JP4303493B2 - 物干し器 - Google Patents

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順彦 筈谷
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のハンガー体を、物干し枠体の長辺方向に所定間隔で、物干し枠体の短辺方向の軸芯周りで揺動自在に支持してある物干し器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の物干し器では、ハンガー体に形成された軸状の凸部を、物干し枠体に形成された筒状の凹部に物干し枠体の短辺方向の軸芯周りで揺動自在に嵌合させることにより、ハンガー体を物干し枠体に対して、短辺方向軸芯周りで自由揺動自在に垂下支持していた (例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
意匠登録第968398号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のこの種の物干し器は、物干し枠体に対して複数のハンガー体が自由揺動自在に垂下支持されているだけなので、ハンガー体の装着数が多くなるほどハンガー体の隣接間隔が狭くなり、しかも、衣服等の掛け物をハンガー体に掛止する際に隣接するハンガー体に触れて揺動しやすいため、作業の邪魔となって効率よく作業するのが困難であった。
【0005】
本発明は、上述の実状に鑑みて為されたものであって、その主たる課題は、衣服等をハンガー体に掛止する際、例えば、多数のハンガー体が小間隔で並設されている場合でも、隣接するハンガー体に邪魔されることなく、効率よく容易に掛け止めることができる物干し器を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
数のハンガー体を、物干し枠体の長辺方向に所定間隔で、物干し枠体の短辺方向の軸芯周りで揺動自在に支持してある物干し器において、前記ハンガー体を物干し枠体に対し垂下させた状態から揺動させた所定の位置でのハンガー体の姿勢を保持する姿勢保持手段が設けられていてもよい。
【0007】
記構成によれば、衣服等の掛け物を掛け止める場合、その掛止対象のハンガー体に隣接する垂下姿勢のハンガー体を物干し枠体に対して離間側に揺動操作すると、その隣接ハンガー体は姿勢保持手段によって所定位置で揺動姿勢に保持されるので、垂下姿勢にある掛止対象のハンガー体と揺動姿勢にある隣接ハンガー体との間に大きな空間を現出することができる。
従って、掛け物を複数のハンガー体に掛けていく際、例えば、多数のハンガー体が小間隔で並設されている条件下でも、使用する掛止対象のハンガー体の周りに充分な空間を確保することができ、よって、隣接ハンガー体が掛け物を掛止する作業の邪魔になることないので、ハンガー体を自由揺動自在に垂下支持している従来の物干し器に比べて、効率よく掛け物を掛止する作業を行なうことができる。
【0008】
また、前記物干し枠体が、その長辺方向の中央部においてハンガー体支持側に折り畳み可能であるとともに、前記所定の位置で姿勢保持された前記ハンガー体の姿勢が、前記物干し枠体を折畳んだ際の前記ハンガー体におけるハンガー体格納姿勢となる構成にしていてもよい。
【0009】
記構成によれば、ハンガー体が姿勢保持手段によりハンガー体格納姿勢に姿勢保持されるので、ハンガー体が揺動することなく、物干し枠体を折り畳むことで相対向するハンガー体が衝突したり絡まったりせず、容易にかつコンパクトに物干し器を折り畳むことができる。
【0010】
また、前記姿勢保持手段が、ハンガー体を物干し枠体に対する垂下姿勢でも姿勢保持する構成にしていてもよい。
【0011】
記構成によれば、姿勢保持手段がハンガー体の揺動姿勢のみならず、垂下姿勢にあるときもその姿勢を保持するので、物干し枠体に対して垂下姿勢にあるハンガー体の人の接触や風等による揺動を防止でき、よって、隣接しあうハンガー体に掛止された掛け物どうしが絡んだりすることを抑制することができる。
また、使用する掛止対象のハンガー体を垂下姿勢で保持することで、そのハンガー体に掛け物を掛止する際、片手でハンガー体を保持する必要がなく、両手を使うことができて、作業能率がよい。
従って、効率よく掛け物を掛止することができ、かつ、乾燥スピードも向上させることができ、また、ハンガー体からの掛け物の取り外し作業も容易に行うことができる。
【0012】
また、前記ハンガー体に形成された嵌合凸部が、物干し枠体に形成された嵌合凹部に対し物干し枠体の短辺方向の軸芯周りで揺動自在に支持するように嵌合するとともに、
前記姿勢保持手段が、一定以上の操作力によるハンガー体の揺動を許容する状態で、ハンガー体を物干し枠体に対する垂下姿勢及び揺動姿勢に係止保持するように構成されていてもよい。
【0013】
記構成によれば、姿勢保持手段が一定以上の操作力よってハンガー体の揺動を許容する、すなわち換言すると、ハンガー体に一定以上の荷重が掛からない限りハンガー体は揺動することがなく、その垂下姿勢及び揺動姿勢を係止保持することができる。
従って、物干し枠体に対して垂下姿勢又は揺動姿勢にあるハンガー体に、人が接触したり、ある程度の風が吹いても、大きな荷重が掛からない限りハンガー体の垂下姿勢又は揺動姿勢を係止保持することができるので、ハンガー体の揺動によって隣接しあうハンガー体に掛止された掛け物どうしが絡んだりすることを抑制することができる。
【0014】
また、前記姿勢保持手段は、嵌合凸部と嵌合凹部とに形成されていて、嵌合凸部には、それの外周面の周方向の一部に突出する突起部と、これの半径方向内方への弾性変形を許容する中空部とが形成されているとともに、
嵌合凹部の内周面には、ハンガー体が物干し枠体に対して垂下姿勢及び揺動姿勢にあるとき、突起部を垂下操作位置及び揺動操作位置で係止保持する係合保持面と、物干し枠体に対して垂下姿勢又は揺動姿勢にあるハンガー体を揺動姿勢又は垂下姿勢に変更するとき、突起部を半径方向内方に弾性変形させながら揺動操作位置又は垂下操作位置に摺動案内する抵抗付与面とが連続形成されていてもよい。
【0015】
上記構成によれば、姿勢保持手段として、ハンガー体の嵌合凸部の外周面の周方向の一部に形成された突起部が、物干し枠体の嵌合凹部の内周面の係合保持面と係合することでハンガー体の姿勢を係止保持する形態と、ハンガー体を揺動操作するとき、その揺動操作により物干し枠体の嵌合凹部の内周面の抵抗付与面に嵌合凸部の突起部が当接し、ハンガー体の揺動操作に対して抵抗力を付与すると共に、中空部を有する嵌合凸部に対し半径方向内方に圧力が掛かって、嵌合凸部が半径方向内方に弾性変形することでハンガー体の揺動操作を許容する形態になる。
そして、嵌合凹部の係合保持面と抵抗付与面とが連続形成されていることで、ハンガー体の揺動操作においてハンガー体をスムーズに摺動させることができる。
また、姿勢保持手段が、ハンガー体側の嵌合凸部の外周面に形成された嵌合凹部の内周面に当接する突起部と、その嵌合凸部の半径方向内方への弾性変形を許容する中空部と、物干し枠体側の嵌合凹部の内周面に連続形成された係合保持面及び抵抗付与面とから構成されるといった他部材を使用しない簡単な構造を採用することで製造コスト面において有利でありながら、かつ、ハンガー体の物干し枠体に対する垂下姿勢及び揺動姿勢を確実に係止保持することができる。
本発明の請求項1による特徴構成は、複数のハンガー体を、物干し枠体の長辺方向に所定間隔で、物干し枠体の短辺方向の軸芯周りで揺動自在に支持してある物干し器であって、
前記ハンガー体のうち、物干し枠体の長辺方向において最も外方に位置する外側ハンガー体について、物干し枠体に対し垂下させた垂下姿勢とその姿勢から物干し枠体の長辺方向外方に所定角度だけ揺動させた揺動姿勢との二つの姿勢の択一的な切り替え操作を許容し、且つ、その操作された姿勢に保持する外側ハンガー体用の姿勢保持手段と、
前記ハンガー体のうち、物干し枠体の長辺方向において最も内方に位置する内側ハンガー体について、前記垂下姿勢と前記揺動姿勢との二つの姿勢の択一的な切り替え操作を許容し、且つ、その操作された姿勢に保持する内側ハンガー体用の姿勢保持手段と、
前記外側ハンガー体と前記内側ハンガー体との間の中間ハンガー体について、前記垂下姿勢と前記揺動姿勢とこれら両姿勢の間の中間姿勢との三つの姿勢の択一的な切り替え操作を許容し、且つ、その操作された姿勢に保持する中間ハンガー体用の姿勢保持手段が設けられ、
前記ハンガー体に形成された嵌合凸部が、物干し枠体に形成された嵌合凹部に対し物干し枠体の短辺方向の軸芯周りで揺動自在に嵌合支持され、
前記姿勢保持手段の各々が、一定以上の操作力によるハンガー体の揺動を許容する状態で、ハンガー体を物干し枠体に対する前記姿勢の各々で係止保持するように構成され、
前記姿勢保持手段の各々が、前記嵌合凸部と前記嵌合凹部とに形成され、
前記嵌合凸部の先端部には、前記嵌合凹部に対する抜け止め状態で係合する係合部が形成されているとともに、嵌合凸部の突出方向の両端部を除く突出方向の中間部には、嵌合凸部の外周面の周方向の一部に突出する突起部と、これの半径方向内方への弾性変形を許容する中空部とが形成され、
前記嵌合凹部の内周面には、ハンガー体が物干し枠体に対して前記各姿勢にあるとき、前記突起部を前記各姿勢に対応する操作位置で係止保持する係合保持面と、物干し枠体に対して前記各姿勢間で姿勢変更するとき、前記突起部を半径方向内方に弾性変形させながら隣の操作位置に摺動案内する抵抗付与面とが連続形成され、
前記突起部が、前記突出方向における前記中空部の両端部を除く中間部に形成されている点にある。
本発明の請求項2による特徴構成は、複数の前記中間ハンガー体の前記中間姿勢が、外方の中間ハンガー体ほど揺動角度が大きくなるように設定されている点にある。
【0016】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
図1〜8は、衣服等の掛け物を脱着自在に掛止するための10本のハンガー1を支持してある矩形形状の物干し枠体2と、物干し竿や鴨居等に掛止可能な吊下げフック3と、物干し枠体2と吊下げフック3とに亘って設けられた吊下げ連結体4とからなる第1実施形態の合成樹脂製の物干し器を示し、ハンガー1は物干し枠体2に対して揺動自在に支持されていて、ハンガー1と物干し枠体2とに、ハンガー1の物干し枠体2に対する垂下姿勢と揺動姿勢とを保持する姿勢保持手段Sが設けられている。
【0017】
10本のハンガー1は、物干し枠体2に対し、物干し枠体2の長辺方向に所定間隔で、かつ、短辺方向の軸芯周りで揺動自在に支持されているとともに、各ハンガー1は、図2に示すように、左右方向の外方側ほど下方に位置する傾斜姿勢となる2つの肩杆部10A,10Bと、それらの下端にほぼ水平姿勢で連続して底辺となる下杆部11とをほぼ三角形に一体成形した杆状に形成されていて、掛け物の形状及び形態に合せて掛止することができるように、キャミソールやオーバーオール等の肩紐を掛止する肩紐フック12と、スカートのウエストストラップ等を掛止するスカートフック13と、タオルやズボン等を挟持する挟持杆14と、ネクタイ等を掛止するネクタイハンガー部15とが一体形成されている。
【0018】
肩紐フック12は、各肩杆部10A,10Bの中央位置よりもやや外寄りに偏位した位置の内側にコの字状に開口した形状に形成されていて、その開口端縁には、各肩杆部10A,10Bに向かって突出する抜止め突起部12aが一体形成されている。
【0019】
スカートフック13は、ハンガー1の両肩杆部10A,10Bと下杆部11との接点箇所のそれぞれに、上側外方に向かう開口13aを備えたCの字状に形成されている。
【0020】
さらに、スカートフック13からハンガー1の内方に向かって突出する状態で、先端がやや上方に曲折している挟持杆14が設けられていて、その挟持杆14は先端ほど下杆部11に接近し、その曲折した部分の頂点が下杆部11にほぼ接触した姿勢に形成されている。
【0021】
そして、2つの肩杆部10A,10Bのうち一方の肩杆部10Aの上方に、他方の肩杆部10Bの側に彎曲して入込む形態で、ネクタイハンガー部15が形成されている。
【0022】
また、下杆部11には下杆部11に掛止した掛け物がハンガー1から脱落するのを防止する筋状の滑り止め突起11aが3本形成されている。
【0023】
図5に示すように、各肩杆部10A,10Bの上端には、物干し枠体2に対して枢支嵌合する軸状の嵌合凸部16が設けられ、嵌合凸部16には、ハンガー1の物干し枠体2に対する抜け出しを防止する係合部16aと、物干し枠体2に対し揺動姿勢及び垂下姿勢にあるハンガー1の姿勢を保持する姿勢保持手段Sである突起部16bと、突起部16bの径方向内方への弾性変形を許容する中空部16cと、係合部16aの径方向内方への弾性変形を許容する中空切込み部16dとが形成されてある。
【0024】
係合部16aは嵌合凸部16の先端に形成されてあり、姿勢保持手段Sである突起部16bは、図6に示すように、側面視において、嵌合凸部16の外周面の点対称の位置(詳しくは、嵌合凸部16の外周面で、物干し枠体2に対してハンガー1を垂下姿勢させたときに、物干し枠体2に対して直交する方向の2箇所)に設けられている。
【0025】
物干し枠体2は、その長辺方向の中央位置で二分割された左右一対の分割枠体2A,2Bから構成され、各分割枠体2A,2Bは、平面視ほぼコの字状で、かつ、横断面形状が下向きコの字状の外枠部2aと、横断面形状が下向きコの字状の横枠部2bとを合成樹脂にて一体成形して構成され、横枠部2bにはハンガー1の嵌合凸部16と嵌合する筒状の嵌合凹部17が設けられている。
【0026】
そして、物干し枠体2は、両分割枠体2A,2Bの中央側端部どうしを、物干し枠体2の短辺方向に沿う水平な折畳み軸芯X周りで揺動自在に嵌合連結することにより、両分割枠体2A,2Bが面一状態で水平方向に沿って一直線状に展開した吊下げ状態と、両分割枠体2A,2Bの下面(すなわち、ハンガー体支持側)どうしが近接する状態にまで折畳み軸芯X周りで折り畳んだハンガー体格納姿勢とに切替操作自在に構成されている。
【0027】
図5及び図6に示すように、嵌合凹部17は、嵌合凸部16に形成されてある係合部16aと係合する被係合部17aと、ハンガー1の姿勢を保持する姿勢保持手段Sである嵌合凹部内周面17bとから構成され、側面視における嵌合凹部内周面17bの形状は、嵌合凹部17の軸芯(揺動軸芯)から突起部16bの先端までの半径をほぼ基点として、その周方向中央側ほど小径となる4つの弧状の抵抗付与面18aから形成される矩形形状で、その矩形形状の嵌合凹部内周面17bの各角部には、嵌合凹部17の軸芯から突起部16bの先端までの半径よりも若干大となる鈍角なV字状の嵌合保持面18bが連続形成されていて、嵌合凸部16の外周面に形成されている一対の突起部16bが対角線上に位置する係合保持面18bに係合することにより、物干し枠体2に対して垂下させたハンガー1の垂下姿勢(図2及び図6参照。)と、ハンガー1を垂下姿勢から物干し枠体2の長辺方向外方に80度揺動させた揺動姿勢(図3及び図8参照。)とに択一的に保持するように構成されているとともに、相対向する抵抗付与面18aにおいては、一対の突起部16bを半径方向内方に弾性変形させながら揺動操作位置又は垂下操作位置に摺動案内するように構成されている。
【0028】
そして、姿勢保持手段Sによりその姿勢を垂下姿勢又は揺動姿勢に保持させたハンガー1を揺動操作すると、図7に示すように、嵌合凹部内周面17bの抵抗付与面18aにより嵌合凸部16の突起部16bに対して径方向内方に圧力がかかり、中空部16cの存在により突起部16bが弾性変形し抵抗付与面18aに対して摺動する形態で、嵌合凸部16が嵌合凹部内周面17bに対して相対回転することができる。
【0029】
つまり、ハンガー1に掛け物を掛止するときは、隣接ハンガー1を揺動させてその揺動姿勢で保持することができるので、使用する掛止対象のハンガー1の周りの空間を充分に確保して作業を行なうことができる。
【0030】
そして、図4に示すように、物干し枠体2を折り畳んでハンガー体格納姿勢にするとき、垂下姿勢にあるハンガー1を揺動させて姿勢保持手段Sで物干し枠体2の長辺方向外方に80度揺動させた揺動姿勢に保持した状態で物干し枠体2を折り畳むことで、折り畳む際に相対向するハンガー1どうしが絡まったり、ぶつかったりせず、物干し器を容易にかつコンパクトにすることができる。
【0031】
吊下げフック3は、縦軸芯周りにおいて相対回転自在で、物干し竿等に掛止するための主フック部3Aと、掛止方向が主フック部3Aとは逆向きとなる開口の広い副フック部3Bと、主フック部3Aの開口を閉止可能な脱落防止用の閉止体3Cとから構成されていて、閉止体3Cには、主フック部3Aを把持した手指で開閉操作可能な操作レバー5が一体形成されているとともに、副フック部3Bが、主フック部3 Aに枢着するための枢支ピンPの軸芯周りでの揺動操作により、横外方に突出する掛止姿勢とそれの先端が主フック部3Aの背面に接当又は近接する格納姿勢とに揺動切替自在に構成されている。
【0032】
そして、副フック部3Bを掛止姿勢に突出させて、物干し器を鴨居等に掛止させることができる。
【0033】
また、物干し枠体2の長辺方向で最も外方に位置する2つの横枠部2bの上側面には、吊下げフック3の吊下げ位置よりも低い位置で物干し竿に掛止するための補助吊下げフック6が、上方に起立した吊下げ姿勢と物干し枠体2の上側面に沿って物干し枠体2の長辺方向内方側に倒伏させた格納姿勢とに軸芯周りで揺動切替操作自在に枢着されている。
【0034】
〔第2実施形態〕
図9〜図11は、本発明の第2実施形態における物干し器を示し、ハンガー1を物干し枠体2に対する垂下姿勢と揺動姿勢とに保持する姿勢保持手段Sにおいて、10本のハンガー1のうち、物干し枠体2の長辺方向において最も外方に位置する2つのハンガー1a(外側ハンガー体)、及び、最も内方に位置する2つのハンガー1e(内側ハンガー体)以外のハンガー1b〜1d(中間ハンガー体)の嵌合凸部16と嵌合する嵌合凹部17の内周面17bが、嵌合凹部17の軸芯(揺動軸芯)から突起部16bの先端までの半径をほぼ基点として、その周方向中央側ほど小径となる6つの弧状の抵抗付与面18aからなる六角形状に形成され、その六角形状の嵌合凹部内周面17bの各角部には、嵌合凹部17の軸芯から突起部16bの先端までの半径よりも若干大となる鈍角なV字状の嵌合保持面18bが連続形成されていて、嵌合凸部16の外周面に形成されている一対の突起部16bが対角線上に位置する係合保持面18bに係合することにより、ハンガー1を物干し枠体2に対して垂下させた垂下姿勢と、ハンガー1を垂下姿勢から物干し枠体2の長辺方向外方に80度揺動させた揺動姿勢と、垂下姿勢と揺動姿勢との間の中間姿勢とに選択的に保持可能に構成されている。
【0035】
姿勢保持手段Sが保持するハンガー1b〜1dの中間姿勢は、各ハンガー1b〜1dにおいて異なる揺動角度に設定されていて、ハンガー1b〜1dのうち最も外方に位置するハンガー1bは垂下姿勢から50度、中央ハンガー1cは垂下姿勢から25度、ハンガー1b〜1dのうち最も内方に位置するハンガー1dは垂下姿勢から5度揺動させた姿勢で、各ハンガー1b〜1dに対する六角形状に形成された嵌合凹部内周面17bの角部にあたる係合保持面18bが嵌合凸部16の外周面に形成されている突起部16bと係合して、ハンガー1b〜1dをその中間姿勢で保持する。
【0036】
なお、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
【0037】
〔その他の実施形態〕
上述の第1及び第2実施形態では、物干し器が合成樹脂製であったが、物干し器は合成樹脂製に限るものではなく、木製や金属製など種々のもので製造されてもよい。
【0038】
上述の第1及び第2実施形態では、姿勢保持手段Sを、ハンガー1の嵌合凸部16の外周面に形成された突起部16bと、嵌合凸部16の中空部16cと、物干し枠体2の嵌合凹部17の内周面17bとから構成したが、姿勢保持手段Sの構成は種々のものであってよい。
【0039】
そして、嵌合凹部17の内周面17bの形状は、矩形形状や六角形状に限るものではない。
【0040】
または、姿勢保持手段Sが保持するハンガー1の揺動姿勢の角度は80度に限るものではない。
【0041】
同様に、第2実施形態における中間姿勢の角度についても、上述の限りではなく種々の角度であってよい。
【0042】
上述の第1及び第2実施形態では、10本のハンガー1が物干し枠体2に支持されているが、ハンガー1の数は任意のものであってよい。
【0043】
また、各ハンガー1の形状は、上述の第1及び第2実施形態における形状(すなわち、肩紐フック12、スカートフック13、挟持杆14、ネクタイハンガー部15を備えた形状)に限るものではない。
【0044】
同様に、吊下げフック3の形状についても、上述の第1及び第2実施形態における形状に限るものではない。
【0045】
上述の第1及び第2実施形態では、物干し枠体2の上面側に補助吊下げフック6が設けられてあるが、補助吊下げフック6を設けていない構成であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ハンガー体が垂下姿勢にあるときの物干し器本体を示す正面図
【図2】 ハンガー体が垂下姿勢にあるときの物干し器本体を示す側面図
【図3】 ハンガー体が揺動姿勢にあるときの物干し器本体を示す正面図
【図4】 ハンガー体格納姿勢にある物干し器本体を示す正面図
【図5】 姿勢保持手段を示すI−I(IX−IX)断面図
【図6】 ハンガー体の垂下姿勢を保持した状態にある姿勢保持手段を示すV−V断面図
【図7】 ハンガー体が揺動状態にあるときの姿勢保持手段を示すV−V断面図
【図8】 ハンガー体の揺動姿勢を保持した状態にある姿勢保持手段を示すV−V断面図
【図9】 第2実施形態の物干し器本体を示す正面図
【図10】 ハンガー体の垂下姿勢を保持した状態にある姿勢保持手段を示すV−V断面図
【図11】 ハンガー体の中間姿勢を保持した状態にある姿勢保持手段を示すV−V断面図
【図12】 ハンガー体の揺動姿勢を保持した状態にある姿勢保持手段を示すV−V断面図
【符号の説明】
1 ハンガー体
2 物干し枠体
16 嵌合凸部
16b 突起部
16c 中空部
17 嵌合凹部
17b 嵌合凹部の内周面
18a 抵抗付与面
18b 係合保持面

Claims (2)

  1. 複数のハンガー体を、物干し枠体の長辺方向に所定間隔で、物干し枠体の短辺方向の軸芯周りで揺動自在に支持してある物干し器であって、
    前記ハンガー体のうち、物干し枠体の長辺方向において最も外方に位置する外側ハンガー体について、物干し枠体に対し垂下させた垂下姿勢とその姿勢から物干し枠体の長辺方向外方に所定角度だけ揺動させた揺動姿勢との二つの姿勢の択一的な切り替え操作を許容し、且つ、その操作された姿勢に保持する外側ハンガー体用の姿勢保持手段と、
    前記ハンガー体のうち、物干し枠体の長辺方向において最も内方に位置する内側ハンガー体について、前記垂下姿勢と前記揺動姿勢との二つの姿勢の択一的な切り替え操作を許容し、且つ、その操作された姿勢に保持する内側ハンガー体用の姿勢保持手段と、
    前記外側ハンガー体と前記内側ハンガー体との間の中間ハンガー体について、前記垂下姿勢と前記揺動姿勢とこれら両姿勢の間の中間姿勢との三つの姿勢の択一的な切り替え操作を許容し、且つ、その操作された姿勢に保持する中間ハンガー体用の姿勢保持手段が設けられ、
    前記ハンガー体に形成された嵌合凸部が、物干し枠体に形成された嵌合凹部に対し物干し枠体の短辺方向の軸芯周りで揺動自在に嵌合支持され、
    前記姿勢保持手段の各々が、一定以上の操作力によるハンガー体の揺動を許容する状態で、ハンガー体を物干し枠体に対する前記姿勢の各々で係止保持するように構成され、
    前記姿勢保持手段の各々が、前記嵌合凸部と前記嵌合凹部とに形成され、
    前記嵌合凸部の先端部には、前記嵌合凹部に対する抜け止め状態で係合する係合部が形成されているとともに、嵌合凸部の突出方向の両端部を除く突出方向の中間部には、嵌合凸部の外周面の周方向の一部に突出する突起部と、これの半径方向内方への弾性変形を許容する中空部とが形成され、
    前記嵌合凹部の内周面には、ハンガー体が物干し枠体に対して前記各姿勢にあるとき、前記突起部を前記各姿勢に対応する操作位置で係止保持する係合保持面と、物干し枠体に対して前記各姿勢間で姿勢変更するとき、前記突起部を半径方向内方に弾性変形させながら隣の操作位置に摺動案内する抵抗付与面とが連続形成され、
    前記突起部が、前記突出方向における前記中空部の両端部を除く中間部に形成されている物干し器。
  2. 複数の前記中間ハンガー体の前記中間姿勢が、外方の中間ハンガー体ほど揺動角度が大きくなるように設定されている請求項1記載の物干し器。
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