JPH0556683U - シートベルト取出し用スライドプレートの取付構造 - Google Patents

シートベルト取出し用スライドプレートの取付構造

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JPH0556683U
JPH0556683U JP91392U JP91392U JPH0556683U JP H0556683 U JPH0556683 U JP H0556683U JP 91392 U JP91392 U JP 91392U JP 91392 U JP91392 U JP 91392U JP H0556683 U JPH0556683 U JP H0556683U
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slide plate
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】成形時におけるヒケ等の発生を防止することは
勿論、車体への組付けにあたってスライドプレートの脱
落を無くし、しかも摺動トルクのばらつきがなくシート
ベルトの取出操作が確実に且つスムースになされるシー
トベルト取出し用スライドプレートの取付構造を提供す
る。 【構成】ガーニッシュ本体10の前記両側壁部11には
スリット14により半包囲された舌状部15を先端に有
するスライドプレート案内用の短尺リブ13が所定の間
隔をおいて複数立設され、該案内用リブ13の前記舌状
部15のスライドプレート摺接面はスライドプレート2
0を案内するようスライドプレート20側へ向かって突
出しており、 スライドプレート20の側縁部22は前
記舌状部の突出面15bに当接する摺動面22bと、前
記舌状部15の内側面にガーニッシュ本体側から係合す
る係合面22aとを有している。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ガーニッシュ本体の裏側にシートベルトの取出口が形成されたスラ イドプレートを長手方向に摺動自在に取り付け、シートベルトの取出高さを乗員 の座高に応じて調整することができるシートベルト取出し用スライドプレートの ガーニッシュ本体に対する取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のシートベルト取出し用スライドプレートの取付構造例としては、例え ば実開平2−38254号公報に開示されたものがある。図6及び図7は同公報 に開示された取付け構造と実質的に同一の構造を示している。
【0003】 これらの図において、ガーニッシュ本体1は、その中央に後述するスライドプ レート2の露出用開口3が形成されている平面部4と、同平面部4の両側縁を長 手方向に沿って曲折形成した左右一対の側壁部5,6とから構成された開断面構 造とされている。このガーニッシュ本体1は可撓性樹脂からなり、断面形状が略 凹形状をなしており、その平面部4は一方向に漸次幅広形状とされている。そし て、該ガーニッシュ本体1の前記両側壁部5,6の内面には長手方向に沿って前 記スライドプレート2の両側縁を係合案内する複数個の短尺の案内リブ7が相対 向して突設されている。
【0004】 一方、前記スライドプレート2は、その中央部に図示せぬシートベルトを車室 内に取り出すための取出口8が形成されており、また両側部が長手方向に沿って 曲折形状とされ、その一方の先端が一方の案内リブ7の内面に当接する。また、 他方の先端部には他方の案内リブ7の内面に摺接する摺動リブ9が長手方向に延 設されると共に、同案内リブ7の先端には同側部の内面が当接するように構成さ れている。
【0005】 かかる構成により、図6及び図7に示した従来のシートベルト取出し用スライ ドプレートの取付構造の簡略化が図られ、ガーニッシュ本体1の成形時に発生し 易いヒケ等の発生がなく外観的に優れた製品が得られるばかりでなく、組立の容 易性及び高精度が確保できるというものである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかるに上述の取付構造によると、スライドプレートはガーニッシュ本体の案 内リブと密接な面当り状態で摺動することになり、そのため摺動抵抗が大きく操 作トルクにもばらつきが多く、シートベルトの取出しに支障を来すことがあり、 またガーニッシュ本体及びスライドプレートは共に可撓性の大きな合成樹脂製で あるため極めて変形し易いものであるのに加えて、上記スライドプレートの上記 案内リブに対する掛かり代が小さいため、車体に組付けるに当たって容易にスラ イドプレートが脱落してしまうという不具合があった。
【0007】 本考案の目的は、成形時におけるヒケ等の発生を防止することは勿論、組付け に当たってスライドプレートの脱落を無くし、しかもシートベルトの取出操作が 確実に且つスムースになされるシートベルト取出し用スライドプレートの取付構 造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、本考案は長手方向に沿って相対向する側壁部を有 し、中央部に開口部が形成された開断面構造の可撓樹脂製ガーニッシュ本体の裏 側に、中央部にシートベルトの取出口が長手方向に沿って形成されているスライ ドプレートを、長手方向に摺動自在に取り付けてなるシートベルト取出し用スラ イドプレートの取付構造において、ガーニッシュ本体の前記両側壁部にはスリッ トにより半包囲された舌状部を先端に有するスライドプレート案内用の短尺リブ が所定の間隔をおいて複数立設され、該案内用リブの前記舌状部のスライドプレ ート摺接面はスライドプレートを案内するようにスライドプレート側へ向かって 突出しており、スライドプレートの側端部は前記舌状部の突出面に当接する摺動 面と、前記舌状部の内側面にガーニッシュ本体側から係合する係合面とを有して なることを特徴としている。
【0009】
【作用】
ガーニュッシュ本体にスライドプレートを取り付けるときは、ガーニッシュ本 体の左右側壁部を弾性変形させて左右に僅かに開き、左右側壁部の内面から相対 向して立設された前記スライドプレート案内用リブの舌状部の内側面と突出面に 、スライドプレートの両端縁に形成された係合面と摺動面とがそれぞれ相対する ようにスライドプレートを嵌め込んだ後に、ガーニッシュ本体を原形に戻してス ライドプレートの取付けを完了する。
【0010】 取付けが完了したガーニッシュ本体とスライドプレートの係合・摺接部分では 、前記舌状部の突出面上にスライドプレートの摺動面が僅かな接触状態で接触し ており、舌状部の内側部分とスライドプレートの係合面との間には僅かに間隙が のこされている。従って、スライドプレートがガーニッシュ本体の裏側において 長手方向に摺動するとき、スリットに半包囲された舌状部の突出面が僅かな突出 領域で弾性的にたわみながらスライドプレートの摺動面と接触するだけであるた め両者間の摩擦抵抗が小さく、摺動トルクのばらつきも極めて小さくなり円滑な 摺動が確保される。
【0011】 また、スライドプレートが取り付けられたガーニッシュ本体を車体に組付ける にあたり、ガーニッシュ本体の側壁部に予期せぬ外力が加わったとしても、スラ イドプレートの係合面が舌状部の内側部分に係合して、ガーニッシュ本体の側壁 部が開くことを阻止し、その結果、スライドプレートがガーニッシュ本体から簡 単には脱落することをなくしている。
【0012】
【実施例】
以下、本考案の代表的な実施例を図面に基づいて具体的に説明する。 図1〜図5は同実施例に関し、図1は裏面にスライドプレートを取り付けたガ ーニッシュ本体の正面図であり、図2は図1におけるA−A線の矢視断面図、図 3は前記ガーニッシュ本体の裏側に立設されるスライドプレート案内用リブの平 面図、図4は同リブの正面図、図5は同案内用リブの舌状部とスライドプレート との摺接部分の拡大断面図である。
【0013】 これらの図において、10は可撓性樹脂製のガーニッシュ本体であり、長手方 向に沿った両側部は同方向に折り曲げられて相対向する側壁部11が形成されて おり、平面状の本体中央にはスライドプレート露出用の開口部12が形成され、 断面が略凹字状の開断面構造をもつ長尺部材からなる。同ガーニッシュ本体10 を正面から見ると、全体が図1に示すように長手方向の一端から他端にかけて漸 次幅広に構成されている。また、前記左右側壁部11の対向面には、それぞれ短 尺のスライドプレート案内用リブ13が長手方向に所定の間隔をおいて複数個立 設されている。
【0014】 前記スライドプレート案内用リブ13の先端部には、それぞれ図3に示すよう にコ字状のスリット14により三方が囲まれた舌状部15が形成されている。こ の舌状部15のガーニッシュ本体10の側壁側(内側)の部分15aが図2に示 すように後述するスライドプレート20の取付け側に最も突出しており、同内側 部分15aから先端に向けて漸次肉薄に形成されると共に、図4に示すようにス ライドプレート20の摺動方向に沿って凸曲面15bをなすように形成されてい る。この凸曲面15bが本考案の突出面に相当する。
【0015】 スライドプレート20は前記ガーニッシュ本体10と同様に可撓性樹脂からな り、ガーニッシュ本体10の裏側の長手方向に摺動自在に取り付けられる部材で ある。その形状は前記ガーニッシュ本体10の裏面に沿う形状とされ、断面がガ ーニッシュ本体10と同様に略凹字状の開断面構造とされている。該スライドプ レート20の平面部中央には図示せぬシートベルトの取出し口21が形成されて おり、また同スライドプレート20の幅方向の両端縁22は、長手方向に沿って 、上記スライドプレート案内用リブ13に形成された舌状部15の内側部分15 aの内側面に係合する縁部係合面22aと、舌状部15の凸曲面15bに当接す る縁部摺動面22bとが形成されて段部形状をなしている。そして、前記左右の 縁部係合面22a,22a間の間隔は前記左右の舌状部15,15の内側部分1 5a,15aの内側面間の寸法よりも僅かに大きく設定され、通常、前記舌状部 15の内側部分15aには前記左右の縁部係合面22aが積極的に当接されない ようにされている。
【0016】 上記構成において、ガーニュッシュ本体10にスライドプレート20を取り付 けるときは、ガーニッシュ本体10の左右側壁部11を弾性変形させて左右に僅 かに開き、左右側壁部11の内面から相対向して立設された前記スライドプレー ト案内用リブ13の舌状部15の内側部分15aと凸曲面15bに、スライドプ レート20の両端縁22に形成された前記縁部係合面22aと縁部摺動面22b とがそれぞれ相対するようにスライドプレート20を嵌め込んでから、ガーニッ シュ本体10を原形に戻すとスライドプレート20の取付けが完了する。
【0017】 図5は前記案内用リブ13の舌状部15とスライドプレート20との係合・摺 接部分の拡大断面図を示しており、上述のようにして取付けを完了したガーニッ シュ本体10とスライドプレート20の係合・摺接部分では、スライドプレート 案内用リブ13から突出する舌状部15の凸曲面15b上にスライドプレート2 0の縁部摺動面22bが僅かな領域で接触し、舌状部15の内側部分15aとス ライドプレート20の縁部係合面22aとの間には僅かに間隙が形成されている 。従って、スライドプレート20がガーニッシュ本体10の裏側において長手方 向に摺動するとき、各スライドプレートの案内用リブ13とスライドプレート2 0は点状に接触するだけであるため両者間の摩擦抵抗が小さく、摺動トルクのば らつきも極めて少なくなり円滑な摺動が確保される。
【0018】 また、スライドプレート20が取り付けられたガーニッシュ本体10を車体に 組付けるときに、ガーニッシュ本体10の側壁部11に予期せぬ外力が加わった としても、スライドプレート20の縁部係合面21aが舌状部15の内側部分1 5aに係合して、ガーニッシュ本体10の側壁部11が開くことを阻止し、その 結果、スライドプレート20がガーニッシュ本体10から簡単には脱落すること がなくなる。
【0019】 なお、本考案は図示例に限定されるものではなく、その特徴とする点はガーニ ッシュ本体とスライドプレートとの摺動部が僅かな接触領域で弾性的にたわみな がら接触することにあり、且つガーニッシュ本体の多少の変形に対してスライド プレートが脱落しないような係合構造をもつ構成であれば種々の変形が可能であ り、例えば舌状部の突出面を曲面とせずに単なる円錐面としてもよい。また、摺 動部は狭幅の線接触や微小面積の面接触でもよく、更には上記取付け構造を左右 側壁部のうちのいずれか一方にだけ適用するようにしてもよい。
【0020】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案によれば構成が簡単であるため、成形 が容易で且つ外観に優れた製品が得られ、しかもガーニッシュ本体とスライドプ レートの摺動部が僅かな接触領域により、弾性的にたわみながら接触する構造と されているため摩擦抵抗が小さく、従って摺動トルクのばらつきも少なくなり円 滑な摺動が約束され、また前記スライドプレートの摺動部にはガーニッシュ本体 が変形し難いように係合するガーニッシュ本体との係合面が形成されているため 、スライドプレートが取り付けられたガーニッシュ本体を車体に組付けるにあた って多少無理な力が加わっても、スライドプレートがガーニッシュ本体から外れ るようなことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の代表的な取付け構造をもつガーニッシ
ュ本体とスライドプレートとの取付け状態を示す概略平
面図である。
【図2】図2におけるA−A線の矢視断面図である。
【図3】同ガーニッシュ本体のスライドプレート案内用
リブの平面図である。
【図4】同リブの断面図である。
【図5】同ガーニッシュ本体とスライドプレートの摺動
・係合部を示す図2の矢印B部における拡大断面図であ
る。
【図6】従来の改良された取付け構造をもつガーニッシ
ュ本体とスライドプレートとの取付け状態を示す概略平
面図である。
【図7】同ガーニッシュ本体のスライドプレート案内用
リブの平面図である。
【符号の説明】
1 ガッーニッシュ本体 2 スライドプレート 3 露出用開口 4 平面部 5,6 側壁部 7 案内リブ 8 取出し口 9 摺動リブ 10 ガーニッシュ本体 11 側壁部 12 開口部 13 スライドプレート案内用リブ 14 スリット 15 舌状部 15a 内側部分 15b 凸曲面(突出面) 20 スライドプレート 21 取出し口 22 側縁部 22a 係合面 22b 摺動面

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に沿って相対向する側壁部11
    を有し、中央部に開口部12が形成された開断面構造の
    可撓樹脂製ガーニッシュ本体10の裏側に、中央部にシ
    ートベルトの取出口21が長手方向に沿って形成されて
    いるスライドプレート20を、長手方向に摺動自在に取
    り付けてなるシートベルト取出し用スライドプレートの
    取付構造において、 ガーニッシュ本体10の前記両側壁部11にはスリット
    14により半包囲された舌状部15を先端に有するスラ
    イドプレート案内用の短尺リブ13が所定の間隔をおい
    て複数立設され、該案内用リブ13の前記舌状部15の
    スライドプレート摺接面はスライドプレート20を案内
    するようにスライドプレート20側へ向かって突出して
    おり、 スライドプレート20の側縁部22は前記舌状部の突出
    面15bに当接する摺動面22bと、前記舌状部15の
    内側面にガーニッシュ本体側から係合する係合面22a
    とを有してなることを特徴とするシートベルト取出し用
    スライドプレートの取付構造。
JP1992000913U 1992-01-14 1992-01-14 シートベルト取出し用スライドプレートの取付構造 Expired - Lifetime JP2560466Y2 (ja)

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