JPH0520745A - トラツキング誤差検出回路 - Google Patents

トラツキング誤差検出回路

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JPH0520745A
JPH0520745A JP3168149A JP16814991A JPH0520745A JP H0520745 A JPH0520745 A JP H0520745A JP 3168149 A JP3168149 A JP 3168149A JP 16814991 A JP16814991 A JP 16814991A JP H0520745 A JPH0520745 A JP H0520745A
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JP3168149A
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Inventor
Kenichi Honjo
謙一 本庄
Haruo Isaka
治夫 井坂
Hiroshi Ichikawa
啓 市川
Makoto Goto
誠 後藤
Seiichi Hashimoto
清一 橋本
Masafumi Shimotashiro
雅文 下田代
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品のばらつきに強く容易にフィルタのQを
高くでき、再生パイロット周波数の変動にも追従可能な
トラッキング誤差検出回路を提供することを目的とす
る。 【構成】 主トラックの両隣のトラック上に各々パイロ
ット信号が記録され、ヘッドが走査すべき主トラックの
情報とは別に左右から漏れ込んだパイロット信号のうち
の一方をクロック発生手段1、n相信号発生手段2、乗
算器群4、差動出力低域通過フィルタ群6、最大値検出
器群8、加算手段10、利得調整手段12、最大値検出
手段14により検出する。また他方も同様にクロック発
生手段1、m相信号発生手段3、乗算器群5、差動出力
低域通過フィルタ群7、最大値検出器群9、加算手段1
1、利得調整手段13、最大値検出手段15により検出
する。このようにして得た各々のパイロット信号の検出
レベルの差を差分手段16にて取り出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパイロット信号を用いた
磁気記録再生装置のトラッキング誤差検出回路に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ヘリカルスキャン型磁気記録再生装置の
トラッキング制御方式としてパイロット信号が情報信号
と多重もしくは変調して記録されたトラック上、または
一部を制御領域として使用しパイロット信号だけが記録
されたトラック上から、再生時、ヘッドにより再生され
たこのパイロット信号を用いて磁気テープの走行制御、
あるいはヘッドをトラック幅方向に振ることによって、
ヘッドとトラックの相対位置関係を正常に保つ方式が知
られている。以下に図面を参照しながら、上記したトラ
ッキング制御方式に用いられる従来のトラッキング誤差
検出回路の一例について説明する。
【0003】(図11)はトラッキング誤差検出の原理
図、(図12)は従来のトラッキング誤差検出回路の基
本構成図を示すものである。(図11)において、10
1は主トラック、102は左隣接トラック、103は右
隣接トラック、104は読み取りヘッドである。また
(図12)において、105は第1の帯域通過フィル
タ、106は第1の振幅検波手段、107は第2の帯域
通過フィルタ、108は第2の振幅検波手段、109は
差分手段である。
【0004】以上のように構成されたトラッキング誤差
検出回路について、以下その動作について説明する。
【0005】(図11)において、左隣接トラック10
2、および右隣接トラック103には情報信号のほかに
それぞれ別の周波数のパイロット信号が周波数多重され
て記録されている。今、読み取りヘッド104が目的と
する主トラック101上を走査している時、トラック幅
より大なる読み取りヘッド104からの出力信号には両
隣のトラックからのパイロット信号が漏れ混んでいる。
従って、それぞれのパイロット信号の漏れレベルを検出
し、比較することにより主トラック101と読みとりヘ
ッド104との相対位置関係を知ることができる。(図
12)において、第1の帯域通過フィルタ105、第1
の振幅検波手段106はたとえば左隣接トラックからの
パイロット信号の周波数に同調してそのレベルを抽出す
る働きをする。同様に第2の帯域通過フィルタ107、
第2の振幅検波手段108は右隣接トラックからのパイ
ロット信号レベルを抽出する。従って、差分手段109
の出力はヘッドと主トラックとの相対位置関係、すなわ
ちトラッキング誤差信号となる(例えば、特開昭54ー
3507号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、帯域通過フィルタの帯域Qを上げにく
く、フィルタのばらつきが大きくなってしまい、特殊再
生時などでヘッドとテープの相対スピードが変化すると
再生パイロットの周波数がずれてしまい、IC化しにく
いという問題点を有していた。
【0007】本発明は上記問題点に鑑み、部品のばらつ
きに強く、容易にフィルタのQを高くすることができ、
再生パイロット周波数の変動にも追従可能なトラッキン
グ誤差検出回路を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明のトラッキング誤差検出回路は、クロック発
生手段と、該クロック発生手段の出力信号から第1の周
波数のn相の信号を発生するn相信号発生手段と、該n
相信号発生手段からのn個の出力信号と再生信号との間
で乗算演算を行う第1の乗算器群と、該第1の乗算器群
からのn個の出力信号のそれぞれの低域成分を抜き出し
差動出力する第1の差動出力低域通過フィルタ群と、該
第1の差動出力低域通過フィルタ群からの正相逆相n組
の出力の各組ごとの最大値を検出する第1の最大値検出
器群と、該第1の最大値検出器群からのそれぞれの出力
を加算する第1の加算手段と、該第1の加算手段の出力
を1/A倍する第1の利得調整手段と、該第1の最大値
検出器群と該第1の利得調整手段の出力の最大値を検出
する第1の最大値検出手段と、該クロック発生手段の出
力信号から第2の周波数のm相の信号を発生するm相信
号発生手段と、該m相信号発生手段からのm個の出力信
号と再生信号との間で乗算演算を行う第2の乗算器群
と、該第2の乗算器群からのm個の出力信号のそれぞれ
の低域成分を抜き出し差動出力する第2の差動出力低域
通過フィルタ群と、該第2の差動出力低域通過フィルタ
群からの正相逆相m組の出力の各組ごとの最大値を検出
する第2の最大値検出器群と、該第2の最大値検出器群
からのそれぞれの出力を加算する第2の加算手段と、該
第2の加算手段の出力を1/A倍する第2の利得調整手
段と、該第2の最大値検出器群と該第2の利得調整手段
の出力の最大値を検出する第2の最大値検出手段と、該
第1の最大値検出手段の出力と該第2の最大値検出手段
の出力の差を計算する差分手段とを具備して構成したも
のである。
【0009】
【作用】本発明は上記した構成によって、従来の共振手
段よりなされる帯域通過フィルタをなくすことが可能
で、ばらつきに強く、また出力の低域通過フィルタで自
由に等価Qをあげられる。また、クロック発生手段を再
生信号より再生信号に同期したクロックを生成するPL
L回路より構成することにより、再生パイロット周波数
の変動にも追従可能なトラッキング誤差検出回路とする
ことができる。また、第1または第2の最大値検出手段
にその出力レベルを調整する回路を設けることにより、
記録再生系の各パイロット周波数の周波数特性の違いを
吸収することができる。また、エミッタ結合型トランジ
スタで最大値を検出する構成にすることにより、さらに
リプル分を低減することができる。
【0010】
【実施例】以下本発明の一実施例のトラッキング誤差検
出回路について、図面を参照しながら説明する。
【0011】(図1)は本発明の一実施例のトラッキン
グ誤差検出回路の構成図を示すものである。(図1)に
おいて、1はクロック発生手段、2はn相信号発生手
段、3はm相信号発生手段、4は第1の乗算器群、5は
第2の乗算器群、6は第1の差動出力低域通過フィルタ
群、7は第2の差動出力低域通過フィルタ群、8は第1
の最大値検出器群、9は第2の最大値検出器群、10は
第1の加算手段、11は第2の加算手段、12は第1の
利得調整手段、13は第2の利得調整手段、14は第1
の最大値検出手段、15は第2の最大値検出手段、16
は差分手段である。
【0012】以上のように構成されたトラッキング誤差
検出回路について、以下(図1)及び(図2)を用いて
その動作を説明する。
【0013】クロック発生手段(例えばクロック周波数
18MHz)の出力からn相信号発生手段は左の隣接ト
ラックに記録されたパイロット信号と略同じ周波数(例
えば18MHzのクロックを1/150分周してf1
120kHz)のn相の信号を出力する。今、再生信号
の内、左の隣接トラックからのパイロット成分をA1
IN(2πf1t+θ1)、n相信号発生手段の出力のひ
とつをSIN(2πf 1t+φ1)とすると、第1の乗算
器群の対応する乗算手段の出力は、 A1SIN(2πf1t+θ1)×SIN(2πf1t+φ
1)=−0.5A1{COS(4πf1t+θ1+φ1)−
COS(θ1−φ1)} となる。このうち第1項は高い信号成分であり、次に接
続される第1の差動出力低域通過フィルタ群の対応する
差動出力低域通過フィルタで減衰される。したがって出
力には入力パイロットの振幅A1に比例した±0.5A1
COS(θ1−φ1)の差動直流信号がえられる。しか
し、この信号は入力のパイロット信号の位相によっても
レベルが変化してしまう為、入力パイロットの振幅を検
出したことにはならない。
【0014】しかし、各差動出力低域通過フィルタの出
力はn相信号発生手段の出力の位相に応じてそれぞれず
れているので、以下の構成によりレベル変動を抑制する
ことができる。まず差動出力低域通過フィルタの正相逆
相n組の出力を各組ごとに最大値を検出する第1の最大
値検出器群に入力してn個の信号を得る。一方でこれら
n個の信号を第1の加算手段で加算し、その出力を第1
の利得調整手段で1/A倍する。そして第1の最大値検
出手段には、第1の最大値検出器群からのn個の出力と
第1の利得調整手段からの出力が入力され、結果として
第1の最大値検出手段から入力パイロット信号のレベル
をその位相によるレベルの変動を抑えて検出することが
できる。なお、この例におけるnは偶の自然数である。
nが奇数の場合には入力パイロット信号の位相によるレ
ベルの変動の低減効果が偶の自然数に比べて少ない。
【0015】また、クロック発生手段(例えばクロック
周波数18MHz)の出力からm相信号発生手段は右の
隣接トラックに記録されたパイロット信号と略同じ周波
数(例えば18MHzのクロックを1/100分周して
2=180kHz)のm相の信号を出力する。今、再
生信号の内、右の隣接トラックからのパイロット成分を
2SIN(2πf2t+θ2)、m相信号発生手段の出
力のひとつをSIN(2πf2t+φ2)とすると、第2
の乗算器群の対応する乗算手段の出力は、 A2SIN(2πf2t+θ2)×SIN(2πf2t+φ
2)=−0.5A2{COS(4πf2t+θ2+φ2)−
COS(θ2−φ2)} となる。このうち第1項は高い信号成分であり、次に接
続される第2の差動出力低域通過フィルタ群の対応する
差動出力低域通過フィルタで減衰される。したがって、
出力には入力パイロットの振幅A2に比例した±0.5
2COS(θ2−φ2)の差動直流信号がえられる。
【0016】しかし、この信号は入力のパイロット信号
の位相によってもレベルが変化してしまう為、入力パイ
ロットの振幅を検出したことにはならない。しかし、こ
の場合も同様に各差動出力低域通過フィルタの出力はm
相信号発生手段の出力の位相に応じてそれぞれずれてい
るので、以下の構成によりレベル変動を抑制することが
できる。まず差動出力低域通過フィルタの正相逆相m組
の出力を各組ごとに最大値を検出する第2の最大値検出
器群に入力してm個の信号を得る。一方でこれらm個の
信号を第2の加算手段で加算し、その出力を第2の利得
調整手段で1/A倍する。そして第2の最大値検出手段
には、第2の最大値検出器群からのm個の出力と第2の
利得調整手段からの出力が入力され、結果として第2の
最大値検出手段から入力パイロット信号のレベルをその
位相によるレベルの変動を抑えて検出することができ
る。なお、この例におけるmも同様に偶の自然数であ
る。
【0017】(図2)は(図1)の動作波形図で、n=
2またはm=2の場合の入力パイロット信号の位相に対
して各点の信号の様子を示す。201,202は第1ま
たは第2の最大値検出器群の出力、203は第1または
第2の利得調整手段の出力、204は第1または第2の
最大値検出手段の出力である。この例では、第1または
第2の最大値検出手段の出力、つまり入力パイロット信
号の検出レベルのリプル分が最小になるように、第1ま
たは第2の利得調整手段の利得(1/A)は1/1.4
14=0.707とした。本実施例の構成においてn=
2またはm=2の場合、約0.7dBの出力変動に抑え
ることができる。
【0018】このようにして得た各パイロット信号の検
出レベル、すなわち第1の最大値検出手段、第2の最大
値検出手段の出力を差分手段に入力し、差を取ることに
よりトラッキング誤差信号を取り出すことができる。
【0019】なお、本実施例においては、第1または第
2の加算手段の出力を第1または第2の利得調整手段に
て1/A倍した場合を示したが、もちろん第1または第
2の最大値検出器群の出力をそれぞれ第1または第2の
最大値検出手段の直前で利得調整手段にてA倍した構成
においても同様の効果が得られる。
【0020】(図3)は本発明の第2の実施例のトラッ
キング誤差検出回路の構成図を示すものである。(図
3)において、第1の最大値検出手段には、第1の差動
出力低域通過フィルタ群の正相逆相n組の出力と第1の
利得調整手段の出力が入力されている。また第2の最大
値検出手段には、第2の差動出力低域通過フィルタ群の
正相逆相m組の出力と第2の利得調整手段の出力が入力
されている。このような構成にしても第1の実施例と同
様に第1および第2の最大値検出手段から入力パイロッ
ト信号のレベルをその位相によるレベルの変動を抑えて
検出することができる。
【0021】(図4)は(図3)の動作波形図で、n=
2またはm=2の場合の入力パイロット信号の位相に対
して各点の信号の様子を示す。401〜404は第1ま
たは第2の差動出力低域通過フィルタ群の出力、405
は第1または第2の利得調整手段の出力、406は第1
または第2の最大値検出手段の出力である。この例でも
同様に、第1または第2の最大値検出手段の出力、つま
り入力パイロット信号の検出レベルのリプル分が最小に
なるように第1または第2の利得調整手段の利得(1/
A)は1/1.414=0.707とした。本実施例の
構成においてもn=2またはm=2の場合、約0.7d
Bの出力変動に抑えることができる。
【0022】なお、本実施例においても、第1または第
2の加算手段の出力を第1または第2の利得調整手段に
て1/A倍した場合を示したが、もちろん第1または第
2の差動出力低域通過フィルタ群の出力をそれぞれ第1
または第2の最大値検出手段の直前で利得調整手段にて
A倍した構成においても同様の効果が得られる。
【0023】(図5)は本発明の第3の実施例のトラッ
キング誤差検出回路の構成図を示すものである。(図
5)において、26は第1の低域通過フィルタ群、27
は第2の低域通過フィルタ群、28は第1の絶対値演算
器群、29は第2の絶対値演算器群である。第1の最大
値検出手段には、第1の絶対値演算器群のn個の出力と
第1の利得調整手段の出力が入力されている。また第2
の最大値検出手段には、第2の絶対値演算器群のm個の
出力と第2の利得調整手段の出力が入力されている。こ
のような構成にしても第1の実施例と同様に入力パイロ
ット信号のレベルをその位相によるレベルの変動を抑え
て検出することができる。
【0024】(図6)は(図5)の動作波形図で、n=
2またはm=2の場合の入力パイロット信号の位相に対
して各点の信号の様子を示す。601,602は第1ま
たは第2の絶対値演算器群の出力、603は第1または
第2の利得調整手段の出力、604は第1または第2の
最大値検出手段の出力である。この例でも同様に、第1
または第2の最大値検出手段の出力、つまり入力パイロ
ット信号の検出レベルのリプル分が最小になるように第
1または第2の利得調整手段の利得(1/A)は1/
1.414=0.707とした。本実施例の構成におい
もn=2またはm=2の場合、約0.7dBの出力変動
に抑えることができる。
【0025】なお、本実施例においても、第1または第
2の加算手段の出力を第1または第2の利得調整手段に
て1/A倍した場合を示したが、もちろん第1または第
2の絶対値演算器群の出力をそれぞれ第1または第2の
最大値検出手段の直前で利得調整手段にてA倍した構成
においても同様の効果が得られる。
【0026】以上のように、第1および2および3のい
ずれの実施例においても、第1および第2の差動出力低
域通過フィルタもしくは第1および第2の低域通過フィ
ルタのカットオフ周波数により決まる等価な帯域通過フ
ィルタを実現しているため、フィルタのばらつきが少な
く、また回路のQを上げ易い、またIC化しやすいとい
う特徴を得ることができる。
【0027】(図7)は本発明の第4の実施例を示すト
ラッキング誤差検出回路の第1の最大値検出手段の構成
図である。701は最大値検出手段、702はレベル調
整手段である。この例では、第1の最大値検出手段にそ
の出力レベルを調整する回路702を設けることによ
り、左の隣接トラックからのパイロットレベルを調整す
ることが可能であり、記録再生系の各パイロット周波数
の周波数特性の違いを吸収することができる。
【0028】(図8)は本発明の第5の実施例を示すト
ラッキング誤差検出回路の最大値検出手段の構成図であ
る。801はエミッタ結合型のNPNトランジスタ群、
811〜813はNPNトランジスタ、802は定電流
源、803は出力端子、804は駆動電源、805〜8
07は入力端子である。(図9)はn=2またはm=2
のときの動作を説明するための波形図である。901、
902は第1の実施例における第1または第2の最大値
検出器群の出力であり、それぞれV1、V2とする。90
3は第1の実施例における第1または第2の利得調整手
段の出力であり、V3とする。904は本実施例におけ
る出力信号VO、910は本構成によるリプル改善量Δ
Vである。以下に(図8)及び(図9)を参照してその
動作を説明する。
【0029】NPNトランジスタ811〜813のベー
スにはそれぞれ901〜903が入力されている。θ=
θ1のときはNPNトランジスタ813だけが導通状態
であり、したがってそのときの出力VOはV3−kT/q
・ln(I0/IS)となる。具体的に定数kT/q=
0.026[V]、I0=50[μA]、IS=2.2×
10-16[A]を代入すると、VO=V3−0.6799
[V]である。
【0030】またθ=θ3のときはNPNトランジスタ
812だけが導通状態であり、したがってそのときの出
力VOはV2−kT/q・ln(I0/IS)となる。同様
に定数を代入すると、VO=V2−0.6799[V]で
ある。
【0031】一方θ=θ2のときはV3=V2で、NPN
トランジスタ813,812が導通状態となり、それぞ
れのエミッタ電流がI0/2になる。そのときの出力VO
はV 3−kT/q・ln(I0/2/IS)またはV2−k
T/q・ln(I0/2/IS)であり、θ=θ1、θ3
ときに比べ、813,812のベース−エミッタ間電圧
BEがΔVだけ下がる。θ1<θ<θ3ではI0がそれぞ
れ813,812のエミッタ電流として分配され、VBE
がθ=θ1=θ3のときに比べ小さくなる。結果として出
力VOは(図9)の実線で示されるようにリプル分が改
善された波形となる。ここで実際にΔVを求めると、Δ
V=kT/q・ln(I0/IS)−kT/q・ln(I
0/2/IS)=18.0mVとなる。この例では、最大
値検出手段をエミッタ結合したNPNトランジスタで構
成することにより、出力信号リプル分のpp値を18.
0mV低減することができるを示している。
【0032】(図10)は本発明の第6の実施例を示す
トラッキング誤差検出回路の構成図である。この例で
は、クロックを再生信号(例えば18MHz)に同期さ
せる為にPLL回路20を用いたもので、同期検波にお
ける中心周波数が再生パイロット周波数の変動に応じて
追従する。したがって、等価Qをより高く設定可能で、
特再時にも安定なトラッキング誤差検出回路とすること
ができる。
【0033】なお、この例では第1の実施例におけるク
ロック発生手段をPLL回路に置き換えた場合を示した
が、もちろん第2および第3の実施例において適用して
もよい。
【0034】また、第1の実施例において、n相信号発
生手段2、m相信号発生手段3は同じ相数である必要は
なく、異なっていてもかまわない。また各相間の位相も
きっちり等間隔である必要はない。
【0035】また、第1および第2の実施例において
は、低域通過フィルタに差動出力する1入力の低域通過
フィルタを用いたが、もちろん乗算器群を差動出力して
差動入力の低域通過フィルタによる構成にしてもよい。
【0036】また、第4の実施例では第1の最大値検出
手段にその出力レベルを調整する回路を設けたが、第2
の最大値検出手段に設けても同様の効果が得られる。
【0037】また、本発明は8mmVTRの場合の様に
一度周波数変換をした後の各ビート成分を検出するため
に用いることもできる。なお、この場合入力の再生信号
は周波数変換後の出力である。
【0038】これらの変更・変形を行った場合にも、本
発明に含まれることは言うまでもない。その他、本発明
の主旨を変えずして種々の変更・変形が可能である。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明は、クロック発生手
段と、該クロック発生手段の出力信号から第1の周波数
のn相の信号を発生するn相信号発生手段と、該n相信
号発生手段からのn個の出力信号と再生信号との間で乗
算演算を行う第1の乗算器群と、該第1の乗算器群から
のn個の出力信号のそれぞれの低域成分を抜き出し差動
出力する第1の差動出力低域通過フィルタ群と、該第1
の差動出力低域通過フィルタ群からの正相逆相n組の出
力の各組ごとの最大値を検出する第1の最大値検出器群
と、該第1の最大値検出器群からのそれぞれの出力を加
算する第1の加算手段と、該第1の加算手段の出力を1
/A倍する第1の利得調整手段と、該第1の最大値検出
器群と該第1の利得調整手段の出力の最大値を検出する
第1の最大値検出手段と、該クロック発生手段の出力信
号から第2の周波数のm相の信号を発生するm相信号発
生手段と、該m相信号発生手段からのm個の出力信号と
再生信号との間で乗算演算を行う第2の乗算器群と、該
第2の乗算器群からのm個の出力信号のそれぞれの低域
成分を抜き出し差動出力する第2の差動出力低域通過フ
ィルタ群と、該第2の差動出力低域通過フィルタ群から
の正相逆相m組の出力の各組ごとの最大値を検出する第
2の最大値検出器群と、該第2の最大値検出器群からの
それぞれの出力を加算する第2の加算手段と、該第2の
加算手段の出力を1/A倍する第2の利得調整手段と、
該第2の最大値検出器群と該第2の利得調整手段の出力
の最大値を検出する第2の最大値検出手段と、該第1の
最大値検出手段の出力と該第2の最大値検出手段の出力
の差を計算する差分手段という構成を備えることによ
り、従来の共振手段よりなされる帯域通過フィルタをな
くすことが可能で、ばらつきに強く、また出力の低域通
過フィルタで自由に等価Qをあげることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すトラッキング誤差
検出回路の構成図である。
【図2】本発明の第1の実施例における動作波形図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施例を示すトラッキング誤差
検出回路の構成図である。
【図4】本発明の第2の実施例における動作波形図であ
る。
【図5】本発明の第3の実施例を示すトラッキング誤差
検出回路の構成図である。
【図6】本発明の第3の実施例における動作波形図であ
る。
【図7】本発明の第4の実施例を示すトラッキング誤差
検出回路の第1の最大値検出手段の構成図である。
【図8】本発明の第5の実施例を示すトラッキング誤差
検出回路の第1または第2の最大値検出手段の構成図で
ある。
【図9】本発明の第5の実施例を示すトラッキング誤差
検出回路の第1または第2の最大値検出手段の動作波形
図である。
【図10】本発明の第6の実施例を示すトラッキング誤
差検出回路の構成図である。
【図11】トラッキング誤差検出の原理図である。
【図12】従来のトラッキング誤差検出回路の基本構成
図を示すものである。
【符号の説明】
1 クロック発生手段 2 n相信号発生手段 3 m相信号発生手段 4 第1の乗算器群 5 第2の乗算器群 6 第1の差動出力低域通過フィルタ群 7 第2の差動出力低域通過フィルタ群 8 第1の最大値検出器群 9 第2の最大値検出器群 10 第1の加算手段 11 第2の加算手段 12 第1の利得調整手段 13 第2の利得調整手段 14 第1の最大値検出手段 15 第2の最大値検出手段 16 差分手段
フロントページの続き (72)発明者 後藤 誠 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 橋本 清一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 下田代 雅文 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープの長手方向に対して斜めに形
    成され、パイロット信号が記録されたトラックを回転ヘ
    ッドにより再生し、該回転ヘッドにより再生走査すべき
    主トラックの両隣のトラックから再生されたそれぞれの
    パイロット信号のレベル差により、該主トラックに対す
    る該回転ヘッドの走査軌跡のずれを補正する為のトラッ
    キング信号を形成するトラッキング誤差検出回路におい
    て、クロック発生手段と、該クロック発生手段の出力信
    号から第1の周波数のn相の信号を発生するn相信号発
    生手段と、該n相信号発生手段からのn個の出力信号と
    再生信号との間で乗算演算を行う第1の乗算器群と、該
    第1の乗算器群からのn個の出力信号のそれぞれの低域
    成分を抜き出し差動出力する第1の差動出力低域通過フ
    ィルタ群と、該第1の差動出力低域通過フィルタ群から
    の正相逆相n組の出力の各組ごとの最大値を検出する第
    1の最大値検出器群と、該第1の最大値検出器群からの
    それぞれの出力を加算する第1の加算手段と、該第1の
    加算手段の出力を1/A(但し、Aは磁気テープに記録
    されたパイロット信号の振幅)倍する第1の利得調整手
    段と、該第1の最大値検出器群及び該第1の利得調整手
    段の出力から最大値を検出する第1の最大値検出手段
    と、該クロック発生手段の出力信号から第2の周波数の
    m相の信号を発生するm相信号発生手段と、該m相信号
    発生手段からのm個の出力信号と再生信号との間で乗算
    演算を行う第2の乗算器群と、該第2の乗算器群からの
    m個の出力信号のそれぞれの低域成分を抜き出し差動出
    力する第2の差動出力低域通過フィルタ群と、該第2の
    差動出力低域通過フィルタ群からの正相逆相m組の出力
    の各組ごとの最大値を検出する第2の最大値検出器群
    と、該第2の最大値検出器群からのそれぞれの出力を加
    算する第2の加算手段と、該第2の加算手段の出力を1
    /A倍する第2の利得調整手段と、該第2の最大値検出
    器群及び該第2の利得調整手段の出力から最大値を検出
    する第2の最大値検出手段と、該第1の最大値検出手段
    の出力と該第2の最大値検出手段の出力の差を計算する
    差分手段とを具備したことを特徴とするトラッキング誤
    差検出回路。
  2. 【請求項2】 磁気テープの長手方向に対して斜めに形
    成され、パイロット信号が記録されたトラックを回転ヘ
    ッドにより再生し、該回転ヘッドにより再生走査すべき
    主トラックの両隣のトラックから再生されたそれぞれの
    パイロット信号のレベル差により、該主トラックに対す
    る該回転ヘッドの走査軌跡のずれを補正する為のトラッ
    キング信号を形成するトラッキング誤差検出回路におい
    て、クロック発生手段と、該クロック発生手段の出力信
    号から第1の周波数のn相の信号を発生するn相信号発
    生手段と、該n相信号発生手段からのn個の出力信号と
    再生信号との間で乗算演算を行う第1の乗算器群と、該
    第1の乗算器群からのn個の出力信号のそれぞれの低域
    成分を抜き出し差動出力する第1の差動出力低域通過フ
    ィルタ群と、該第1の差動出力低域通過フィルタ群から
    の正相逆相n組の出力の各組ごとの最大値を検出する第
    1の最大値検出器群と、該第1の最大値検出器群からの
    それぞれの出力を加算する第1の加算手段と、該第1の
    加算手段の出力を1/A(但し、Aは磁気テープに記録
    されたパイロット信号の振幅)倍する第1の利得調整手
    段と、該第1の差動出力低域通過フィルタ群及び該第1
    の利得調整手段の出力から最大値を検出する第1の最大
    値検出手段と、該クロック発生手段の出力信号から第2
    の周波数のm相の信号を発生するm相信号発生手段と、
    該m相信号発生手段からのm個の出力信号と再生信号と
    の間で乗算演算を行う第2の乗算器群と、該第2の乗算
    器群からのm個の出力信号のそれぞれの低域成分を抜き
    出し差動出力する第2の差動出力低域通過フィルタ群
    と、該第2の差動出力低域通過フィルタ群からの正相逆
    相m組の出力の各組ごとの最大値を検出する第2の最大
    値検出器群と、該第2の最大値検出器群からのそれぞれ
    の出力を加算する第2の加算手段と、該第2の加算手段
    の出力を1/A倍する第2の利得調整手段と、該第2の
    差動低域通過フィルタ群及び該第2の利得調整手段の出
    力から最大値を検出する第2の最大値検出手段と、該第
    1の最大値検出手段の出力と該第2の最大値検出手段の
    出力の差を計算する差分手段とを具備したことを特徴と
    するトラッキング誤差検出回路。
  3. 【請求項3】 磁気テープの長手方向に対して斜めに形
    成され、パイロット信号が記録されたトラックを回転ヘ
    ッドにより再生し、該回転ヘッドにより再生走査すべき
    主トラックの両隣のトラックから再生されたそれぞれの
    パイロット信号のレベル差により、該主トラックに対す
    る該回転ヘッドの走査軌跡のずれを補正する為のトラッ
    キング信号を形成するトラッキング誤差検出回路におい
    て、クロック発生手段と、該クロック発生手段の出力信
    号から第1の周波数のn相の信号を発生するn相信号発
    生手段と、該n相信号発生手段からのn個の出力信号と
    再生信号との間で乗算演算を行う第1の乗算器群と、第
    1の乗算器群からのn個の出力信号のそれぞれの低域成
    分を抜き出す第1の低域通過フィルタ群と、該第1の低
    域通過フィルタ群からのn個の出力の各々について絶対
    値を演算する第1の絶対値演算器群と、該第1の絶対値
    演算器群からのそれぞれの出力を加算する第1の加算手
    段と、該第1の加算手段の出力を1/A(但し、Aは磁
    気テープに記録されたパイロット信号の振幅)倍する第
    1の利得調整手段と、該第1の絶対値演算器群及び該第
    1の利得調整手段の出力から最大値を検出する第1の最
    大値検出手段と、該クロック発生手段の出力信号から第
    2の周波数のm相の信号を発生するm相信号発生手段
    と、該m相信号発生手段からのm個の出力信号と再生信
    号との間で乗算演算を行う第2の乗算器群と、該第2の
    乗算器群からのm個の出力信号のそれぞれの低域成分を
    抜き出す第2の低域通過フィルタ群と、該第2の低域通
    過フィルタ群からのm個の出力の各々について絶対値を
    演算する第2の絶対値演算器群と、該第2の絶対値演算
    器群からのそれぞれの出力を加算する第2の加算手段
    と、該第2の加算手段の出力を1/A倍する第2の利得
    調整手段と、該第2の絶対値演算器群及び該第2の利得
    調整手段の出力から最大値を検出する第2の最大値検出
    手段と、該第1の最大値検出手段の出力と該第2の最大
    値検出手段の出力の差を計算する差分手段とを具備した
    ことを特徴とするトラッキング誤差検出回路。
  4. 【請求項4】 第1または第2の最大値検出手段は、そ
    の出力のレベル調整手段を含むことを特徴とする請求項
    1から請求項3のいずれかに記載のトラッキング誤差検
    出回路。
  5. 【請求項5】 第1および第2の最大値検出手段は、ベ
    ースを入力としエミッタを共通接続されたNPNトラン
    ジスタによって構成され出力をエミッタ側から取り出す
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記
    載のトラッキング誤差検出回路。
  6. 【請求項6】 クロック発生手段は、再生信号より該再
    生信号に同期したクロックを生成するPLL回路よりな
    ることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに
    記載のトラッキング誤差検出回路。
JP3168149A 1991-02-13 1991-07-09 トラツキング誤差検出回路 Pending JPH0520745A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3168149A JPH0520745A (ja) 1991-07-09 1991-07-09 トラツキング誤差検出回路
US07/832,711 US5258879A (en) 1991-02-13 1992-02-07 Tracking error detection circuit of magnetic recording and reproduction apparatus for determining tracking error based on pilot signals recorded on a recording meedium
EP92102345A EP0499238B1 (en) 1991-02-13 1992-02-12 Tracking error detecting circuit of magnetic recording and reproducing apparatus
DE69215708T DE69215708T2 (de) 1991-02-13 1992-02-12 Spurfolgefehlerdetektionsschaltung für magnetisches Aufzeichnungs- und Wiedergabegerät
KR1019920002078A KR960016495B1 (ko) 1991-02-13 1992-02-13 자기기록재생장치의 트래킹오차검출회로

Applications Claiming Priority (1)

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JP3168149A JPH0520745A (ja) 1991-07-09 1991-07-09 トラツキング誤差検出回路

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