JP3077453B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JP3077453B2
JP3077453B2 JP05140519A JP14051993A JP3077453B2 JP 3077453 B2 JP3077453 B2 JP 3077453B2 JP 05140519 A JP05140519 A JP 05140519A JP 14051993 A JP14051993 A JP 14051993A JP 3077453 B2 JP3077453 B2 JP 3077453B2
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清一 橋本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像、音声、データ等
を磁気テープに記録する磁気記録再生装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ビデオテープレコーダ(以下、VTRと
記す)など磁気テープを媒体とした磁気記録再生装置が
実用化され普及している。また、より一層の高密度記録
による装置の小型化、ディジタル化の開発が各社でなさ
れている。このように記録密度を上げ、しかも互換性能
を確保するためには、ヘッドとトラックの正確なトラッ
キングを行うことが重要である。正確なトラッキングを
実現するための技術として、従来のように固定ヘッドを
用いたコントロール信号によるトラッキング制御方式
(CTL制御方式)に替わる方式であるATF制御方式
が知られている。このATF制御方式とは、パイロット
信号を情報信号とは別領域にバースト的に記録するか、
もしくは、情報信号に周波数多重または変調記録して、
再生時にこのパイロット信号を用いてトラッキング制御
を行う方式である。
【0003】(図13)は、従来のATF制御方式の構
成を示すブロック図である。同図において、9は記録媒
体としての磁気テープであり、ATF制御用としてパイ
ロット信号f1(トラック102b、f)、f2(トラッ
ク102d、h)が記録されているものとする。なお、
0(トラック102a、c、e、g)は、ATF制御
対象のヘッド(この場合101aまたは101c)が走
査すべきトラックを示す。また、図示していないが、以
後同様のパターンが記録されているものとする。なお、
よく知られているように通常ガードバンドレス記録の場
合、アジマス記録方式を採用するが、このとき、パイロ
ット信号の周波数は、アジマス損失の影響の小さい低い
値が選ばれる。10は磁気テープ9を巻きとるリール、
11は磁気テープ9を精度良く送るキャプスタンモー
タ、12は磁気テープ9をキャプスタンモータ11に圧
着するピンチローラである。101a、101bは磁気
テープ9に記録されている情報信号を再生するヘッドで
あり、再生時に磁気テープ9の記録面に接触するように
配置された回転シリンダ上に隣接して搭載されている。
このヘッド101a、101bと回転シリンダにおいて
180°対向した位置には別のヘッド101c、101
dが搭載されており、この配置関係を(図14)に示
す。50はATF制御対象ヘッドの再生信号を増幅する
ヘッドアンプ、65はパイロット周波数帯の信号を通過
させる帯域通過フィルタ、46はトラッキングエラー信
号を検出する誤差信号検出部、7はトラッキングエラー
信号に基づいてキャプスタンモータを位相制御する制御
部である。
【0004】以下に、(図13)に示すようにヘッド1
01aが、トラック102cを走査している場合におけ
るATF制御方式の動作を説明する。
【0005】ヘッド101aには、トラック102cの
情報信号とは別にトラック102cの両隣のトラック1
02b、102dから各々漏れ込んだパイロット信号f
1、f2が誘起される。そこでまず、ヘッドアンプ50に
よってヘッド101aの再生信号を増幅し、パイロット
信号f1、f2の周波数帯を含む周波数範囲の帯域通過フ
ィルタを通過させる。その後、パイロット信号f1を第
1のパイロット信号検出部45aによって検波整流する
とともに、パイロット信号f2を第2のパイロット信号
検出部45bによって検波整流する。
【0006】次に、第1及び第2のパイロット信号検出
部45a、45bの各出力を差分器6によって両者の
差、すなわちトラッキングエラー信号を求める。このト
ラッキングエラー信号をもとに制御部7によって、ヘッ
ド101aがトラック102bのセンターを走査するよ
うに、キャプスタンモータ11の回転を制御する。
【0007】ここでは、ヘッド101aを例にとり説明
したが、ヘッド切換パルス発生器41の出力パルスに応
じて、ヘッド101a、b組と101c、d組を順次切
り換えて使用し、ヘッド101cも同様に制御する。な
お、差分器6の出力変化とトラックずれ方向とは、ヘッ
ド毎に極性が逆になるため、実際のトラッキングエラー
信号は、ヘッド切換パルス発生器41の出力パルスに同
期して正反切換スイッチ7bを切り換え、差分器6の出
力極性を切り換えて使用する。
【0008】以上で説明した構成は、例えば特開平2−
59538号公報などに記載されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】近年、ユーザーが取り
扱いやすいように装置の小型化を図るために回路のIC
化が進んでいる。従来例における第1及び第2のパイロ
ット信号検出部は、コイル、コンデンサなどの大型外付
け・調整素子で構成することが多く、ディジタル処理化
してIC化することが必須である。ディジタル処理化す
る場合、A/D変換器によってアナログ信号をディジタ
ル信号に変換する方式があるが、量子化ビットは、A/
D変換器のコスト面、消費電力面などの理由から、大き
くできない(例えば、8ビット)。そのため、量子化ノ
イズに対する検出S/Nを良くするためには、検出部に
前置きされる帯域通過フィルタ(ここでは65)の帯域
をできるだけ狭く設計する必要がある。
【0010】しかしながら、従来の方式では帯域を狭く
すれば、帯域通過フィルタをIC化する際に内部の構成
素子のバラツキにより所望の帯域((図15)の55
0)からずれることによって((図15)の549、5
51)、パイロット信号の検出レベルがばらつき、ヘッ
ドスイッチの周波数に同期した外乱を生じ易くなる。そ
こで、バラツキを考慮して帯域を広く設計するか、もし
くは、帯域を狭く設計するために外付けの素子を設ける
などの弊害があった。
【0011】本発明は上記問題点に鑑み、パイロット信
号以外のノイズ成分をできる限り落として検出S/Nを
上げ、部品バラツキに強く、IC化を容易にする磁気記
録再生装置を提供することを目的とする。特に、パイロ
ット信号検出部のディジタル処理化において、量子化ノ
イズを主とするノイズに対するパイロット信号の検出D
レンジを広くとることを可能にするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の磁気記録再生装置は、磁気テープの長手方向
に対して斜めにトラックを形成するように記録を行い、
パイロット信号を情報信号と多重または分割記録する記
録手段と、前記磁気テープの記録情報を再生する再生ヘ
ッドと、前記再生ヘッドが走査すべき主トラックの両隣
のトラックに記録されたパイロット信号のレベル差をト
ラッキングエラー信号として出力する誤差検出手段と、
前記トラッキングエラー信号によって再生時のトラック
と前記再生ヘッドとの相対位置関係を制御する制御手段
とを備える磁気記録再生装置において、前記誤差検出手
段は、前記再生ヘッドの再生信号に含まれる前記主トラ
ックの一方に隣接するトラックに記録された第1のパイ
ロット信号と他方に隣接するトラックに記録された第2
のパイロット信号を抜き取るプリフィルタ手段と、前記
第1のパイロット信号を検波整流する第1のパイロット
信号検出手段と、前記第2のパイロット信号を検波整流
する第2のパイロット信号検出手段と、前記第1及び第
2のパイロット信号検出手段の出力を互いに引き算する
差分手段とを備え、前記プリフィルタ手段は、前記パイ
ロット信号のうち周波数の高いパイロット信号に合わせ
てその周波数近傍にピークをもつ低域通過フィルタ手段
と、前記パイロット信号のうち周波数の低いパイロット
信号に合わせてその周波数近傍にピークをもつ高域通過
フィルタ手段とを直列に接続することによって帯域通過
フィルタ手段の機能をもたせたことを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明の磁気記録再生装置は、上記構成によっ
て、検出S/Nが良く、部品バラツキに強く、IC化が
容易な構成となる。特に、パイロット信号検出部のディ
ジタル処理化において、量子化ノイズを主とするノイズ
に対するパイロット信号の検出Dレンジを広くとること
が可能になる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0015】(図1)は本発明に係わる第1の実施例の
磁気記録再生装置の原理図を示すものである。なお、構
成要素が従来例と同様に機能するものについては、同一
の符号を付している。
【0016】同図において、9は記録媒体としての磁気
テープであり、ATF制御用としてパイロット信号f1
(トラック102b、f)、f2(トラック102d、
h)が記録されているものとする。なお、f0(トラッ
ク102a、c、e、g)は、ATF制御対象のヘッド
(この場合101aまたは101c)が走査すべきトラ
ックを示す。また、図示していないが、以後同様のパタ
ーンが記録されているものとする。10は磁気テープ9
を巻きとるリール、11は磁気テープ9を精度良く送る
キャプスタンモータ、12は磁気テープ9をキャプスタ
ンモータ11に圧着するピンチローラである。101
a、101bは磁気テープ9に記録されている情報信号
を再生するヘッドであり、再生時に磁気テープ9の記録
面に接触するように配置された回転シリンダ上に隣接し
て搭載されている。このヘッド101a、101bと回
転シリンダにおいて180°対向した位置には別のヘッ
ド101c、101dが搭載されており、この配置関係
を(図2)に示す。50はATF制御対象ヘッドの再生
信号を増幅するヘッドアンプ、46はトラッキングエラ
ー信号を検出する誤差信号検出部、7はトラッキングエ
ラー信号に基づいてキャプスタンモータを位相制御する
制御部である。
【0017】以下に、(図1)に示すようにヘッド10
1aが、トラック102cを走査している場合における
ATF制御方式の動作を説明する。
【0018】ヘッド101aには、トラック102cの
情報信号とは別にトラック102cの両隣のトラック1
02b、102dからそれぞれ漏れ込んだパイロット信
号f 1、f2が誘起される。なお、よく知られているよう
に通常ガードバンドレス記録の場合、アジマス記録方式
を採用するが、このとき、パイロット信号の周波数は、
アジマス損失の影響の小さい低い値が選ばれる。そこで
まず、ヘッド101aの再生信号をヘッドアンプ50に
よって増幅し、パイロット信号を抜き取る帯域通過フィ
ルタ60に透過させる。
【0019】次に、誤差信号検出部46では、帯域通過
フィルタ60の出力信号に含まれるパイロット信号のう
ちf1を第1のパイロット信号検出部45aで検波整流
するとともに、f2を第2のパイロット信号検出部45
bで検波整流する。第1及び第2のパイロット信号検出
部の各出力は、ヘッド101aの走査すべきトラック1
02cの両隣のトラック102b、102dから漏れ込
んだパイロット信号のレベルを表し、両者を比較するこ
とでヘッド101aの相対位置を知ることができる。し
たがって、差分器6によって両者の差、すなわちトラッ
キングエラー信号を求め、これを制御部7に入力するこ
とで、ヘッド101aがトラック102cのセンターを
走査するように、キャプスタンモータ11にトルク指令
を送り、その回転を制御する。
【0020】ここでは、ヘッド101aを例にとり説明
したが、ヘッド切換パルス発生器41の出力パルスに応
じて、ヘッド101a、101b組と101c、101
d組を順次切り換えて使用し、ヘッド101cも同様に
制御する。なお、差分器6の出力変化とトラックずれ方
向とは、ヘッド毎に極性が逆になる。そのため、実際の
トラッキングエラー信号は、ヘッド切換パルス発生器4
1の出力パルスに同期して正反切換スイッチ7bを切り
換え、差分器6の出力極性を切り換えて使用する。
【0021】以下に、帯域通過フィルタ60の具体的な
構成、並びに周波数伝達特性を説明する。
【0022】(図3)において、300は(図4)の2
05に示すように周波数伝達特性のパイロット周波数点
(この例ではf2)にピークをもつ2次の低域通過フィ
ルタ、310は(図4)の215に示すように周波数伝
達特性のパイロット周波数点(この例ではf1)にピー
クをもつ2次の高域通過フィルタであり、これらを直列
に接続することで、(図4)の250に示すようにパイ
ロット信号f1及びf2を抜き取る帯域通過フィルタを形
成する。この例では、素子のバラツキ及び温度変動のな
い理想状態を仮定して説明したが、実際には、これらの
フィルタをIC化した場合、素子のバラツキ及び温度変
動で中心周波数にずれを生じる。ICの特徴として、同
一シート上では、素子の絶対バラツキは大きいが(例え
ば±10[%])、相対バラツキは非常に小さい(例え
ば±1[%])ことが知られている。また、温度変動に
ついても、絶対バラツキが支配的で、相対バラツキはほ
とんどない。
【0023】したがって、LPF300、HPF310
をIC化した場合、(図5)に示すように、これらのオ
ーバーオールでの周波数伝達特性は素子のバラツキにつ
いて図のように変位する。250は先ほど述べた理想状
態での特性、249は構成素子がプラス方向に変位した
場合における特性、251は構成素子がマイナス方向に
変位した場合における特性を示す。
【0024】LPF300、HPF310の共振周波数
LC、fHCは、(図3)を参照して、一般に次式で表さ
れる。
【0025】 fLC=1/{2π(RL1L1L2L21/2} ・・・(1) fHC=1/{2π(RH1H1H2H21/2} ・・・(2) また、Q値QL、QHは、一般に次式で表される。
【0026】 QL={(RL1L1)/(RL2L2)}1/2 ・・・(3) QH={(RH2H2)/(RH1H1)}1/2 ・・・(4) 以上の式を参考に、fLC=f2、fHC=f1、QL=QH
なるように、構成素子(R、C等)を設定し、パイロッ
ト信号f1、f2を抜き取る帯域通過フィルタを形成す
る。なお、詳細は省略するがQ値を3とすれば、LPF
200の共振周波数fLCは、ピーク周波数から+2.9
[%]の点、HPF210の共振周波数f HCは、ピーク
周波数から−2.8[%]の点にあり、設計上、共振周
波数はピーク周波数とほぼ等しいと考えてもよい。
【0027】以上、本発明に係わる第1の実施例では、
パイロット信号検出回路の直前に、パイロット周波数点
のそれぞれにピークをもった帯域通過フィルタを備える
ので、IC化の際に生じる内部の素子バラツキにより周
波数伝達特性が変位しても、(図5)の矢印で示すよう
に、パイロット信号のレベル差の変動を生じにくく、ヘ
ッドスイッチに同期した外乱を発生しにくい構成にする
ことが可能である。特に、パイロット信号検出部をディ
ジタル処理する場合、従来の帯域通過フィルタ単体の方
式に比べて、本実施例に示したようにパイロット周波数
点にピークをもった2次の低域通過フィルタと高域通過
フィルタによって帯域通過フィルタを構成すれば、パイ
ロット信号以外のノイズ成分をできる限り減衰すること
ができ、量子化ノイズを主とするノイズに対する検出D
レンジを広くすることが可能である。
【0028】また、再生信号を低域通過フィルタに透過
した後に、高域通過フィルタに透過することによって、
帯域通過フィルタの回路Dレンジに余裕をとることが可
能である。
【0029】以下、本発明の第2の実施例について、図
面を参照しながら説明する。(図6)は本発明に係わる
第2の実施例における磁気記録再生装置の原理図を示す
ものである。なお、構成要素が本発明の第1の実施例お
よび従来例と同様に機能するものについては、同一の符
号を付している。ここでは、第1の実施例との図面上で
の違いは帯域通過フィルタ600、中心周波数補正手段
400だけであるので、それ以外の構成及び全体の基本
動作については、第1の実施例の説明を参照していただ
きたい。回転シリンダにはヘッド101a〜101dが
搭載されており、その配置図は(図2)と同様である。
【0030】以下に、帯域通過フィルタ600及び中心
周波数補正手段400に関する動作の説明をする。(図
7)に帯域通過フィルタ600及び中心周波数補正部4
00の詳細図を示す。
【0031】第1の実施例でも述べたように、200は
(図4)の205に示すように周波数伝達特性のパイロ
ット周波数点(この例ではf2)にピークをもつ2次の
低域通過フィルタ、210は(図4)の215に示すよ
うに周波数伝達特性のパイロット周波数点(この例では
1)にピークをもつ2次の高域通過フィルタであり、
これらを直列に接続することで、(図4)の250に示
すようにパイロット信号f1及びf2を抜き取る帯域通過
フィルタ600を形成する。
【0032】また、42はリファレンスクロック発生
器、43はリファレンスフィルタ、44は位相比較器に
よって中心周波数補正手段400を形成する。位相比較
器44は、リファレンスクロックとリファレンスフィル
タ43の出力との位相差を検出し、リファレンスフィル
タ43の入出力位相差が常に一定になるようにリファレ
ンスフィルタ43の周波数伝達特性を補正する機能をも
ち、帯域通過フィルタ600の中心周波数のずれを補正
する。
【0033】まず、帯域通過フィルタ600について詳
細な構成及び動作を説明する。第1の実施例において
(図4)に示したように、帯域通過フィルタ60はIC
内部素子のバラツキによって、周波数伝達特性が変位す
る。しかし、式(1)、(2)で表されるように、構成
要素の一部を外部バイアス等によって、素子値を調整で
きれば、中心周波数を補正し理想状態(グラフ250)
にほぼ近づけることができる。したがって、(図7)に
示すように、LPF200についてはRL1を、HPF2
10についてはRH2を外部バイアスによって値を調整で
きる小信号伝達コンダクタンス可変回路と呼ばれる回路
で構成する。
【0034】(図8)に小信号伝達コンダクタンス可変
回路(以後、gm可変回路と称する)の詳細図を示す。
260は入力信号の電圧振幅を基準抵抗Rgによって決
まる電流振幅に変換する回路、261は外部バイアスv
bによって電流振幅を調整する回路、262は出力回路
である。
【0035】gm可変回路の具体的な動作は、以下の通
りである。入力信号が0の場合、変換回路260を構成
する抵抗Rgをエミッタ側に接続された差動回路は平衡
しており、抵抗Rgに流れる電流は0であるとする。こ
の状態で、入力信号振幅viとすると、抵抗Rgに流れる
電流iRgは次式で表される。
【0036】iRg=vi/Rg ・・・(5) ただし、トランジスタのreは、Rg>>reであり無視
する。
【0037】調整回路261に加えられるバイアスvb
と出力電流ioとの関係は、次式で表される。
【0038】 io=2iRg/{1+exp(−vb/vT)} ・・・(6) したがって、この回路を用いれば、抵抗Rgの見かけ上
の抵抗値Rg'は、 Rg'=vi/iRg ={1+exp(−vb/vT)}Rg/2 ・・・(7) で表される。ただし、vTはトランジスタの熱電圧(常
温時vT=0.026[V])である。また、トランジ
スタのhFE及びhfeは∞として、以上の式を算出した。
【0039】次に、中心周波数補正手段400につい
て、gm可変回路を用いて、帯域通過フィルタ600の
中心周波数を補正する具体的な構成と動作を説明する。
【0040】(図7)において、220はリファレンス
フィルタ、230は位相比較器である。リファレンスフ
ィルタ220は、2次のLPFで構成され、共振周波数
RCは、次式で表される。
【0041】 fRC=1/{2π(RR1R1R2R21/2} ・・・(8) IC化した場合には第1の実施例で述べたことから明ら
かなように、素子のバラツキ及び温度変動によって、f
RCはLPF200、HPF210の共振周波数fLC、f
HCと同じ方向に同じ率で変位する。
【0042】今、素子のバラツキ及び温度変動がないと
して、fRCをリファレンスクロックの周波数frCLKと同
じになるように、構成定数(RR1、CR1、RR2、CR2
を設定した場合の周波数−位相特性を(図9)のグラフ
350に示す。このグラフからfrCLK点では、入出力の
位相差が−90[deg]であることが分かる。また、
349は構成素子がプラス方向に変位した場合、351
は構成素子がマイナス方向に変位した場合の周波数−位
相特性を表す。
【0043】以上の内容から、リファレンスフィルタの
入出力位相差が常に−90[deg]になるように調整
できれば、プリフィルタ60の中心周波数もほぼ理想状
態に調整されることが分かる。
【0044】(図7)において、230はリファレンス
フィルタの入出力の位相差を検出する位相比較器であ
る。位相比較器230は、XOR回路231、積分器2
32で構成される。位相比較器の出力は、LPF20
0、HPF210及びリファレンスフィルタ220のg
m可変回路に接続され、その出力に応じて、各フィルタ
の周波数伝達特性が調整される構成になっている。
【0045】具体的な動作を(図10)を参照しながら
以下に説明する。(a)はリファレンスクロック、
(b)はリファレンスクロックが入力されたリファレン
スフィルタの出力(矩形波近似)、(c)はXOR23
1の出力(ただし、説明上積分器232を接続していな
い場合)、それぞれの波形を示したものである。(c)
の波形から分かるように、この出力をコンデンサからな
る積分器232に接続した場合、入出力位相差が−90
[deg]のとき、コンデンサへの電流の供給、吸い込
みが平衡する(引き込み動作→定常動作)。すなわち、
リファレンスフィルタ220の入出力位相差を常に−9
0[deg]になるように制御すると同時に、プリフィ
ルタ60の中心周波数もほぼ理想状態に補正するように
制御する。
【0046】以上、本発明に係わる第2の実施例では、
パイロット信号検出部の直前に、中心周波数のずれを補
正するリファレンス機能をもった帯域通過フィルタを備
えるので、パイロット信号の検出ゲインの変動を小さ
く、パイロット周波数帯をできるだけ狭い帯域で抜き取
ることができる。したがって、検出Dレンジをさらに広
くすることが可能である。
【0047】以下、本発明の第3の実施例について、図
面を参照しながら説明する。(図11)は本発明に係わ
る第3の実施例における磁気記録再生装置の原理図を示
すものである。なお、構成要素が上記実施例、従来例と
同様に機能するものについては、同一の記号を付してい
る。ここでは、第2の実施例との図面上での違いは帯域
通過フィルタ600を除いた誤差信号検出部451だけ
であるので、それ以外の構成及び全体の基本動作につい
ては、第1及び第2の実施例の説明を参照していただき
たい。回転シリンダにはヘッド101a〜101dが搭
載されており、その配置図は(図2)と同様である。
【0048】誤差信号検出部451では、帯域通過フィ
ルタ600の出力信号をA/D変換器70によってディ
ジタル信号に変換し、第1及び第2のパイロット信号検
出部においてパイロット信号の整流化を行い、互いの差
をとった後、再びD/A変換してトラッキングエラー信
号を得るようにしている。なお、A/D変換器70のサ
ンプリングクロックは、その周波数がパイロット信号の
周波数の公倍数に選ばれ、クロック発生器40の出力ク
ロックを分周してサンプリングクロック発生器71によ
って形成される。
【0049】以下に、第1及び第2のパイロット信号検
出部の動作原理を説明するが、まず、第1のパイロット
信号検出部450aについて説明する。
【0050】25はクロック発生器40が接続された第
1の分周部であり、再生パイロットf1と同じ周波数
1'のクロックを出力する。そのなかの25a、25b
はそれぞれ第1、第2の分周器として、互いに90度位
相が異なったf1'周波数のクロックを出力する。第1、
第2の分周器25a、25bの出力D1a、D1bをそれぞ
れ、次式で表す。
【0051】D1a=sin(2πf1't) D1b=cos(2πf1't) 20aは第1の乗算器であり、帯域通過フィルタ600
を透過後の再生信号と第1の分周器25aの出力D1a
をかけ算する。また、20bは第2の乗算器であり、同
じく再生信号と第2の分周器25bの出力D1bとをかけ
算する。今、再生信号のうちパイロットf1成分H1を、 H1=A1sin(2πf1t) ただし、A1:パイロットf1振幅 t:時間 とすると、第1の乗算器20aの出力M1aは、次式のよ
うになる。
【0052】M1a=H1×D1a =A1/2{cos(2πf1t−2πf1't)−cos
(2πf1t+2πf1't)} =A1/2{cos(θ1)−cos(2πf1t+2π
1't)} また、第2の乗算器20bの出力M1bは、次式のように
なる。
【0053】M1b=H1×D1b =A1/2{sin(2πf1t−2πf1't)+sin
(2πf1t+2πf1't)} =A1/2{sin(θ1)+sin(2πf1t+2π
1't)} なお、θ1は再生パイロットf1と第1及び第2の分周器
の出力クロックf1'との位相差を表す。21aは第1の
低域通過フィルタであり、第1の乗算器20aの出力M
1aの低域信号だけを透過する。同じく21bは第2の低
域通過フィルタであり、第2の乗算器20bの出力M1b
の低域だけを透過する。したがって、第1の低域通過フ
ィルタ21aの出力L1aは、上記M1aのうち第1項だけ
を透過し、また、第2の低域通過フィルタ21bの出力
1bは、上記M1bのうち第1項だけを透過する。つま
り、 L1a=A1/2{cos(θ1)} L1b=A1/2{sin(θ1)} となる。そこで次のように上記の第1及び第2の低域通
過フィルタの出力をそれぞれ2乗して、互いに加算しル
ートをとると、第1のパイロット検出部450aの出力
D1として、再生パイロットf1振幅の1/2の成分が
得られる。
【0054】PD1=(L1a 2+L1b 21/2 =A1/2 ただし、sin2(θ1)+cos2(θ1)=1 次に、第2のパイロット信号検出部450bについて説
明する。
【0055】35はクロック発生器40が接続された第
2の分周部であり、再生パイロットf2と同じ周波数
2'のクロックを出力する。そのなかの35a、35b
はそれぞれ第3、第4の分周器として、互いに90度位
相が異なったf2'周波数のクロックを出力する。第3、
第4の分周器35a、35bの出力D2a、D2bをそれぞ
れ、次式で表す。
【0056】D2a=sin(2πf2't) D2b=cos(2πf2't) 30aは第3の乗算器であり、帯域通過フィルタ600
を透過後の再生信号と第3の分周器35aの出力D2a
をかけ算する。また、30bは第4の乗算器であり、同
じく再生信号と第4の分周器35bの出力D2bとをかけ
算する。今、再生信号のうちパイロットf2成分H2を、 H2=A2sin(2πf2t) ただし、A2:パイロットf2振幅 t:時間 とすると、第3の乗算器30aの出力M2aは、次式のよ
うになる。
【0057】M2a=H2×D2a =A2/2{cos(2πf2t−2πf2't)−cos
(2πf2t+2πf2't)} =A2/2{cos(θ2)−cos(2πf2t+2π
2't)} また、第4の乗算器30bの出力M2bは、次式のように
なる。
【0058】M2b=H2×D2b =A2/2{sin(2πf2t−2πf2't)+sin
(2πf2t+2πf2't)} =A2/2{sin(θ2)+sin(2πf2t+2π
2't)} なお、θ2は再生パイロットf2と第3及び第4の分周器
の出力クロックf2'との位相差を表す。31aは第3の
低域通過フィルタであり、第3の乗算器30aの出力M
2aの低域信号だけを透過する。同じく31bは第4の低
域通過フィルタであり、第4の乗算器30bの出力M2b
の低域だけを透過する。したがって、第3の低域通過フ
ィルタ31aの出力L2aは、上記M2aのうち第1項だけ
を透過し、また、第4の低域通過フィルタ31bの出力
2bは、上記M2bのうち第1項だけを透過する。つま
り、 L2a=A2/2{cos(θ2)} L2b=A2/2{sin(θ2)} となる。そこで次のように上記の第3及び第4の低域通
過フィルタの出力をそれぞれ2乗し、互いに加算してル
ートをとると、第2のパイロット検出部450bの出力
D2として、再生パイロットf2振幅の1/2の成分が
得られる。
【0059】PD2=(L2a 2+L2b 21/2 =A2/2 ただし、sin2(θ2)+cos2(θ2)=1 以上、本発明に係わる第3の実施例では、従来のよう
に、コイル、コンデンサなどの大型外付け・調整素子を
必要とせず、パイロット信号検出部は、全てディジタル
で構成できるので、バラツキに強く、IC化が容易とな
る。
【0060】以下、本発明の第4の実施例について、図
面を参照しながら説明する。(図12)は本発明に係わ
る第4の実施例における磁気記録再生装置の原理図を示
すものである。なお、構成要素が上記実施例、従来例と
同様に機能するものについては、同一の記号を付した
が、ここでは、第3の実施例との図面上での違いはPL
L330だけであるので、PLL330の動作について
のみ説明する。回転シリンダにはヘッド101a〜10
1dが搭載されており、その配置図は(図2)と同様で
ある。
【0061】PLL330は再生信号の周波数に同期し
たクロックを発生する。この出力クロックは、第1及び
第2のパイロット信号検出部450の動作周波数を決め
るクロック発生器40と帯域通過フィルタ600の中心
周波数を補正する中心周波数補正部400のリファレン
スクロック発生器42に接続される。
【0062】以上、本発明に係わる第4の実施例では、
先に述べた第3の実施例の効果に加えて、PLLによっ
て帯域通過フィルタ及びパイロット信号検出部の中心周
波数を同期させるので、サーチ、スローなどの特殊再生
において、再生周波数が通常再生時からずれる場合で
も、検出Dレンジを広くとることが可能である。
【0063】その他、本発明の主旨を変えずして種々の
変更・変形が可能である。
【0064】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の磁気記録再生装置は、パイロット信号検出部の直前
に、2次の低域通過フィルタと高域通過フィルタによっ
てパイロット周波数点のそれぞれにピークを形成する帯
域通過フィルタを備えているので、構成素子のバラツキ
による周波数伝達特性にずれが生じても、検出パイロッ
トのレベル差を小さく抑え、パイロット信号の周波数帯
をできるだけ狭い帯域で抜き取ることができる。特に、
パイロット信号検出部をディジタル処理する場合、従来
の方式に比べて量子化ノイズを主とするノイズに対する
パイロット信号の検出Dレンジを広くとることができ、
制御性能の一指標となる検出S/Nを良くすることが可
能であり、また素子のバラツキ及び温度特性に強い構成
なので、IC化など小型化が容易となる。
【0065】また、帯域通過フィルタにリファレンス機
能をもたして中心周波数のずれを補正することによっ
て、さらに検出Dレンジを広くとることが可能となる。
【0066】さらに、PLLを付加して相対速度補正機
能をもたせることによって、特殊再生時などにおいて
も、検出Dレンジが広くとれ安定した制御特性を得るこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる第1の実施例を示す磁気記録再
生装置の構成図
【図2】回転ヘッド上に搭載されたヘッドの配置図
【図3】本発明の第1の実施例におけるプリフィルタ手
段の構成図
【図4】本発明に係わる第1の実施例における帯域通過
フィルタの周波数伝達特性(理想)を示すグラフ
【図5】本発明に係わる第1の実施例における帯域通過
フィルタの周波数伝達特性(バラツキ)を示すグラフ
【図6】本発明に関わる第2の実施例を示す磁気記録再
生装置の構成図
【図7】本発明の第2の実施例におけるプリフィルタ手
段の構成図
【図8】本発明の第2の実施例における小信号伝達コン
ダクタンス(gm)可変回路の構成図
【図9】本発明の第2の実施例におけるリファレンスフ
ィルタの周波数−位相特性を示すグラフ
【図10】本発明の第2の実施例における中心周波数補
正手段の動作波形図
【図11】本発明に関わる第3の実施例における磁気記
録再生装置の構成図
【図12】本発明に係わる第4の実施例における磁気記
録再生装置の構成図
【図13】従来の磁気記録再生装置の構成図
【図14】従来例の磁気記録再生装置において、回転ヘ
ッドに搭載されたヘッドの配置を示す図
【図15】従来の帯域通過フィルタの周波数伝達特性
(バラツキ)を示すグラフ
【符号の説明】
6 差分器 7 制御部 7a 制御器 7b 正反切換器 9 磁気テープ 10 リール 11 キャプスタンモータ 12 ピンチローラ 41 ヘッド切換パルス発生器 45a 第1のパイロット信号検出部 45b 第2のパイロット信号検出部 46 誤差信号検出部 50 ヘッドアンプ 60 帯域通過フィルタ 100 回転シリンダ 101a〜101d ヘッド 102a〜102h トラック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 清一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 下田代 雅文 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 東田 吉夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−349156(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 15/467

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気テープの長手方向に対して斜めにトラ
    ックを形成するように記録を行い、パイロット信号を情
    報信号と多重または分割記録する記録手段と、前記磁気
    テープの記録情報を再生する再生ヘッドと、前記再生ヘ
    ッドが走査すべき主トラックの両隣のトラックに記録さ
    れたパイロット信号のレベル差をトラッキングエラー信
    号として出力する誤差検出手段と、前記トラッキングエ
    ラー信号によって再生時のトラックと前記再生ヘッドと
    の相対位置関係を制御する制御手段とを備える磁気記録
    再生装置において、前記誤差検出手段は、前記再生ヘッ
    ドの再生信号に含まれる前記主トラックの一方に隣接す
    るトラックに記録された第1のパイロット信号と他方に
    隣接するトラックに記録された第2のパイロット信号を
    抜き取るプリフィルタ手段と、前記第1のパイロット信
    号を検波整流する第1のパイロット信号検出手段と、前
    記第2のパイロット信号を検波整流する第2のパイロッ
    ト信号検出手段と、前記第1及び第2のパイロット信号
    検出手段の出力を互いに引き算する差分手段とを備え、
    前記プリフィルタ手段は、前記パイロット信号のうち周
    波数の高いパイロット信号に合わせてその周波数近傍に
    ピークをもつ低域通過フィルタ手段と、前記パイロット
    信号のうち周波数の低いパイロット信号に合わせてその
    周波数近傍にピークをもつ高域通過フィルタ手段とを直
    列に接続することによって帯域通過フィルタ手段として
    の機能をもたせたことを特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】プリフィルタ手段は、前記帯域通過フィル
    タ手段と、さらに、リファレンスクロックを発生するリ
    ファレンスクロック発生手段と、前記リファレンスクロ
    ックが入力されるリファレンスフィルタ手段と、前記リ
    ファレンスクロックと前記リファレンスフィルタ手段の
    出力信号との位相差を検出する位相比較手段と、前記位
    相比較手段の出力レベルに応じて、リファレンスフィル
    タ手段の中心周波数と前記帯域通過フィルタ手段を形成
    する前記低域通過フィルタ手段及び前記高域通過フィル
    タ手段のピーク周波数を同一方向に補正する補正手段を
    含んで構成されることを特徴とする請求項1記載の磁気
    記録再生装置。
  3. 【請求項3】帯域通過フィルタ手段は、前記再生ヘッド
    の再生信号を、前記再生信号に含まれるパイロット信号
    のうち周波数の高いパイロット信号に合わせてその周波
    数近傍にピークをもつ低域通過フィルタ手段に透過させ
    た後に、前記パイロット信号のうち周波数の低いパイロ
    ット信号に合わせてその周波数近傍にピークをもつ高域
    通過フィルタ手段に透過させることを特徴とする請求項
    1または請求項2記載の磁気記録再生装置。
  4. 【請求項4】第1及び第2のパイロット信号検出手段
    は、パイロット信号の整数倍周波数のクロックを発生す
    るクロック発生手段が接続され、前記第1のパイロット
    信号検出手段は、前記クロック発生手段の出力クロック
    を第1のパイロット信号の周波数と同じ周波数のクロッ
    クを発生するように、かつ互いに90度位相が異なるよ
    うに分周する第1及び第2の分周器からなる第1の分周
    手段と、前記帯域通過フィルタ手段の出力信号と前記第
    1の分周器の出力クロックとを乗算する第1の乗算手段
    と、前記第1の乗算手段の出力のうち低域だけを透過す
    る第1の低域通過フィルタと、前記第1の低域通過フィ
    ルタの出力を2乗する第1の2乗演算手段と、前記帯域
    通過フィルタ手段の出力信号と前記第2の分周器の出力
    クロックを乗算する第2の乗算手段と、前記第2の乗算
    手段の出力のうち低域だけを透過する第2の低域通過フ
    ィルタと、前記第2の低域通過フィルタの出力を2乗す
    る第2の2乗演算手段と、前記第1及び第2の2乗演算
    手段の出力を加算する第1の加算手段と、前記第1の加
    算手段の出力を1/2乗する第1のルート演算手段とを
    備え、前記第2のパイロット信号検出手段は、前記クロ
    ック発生手段の出力クロックを第2のパイロット信号の
    周波数と同じ周波数のクロックを発生するように、かつ
    互いに90度位相が異なるように分周する第3及び第4
    の分周器からなる第2の分周手段と、前記帯域通過フィ
    ルタ手段の出力信号と前記第3の分周器の出力クロック
    とを乗算する第3の乗算手段と、前記第3の乗算手段の
    出力のうち低域だけを透過する第3の低域通過フィルタ
    と、前記第3の低域通過フィルタの出力を2乗する第3
    の2乗演算手段と、前記帯域通過フィルタ手段の出力信
    号と前記第4の分周器の出力クロックとを乗算する第4
    の乗算手段と、前記第4の乗算手段の出力のうち低域だ
    けを透過する第4の低域通過フィルタと、前記第4の低
    域通過フィルタの出力を2乗する第4の2乗演算手段
    と、前記第3及び第4の2乗演算手段の出力を加算する
    第2の加算手段と、前記第2の加算手段の出力を1/2
    乗する第2のルート演算手段とを備えることを特徴とす
    る請求項1記載の磁気記録再生装置。
  5. 【請求項5】リファレンスクロック発生手段及びクロッ
    ク発生手段は、再生ヘッドの再生信号の周波数に同期し
    たクロックを出力するPLL回路を有して構成されるこ
    とを特徴とする請求項2または請求項4記載の磁気記録
    再生装置。
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