JP4567923B2 - 物干し器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗濯物等の干し物を脱着自在に吊下げ支持する物干し枠体と、吊下げ竿や鴨居等に掛止可能な吊下げフック、及び、物干し枠体の複数箇所に設けた被吊下げ部と吊下げフックとに亘って設けられる吊下げ連結体とからなる物干し器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の物干し器では、矩形状の物干し枠体の短辺方向中央位置に設けた二つのリング状の被吊下げ部と、これに対向する状態で吊下げフックの基端部の円周方向二個所に形成した吊下げ係止部とに亘って、吊下げ連結体を構成する二本の第1チェーンを架設すると共に、物干し枠体の長辺方向中央位置に設けた二つのリング状の被吊下げ部と、これに対向する状態で吊下げフックの基端部に貫通形成された吊下げ挿通孔とに亘って、吊下げ連結体を構成する一本の第2チェーンを架設して、吊下げフックの基端部の吊下げ挿通孔に対する第2チェーンの相対移動操作により、物干し枠体を水平又はほぼ水平に維持したまま、吊下げフックが物干し器の中心上に位置する第1吊下げ状態とそれよりも横方向に偏位した部位に位置する第2吊下げ状態とに変更するための連結長さ変更手段が構成されている。
更に、第2吊下げ状態ある吊下げフックが、物干し枠体の外側面を通る鉛直線上に位置するように構成されているとともに、吊下げフックの吊下げ挿通孔が、第1吊下げ位置と第2吊下げ位置において吊下げフックが位置ずれするのを防止するために、交差状に連なっている第2チェーンの一方のチェーンリングを通過させ、他方のチェーンリングを阻止することが可能な十字形状に形成されていた(例えば、特開平11−333196号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の物干し器では、連結長さ変更手段の操作によって、吊下げフックが物干し器の中心上に位置する第1吊下げ状態とそれよりも横方向に偏位した部位に位置する第2吊下げ状態とに変更することができるから、天気や日照時間等の物干し条件に応じて、屋外の物干し竿に掛止する吊下げ形態と鴨居に掛止する吊下げ形態とに自由に選択することができると共に、その何れの吊下げ形態においても、物干し枠体が水平又はほぼ水平に維持されているので、物干し枠体に吊下げ支持された複数の干し物の隣接間隔が狭くなったり、或いは、干し物同士が接触することを抑制することができる。
【0004】
しかしながら、第2吊下げ状態ある吊下げフックが、物干し枠体の外側面を通る鉛直線上に位置するように構成されているため、この第2吊下げ状態ある吊下げフックが掛止される直下位置に壁面等の固定部が存在する場合では、固定部に物干し枠体の外側面が接触するため、物干し枠体に吊下げ支持された複数の干し物の一部が固定部に接触して汚れや着色等を招来する可能性がある。
【0005】
また、吊下げフックを物干し竿に掛止する第1吊下げ位置から鴨居等に掛止する第2吊下げ位置に変更する場合、吊下げフックを片手で吊下げ支持したまま、物干し枠体等の荷重に抗して第2チェーンを持ち上げ、吊下げフックの基部に形成された十字形状の吊下げ挿通孔のうち、縦方向の孔部分に縦姿勢のチェーンリングを位置合わせして通過させ、次に、横方向の孔部分に横姿勢のチェーンリングを位置合わせして通過させるといった煩雑な操作手順を繰返す必要がある。
【0006】
しかも、チェーンの移動操作途中においても、交差状態にある両チェーンリングが連結箇所の融通範囲内で自由に相対移動するため、後続のチェーンリングが吊下げ挿通孔の周縁に引っ掛り易く、その結果、吊下げフックの第2吊下げ位置又は第2吊下げ位置への変更作業に多くの手間を要していた。
【0007】
特に、吊下げフックを鴨居に掛けるときは、屋外に乾していた干し物を降雨によって室内に取り込む必要が生じた場合が多く、この場合、多数の干し物の荷重に抗してチェーンを移動操作する必要があるため、吊下げフックの吊下げ位置変更作業により手間取っていた。
【0008】
本発明は、上述の実状に鑑みて為されたものであって、その主たる課題は、天気や日照時間等の物干し条件に応じて二種の吊下げ形態に自由に選択することができるものでありながら、第2吊下げ状態ある吊下げフックが掛止される直下位置に壁面等の固定部が存在する場合でも、物干し枠体に吊下げ支持された複数の干し物の一部が固定部に接触することを抑制しながら干すことのできる物干し器を提供する点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1による特徴構成は、水平な折畳み軸芯周りで揺動自在に連結された左右一対の分割枠体を備えた物干し枠体の数箇所設けた被吊下げ部と吊下げフックとに亘って吊下げ連結体が設けられ、前記吊下げフックが、物干し竿に掛止可能な主フック部と、該主フック部とは掛止方向が逆向きとなる鴨居等に掛止可能な副フック部とから構成されているとともに、前記物干し枠体を水平又はほぼ水平に維持したまま、吊下げフックが前記物干し枠体の中心上に位置する第1吊下げ状態とそれよりも横方向に偏位した部位に位置する第2吊下げ状態とに変更できるように、被吊下げ部と吊下げフックとの間の吊下げ連結長さを変更する連結長さ変更手段が設けられている物干し器であって、
前記物干し枠体の分割枠体が、水平方向に沿って一直線状に展開した吊下げ姿勢と、一方の分割枠体を折畳み軸芯周りで分割枠体の下面方向にほぼ90度折り曲げた直角姿勢と、両分割枠体の下面どうしが接当又は近接する状態にまで折畳み軸芯周りで折り曲げた折畳み姿勢とに切替操作自在に構成されているとともに、前記物干し枠体に、前記吊下げ姿勢で吊下げフックが第2吊下げ状態にあるとき、固定部と物干し枠体の外側面との間に空隙を形成する当り部が設けられ、第2吊下げ状態にある吊下げフックの副フック部が、当り部の突出代に相当する分だけ物干し枠体の外側面を通る鉛直線よりも固定部側に位置するように構成され、さらに、前記物干し枠体を直角姿勢に切替操作したとき、下面方向に折り曲げられた一方の分割枠体を介して水平方向に沿う他方の分割枠体と固定部との間に枠体形成隙が形成されている点にある。
上記特徴構成によれば、物干し器を鴨居等に掛止するときは、被吊下げ部と吊下げフックとに亘って設けられた吊下げ連結体の吊下げ連結長さを変更し、吊下げフックを物干し枠体の中心上にある第1吊下げ状態から、横方向に偏位した第2吊下げ状態に移動させることにより、物干し枠体は水平またはほぼ水平を維持したまま鴨居等に掛止することができる。しかも、この時、物干し枠体に設けられた当り部が、鴨居等の直下位置にある壁等の固定部に接当して、該固定部と物干し枠体の外側面との間に空隙を形成するとともに、第2吊下げ状態にある吊下げフックが、当り部の突出代に相当する分だけ物干し枠体の外側面を通る鉛直線よりも外方に位置するように構成されていることで、少なくとも干し物どうしの接触を減少させるだけでなく、同時に干し物と固定部との接触をも極力減少させることができる。
従って、従来の物干し器にあった、物干し枠体の水平を維持して干し物どうしの接触を減少させることにのみ重点をおいた構成のものに比べて、干し物どうしの接触だけでなく、固定部側に吊下げられた干し物と固定部との接触も減少させることができるので、干し物と固定部の相互の汚れ付着や着色を減少させることが可能となり、さらに、当り部によって形成された空隙により、固定部側に位置する干し物の空気に触れる表面積も確保されるから、通気性がより良くなり、洗濯物等の水分を含んだ干し物の乾燥も早くなる。
【0010】
本発明の請求項2による物干し器の特徴構成は、前記両分割枠体を直角姿勢で固定並びに固定解除操作自在な直角姿勢維持手段が設けられている点にある。
【0011】
本発明の請求項3による物干し器の特徴構成は、前記物干し枠体の外側面からの当り部の突出代が変更可能に構成されている点にある。
【0012】
本発明の請求項4による物干し器の特徴構成は、前記直角姿勢維持手段が、両分割枠体の外枠部の長辺側外面の一方に係止ピンを設け、他方の外枠部の長辺側外面には、両分割枠体が直角姿勢にあるときのみ前記係止ピンに係合可能な揺動係止杆と、係合解除操作された揺動係止杆を外枠部の長辺側外面にそった格納姿勢で係合保持する係止ピンとを設けて構成されている点にある。
【0013】
物干し器において、前記吊下げフックが、物干し竿に掛止可能な主フック部と、該主フック部とは掛止方向が逆向きとなる鴨居等に掛止可能な副フック部とから構成されているとともに、前記副フック部が、主フック部に対して掛止姿勢と格納姿勢とに揺動切替え自在に構成されていてもよい
上記構成によれば、物干し竿の掛止に適した主フック部と鴨居等の掛止に適した副フック部とによって、便利に使い分けることができるものであり乍ら、主フック部に対して逆向き姿勢で突出する副フック部を格納姿勢に切り替えることができるから、主フック部に比較して使用頻度の少ない副フック部が邪魔になることを抑制できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
図1〜9は、洗濯物等の干し物を脱着自在に吊下げ支持するための複数のピンチ1を備えた矩形状の物干し枠体Aと、物干し竿や鴨居等に掛止可能な吊下げフックB、及び、物干し枠体Aの複数箇所に設けた被吊下げ部5と吊下げフックBとに亘って設けられる吊下げ連結体Cとからなる合成樹脂製の物干し器を示し、物干し枠体Aを水平又はほぼ水平に維持したまま、吊下げフックBが物干し器の中心位置を通る鉛直線上又はそれの近傍に位置する第1吊下げ状態とそれよりも横方向に偏位した部位に位置する第2吊下げ状態とに変更できるように、被吊下げ部5と吊下げフックBとの間の吊下げ連結長さを変更する連結長さ変更手段Mが設けられている。
【0015】
物干し枠体Aは、長辺方向の中央位置で二分割された左右一対の分割枠体2A,2Bから構成されていて、更に、各分割枠体2A,2Bは、平面視ほぼコの字状で、かつ、横断面形状が下向きコの字状の外枠部2aと、長辺方向にピンチ1の全長L1より大なる間隔L2を隔てて配置される横断面形状が下向きコの字状の複数本の横枠部2bと、横枠部2bどうし及び横枠部2bと外枠部2aとを繋ぐ状態で短辺方向の両側近くに長辺方向に沿って配置される横断面形状が下向きコの字状の複数本の縦補強枠部2cとを合成樹脂にて一体成形して構成されている。
両分割枠体2A,2Bの中央側端部どうしを、物干し枠体Aの短辺方向に沿う水平な折畳み軸芯X周りで揺動自在に嵌合連結することにより、両分割枠体2A,2Bが面一状態で水平方向に沿って一直線状に展開した吊下げ状態と、片方の分割枠体2Aを、折畳み軸芯Xの周りで分割枠体2Aの下面方向にほぼ90度折り曲げた直角姿勢と、両分割枠体2A,2Bの下面どうしが接当又は近接する状態にまで折畳み軸芯X周りで折り曲げた折畳み姿勢とに切替操作自在に構成されている。
【0016】
物干し枠体Aには、吊下げフックBが第2吊下げ状態にあるとき、壁面等の固定部Fと物干し枠体Aの外側面との間に干し物接触抑制用の空隙Sを形成する当り部4が設けられ、更に、第2吊下げ状態にある吊下げフックBの副フック部12が、当り部4の突出代に相当する分だけ物干し枠体Aの外側面を通る鉛直線Wよりも外方である固定部側に位置するように構成されている。
【0017】
また、両分割枠体2A,2Bを直角姿勢で固定並びに固定解除操作自在な直角姿勢維持手段が設けられていて、これは、両分割枠体2A、2Bの外枠部2aの長辺側外面に、両分割枠体2A,2Bが直角姿勢にあるときのみ係合可能な揺動係止杆8と係止ピン9b、及び、係合解除操作された揺動係止杆8を一方の外枠部2aの長辺側外面にそった格納姿勢で係合保持する係止ピン9aとを設けて構成されているとともに、直角姿勢で固定した物干し枠体Aを鴨居等に吊下げる時、図7に示すように、壁面等の固定部Fと物干し枠体Aにおける水平方向に沿う他方の分割枠体2Bとの間に、下面方向に折り曲げられた一方の分割枠体2Aが配置され、第2吊下げ状態で鴨居等に吊下げられた場合に当り部4によって形成される空隙Sの役目を果たす枠体形成隙S1を形成する。
【0018】
また、前記物干し枠体Aの短辺側部分の外側面には、前記吊下げフックBの吊下げ位置よりも低い位置で物干し竿に掛止可能な左右一対の補助吊下げフック3が、上方に起立した吊下げ姿勢と物干し枠体Aの外側面に沿ってほぼ90度倒伏させた格納姿勢とに水平軸芯周りで揺動切替操作自在に枢着されている。
【0019】
各分割枠体2A,2Bの内部空間は、格子状に配設された複数の横枠部2b及び複数の縦補強枠部2cにより、一つ又は複数のピンチ1が各分割枠体2A,2Bに沿う同じ向き姿勢で入込み可能な複数の空隙2eに区画形成されているとともに、前記各外枠部2aの両各部の内周面には、被吊下げ部5を構成する係止リングが一体形成されている。
【0020】
前記両分割枠体2A,2Bの各横枠部2bの複数箇所、及び、各外枠部2aの短辺側部分の複数箇所の各々には、ピンチ1のC形状の挟持バネ1aを揺動自在に支持する合成樹脂製のピンチ吊下げ部材6が、物干し枠体Aの長辺方向にのみ揺動可能な状態で嵌合取付け部材7を介して物干し枠体Aの下面側から装着されているとともに、前記各横枠部2bの折畳み軸芯X側に位置する側壁部分、及び、各外枠部2aの短辺側部分における折畳み姿勢への切替操作に連れて、各分割枠体2A,2Bに装着された各ピンチ1が同一の折畳み軸芯X側に揺動しながら各分割枠体内の空隙2e内に入込むべく、各分割枠体2A,2Bの各ピンチ吊下げ部材6の折畳み軸芯X側への倒れ込み揺動をほぼ90度の範囲で許容するスリット状切込み2dが形成されている。
【0021】
吊下げフックBの上部は、物干し竿等に掛止可能な主フック部11と、鴨居等に掛止可能で、掛止方向が主フック部11とは逆向きとなる開口の広い副フック部12と、主フック部11の開口を閉止可能な脱落防止用の閉止体13とから構成されていて、閉止体13には、主フック部11を把持した手指で開閉操作可能な操作レバー16が一体形成されているとともに、前記副フック部12が、主フック部11に枢着するための枢支ピン18の軸芯周りでの揺動操作により、横外方に突出する掛止姿勢とそれの先端が主フック部11の背面に接当又は近接する格納姿勢とに揺動切替自在に構成され、かつ、第2吊下げ状態にある時、干し物接触抑制用の空隙Sを形成する当り部4の突出代に相当する分だけ物干し枠体Aの外側面を通る鉛直線Wよりも外方である固定部側に位置するように構成されている。
【0022】
吊下げフックBの中央部には、吊下げ連結体Cに対する左右一対の係止部15aを備えた縦軸芯周りで相対回転自在な吊下げ回転リング15が設けられて、吊下げ連結体CのS字型の第1連結リング20と接続されているとともに、吊下げフックBの下部には、主フック部の下端に連接されたグリップ部14と、閉止体13を閉じ側への弾性付勢力に抗して開き操作が可能な遠隔操作レバー17と、グリップ部14下端部に他の物干し器を上下方向に連結可能にするための連結用リング19とが設けられている。
【0023】
吊下げフックBの位置を第2吊下げ状態に変更する時に連結長さが変更しない側に位置する吊下げ連結体Cは、第4連結杆26と第5連結杆27、吊下げ下げフックBの係止部15aと第4連結杆26を連結するS字型の第1連結リング20、両連結杆26,27どうしを連結するS字型の第2連結リング23、第5連結杆27と物干し枠体Aの係止リング5とを連結するS字型の第3連結リング25とで構成されている。
【0024】
吊下げフックBの位置を第2 吊下げ状態に変更する時に連結長さが増大する側に位置する吊下げ連結体Cは、3本の連結杆21,22,24と複数のS字型の連結リングから構成され、第1 連結杆21と第2 連結杆22は上下に重合配置されているとともに、複数のS字型の連結リングは、吊下げフックBの係止部15aと重合方向の下方に位置する第1連結杆21とを連結する第1連結リング20と、重合方向の上方に位置する第2連結杆22と第3連結杆24とを連結する第2連結リング23と、第3連結杆24と物干し枠体Aの係止リング5とを連結する第3連結リング25となっている。
【0025】
連結長さ変更手段Mは、同一形状に形成された第1連結杆21と第2連結杆22との嵌合連結位置を変更することより、図2、図3に示すように、単一杆を呈する状態に重合させた縮短姿勢と、図5、図6が示すように、端部のみが重合する伸長姿勢とに切換えるもので、詳しくは、図9に示すように、各連結杆21,22の重合面の一端部に、重合方向に突出する嵌合ピン28aを一体形成するとともに、各連結杆21,22の重合面の両端部には、縮短姿勢又は伸長姿勢にある状態で相手側の連結杆22又は21の嵌合ピン28aに対して脱着自在に嵌合する嵌合孔28b、28cを形成して構成されている。
そして、縮短姿勢にする場合は、第1連結杆21の嵌合ピン28a第2連結杆22の嵌合孔28bに、かつ、第2連結杆22の嵌合ピン28aを第1連結杆21の嵌合孔28bにそれぞれ嵌合させ、また、伸長姿勢にする場合は、第1連結杆21の嵌合ピン28aを第2連結杆22の嵌合孔28cに嵌合させることにより、第1連結杆21と第2連結杆22との重合する割合を変え、連結長さを変更できるように構成されている。
【0026】
当り部4は、物干し枠体Aの外枠部2aのうち、吊下げフックBの第2吊下げ状態への偏位側となる一方の長辺側枠部分の複数個所(当該実施形態では二個所)に上下軸芯周りで内外方向に揺動操作可能に枢着された合成樹脂製の接当体から構成されているとともに、各接当体4は、上下軸芯周りの任意の位置で摩擦保持可能で、かつ、物干し枠体Aの外側枠部の幅内に重合位置する格納姿勢に切換え操作自在に構成されている。
【0027】
〔第2実施形態〕
図10、11は、吊下げフックBが第2吊下げ状態にあるとき、壁面等の固定部下と物干し枠体Aの外側面との間に干し物接触抑制用空隙Sを形成するための当り部4が、長さ変更可能な複数段(当該実施形態では2段)の接当体30A,30Bから構成されている物干し器を示し、1段目の接当体30Aの一端部は、物干し枠体Aの外枠部2aに対して、枢着ピン4aにより揺動ならびに任意の位置で摩擦保持可能自在に取付けられ、2段目の接当体30Bは、1段目接当体の他端部に枢支ピン30a及びこれに螺合される止めネジ30bを介して相対揺動ならびに任意の位置で摩擦保持できるように構成されている。
従って、物干し枠体Aの外枠部2aに対する1段目接当体30Aの揺動操作と、1段目接当体30Aに対する2段目接当体30Bの揺動操作とにより、物干し枠体の外側面からの接当体4の突出量を無段階的に変更することができる。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
【0028】
〔第3実施形態〕
図12〜14は、吊下げフックBが第2吊下げ状態にあるとき、壁面等の固定部下と物干し枠体Aの外側面との間に干し物接触抑制用空隙Sを形成するための当り部4の別実施形態を示し、物干し枠体Aの外枠部2aの複数箇所に、スライド調節用の長孔31aを杆長方向に沿って形成してある接当体31が、縮径側に操作可能な一対の操作摘み部32aを備えた嵌合ピン32を介して長孔31aの範囲内でスライド移動自在に取付けられているとともに、接当体31の長孔31内に位置する嵌合ピン32の中間係合部32bと選択的に係合することにより、物干し枠体A外側面からの当り部4の突出代(突出量)を複数段に変更するための小突起状のストッパー31bが一体形成されている。
そして、嵌合ピン32の操作摘み部32aを縮径側に摘み操作すると、該嵌合ピン32の中間係合部32bがストッパー31bを通過可能な寸法まで縮径されるため、この状態で接当体31を長孔31aに沿って所望突出代に相当するストッパー31bの位置までスライド操作する。次に、嵌合ピン32の操作摘み部32aに加えられていた操作力を解除し、該嵌合ピンの中間係合部32bの所望突出代に相当するストッパー31bに係合保持させる。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
【0029】
〔その他の実施形態〕
(1) 上述の第1実施形態では、固定部Fと物干し枠体Aの外側面との間に空隙Sを形成する当り部4が、2箇所に設けられた接当体から構成したが、この接当体を3箇所以上に配置しても良い。
(2) 上述の第1実施形態では、主フック部11に開閉自在な閉止体13を設けたが、主フック部11としては、閉止体をもたない鈎型状に構成しても良い。
(3) 上述の第1実施形態では、副フック部12が主フック部11に枢着するための枢支ピン18の軸芯周りで揺動可能に構成しているが、副フック部11が、干し物接触抑制用空隙Sを形成する当り部4の突出代に相当する分だけ物干し枠体Aの外側面を通る鉛直線Wよりも外方に位置するように構成されていれば、主フック部11に固定した形に成形されても良い。
(4) 上述の第1実施形態では、物干し枠体Aの構成を矩形状の二分割枠体2A,2Bとしたが、長方形等の矩形以外の他の形態であっても、また、分割枠体でなくても良い。
(5) 上述の第1実施形態では、第1連結杆21と第2連結杆22との嵌合連結のための嵌合孔部28b、28cを2箇所設けているが、連結長さを任意に変更できるように、嵌合孔部の数が3箇所以上あっても良い。
(6) 上述の第2実施形態では、干し物接触抑制用空隙Sを形成する当り部4が2段の接当体30A,30Bで構成されているが、2段だけでなく、その他複数段の接当体で構成されても良い。
(7) 上述の第1〜第3実施形態では、干し物接触抑制用空隙Sを形成する当り部4が、物干し枠体Aの内方に格納できるように構成されているが、取外し可能に構成されていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の物干し器を示す全体の正面図
【図2】 全体の側面図
【図3】 全体の平面図
【図4】 全体の底面図
【図5】 吊下げフックが第2吊下げ状態にある時の平面図
【図6】吊下げフックが第2吊下げ状態にある時の側面図
【図7】物干し枠体が90度に曲折した状態にある側面図
【図8】ピンチの格納状態を示す要部の断面図
【図9】連結長さ変更手段を構成する両連結杆の分解斜視図
【図10】本願発明の物干し器の第2実施形態で、吊下げフックが第2吊下げ状態にある時の側面図
【図11】第2実施形態における干し物接触抑制用空隙を形成する当り部の拡大図
【図12】本願発明の物干し器の第3実施形態の当り部と物干し枠体との連接箇所を示す拡大図
【図13】第3実施形態における干し物接触抑制用空隙を形成する当り部の拡大図
【図14】第3実施形態における当り部の移動手段を示す拡大図
【符号の説明】
A 物干し枠体
B 吊下げフック
C 吊下げ連結体
F 固定部
M 吊下げ長さ変更手段
S 干し物接触抑制用空隙
W 鉛直線
2a 物干し枠体外枠部
4 空隙形成手段(当り部)
5 被吊下げ部(係止リング)
11 主フック部
12 副フック部
21 第1連結杆
22 第2連結杆
28 嵌合部

Claims (4)

  1. 水平な折畳み軸芯X周りで揺動自在に連結された左右一対の分割枠体2A,2Bを備えた物干し枠体Aの数箇所設けた被吊下げ部5と吊下げフックBとに亘って吊下げ連結体Cが設けられ、前記吊下げフックBが、物干し竿に掛止可能な主フック部11と、該主フック部11とは掛止方向が逆向きとなる鴨居等に掛止可能な副フック部12とから構成されているとともに、前記物干し枠体Aを水平又はほぼ水平に維持したまま、吊下げフックBが前記物干し枠体Aの中心上に位置する第1吊下げ状態とそれよりも横方向に偏位した部位に位置する第2吊下げ状態とに変更できるように、被吊下げ部5と吊下げフックBとの間の吊下げ連結長さを変更する連結長さ変更手段Mが設けられている物干し器であって、
    前記物干し枠体Aの分割枠体2A,2Bが、水平方向に沿って一直線状に展開した吊下げ姿勢と、一方の分割枠体2Aを折畳み軸芯X周りで分割枠体2Aの下面方向にほぼ90度折り曲げた直角姿勢と、両分割枠体2A,2Bの下面どうしが接当又は近接する状態にまで折畳み軸芯X周りで折り曲げた折畳み姿勢とに切替操作自在に構成されているとともに、前記物干し枠体Aに、前記吊下げ姿勢で吊下げフックBが第2吊下げ状態にあるとき、固定部Fと物干し枠体Aの外側面との間に空隙Sを形成する当り部4が設けられ、第2吊下げ状態にある吊下げフックBの副フック部12が、当り部4の突出代に相当する分だけ物干し枠体Aの外側面を通る鉛直線Wよりも固定部F側に位置するように構成され、さらに、前記物干し枠体Aを直角姿勢に切替操作したとき、下面方向に折り曲げられた一方の分割枠体2Aを介して水平方向に沿う他方の分割枠体2Bと固定部Fとの間に枠体形成隙S1が形成されている物干し器。
  2. 前記両分割枠体2A,2Bを直角姿勢で固定並びに固定解除操作自在な直角姿勢維持手段が設けられている請求項1記載の物干し器。
  3. 前記物干し枠体Aの外側面からの当り部4の突出代が変更可能に構成されている請求項1又は請求項2記載の物干し器。
  4. 前記直角姿勢維持手段が、両分割枠体2A、2Bの外枠部2aの長辺側外面の一方に係止ピン9bを設け、他方の外枠部2aの長辺側外面には、両分割枠体2A,2Bが直角姿勢にあるときのみ前記係止ピン9bに係合可能な揺動係止杆8と、係合解除操作された揺動係止杆8を外枠部2aの長辺側外面にそった格納姿勢で係合保持する係止ピン9aとを設けて構成されている請求項2記載の物干し器。
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