JPH0560490U

JPH0560490U - 物干し器

Info

Publication number: JPH0560490U
Application number: JP1215392U
Authority: JP
Inventors: 幹夫小栗
Original assignee: 幹夫小栗
Priority date: 1992-01-27
Filing date: 1992-01-27
Publication date: 1993-08-10

Abstract

(57)【要約】【目的】使用しないときには簡単な操作で洗濯バサミ
を収納できる物干し器を提供する。【構成】上側にフックを有する枠に、一定方向に摺動
可能な摺動部材を装着し、この摺動部材に複数の洗濯バ
サミを、そのつまみ部にて、柔軟な帯状の接合部材を介
して接合した物干し器であり、枠には摺動部材の摺動方
向に対する接合部材の動きを制限するストッパを設け、
枠の外縁部には、洗濯バサミのつまみ部の幅より高い壁
を下側に向けて設けた物干し器である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、上側にフックを有する枠に複数の洗濯バサミを吊り下げた物干し器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、上側にフックを有する枠に複数の洗濯バサミを紐や鎖を介して吊り下げた物干し器があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

これは次のような欠点があった。（イ）使用しないで棚などに収納しておくとき、洗濯バサミ及び洗濯バサミを吊り下げる紐や鎖が、棚や他の物干し器に絡みつき、外すことが困難となる等、収納性が非常に悪かった。（ロ）これに対し、枠を２つに折りたたむ構造のもので洗濯バサミ取付側を内側にして折りたたむことにより、収納時に洗濯バサミが外側に突出しない様にしたものがあったが、折りたたむ時洗濯バサミどうしが干渉するという欠点があった。又、この方式は折りたたみ式のものしか利用できなかった。本考案は、これらの欠点を除くためになされたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

（イ）上側にフックを有する枠（１）に摺動部材（２）を一定方向に摺動可能に装着する。（ロ）摺動部材（２）に、複数個の柔軟な帯状の接合部材（３）の片端を接合する。（ハ）各々の接合部材（３）のもう一方の端に洗濯バサミ（４）のつまみ部を接合する。（ニ）枠（１）に摺動部材（２）の摺動方向に対する接合部材（３）の動きを制限するストッパ（５）を設ける。（ホ）枠（１）の外縁部には、洗濯バサミ（４）のつまみ部の幅より高い壁を下方に向けて設ける。本考案は、以上のような構成よりなる物干し器である。

【０００５】

【作用】

摺動部材（２）を摺動方向に動かす。すると、接合部材（３）が枠（１）のストッパ（５）によって曲げられ、摺動部材（２）に沿って動き、これに伴って吊り下がっている洗濯バサミ（４）が枠（１）側に引き寄せられ、枠（１）に密着し固定され、洗濯バサミ（４）は枠（１）に設けた壁（６）内に収納される。摺動部材（２）を逆方向に動かせば、洗濯バサミ（４）は枠（１）から離れ吊り下がる。

【０００６】

【実施例】

以下、本案の実施例について説明する。（イ）上側にフックを有する枠（１）に摺動部材（２）を一定方向に摺動可能に装着する。（ロ）摺動部材（２）に、複数個の柔軟な帯状の接合部材（３）の片端を接合する。（ハ）各々の接合部材（３）のもう一方の端に洗濯バサミ（４）のつまみ部を接合する。（ニ）枠（１）に摺動部材（２）の摺動方向に対する接合部材（３）の動きを制限するストッパ（５）を設ける。（ホ）枠（１）の外縁部には、洗濯バサミ（４）のつまみ部の幅より高い壁を下方に向けて設ける。本案は以上のような構造で、物干し器として使用するときは、摺動部材（２）に対し接合部材（３）が垂直方向に垂れ下がり洗濯バサミ（４）は枠（１）から露出している。このとき、接合部材（３）は柔軟であり洗濯バサミ（４）のはさむ位置と角度は自由にできる。これを収納するときは、摺動部材（２）を摺動方向に動かす。すると接合部材（３）が枠（１）のストッパ（５）によって動きを制限され、さらに摺動部材（２）を動かすと、柔軟な接合部材（３）はストッパ（５）に沿って曲げられ、ストッパ（５）より摺動部材（２）側は、摺動部材（３）に沿って動く。この動きに伴い接合部材（３）のストッパ（５）より洗濯バサミ（４）側は枠（１）に引き寄せられ、洗濯バサミ（４）も枠（１）に引き寄せられ、洗濯バサミ（４）のつまみ部がストッパ（５）に接したところで固定される。このとき接合部材（３）は巾のある帯形状であり、複数個の洗濯バサミ（４）は一定方向を向いたまま枠（１）に固定される。枠（１）に設けた壁（６）の高さは洗濯バサミ（４）のつまみ部の幅より高いため、枠（１）に固定された洗濯バサミ（４）は壁（６）の下端より上側に収納される。なお、ストッパ（５）の上面を摺動部材（３）の摺動面に対し傾斜させて設ければ、洗濯バサミ（４）のつまみ部は通常くさび型であるので、つまみ部が摺動部材（３）とストッパ（５）の傾斜面との間に入って、洗濯バサミ（４）は堅固に固定される。また、図３に示すように、摺動部材（２）の摺動方向に対し、略直角方向の軸を中心に回転自在な円筒部材（７）を枠（１）に嵌装し、摺動部材（２）の片端を円筒部材（７）に巻きとり可能に接合すれば、円筒部材（７）を回転させることにより洗濯バサミ（４）の出し入れが可能になる。更に、図４に示すように、２つの枠（１，１′）を端部にて折りたたみ可能に接合し、各々の枠（１，１′）には接合軸を中心に円筒部（８，８′）を形成し、各々の枠（１，１′）に嵌装した摺動部材（２，２′）の端部を、各々もう一方の枠（１，１′）の円筒部（８，８′）に巻きとり可能に接合すれば、枠（１，１′）を折りたたむ操作により洗濯バサミ（４）の出し入れが可能になる。

【０００７】

【考案の効果】

簡単な操作で、複数の洗濯バサミを枠に対し出し入れが可能で、使用しない時には、洗濯バサミを枠内に収納できるため、棚や他の物干し器に絡み付くことがなく、収納性が格段に向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の使用状態を示す、一部を断面で表わし
た斜視図。

【図２】本考案の収納時を示す断面図。

【図３】本考案の他の実施例を示す断面図。

【図４】本考案の他の実施例を示す断面図。

【符号の説明】

１枠２摺動部材３接合部材４洗濯バサミ５ストッパ６壁７円筒部材８円筒部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】上側にフックを有する枠に、一定方向
に摺動可能な摺動部材を装着し、この摺動部材に複数の
洗濯バサミのつまみ部を、柔軟な帯状の接合部材を介し
て接合した物干し器であり、枠には摺動部材の摺動方向
に対する接合部材の動きを制限するストッパを設け、枠
の外縁部には、洗濯バサミのつまみ部の幅より高い壁を
下側に向けて設けたことを特徴とする物干し器。