JP4043302B2 - 物干し器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、物干し竿などに吊下げ使用可能な物干し器に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の物干し器は、ふきん、タオル、靴下等の洗濯小物の物干し具としてよく知られたものであり、一般家庭などで多く用いられている、構造的には、複数のピンチ(洗濯はさみ)を吊設してある矩形格子状の物干し枠体に、鎖紐等を介して吊下げフックが設けられているものが一般的である。
近年、この物干し器においては、使用していない状態でコンパクトになるように、物干し枠体部分を2つ折りに折畳みが可能に構成した商品が主流になりつつある。
そして、この種の洗濯物干し用画角ハンガーにおいて、物干し枠体に吊設されているピンチは、物干し枠体に対して自由に振り子状に揺動可能な取付け構成であり、折畳み姿勢では物干し枠体の空隙に納めることができる構成になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の洗濯物干し用画角ハンガーにおいて、普通に物干し枠体を折畳んだ状態では、干し物枠体の空隙に入らなかったピンチが、折畳み間に挟み込まれて、きちんとした折畳み姿勢になるのを妨害したり、或は、折畳みによって隣合うピンチ相互が絡んで、折畳みを邪魔したりすることがあるため、そのようなことが生じないように、物干し枠体を慎重に折畳み直したりしなければならない問題があった。
また、これとは反対に、折畳まれた物干し枠体から物干し枠体を展開した吊下げ姿勢にする場合においても、ピンチ同士が絡まっていたりすることがあるため、そのような絡みを手作業で直しながら開かなければならない問題があった。
また、折畳み姿勢で物干し枠体の空隙に納まったピンチは、唯単に納まっているだけで、夫々のピンチの姿勢は異なるものになっている。このことは、この種物干し器の多くは、折畳み姿勢が外部から見えるように、透明な袋に梱包された商品状態で陳列展示されるので、ピンチの納まり具合があまりにも異なっていると見栄えが悪い問題がある。
そのため、製品梱包の際、ピンチが規則性のある納まり姿勢に見えるような手直し作業が必要である等の問題がある。
【0004】
本発明は、上述の実状に鑑みて為されたものであって、その主たる課題は、折畳みや展開を迅速かつ確実に行えるとともに、折畳み姿勢でのピンチの納まり姿勢が整然として見栄えのよい物干し器を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の請求項1による物干し器の特徴構成は、一対の外枠部とこれにわたって横架される複数の横枠部とを備え、かつ、前記横枠部に複数のピンチを各別に吊下げ支持する繋ぎ杆を揺動自在に取付けてある一対の分割枠体を、前記横枠部の長手方向に沿う軸芯周りでの揺動によって展開姿勢と折畳み姿勢とに姿勢変更可能に枢支連結するとともに、前記両分割枠体の横枠部の隣接間には、両分割枠体を折畳み姿勢に変更したき、前記ピンチが分割枠体の面方向に沿った姿勢で入り込み自在な空隙を形成してある物干し器であって、
前記横杆部には、前記繋ぎ杆の揺動範囲を分割枠体に対して直角に垂下する位置から分割枠体の面方向に沿った姿勢で前記空隙内に入り込む位置に規制するスリットを設けるとともに、前記両分割枠体が折畳み姿勢にあるとき、その折畳み方向で対峙する両分割枠体のピンチ同士が当接するように構成してある点にある。
【0008】
上記特徴構成によれば、分割枠体を折畳む動作に伴って、分割枠体の空隙にピンチが揺動して入り込むとともに、そのピンチの揺動方向が定められているので、分割枠体を折畳む途中でピンチが挟まったり、隣り合うピンチが絡まったりすることがなく、折畳みをスムーズに行うことができるので、迅速かつ確実に折畳み操作することができる。
また、ピンチの揺動方向が従来のように、袋詰め作業においてピンチの姿勢を整える手直し作業が不要であるとともに、梱包袋が透明で展示効果用の場合、ピンチが整然と配列された状態が外部から視認することができるので、ディスプレイ効果を高めることができる。
さらに、折畳み姿勢から物干し枠体を吊下げ状態にする場合も、分割枠体を展開するだけで、ピンチを物干し枠体から垂下設する状態に簡単に変更することができる。
従って、従来のこの種の物干し器に比し、取扱い性を著しく向上させることができるとともに、商品の展示性を高めることができる。
【0009】
本発明の請求項2による物干し器の特徴構成は、前記スリットが、前記横枠部の長手方向での前記繋ぎ杆の揺動を規制した状態で前記外枠部の長手方向に沿って形成されている点にある。
【0011】
本発明の請求項3による物干し器の特徴構成は、前記横枠部のうち、前記両分割枠体の折畳み時に対峙する横枠部と当接する側辺からピンチの最大厚みの半分以下の領域に前記繋ぎ杆が揺動自在に取付けられている点にある。
【0015】
【発明の実施の形態】
〔実施形態〕
以下、本発明を適用した物干し器Aの実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図9は、洗濯物等の干し物を脱着自在に吊下げ支持するための複数のピンチ(洗濯はさみ)1…を備えた矩形状の物干し枠体Bと、鴨居等に掛止可能な吊下げフックC、及び、物干し枠体Bの四隅内コーナー部分に設けた被吊下げ部5と吊下げフックCとに亘って設けられる吊下げ連結体Dとからなる合成樹脂製の物干し器Aを示し、物干し枠体Bを水平に維持した吊下げ姿勢(図1、図2)と、物干し枠体Bを2つ折りに維持した折畳み姿勢(図5、図6)とに状態変更が可能なものである。
【0016】
前記物干し枠体Bは、長辺方向の中央位置で二分割された左右一対の分割枠体2A,2Bから構成され、この各分割枠体2A,2Bは、平面視ほぼコの字状で、かつ、横断面形状が下向きコの字状の一対の外枠部2aと、両外枠部2aにわたって横架される状態で長辺方向にピンチ1の全長L1より大なる間隔L2を隔てて配置される横断面形状が下向きコの字状の複数本(当該実施形態では3本)の横枠部2b、横枠部2b同士及び横枠部2bと外枠部2aとを繋ぐ状態で短辺方向の両側近くに長辺方向に沿って配置される横断面形状が下向きコの字状の複数本(当該実施形態では6本)の縦補強枠部2c…とを合成樹脂にて一体形成されている。
【0017】
そして、前記両分割枠体2A,2Bの中央側端部同士を、物干し枠体Bの短辺方向に沿う、言い換えれば、前記横枠部2bの長手方向に沿う水平な折畳み軸芯X周りで揺動自在に嵌合連結することにより、両分割枠体2A,2Bが面一状態で水平方向に沿って一直線状に展開した吊下げ姿勢と、両分割枠体2A,2Bの下面同士が接当又は近接する状態にまで折畳み軸芯X周りで折り曲げた折畳み姿勢とに切換え操作自在に構成されている。
【0018】
前記各分割枠体2A,2Bの内部空間は、格子状に配設された複数の横枠部2b及び複数の縦補強枠部により、一つ又は複数のピンチ1が物干し枠体Bの長辺方向に沿った同じ向き姿勢で入込み可能な複数の空隙G、換言すれば、図3、図4に示すように、両分割枠体2A,2Bを折畳み姿勢に変更したとき、前記ピンチ1が分割枠体2A,2Bの両方向に沿う姿勢で入り込み自在な空隙Gに区画形成され、特に、折畳み軸芯Xが通る中央の空隙Gは、物干し枠体Bの長辺方向に沿って二個のピンチ1,1が入込み可能な大きさに構成されているとともに、前記各外枠部2aの両角部の内側面には、前記被吊下げ部を構成する掛止リング5…が一体形成されている。
【0019】
各分割枠体2A,2Bの各横枠部2bの複数箇所、及び、各外枠部2aの短辺側部分である横枠部2aの複数箇所の各々には、同一方向に揺動自在で、かつ、折畳み姿勢への変更に連れて同一側に揺動しながら分割枠体2A,2B内の空隙Gに入り込む複数個のピンチ1…が取付けられている。具体的には、各ピンチ1が、物干し枠体Bの長手方向に対してほぼ直角な吊設状態から物干し枠体Bの長手方向に沿う格納状態まで、分割枠体2A,2Bの折畳み方向と同じ方向に揺動自在な構成になっている。
【0020】
ここで、物干し枠体Bと各ピンチ1との関係を具体的に説明すると、物干し枠体Bの横枠部2bには、凹設されているとともに、底面から折畳み軸方向に面する側面に亘って外枠部2aの長手方向に沿うスリット20aが形成された受部20を設け、このスリット20aに対応する分割枠体2A,2Bの横枠部2b部分に同様なスリット20bを形成し、前記受部20に対して、横倒し円柱状の基部1a中央から垂下設した繋ぎ杆1bを、繋ぎ杆1bがスリット20a,20b方向に揺動自在となるように、基部1aを受部20に収容し、スリット20aから垂下設する繋ぎ杆1bの下端の小フック1cに、ピンチ1を構成するC字状ばね環1dの中央部分をフック掛けすることによって、物干し枠体Bにピンチ1が垂下設する状態から折畳み軸X側に沿うほぼ90度に亘って揺動可能に吊設される構成になっており、ピンチ1の重心の変遷を受けて、基部1a横軸芯Y周りに従動回動することによって、ピンチ1が揺動可能になっている。
前記スリット20aは、図2〜図5に示すように、前記横枠部2bの長手方向での繋ぎ杆1bの揺動を規制した状態で、該繋ぎ杆1bの揺動範囲を分割枠体2A,2Bに対して直角に垂下する位置から分割枠体2A,2Bの面方向に沿った姿勢で前記空隙G内に入り込む位置に規制する。
また、図5に示すように、横枠部2bのうち、前記両分割枠体2A,2Bの折畳み時に対峙する相手側の横枠部2bと当接する側辺からピンチ1の最大厚みの半分以下の領域に前記繋ぎ杆1bの円柱状基部1aを揺動自在に取付けて、前記分割枠体2A,2Bが折畳み姿勢にあるとき、その折畳み方向で対峙する両分割体2A,2Bのピンチ1同士が当接するように構成してある。
【0021】
前記各分割枠体2A,2Bの受け部20に形成されたスリット20a,20bをもって、各分割枠体2A,2Bに設けられたピンチ1群の揺動方向を同一方向で、かつ、吊下げフックCが下方に位置する状態での両分割枠体2A,2Bの折畳み姿勢への変更操作に連れて、分割枠体2A,2B内の空隙Gに全てのピンチ1…が入り込む状態に規制する揺動規制手段Hが構成されている。
【0022】
従って、各ピンチ1は、物干し枠体Bの長手方向に対してほぼ直角な吊設状態から物干し枠体Bの長手方向に沿う横倒し状態まで揺動自在になっている。
【0023】
また、受部20の対峙側面には、円柱状基部1aの受入れは許容するが受部20から抜け外れを阻止する抜け止め爪20c、20cが形成されている。繋ぎ杆1bの小フック1cとピンチ1のC字ばね環1dとは互いが直交する連結構成を用いており、この実施形態においては、図2に示すように、物干し枠体Bの正面側方向が、ピンチ1の側面方向となる吊下げ姿勢に統一されている。
【0024】
さらに、各分割枠体2A,2Bには、折畳み姿勢で対峙する位置にピンチ1が取付けられている。
【0025】
また、物干し枠体Bの対辺をなす短辺枠部分には、前記吊下げフックCの吊下げ位置よりも低い位置で物干し竿に掛止可能な補助吊下げフック3,3が、物干し枠体Bに対して垂直に起立する起立姿勢と、90度倒伏させた倒伏姿勢とに、水平軸芯P1周りで揺動切換操作可能に設けられており、例えば、風が強い場合や、洗濯物の上下長さが長い物の場合などにおいて、図7に示すように、左右一対の補助吊下げフック3,3を起立状態にして物干し竿Eに吊下げることができる構成になっている。ここで、物干し枠体Bを折畳んだ状態においては、補助吊下げフック3,3同士の向きが異なって、互いに接当状態にならないようになっている。また、対峙する起立状態では、フック開口の向きが180度異なる向きになるので、物干し竿等に吊下げた場合であっても、角度の大きな揺動に対しても外れない構造になっている。
【0026】
前記吊下げフックCは、物干し竿等に掛止可能な主フック部10と、該主フック部10とは掛止方向が逆向きとなる鴨居等に掛止可能な副フック部11と、主フック部10の開口をコイルばね(図示せず)を介して弾性閉止状態に保持する脱落防止用の閉止体12と、主フック部10の下端部に連設されるグリップ部13とから構成されているとともに、前記グリップ部13の上部には、吊下げ連結体Dに対する左右一対の係止部15A,15Aを備えた縦軸芯P2周りで相対回転自在な回転リング15と、閉止体12を閉じ側への弾性付勢力に抗して開き操作する操作レバー16とが設けられている。また、グリップ部13の下端には、U字状の閉じフック14が設けられており、例えば、この実施形態と同様な別の物干し器Aの主フック10を掛止して、二つ以上の物干し器A,Aを上下に連接することができるようになっている。
【0027】
また、前記閉止体12には、主フック部10を把持した手指で開閉操作が可能なレバー12Aが一体形成されているとともに、前記副フック部11が主フック部10に枢着するための枢支ピン18の軸芯P3周りでの揺動操作により、横外方に突出する掛止姿勢とそれの先端が主フック部10の背面に接当又は近接する格納姿勢とに揺動切替え自在に構成されている。
【0028】
前記吊下げ連結体Dは、図1に示すように、物干し枠体Bの対角線上に振分けて4組のリンクを配備して構成されているとともに、正面側の左右一対には、物干し枠体Bと吊下げフックCとを連結する長さが固定された長さ固定リンクD1,D1が配備され、背面側の左右一対には、物干し枠体Bと吊下げフックCとを連結する長さが変更可能な長さ可変リンクD2,D2が配備されている。
【0029】
前記長さ固定リンクD1,D1は、S字状フック31を介して連結された2枚のリンク板30A,30Aから構成され、長手方向の上端がS字状フック31を介して吊下げフックCの係止部15Aに連結され、長手方向の下端がS字状フック31を介して物干し枠体B一側側の内コ−ナに形成されたコの字状の掛止リング5に連結されている。
【0030】
前記長さ可変リンクD2,D2“は、S字状フック31を介して連結された可変リンク体40と一定長さリンク板30Bとから構成され、長手方向の上端がS字状フック31を介して吊下げフックCの係止部15Aに連結され、長手方向の下端がS字状フック31を介して物干し枠体B他側側の内コ−ナに形成されたコの字状の掛止リング5に連結されている。
【0031】
前記可変リンク体40は、両端を除いて重なり合わせ可能な上下2枚のリンク板41,42から構成され、下側のリンク板42には、長手方向に適宜間隔を開けた2箇所に係止突部42a,42bが形成され、上側のリンク板41には、係止突部42a,42bに対応する係止孔41a,41bが形成され、下側リンク42の2箇所の係止突部42a,42bが、上側リンク41の2箇所の係止孔41a,41bに係入して上下のリンク板同士がほぼ全長に亘って重なり合う収縮状態(図1(イ))と、下側リンク板41の下端側の係止突部42aが、上側リンク板42の上側の係止孔41bに係入して上下のリンク板41,42の端部同士が重なり合う伸長状態(図1(ロ)とに人的操作によって長さ変更が可能になっている。
【0032】
物干し枠体Bの正面側と背面側とには、何れか一方の分割枠体2A側に、ピンを介して基端部50aが回動自在に連結するとともに、先端部の係合受け50bが係止ピン50cに仮止め係合されたストッパ板50が設けられ、他方の分割枠体2B側に、折畳み軸X回りで分割枠体2A,2B同士がほぼ90度の開脚状態にあるとき、ストッパ板50の基端部50aの回動軌跡上に位置して引掛けピン50dが設けられている。
【0033】
このような構成にすることによって、物干し枠体Bの吊下げ姿勢では、操作レバー16を操作して主フック10を開閉して、物干し竿等に吊下げることができる。
【0034】
また、図3に示すように、吊下げ姿勢の物干し枠体Bを上下逆さまにした後、吊下げフックCを横姿勢に寝かせるとともに、折畳み軸芯X周りに分割枠体2A,2Bを上方回りに折畳むことによって、この折畳みに連動して各ピンチ1が強制的に揺動して、対応する分割枠体2A,2Bの空隙Gに入込む状態となり、簡単に物干し枠体Bを折畳み姿勢にすることができる。
【0035】
この折畳み姿勢では、分割枠体2A,2B同士重なり合った状態になるとともに、吊下げフックCは折畳み中心部分に納まり、吊下げ連結体Dは折畳まれた分割枠体2A,2Bに沿うような状態になり、全体的にコンパクトになる。
【0036】
折畳み姿勢の物干し枠体Bを吊下げ状態にするには、折畳み軸芯X周りに分割枠体2A,2Bを展開すれば、物干し枠体Bを水平に維持した吊下げ姿勢に変更することができる。
【0037】
また、この実施形態の物干し器Aは、吊下げフックCが物干し枠体Bの中心位置(重心位置)を通る鉛直線P上に位置する通常の吊下げ姿勢と、図8に示すように、物干し枠体Bがほぼ水平姿勢の状態で、かつ、吊下げフックCが鴨居等に掛止可能になるように、物干し枠体Bの中心位置から吊下げフックCが側方に偏位する鴨居掛け姿勢とに変更が可能である。
【0038】
物干し器Aを鴨居掛け姿勢にするには、吊下げ連結体Dの長さ可変リンクD2,D2を伸長状態にすること、壁側に対応する物干し枠体B部分下面部に縦軸芯P4周りに収納されている棒状の当たり4を壁側に突出させること、吊下げフックCを鴨居に掛止することを実行すれば、物干し枠体Bと壁面との間に干し物接触抑制用の隙間Fを形成するとともに、物干し枠体Bが水平状態となる鴨居掛けが可能となる。
【0039】
この他にも、この実施形態の物干し器Aは、図9に示すように、折畳み軸X回りで分割枠体2A,2B同士がほぼ90度の開脚状態で、ストッパ板50の係合受け50bを引掛けピン50dに係合した後、この状態で副フック部11を鴨居等に掛止することによって、ほぼ水平状態に壁面から前方に張出す分割枠体2Aから垂下設するピンチ1を物干し使用する所謂半丁掛けでの使用が可能である。
【0040】
〔別実施形態〕
図11〜図13に示すように、この別実施形態の物干し器Aは、複数のピンチ1・・・を格子枠体21に沿って吊設してある物干し枠体BBと、この物干し枠体BBの一対の基端部に、垂直なタイル面やガラス面等の被取付面Mに吸着可能な吸盤60Aを設けた吸盤部60を有するとともに、物干し枠体BBをほぼ90度の遥動角度で回動支持可能にする軸受け部62を一体に設けた取付基台BCとから構成され、取付基台BCを被取付面Mに取り付けた状態で、取付基台BCに対して物干し枠体BBを水平状態の展開姿勢と起立状態の折畳み姿勢とに姿勢変更操作自在に枢支連結されているとともに、物干し枠体BBを展開姿勢から折畳み姿勢への変更に連動して、物干し枠体BBから垂下設した吊設状態の複数個のピンチ1・・・が、物干し枠体BB内の空隙Gに入り込んだ格納状態にすることができるようになっている。
【0041】
ここで、物干し枠体BBと各ピンチ1との関係を具体的に説明すると、物干し枠体BBには、等間隔に取付部22が設けられ、この取付部22に対して、横倒し円柱状の基部1aを軸周り方向に回動可能に嵌合し、基部1aから垂下設した繋ぎ杆1bを介して先端の小フック1cに、ピンチ1を構成するC字状ばね環1dの中央部分をフック掛けすることによって、取付基台BCに対して物干し枠体BBを水平状態の展開姿勢から起立状態の折畳み姿勢に姿勢変更することに連動して、各ピンチ1・・・が垂下設した状態のまま変更軌跡に沿って移動することによって、各ピンチ1・・・が物干し枠体BB内の空隙Gに格納される状態となり、反対に、取付基台BCに対して物干し枠体BBを起立状態の展開姿勢から水平状態の折畳み姿勢に姿勢変更することに連動して、各ピンチ1・・・が垂下設した状態のまま変更軌跡に沿って移動することによって、各ピンチ1・・・が物干し枠体BBから垂下設した吊り下げ状態となる。ピンチ1の繋ぎ杆1bの移動軌跡と干渉する格子枠体21部分には切欠21aが形成されて、ピンチ1の移動に支障が出ないようになっている。
【0042】
前記吸盤部60は、図示しないが、例えば、取付基台BCに支持された吸盤60Aを背後から雄ネジ・雌ネジ螺合を利用して接続された円盤状の吸着力調節盤を調節することによって、被取付面Mに取付られた吸盤60Aの吸着力が調整可能なものになっている。
【0043】
このような構成によれば、物干し器Aを展開姿勢から折畳み姿勢への変更する動作に伴って、物干し枠体BBの空隙Gに各ピンチ1・・・を入り込ませた格納状態にすることによって、枠体空間を各ピンチ1・・・の収納部として有効に利用することができ、見た目にも整然とすることができるとともに、反対に、物干し器Aを折畳み姿勢から展開姿勢への変更する動作に伴って、各ピンチ1・・・を吊設した状態にすることによって、物干し枠体BBを迅速に使用することができる状態にすることができる。具体的な利用としては、洗面所や浴室のタイル面やガラス面等の被取付面Mに吸盤部60を介して物干し器Aを取り付けておくことによって、靴下、下着、タオル等の小物を室内で簡単に干すことができ、普段の生活に簡易な物干しとして使用することができるとともに、普段は折畳み姿勢のまま被取付面に取り付けておき、雨天時などにおいて、折畳み姿勢から展開姿勢に姿勢変更して、室内用の物干しとして使用することができる。
【0044】
〔その他の実施形態〕
1) 上記実施形態では、吊下げ状態の物干し枠体Bを上下逆さまにした状態で、各分割枠体2A,2Bを折畳み軸Xを中心に上向き回りで折畳むことに連動して、ピンチ1を対応する分割枠体2A,2Bの空隙Gに入込ませるものについて説明したが、本発明はこれに限らず、物干し枠体Bを吊下げ状態のまま、枢支連結部を中心に分割枠体2A,2Bを折畳み軸Xを中心に下向き回りに折畳むことによって、ピンチ1を対応する分割枠体2A,2Bの空隙Gに入込ませる構成であってもよい。
具体的には、図10に示すように、ピンチ1を分割枠体2A,2Bの折畳み方向とは逆の方向に揺動自在な構成にすることによって、吊下げ姿勢にした物干し枠体Bの上下関係はそのままで、枢支連結部を中心に分割枠体2A,2Bを折畳み軸Xを中心に下方回りに折畳むことによって、この折畳みに連動して、ピンチ1を対応する分割枠体2A,2Bの空隙Gに入込ませるようにしてもよい。
【0045】
2) 上記実施形態では、物干し枠体Bの正面側から見た場合、各ピンチ1の側面が正面方向に向く吊下げ姿勢になるものについて説明したが、物干し枠体Bの正面側から見た場合、各ピンチ1の正面が正面方向に向く吊下げ姿勢になるものであってもよい。
【0046】
3) 上記実施形態では、4組ある吊下げ連結体Dの2組D2,D2を伸長可能にする構成とするとともに、壁面への当たり4、4を設けて、副フック部11を利用して、物干し枠体Bを水平状態で鴨居等に掛止可能にして、主フック部10とは異なる吊下げを実施することができる構成の物干し器Aに本発明を適用したものを説明したが、これとは異なり、例えば、主フック部10のみを具備する物干し器Aに本発明を適用するものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施形態の物干し器の簡略斜視図
(イ)は物干し器の全体を示す簡略斜視図
(ロ)は可変リンク体の分解状態と伸長状態を示す簡略斜視図
【図2】吊下げ姿勢の物干し器を示す正断面図
【図3】吊下げ姿勢の物干し器を上下逆さまにして示す正断面図
【図4】ピンチが分割枠体の空隙に入った状態を示す平面図
【図5】折畳み姿勢の物干し器を示す正断面図
【図6】折畳み姿勢の物干し器を示す側面図
【図7】補助吊下げフックを用いた吊下げ姿勢を示す正面図
【図8】鴨居掛け姿勢を示す側面図
【図9】半丁掛け姿勢を示す側面図
【図10】本発明を適用した別の実施形態の物干し器を示す正断面図
【図11】本発明を適用した別の実施形態の物干し器を被取付面に取り付けた状態を示す側面図
【図12】取付基台に対して物干し枠体を折畳み姿勢にした状態を示す正面図
【図13】取付基台に対して物干し枠体を水平姿勢にした状態を示す正面図
【符号の説明】
A 物干し器
B 物干し枠体
BB 物干し枠体
BC 取付基台(基台)
G 空隙
1 ピンチ
2A 分割枠体
2B 分割枠体
Claims (3)
- 一対の外枠部とこれにわたって横架される複数の横枠部とを備え、かつ、前記横枠部に複数のピンチを各別に吊下げ支持する繋ぎ杆を揺動自在に取付けてある一対の分割枠体を、前記横枠部の長手方向に沿う軸芯周りでの揺動によって展開姿勢と折畳み姿勢とに姿勢変更可能に枢支連結するとともに、前記両分割枠体の横枠部の隣接間には、両分割枠体を折畳み姿勢に変更したき、前記ピンチが分割枠体の面方向に沿った姿勢で入り込み自在な空隙を形成してある物干し器であって、
前記横杆部には、前記繋ぎ杆の揺動範囲を分割枠体に対して直角に垂下する位置から分割枠体の面方向に沿った姿勢で前記空隙内に入り込む位置に規制するスリットを設けるとともに、前記両分割枠体が折畳み姿勢にあるとき、その折畳み方向で対峙する両分割枠体のピンチ同士が当接するように構成してある物干し器。 - 前記スリットが、前記横枠部の長手方向での前記繋ぎ杆の揺動を規制した状態で前記外枠部の長手方向に沿って形成されている請求項1記載の物干し器。
- 前記横枠部のうち、前記両分割枠体の折畳み時に対峙する横枠部と当接する側辺からピンチの最大厚みの半分以下の領域に前記繋ぎ杆が揺動自在に取付けられている請求項1又は2記載の物干し器。
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JP2002192286A JP4043302B2 (ja) | 2001-07-13 | 2002-07-01 | 物干し器 |
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JP2001-213532 | 2001-07-13 | ||
JP2001213532 | 2001-07-13 | ||
JP2002192286A JP4043302B2 (ja) | 2001-07-13 | 2002-07-01 | 物干し器 |
Publications (2)
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