JP3691746B2 - 樹脂製ハンガー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂製ハンガーに関し、詳しくは、左右略対称となっている二つのハンガー構成部材を折り畳むことができるように構成されている樹脂製ハンガーに関する。
【0002】
【従来の技術】
衣類やタオルなどを掛け下げるハンガーは、木製、合成樹脂製、針金製など多様な材質により形成されている。この中でも、合成樹脂により形成されている樹脂製ハンガーは、強度的に優れた製品を安価な製造コストで製造することができるため、現在最も一般的に用いられている。このような樹脂製ハンガーは、衣類だけでなくタオルなどを掛け下げることができるように、下辺部分がタオル掛け部分となった閉ループ形状をしているものが多い。
【0003】
しかし、一般的に、ハンガーは、樹脂製ハンガーに限らず、子供用のものを除いて、大体同じ大きさをしている。したがって、たとえば、バスタオルなどのようにハンガーのタオル掛け部分よりも幅広物を上述したハンガーに掛け下げようとしたとき、そのままの状態では掛け下げることができず、折り畳んだり、撓ませたりしなければならないという問題がある。
【0004】
そこで、洗濯した後のバスタオルなどの幅広物は、物干し竿や洗濯ロープに直接掛け下げて乾燥させるようにするが、この場合、物干し竿や洗濯ロープの占有率が大きくなるため、他の洗濯物を掛け下げるスペースを奪ってしまうという問題があった。
【0005】
このような理由から、一度にたくさんの被掛け部材を乾かすことを可能とするハンガーとして、バスタオルなど幅広物の幅よりも幅広のタオル掛け部分を備えたハンガーが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、バスタオルなど幅広物の幅よりも幅広のタオル掛け部分を備えたハンガーは、当然その大きさも大きくなるため、未使用時に収納する場所の確保が困難となってしまう。したがって、たとえば、販売する際、店舗におけるショーケースの占有率が高くなり、販売効率が悪くなってしまったり、一度に数多くの樹脂ハンガーの運搬が行えず輸送効率が悪くなってしまったりするという弊害が生じてしまう。
【0007】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされ、バスタオルなどの幅広物の被掛け部材を掛けることができるとともに、未使用時に収納する場所の確保を容易に行うことのできる樹脂製ハンガーを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、本発明の請求項1にかかる樹脂製ハンガー(以下、「請求項1のハンガー」とのみ記す。)は、ハンガー本体の上部略中央位置にフックが設けられるとともに、ハンガー本体は、略コ字形に形成され左右略対称となっている二つのハンガー構成部材を備えてなる合成樹脂で形成された樹脂製ハンガーにおいて、各ハンガー構成部材は、略コ字形の開口部側同士を突き合わせた連結部分で折り畳み機構により重ね合わせ可能に構成されており、折り畳み機構が、一方のハンガー構成部材の開口端部に他方のハンガー構成部材の開口端部を回動可能に枢支する枢支手段と、両ハンガー構成部材が一直線状になったときにこの状態を保持するロック手段とを有し、枢支手段が、一方のハンガー構成部材の開口端部に設けられ上下方向に回動軸となる支軸凸部と、他方のハンガー構成部材の開口端部に設けられ前記支軸凸部が臨む位置にこの支軸凸部を回動可能な状態で枢支する枢支孔とから構成され、ロック手段が、一方のハンガー構成部材に設けられた嵌合凸部と、他方のハンガー構成部材に設けられた嵌合孔と、から構成されていることを特徴とする。
【0009】
上記構成において、略コ字形とは、正面視左右略対称の環形状をしており、その下辺部分がタオル掛けとなっているハンガーにおける左右部分の形状を指したものである。したがって、ハンガー本体の形状は、正面視長方形に限らず、台形環状形、二等辺三角形環状形、長円環状形などをしていても構わない。また、フックは、ハンガー本体と一体成形されていても良いし、別体として成形され後から取り付けるようにしても良いし特に限定されない。
【0010】
また、合成樹脂としては、特に限定されないが、たとえば、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニルなどの熱可塑性樹脂が挙げられ、中でも、強度的に優れた性質を有する強化ポリプロピレンが好ましい。
【0011】
また、本発明にかかる請求項2に記載の樹脂製ハンガー(以下、「請求項2のハンガー」と記す。)は、請求項1に記載のハンガーの構成に加えて、各ハンガー構成部材の断面をH形にしたことを特徴とする構成とした。また、本発明にかかる請求項3に記載の樹脂製ハンガー(以下、「請求項3のハンガー」と記す。)は、請求項1または請求項2に記載のハンガーの構成に加えて、二つのハンガー構成部材が一直線状にされてハンガー本体が閉ループを形成したときに、ハンガー本体の下辺部分がバスタオルを撓ませることなく掛け下げることができる長さを有していることを特徴とする構成とした。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ詳しく説明する。図1は、本発明にかかる樹脂製ハンガーの一実施の形態を示した斜視図である。図2は、図1に示した樹脂製ハンガー1の折り畳み機構4を説明するために、A部分を拡大した斜視図である。(尚、フック3部分は省略)
【0013】
図1に示したように、樹脂製ハンガー1は、ハンガー本体2とフック3とを備えており、強化ポリプロピレン樹脂により射出成形により形成されている。ハンガー本体2は、図4に示したように、略コ字形に形成され左右略対称となっている二つのハンガー構成部材21および22を備えており、幅寸法Lが約80cm程度の長さをした略台形形状をしている。
【0014】
二つのハンガー構成部材21および22は、図4に示した、それぞれの開口部210および220を突き合わせた連結部分で折り畳み機構4により重ね合わせ可能に構成されている。ハンガー構成部材21の開口端部に形成されている断面コ字形状の枢支部211は、図2に示したように、ハンガー構成部材22の開口端部221と嵌合するようになっている。枢支部211は、図2に示したように、枢支孔211aと嵌合孔211bとを備えており、開口端部221は、支軸凸部221aと嵌合凸部221bとを備えている。
【0015】
枢支孔211aは、支軸凸部221aを回動自在に枢支することにより枢支手段を形成し、嵌合孔211bは、嵌合凸部221bを嵌合させて、回動状態をロックさせることによりロック手段を形成している。(図3(a)〜(c)参照)
【0016】
嵌合凸部221bは、図2に示したように、ハンガー構成部材21とハンガー構成部材22とを相対回動させて一直線状にするとき、嵌合凹部211b側に臨む側221cから徐々に立ち上がっていくような形状をしているため、容易に嵌合凹部211bに嵌合させることができるようになっている。一方、嵌合凸部221bは、前記側221cと反対側にあたる側221dが切り立った構造をしているため、嵌合凹部211bに嵌合されたロック状態が容易に解除されることはない。このように、本実施の形態において、折り畳み機構4は、枢支部211と開口端部221とにより形成されている。
【0017】
尚、フック3は、図1および図4に示したように、ハンガー構成部材21と一体成形されている。また、図2に示したように、ハンガー構成部材21は、断面がH形になっており、図示していないが、ハンガー構成部材22もまた断面がH形になっている。
【0018】
以上のような構成をしている樹脂製ハンガー1は、ハンガー構成部材21およびハンガー構成部材22が一直線状にされて閉ループ(環体)を形成したとき、図6に示したように、下辺部分10がバスタオル掛けとなるバスタオル用ハンガーとして使用することができる。
【0019】
また、樹脂製ハンガー1は、使用しないときは、図5に示したように折り畳むことができるため、スペースを有効に利用することができる。また、樹脂製ハンガー1は、枢支部211が断面コ字形状をしているため、洗濯後のバスタオルのように重い重量を有するものを掛け下げても耐え得るだけの高い強度を確保することができる。
【0020】
さらに、樹脂製ハンガー1は、ハンガー構成部材21およびハンガー構成部材22の断面がH形をしているため、より優れた強度を有し、しかも、使用する樹脂の量を少なくすることもできるため、より安い製造コストで製造することができる。加えて、樹脂製ハンガー1は、折り畳むことが出来るにも係わらず、その構成部材として、フック3が一体成形されたハンガー構成部材21とハンガー構成部材22との二つだけで形成されるようになっているため、組み立てが容易であり、効率良く製造することができる。
【0021】
なお、本発明における樹脂製ハンガーは、上記実施の形態に示した樹脂製ハンガー1に限定されない、たとえば、樹脂製ハンガー1は、バスタオルを掛けることを目的としているが、バスタオルに代えて、ネッカチーフや着物などを掛けるようにしてもよい。
【0022】
また、ハンガー本体2の両側端部分などにひも付きの洗濯バサミなどを吊り下げるためのひも通し孔を設けるようにしても構わない。さらに、樹脂製ハンガー1は、二つ折りで折り畳まれるようになっていたが、関節構造を多数設けて三つ折り以上で折り畳まれるようにしてもよい。
【0023】
【発明の効果】
本発明にかかる請求項1の樹脂製ハンガーは、略コ字形に形成された二つのハンガー構成部材が折り畳み機構により重ね合わせ可能に構成されているため、この樹脂製ハンガーを使用しないときは折り畳むことにより収納スペースを有効に使うことができるとともに、折り畳み機構にロック手段が設けられているため、両ハンガー構成部材が一直線状になったとき、この状態を保持することができる。
【0024】
また、本発明にかかる請求項2の樹脂製ハンガーは、請求項1に記載の効果に加えて、各ハンガー構成部材の断面をH形とすることにより、使用する樹脂の量を少なくすることができるにも係わらず高い強度を確保することができる。
【0025】
さらに、本発明にかかる請求項3の樹脂製ハンガーは、請求項1または請求項2に記載の効果に加えて、バスタオルを撓ませることなく掛け下げることができる長さを有しているため、バスタオルなどの幅広物を効率良く掛け下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる樹脂製ハンガーの一実施の形態を示した斜視図である。
【図2】 図1に示したA部分を拡大した斜視図である。
【図3】 折り畳み機構4部分を詳しく示した断面図である。
【図4】 二つのハンガー構成部材を連結させていない状態を示した正面図である。
【図5】 折り畳んだ状態の樹脂製ハンガー1を示した斜視図である。
【図6】 バスタオルを掛け下げた状態の樹脂製ハンガー1を示した斜視図である。
【符号の説明】
1 樹脂製ハンガー
2 ハンガー本体
21 ハンガー構成部材
210 開口部
211 枢支部
211a 枢支孔
211b 嵌合孔
22 ハンガー構成部材
220 開口部
221 開口端部
221a 支軸凸部
221b 嵌合凸部
3 フック
4 折り畳み機構
Claims (3)
- ハンガー本体の上部略中央位置にフックが設けられるとともに、ハンガー本体は、略コ字形に形成され左右略対称となっている二つのハンガー構成部材を備えてなる合成樹脂で形成された樹脂製ハンガーにおいて、
各ハンガー構成部材は、略コ字形の開口部側同士を突き合わせた連結部分で折り畳み機構により重ね合わせ可能に構成されており、
折り畳み機構が、一方のハンガー構成部材の開口端部に他方のハンガー構成部材の開口端部を回動可能に枢支する枢支手段と、両ハンガー構成部材が一直線状になったときにこの状態を保持するロック手段とを有し、
枢支手段が、一方のハンガー構成部材の開口端部に設けられ上下方向に回動軸となる支軸凸部と、他方のハンガー構成部材の開口端部に設けられ前記支軸凸部が臨む位置にこの支軸凸部を回動可能な状態で枢支する枢支孔と、から構成され、
ロック手段が、一方のハンガー構成部材に設けられた嵌合凸部と、他方のハンガー構成部材に設けられた嵌合孔と、から構成されていることを特徴とする樹脂製ハンガー。 - 各ハンガー構成部材の断面をH形にしたことを特徴とする請求項1に記載の樹脂製ハンガー。
- 二つのハンガー構成部材が一直線状にされてハンガー本体が閉ループを形成したときに、ハンガー本体の下辺部分がバスタオルを撓ませることなく掛け下げることができる長さを有していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の樹脂製ハンガー。
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