JP2018150028A - 車両用ピラートリムアッセンブリ - Google Patents

車両用ピラートリムアッセンブリ Download PDF

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Abstract

【課題】 ピラートリムとアジャスタカバーとの間の異音発生を防止できる耐久性の高い車両用ピラートリムアッセンブリを提供する。【解決手段】ピラートリム10は、主壁11と、その幅方向両側に連なる一対の側壁12とを有している。主壁11には開口13が形成されている。アジャスタカバー20は、ピラートリム10の車外側から開口13を塞いでいる。ピラートリム10の一対の側壁12には、それぞれ上下方向に間隔をおいて複数のガイド部30が形成され、これらガイド部30と主壁11との間にアジャスタカバー10の両側縁部がスライド可能に挿入されている。各ガイド部30は、側壁12と一体で側壁12から主壁11の幅方向中央に向かって突出するガイドリブ31と、このガイドリブ31に一体に形成された凸部32とを有している。凸部32の突出部32a(弾性爪部)が、アジャスタカバー20の側縁部を、弾性力をもって主壁11に向かって押し付ける。【選択図】 図4

Description

本発明は、ピラートリムとアジャスタカバーを備えた車両用ピラートリムアッセンブリに関する。
一般の車両のピラー構造は、ピラーパネルと、このピラーパネルの車室側に配置されたピラートリムと、これらピラーパネルとピラートリムとの間に内蔵されたシートベルトアジャスタ機構とを備えている。
ピラートリムは開口を有し、アジャスタ機構はこの開口を塞ぐアジャスタカバーを有している。シートベルトは、アジャスタカバーに形成された導出口とピラートリムの開口を通って室内に導出されるようになっている。
上記アジャスタカバーは、ピラートリムに形成されたガイド構造により、ピラートリムに対して上下方向にスライド可能に支持されている。
特許文献1に開示されたガイド構造は、ピラートリムの車外側の面に形成された上下方向に延びる一対のガイドレールを有している。これら一対のガイドレールにアジャスタカバーの両側縁部が挿入されている。
特許文献2に従来構造として開示された図8、図9に示すガイド構造は、ピラートリムの車外側の面に開口を挟んで形成された2列のガイド部を有している。各列は、上下方向に離間した複数のガイド部を有している。各ガイド部はL字形をなしており、アジャスタカバーの両側縁部が2列のガイド部に挿入されている。
上述のガイド構造では、アジャスタカバーを円滑にスライドさせるために、ピラートリムのガイド構造とアジャスタカバーの両側縁部との間にクリアランスを設定する必要がある。このクリアランスにより、車両振動に伴う叩き音が発生することがある。
特許文献2の図1〜図6に開示されたガイド構造では、ピラートリムの開口の両側縁にガイド部がインテグラルヒンジ(樹脂ヒンジ)を介して回動可能に支持されている。このガイド部は弾性爪部を有しており、この弾性爪部がアジャスタカバーを弾性力で押さえている。
特開2009−1141号公報 特開2000−71897号公報
特許文献2の図1〜図6に示すガイド部は、弾性爪部がアジャスタカバーの側縁部を弾性力で押さえることによりクリアランスを無くしているので、叩き音等の異音を防止できるが、このガイド部は脆弱であり、耐久性に劣る。
上記課題を解決するために、本発明は、上下方向に延びる主壁とこの主壁の幅方向両側に連なり車外側に突出する一対の側壁とを有して横断面略コ字形をなすとともに、上記主壁に開口を有するピラートリムと、上記ピラートリムの車外側に上記開口を塞ぐようにして配置され、上記ピラートリムに上下方向にスライド可能に支持されたアジャスタカバーと、を備え、シートベルトが上記アジャスタカバーに形成された導出口から上記ピラートリムの開口を経て車室へと導出されるようにしたピラートリムアッセンブリにおいて、
上記ピラートリムの上記一対の側壁には、それぞれ上下方向に間隔をおいて複数のガイド部が形成され、これらガイド部と上記主壁との間に上記アジャスタカバーの両側縁部がスライド可能に挿入されており、各ガイド部は、上記側壁と一体をなし上記側壁から上記主壁の幅方向中央に向かって突出するガイドリブと、このガイドリブに一体に形成された弾性爪部とを有し、上記弾性爪部が、上記アジャスタカバーの側縁部を、弾性力をもって上記主壁に向かって押し付けることを特徴とする。
上記構成によれば、ガイド部の弾性爪部がアジャスタカバーの側縁部を弾性力をもって押さえるので、アジャスタカバーのスライド性能を損なうことなくガイド部とアジャスタカバーの間のクリアランスを無くすことができ、叩き音等の異音の発生を防止することができる。また、弾性爪部がピラートリムの側壁と一体をなすガイドリブに形成されており、強固に支持されているので、ガイド部は高い耐久性を有している。
好ましくは、上記ガイドリブが板形状をなし、上記ガイドリブの一方の面には凸部が一体に形成され、この凸部が上記ガイドリブの側縁から上記主壁の幅方向中央に向かって突出し、この突出した部位が上記弾性爪部として提供されている。
上記構成によれば、弾性爪部の支持強度をさらに高めることができる。
好ましくは、上記ガイドリブの側縁には切欠が形成されており、上記弾性爪部がこの切欠内に配置されている。
上記構成によれば、弾性爪部をピラートリムの側壁に接近させて配置することができる。
好ましくは、上記ガイドリブにおける上記一方の面には、カバー部が一体に形成されており、このカバー部は、上記弾性爪部の車外側および先端側を覆っている。
上記構成によれば、アジャスタカバーを車幅方向車外側からピラートリムに組み付ける際に、アジャスタカバーの側縁部による弾性爪部の損傷を防ぐことができる。
好ましくは、上記ガイドリブは、上記主壁と間隔をおいて対向する端縁部を有し、この端縁部から上下方向に延びる押さえ片が形成されており、この押さえ片が、上記弾性爪部として提供されている。
上記構成によれば、アジャスタカバーに車外方向の荷重が加わった時に、押さえ片だけでなくガイドリブの端縁部でも荷重を受け止めることができ、押さえ片の塑性変形を回避できる。
好ましくは、上記押さえ片は、上記ガイドリブの端縁部から先端に向かって上記主壁に近づくように傾斜している。
上記構成によれば、押さえ片の先端部がアジャスタカバーに当接するとき、押さえ片の弾性変形を伴うことになるため、確実にアジャスタカバーに弾性力を付与することができる。
好ましくは、上記押さえ片は、上記ガイドリブの端縁部から先端に向かって上記主壁に近づくように傾斜し、その途中で先端に向かって上記主壁から遠ざかるように傾斜しており、「く」字形状をなしている。
上記構成によれば、「く」字形状をなす押さえ片の屈曲部がアジャスタカバーに確実に弾性力を付与することができる。また、押さえ片の先端部に、射出成型に伴うパーティングライン等の尖り形状が生じている場合には、尖り形状を避けて押さえ片をアジャスタカバーに当接させることができる。これにより、アジャスタカバーを引っ掛かりなく滑らかにスライドさせることができる。
好ましくは、上記アジャスタカバーは、上記導出口が形成され上記ピラートリムの主壁に沿う主板部と、この主板部の幅方向両側に連なり車外側に突出する一対の側板部とを有して、横断面略コ字形をなしており、上記側板部が上記側縁部として提供され、上記側板部の車外側の縁面に上記弾性爪部が当たる。
好ましくは、上記ピラートリムの主壁の車外側の面には圧縮可能な緩衝材が固定されており、この緩衝材が上記アジャスタカバーに圧縮状態で接している。
上記構成によれば、ピラートリムの主壁とアジャスタカバーとの間の摺れ合いや当たりに伴う異音発生も防止することができる。
本発明によれば、ピラートリムのガイド部とアジャスタカバーの両側縁部との間のクリアランスを無くして異音発生を防止できるとともに、耐久性を高めることができる。
本発明の第1実施形態に係るピラートリムアッセンブリを車外側から見た斜視図である。 同ピラートリムアッセンブリのピラートリムを車外側から見た斜視図である。 同ピラートリムアッセンブリのアジャスタカバーを車外側から見た斜視図である。 図1のIV−IV矢視断面図である。 図1のV−V矢視断面図である。 本発明の第2及び第3実施形態に係るピラートリムアッセンブリの背面図である。 同ピラートリムアッセンブリを車外側の車長方向後方から見た斜視図である。 (A)図7の円部VIIIAを拡大した斜視図である。(B)図6のVIIIB−VIIIB矢視断面図である。 同ピラートリムアッセンブリを車外側の車長方向前方から見た斜視図である。 図6のX−X矢視断面図である。
左座席側と右座席側のピラートリム
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、車両のピラー構造の一部を構成するピラートリムアセンブリ1を示す。最初にピラー構造全体を概略的に説明する。
ピラー構造は、車外側の金属製ピラーパネル(図示しない)と、車室側の樹脂製ピラートリム10(図にはアッパトリムのみ示す)と、これらピラーパネルとピラートリム10との間に配置されたシートベルトアジャスタ機構(図示しない)とを有している。
図1、図2に示すように、この実施形態で例示するピラートリム10は、左座席側のものであって、ピラーパネルに沿って上下方向に延びており、主壁11と、この主壁11の幅方向両側(車長方向両側)から車外側に突出した側壁12とを有し、略コ字状の横断面形状を有している。ピラートリム10の主壁11は下から上に向かって車室側に近づくように湾曲している。主壁11には開口13が形成されている。ピラートリム10は、例えばポリプロピレン(PP)等の樹脂を射出成形することによって構成されている。
シートベルトアジャスタ機構は、シートベルトの支持高さを調節するものであって、ピラーパネルに固定された金属製のスライドレールと、このスライドレールに上下方向のスライド可能に支持されたアジャスタ本体と、アジャスタ本体を所望高さでスライドレールにロックするロック手段(いずれも図示しない)と、アジャスタ本体に連結されピラートリム10の裏側(車外側)に上下方向のスライド可能に支持されたアジャスタカバー20と、アジャスタカバー20に支持されたロック解除用アジャスタノブ(図示しない)と、を有している。
図1、図3に示すように、アジャスタカバー20は、横断面略コ字状をなしており、ピラートリム10の主壁11に沿って上下方向に延びる主板部21と、この主板部21の幅方向両側から車外側に突出するとともにピラートリム10の側壁12に沿って延びる一対の側板部22(側縁部)とを有している。主板部21は長方形の薄い平板形状をなし、ピラートリム10の開口13を塞いでいる。主板部21の中央部には導出口23が形成されている。一対の側板部22はピラートリム10の側壁12より低い。
ピラーパネルの下端部に設けられた図示しないシートベルト巻取り装置から延びるシートベルトは、アジャスタ本体のベルトガイドに掛けられ、アジャスタカバー20の導出口23とピラートリム10の開口13を通って車室内へと導出されている。
本発明で定義するピラートリムアッセンブリ1は、上述したピラートリム10とアジャスタカバー20とからなる。
次に、ピラートリム10においてアジャスタカバー20を上下方向にスライド可能に支持するガイド構造について説明する。
図1、図2に示すように、ピラートリム10の両側壁12にはそれぞれ、上下方向に間隔をおいて複数(本実施形態では3つ)のガイド部30が側壁12と一体をなして形成されている。
図4に示すように、各ガイド部30は、ピラートリム10の側壁12の内側の面に、側壁12と直交して連なりほぼ水平をなす板形状のガイドリブ31を有している。ガイドリブ31はピラートリム10の幅方向(車長方向)の中央に向かって突出しており、その側縁の基端部(主壁11側の端部)には切欠31aが形成されている。
ガイドリブ31の基端部における一方の面(上下いずれかの面)には、ピラートリム10の幅方向に延びる細長い凸部32が一体に形成されている。この凸部32は、ガイドリブ31の切欠31aに向かって突出しており、この凸部32の突出部32aが弾性爪部として提供される。
上記ガイドリブ31の上記一方の面(凸部32が形成されている面)には、凸部32の近傍においてカバー部33が形成されている。このカバー部33は、突出部32aの車外側と先端側を覆っている。
ガイドリブ31の車外側の縁は補強リブ34を介してピラートリム10の側壁12の車外側の縁に連なっている。
アジャスタカバー20の両側板部22(両側縁部)は、ピラートリム10の2列のガイド部30に嵌められて、上下方向にスライド可能に支持される。各ガイド部30において突出部32aが、アジャスタカバー20の側板部22の車外側の縁面を弾性変形を伴って主壁11に向かって押している。これにより、アジャスタカバー20の両側板部22はガイド部30にクリアランス無く挿入支持されるので、車両振動に伴う叩き音の発生を防止することができる。また、ピラートリム10とアジャスタカバー20に製造誤差があっても、突出部32aの弾性変形で吸収できるので、アジャスタカバー20は上下方向に円滑にスライドすることができる。
上記突出部32aはガイドリブ31に形成されており、しかもガイドリブ31の一方の面に一体に形成された凸部32を延長させることにより構成されているので、強固に支持されており、長期使用に耐えるものである。
次に、アジャスタカバー20のピラートリム10への組み付け工程について説明する。アジャスタカバー20をピラートリム10の車外側に配置した状態で、アジャスタカバー20の一方の側板部22を、一方の側壁12に形成されたガイド部30に嵌め込む。具体的には、突出部32aと主壁11との間に挿入する。
この状態で、アジャスタカバー20をピラートリム10に向かって押し込むと、アジャスタカバー20の他方の側板部22がガイドリブ31の側縁を滑りながら主壁11に近づく。この過程では、アジャスタカバー20の他方の側板部が弾性変形するとともに、ピラートリム10の両側壁12が弾性変形して広げられる。
上記他方の側板部22は、さらにガイド部30のカバー部33を滑り、この他方の側板22がカバー部33の先端から外れた時に、アジャスタカバー20とピラートリム10が弾性復帰し、他方の側板部22の縁面に突出部32aが当たった状態になる。
上記組み付けの際に、突出部32aはカバー部33で覆われていて直接側板部22が当たらないので、突出部32aの損傷を防止できる。
図2、図5に示すように、ピラートリム10の主壁11の車外側の面には、開口13の上下において幅方向に延びる突条14,15が形成されている。これら突条14,15に隣接する面領域には、不織布等からなる緩衝材40が溶着または接着により固定されている。この緩衝材40において突条14,15に対応する部位が車外側に突出しており、この部位がアジャスタカバー20の主板部21に圧縮状態で接している。この緩衝材40によって、ピラートリム10の主壁11とアジャスタカバー20の主板部21との間の異音発生を防止することができる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態については、上記実施形態と異なる構成だけを説明することとし、同様な構成部分には同一符号を付してその説明を省略する。
[第2実施形態]
図6〜図8は、本発明の第2実施形態を示す。この実施形態では、上記凸部に代えて押さえ片がガイドリブに設けられている。
図7に示すように、この実施形態で例示するピラートリム10は右座席側のものであって、ガイド部30B,30Cのうちガイド部30Bがこの実施形態に該当する。ガイド部30Bのガイドリブ31は、主壁11側に、切欠き31aに面するとともに主壁11と間隔を置いて対向する端縁部31bを有している。端縁部31bには、板状の押さえ片34(弾性爪部)が設けられており、上下方向に延びている。
押さえ片34は、ガイドリブ31の端縁部31bから上方へ突出させてもよく、下方へ突出させてもよい。図6に示すように、この実施形態では、ピラートリム10における上下方向の上段部両側のガイド部30Bでは、下方へ突出させ、中段及び下段の前側のガイド部30Bでは上方に突出させている。
図8、図7に示すように、各ガイド部30Bの押さえ片34は、端縁部31b側の基端から上方又は下方の先端に向かって主壁11に近づくようにわずかに傾斜している。図8(A)に示すように、押さえ片34の上下方向の基端部はガイドリブ31と一体をなし、車長方向の基端部は側壁12と一体をなしている。押さえ片34と端縁部31bにおけるピラートリム10の幅方向(車長方向)中央側の面は、段差無く連なっている。
図8(A)、図8(B)に示すように、押さえ片34の主壁11と対向する面はガイド面34aを構成している。ガイド面34aは、ガイドリブ31の端縁部31bにおける主壁11と対向する面(端縁面)と段差無く連なっている。ガイド面34aにおける、ピラートリム10の幅方向の中央寄りの部分には、主壁11側に突出して上下方向に延びるかまぼこ形の突起部34bが設けられている。
ピラートリム10にアジャスタカバー20が組み付けられたとき、押さえ片34の上下方向の先端部において突起部34bが側板部22の車外側の縁面に当接している。押さえ片34は、ガイドリブ31の端縁部31bから主壁11に近づくように傾斜しているため、車外側に撓んだ状態、すなわち弾性変形した状態となる。したがって、押さえ片34の弾性力がアジャスタカバー20の側板部22に確実に付与され、アジャスタカバー20の側板部22を主壁11に向かって押し付けることができる。これにより、アジャスタカバー20の主板部21は、主壁11の突条14,15(図7)に緩衝材40(図5参照)を介して押し当てられる。
押さえ片34の上下方向の基端部は、ガイドリブ31の端縁部31bと一体に設けられているため、アジャスタカバー20に車室側から車外方向の荷重が加わった時に、押さえ片34だけでなく端縁部31bも荷重を受け止めることになる。そのため、押さえ片34の塑性変形を防ぐことができる。
[第3実施形態]
図6、図9、図10は、この発明の第3実施形態を示す。この実施形態においては、弾性爪部である押さえ片の縦断面を「く」字形状に形成している。
図6、図9に例示の右座席側のピラートリム10におけるガイド部30B,30Cのうち、ガイド部30Cがこの実施形態に該当する。ガイド部30Cは、ピラートリム10における車長方向後側の下段に位置している。図9に示すように、ガイド部30Cのガイドリブ31は、衝突緩衝構造35の一部を構成している。このガイドリブ31の端縁部31bから押さえ片34が下方に突出している。
図9、図10に示すように、押さえ片34は、端縁部31bから下方に向かって主壁11に近づくよう傾斜する可撓部34xと、可撓部34xに連なり下方に向かって主壁11から遠ざかるように傾斜する反り返り部34yとを有している。押さえ片34の縦断面は、可撓部34xと反り返り部34yにより「く」字形状をなしている。主壁11に対するそり返り部34yの傾斜角度は、主壁11に対する可撓部34xの傾斜角度より大きい。尚、可撓部34xの傾斜角度の方を大きくしてもよく、可撓部34xと反り返り部34yの傾斜角度を同じにしてもよい。
ピラートリム10にアジャスタカバー20が組み付けられた状態において、可撓部34xと反り返り部34yとが交わる屈曲部の主壁11側が、アジャスタカバー20の側板部22の車外側の縁面に当接している。この当接状態において、可撓部34xは車外側に弾性変形しているため、押さえ片34の弾性力により側板部22は主壁11に向かって押し付けられることになる。
上述したように、ピラートリム10は射出成形により製作されるため、押さえ片34の先端部に成形金型の合わせ目であるパーティングラインが生じてしまう場合がある。その場合、パーティングラインの尖り形状がアジャスタカバー20に引っ掛かると、アジャスタカバー20の滑らかなスライドの妨げとなり得る。そこで、この実施形態のように押さえ片34を「く」字形状にすれば、パーティングラインの尖り形状を避けて押さえ片34とアジャスタカバー20とを当接させることができる。これにより、アジャスタカバー20をより確実に滑らかにスライドさせることができる。
この実施形態では、押さえ片34のガイド面34aに第2実施形態で設けた突起部34bが設けられていないが、突起部を設けてもよい。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において各種の変形例を採用することができる。
本発明は、ピラートリムとアジャスタカバーとを備えたピラートリムアッセンブリに適用することができる。
1 ピラートリムアッセンブリ
10 ピラートリム
11 主壁
12 側壁
13 開口
20 アジャスタカバー
21 主板部
22 側板部(側縁部)
23 導出口
30,30B,30C ガイド部
31 ガイドリブ
31a 切欠
31b 端縁部
32 凸部
32a 突出部(弾性爪部)
33 カバー部
34 押さえ片(弾性爪部)
34x 可撓部
34y 反り返り部
40 緩衝材

Claims (9)

  1. 上下方向に延びる主壁とこの主壁の幅方向両側に連なり車外側に突出する一対の側壁とを有して横断面略コ字形をなすとともに、上記主壁に開口を有するピラートリムと、
    上記ピラートリムの車外側に上記開口を塞ぐようにして配置され、上記ピラートリムに上下方向にスライド可能に支持されたアジャスタカバーと、
    を備え、シートベルトが上記アジャスタカバーに形成された導出口から上記ピラートリムの開口を経て車室へと導出されるようにしたピラートリムアッセンブリにおいて、
    上記ピラートリムの上記一対の側壁には、それぞれ上下方向に間隔をおいて複数のガイド部が形成され、これらガイド部と上記主壁との間に上記アジャスタカバーの両側縁部がスライド可能に挿入されており、
    各ガイド部は、上記側壁と一体をなし上記側壁から上記主壁の幅方向中央に向かって突出するガイドリブと、このガイドリブに一体に形成された弾性爪部とを有し、
    上記弾性爪部が、上記アジャスタカバーの側縁部を、弾性力をもって上記主壁に向かって押し付けることを特徴とする車両用ピラートリムアッセンブリ。
  2. 上記ガイドリブが板形状をなし、上記ガイドリブの一方の面には凸部が一体に形成され、この凸部が上記ガイドリブの側縁から上記主壁の幅方向中央に向かって突出し、この突出した部位が上記弾性爪部として提供されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ピラートリムアッセンブリ。
  3. 上記ガイドリブの側縁には切欠が形成されており、上記弾性爪部がこの切欠内に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用ピラートリムアッセンブリ。
  4. 上記ガイドリブにおける上記一方の面には、カバー部が一体に形成されており、このカバー部は、上記弾性爪部の車外側および先端側を覆っていることを特徴とする請求項3に記載の車両用ピラートリムアッセンブリ。
  5. 上記ガイドリブは、上記主壁と間隔をおいて対向する端縁部を有し、この端縁部から上下方向に延びる押さえ片が形成されており、
    上記押さえ片が、上記弾性爪部として提供されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ピラートリムアッセンブリ。
  6. 上記押さえ片は、上記ガイドリブの端縁部から先端に向かって上記主壁に近づくように傾斜していることを特徴とする請求項5に記載の車両用ピラートリム。
  7. 上記押さえ片は、上記ガイドリブの端縁部から先端に向かって上記主壁に近づくように傾斜し、その途中で先端に向かって上記主壁から遠ざかるように傾斜しており、「く」字形状をなしていることを特徴とする請求項5に記載の車両用ピラートリム。
  8. 上記アジャスタカバーは、上記導出口が形成され上記ピラートリムの主壁に沿う主板部と、この主板部の幅方向両側に連なり車外側に突出する一対の側板部とを有して、横断面略コ字形をなしており、上記側板部が上記側縁部として提供され、上記側板部の車外側の縁面に上記弾性爪部が当たることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の車両用ピラートリムアッセンブリ。
  9. 上記ピラートリムの主壁の車外側の面には圧縮可能な緩衝材が固定されており、この緩衝材が上記アジャスタカバーに圧縮状態で接していることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の車両用ピラートリムアッセンブリ。
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Cited By (4)

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