JPH056172A - 拍検出装置及びそれを用いた同期制御装置 - Google Patents

拍検出装置及びそれを用いた同期制御装置

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JPH056172A
JPH056172A JP3156790A JP15679091A JPH056172A JP H056172 A JPH056172 A JP H056172A JP 3156790 A JP3156790 A JP 3156790A JP 15679091 A JP15679091 A JP 15679091A JP H056172 A JPH056172 A JP H056172A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 音声信号から拍位置を容易かつ正確に抽出
し、その抽出された拍位置に基づくMIDIシーケンサ
などの正確な同期制御の実現を目的とする。 【構成】 拍位置BPn を検出するための参照開始ポイ
ントRPSと参照終了ポイントRPEが、ユーザによる
所定時間のガイド・タッピングにより求まったビート間
隔BTと所定の偏差値DRおよび前回検出された拍位置
BPn-1 に基づいて、BPn-1 +BT±DRとして設定
される (S402,S412)。このように限定された検索区間で
閾値THを超す音声信号の波高値Lrpが求められ(S404
〜S406)、その波高値が求まった時点の音声信号の参照
ポイントRSに基づいて各拍位置BPn が求まる(S40
7)。DMTRによる音声信号の再生時には、上記拍位
置からMIDIクロックが生成され、MIDIシーケン
サ等に出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、演奏者による楽器演奏
などに基づいて得られる楽音信号などの音声信号から拍
(ビート)位置を抽出する装置、および抽出された拍位
置に基づいてMIDI(Musical Instrument Didital In
terface)シーケンサなどの楽器制御装置に対して同期制
御を行う同期制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、発展著しいMIDIシーケンサな
どの楽器制御装置と、アナログマルチトラックレコーダ
などの録音再生装置(以下、「録再装置」と略す)との
同期をとる場合に、録再装置の厳密な速度制御が不可能
であることから、録再装置の記録媒体上の所定の音声ト
ラックに同期信号を録音し、録再装置から再生される同
期信号に基づいて楽器制御装置の同期制御を行う技術が
ある。
【0003】一方、近年、ディジタルデータを記録する
ハードディスクなどのディジタル記録媒体を使用した録
再装置として、ディジタルマルチトラックレコーダ(以
下、「DMTR」と略す)が注目されている。DMTR
においては、演奏者の演奏により得られるアナログ音声
信号は、発振器からのクロックに基づいて、一定のサン
プリング間隔でディジタル音声信号に変換された後に、
ディジタル記録媒体上の連続するアドレスに順次記録さ
れてゆく。従って、ディジタル記録媒体上の各アドレス
に記録されたディジタル音声信号は、発振器のクロック
を基準とした録音開始時からの経過時間に正確に対応す
る。そこで、楽器制御装置をDMTRの発振器からのク
ロックに基づいて動作させることによって、楽器制御装
置をDMTRに容易かつ正確に同期させることが可能と
なる。
【0004】例えば、DMTRが、内部の発振器からの
クロックに基づいてMIDIクロックを生成し、それを
MIDIメッセージとしてMIDIシーケンサに供給す
る。MIDIシーケンサは、このMIDIクロックに基
づき電子楽器などの自動演奏制御を行う。演奏者は、そ
の自動演奏に合せて自分の楽器を演奏する。そして、演
奏者の演奏によって得られた音声信号がDMTRに録音
されてゆく。再生時には、DMTRが、MIDIシーケ
ンサに録音時と同じMIDIクロックを供給しながら、
録音されていた音声信号を再生する。これにより、音声
信号の再生とMIDIシーケンサによる楽器の自動演奏
とが正確に同期する。
【0005】ここで、録再装置に既に録音されている音
声信号を再生しながら、その再生動作にMIDIシーケ
ンサによる楽器の自動演奏を同期させたいというような
要望もある。このような場合には、MIDIシーケンサ
を、再生される音声信号のテンポに同期させる必要が生
じる。ここで、音声信号のテンポは、その音声信号を生
じさせた演奏者による楽器の演奏操作に依存して変化し
得る。そこで、音声信号から拍位置を抽出し、その拍位
置に基づいてMIDIクロックを生成する処理が必要と
なる。
【0006】音声信号から拍位置を抽出する処理の従来
例としては、ユーザがマニュアル操作によって拍位置を
入力する方式がある。この方式では、ユーザが予め、録
再装置から音声信号を再生しながら、その音声信号のテ
ンポに合せて所定の入力キーをタッピングする。この動
作により、入力キーがタッピングされた各時点で再生さ
れた音声信号の再生位置情報が、拍位置として順次メモ
リなどに記録されてゆく。そして、実際の同期再生時に
は、録再装置が、音声信号を再生しながら、拍位置が存
在する再生位置から次の拍位置が存在する再生位置まで
の区間を所定等分して得られる各タイミングごとにMI
DIクロックを生成する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
従来例においては、ユーザが音声信号を聴きながら、そ
の先頭から最後まで間違いなくタッピングを行うために
多大な注意力と忍耐力が要求され、曲によっては長時間
の作業を強いられ、疲労度が大きく、かつ失敗の確立も
高いため、実用的な方式とはいえないという問題点を有
している。
【0008】本発明の課題は、DMTRなどの同期機構
つき録音再生装置から再生される音声信号から容易かつ
正確に拍(ビート)位置を検出し、その拍位置に基づく
楽器制御装置の正確な同期制御を可能とすることにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様は、
音声記録再生手段から各再生タイミングの再生位置情報
とともに再生される音声信号の各拍位置を検出する拍検
出装置を前提とする。音声記録再生手段は、例えば複数
種類のディジタル音声信号を同時に記録又は再生するこ
とが可能な複数種類の記憶領域を有するディスク記憶手
段と、ディスク記憶装置に対する複数種類のディジタル
音声信号の記録または再生をリアルタイムで行う複数の
記憶領域を有するバッファメモリ手段とを含むディジタ
ル・マルチ・トラック・レコーダ(DMTR)である。
あるいは、再生位置情報を、例えばSMPTE(Society
of Motion Picture and Television Engineers)などの
タイムレコード信号として出力可能なアナログ・マルチ
・トラック・レコーダ(AMTR)であってもよい。
【0010】本発明の第1の態様は、まず、ユーザに、
音声信号における先頭拍位置を指定させる先頭拍位置指
定手段を有する。同手段は、例えばDMTRに記録され
ているディジタル音声信号を読み出して表示装置に音声
波形として表示し、ユーザに先頭拍位置をマウス等で指
定させる手段である。
【0011】つぎに、音声記録再生手段に音声信号の所
定区間を再生させながら、ユーザに各拍タイミングを指
定させる拍タイミング指定手段を有する。同手段は、例
えばユーザにタッピングを行わせるための入力キーであ
る。
【0012】つづいて、ユーザにより指定された各拍タ
イミングから1拍の基準拍間隔を演算する基準拍間隔演
算手段を有する。同手段は、例えば上述の所定区間の間
隔をユーザによる入力キーのタッピング回数で除するこ
とによって基準拍間隔を演算する。
【0013】そして、音声記録手段に記録されている音
声信号において、先頭拍位置を初期値として既に求まっ
ている各拍位置から基準拍間隔だけ進んだ再生位置を中
心とする所定範囲の検索区間で、音声信号の振幅に関係
する値(例えば振幅値そのもの)が所定の閾値を超す再
生位置を検出し、その検出された再生位置に基づいて次
の拍位置を順次検出する拍位置検出手段を有する。な
お、検索区間は、各拍位置から基準拍間隔だけ進んだ再
生位置を中心とする所定範囲ではなく、既に求まってい
る各拍位置からその拍位置の直前における平均拍間隔だ
け進んだ再生位置を中心とする所定範囲としてもよい。
この場合には、前述した基準拍間隔が初期値となる。こ
こで、拍位置検出手段は、例えば検索区間で検出された
再生位置より所定のオフセット位置だけ手前の再生位置
を次の拍位置として検出する。また、拍位置検出手段
は、検索区間で音声信号の振幅に関係する値が所定の閾
値を超す再生位置を検出できない場合、例えば各拍位置
から前述した基準拍間隔または平均拍間隔だけ進んだ再
生位置に基づいて次の拍位置を検出する。
【0014】つぎに、本発明の第2の態様は、上述した
本発明の第1の態様である拍検出装置により検出された
各拍位置に基づいて、音声記録再生手段による音声信号
の再生動作に楽器制御装置を同期させる同期制御装置を
前提とする。
【0015】本発明の第2の態様は、まず、音声記録再
生手段に音声信号を再生させながら、各拍位置からその
拍位置の次の拍位置までの各区間で、その区間を所定等
分した各タイミングに対応する各タイミング信号を生成
するタイミング信号生成手段を有する。同手段は、例え
ば各区間のタイミング信号を、タイミング信号出力手段
が各区間の1つ手前の区間に対応する各タイミング信号
を出力している間に生成する。
【0016】そして、各タイミングごとにそれに対応す
る各タイミング信号を楽器制御装置に出力するタイミン
グ信号出力手段を有する。同手段は、例えば各タイミン
グ信号をMIDIクロックを表わすMIDIメッセージ
として出力する、また、同手段は、音声記録再生手段か
ら再生される音声信号における先頭拍位置でMIDIメ
ッセージとしてスタートメッセージを出力し、最終拍位
置でMIDIメッセージとしてストップメッセージを出
力する。
【0017】
【作用】本発明の第1の態様である拍検出装置では、音
声記録再生に記録された音声信号の拍位置は、拍位置検
出手段が、音声記録再生手段の複数の記憶領域に記録さ
れた同時に再生され得る複数種類の音声信号のうち例え
ばビート感の強いリズム系の楽器音の音声信号の振幅に
関する値を判別することにより、自動的に検出する。
【0018】この場合、本発明の特徴として、既に求ま
っている拍位置からつぎの拍位置を検出する場合の検索
区間は、拍タイミング指定手段が予めユーザに指定させ
た拍タイミングに基づいて基準拍間隔演算手段が演算し
た基準拍間隔を1つ前の拍位置に加算した再生位置を中
心とする所定範囲のみに限定される。このように、ユー
ザが所定区間の間だけ予め基準となる拍タイミングを指
定しておくことによって、その後の拍位置の自動検出処
理において誤った拍位置が検出されてしまう可能性を激
減させることができる。
【0019】なお、検索区間を、常に最初の基準拍間隔
に基づいて決定するのではなく、基準拍間隔を初期値と
して、それ以後、各拍位置ごとに求まる平均拍間隔に基
づいて決定するようすれば、演奏の進行に伴うテンポの
変化にも良く追従することができる。この平均拍間隔
は、例えば各拍位置から数拍手前までの拍位置の間の間
隔から求めることができる。
【0020】また、上記検索区間での検索動作が失敗し
た場合には、とりあえず検索区間の中心となった再生位
置に基づいてつぎの拍位置を検出することにより、例え
ばいわゆる“ブレイク”によりドラムがショットされな
かったりしてもその部分を補間することができる。
【0021】以上のような本発明の第1の態様である拍
検出装置から検出される各拍位置に基づいて、本発明の
第2の態様である同期制御装置は、音声記録再生手段に
音声信号を再生させながら、各拍位置からその拍位置の
次の拍位置までの各区間で、その区間を所定等分した各
タイミングに対応する各タイミング信号を生成し、それ
を楽器制御装置にMIDIクロックなどとして出力する
ことができる。
【0022】この結果、例えばDMTRでの音声の再生
に同期したMIDIシーケンサによる自動演奏などが実
現される。
【0023】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明による2
つの実施例について説明する。DMTRの構成 図1は本発明による実施例の全体構成を示すブロック図
である。
【0024】同図は全体が、DMTR(Digital Muti Tr
ack Recorder) の構成になっている。音声入出力装置8
は、特には図示しないが、A/D変換器、D/A変換
器、およびサンプリングクロックに同期した形で録音、
再生をするための1サンプル分のラッチを有する。な
お、各変換器とラッチは、後述するマルチトラックの構
成に対応して、複数の演奏トラック分並列に設けられ
る。
【0025】生演奏に基づくアナログ音声信号は、音声
入出力装置8に入力され、演奏パートごとに同装置8内
のA/D変換器でディジタル音声信号に変換された後、
バス10を介してRAMで構成されるバッファ9に一時
的に書き込まれ、さらにハードディスク7に転送、記録
される。また再生時には、ハードディスク7から読み出
されたディジタル音声信号は、バッファ9に一時的に書
き込まれた後、音声入出力装置8内のD/A変換器でア
ナログ音声信号に変換され、出力される。なお、以上の
動作は、後述するマルチトラックの構成に対応して並列
に行われる。
【0026】ハードディスク7に対するデータの入出力
の制御は、ハードディスク・コントローラHDC6が行
う。ハードディスク7とバッファ9との間のデータ転送
制御は、DMAC(DirectMemory Access Controller)
5が行う。
【0027】CPU3は、上述のデータ転送の開始、終
了制御等の全体的な制御を行う。また、CPU3は、上
述のデータ転送時に、演奏トラック(後述する)の指定
制御を行う。さらに、CPU3は、後述する拍(ビー
ト)に関する時間情報の検出と、その時間情報に基づい
てMIDIクロックの生成を行い、そのMIDIクロッ
クを、MIDIインタフェース2を介して外部のMID
I機器1に、MIDIメッセージとして出力する。
【0028】キーボードおよび表示装置4は、後述する
ように、ユーザが、拍検出の基準となる第1拍の位置
(ファースト・ビート・イント)やアタック・オフセッ
トを決定する際に、入力波形を見ながら所定値を入力す
るために用いられる。
【0029】つぎに、本実施例の全体的な動作を説明す
る。DMTRの全体動作 まず、録音動作について説明する。
【0030】外部から入力される生演奏に基づく複数の
演奏パート等に対応する複数の演奏トラック(例えば3
トラック)分の各アナログ音声信号は、各サンプリング
タイミングごとに、それぞれ音声入出力装置8内の各演
奏トラックに対応した複数のA/D変換器によって並列
に1サンプル分のディジタル音声信号に変換され、同装
置8内の各演奏トラックに対応した複数のラッチのそれ
ぞれに保持される。
【0031】つづいて、音声入出力装置8からDMAC
5に転送要求信号REQが出力されDMAC5から音声
入出力装置8に転送許可信号ACKが返送された時点
で、DMAC5の制御下で、音声入出力装置8内の各ラ
ッチに保持されたそれぞれ1サンプルの複数の演奏トラ
ック分のディジタル音声信号が、バス10を介してバッ
ファ9に転送され、同バッファ上の各演奏トラック別の
記憶領域に書き込まれる。
【0032】このようにして、バッファ9に複数の演奏
トラック分のディジタル音声信号が所定サンプル分(以
下、「1ブロック」と呼ぶ)だけ書き込まれると、CP
U3からHDC6にデータ転送命令が出される。そし
て、HDC6からDMAC5に転送要求信号REQが出
力されDMAC5からHDC6に転送許可信号ACKが
返送された時点で、DMAC5の制御下で、バッファ9
に書き込まれている1ブロック分の各演奏トラックのデ
ィジタル音声信号が、バス10を介してHDC6に転送
される。HDC6は、その転送されたディジタル音声信
号をハードディスク7上の各演奏トラックの記憶領域に
記録してゆく。
【0033】この場合、バッファ9からHDC6へのデ
ータ転送は演奏トラック単位で行われる。すなわち、C
PU3は、まず、第1番目の演奏トラックのデータ転送
命令をHDC6に出力する。これにより、バッファ9に
書き込まれている第1番目の演奏トラックの1ブロック
分のディジタル音声信号が、HDC6を介して、ハード
ディスク7上の第1番目の演奏トラックの記憶領域に記
録されてゆく。第1番目の演奏トラックの1ブロック分
のデータ転送が終了すると、HDC6からCPU3に割
り込み信号INTが出力される。これにより、CPU3
は、第2番目の演奏トラックのデータ転送命令を出力す
る。このようにして、各演奏トラックのディジタル音声
信号が、バッファ9からハードディスク7にブロック単
位で順次転送される。
【0034】ここで、バッファ9からハードディスク7
へのデータ転送途中で、音声入出力装置8からDMAC
5に各サンプリングタイミングごとに転送要求信号RE
Qが入力されると、DMAC5は、上記データ転送を中
断して、音声入出力装置8に優先的に転送許可信号AC
Kを返送する。これにより、各サンプリングタイミング
ごとの音声入出力装置8からバッファ9へのディジタル
音声信号の書き込み動作が優先される。そして、この書
き込み動作が終了すると、DMAC5は、バッファ9か
らHDC6への中断していたデータ転送動作を再開す
る。
【0035】以上の動作において、バッファ9からHD
C6を介してハードディスク7へ複数の演奏トラック分
の1ブロック分のディジタル音声信号が転送される時間
は、音声入出力装置8からバッファ9へ複数の演奏トラ
ック分の1ブロック分のディジタル音声信号が書き込ま
れる時間(=所定サンプリングタイミング時間)より短
くて済む。これにより、外部から入力される生演奏に基
づく複数の演奏パート等に対応する複数の演奏トラック
分の各アナログ音声信号を、リアルタイムで大容量のハ
ードディスク7に録音することが可能となる。
【0036】一方、ハードディスク7から複数の演奏ト
ラック分のディジタル音声信号を読み出して、音声入出
力装置8から各演奏トラックのアナログ音声信号として
出力する再生動作時には、上述の録音動作時と逆の制御
が行われる。
【0037】すなわち、まず、CPU3からHDC6に
第1番目の演奏トラックのデータ転送命令が出される。
そして、HDC6からDMAC5に転送要求信号REQ
が出力されDMAC5からHDC6に転送許可信号AC
Kが返送された時点で、DMAC5の制御下で、ハード
ディスク7上の第1番目の演奏トラックの記憶領域か
ら、1ブロック分のディジタル音声信号が、HDC6お
よびバス10を介してバッファ9上の第1番目の演奏ト
ラックの記憶領域に書き込まれる。第1番目の演奏トラ
ックの1ブロック分のデータ転送が終了すると、HDC
6からCPU3に割り込み信号INTが出力される。こ
れにより、CPU3は、第2番目の演奏トラックのデー
タ転送命令を出力する。このようにして、各演奏トラッ
クについて順次同様の書き込み動作が行われる。
【0038】上述のハードディスク7からバッファ9へ
のデータ転送途中で、音声入出力装置8からDMAC5
に各サンプリングタイミングごとに転送要求信号REQ
が入力されると、DMAC5は、上記データ転送を中断
して、音声入出力装置8に優先的に転送許可信号ACK
を返送する。これにより、各サンプリングタイミングご
とに、DMAC5の制御下で、バッファ9の各演奏トラ
ックに記憶されているディジタル音声信号のうちそれぞ
れ1サンプル分のディジタル音声信号が、バス10を介
して音声入出力装置8内の各演奏トラックに対応した各
ラッチに転送される。そして、各ラッチの内容が各演奏
トラックに対応した各D/A変換器によりD/A変換さ
れ、各演奏トラックごとのアナログ音声信号として再生
される。各演奏トラックの1サンプル分のディジタル音
声信号の再生動作が終了すると、DMAC5は、ハード
ディスク7からバッファ9への中断していたデータ転送
動作を再開する。
【0039】CPU3は、音声入出力装置8が各演奏ト
ラックの1ブロック分のディジタル音声信号をD/A変
換するごとに、再生すべき各演奏トラックの1ブロック
分のディジタル音声信号のハードディスク7からバッフ
ァ9への転送を指示する。
【0040】以上の再生動作により、ハードディスク7
に録音されている複数の演奏トラック分の各ディジタル
音声信号を、リアルタイムで再生して外部に出力するこ
とが可能となる。
【0041】ここで、本実施例の大きな特徴として、C
PU3は、ビート(拍)成分の強い例えばドラムなどの
楽音が録音された演奏パートのディジタル音声信号か
ら、拍位置を検出する。そして、CPU3は、その検出
された拍位置に基づいてMIDIクロックを生成し、そ
のMIDIクロックをMIDIメッセージとしてMID
Iインタフェース2から外部のMIDI機器1に出力す
る。このMIDI機器1は、例えばMIDIシーケンサ
であり、上述のMIDIメッセージから抽出したMID
Iクロックに同期して電子楽器等に自動演奏を行わせる
ことにより、図1のDMTRによる音声信号の再生動作
と電子楽器などとの同期演奏を実現することができる。拍位置検出に関する基本原理 つぎに、上述のようにハードディスク7上の音声信号か
ら拍位置を検出する動作の基本原理について説明する。
【0042】人間は、例えば通常のワルツやマーチを聴
けば、前者からは3拍子を、後者からは4拍子を確実に
聞き取ることができ、拍に合わせてタッピング(なにか
を打ち鳴らしながら音を発すること)することは容易で
ある。この場合、各タッピングの時刻が、拍位置とな
る。そして、この拍位置があれば、それに同期して楽器
を演奏することが可能となる。さらに、この拍位置にM
IDIクロックが同期していれば、例えばMIDIシー
ケンサがMIDIクロックに同期して電子楽器等に自動
演奏を行わせることは容易である。
【0043】しかし、人間が、再生される音声信号の全
ての部分についてタッピングすることは、「発明が解決
しようとする課題」の項で説明したように、困難を伴
う。一方、再生される音声信号から人間の助けなしに拍
位置を検出することは非常に困難である。それは、以下
のような理由による。すなわち、通常の曲では、拍の位
置が必ずしも音量のピーク位置にあるとは限らず、ま
た、ビート成分が顕著で拍の位置に音量のピークを伴う
例えばドラム楽器などの特定の演奏パートに限っても、
演奏中に“ブレイク”したり、あるいは拍に対応する音
声以外の例えばリズム音などが音量のピークになったり
する。その結果、例えば図3に示すように、音声信号の
所定の振幅レベルをスレッシュホールド(これが後述す
るトリガー・スレッシュホールドTHである)として、
それを超した位置またはその付近に拍が存在すると判別
したとしても、そのような判別処理のみでは、拍検出に
多数のエラーを生じてしまう。
【0044】そのため、本実施例では、以下に説明する
ようなユーザによるガイド・タッピングと、再生される
音声信号の振幅判別処理に基づく拍位置の自動検出処理
とを併せ用いることにより、正しい拍位置を検出する。
【0045】このガイド・タッピングとは、ユーザが、
ハードディスク7を含む図1のDMTRから再生された
ビート成分を顕著に含むバスドラムやスネアドラムなど
の音声信号を聴きながら、その拍に合わせてキーボード
4上の所定のキーを数回タッピングする操作である。
【0046】このようなガイド・タッピングに基づい
て、1拍分(隣接の2拍間の時間)の平均時間が求めら
れ、これが1拍分の基準の時間幅(ビート間隔)とされ
る。そして、この基準の時間幅をベースにして、CPU
3が、ハードディスク7から読み出される1つの演奏ト
ラックのディジタル音声信号波形を調べて、その拍のタ
イミングを自動的に検出する。
【0047】以下に、ガイド・タッピングの制御処理と
自動拍検出処理の具体的な動作について順次説明する。
なお、以下の各動作フローチャートの説明中で使用され
る各パラメータを表わす記号は、CPU3内の各レジス
タの内容を示しているものとする。ガイド・タッピング制御処理 図2は、上述したガイド・タッピングを行って1拍分の
ビート間隔を演算する処理の具体的な動作フローチャー
トである。この動作フローチャートは、CPU3が、ハ
ードディスク7等に記憶された制御プログラムを特には
図示しないメモリに読み出して実行する動作として実現
される。
【0048】まず、CPU3は、ユーザに、キーボード
4によりハードディスク7上の演奏トラックからリズム
系の音が入っている演奏トラックを選択させる(ステッ
プS201) 。
【0049】つぎに、CPU3は、ユーザに、音符長を
指定させる (ステップS202) 。音符長は、ガイド・タッ
ピングを何分音符で行うかを示す値である。ユーザは、
4分音符で行うなら4、8分音符で行うなら8というよ
うに、音符長を指定する。
【0050】つづいて、CPU3は、ユーザに、ファー
スト・ビート・ポイントを指定させる。すなわち、例え
ば音声信号を再生しながら、あるいはキーボードおよび
表示装置4のディスプレイ上に音声波形を提示しなが
ら、ユーザに適当なポイントをキーボードにより指定さ
せる (ステップS203) 。この場合、任意のポイントが指
定されたら、そのポイントのディジタル音声信号が記憶
されているハードディスク7上のアドレスに基づいて、
時間、分、秒、フレームによる絶対時刻データが得られ
る。この絶対時刻データは、ハードディスク7上の各演
奏トラックの先頭からの記録時間を示す。
【0051】つぎに、種々のパラメータが設定される。
すなわち、ステップS201でユーザに選択させた演奏トラ
ックの番号tr、ステップS202でユーザに指定させた音
符長NL、ステップS203でユーザに指定させたファース
ト・ビート・ポイント(1拍目の位置)の絶対時間デー
タFBP、トリガー・スレッシュホールドTH、アタッ
ク・オフセットAOF、ガイド・タッピング回数GT
が、それぞれCPU3内の各レジスタに設定される (ス
テップS204) 。トリガー・スレッシュホールドTHは、
例えば図3に示されるように、後述する自動拍検出処理
時に判定される音声信号の振幅の閾値である。ここで、
後述する自動拍検出処理時に、例えば図3のような振幅
エンベロープを有する音声波形の拍位置(ビート・ポイ
ント、以下同じ)がトリガー・スレッシュホールドTH
を超すポイントPに設定されるとすると、拍位置として
はタイミングが遅すぎるので、このポイントPより幾分
か手前にビート・ポイントが設定されることが好まし
い。このオフセット値がアタック・オフセットAOFで
ある。また、音符長NLは、後述するMIDIクロック
生成処理(図7参照)において使用される。
【0052】つぎに、CPU3は、ハードディスク7に
録音された演奏トラック番号trで指定される音声信号
の再生を開始する。ユーザは、この再生動作に合せて前
述のガイド・タッピングを行う。これに対して、CPU
3は、タッピングの開始から終了までの時間TTt を計
時してゆき (ステップS205) 、指定回数GTのガイド・
タッピングが行われたら、上記再生動作を終了する (ス
テップS206) 。
【0053】CPU3は、以上の処理で得られた経過時
間TTt を(GT−1)で除することにより、1拍のビ
ート間隔BTを演算する (ステップS207) 。ユーザが、
ガイド・タッピングをやり直す指示をした場合には、C
PU3は、ステップS204に戻って上述の処理を繰り返す
(ステップS208) 。
【0054】ガイド・タッピングをやり直さない場合に
は、以下の自動拍検出処理A.B.D(Auto Beat Detec
tion) の処理が実行される (ステップS209) 。自動拍検出処理の第1の実施例 図4は、自動拍検出処理(A.B.D.)の第1の実施
例の動作フローチャートである。この動作フローチャー
トも、CPU3が、ハードディスク7等に記憶された制
御プログラムを特には図示しないメモリに読み出して実
行する動作として実現される。
【0055】まず、初期設定として、ハードディスク7
の指定された番号trの演奏トラック上でアクセスされ
るディジタル音声信号のサンプル位置である参照ポイン
トRPの値が0に、また、ビート・ポイントの制御用の
変数nの値が1に、エラー・フラグER(後述する)の
値が0に設定される (ステップS401) 。
【0056】また、参照開始ポイントRPSと参照終了
ポイントRPEのそれぞれが、図4のステップS402の式
で示されるように、ファースト・ビート・ポイントFB
Pに対して、マイナスまたはプラスの偏差値DRを考慮
した1拍のビート間隔BTを加えた値に設定される (ス
テップS402) 。ここで、参照開始ポイントRPSと参照
終了ポイントRPEは、ファースト・ビート・ポイント
FBPのつぎのビート・ポイントがハードディスク7上
の番号trの演奏トラック上で検索される場合のアドレ
ス範囲に対応する時間情報である。
【0057】つぎに、参照ポイントRPが参照開始ポイ
ントRPSの位置に設定される (ステップS403) 。つづ
いて、参照ポイントRPに対応するディジタル音声信号
の波高値の絶対値Lrpがハードディスク7の対応するア
ドレスから読み出され、それがトリガー・スレッシュホ
ールドTHより大きいか否かが判定される (ステップS4
04) 。
【0058】もし、判定がNOならば、ステップS405に
進み、そこで、参照ポイントRPが参照終了ポイントR
PEを超しているか否かが判定される(ステップS405)
。越えてなければ、参照ポイントRPの値が+1され
る (ステップS406) 。
【0059】このようにして、ステップS404→S405→S4
06→S404のループ処理が繰り返される。通常は参照ポイ
ントRPが参照終了ポイントRPEを超えるまでに、ト
リガー・スレッシュホールドTHを超す参照ポイントの
波高値の絶対値Lrpが求まる。そのとき、ステップS404
の判定がYESとなる。
【0060】この場合、トリガー・スレッシュホールド
THを超すポイントにビート・ポイントを設定すると、
前述したようにタイミングが遅すぎるので、n番目(今
回は1番目)のビート・ポイントBPn は、現在の参照
ポイントRPに図2のステップS204で設定されたアタッ
ク・オフセットAOF(マイナスの値)が加えられるこ
とにより、ビート・ポイントのタイミングが早められる
(ステップS407) 。
【0061】このようにして、n=1、つまりファース
ト・ビート・ポイントFBPにつづくビート・ポイント
BP1 が得られ、エラー・フラグERが値0にリセット
される (ステップS408) 。エラー・フラグERについて
は後述する。
【0062】つぎに、2番目のビート・ポイントBPn
=BP2 を検出するための処理が行われる。すなわち、
参照開始ポイントRPSと参照終了ポイントRPEのそ
れぞれが、図4のステップS402と同様のステップS412の
式で示されるように、今回検出されたビート・ポイント
BPn-1 =BP1 に対して、マイナスまたはプラスの偏
差値DRを考慮した1拍のビート間隔BTを加えた値に
設定される (ステップS412) 。その後、nに1が加えら
れる (ステップS413) 。そして、ステップS403に戻って
参照ポイントRSが新たに求められた参照開始ポイント
RPSに設定された後、参照ポイントRPの値がインク
リメントされながら (ステップS406) 、参照終了ポイン
トRPEまでの間で、波高値の絶対値Lrpがトリガー・
スレッシュホールドTHを超す参照ポイントRSが検索
される (ステップS404〜S406のループ処理)。LrpがT
Hを超す参照ポイントRSが検出されたら (ステップS4
04の判定がYES)、現在の参照ポイントRPにアタッ
ク・オフセットAOF(マイナスの値)が加えられた値
としてビート・ポイントBPn が検出される (ステップ
S407) 。
【0063】このようにして、ビート・ポイントBPn
が順次検出される。以上の処理は、ステップS404で、所
定のトリガー・スレッシュホールドTHを超す参照ポイ
ントRPの波高値の絶対値Lrpが検出された場合である
が、例えばいわゆる“ブレイク”によりドラムがショッ
トされなかったなどの理由で、このLrpが検出されない
場合は、S404〜S406の繰り返しにおいて、参照ポイント
RPが参照終了ポイントRPEを超えてしまいステップ
S405の判定がNOとなる。このままでは、ビート・ポイ
ントが検出されないので、つぎのようにしてビート・ポ
イントが定められる。
【0064】まず、エラー・フラグERが+1される
(ステップS409) 。つぎに、n=1の場合は、ファース
ト・ビート・ポイントFBPにビート間隔BTとアタッ
ク・オフセットAOFを加えた値がビート・ポイントB
Pn として演算され、また、nが1以外の場合は、現在
のビート・ポイントの1つ手前のビート・ポイントBP
n-1 に、ビート間隔BTとアタック・オフセットAOF
を加えた値がビート・ポイントBPn として演算される
(ステップS410) 。
【0065】その後、現在のエラー・フラグERは1で
あるので、ステップS411→S412〜S403→S404と進み、こ
こで所定のトリガー・スレッシュホールドTHを超す参
照ポイントRPの波高値の絶対値Lrpが検出されば、前
述と同様な処理が行われて、エラー・フラグERは値0
にされる。しかし、もし、そのような参照ポイントの波
高値の絶対値Lrpが検出されず、ステップS409での処理
でエラー・フラグERの値が順次増加され、その値が4
を超すと (ステップS411) 、ユーザに何等かのエラー表
示を行うなどした後、自動拍検出を中止して処理を強制
終了する。この場合には、ユーザは、例えば自動拍検出
を行うべき演奏トラックを変更等して対処することにな
る。
【0066】以上の一連の処理を行うことにより、各ビ
ート・ポイントBPn(絶対時間情報)が、ハードディ
スク7から再生されるべきディジタル音声信号の拍位置
として得られ、ハードディスク6またはバス10に接続
される特には図示しないRAM等に書き込まれる。自動拍検出処理の第2の実施例 図5は、図4の第1の実施例に代わる自動拍検出処理
(A.B.D.)の第2の実施例の動作フローチャート
である。この動作フローチャートも、第1の実施例と同
様、CPU3が、ハードディスク7等に記憶された制御
プログラムを特には図示しないメモリに読み出して実行
する動作として実現される。
【0067】図4の第1実施例では、ガイド・タッピン
グを行って得られた1拍の平均ビート間隔BTによって
順次、ビート・ポイントBPn が検出された。ここで、
実際の演奏において、演奏者の気分や“ノリ”などによ
り、演奏中にテンポが変化するのが普通で、当然その場
合は拍のカウント・スピードは変化する。このように演
奏途中でスピードが変化する音声信号が録音された演奏
トラックが自動拍検出処理に使用された場合に、次に検
出されるべきビート・ポイントが、{(今回検出された
ビート・ポイントBPn )+(ガイド・タッピング時の
平均的なビート間隔BT)±(偏差値DR)}で定まる
参照範囲からはずれてくることが起り得る。
【0068】これは、演奏途中でテンポが変化し、ビー
ト・ポイント間のビート間隔が変化しているにもかかわ
らず、常に同じビート間隔BTが使用されて次の参照範
囲が決定されるためである。
【0069】そこで、第2の実施例では、次のビート・
ポイントを検索するための参照範囲を決定する場合に使
用されるビート間隔として、最近求まった数個(実施例
では3つ)のビート間隔の平均値が使用される。これに
より、演奏テンポの変化に良く追従する自動拍検出処理
が可能となる。この場合、演奏テンポが少しずつ変化す
ることによる影響は、偏差DRによって吸収される。
【0070】以下、図5の動作フローチャートを用い
て、自動拍検出処理(A.B.D.)の第2の実施例の
動作を説明する。図5において、図4と同じ番号が付さ
れたステップについては、図4の第1の実施例の場合と
全く同じ動作をするので、その説明は省略する。
【0071】第2の実施例においては、時間制御変数n
の値が4以上(ステップS501の判定がYES)なら、ま
ず、ステップS502において、過去3拍分の時間から1拍
の平均ビート間隔Aが計算される。そして、ステップS5
03において、参照開始ポイントRPSと参照終了ポイン
トRPEのそれぞれが、今回検出されたビート・ポイン
トBPn に対して、マイナスまたはプラスの偏差値DR
を考慮した上記1拍のビート間隔Aを加えた値に設定さ
れる。
【0072】一方、時間制御変数nの値が4未満(ステ
ップS501の判定がNO)なら、ステップS504において、
参照開始ポイントRPSと参照終了ポイントRPEのそ
れぞれが、今回検出されたビート・ポイントBPn に対
して、マイナスまたはプラスの偏差値DRを考慮したガ
イド・タッピング時の1拍のビート間隔BTを加えた値
に設定される。
【0073】また、図4のステップS410の処理に対応す
るステップS505の処理においては、時間制御変数nの値
が1なら、ファースト・ビート・ポイントFBPにガイ
ド・タッピング時の1拍のビート間隔BTとアタック・
オフセットAOFを加えた値がビート・ポイントBPn
として演算される。1<n<4なら、現在のビート・ポ
イントの1つ手前のビート・ポイントBPn-1 に、ガイ
ド・タッピング時の1拍のビート間隔BTとアタック・
オフセットAOFを加えた値がビート・ポイントBPn
として演算される。そして、n≧4なら、現在のビート
・ポイントの1つ手前のビート・ポイントBPn-1 に、
前回のステップS502で過去3拍分の時間から求まった1
拍の平均ビート間隔Aとアタック・オフセットAOFを
加えた値がビート・ポイントBPn として演算される。
【0074】なお、ステップS503とS505では、過去3拍
分のビート間隔の平均が使用されたが、その代わりに、
1拍前のビート間隔が使用されるようにしてもよい。MIDIクロックの生成処理の概略動作 以上の図4または図5の自動拍検出処理(A.B.
D.)は非リアルタイム処理であるが、この処理によっ
て生成された隣接する各ビート・ポイント間の時間差が
各1拍分の時間になる。以下のMIDIクロックの生成
処理では、4分音符に相当する音符長あたり24個のM
IDIクロックが生成される。そして、このMIDIク
ロックがMIDIメッセージとしてMIDIインタフェ
ース2から外部のMIDI機器1に出力される。MID
I機器1である例えばMIDIシーケンサは、上記MI
DIメッセージから抽出したMIDIクロックに同期し
て電子楽器等に自動演奏を行わせることにより、図1の
DMTRによる音声信号の再生動作と電子楽器などとの
同期演奏を実現することができる。
【0075】図6は、自動拍検出処理(A.B.D.)
で生成された各ビート・ポイントBPn とMIDIクロ
ックとの関係を説明するための図である。同図は、前述
した図2のガイド・タッピング制御処理のステップS202
において、ユーザが音符長NLとして4分音符の音符長
に相当する値4を指定した場合の例である。
【0076】MIDI規格に基づいて、MIDIクロッ
クが送出される場合に、MIDIクロックによる同期が
開始される時点、すなわち図6のファースト・ビート・
ポイントFBPの時点で、ステータスバイトがFA(1
6進表現)であるスタートメッセージが送出される。つ
づいて、1拍ごとにステータスバイトがF8である24
個のタイミング・クロックが送出される。また、MID
Iクロックによる同期が終了される時点、すなわち図6
の最後のビート・ポイントであるラスト・ビート・ポイ
ントLBPで、ステータスバイトがFCであるエンドメ
ッセージが送出される。
【0077】MIDI機器1である例えばMIDIシー
ケンサは、上述のスタートメッセージを受信した時点で
自動演奏制御を開始し、以後、MIDIクロックを受信
するごとに、そのデータに基づいてシーケンサ内でタイ
ミングクロックを生成し、そのタイミングクロックに基
づいて自動演奏制御を行う。そして、MIDIシーケン
サは、エンドメッセージを受信した時点で自動演奏制御
を停止する。
【0078】実際のMIDIクロックの生成処理におい
ては、スタートメッセージが出力される前に、図6のよ
うに、MIDIクロックがある時間分(本実施例では1
拍分)出力される。これは、MIDIシーケンサ等のM
IDI機器1がMIDIクロックの間隔を事前に認識可
能とすることにより、スタートメッセージを受信した直
後からすぐに同期制御を開始できるようにするためであ
る。MIDIクロックの生成処理の具体的動作 つぎに、図7の動作フローチャートを用いてMIDIク
ロック等のMIDIメッセージを外部のMIDI機器に
送出する際の具体的動作について説明する。この動作フ
ローチャートは、CPU3が、ハードディスク7等に記
憶された制御プログラムを特には図示しないメモリに読
み出して実行する動作として実現される。なお、以下の
動作フローチャートの説明中で使用される各パラメータ
を表わす記号は、CPU3内の各レジスタの内容を示し
ているものとする。
【0079】ここで、図7の動作フローチャートは、図
1のDMTRにおいて、ハードディスク7に録音され前
述した自動拍検出処理が予め実行された演奏トラックを
含む複数の演奏トラック上の各ディジタル音声信号に対
する再生動作と同期して実行される。
【0080】まず、ビート間隔ごとに送出されるMID
Iクロックの数CNが演算される (S701) 。前述したよ
うに、MIDIクロックは、4分音符に相当する音符長
あたり24個が送出される。従って、ガイド・タッピン
グ時の1拍の音符長NL(図2のステップS202とS204参
照)あたりでは、図7のステップS701の式で示される数
CNのMIDIクロックが送出されることになる。
【0081】つぎに、上述したように、ファースト・ビ
ート・ポイントFBPより1拍手前からMIDIクロッ
クの出力を開始させるために、図7のステップS702の第
1式で示されるように、FBPの1 拍手前のビート・ポ
イントであるカウント・ビート・ポイントCBP(Coun
t BeatPoint) が、FBPより、FBPからBP1まで
の時間と同じ時間だけ手前の時間として演算される(図
6参照)。そして、得られたCBPを用いて、図7のス
テップS702の第2式で示されるように、CBPからFB
Pまでの間の時間がCN等分され、それがMIDIクロ
ックのクロック間隔CBclk とされる (ステップS702)
【0082】つぎに、カウント・ビート・ポイントCB
Pを先頭位置として、クロック間隔CBclk で、ステー
タスバイトがF8であるCNクロック分(例えば4分音
符なら24クロック分)のMIDIクロックが送出開始
される (ステップS703) 。この開始時点において、ハー
ドディスク7からは、各演奏トラック上のカウント・ビ
ート・ポイントCBPに対応するアドレスからのディジ
タル音声信号の再生が開始されている。
【0083】そして、上述のCN個のMIDIクロック
が送出されるファースト・ビート・ポイントFBPまで
の間に、つぎの1拍分の時間(BP1 −FBP)におけ
るクロック間隔CLK1が、(BP1 −FBP)をCN等分
した値として計算される (ステップS704) 。
【0084】つづいて、ファースト・ビート・ポイント
FBPのタイミングで、ステータスバイトがFAである
スタートメッセージが送出され、その後、クロック間隔
CLK1で、CN個のMIDIクロックが送出開始される
(ステップS705) 。この各MIDIクロックの送出時点
において、ハードディスク7からは、各演奏トラック上
の上記MIDIクロックの送出タイミングに対応するア
ドレスのディジタル音声信号が再生されている。
【0085】FBPの時点でスタートメッセージが送出
された後は、時間制御用の変数nがn=2とされ (ステ
ップS706) 、ビート・ポイントBP2 以降のMIDIク
ロックを生成し送出するためのステップS707〜S710の繰
り返し処理が行われる。
【0086】この場合、ステップS709で現在のビートポ
イントBPnの直後からクロック間隔CLKnでMIDIク
ロックの送出が開始され、つぎのビート・ポイントまで
の間にCNクロック分のMIDIが送出される間に、ス
テップS710で変数nの値が+1され、つづくステップS7
08でつぎのクロック間隔CLKnが計算される。これと同時
に、ハードディスク7からは、各演奏トラック上の各M
IDIクロックの送出タイミングに対応するアドレスの
ディジタル音声信号が再生されている。
【0087】そして、ステップS707において、つぎのビ
ート・ポイントBPn が、ラスト・ビート・ポイントL
BPであると判別され場合、ステップS711においてBP
n-1〜LBP間のクロック間隔CLKnが計算され、ステッ
プS712においてクロック間隔CLKnでCN−1個のMID
Iクロックが送出される。そして、CN−1個のクロッ
クが送出された後、クロック間隔CLKnをおいたラスト・
ビート・ポイントLBPのタイミングで、ステータスバ
イトがFCであるストップメッセージが送出され(同じ
くステップS712)、MIDIクロックの生成処理を終了
する。この時点で、ハードディスク7からのディジタル
音声信号の再生も終了する。
【0088】以上説明した実施例では、DMTRを前提
として拍位置をハードディスク上のアドレス値として検
出したが、本発明はこれに限られるものではなく、例え
ばSMPTEなどのタイムレコード信号を出力可能なア
ナログ・マルチ・トラック・レコーダに適用することも
可能である。この場合、拍位置は、SMPTE信号のデ
ータ値として検出される。また、記憶媒体としてもハー
ドディスクに限らず、磁気テープ、光ディスク、光磁気
ディスク等、種々のメディアが使用できる。
【0089】
【発明の効果】本発明の拍検出装置によれば、ユーザが
所定区間の間だけ予め基準となる拍タイミングを指定し
ておき、この拍タイミングから求まる基準拍間隔に基づ
いて検索区間を限定しながら各拍位置の自動検出を行う
ことにより、拍位置の自動検出処理における拍位置の誤
検出の可能性を激減させることが可能となる。
【0090】しかも、上記演奏者の音楽表現に応じて変
化するテンポに応じた拍を検出することが可能なため、
メトロノームのように固定された拍ではなく、より人間
的で音楽性豊かな拍に基づいて、上記同期演奏を行うこ
とも可能である。
【0091】この場合、ユーザは、短い所定区間だけ拍
タイミングを指定すればよいため、ユーザにかかる負担
はわずかである。また、検索区間を、常に最初の基準拍
間隔に基づいて決定するのではなく、基準拍間隔を初期
値として、それ以後、各拍位置ごとに求まる平均拍間隔
に基づいて決定するようすれば、演奏の進行に伴うテン
ポの変化にも良く追従した拍位置の自動検出が可能とな
る。
【0092】さらに、検索区間での検索動作が失敗した
場合には、とりあえず検索区間の中心となった再生位置
に基づいてつぎの拍位置を検出することにより、例えば
いわゆる“ブレイク”によりドラムがショットされなか
ったりしてもその部分を補間することが可能となる。
【0093】以上のような本発明の拍検出装置から検出
される各拍位置に基づいて、本発明の同期制御装置が、
音声記録再生手段に音声信号を再生させながら、その再
生動作に同期してタイミング信号を生成し、それを楽器
制御装置にMIDIクロックなどとして出力することに
よって、音声記録再生手段と楽器制御装置との同期動作
が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の全体構成図である。
【図2】ガイド・タッピング制御処理の動作フローチャ
ートである。
【図3】音声信号の振幅エンベロープの例を示す図であ
る。
【図4】自動拍検出処理(A.B.D. )の第1の実施
例の動作フローチャートである。
【図5】自動拍検出処理(A.B.D. )の第2の実施
例の動作フローチャートである。
【図6】ビート・ポイントとMIDIクロックの関係図
である。
【図7】MIDIクロックの生成処理の動作フローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 MIDI機器 2 MIDIインタフェース 3 CPU 4 キーボードおよび表示装置 5 DMAC 6 ハードディスク 7 HDC 8 音声入出力装置 9 バッファ 10 バス

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声記録再生手段から各再生タイミング
    の再生位置情報とともに再生される音声信号の各拍位置
    を検出する拍検出装置において、ユーザに前記音声信号
    における先頭拍位置を指定させる先頭拍位置指定手段
    と、前記音声記録再生手段に前記音声信号の所定区間を
    再生させながら、ユーザに各拍タイミングを指定させる
    拍タイミング指定手段と、該各拍タイミングから1拍の
    基準拍間隔を演算する基準拍間隔演算手段と、前記音声
    記録手段に記録されている前記音声信号において、前記
    先頭拍位置を初期値として既に求まっている各拍位置か
    ら前記基準拍間隔だけ進んだ再生位置を中心とする所定
    範囲の検索区間で、前記音声信号の振幅に関係する値が
    所定の閾値を超す再生位置を検出し、該検出された再生
    位置に基づいて次の拍位置を順次検出する拍位置検出手
    段と、を有することを特徴とする拍検出装置。
  2. 【請求項2】 前記拍位置検出手段は、前記検索区間で
    前記音声信号の振幅に関係する値が前記所定の閾値を超
    す再生位置を検出できない場合、前記各拍位置から前記
    基準拍間隔だけ進んだ再生位置に基づき次の拍位置を検
    出する、ことを特徴とする請求項2に記載の拍検出装
    置。
  3. 【請求項3】 音声記録再生手段から各再生タイミング
    の再生位置情報とともに再生される音声信号の各拍位置
    を検出する拍検出装置において、ユーザに前記音声信号
    における先頭拍位置を指定させる先頭拍位置指定手段
    と、前記音声記録再生手段に前記音声信号の所定区間を
    再生させながら、ユーザに各拍タイミングを指定させる
    拍タイミング指定手段と、該各拍タイミングから1拍の
    基準拍間隔を演算する基準拍間隔演算手段と、前記音声
    記録手段に記録されている前記音声信号において、前記
    先頭拍位置を初期値として既に求まっている各拍位置か
    らその拍位置の直前における前記基準拍間隔を初期値と
    する平均拍間隔だけ進んだ再生位置を中心とする所定範
    囲の検索区間で、前記音声信号の振幅に関係する値が所
    定の閾値を超す再生位置を検出し、該検出された再生位
    置に基づいて次の拍位置を順次検出する拍位置検出手段
    と、を有することを特徴とする拍検出装置。
  4. 【請求項4】 前記拍位置検出手段は、前記検索区間で
    前記音声信号の振幅に関係する値が前記所定の閾値を超
    す再生位置を検出できない場合、前記各拍位置からその
    拍位置の直前における前記基準拍間隔を初期値とする平
    均拍間隔だけ進んだ再生位置に基づき次の拍位置を検出
    する、ことを特徴とする請求項3に記載の拍検出装置。
  5. 【請求項5】 前記拍位置検出手段は、前記検索区間で
    検出された再生位置より所定のオフセット位置だけ手前
    の再生位置を次の拍位置として検出する、ことを特徴と
    する請求項1乃至4の何れか1項に記載の拍検出装置。
  6. 【請求項6】 前記拍検出装置により検出された前記各
    拍位置に基づいて、前記音声記録再生手段による前記音
    声信号の再生動作に楽器制御装置を同期させる同期制御
    装置において、前記音声記録再生手段に前記音声信号を
    再生させながら、前記各拍位置から該各拍位置の次の拍
    位置までの各区間で、該各区間を所定等分した各タイミ
    ングに対応する各タイミング信号を生成するタイミング
    信号生成手段と、前記各タイミングごとにそれに対応す
    る前記各タイミング信号を楽器制御装置に出力するタイ
    ミング信号出力手段と、を有することを特徴とする請求
    項1乃至5の何れか1項に記載の拍検出装置を用いた同
    期制御装置。
  7. 【請求項7】 前記タイミング信号生成手段は、前記各
    区間を前記所定等分した各タイミングに対応する各タイ
    ミング信号を、前記タイミング信号出力手段が前記各区
    間の1つ手前の区間に対応する各タイミング信号を出力
    している間に生成する、ことを特徴とする請求項6に記
    載の同期制御装置。
  8. 【請求項8】 前記タイミング信号出力手段は、前記各
    タイミング信号をMIDIクロックを表わすMIDIメ
    ッセージとして出力する、ことを特徴とする請求項6又
    は7の何れか1項に記載の同期制御装置。
  9. 【請求項9】 前記タイミング信号出力手段は、前記音
    声記録再生手段から再生される前記音声信号における先
    頭拍位置でMIDIメッセージとしてスタートメッセー
    ジを出力し、最終拍位置でMIDIメッセージとしてス
    トップメッセージを出力する、ことを特徴とする請求項
    8に記載の同期制御装置。
  10. 【請求項10】 前記音声記録再生手段は、複数種類の
    ディジタル音声信号を同時に記録又は再生することが可
    能な複数種類の記憶領域を有するディスク記憶手段と、
    該ディスク記憶装置に対する前記複数種類のディジタル
    音声信号の記録又は再生をリアルタイムで行う複数の記
    憶領域を有するバッファメモリ手段と、を含むことを特
    徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の拍検出装
    置又はそれを用いた同期制御装置。
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