の周波数の変動にも追従可能なトラッキング誤差検出回
路が提供できる。
【0043】さらに本発明のトラッキング誤差検出回路
では、加算手段にその出力レベルを調整する回路を設け
ることにより、記録再生系の各パイロット周波数の周波
数特性の違いを吸収することができる。
では、加算手段にその出力レベルを調整する回路を設け
ることにより、記録再生系の各パイロット周波数の周波
数特性の違いを吸収することができる。
【図1】本発明の第1の実施例を示すトラッキング誤差
検出回路の構成図である。
検出回路の構成図である。
【図2】本発明の第1の実施例における動作波形図であ
る。
る。
【図3】本発明の第2の実施例を示すトラッキング誤差
検出回路の構成図である。
検出回路の構成図である。
【図4】本発明の第2の実施例における動作波形図であ
る。
る。
【図5】本発明の第3の実施例を示すトラッキング誤差
検出回路の構成図である。
検出回路の構成図である。
【図6】本発明の第3の実施例における動作波形図であ
る。
る。
【図7】本発明の第4の実施例を示すトラッキング誤差
検出回路の第1の加算手段の構成図である。
検出回路の第1の加算手段の構成図である。
【図8】本発明の第5の実施例を示すトラッキング誤差
検出回路の構成図である。
検出回路の構成図である。
【図9】トラッキング誤差検出の原理図である。
【図10】従来のトラッキング誤差検出回路の基本構成
図を示すものである。
図を示すものである。
1 クロック発生手段 2 n相信号発生手段 3 m相信号発生手段 4 第1の乗算器群 5 第2の乗算器群 6 第1の差動出力低域通過フィルタ群 7 第2の差動出力低域通過フィルタ群 8 第1の2入力最大値検出器群 9 第2の2入力最大値検出器群 10 第1の加算手段 11 第2の加算手段 12 第1の利得調整手段 13 第2の利得調整手段 14 第1の多入力最大値検出手段 15 第2の多入力最大値検出手段 16 第3の加算手段 17 第4の加算手段 18 差分手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 誠 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 橋本 清一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 下田代 雅文 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 磁気テープの長手方向に対して斜めに形
成され、パイロット信号が記録されたトラックを回転ヘ
ッドにより再生し、該回転ヘッドにより再生走査すべき
主トラックの両隣のトラックから再生されたそれぞれの
パイロット信号のレベル差により、該主トラックに対す
る該回転ヘッドの走査軌跡のずれを補正する為のトラッ
キング信号を形成するトラッキング誤差検出回路におい
て、クロック発生手段と、該クロック発生手段の出力信
号から第1の周波数のn相の信号を発生するn相信号発
生手段と、該n相信号発生手段からのn個の出力信号と
再生信号との間で乗算演算を行う第1の乗算器群と、該
第1の乗算器群からのn個の出力信号のそれぞれの低域
成分を抜き出し差動出力する第1の差動出力低域通過フ
ィルタ群と、該第1の差動出力低域通過フィルタ群から
の正相逆相n組の出力の各組ごとに最大値を検出する第
1の2入力最大値検出器群と、該第1の2入力最大値検
出器群からのそれぞれの出力を加算する第1の加算手段
と、該第1の加算手段の出力を1/An(但し、Anはn
の値によって決まる固定値)倍する第1の利得調整手段
と、該第1の2入力最大値検出器群からの出力の最大値
を検出する第1の多入力最大値検出手段と、該第1の利
得調整手段の出力と該第1の多入力最大値検出手段の出
力とを加算する第2の加算手段と、該クロック発生手段
の出力信号から第2の周波数のm相の信号を発生するm
相信号発生手段と、該m相信号発生手段からのm個の出
力信号と再生信号との間で乗算演算を行う第2の乗算器
群と、該第2の乗算器群からのm個の出力信号のそれぞ
れの低域成分を抜き出し差動出力する第2の差動出力低
域通過フィルタ群と、該第2の差動出力低域通過フィル
タ群からの正相逆相m組の出力の各組ごとに最大値を検
出する第2の2入力最大値検出器群と、該第2の2入力
最大値検出器群からのそれぞれの出力を加算する第3の
加算手段と、該第3の加算手段の出力を1/Am(但
し、Amはmの値によって決まる固定値)倍する第2の
利得調整手段と、該第2の2入力最大値検出器群からの
出力の最大値を検出する第2の多入力最大値検出手段
と、該第2の利得調整手段の出力と該第2の多入力最大
値検出手段の出力とを加算する第4の加算手段と、該第
2の加算手段の出力と該第4の加算手段の出力の差を計
算する差分手段を具備したことを特徴とするトラッキン
グ誤差検出回路。 - 【請求項2】 磁気テープの長手方向に対して斜めに形
成され、パイロット信号が記録されたトラックを回転ヘ
ッドにより再生し、該回転ヘッドにより再生走査すべき
主トラックの両隣のトラックから再生されたそれぞれの
パイロット信号のレベル差により、該主トラックに対す
る該回転ヘッドの走査軌跡のずれを補正する為のトラッ
キング信号を形成するトラッキング誤差検出回路におい
て、クロック発生手段と、該クロック発生手段の出力信
号から第1の周波数のn相の信号を発生するn相信号発
生手段と、該n相信号発生手段からのn個の出力信号と
再生信号との間で乗算演算を行う第1の乗算器群と、該
第1の乗算器群からのn個の出力信号のそれぞれの低域
成分を抜き出し差動出力する第1の差動出力低域通過フ
ィルタ群と、該第1の差動出力低域通過フィルタ群から
の正相逆相n組の出力の各組ごとに最大値を検出する第
1の2入力最大値検出器群と、該第1の2入力最大値検
出器群からのそれぞれの出力を加算する第1の加算手段
と、該第1の加算手段の出力を1/An(但し、Anはn
の値によって決まる固定値)倍する第1の利得調整手段
と、該第1の差動出力低域通過フィルタ群からの出力の
最大値を検出する第1の多入力最大値検出手段と、該第
1の利得調整手段の出力と該第1の多入力最大値検出手
段の出力とを加算する第2の加算手段と、該クロック発
生手段の出力信号から第2の周波数のm相の信号を発生
するm相信号発生手段と、該m相信号発生手段からのm
個の出力信号と再生信号との間で乗算演算を行う第2の
乗算器群と、該第2の乗算器群からのm個の出力信号の
それぞれの低域成分を抜き出し差動出力する第2の差動
出力低域通過フィルタ群と、該第2の差動出力低域通過
フィルタ群からの正相逆相m組の出力の各組ごとに最大
値を検出する第2の2入力最大値検出器群と、該第2の
2入力最大値検出器群からのそれぞれの出力を加算する
第3の加算手段と、該第3の加算手段の出力を1/Am
(但し、Amはmの値によって決まる固定値)倍する第
2の利得調整手段と、該第2の差動出力低域通過フィル
タ群からの出力の最大値を検出する第2の多入力最大値
検出手段と、該第2の利得調整手段の出力と該第2の多
入力最大値検出手段の出力とを加算する第4の加算手段
と、該第2の加算手段の出力と該第4の加算手段の出力
の差を計算する差分手段を具備したことを特徴とするト
ラッキング誤差検出回路。 - 【請求項3】 磁気テープの長手方向に対して斜めに形
成され、パイロット信号が記録されたトラックを回転ヘ
ッドにより再生し、該回転ヘッドにより再生走査すべき
主トラックの両隣のトラックから再生されたそれぞれの
パイロット信号のレベル差により、該主トラックに対す
る該回転ヘッドの走査軌跡のずれを補正する為のトラッ
キング信号を形成するトラッキング誤差検出回路におい
て、クロック発生手段と、該クロック発生手段の出力信
号から第1の周波数のn相の信号を発生するn相信号発
生手段と、該n相信号発生手段からのn個の出力信号と
再生信号との間で乗算演算を行う第1の乗算器群と、第
1の乗算器群からのn個の出力信号のそれぞれの低域成
分を抜き出す第1の低域通過フィルタ群と、該第1の低
域通過フィルタ群からのn個の出力の各々について絶対
値を演算する第1の絶対値演算器群と、該第1の絶対値
演算器群からのそれぞれの出力を加算する第1の加算手
段と、該第1の加算手段の出力を1/An(但し、Anは
nの値によって決まる固定値)倍する第1の利得調整手
段と、該第1の絶対値演算器群からの出力の最大値を検
出する第1の多入力最大値検出手段と、該第1の利得調
整手段の出力と該第1の多入力最大値検出手段の出力と
を加算する第2の加算手段と、該クロック発生手段の出
力信号から第2の周波数のm相の信号を発生するm相信
号発生手段と、該m相信号発生手段からのm個の出力信
号と再生信号との間で乗算演算を行う第2の乗算器群
と、該第2の乗算器群からのm個の出力信号のそれぞれ
の低域成分を抜き出す第2の低域通過フィルタ群と、該
第2の低域通過フィルタ群からのm個の出力の各々につ
いて絶対値を演算する第2の絶対値演算器群と、該第2
の絶対値演算器群からのそれぞれの出力を加算する第3
の加算手段と、該第3の加算手段の出力を1/Am(但
し、Amはmの値によって決まる固定値)倍する第2の
利得調整手段と、該第2の絶対値演算器群からの出力の
最大値を検出する第2の多入力最大値検出手段と、該第
2の利得調整手段の出力と該第2の多入力最大値検出手
段の出力とを加算する第4の加算手段と、該第2の加算
手段の出力と該第4の加算手段の出力の差を計算する差
分手段を具備したことを特徴とするトラッキング誤差検
出回路。 - 【請求項4】 第2または第4の加算手段はその出力の
レベル調整手段を含むことを特徴とする請求項1または
請求項2または請求項3記載のトラッキング誤差検出回
路。 - 【請求項5】 クロック発生手段は再生信号より該再生
信号に同期したクロックを生成するPLL回路よりなる
ことを特徴とする請求項1または請求項2または請求項
3記載のトラッキング誤差検出回路。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3222650A JPH0562300A (ja) | 1991-09-03 | 1991-09-03 | トラツキング誤差検出回路 |
US07/832,711 US5258879A (en) | 1991-02-13 | 1992-02-07 | Tracking error detection circuit of magnetic recording and reproduction apparatus for determining tracking error based on pilot signals recorded on a recording meedium |
DE69215708T DE69215708T2 (de) | 1991-02-13 | 1992-02-12 | Spurfolgefehlerdetektionsschaltung für magnetisches Aufzeichnungs- und Wiedergabegerät |
EP92102345A EP0499238B1 (en) | 1991-02-13 | 1992-02-12 | Tracking error detecting circuit of magnetic recording and reproducing apparatus |
KR1019920002078A KR960016495B1 (ko) | 1991-02-13 | 1992-02-13 | 자기기록재생장치의 트래킹오차검출회로 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3222650A JPH0562300A (ja) | 1991-09-03 | 1991-09-03 | トラツキング誤差検出回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0562300A true JPH0562300A (ja) | 1993-03-12 |
Family
ID=16785780
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3222650A Pending JPH0562300A (ja) | 1991-02-13 | 1991-09-03 | トラツキング誤差検出回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0562300A (ja) |
-
1991
- 1991-09-03 JP JP3222650A patent/JPH0562300A/ja active Pending
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