JP6315186B2 - プルポケットの取付構造 - Google Patents

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本発明は、ドアトリムのアームレストに取り付けられるプルポケットの取付構造に関する。
自動車のドアパネルの車室内側(内側)には、内装材としてドアトリムが備えられている。ドアトリムは、クリップなどによりドアインナパネルに固定されることでドアパネルに装着される。ドアトリムには、乗員の肘掛として用いられるアームレスト部が車室側に張り出して形成され、アームレスト部には上方が開口する容器形状のプルポケットが設けられている。プルポケットは、ドアを閉める際の把手として用いられ、乗員が開口に指を入れてドアを引き込む際に使用される。
プルポケットは、ドアを引き込む際の荷重を受けるため、ドアインナパネル側のブラケットに対して固定され、取り付き剛性が保たれている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された構造では、ドアインナパネルに固定された金属製のブラケットに設けた取付孔に、プルハンドルボックス(プルポケット)の下面に一体に設けた係合爪を係合させることで、プルハンドルボックスがドアパネル側に固定され、取り付き剛性が保たれる構成となっている。
しかし、特許文献1に記載された技術では、部品精度のばらつき等によってドアインナパネル側の取付孔とプルハンドルボックス側の係合爪との位置関係がずれると、組み付け性が悪化し、組付けられなくなる虞がある。また、無理に組付けようとするとドアトリムやプルハンドルボックスが変形し、互いの合わせ部に隙間が生じて見栄えが悪くなることが考えられる。このため、ドアインナパネル側の取付孔とプルハンドルボックス側の係合爪の精度を正確に保つ必要があり、部品管理のコストが嵩む虞があるのが現状である。
また、通常、ドアトリムは、プルハンドルボックスを組み付けた状態で、ドアインナパネルに対して横方向から装着されるが、特許文献1の構造では、ドアトリムの装着方向(横方向)とプルハンドルボックスの係合爪の差し込み方向(上下方向)とが異なるため、ドアトリムをドアインナパネルに装着した後でプルハンドルボックスだけを別で組み付ける必要がある。そのため作業工数が増加してしまうという問題が生じると考えられ、改善の余地があった。
特開2008−195340号公報
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、簡単な構成で、プルポケットのブラケットへの組み付け性を向上させ、作業工数を低減することができるプルポケットの取付構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に係る本発明のプルポケットの取付構造は、上方が開口した容器形状に形成されてドアトリムのアームレスト部に組み付けられるとともに、下部がドアトリム内で前記ドアインナパネルに固定されたブラケットに取り付けられるプルポケットの取付構造であって、前記プルポケットは、その底面から突出されて前記ブラケットに係止される係止部を有し、前記ブラケットは、ドアインナパネル側から車幅方向内側に延設される支持面部と、当該支持面部において車幅方向外側へ向かって斜め上方に切り起こされるとともに上下に弾性変形可能な切り起し片とを有し、前記切り起し片は、前記プルポケットが前記ブラケットに取り付けられる際に、下方へ弾性変形されて前記係止部の車幅方向外側への移動を許容し、前記プルポケットが前記ブラケットに取り付けられた状態で、前記係止部に車幅方向内側から係止されて前記プルポケットに作用する車幅方向内側への荷重を支持することを特徴とする。
請求項1に係る本発明では、プルポケットがブラケットに取り付けられる際に、切り起し片が下方へ弾性変形されて係止部の車幅方向外側への移動が許容され、プルポケットが移動する。プルポケットがブラケットに取り付けられた状態で、切り起し片が係止部に車幅方向内側から係止され、プルポケットに作用する車幅方向内側への荷重が支持される。
このため、簡単な構成で、プルポケットのブラケットへの組み付け性を向上させ、作業工数を低減することが可能になる。
そして、請求項2に係る本発明のプルポケットの取付構造は、請求項1に記載のプルポケットの取付構造において、前記切り起し片は、車両の前後方向に延びて前記係止部に係止される縁辺部を有し、前記縁辺部が前記係止部よりも車両前後方向に長く形成されていることを特徴とする。
請求項2に係る本発明では、切り起し片の縁辺部が係止部よりも車両前後方向に長く形成されているので、切り起し片の位置と係止部の位置との車両の前後方向のずれを吸収することができる。
また、請求項3に係る本発明のプルポケットの取付構造は、請求項1または請求項2に記載のプルポケットの取付構造において、前記ブラケットは、前記切り起し片に対向して車幅方向の内側に向けて突出される係止片を有するとともに、前記支持面部が車幅方向の中間部分に設けた屈曲部で車幅方向内側に向かって下方に傾斜するよう屈曲され、前記プルポケットの前記係止部は、前記プルポケットが前記ブラケットに取り付けられた状態で、前記係止片と対向する穴部を有し、前記ブラケットに車幅方向への圧縮荷重が作用した際に、前記ブラケットの前記支持面部が前記屈曲部を起点に折れ曲がると共に、前記係止片が前記係止部の前記穴部に挿入されて係止されることを特徴とする。
請求項3に係る本発明では、側面衝突等により、ブラケットに車幅方向への圧縮荷重が作用した際に、ブラケットの支持面部が屈曲部を起点に折れ曲がり、係止片がプルポケットの係止部の穴部に挿入されて係止されるため、プルポケットがブラケットから外れて飛び出すことがない。
また、請求項4に係る本発明のプルポケットの取付構造は、請求項3に記載のプルポケットの取付構造において、前記係止片は、車幅方向の内側に向かい漸次幅が狭くなり、先端部が角部とされていることを特徴とする。
請求項4に係る本発明では、車幅方向に作用する圧縮荷重の方向がばらついても、係止片の角部が係止部に当たり、漸次幅が広がる部位で係止部に係止する。
本発明のプルポケットの取付構造は、簡単な構成で、プルポケットのブラケットへの組み付け性を向上させ、作業工数を低減することが可能になる。
本発明の一実施例に係るプルポケットの取付構造を適用したドアの外観図である。 図1中の断面図である。 図1中の分解斜視状況を表す外観図である。 ブラケットの外観図である。 プルポケットの外観図である。 プルポケットのブラケットへの取り付け動作の説明図である。 側面衝突時におけるプルポケットとブラケットの動作説明図である。 係止片と係止部の係止状態を説明する平面図である。
図1から図4に基づいてプルポケットの取付構造を説明する。
図1には本発明の本発明の一実施例に係るプルポケットの取付構造により取り付けられたプルポケットを備えたドアの外観、図2にはプルポケットの取付構造の断面状態、図3には図1中のドアの構成部材を分解して表す外観を示してある。
そして、図4にはドアインナパネルに固定されるブラケットを上方から見た外観、図5にはブラケットに取り付けられるプルポケットを底面側から見た外観を示してある。
図1から図3に示すように、自動車のドア1の車室内側には内装材としてドアトリム2が備えられている。ドアトリム2は、例えば、クリップによりドアインナパネル3に固定され、ドアパネルに装着されている。ドアトリム2には、乗員の肘掛として用いられるアームレスト部4が車室側に張り出して形成され、アームレスト部4には、上方が開口する容器形状のプルポケット5が設けられている。
プルポケット5はドアトリム2のアームレスト部4の上面に形成された開口に嵌合され、プルポケット5の上縁部が、例えば、爪を介してアームレスト部4の開口に固定されている。ドアトリム2にプルポケット5が組み付けられた状態で、ドアトリム2がドアインナパネル3側に装着される。
ドアインナパネル3の車室内側(車幅方向内側)にはブラケット6がビス7により固定され、ブラケット6にプルポケット5の底部が取り付けられる。ドアトリム2がドアインナパネル3側に装着され、ブラケット6にプルポケット5の底部が取り付けられることで、プルポケット5を備えたドアトリム2がドアパネルに装着される。
図2、図3に示すように、ブラケット6には切り起し片11が形成され、プルポケット5の底面には係止部12が備えられている。具体的には後述するが、ブラケット6の切り起し片11は上下方向に弾性変形自在に備えられ、弾性変形している状態で、プルポケット5の係止部12に係止している。プルポケット5は、底面側の係止部12がブラケット6の切り起し片11に係止されることで、ブラケット6を介してドアインナパネル3に支持された状態となる。
図2から図5に基づいてブラケット6及びプルポケット5の構造を具体的に説明し、切り起し片11、係止部12の構成を説明する。
ブラケット6は、上下方向に延設されてドアインナパネル3に固定される固定面部15と、固定面部15の上縁から連続して車室内側(車幅方向内側)に延びる支持面部16とを備えている。主に図4に示すように、支持面部16は、固定面部15の上縁に連続する基縁枠21と、基縁枠21の車両の前後方向の前後から車室内側に延びる一対の脇縁枠22と、脇縁枠22の先端部同士を連結する先端縁枠23とからなる四角状の枠形状に形成されており、その中央部には、開口部16aが設けられている。そして、先端縁枠23の車室内側の端縁には、下向きのフランジ縁24が形成されている。
また、支持面部16は、固定面部15から略水平に延設された状態から車幅方向の略中間部分で車室内側に向かい下方に傾斜するよう屈曲されている。具体的には、脇縁枠22が、車幅方向の略中間部の屈曲部22aを境に先端縁枠23側が斜め下方に屈曲形成されており、先端縁枠23が基縁枠21に対して下側に位置した状態となっている。つまり、支持面部16において、基縁枠21と脇縁枠22の屈曲部22aより車室外側(車幅方向外側)の部位が略水平とされ、脇縁枠22の屈曲部22aより車室内側の部位と先端縁枠23とが車室内側に向かって下方へ傾斜されている。
先端縁枠23には、車室外側に向けて切り起し片11が形成されている。切り起し片11は、先端縁枠23の開口部16a側の縁部を中心に上方に切り起こされて上下方向に弾性変形自在とされている。切り起し片11は、脇縁枠22の傾斜された面より上側に切り起こされた状態になっている。切り起し片11には、車両の前後方向に延びる縁辺部11aが備えられ、この縁辺部11aがプルポケット5の係止部12に係止するよう構成されている。そして、縁辺部11aは、部品の誤差等により係止部12の位置と切り起し片11の位置が車両の前後でずれた場合でも係止状態が維持できるように、係止部12よりも車両前後方向に長く形成されている。
また、ブラケット6の基縁枠21には、切り起し片11に対向して車室内側に向けて係止片26が形成されている。係止片26は、先端が角部26aとされて平面視で三角形状とされ、車幅方向の内側に向かい漸次幅が狭くなる形状となっている。詳細は後述するが、側面衝突等によって、ドアトリム2とドアインナパネル3の間隔が縮まった際に(ブラケットに車幅方向への圧縮荷重が作用した際に)、プルポケット5の係止部12の穴部13内に係止片26が係止されて、プルポケット5のブラケット6からの抜け外れが阻止される仕組みとなっている。
一方、プルポケット5の底面には、係止部12が備えられている。主に図5に示すように、係止部12は、穴部13を有するU字型に形成された引掛け具となっている。図2、図6に示すように、プルポケット5がブラケット6に取り付けられた状態(図6d参照)で、係止部12の穴部13は、切り起し片11及び係止片26に対向するよう設けられる。切り起し片11に対向する係止部12のU字状の車幅方向内側の縁部には、切り起し片11の縁辺部11aが嵌合する嵌合溝12aが形成されている。
尚、係止部の形状は、U字型の縁部を備えた引掛け具の形状に限らず、コ字型の縁部を備えると共に、コ字型の穴部を備えた引掛け具の形状を採用することも可能であり、係止部の形状は切り起し片11が係止される形状であれば任意である。
図6に基づいて、プルポケット5をブラケット6に組み付ける際のブラケット6の切り起し片11とプルポケット5の係止部12との状態を説明する。
図6は、プルポケット5がブラケット6に取り付けられる際の係止部12と切り起し片11の動きを示しており、図6(a)は、プルポケット5がブラケット6に取り付けられる前の状態、図6(b)および図6(c)は、プルポケット5が取り付けられる途中の状態、図6(c)はプルポケット5がブラケット6に取り付けられた状態を示している。
プルポケット5は、ドアトリム2(図示省略)に組み付けられた状態で、ドアインナパネル3(図示省略)に装着される。ドアトリム2は、ドアインナパネル3に対して車室内側(車幅方向内側)から装着されるため、プルポケット5は、ブラケット6に対して、車室内側から移動されて取り付けられる。
図6(a)に示すように、プルポケット5の係止部12をブラケット6の切り起し片11(ブラケット6の傾斜面)に対向させ、プルポケット5(ドアトリム2)を取り付け方向である車室外側(車幅方向外側)に移動させると、図6(b)に示すように、プルポケット5の係止部12のU字型の縁部の下端が切り起し片11に当接し、係止部12によって押されて切り起し片11が下方に弾性変形し始める。
プルポケット5(ドアトリム2)をさらに車室外側へ移動させると、図6(c)に示すように、プルポケット5の係止部12により、切り起し片11がさらに下側に押されて脇縁枠22(傾斜部分)より下方に弾性変形された状態となる。
このとき、切り起し片11は、弾性変形自在に備えられているので、プルポケット5の係止部12の高さに対し、ブラケット6の取付け高さがずれていても、上下方向のばらつきが切り起し片11により吸収される。
そして、さらにプルポケット5が車室外側に移動され、係止部12がブラケット6の切り起し片11の縁辺部11aを通過して開口部16a内に嵌まると、図6(d)に示すように、切り起し片11の弾性変形が解放され、弾性変形が解放される過程で縁辺部11aが嵌合溝12aに嵌合する。即ち、切り起し片11が弾性変形により係止部12に係止される。
これにより、切り起し片11によって係止部12が車両の上下方向及び車幅方向に規制され、プルポケット5がブラケット6に取り付けられる。
尚、上述した構成では、切り起し片11の車両の前後方向に延びる縁辺部11aがプルポケット5の係止部12に係止される構成となっており、縁辺部11aが係止部12より車両の前後方向に長く形成されているので、切り起し片11と係止部12との位置が部品精度のばらつき等によって車両の前後方向でずれていても、そのずれを吸収して組み付けることができる。
このように、本実施形態の構造であれば、プルポケット5(プルポケット5が装着されたドアトリム2)を車両の車室内側から外側に向けて移動させるだけの簡単な作業でプルポケット5をブラケット6に係止させることができる。即ち、ドアトリム2をドアインナパネル3に装着するときに、ほぼ自動的にプルポケット5をブラケット6に取り付けることが可能となる。
しかも、上下方向および車両前後方向においてブラケット6に対する係止部12の位置ずれを吸収できるので、プルポケット5とブラケット6の位置にばらつきがあっても、プルポケット5をドアインナパネル3のブラケット6に確実に組み付けることができる。従って、プルポケット5のブラケット6への組み付け性を向上させることができ、ひいては、ドアトリム2をドアインナパネル3へ装着する際の作業性が向上される。
尚、ドア1を閉める際にプルポケット5には、車室内側への荷重が作用するが、プルポケット5の係止部12がブラケット6の切り起し片11によって車室内側から支持されているので、プルポケット5に作用する荷重をブラケット6を介してドアインナパネル3で支持することができる。そのため、ドア1開閉操作持の剛性が損なわれることはない。
ところで、本実施形態におけるプルポケットの取付構造は、上記機能とは別に車両の側面衝突時において有用な機能を備えている。
図7、図8に基づいて、本実施例が備えるさらなる機能について以下で説明する。
図7には側面衝突時の状況を示しており、図7(a)は、側面衝突が生じる前の状態、図7(b)は、乗員が相対的に車両の外側に移動し始めた状態、図7(c)は、ドアトリム2とドアインナパネル3の隙間が縮まった状態である。また、図8にはブラケット6の係止片26が係止部12に係合した状態を説明する平面視を示してある。
通常の状態では、図7(a)に示すように、ドアインナパネル3とドアトリム2との間には、プルポケット5が収容されるのに十分な間隔があり、ブラケット6の車室内側の先端縁枠23(フランジ縁24)は、ドアトリム2とは離れた位置にある。
そして、側面衝突時等、車両の側方からドア1に衝撃が作用した場合、ドア1が車室内側へ変形されるとともに乗員31が相対的に車幅方向の外側に移動されるので、乗員31がドアトリム2に当接されドアトリム2が相対的に車室外側へ変形される。これにより、ドアトリム2とドアインナパネル3との間隔が狭まり、図7(b)に示すように、ドアトリム2の裏側の部位とブラケット6の先端縁枠23(フランジ縁24)とが当接された状態となる。
さらに、ドア1(ドアトリム2)の変形が進むと、図7(c)に示すように、ドアトリム2とドアインナパネル3の間隔がさらに縮まる。これにより、ブラケット6には、車幅方向での圧縮荷重が作用し、支持面部16の脇縁枠22が、屈曲部22aを起点にして先端縁枠23側の部位が衝撃を吸収しながら下方に折れ曲がる。
そして、プルポケット5がドアトリム2に当接されるとともに、プルポケット5の係止部12の穴部13にブラケット6の係止片26が挿入されて係止される(図8参照)。また、このときプルポケット5がブラケット6の係止片26とドアトリム2とで挟持された状態とされる。これにより、プルポケット5の上方への移動が規制される。
従って、側面衝突時等において、ドアトリム2とドアインナパネル3の間隔が縮まってブラケット6が折れ曲がっても(変形しても)、プルポケット5のブラケット6からの抜け外れが阻止され、プルポケット5がブラケット6から外れて飛び出すことがない。
図8に示すように、係止片26は、先端が角部26aとされて漸次幅が狭くなっているため、係止片26の角部26aが係止部12のU字型の穴部13に挿入され(当たり)、漸次幅が広がる部位で係止部12のU字型の穴部13に係止する。このため、ドアトリム2とドアインナパネル3の隙間が縮まる方向が車両の前後方向にばらついても、係止部12に係止片26を確実に係合させることができる。
上述のように、本発明のプルポケットの取付構造によれば、プルポケット5の組み付け性を向上させることができ、ドアトリム2の組み付け作業性を改善することができる。さらに、側面衝突時においては、衝突の衝撃を吸収しつつプルポケット5がドアトリム2から外れることを阻止することが可能となる。
本発明は、ドアトリムのアームレストに取り付けられるプルポケットの取付構造の産業分野で利用することができる。
1 ドア
2 ドアトリム
3 ドアインナパネル
4 アームレスト部
5 プルポケット
6 ブラケット
7 ビス
11 切り起し片
12 係止部
13 穴部
15 固定面部
16 支持面部
21 基縁枠
22 脇縁枠
23 先端縁枠
24 フランジ縁
26 係止片
31 乗員

Claims (4)

  1. 上方が開口した容器形状に形成されてドアトリムのアームレスト部に組み付けられるとともに、下部がドアトリム内でドアインナパネルに固定されたブラケットに取り付けられるプルポケットの取付構造であって、
    前記プルポケットは、その底面から突出されて前記ブラケットに係止される係止部を有し、
    前記ブラケットは、
    前記ドアインナパネル側から車幅方向内側に延設される支持面部と、当該支持面部において車幅方向外側へ向かって斜め上方に切り起こされるとともに上下に弾性変形可能な切り起し片とを有し、
    前記切り起し片は、
    前記プルポケットが前記ブラケットに取り付けられる際に、下方へ弾性変形されて前記係止部の車幅方向外側への移動を許容し、前記プルポケットが前記ブラケットに取り付けられた状態で、前記係止部に車幅方向内側から係止されて前記プルポケットに作用する車幅方向内側への荷重を支持する
    ことを特徴とするプルポケットの取付構造。
  2. 請求項1に記載のプルポケットの取付構造において、
    前記切り起し片は、
    車両の前後方向に延びて前記係止部に係止される縁辺部を有し、前記縁辺部が前記係止部よりも車両前後方向に長く形成されている
    ことを特徴とするプルポケットの取付構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載のプルポケットの取付構造において、
    前記ブラケットは、
    前記切り起し片に対向して車幅方向の内側に向けて突出される係止片を有するとともに、前記支持面部が車幅方向の中間部分に設けた屈曲部で車幅方向内側に向かって下方に傾斜するよう屈曲され、
    前記プルポケットの前記係止部は、
    前記プルポケットが前記ブラケットに取り付けられた状態で、前記係止片と対向する穴部を有し、
    前記ブラケットに車幅方向への圧縮荷重が作用した際に、前記ブラケットの前記支持面部が前記屈曲部を起点に折れ曲がると共に、前記係止片が前記係止部の前記穴部に挿入されて係止される
    ことを特徴とするプルポケットの取付構造。
  4. 請求項3に記載のプルポケットの取付構造において、
    前記係止片は、車幅方向の内側に向かい漸次幅が狭くなり、先端部が角部とされている ことを特徴とするプルポケットの取付構造。
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