JPH0561365B2 - - Google Patents

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JPH0561365B2
JPH0561365B2 JP63224708A JP22470888A JPH0561365B2 JP H0561365 B2 JPH0561365 B2 JP H0561365B2 JP 63224708 A JP63224708 A JP 63224708A JP 22470888 A JP22470888 A JP 22470888A JP H0561365 B2 JPH0561365 B2 JP H0561365B2
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polymer
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、吸湿性ポリエステル繊維に関する。
更に詳しくは、ポリエステル繊維の特徴をもち、
かつ耐洗濯性を有するポリエステル繊維に関す
る。 〔従来の技術と発明が解決しようとする課題〕 ポリエステル、特にポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレートの如き芳香族ポ
リエステルは、優れた繊維形成能を有し、繊維と
しての優れた性能を有するため、広く一般に使用
されている。 しかしながら、かかるポリエステルは、疎水性
であり、それを成形して得られる繊維は着ごこち
性と密接な関係のある吸湿性に乏しく、インナー
分野あるいはナイテイー分野への展開がきわめて
困難であつた。 そこで、従来よりポリエステル繊維に吸湿性を
付与すべく、数々の提案がなされているが未だに
実用化されたものはほとんどない。 例えば、ポリエステル繊維に吸湿性を付与する
ために、製糸以前の段階でポリアルキレングリコ
ールを配合する方法(英国特許第682866あるいは
特公昭39−5214)などが提案されている。しかし
ながら、この方法で得られる吸湿性のレベルは低
く、満足すべきレベルに達しない。 また、特定のシユウ酸塩を配合し、紡糸後の工
程で、一部溶出させ毛管凝縮孔を形成させた吸湿
性ポリエステル繊維(特公昭62−7285)が提案さ
れている。しかしながら、この繊維の吸湿レベル
はナイロンの吸湿レベルにも程遠いものである。
その他、金属スルホネート化合物を含むポリエス
テル繊維をアルカリ処理する事によつて毛管凝縮
孔を形成させて吸湿性を付与するものがあり(特
開昭60−155770)、さらに金属スルホネート化合
物とポリオキシアルキレングリコールとの縮合体
を含むポリエステル繊維をアルカリ処理する事に
よつて毛管凝縮孔を形成させて吸湿性を付与せし
めるもの(特開昭60−167969)もあるが、前記同
様、吸湿性レベルは満足すべきレベルに達してい
ない。 更にポリエステル繊維にビニルカルボン酸をグ
ラフト重合させ吸湿能を向上させる方法も公知技
術として知られている。しかしながら、この方法
はグラフト重合による繊維強度の低下、風合硬化
のみならず、カルボン酸のカウンターイオンが
Li,Na,K等のアルカリ金属である場合に吸湿
能が高く、洗濯等による多価金属イオンへの置換
により、吸湿性は大巾に低下し、その為実用化さ
れた例はほとんど認められない。 さらに、ポリエステルに金属スルホネート化合
物を共重合し、染色性を改良する方法が特公昭34
−10497号に提案されている。これは本願発明の
ように吸湿性付与を目的とするものでなく、特に
水和指数を特定することにより従来技術の改良を
行うという本願発明の技術思想を全く有していな
い。また、消臭性付与を目的とした特開昭62−
243873号についても提案されているが、前記と同
様本願発明の目的及び技術思想を全く有していな
い。 本発明は、耐洗濯性のあるすぐれた吸湿性を有
し、かつポリエステル繊維のすぐれた性能をかね
そなえた繊維を提供するものである。 〔課題を解決するための手段〕 本発明者等は、前述の目的を達成すべく、まず
酸性官能基をポリエステルに導入し、その金属イ
オン種による吸湿能との関係を追求した結果、水
和傾向の高い多価金属イオン類を強酸性官能基と
結合した状態で特定量以上存在させることにより
恒久性のある高い吸湿性を付与し得る事を見出し
た。 即ち、カルボン酸基に代表される弱酸性基を導
入したポリエステルにあつては、前記したビニル
カルボン酸のグラフト重合と同じく、カウンター
イオンがLi,Na,Kのアルカリ金属イオンの場
合に比較的優れた吸湿性を有するものの、カウン
ターイオンが多価金属類となると吸湿能が大巾に
低下し、その為実用性のない結果となつた。 それに対し、スルホン酸基に代表される強酸基
を導入したポリエステルにあつては、そのカウン
ターイオンがアルカリ金属類であれば極めて低い
吸湿性しか示さないのに対し、おどろくべき事に
多価金属イオン類においては極めて高い吸湿性を
示す事を見い出した。 そこで更に詳しくスルホン酸金属塩種と吸湿性
との関係の検討を進め、スルホン酸のカウンター
金属イオンの水和指数と、このスルホン酸金属塩
基を結合してなるポリエステルの吸湿率が、ほぼ
対応関係を示すという事を発見した。 本発明者等は更に詳細に検討を重ねた結果、前
記吸湿効果がポリオキシアルキレングリコールと
スルホネート化合物との縮合体を含有したポリエ
ステルにおいて、きわめて高い吸湿効果を発現す
る事を発見し本発明を完成させた。 即ち本発明はポリオキシアルキレングリコール
と()式で示すスルホネート化合物との縮合体
を含有するポリエステルポリマーから成るポリエ
ステル繊維であつて、前記縮合体がブロツク状に
形成され、且つポリエステルポリマーに結合して
おり、水和指数1.5以上の金属原子を()式で
示すスルホネート化合物の金属塩となし、繊維重
量1Kg当たり、少なくとも0.1グラムイオンを含
有する事を特徴とする吸湿性ポリエステル繊維で
ある。 ただし水和指数は下記式で表す。 水和指数=金属イオン電価/金属イオン半径(Å) ()式 Z:芳香族基 R1,R2:エステル形成性基 M:金属 n:1または2の整数 本発明でいうポリエステルとは、テレフタル酸
を主たる酸成分とし、エチレングリコール、テト
ラメチレングリコール、シクロヘキサン−1,4
−ジメタノール、ペンタメチレングリコール及び
ヘキサメチレングリコールから選ばれた少なくと
も1種を主たるグリコール成分とするポリエステ
ルであり、これに少量の通常10モル%以下の第3
成分を共重合してあつてもよい。共重合可能な第
3成分としては、イソフタル酸、ナフタレンジカ
ルボン酸、アジピン酸、シクロヘキサン−1,4
−ジカルボン酸等のジカルボン酸p−オキシ安息
香酸等があげられる。更にポリエステルが実質的
に線状である範囲内でトリメリツト酸、ピロメリ
ツト酸のごときポリカルボン酸あるいはグリセリ
ン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリト
ールのごときポリオールを使用する事ができる。 本発明でいう水和指数とは前記のように金属イ
オン電価数をその金属イオン半径(Å)で割つた
値であり、それぞれの金属イオンの水和能力の程
度を表すパラメーターとして本発明者等が始めて
採用した指数である。ここでいう金属イオン半径
とは、その金属のイオン性化合物中の結合半径で
あり、本発明での水和指数を計算するにあたり
R.D.Shannon(Acta Crystallogr.),A32,751〜
767頁(1976年)の値を使用し又、配位数は6に
統一し、遷移金属については低スピン状態での値
を用いた。 以下、各金属イオンの水和指数を例示すると、 Li+(1.11),Na+(0.86),K+(0.66), Rb+(0.60),Cs+(0.55),Be2+(3.39)、 Ba2+(1.34),Mn2+(2.47),Co2+(2.53), Ni2+(2.41),Cu2+(2.30),Al3+(4.41), Sn4+(4.82),Zn2+(2.27),Cr2+(2.30), Mo3+(3.61)、等であり、このうちLi+、Na+
K+、Rb+、Cs+等の水和指数1.5未満の金属イオ
ンでは、その金属量を多くする事によつても、満
足すべき吸湿性を得る事は困難であり、又、その
結果、ポリエステルの繊維性能を低下させるので
好ましくない。又、満足すべき吸湿性を得る為に
は水和指数1.5以上の金属イオンを繊維重量1Kg
当たり少なくとも0.1グラムイオン以上、更に好
ましくは0.25グラムイオン以上含有されているこ
とが肝要である。0.1グラムイオン以下の場合に
は、いかに水和指数の高い金属イオン種であつて
も、吸湿効果はほとんど認められなくなる。 本発明で用いられるポリオキシアルキレングリ
コールは、例えばポリエチレンオキサイド、ポリ
プロピレンオキサイド、ポリブチレンオキサイド
及びこれらのブロツク又は、これらの末端あるい
は分子中の一部をアルキル基、アリル基、アリル
アルキル基又は、類似の基などで置換したものが
挙げられる。ポリオキシアルキレングリコールの
分子量は、200以上、特に1000以上がよく用いら
れるが、反応性の点から100000以下、特に30000
以下が好適である。 本発明でいうスルホネート化合物としては、例
えば3,5−ジ(カルゴメトキシ)ベンゼンスル
ホン酸金属塩、3,5−ビス(ヒドロキシエトキ
シ)ベンゼンスルホン酸金属塩、1,8−ジ(カ
ルボメトキシ)ナフタレン−3−スルホン酸金属
塩、2,6−ジ(カルボメトキシ)ナフタレン−
4−スルホン酸金属塩、1,5−ジ(カルボメト
キシ)ナフタレン−3−スルホン酸金属塩、3,
4−ジ(カルボメトキシ)ベンゼンスルホン酸金
属塩などがあげられる。 本発明に係るポリオキシアルキレングリコール
とスルホネート化合物との縮合体は、例えばポリ
エチレンオキサイド(両末端が水酸基で分子量
1000)とビスヒドロキシエチルスルホイソフタレ
ートNa塩の等モルを混合し、触媒の存在下重縮
合反応によつて得られる。ここで言う縮合体と
は、重縮合反応で得られる重合度の低いものから
重合度の高いものまで包括した重縮合反応物をい
う。縮合体の重合度は、低いものから高いものま
であらゆるものが使用できるが、反応性の点と得
られる組成の観点から好適な範囲があるので、必
要に応じて選択するのが望ましい。本発明の縮合
体は、縮合体がポリエステルポリマー中にブロツ
ク状で存在する事が肝要であり、スルホイソフタ
レート成分とポリオキシアルキレングリコール成
分がランダム化するような熱履歴は極力さけるべ
きである。縮合体がより高い吸湿性能を発揮する
理由はあきらかでないが、ブロツクで存在する
と、スルホン酸金属塩基とポリオキシアルキレン
グリコール基がより近接して存在する為に、予想
以上の吸湿効果を生み出すものと推測される。 従つて、本発明の縮合体の添加時期はエステル
交換反応時期より重縮合反応時期が好ましく、更
には重縮合反応後期添加、又は紡糸時混練により
反応させるのがより好適である。その他、ポリエ
ステルと縮合体を溶融混合後、粉砕し固相重合す
るものも好適な例である。 本発明において、ポリエステル繊維と化学的に
結合したスルホン酸金属塩基を導入する方法とし
ては、あらかじめ水和指数の高い金属原子の金属
塩となしたスルホネート化合物とポリオキシアル
キレングリコールを反応させた縮合体を重合反応
時に添加する方法があり、更には一旦スルホン酸
アルカリ金属塩の縮合体として添加重合し、紡糸
延伸後の後工程でポリエステル繊維中のスルホン
酸成分の塩を該金属イオンを含有する溶液等で処
理をおこない該金属イオンと置換させる方法があ
る。本発明はいずれの方法でも実施可能な部分が
あり、その方法によつて特に制限を受けるもので
はない。 後工程においてスルホン酸の塩を金属イオンと
置換させる方法としては、一般的な加工法例えば
染色工程において金属の水溶性金属塩を染浴中に
溶解させる事により、染色しながら置換する事が
可能であり、又染色後の仕上工程において金属イ
オンを含有する水浴中で処理し、置換させる事も
できる。その他パツドスチーム法等が適用できる
が特に限定されない。その際の加熱温度と処理時
間は共重合ポリエステルのガラス転移温度以上
130℃未満で30分〜180分が適当である。ガラス転
移温度以下では置換が不充分であり、かつ130℃
以上にすると共重合ポリエステルの一部加水分解
が発生し好ましくない。又、処理時間は30分未満
では置換が不充分であり、180分までの間には金
属の置換が飽和に達する。一方、水溶性金属塩と
しては、金属の無機塩、有機カルボン酸塩の任意
を選ぶことができ例えば塩化物、硫酸塩、硝酸
塩、酢酸塩、コハク酸塩のいずれでも水溶性を有
するものであれば使用することができる。具体的
には、硫酸アルミニウム、硫酸マンガン、硝酸亜
鉛、硫酸コバルト、酢酸マグネシウム、塩化カル
シウム、硫酸ベリリウム、硝酸クロム、硫酸第一
スズ等をあげることができる。 〔実施例〕 以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。極限粘度はオルソクロロフエノール中35℃で
測定した。実施例中、部および%はそれぞれ重量
部及び重量%を示す。また実施例における吸湿率
とは、相対湿度65%及び90%の20℃の恒温恒湿器
(タバイ製PR−2G)中に2日間放置して得られ
た値をいい、下記の式より求めた。 吸湿率(%) =吸湿繊維重量−絶乾繊維重量/絶乾繊維重量×
100 (A) ポリエステルポリマーの製造 ポリマー(K3)……実施例1、実施例4〜14、
比較例1で使用 平均分子量2000のポリエチレングリコール92部
(0.046モル)、ビスヒドロキシエチルスルホイソ
フタレートNa塩459部(1.29モル)平均分子量
200のポリエチレングリコール249部(1.244モル)
を酢酸リチウム・2水塩0.33部1重合機に仕込
み、更に触媒として0.4部の三酸化アンチモンを
添加し、減圧下(最終0.5mmHg)260℃で2時間
反応して粘性のあるブロツクコポリマー(SP1
縮合体を得た。次に、テレフタル酸ジメチル
135.2部、エチレングリコール99部、酢酸マンガ
ン・4水塩0.064部を加え、常法に従つてエステ
ル交換反応をおこない、メタノールを留出後、ト
リメチルホスフエート0.045部、三酸化アンチモ
ン0.075部を加え、260℃にて常圧から60分かけて
20mmHg以下まで減圧した後、280℃で高真空下で
2時間反応させた後真空破壊して常圧N2フロー
下で先に得た縮合体(SP1)を26.3部添加して、
攪拌溶解後更に高真空下30分反応させて、極限粘
度0.4のポリマーを得た。これを常法によりチツ
プ化後、固相重合法により210℃高真空下で25時
間エバポレーター中で反応させ、極限粘度0.6の
ポリマー(K3)を得た。 ポリマー(K4)……実施例2、比較例2で使用 平均分子量6000のポリエチレングリコール130
部(0.022モル)、ビスヒドロキシエチルスルホイ
ソフタレートNa塩459部(1.289モル)、平均分子
量200のポリエチレングリコール253部(1.267モ
ル)、酢酸リチウム・2水塩0.33部を1重合機
に仕込み、更に触媒として0.4部の三酸化アンチ
モンを添加し、減圧下(最終0.5mmHg)265℃で
2時間反応して、粘性のあるブロツクコポリマー
(SP2)縮合体を得た。次にテレフタル酸ジメチ
ル135.2部、エチレングリコール99部、酢酸マン
ガン・4水塩0.064部を加え、常法に従つてエス
テル交換反応をおこないメタノールを留出後、ト
リメチルホスフエート0.045部、三酸化アンチモ
ン0.075部を加え、260℃にて常圧から60分かけて
20mmHg以下まで減圧した後、280℃高真空下で2
時間反応させた後、N2で真空破壊して常法N2
ロー下で先に得た縮合体(SP2)を27.7部添加し
て攪拌溶解後、高真空下さらに30分反応させて極
限粘度0.38のポリマーを得た。これを常法により
チツプ化し、固相重合法により210℃高真空下で
28時間、エバポレーター中で反応させ極限粘度
0.6のポリマー(K4)を得た。 ポリマー(K0)……比較例3、比較例4で使用 テレフタル酸ジメチル136.4部、エチレングリ
コール99部、酢酸マンガン・4水塩0.064部を加
え、常法に従つてエステル交換反応をおこない、
メタノールを留出した後、トリメチルホスフエー
ト0.045部、三酸化アンチモン0.075部を加え260
℃にて常圧から60分かけて20mmHg以下まで減圧
した後、280℃高真空下で2時間反応させ、極限
粘度0.60のポリマー(K0)を得た。 ポリマー(K1)……比較例5、比較例6で使用 テレフタル酸ジメチル136.4部、エチレングリ
コール99部、酢酸マンガン・4水塩0.064部5−
ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチル15.1部
(全酸成分中6.8モル%)酢酸リチウム・2水塩
0.33部を加え、常法に従つてエステル交換反応を
行い、メタノールを留出後、トリメチルホスフエ
ート0.045部、三酸化アンチモン0.075部を加え、
260℃にて常圧から60分かけて20mmHg以下まで減
圧した後280℃高真空下で50分反応させ、極限粘
度0.33のポリマーを得た。これを常法によりチツ
プ化後、固相重合法により210℃高真空下で25時
間、エバポレーター中で反応させ極限粘度0.60の
ポリマー(K1)を得た。 ポリマー(K2)……比較例7、比較例8で使用 テレフタル酸ジメチル135.2部、エチレングリ
コール99部、酢酸マンガン・4水塩0.064部、5
−ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチル15.1部
(全酸成分中6.8モル%)酢酸リチウム・2水塩
0.33部を加え、常法に従つてエステル交換反応を
行い、メタノールを留出後、ポリエチレングリコ
ール(分子量2000)3部、トリメチルホスフエー
ト0.045部、三酸化アンチモン0.075部を加え以下
ポリマー(K1)と同様の操作を経て、極限粘度
0.60のポリマー(K2)を得た。 ポリマー(K5)……実施例3、比較例9で使用 ポリマー(K3)の縮合体SP1の量を13.2部減ら
した以外は、実施例1とまつたく同様におこない
極限粘度0.60のポリマー(K5)を得た。 以上6種のポリマー中K3、K4およびK5のポリ
マーが、本発明の条件を満たすポリマーである。 (B) 改質ポリエステル糸の製造 K0〜K5のポリマーをタンブラー乾燥機を用い
て120℃20時間乾燥後、孔径0.25mmの円形紡糸孔
24個ある直径65φの紡糸口金にて290℃で溶融し、
紡口下に内径125φ長さ200mmの加熱筒をセツト
し、350℃加熱下において巻き取り速度600m/分
で紡糸した。ついで従法によりロール温度75℃、
ホツトプレート温度140℃、延伸倍率は残留破断
伸度が10〜30%になるように調整し、撚数10t/
mの条件下で延撚した。これらの糸を一口編機で
編立し次工程処理用サンプルとした。 K0〜K5のポリマーを用いて得た編地を、通常
の精練、プリセツトしてAl(SO4318H2O(水和
指数4.41)とK2SO4(水和指数0.66)の濃度1g/
、浴比1/100の水浴中で、1時間煮沸処理し
た。最後にフアイナルセツト後、吸湿率測定用サ
ンプルとした。処理前後の糸物性、破断強度(以
下T.Sと略す)、破断伸度(以下T.Eと略す)吸湿
率(20℃/65%RH,90%RH)と螢光X線によ
る金属分析の結果をもとに金属イオン置換率を計
算した。 更にこの処理サンプルを合成洗剤ザブ酵素(花
王石ケン(株)製)2g/の洗濯浴中に入れ40℃で
30分洗濯後、水洗を20分おこない、この洗濯水洗
を5回繰り返したのち、前記同様に吸湿性の測定
をおこなつた。結果を表1に示した。 実施例 4〜14 ポリマー(K3)を用いて製糸し編地にして通
常の精練、プリセツトを施し2表に示す各種処理
水溶液で(いずれも水和指数1.5以上)1時間煮
沸処理後、吸湿率、糸物性金属イオン置換率、耐
洗濯吸湿率を測定した。 表1の実施例1〜3、表2の実施例4〜14にみ
られる通り、本発明の吸湿性ポリエステル繊維は
吸湿性にすぐれ、しかも耐久性を有する。 使用ポリマーが本発明の条件を満たさないか、
あるいはポリマーが本発明の条件を満たしても、
処理水溶液の水和指数が本発明の条件を満たさな
い場合(比較例1〜9)は、吸湿性が劣ると共
に、その耐久性が劣る。
【表】
〔発明の効果〕
本発明の吸湿性ポリエステル繊維は耐洗濯性の
ある優れた吸湿性を有し、かつポリエステル繊維
としての特徴である高ヤング率、耐熱性をあわせ
持つている。よつて、今までポリエステルとして
進出し得なかつたインナー分野あるいはナイテイ
ー分野に好適な繊維として利用できる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ポリオキシアルキレングリコールと()式
    で示すスルホネート化合物との縮合体を含有する
    ポリエステルポリマーから成るポリエステル繊維
    であつて、前記縮合体がブロツク状に形成され、
    且つポリエステルポリマーに結合しており、水和
    指数1.5以上の金属原子を()式で示すスルホ
    ネート化合物の金属塩となし、繊維重量1Kg当た
    り、少なくとも0.1グラムイオンを含有する事を
    特徴とする吸湿性ポリエステル繊維。ただし水和
    指数は下記式で表す。 水和指数=金属イオン電価/金属イオン半径(Å) ()式 Z:芳香族基 R1,R2:エステル形成性基 M:金属 n:1または2の整数。
JP22470888A 1988-09-09 1988-09-09 吸湿性ポリエステル繊維 Granted JPH0274609A (ja)

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