JPH055822Y2

JPH055822Y2 -

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Publication number: JPH055822Y2
Application number: JP1986180487U
Authority: JP
Priority date: 1986-11-26
Filing date: 1986-11-26
Publication date: 1993-02-16
Anticipated expiration: 2001-11-26
Also published as: JPS6388050U; EP0269082B1; EP0269082A1; DE3769932D1; US4815837A

Description

【考案の詳細な説明】［産業上の利用分野］本考案はリモートコントロールによつてミラー
角度を自動的に調整することができるタイプのバ
ツクミラーに用いるアクチユエーターユニツトの
ハウジングに関する。

［従来の技術］自動車の外側に取付けられ、かつ車室内からミ
ラー傾動用のアクチユエータを操作してリモート
コントロール式に反射角を調節できるバツクミラ
ーが知られている。ミラーボデーに固着されたア
クチユエータユニツトは、第６図に示すように内
部にミラー上下・左右反射角調節用の２個のモー
タM₁，M₂と、ウオームおよびウオームホイール
を含むドライブトランスミツシヨンG₁，G₂とを
有しており、前記ユニツトのリヤハウジング１に
は、ほぼ中央にミラーエレメントを傾動自在に支
持する支持手段が備えられ、かつ該支持手段を中
心として直交する方向に所定距離にはなれた位置
に可動ピボツトを有し、モータM₁，M₂を駆動し
たときドライブトランスミツシヨンG₁，G₂を介
して何れか、または双方の可動ピボツトを軸方向
に進退させて前記支持手段を中心にしてミラーエ
レメントを傾動させるようになつている。

前記アクチユエーターユニツトハウジング３
は、フロントハウジング１とリヤハウジング２と
からなり、フロントハウジング１のハーネス導入
口７に溝８を設けてモータ側のハーネスライン４
の端子９，９，９を挿入しておく。アクチユエー
タユニツト組立後に、電源側から導出したハーネ
スライン５の端部のソケツト部材（メス形端子）
６を前記端子９に挿合して電源側とモータ側のハ
ーネスラインを接続している。

上記のようなミラーエレメントの傾動機能とは
別に、近時、駐車時あるいは船積時に車両外部に
突出するバツクミラーを折畳んで車幅を狭くする
ための格納機能が要求されている。この格納は手
動式と電動式とに大別される。手動格納の場合に
は車室内の操作スイツチないし電源側より導いた
ハーネスラインは、ミラーアセンブリのベースを
経てベースに立てた中空シヤフトの内部に通し、
更に中空シヤフト上端から直接、前記アクチユエ
ータのハーネス導入口に挿入して傾動用のモータ
に接続される。電動格納式の場合には、前と同じ
く中空シヤフト内を経て、その上端に導き出した
ハーネスラインを２つの群に分け、その１つの群
を電動可倒ユニツトのモータに直接接続し、他の
群の先端に第６図に示したものと同様のソケツト
部材６を取付ける。このソケツト部材６はアクチ
ユエータユニツトハウジングのハーネス導入部に
挟持させた端子９に挿合させることにより電源側
と傾動用モータ側のハーネスラインを接続させて
いる。

［考案が解決しようとする問題点］上記のごとく、手動によつてミラーボデーを倒
す構造のものにあつては、ミラーボデー内に格納
用のモータが配設されていないので、アクチユエ
ータユニツトのハーネス導入部から引き出したハ
ーネスラインをそのまま電源側にまで引き通して
操作スイツチに接続すれば良い。しかし、アクチ
ユエータユニツトにおいては、ハーネス導入部の
スリツトはコネクタピンを挿入するだけの幅しか
なくてハーネスを引き通すことができず、いずれ
の場合にも第６図のように導入口部分でハーネス
ラインを切断し、コネクタを用いて接続せざるを
得ず、コスト的に高くつくと云う難点がある。

本考案の目的は、手動格納式、電動格納式の何
れの場合にもハーネスラインの接続をスムーズに
行なえるアクチユエータユニツトハウジングを提
供するにある。

［問題点を解決するための手段］駆動モータ及びドライブトランスミツシヨンを
内蔵させたミラー傾動用アクチユエーターユニツ
トハウジングにおいて、前記アクチユエーターユ
ニツトハウジングは、フロントハウジングとリヤ
ハウジングとを嵌合してなり、フロントハウジン
グには前記モータの駆動を制御するハーネスライ
ンを挿入する迷路形導入部が形成され、前記導入
部は複数の横並びのスリツトと、スリツトの一方
の側壁に間隔をあけて設けた凸部と、他方の側壁
に間隔をあけて設けた３角形凸部とを有し、前記
凸部と３角形凸部とは互いにスリツト長手方向に
位相をズラした位置に配置され、しかも前記導入
部の上面はリヤハウジングの側部から延出したカ
バーで覆つたものである。

［作用］本考案は上記の構成としたので、電動格納式の
みならず、手動格納式いずれのタイプにも対応し
うるアクチユエータユニツトハウジングを提供す
ることが可能である。しかも、ハーネス導入部の
通路には凹部及び突部が形成されているので、ハ
ーネスラインの端子あるいはハーネスラインを嵌
め込むことにより、端子あるいはハーネスライン
が抜けることなく、強固に固定することが可能と
なる。

［実施例］以下、図示の実施例に基づき本考案を具体的に
説明する。

第１図は本考案のアクチユエータユニツトハウ
ジングを備えた車両用ドアミラーの断面図、第２
図は同上ハウジングの分解組立図である。図示の
ようにドアミラー１０は、ベースに回動自在にマ
ウントされたミラーボデー１１と、前記ミラーボ
デー１１内にしたアクチユエータユニツト１２
と、アクチユエータユニツト１２の前部に傾斜角
調節可能に取付けたミラーエレメント１３とを含
んでいる。前記ミラーエレメント１３は、ミラー
プレート１４を保持するミラーホルダー１５とか
らなり、前記ミラーホルダー１５の中央に穴１６
をあけてピボツトプレート１７を取外自在にマウ
ントしている。

前記アクチユエータユニツト１２は、第２図お
よび第３図に示すようにフロントハウジング１８
とリヤハウジング１９とを分割可能に嵌め合せた
ものであり、その内部に２組のモータ２０とドラ
イブトランスミツシヨンを構成するウオーム２４
およびウオームホイール２５とを内蔵させてい
る。前記リヤハウジング１９のほぼ中央には、２
重ソケツトタイプの支持手段３０を設けてミラー
エレメント１４を傾動自在に支持している。アク
チユエータユニツト１２は２本のビス２１，２１
を用いて両ハウジング１８，１９が一体化され、
一体化されたものを更に別のビス２２，２２を用
いてミラーボデー１１またはベースプレートに固
定する。また前記ドライブトランスミツシヨンの
ウオームホイール２５は、前記支持手段３０を中
心にしてから直交にある距離だけ、それぞれ離さ
れた位置のハウジング内に配置されている。各ウ
オームホイール２５にそれぞれダストカバー２７
付きのアジヤストナツト２６を取付け、このアジ
ヤストナツト２６の先端に設けたピボツト２８を
ピボツトプレート１７の背面に形成した球面受座
２９に嵌合させている（第１図）。前記モータの
何れかを正または逆回転させると、ドライブトラ
ンスミヨンを介してアジヤストナツト２６が進退
され、これによりミラーの上下または左右方向に
反射角が調節される。

フロントハウジング１８の周縁は、ハーネスラ
イン２３の導入部３１を除いて凹溝３２が設けら
れ、これに対応してリヤハウジング１９の周辺に
凸条３３が形成されており、両ハウジングを重ね
たときに凹溝３２に凸条３３を嵌合させて一つの
ハウジングを構成するように作られている。フロ
ントハウジング１８内には、第３図に示すように
モータ取付け用のブラケツト３５，３５と、ウオ
ームホイール取付用の凹所３６，３６と、支持手
段セツト用のネジ筒３７と、前記ビス２１のタツ
ピング穴３８と、前記ビス２２の通し孔３９と、
ハーネス導入部３１とを有している。またリヤハ
ウジング１９は、支持手段３０の取付孔４０、ア
ジヤストナツト通し孔４２およびビス２１，２２
の通し孔４３，４４を有し、ハーネス導入部３１
の上面位置にカバー４５を延出させている。また
前記取付孔４０の近くのハウジング外面にはミラ
ーエレメント回り止め用のブラケツト４６，４６
を突出させ、内面には前記フロントハウジングの
凹所３６，３６と対応する位置にウオームホイー
ル２５，２５の上部周辺を嵌挿させる凹所と、モ
ータの上部を軽く押える押当て部（図示省略）を
有している。

前記ハーネス導入部３１は第４図に拡大するよ
うに内外の壁４７，４８と、２つの仕切壁４９，
４９とで横並びとした２つのスリツト５０を備え
ている。各スリツト５０は左右壁に複数の凸部を
設けて、その内部に迷路（ラビリンス）を形成さ
せている。すなわち、各スリツト５０の右側壁に
は、入口より奥に向つて小形の第１の凸部５１お
よび大形の第３の凸部５３を設け、左側壁には前
記凸部５１，５３と位置をずらして直角３角形の
第２の凸部５２および２等辺３角形の第４の凸部
５４を設けている。

前記アクチユエータユニツト１２を組立てる際
には、フロントハウジング１８にモータ２０、ウ
オームホイール２５、アジヤストナツト２６、ダ
ストカバー２７をセツトし、さらに各モータ２０
のハーネスライン２３を前記導入部３１のスリツ
ト５０に挿入したのち、リヤハウジング１９を嵌
め合せ、ビス２１を用いて締付けるものである。

前述のようにドアミラーの格納方式には手動と
電動の２種あるが、手動格納式ドアミラーのアク
チユエータユニツトの場合には、第２図、第４図
のようにモータ２０に接続されたハーネスライン
２３を各スリツト５０内の迷路に従つて僅かに屈
曲させながら引き通すだけでよく、直ちにリヤハ
ウジング１９を締付け固定すればよい。導入部３
１に挿通された各ハーネスライン２３は、迷路形
のスリツト５０によつて屈曲された状態で挟持さ
れているので、ハーネスラインの長手方向に押し
引きしてもズレたり、外れたりするこはない。

これとは別に、例えば特開昭61−12452号公報
のごとき電動格納式ドアミラーの場合には、予め
モータ２０側より導いたハーネスライン２３を所
定長さに切断し、その端部に第５図に示すごとき
コネクタソケツト５６を固着する。一方、操作ス
イツチ側から導出したライン５７の端部にコネク
タのオス片５８を固着しておく。ソケツト５６の
上端は前述のように傾動用モータ２０からのライ
ン２３の端部を固着し、下半部は下方に向けて幅
を広くしてソケツト本体とされ、その縁を互いに
内側に向い合うよう断面コ字形に折曲げている。
広幅なソケツト本体の下端５９はスリツト５０内
における前記第２の凸部５２の垂辺部に当接し、
広幅本体より根元に向つて形成した斜辺部６０は
第４の凸部５４の斜辺に当接しており、その結果
ソケツト５６は、コネクタオス片５８をソケツト
５６に対して抜き差しても、移動したり、脱落し
たりしないように前記スリツト５０内にしつかり
と保持されている。

［考案の効果］本考案は前記のようにアクチユエータユニツト
ハウジングを構成するフロントハウジングの導入
口に複数の横ならびのスリツトを設け、このスリ
ツトには一方の側壁に間隔をあけて凸部と、他方
の側壁に間隔をあけて３角形の凸部とを位相をズ
ラして設けることによつて迷路を形成したので、
前記迷路にハーネスラインを挿入して固定するこ
とができ、ハーネスラインの移動を抑止すること
ができる。また前記迷路にハーネスラインのソケ
ツトを挿入し固定することが可能で、手動格納
式、伝動格納式いづれのタイプのミラーにも適用
可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案アクチユエータユニツトハウジ
ングを具えたバツクミラーの断面図、第２図はア
クチユエータユニツトハウジングの一部切欠いた
拡大平面図、第３図は同上分解組立図、第４図は
手動格納式ドアミラーの前記ハウジングにおける
ハーネス導入部の拡大平面図、第５図は電動格納
式ドアミラーの前記ハウジングにおけるハーネス
導入部の拡大平面図、第６図は従来形ハウジング
の１部を破断して示した平面図である。１０……ミラーアセンブリ、１１……ミラーボ
デー、１２……アクチユエータユニツト、１３…
…ミラーエレメント、１４……ミラープレート、
１５……ミラーホルダー、１７……ピボツトプレ
ート、１８……フロントハウジング、１９……リ
ヤハウジング、２０……モータ、２３……ハーネ
スライン、２４……ウオーム、２５……ウオーム
ホイール、２６……アジヤストナツト、２９……
球面受座、３０……支持手段、３１……ハーネス
導入部、３７……ネジ筒、４０……取付孔、４
２，４３……孔、４５……カバー、４６……ブラ
ケツト、４７……内壁、４８……外壁、４９……
仕切壁、５０……スリツト、５１〜５４……凸
部、５６……コネクタソケツト、５８……オス
片、６０……斜辺部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】１駆動モータ及びドライブトランスミツシヨン
を内蔵させたミラー傾動用アクチユエーターユ
ニツトハウジングにおいて、前記アクチユエー
ターユニツトハウジングは、フロントハウジン
グとリヤハウジングとを嵌合してなり、フロン
トハウジングには前記モータの駆動を制御する
ハーネスラインを挿入する迷路形導入部が形成
され、前記導入部は複数の横並びのスリツト
と、スリツトの一方の側壁に間隔をあけて設け
た凸部と、他方の側壁に間隔をあけて設けた３
角形凸部とを有し、前記凸部と３角形凸部とは
互いにスリツト長手方向に位相をズラした位置
に配置され、しかも前記導入部の上面はリヤハ
ウジングの側部から延出したカバーで覆われて
いるアクチユエーターユニツトハウジング。２前記導入部に設けたスリツトにはミラー傾動
用モータから導出したハーネスライン端のコネ
クタソケツトが挟着されている実用新案登録請
求の範囲第１項記載のアクチユエーターユニツ
トハウジング。