JP2013154704A - 自動車のセンターピラートリム構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】センターピラートリム成形用の金型の構造を簡単にする。
【解決手段】センターピラートリムアッパー3の前方側板部12には、カバー5の前方側板部52の先端に係止してカバー5が車外側へ移動するのを規制する第1係止部15と、カバー5の前方側板部52の内面に当接してカバー5が幅方向へ移動するのを規制する第2係止部16と、カバー5の前方側板部52の外面に当接する第3係止部と、が設けられ、第1係止部15と第3係止部は、後方側板部13に接近する方向へ突出し、第2係止部16は、前方側板部12から後方側板部13に接近する方向へ突出して形成され前方側板部12の起立する方向に沿って貫通する貫通孔を有するサポート部20と、正面板部11に対向するサポート部20の端部から正面板部11に接近する方向へ突出するストッパ部21とを有し、ストッパ部21の端面が前記貫通孔の内面に連なっている。
【選択図】図2

Description

この発明は、自動車のセンターピラートリム構造に関するものである。
自動車のセンターピラーにおける樹脂製のセンターピラートリムに、センターピラートリムに設けた開口を閉塞するカバーを、上下方向にスライド可能に取り付ける場合がある(例えば、特許文献1参照)。このカバーにはシートベルトを挿通させるシートベルト挿通孔が設けられていて、センターピラーに格納されているリトラクタから引き出されたシートベルトが前記シートベルト挿通孔を挿通して車内側に引き出され、乗員の拘束に供されるようになっている。そして、乗員の体格に応じて、前記カバーをセンターピラートリムに対して上下方向に移動させることによって、シートベルトの車内側への引き出し位置の高さを調整する。
図14は、従来のセンターピラートリムとカバーのスライド部分を裏側から見た斜視図である。センターピラートリム100は、車内側に凸の断面略コ字形をなし、正面板部101の幅方向両側から一対の側板部102,103が車外側に起立して設けられている。正面板部101には開口(図示略)が形成されており、この開口を塞ぐカバー110が、センターピラートリム100の長手方向(車体の上下方向)にスライド可能に取り付けられている。
カバー110も断面略コ字形をなし、正面板部111の幅方向両側から一対の側板部112,113が車外側に起立して設けられている。そして、カバー110の正面板部111がセンターピラートリム100の正面板部101の裏面に接近して対向配置され、カバー110の側板部112,113がそれぞれセンターピラートリム100の側板部102,103の裏面に接近して対向配置されている。
さらに、センターピラートリム100の側板部102には、カバー110の一方の側板部112をセンターピラートリム100から脱落しないようにするための係合突起が設けられている。図14において上下方向の中央に配置されている第1係合突起104は、カバー110の側板部112が車外側に脱落しないようにするものであり、側板部102の裏面から反対側の側板部103に接近する方向へ延びる舌片状に形成されている。第1係合突起104に対して上側と下側に配置されている第2係合突起105と第3係合突起106は、カバー110がセンターピラートリム100の幅方向へ移動するのを規制するものであり、側板部102の裏面から反対側の側板部103に接近する方向へ延びた後、正面板部101へ接近する方向に略直角に屈曲して略L字状に形成されている。
なお、センターピラートリム100の他方の側板部103にもカバー110の他方の側板部113をセンターピラートリム100から脱落しないようにするための係合突起107が複数設けられている。側板部103に設けられた係合突起107は、側板部102の第1係合突起104と同様の形状になっていて、側板部113の車外側への脱落を防止する。
特開2010−235025号公報
このように構成された従来の自動車のセンターピラートリム構造において、センターピラートリム100を樹脂で射出成形する場合には、センターピラートリム100において正面板部101と側板部102,103で囲まれた凹部を形成するための上型と、センターピラートリム100の外面を形成するための下型との間にキャビティを形成するが、側板部102には第1係合突起104、第2係合突起105、第3係合突起106が設けられているため、各係合突起104,105,106と正面板部101との間を肉抜きしなければならない。この肉抜きには、一般にスライドコアを用いており、樹脂充填時にはスライドコアを肉抜き部分に配置した状態で型締めをして行い、樹脂固化後、スライドコアをスライドさせながら、上型と下型とを型開きしている。
ところで、センターピラートリム100において、第1係合突起104と第2係合突起105との間隔、および第1係合突起104と第3係合突起106との間隔が狭い場合には、第1係合突起104と正面板部101との間の肉抜きをするためのスライドコアと、第2係合突起105と正面板部101との間の肉抜きをするためのスライドコアと、第3係合突起106と正面板部101との間の肉抜きをするためのスライドコアの全てを、同一方向にスライドさせるように設けることが困難となる。
そのため、第1係合突起104と正面板部101との間の肉抜きをするためのスライドコアは図14においてY1方向にスライドさせ、第2係合突起105と正面板部101との間の肉抜きをするためのスライドコアはX1方向にスライドさせ、第3係合突起106と正面板部101との間の肉抜きをするためのスライドコアはX1方向とは反対のX2方向にスライドさせなければならなかった。
このようにスライドコアをそれぞれ異なる三方向にスライドさせるような金型構造にすると、金型の構造が極めて複雑となり、金型のコストも増大するだけでなく、生産性も悪いという課題がある。
そこで、この発明は、センターピラートリム成形用の金型の構造を簡単にでき、コストダウン、生産性を向上させることができる自動車のセンターピラートリム構造を提供するものである。
この発明に係る自動車のセンターピラートリム構造では、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
請求項1に係る発明は、
正面板部と該正面板部の幅方向両側から同一方向に起立して延びる一対の側板部とにより断面略コ字形に形成された樹脂製のセンターピラートリムと、
前記センターピラートリムの正面板部および側板部の内面に沿って配置される正面板部および一対の側板部とを有して断面略コ字形に形成され、前記センターピラートリムの長手方向へ移動可能に前記センターピラートリムに支持されたカバーと、
を備えた自動車のセンターピラートリム構造であって、
前記センターピラートリムの一方の前記側板部には、この側板部に対向して配置される前記カバーの前記側板部の先端に係止して該カバーの側板部が前記センターピラートリムの前記正面板部から離間する方向へ移動するのを規制する第1係止部と、前記カバーの側板部の内面に当接して該カバーが前記センターピラートリムの幅方向へ移動するのを規制する第2係止部と、前記カバーの側板部の外面に当接し前記第2係止部と協働して前記カバーに対して滑り抵抗を付与する第3係止部と、が設けられており、
前記第1係止部と第3係止部は、前記センターピラートリムの他方の側板部に接近する方向へ突出するように形成され、
前記第2係止部は、前記センターピラートリムの前記一方の側板部から前記センターピラートリムの前記他方の側板部に接近する方向へ突出して形成され前記一方の側板部の起立する方向に沿って貫通する貫通孔を有するサポート部と、前記正面板部に対向する前記サポート部の端部から前記正面板部に接近する方向へ突出するストッパ部とを有し、前記ストッパ部において前記センターピラートリムの前記一方の側板部に対向する端面が、前記貫通孔の内面に連なっており、前記ストッパ部の前記端面が前記カバーの前記側板部の内面に対する当接部となり、
前記センターピラートリムの前記他方の側板部には、この側板部に対向して配置される前記カバーの前記側板部の先端に係止して該カバーの側板部が前記センターピラートリムの前記正面板部から離間する方向へ移動するのを規制する第4係止部が設けられていることを特徴とする自動車のセンターピラートリム構造である。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記第1係止部と第2係止部のストッパ部と第3係止部は、前記センターピラートリムの長手方向に互いに重複しないように配置されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記第2係止部の前記ストッパ部の前記端面には、前記一方の側板部に接近する方向へ突出し、前記一方の側板部の起立する方向に沿って延びる突起が設けられており、前記突起が前記カバーの前記側板部の内面に対する当接部となることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の発明において、前記センターピラートリムに開口が形成されており、前記カバーは前記開口を塞ぐカバーであり、前記カバーにはシートベルトを挿通させるベルト挿通孔が設けられていることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、センターピラートリムを金型を用いて樹脂成形する際に、第1係止部と第2係止部と第3係止部を成形するためにスライドコアを用いるが、スライドコアをセンターピラートリムの幅方向内側へ一方向に移動するだけで、第1係止部と第2係止部と第3係止部を成形することができる。その結果、センターピラートリム製造用金型の構造が簡単化し、金型のコストダウンを図ることができる。また、生産性を向上させることができる。
請求項2に係る発明によれば、金型をより簡単な構造にすることができる。
請求項3に係る発明によれば、突起の寸法設定によりカバーに対する滑り抵抗を容易に変更することが可能となる。
請求項4に係る発明によれば、シートベルト引き出し位置を高さ調整可能なセンターピラートリムの製造用金型構造を簡単化することができる。
この発明に係る自動車のセンターピラートリムの正面図である。 実施例におけるセンターピラートリムアッパーとカバーの組み立て状態を車体後方車外側から見た斜視図である。 実施例におけるセンターピラートリムアッパーとカバーの組み立て状態を車体前方車外側から見た斜視図である。 図2のA−A矢視断面図である。 実施例におけるセンターピラートリムアッパーを車体後方車外側から見た斜視図である。 実施例におけるセンターピラートリムアッパーを車体前方車外側から見た斜視図である。 実施例におけるセンターピラートリムアッパーを車体後方車外側から見た斜視図である。 実施例におけるカバーを車体後方車外側から見た斜視図である。 実施例におけるセンターピラートリムアッパーの第2係止部の正面図である。 図9のB方向から見た前記第2係止部の平面図である。 図9のC方向から見た前記第2係止部の側面図である。 実施例におけるセンターピラートリムアッパーを射出成形する際の金型を型締めした状態を示す断面図である。 前記金型を型開きした状態を示す断面図である。 従来の自動車のセンターピラートリム構造の要部を示す斜視図である。
以下、この発明に係る自動車のセンターピラートリム構造の実施例を図1から図13の図面を参照して説明する。
図1は、車内側から見たセンターピラートリム1の正面図である。センターピラートリム1は樹脂製であり、センターピラートリム1の下部を構成するセンターピラートリムロアー2と、センターピラートリム1の上部を構成するセンターピラートリムアッパー3と、センターピラートリムアッパー3に取り付けられたカバー5と、から構成されている。
センターピラートリムアッパー3の上端部は、上方に進むにしたがって車体前後方向の幅が広くなっている。センターピラートリムアッパー3には、上下方向に細長い開口4が形成されていて、センターピラートリムアッパー3の内側には開口4を塞ぐカバー5が上下方向(すなわち、センターピラートリムアッパー3の長手方向)に沿って移動可能に取り付けられている。
センターピラートリム1の車外側には、車体骨格の一部を構成するセンターピラーパネル(図示略)が配置されており、センターピラーパネルとセンターピラートリム1の間には、シートベルト巻き取り装置であるリトラクタ(図示略)がセンタピラーパネルの下部に固定され、シートベルト6の上側支持部であるショルダーアンカー(図示略)を上下方向に移動可能に支持するショルダーアンカースライド装置(図示略)がセンターピラーパネルの上部に固定されている。
カバー5には、ショルダーアンカーを挿通したシートベルト6を車内側へ挿通させるベルト挿通孔7が設けられるとともに、カバー5をセンターピラートリムアッパー3に対して移動する際に指を掛ける指掛け部8が設けられている。
このカバー5は、前記ショルダーアンカースライド装置に連係されていて、シートベルト6で拘束すべき乗員の体格に応じて、カバー5を上下方向に移動させることにより、前記ショルダーアンカーの上下方向位置およびベルト挿通孔7の上下方向位置を調整することができるようになっている。
図2および図3は、センターピラートリムアッパー3とカバー5の組み立て状態を車外側(センターピラーパネル側)から見た斜視図、図4は図2のA−A矢視断面図、図5〜図7はセンターピラートリムアッパー3を車外側(センターピラーパネル側)から見た斜視図、図8はカバー5を車外側(センターピラーパネル側)から見た斜視図である。
図5、図6に示すように、センターピラートリムアッパー3は、水平方向に切った断面が略コ字形をなし、車体の前後方向に略平行な面を形成する正面板部11と、正面板部11の車体前側の端部から車外側へ略直角に起立する前方側板部12と、正面板部11の車体後側の端部から車外側へ略直角に起立する後方側板部13とを備えている。換言すると、正面板部11と前方側板部12と後方側板部13に囲まれた内側は凹部14となっている。
前述した開口4は、主として正面板部11に形成されているが、図6に示すように開口4の車体前側は前方側板部12にまで広がっている。開口4の周縁部4aは凹部14側に若干突出している。
一方、カバー5は、図8に示すように、水平方向に切った断面が略コ字形をなし、センターピラートリムアッパー3の正面板部11の内面に対向して配置される正面板部51と、センターピラートリムアッパー3の前方側板部12の内面に対向して配置される前方側板部52と、センターピラートリムアッパー3の後方側板部13の内面に対向して配置される後方側板部53とを備えている。前方側板部52は、正面板部51の端部から起立する基部54と、基部54の車外側の先端から車体前側に屈曲する段部55と、段部55の車体前側の先端から車外側に屈曲して延びる先部56とから構成されている。つまり、前方側板部52の先部56は基部54よりも車体前側に突出している。
カバー5の正面板部51には、前述したベルト挿通孔7と、指掛け部8が設けられている。ベルト挿通孔7は下方に湾曲する三日月形に形成されており、指掛け部8は正面板部51よりも車内側に突出して形成されている。
センターピラートリムアッパー3の内面側について詳述すると、図5および図7に示すように、センターピラートリムアッパー3の前方側板部12の内面には、開口4の側方に、一つの第1係止部15と、二つの第2係止部16と、四つの第3係止部17が設けられている。
第1係止部15は平板状をなし、前方側板部12の内面から後方側板部13に接近する方向へ突出形成されている。図2に示すように、第1係止部15は、カバー5をセンターピラートリムアッパー3に取り付けたときに、第1係止部15において正面板部11と対向する面に、カバー5における前方側板部52の先部56の先端が突き当たることで、カバー5の前方側板部52がセンターピラートリムアッパー3の正面板部11から離間する方向に移動するのを規制する。つまり、第1係止部15は、カバー5の前方側板部52がセンターピラートリムアッパー3から車外側へ脱落するのを阻止している。
第2係止部16は、前方側板部12から後方側板部13に接近する方向に突出して形成されている。図9から図11を参照して第2係止部16について詳細に説明する。図9は第2係止部16を後方側板部13側から見た正面図、図10は第2係止部16を図9の矢印B方向から見た平面図、図11は第2係止部16を図9の矢印C方向から見た側面図である。ここで第2係止部16を説明するにあたっては、理解し易いように図9における上下方向を用いるものとする。
第2係止部16は、図9において上側(すなわち車外側)に配置されたサポート部20と、サポート部20の底部から下方(すなわち正面板部11に接近する方向)へ延びるストッパ部21とを備えている。
サポート部20は、上方を開口させた箱形をなし、前方側板部12の上端に連なり前方側板部12の内面から後方側板部13に接近する方向へ突出形成された一対の側板部22,23と、前方側板部12に対向して配置され側板部22,23の下部を連結する連結部24と、側板部22,23および連結部24の下部を連結する底部25とを備え、底部25には前方側板部12側に平面視略矩形の貫通孔26が設けられている。
ストッパ部21は板状をなし、底部25において貫通孔26よりも前方側板部12から離間する部分から下方に延びている。ストッパ部21の前方側板部12側の端面27は、貫通孔26の後方側板部13側の内面に連なり面一となっている。図11に示すように、ストッパ21の端面27は下方に進むにしたがって前方側板部12に接近するように、前方側板部12に対して傾斜して配置されている。端面27には、前方側板部12に接近する方向に突出する断面半円形の一対の突起28,28が上下方向(換言すると、正面板部11に対して前方側板部12が起立する方向とほぼ同方向)に沿って形成されている。
図4に示すように、第2係止部16の一対の突起28,28の下端は、カバー5をセンターピラートリムアッパー3に取り付けたときに、カバー5における前方側板部52の先部56の内面に当接することで、カバー5の前方側板部52がセンターピラートリムアッパー3の後方側板部13に接近する方向に移動するのを規制する。つまり、第2係止部16のストッパ部21は、カバー5がその幅方向に移動してセンターピラートリムアッパー3から脱落するのを阻止している。
第3係止部17は、前方側板部12の内面から後方側板部13に接近する方向へ突出形成されており、センターピラートリムアッパー3の長手方向に沿って直線状に延びる突起に形成されている。図4に示すように、第3係止部17は第1係止部15および第2係止部16よりも正面板部11に近い位置に配置されている。この第3係止部17は、第2係止部16におけるストッパ部21の突起28と協働してカバー5に対して滑り抵抗を付与する。
図7に示すように、第1係止部15と、二つの第2係止部16のストッパ部21と、四つの第3係止部17は、センターピラートリムアッパー3の長手方向において互いに重複しないように配置されている。
一方、センターピラートリムアッパー3の後方側板部13の内面には、開口4の側方に二つの第4係止部40が設けられている。
第4係止部40は平板状をなし、後方側板部13から前方側板部12に接近する方向に突出して形成されている。図3に示すように、第4係止部40は、カバー5をセンターピラートリムアッパー3に取り付けたときに、第4係止部40において正面板部11と対向する面に、カバー5における後方側板部53の先端が突き当たることで、カバー5の後方側板部53がセンターピラートリムアッパー3の正面板部11から離間する方向に移動するのを規制する。つまり、第4係止部40は、カバー5の後方側板部53がセンターピラートリムアッパー3から車外側へ脱落するのを阻止している。
そして、センターピラートリムアッパー3の内面に沿ってカバー5を取り付けた状態では、カバー5における正面板部51の外面が、センターピラートリムアッパー3における開口4の周縁部4aに当接し、カバー5における前方側板部52の先部56の先端が、第1係止部15において正面板部11と対向する面に当接し、カバー5における後方側板部53の先端が、第4係止部40において正面板部11と対向する面に当接することで、カバー5が車内外方向にがたつくのを防止し、また、前述したようにカバー5がセンターピラートリムアッパー3の正面板部51から離間する方向、すなわち車外側へ脱落するの阻止する。
また、センターピラートリムアッパー3の内面に沿ってカバー5を取り付けた状態では、センターピラートリムアッパー3における第2係止部16の突起28が、カバー5における前方側板部52の先部56の内面に当接し、センターピラートリムアッパー3における第3係止部17の先端が、前方側板部52の先部56の外面に当接することで、カバー5がセンターピラートリムアッパー3の幅方向に移動するのを阻止する。
なお、センターピラートリムアッパー3の内面に沿ってカバー5を取り付けた状態において、センターピラートリムアッパー3の後方側板部13とカバー5の後方側板部53は、当接せず、両者の間には隙間が形成されている。
そして、この状態を保持しつつ、カバー5はセンターピラートリムアッパー3に対して上下方向にスライド可能となる。なお、カバー5をスライドさせるときの滑り抵抗の大きさは、センターピラートリムアッパー3の第2係止部16における突起28の端面27からの突出寸法、あるいは、第3係止部17の前方側板部12の内面からの突出寸法を変更することで、所望に設定することが可能であり、これらの突出寸法を調整することにより、カバー5をスライドさせるときの軽さ、重さを自由に設定することができる。
ところで、センターピラートリムアッパー3を射出成形により製造する場合には、図12、図13に示すように、センターピラートリムアッパー3の外面を形成する下型70と、センターピラートリムアッパー3の内面および凹部14を形成する上型71とを用い、型締めしたときに下型70と上型71との間に、樹脂が充填されるキャビティ72を形成する。
ところで、センターピラートリムアッパー3は前方側板部12に第1係止部15、第2係止部16、第3係止部17を備えており、これらはいずれも正面板部11よりも車外側に位置しているため、これら係止部15,16,17を成形するためにスライドコアを用いる。
図12は、第2係止部16のストッパ部21を形成する部分を断面にした型締め状態を示す断面図であり、図13は型開き状態を示す断面図である。これらの図12、図13において符号73はスライドコアを示しており、スライドコア73は、型締め時にストッパ部21および底部25と正面板部11との間に挿入される肉抜き部74を備えている。一方、上型71には、第2係止部16の内側空洞部を形成する突部75が設けられている。このように形成された上型71とスライドコア73とを用いることにより、キャビティ72内に充填した樹脂が固化した後、図13に示すように、スライドコア73を後方側板部13に接近する方向にスライドさせながら上型71を下型70から離間させると、第2係止部16を成形することができる。
また、図示を省略するが、スライドコア73に、型締め時に第1係止部15と正面板部11との間に挿入される肉抜き部を設け、スライドコア73において前方側板部12に対向する端面に第3係止部17を形成するための凹部を設けることで、キャビティ72内に充填した樹脂が固化した後、スライドコア73を後方側板部13に接近する方向にスライドさせながら上型71を下型70から離間させると、第1係止部15および第3係止部17も第2係止部16の成形と同時に成形することができる。
つまり、スライドコア73を一方向に移動させるだけで、第1係止部15と第2係止部16と第3係止部17を形成することができる。
その結果、金型の構造が簡単化し、金型のコストダウンを図ることができる。また、生産性も向上する。
なお、上述のように、スライドコアを一つで構成することもできるが、第1係止部15成型用のスライドコア、第2係止部16成型用のスライドコア、第3係止部17成型用のスライドコアにそれぞれ分割することも可能である。その場合であっても、分割されたスライドコアのスライド方向をいずれも後方側板部13に接近する方向(すなわち一方向)とすることができるので、金型部品数は若干増えるものの、前記同様の効果を得ることができる。
〔他の実施例〕
なお、この発明は前述した実施例に限られるものではない。
例えば、前述した実施例では、第2係止部16のサポート部20を箱形に形成したが、必ずしも箱形でなくても構わない。
前述した実施例ではカバーを樹脂製としたが、カバーの材質は樹脂でなくても構わない。
3 センターピラートリムアッパー(センターピラートリム)
4 開口
5 カバー
6 シートベルト
7 ベルト挿通孔
11 正面板部
12 前方側板部
13 後方側板部
15 第1係止部
16 第2係止部
17 第3係止部
20 サポート部
21 ストッパ部
25 底部
26 貫通孔
27 端面
28 突起
40 第4係止部
51 正面板部
52 前方側板部
53 後方側板部

Claims (4)

  1. 正面板部と該正面板部の幅方向両側から同一方向に起立して延びる一対の側板部とにより断面略コ字形に形成された樹脂製のセンターピラートリムと、
    前記センターピラートリムの正面板部および側板部の内面に沿って配置される正面板部および一対の側板部とを有して断面略コ字形に形成され、前記センターピラートリムの長手方向へ移動可能に前記センターピラートリムに支持されたカバーと、
    を備えた自動車のセンターピラートリム構造であって、
    前記センターピラートリムの一方の前記側板部には、この側板部に対向して配置される前記カバーの前記側板部の先端に係止して該カバーの側板部が前記センターピラートリムの前記正面板部から離間する方向へ移動するのを規制する第1係止部と、前記カバーの側板部の内面に当接して該カバーが前記センターピラートリムの幅方向へ移動するのを規制する第2係止部と、前記カバーの側板部の外面に当接し前記第2係止部と協働して前記カバーに対して滑り抵抗を付与する第3係止部と、が設けられており、
    前記第1係止部と第3係止部は、前記センターピラートリムの他方の側板部に接近する方向へ突出するように形成され、
    前記第2係止部は、前記センターピラートリムの前記一方の側板部から前記センターピラートリムの前記他方の側板部に接近する方向へ突出して形成され前記一方の側板部の起立する方向に沿って貫通する貫通孔を有するサポート部と、前記正面板部に対向する前記サポート部の端部から前記正面板部に接近する方向へ突出するストッパ部とを有し、前記ストッパ部において前記センターピラートリムの前記一方の側板部に対向する端面が、前記貫通孔の内面に連なっており、前記ストッパ部の前記端面が前記カバーの前記側板部の内面に対する当接部となり、
    前記センターピラートリムの前記他方の側板部には、この側板部に対向して配置される前記カバーの前記側板部の先端に係止して該カバーの側板部が前記センターピラートリムの前記正面板部から離間する方向へ移動するのを規制する第4係止部が設けられていることを特徴とする自動車のセンターピラートリム構造。
  2. 前記第1係止部と第2係止部のストッパ部と第3係止部は、前記センターピラートリムの長手方向に互いに重複しないように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の自動車のセンターピラートリム構造。
  3. 前記第2係止部の前記ストッパ部の前記端面には、前記一方の側板部に接近する方向へ突出し、前記一方の側板部の起立する方向に沿って延びる突起が設けられており、前記突起が前記カバーの前記側板部の内面に対する当接部となることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動車のセンターピラートリム構造。
  4. 前記センターピラートリムに開口が形成されており、前記カバーは前記開口を塞ぐカバーであり、前記カバーにはシートベルトを挿通させるベルト挿通孔が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の自動車のセンターピラートリム構造。
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