JP6674852B2 - 樹脂成形品の取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、固定部材が溶着された樹脂成形品を取付体に取り付けた取付構造に関する。
特許文献1には、固定部材が、開放部を有する脚部と、該脚部の一端部に形成された座面部とを有し、上記座面部には、係合部を有する係合部材が取り付けられ、上記固定部材が溶着された樹脂成形品を、上記係合部を取付体の被係合部に係合させることで上記取付体に取り付けた取付構造が開示されている。この取付構造では、上記脚部の他端部に溶着面部が一体に張出形成され、当該溶着面部が上記樹脂成形品に溶着されている。
特許第3989632号公報
しかし、特許文献1では、固定部材の脚部の外側だけに溶着面部を形成し、該溶着面部に樹脂成形品との溶着箇所を設けるので、十分な溶着強度を得るためには、溶着面部を脚部の外側に広く配設する必要があり、省スペース化を実現できない。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、省スペース化を実現することにある。
上記の目的を達成するため、本発明は、脚部の内側に溶着面部を形成し、脚部内側の溶着面部に溶着箇所を設けたことを特徴とする。
具体的には、第1の発明は、固定部材が、開放部を有する脚部と、該脚部の一端部に形成された座面部とを有し、上記座面部には、係合部が形成されているか、又は上記係合部を有する係合部材が取り付けられ、上記固定部材が溶着された樹脂成形品を、上記係合部を取付体の被係合部に係合させることで上記取付体に取り付けた取付構造を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明は、上記樹脂成形品には、凸部が形成され、上記固定部材の脚部の他端部には、上記座面部との間に空間部を有するように溶着面部が一体に形成され、上記溶着面部における上記脚部に囲まれた領域には、挿通孔が貫通形成され、上記樹脂成形品の凸部は、上記固定部材の挿通孔に挿通されて該挿通孔周縁に溶着されていることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明に係る樹脂成形品の取付構造において、上記固定部材の溶着面部における上記脚部に囲まれた領域のうち、上記開放部に隣接する領域には、上記開放部側に向かって上記座面部から遠ざかるように当該座面部に対して傾斜する傾斜面部が形成され、上記挿通孔は、上記溶着面部の傾斜面部に形成されていることを特徴とする。
第3の発明は、第1又は2の発明に係る樹脂成形品の取付構造において、上記固定部材の座面部には、上記係合部材が取り付けられていることを特徴とする。
第4の発明は、第1〜3のいずれか1つの発明に係る樹脂成形品の取付構造において、上記樹脂成形品には、被係止部を有する被組付体が組み付けられ、上記固定部材の溶着面部は、上記脚部の他端部から張り出すように形成され、上記固定部材の溶着面部における上記脚部に外側から近接する箇所には、上記被組付体の被係止部に係止される係止部が形成されていることを特徴とする。
第1の発明によれば、固定部材の脚部の内側に溶着箇所を設ける分、取付強度の確保に必要な脚部外側の溶着箇所を削減又は廃止できるので、脚部の外側に配設する溶着面部を縮小又は廃止し、省スペース化を実現できる。
また、挿通孔周りの溶着面部が脚部に囲まれて補強され、撓みにくくなっているので、溶着面部の撓みによる樹脂成形品のぐらつきを防止できる。
第2の発明によれば、挿通孔の周縁部が、開放部に隣接し、かつ開放部側に向かって上記座面部から遠ざかるように傾斜しているので、溶着器を開放部から挿入して樹脂成形品の凸部先端に当接させる際、挿通孔の周縁部が溶着器に干渉しにくい。したがって、溶着作業が容易になる。
第3の発明によれば、係合部が破損したとき、係合部材を交換するだけで修理でき、固定部材を交換する必要がないので、修理費用を削減できる。
第4の発明によれば、固定部材の脚部の内側に溶着箇所を設ける分、取付強度の確保に必要な脚部外側の溶着箇所が減るので、脚部の外側に係止部の配設スペースを確保しやすい。
本発明の実施形態に係る樹脂成形品の取付構造が適用された自動車の車室内部における右側後部の側面部である。 図1のII部を車室外側(裏側)から見た図である。 Dピラートリム、固定部材及びクリップを示す図2相当図である。 Dピラートリム、固定部材及びクリップを示す分解斜視図である。 図2のV−V線に対応する断面図である。 Dピラートリムを車体に取り付ける前の図2のVI−VI線における断面図である。 Dピラートリムの第1溶着凸部の先端部に溶着器を当接させる前の状態を示す組付工程図である。 Dピラートリムの第1溶着凸部の先端部に溶着器を当接させた状態を示す組付工程図である。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
図1は、自動車の車室内部における右側後部の側面を示した図であり、3列目シート1を仮想線で示している。取付体としての車体3の後部側面上方には、ルーフサイドレール5が車体前後方向に延びるように配設され、車体3の後部側面には、上下方向に延びるDピラー部(図示せず)及びCピラー部(図示せず)が車体後方から順に配設されている。ルーフサイドレール5のCピラー部と接近する箇所には、被係合部としての取付孔5a(図5参照)が貫通形成されている。Dピラー部及びルーフサイドレール5は、上下方向に延びてDピラー部を車幅方向内側(車内側)から覆う後側部分と、該後側部分の上端部から前方に延びてルーフサイドレール5を下方(車内側)から覆う前側部分とで構成された樹脂成形品としてのDピラートリム13により車内側から覆われている。このDピラートリム13の前端部には、図2及び図5に示すように、上記Cピラー部を車内側から覆うCピラートリム15の上端部の後端縁部が組み付けられている。Cピラートリム15の上端部の後端縁部には、後方に開放する切欠部15aが形成され、該切欠部15aの車幅方向内側には、係止孔15bが貫通形成され、これら切欠部15a及び係止孔15bが被係止部を構成している。なお、Dピラー部とCピラー部との間には、ウインドパネル11が配設され、Dピラートリム13の前側部分の車幅方向内側端部の上方には、トップシーリング17の車幅方向一端部と車体前後方向に延びるエアバッグ19とが配設されている。エアバッグ19の車幅方向外側には、エアバッグ展開用ガイドプレート21が配設され、該エアバッグ展開用ガイドプレート21の車幅方向には、複数の配線23が配設されている。
Dピラートリム13は、図3、図4、及び図6にも示すように、上記Dピラー部7及びルーフサイドレール5を下方から覆う板状のDピラートリム本体29を備えている。このDピラートリム本体29の上面の前端部の正方形状の領域には、車体前後方向に延びる複数の縦リブ31と車幅方向に延びる複数の横リブ33とが一体に突設されている。複数本の縦リブ31のうちの1本の先端面の前端部には、突出部35及び第1溶着凸部37が車体後方から順に一体に突設されている。突出部35の突出高さは、全体に亘って略一定に設定されている一方、第1溶着凸部37の先端面は、車体前方に向かって基端側に傾斜している。これら突出部35及び第1溶着凸部37が形成された縦リブ31を挟む2本の縦リブ31の車体後寄りには、第2溶着凸部39が前後方向に一定の突出高さで一体に突設されている。
Dピラートリム13の前端部には、固定部材27が溶着されている。この固定部材27は、横断面略コ字状の脚部41を備えている。この脚部41は、互いに対向する側壁部41aと、該側壁部41aの一端側を連結する連結壁部41bとを有し、該連結壁部41bの対向側には開放部41cが形成されている。また、脚部41の一端部には、座面部43が一体に形成され、この座面部43の略中央には、矩形状の貫通孔45が形成され、この貫通孔45の脚部41開放側には、開放口47が形成されている。この開放口47は、脚部41開放方向に向けて徐々に広がっている。また、座面部43の反脚部41側の面には、一対の凸条部49が、上記貫通孔45を挟んで互いに平行に対向するように一体に突設されている。脚部41の内面には、上記座面部43と平行に延びる平面視コ字状の突条部51が一体に突設されている。
脚部41の他端部には、上記座面部43との間に空間部Sを有し、かつ該脚部41の他端部から開放部41c側を除く3方に張り出すように平面視略正方形状の溶着面部53が一体に形成されている。溶着面部53における脚部41に囲まれた領域は、その外側の領域よりも空間部S側に膨出している。また、溶着面部53における脚部41に囲まれた領域のうち、開放部41cに隣接する略半分の領域には、開放部41c側に向かって座面部43から遠ざかるように座面部43に対して傾斜する傾斜面部53aが、側壁部41a対向方向全幅に亘って形成されている。傾斜面部53aの側壁部41a対向方向中央部には、側壁部41a対向方向と直交する方向に延びる長孔状の第1挿通孔55が貫通形成されている。この第1挿通孔55の周縁部における脚部41側の面には、該第1挿通孔53bの長手方向に延びる長板状の第1突出板部57が第1挿通孔53bを側壁部41a対向方向両側から挟むように一体に突設されている。溶着面部53における脚部41に囲まれた領域のうち、傾斜面部53aの反開放部41c側の領域には、座面部43に対して平行に延びる平行面部53bが形成されている。
溶着面部53の脚部41外側の反開放部41c側の領域における側壁部41a対向方向両側には、長孔状の1対の第2挿通孔59が側壁部41a対向方向に互いに平行に対向するように形成されている。各第2挿通孔59の周縁部における脚部41側の面には、該第2挿通孔59の長手方向に延びる長板状の第2突出板部61が第2挿通孔59を側壁部41a対向方向両側から挟むように一体に突設されている。溶着面部53の脚部41側の面における脚部41反開放側の端縁には、側壁部41a対向方向に延びる第1補強リブ63が全長に亘って突設されている。また、溶着面部53の脚部41側の面における側壁部41a対向方向中央部には、上記第1補強リブ63の長手方向中央部と脚部41の連結壁部41bとを連結するように延びる第2補強リブ65が一体に突設されている。
また、溶着面部53の脚部41側の面における一方の側壁部41a(図5中左側の側壁部41a)に5〜30mmの間隔D1を空けて外側から近接する箇所には、第1係止部67が一体に突設されている。この第1係止部67は、上記一方の側壁部41aと対向するように溶着面部53に一体に突設された第1板部67aと、該第1板部67aの先端部に外側(反側壁部41a側)に膨出するように一体に形成された第1爪部67bとで構成されている。溶着面部53の脚部41側の面における第1係止部67の両側には、板面を脚部41開放方向に向けた一対の第1連結板部68が互いに対向するように一体に突設され、上記一方の側壁部41aに外側から一体に連結されている。
さらに、溶着面部53における他方の側壁部41a(図5中右側の側壁部41a)に5〜30mmの間隔D2を空けて外側から近接する箇所には、第2係止部69が一体に突設されている。この第2係止部69は、上記他方の側壁部41aと対向するように上記溶着面部53に一体に突設された第2板部69aを有している。この第2板部69aには、該第2板部69aの突出方向に開放するコ字状のスリット69bが形成され、第2板部69aの当該スリット69bで囲まれた領域には、外側(反側壁部41a側)に膨出する第2爪部69cが一体に形成されている。溶着面部53の脚部41側の面における上記他方の側壁部41aと第2係止部69とで挟まれた箇所には、両者を連結する一対の第2連結板部71が互いに対向するように一体に突設されている。
そして、Dピラートリム13の縦リブ31及び横リブ33の先端面における第1溶着凸部37形成箇所及び第2溶着凸部39形成箇所を除く領域には、固定部材27の溶着面部53の裏面が当接し、Dピラートリム13の突出部35は上記溶着面部53の平行面部53bに対応している。また、Dピラートリム13の第1溶着凸部37は、固定部材27の第1挿通孔55に挿通されて該第1挿通孔55周縁に溶着され、Dピラートリム13の第2溶着凸部39は、固定部材27の第2挿通孔59に挿通されて該第2挿通孔59周縁に溶着されている。
また、固定部材27の第1係止部67は、第1爪部67bをCピラートリム15の切欠部15aの周縁部に上方(図5中上側)から当接させることで、Cピラートリム15の切欠部15aに係止されている。一方、固定部材27の第2係止部69は、第2爪部69cをCピラートリム15の係止孔15bの周縁部に上方から当接させることで、Cピラートリム15の係止孔15bに係止されている。
上記固定部材27には、樹脂製の係合部材としてのクリップ28が取り付けられている。このクリップ28は、ルーフサイドレール5に形成された取付孔5aに挿入係止される係合部としての差し込み部73を備え、該差し込み部73は、板状の軸部73aと、該軸部73a先端に一体に形成され、基端側に向かって徐々に軸部73aから遠ざかるように傾斜する1対の板状可撓性爪部73bとを備えている。差し込み部73の基端側には、平面視略矩形状の板状の第1張出部75が一体に張出形成され、該第1張出部75の外周端には、外側に向かって差し込み部73側に傾斜するテーパー板状の当接片部77が全周に亘って一体に形成されている。
上記第1張出部75の中央部の反差し込み部73側には、板状の第1首部79が一体に形成され、該第1首部79の反第1張出部75側には、略矩形板状の第2張出部81が第1張出部75と略平行に一体に張出形成されている。
さらに、第2張出部81の中央部の反第1首部79側には、板状の第2首部83が一体に形成され、該第2首部83の反第2張出部81側には、略矩形板状の第3張出部85が第2張出部81と略平行に一体に張出形成されている。
そして、クリップ28の第1首部79は、固定部材27の貫通孔45に挿入され、第1張出部75と第2張出部81とが固定部材27の座面部43の貫通孔45周りを挟持している。また、第1張出部75は、両凸条部49により狭持されている。さらに、第3張出部85は、固定部材27の突条部51に囲まれることで、第3張出部85の面に沿う方向への移動が規制されている。
次に、車体3のCピラー部にCピラートリム15が取り付けられた状態で、上記のように構成されたDピラートリム13を、固定部材27を介して車体3のルーフサイドレール5及びCピラートリム15に取り付ける手順を説明する。まず、図7に示すように、Dピラートリム13の縦リブ31及び横リブ33の先端面における第1溶着凸部37形成箇所及び第2溶着凸部39形成箇所を除く領域に、固定部材27の溶着面部53の裏面を当接させるとともに、Dピラートリム13の第1溶着凸部37を固定部材27の第1挿通孔55に挿通し、Dピラートリム13の第2溶着凸部39を固定部材27の第2挿通孔59に挿通する。この状態で、Dピラートリム13の第1溶着凸部37が固定部材27の第1突出板部57よりも突出している。そして、この状態で、図8に示すように、作業者が超音波溶着器87を開放部41cから空間部Sに挿入してDピラートリム13の第1溶着凸部37の先端に当接させ、超音波振動させることにより、Dピラートリム13の第1溶着凸部37を固定部材27の第1挿通孔55周縁に溶着させる。作業者は、超音波溶着器87が第1突出板部57に当接したことを認識すると、超音波溶着器87を第1溶着凸部37から離し、溶着作業を終了する。このとき、第1挿通孔55の周縁部が、開放部41cに隣接し、かつ開放部41c側に向かって座面部43から遠ざかるように傾斜しているので、第1挿通孔55の周縁部が超音波溶着器87に干渉しにくい。したがって、溶着作業が容易である。また、第1挿通孔55の周縁部に第1突出板部57が形成されているので、超音波溶着器87が第1突出板部57に当接したときに超音波溶着器87を第1溶着凸部37から離すようにすることで、第1挿通孔55の周縁部が溶融し過ぎることを防止できる。また、同様に、Dピラートリム13の第2溶着凸部39の先端に超音波溶着器87を当接させ、超音波振動させることにより、Dピラートリム13の第2溶着凸部37を固定部材27の第2挿通孔59周縁に溶着させる。これにより、固定部材27をDピラートリム13に溶着できる。
次に、クリップ28の第1首部79を固定部材27の座面部43の貫通孔45に開放口47から挿入することで、クリップ28を固定部材27に取り付ける。
そして、上述のように固定部材27及びクリップ28を取り付けたDピラートリム13を、クリップ28の差し込み部73がルーフサイドレール5の取付孔5aに対応し、固定部材27の第1係止部67がCピラートリム15の切欠部15aの周縁部に対応し、かつ第2係止部69がCピラートリム15の係止孔15bに対応するようにしてルーフサイドレール5側(上方)に押し付ける。これにより、クリップ28の爪部73bが取付孔5a周縁に当接して内側に撓みながら取付孔5aを通過し、固定部材27の第1係止部67の爪部67bがCピラートリム15の切欠部15aの周縁部に当接して脚部41側(図5中右側)に撓みながら切欠部15aを通過し、第2係止部69の爪部69cが係止孔15bの周縁部に当接して脚部41側(図5中左側)に撓みながら係止孔15bを通過する。そして、クリップ28の差し込み部73がルーフサイドレール5の取付孔5aに挿入係止(係合)され、クリップ28の当接片部79がルーフサイドレール5の取付孔5aの周縁部に車室側から当接する。また、固定部材27の第1係止部67がCピラートリム15の切欠部15aに係止され、第2係止部69がCピラートリム15の係止孔15bに係止される。
したがって、本実施形態によれば、固定部材27の脚部41の内側に溶着箇所を設ける分、取付強度の確保に必要な脚部41外側の溶着箇所を削減又は廃止できるので、脚部41の外側に配設する溶着面部53を縮小又は廃止し、省スペース化を実現できる。
また、第1挿通孔55周りの溶着面部53が脚部41に囲まれて補強され、撓みにくくなっているので、溶着面部53の撓みによるDピラートリム13のぐらつきが防止される。
また、傾斜面部53aが開放部41c側に向かって座面部43から遠ざかるように座面部43に対して傾斜しているので、溶着面部53における脚部41に囲まれた領域を座面部43と平行に形成した場合に比べ、溶着面部53における脚部41に囲まれた領域と脚部41との連結部分の長さが長くなる。したがって、脚部41の剛性が高められ、脚部41の撓みによるDピラートリム13のぐらつきが防止される。
また、クリップ28の差し込み部73が破損したとき、クリップ28を交換するだけで修理でき、固定部材27を交換する必要がないので、修理費用を削減できる。
また、クリップ28の爪部73bの撓みやすさを調整する場合にも、クリップ28を交換するだけで調整でき、固定部材27を交換する必要がないので、調整費用を削減できる。
また、固定部材27の溶着面部53の第1係止部67形成箇所及び第2係止部69形成箇所が脚部41に近接して補強され、撓みにくくなっているので、溶着面部53の撓みによるCピラートリム15のぐらつきが防止される。
また、固定部材27の脚部41の内側に溶着箇所を設ける分、取付強度の確保に必要な脚部41外側の溶着箇所が減るので、脚部41の外側に第1係止部67及び第2係止部69の配設スペースを確保しやすい。
なお、本実施形態では、固定部材27に差し込み部73を有するクリップ28を取り付けたが、固定部材27に係合部としての差し込み部73を一体に形成してもよい。
また、本実施形態では、溶着面部53を脚部41の他端部から張り出すように形成したが、溶着面部53における脚部41に囲まれた領域だけで溶着面部53を構成してもよい。
また、本実施形態では、溶着面部53における第1挿通孔55形成箇所を3方向から囲むように脚部41を形成したが、2方向から囲むように形成してもよい。
本発明は、固定部材が溶着された樹脂成形品を取付体に取り付けた取付構造として有用である。
3 車体(取付体)
5a 取付孔(被係合部)
13 Dピラートリム(樹脂成形品)
15 Cピラートリム(被組付体)
15a 切欠部(被係止部)
15b 係止孔(被係止部)
27 固定部材
28 クリップ(係合部材)
37 第1溶着凸部
41 脚部
41c 開放部
43 座面部
53 溶着面部
53a 傾斜面部
55 第1挿通孔
67 第1係止部
69 第2係止部
73 差し込み部(係合部)
S 空間部

Claims (4)

  1. 固定部材(27)が、開放部(41c)を有する脚部(41)と、該脚部(41)の一端部に形成された座面部(43)とを有し、上記座面部(43)には、係合部が形成されているか、又は上記係合部(73)を有する係合部材(28)が取り付けられ、上記固定部材(27)が溶着された樹脂成形品(13)を、上記係合部(73)を取付体(3)の被係合部(5a)に係合させることで上記取付体(3)に取り付けた取付構造であって、
    上記樹脂成形品(13)には、凸部(37)が形成され、
    上記固定部材(27)の脚部(41)の他端部には、上記座面部(43)との間に空間部(S)を有するように溶着面部(53)が一体に形成され、上記溶着面部(53)における上記脚部(41)に囲まれた領域には、挿通孔(55)が貫通形成され、
    上記樹脂成形品(13)の凸部(37)は、上記固定部材(27)の挿通孔(55)に挿通されて該挿通孔(55)周縁に溶着されていることを特徴とする樹脂成形品の取付構造。
  2. 請求項1に記載の樹脂成形品の取付構造において、
    上記固定部材(27)の溶着面部(53)における上記脚部(41)に囲まれた領域のうち、上記開放部(41c)に隣接する領域には、上記開放部(41c)側に向かって上記座面部(43)から遠ざかるように当該座面部(43)に対して傾斜する傾斜面部(53a)が形成され、
    上記挿通孔(55)は、上記溶着面部(53)の傾斜面部(53a)に形成されていることを特徴とする樹脂成形品の取付構造。
  3. 請求項1又は2に記載の樹脂成形品の取付構造において、
    上記固定部材(27)の座面部(43)には、上記係合部材(28)が取り付けられていることを特徴とする樹脂成形品の取付構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の樹脂成形品の取付構造において、
    上記樹脂成形品(13)には、被係止部(15a,15b)を有する被組付体(15)が組み付けられ、
    上記固定部材(27)の溶着面部(53)は、上記脚部(41)の他端部から張り出すように形成され、
    上記固定部材(27)の溶着面部(53)における上記脚部(41)に外側から近接する箇所には、上記被組付体(15)の被係止部(15a,15b)に係止される係止部(67,69)が形成されていることを特徴とする樹脂成形品の取付構造。
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