JPH0554849B2 - - Google Patents
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- JPH0554849B2 JPH0554849B2 JP27847586A JP27847586A JPH0554849B2 JP H0554849 B2 JPH0554849 B2 JP H0554849B2 JP 27847586 A JP27847586 A JP 27847586A JP 27847586 A JP27847586 A JP 27847586A JP H0554849 B2 JPH0554849 B2 JP H0554849B2
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Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Reinforced Plastic Materials (AREA)
Description
産業上の利用分野
本発明は、エポキシ樹脂系積層板の製造法に関
する。 従来の技術 従来、エポキシ樹脂系積層板の製造において
は、基材に樹脂を含浸乾燥してプリプレグを得る
塗工々程で、樹脂の下塗りと上塗りの2回塗工を
行なつている。まず、下塗り樹脂として、フエノ
ール樹脂初期縮合物或はこれにガラス表面処理剤
を配合してアルコール、水等で希釈し、基材への
下塗り樹脂量が所定値になるように調整したワニ
スを用意する。これを、紙や紙−ガラス混抄紙の
基材に含浸乾燥した後、上塗り樹脂として所定の
エポキシ樹脂ワニスを含浸乾燥してプリプレグを
得るものである。 上記の下塗り乾燥工程は、上塗り前の基材の下
処理のために行なうものである。詳しくは、水、
アルコールなどにより基材の繊維空隙を広げて上
塗り樹脂を含浸し易いようにし、また、フエノー
ル樹脂初期縮合物やガラス表面処理剤などによ
り、セルロース繊維やガラス繊維に対するエポキ
シ樹脂の濡れ性を高め、プリプレグの積層成形時
の接着力の向上や得られた積層板の電気的、機械
的特性の向上を図るためのものである。このよう
に、下塗り樹脂や表面処理剤などは、基材とエポ
キシ樹脂との結合力を高めるという媒介的役割の
観点からとらえられているものであつた。 発明が解決しようとする問題点 従来の方法は、下塗り乾燥工程が上記の役割を
果すことで充分であり、下塗り乾燥度は、所定の
乾燥度以上であれば申し分のないものであつた。
しかし、本発明者等は、さらに鋭意検討した結
果、上塗り乾燥条件は同じであつても、下塗り乾
燥条件の差異によつて、プリプレグ中に残留する
遊離のフエノール分に差異が生じ、このフエノー
ル分によつて上塗り後のレジンフロー等のプリプ
レグ特性に差が生じることが明らかになつた。さ
らに詳しくは、下塗り乾燥度が高すぎると、すな
わち残留フエノール分が少いと、積層成形した積
層板の端部、コーナー部にカスレが生じる。ま
た、下塗り乾燥度が低すぎると、すなわち、残留
フエノール分が多いと、積層成形した積層板は、
基材切れや、内部ガス発生によるカスレを生じる
ことが分かつた。 また、上記の問題点を生じない範囲の下塗り乾
燥度であつても、乾燥度の違いにより、積層板の
色調、寸法収縮率、打抜き加工性等のバラツキは
非常に大きいものであつた。 本発明は、上記の問題点に鑑み、更に安定した
品質で、優れた物性を有し、特性バラツキの少い
エポキシ樹脂系積層板を提供することを目的とす
る。 問題点を解決するための手段 上記の目的を達成するために、本発明は、フエ
ノール樹脂初期縮合物で基材を下塗りし、その後
エポキシ樹脂を上塗りしてプリプレグを得る従来
の方法において、下塗りの乾燥工程で、下塗りプ
リプレグ樹脂分中に未反応フエノール分が1〜10
重量%残留するように乾燥を行なうことを特徴と
するものである。 作 用 エポキシ樹脂の硬化剤として、従来よりフエノ
ール類およびフエノールノボラツク樹脂が使用さ
れているが、これは、フエノールがエポキシ基を
開環させて、エポキシが硬化する際に架橋結合反
応に関与させるものである。本発明は、下塗りプ
リプレグ中に、上記の範囲で未反応フエノール分
を残留させることにより、該フエノール分を後工
程におけるエポキシ樹脂の硬化剤または硬化剤の
一部として作用させることができる。その結果、
積層成形した積層板の端部およびコーナー部のカ
スレ、基材切れや内部ガス発生によるカスレ等の
不良を解決できる。また、残留する未反応フエノ
ール分を一定範囲にしたことにより、積層板の色
調、寸法収縮率、打抜き加工性等の特性のバラツ
キ幅を縮少することが可能となる。さらに、上記
残留未反応フエノール分をエポキシ樹脂の硬化反
応に関与させることは、従来の方法では得られな
かつた優れた物性、詳しくは層間密着性、打抜き
加工性を得る上で有利である。 実施例 本発明で使用するフエノール樹脂初期縮合物
は、フエノール−ホルマリン初期縮合物に代表さ
れるが、アルキルフエノール類、2価フエノール
類、多価フエノール類とホルムアルデヒド類の初
期縮合物である。 実施例 1 まず、厚さ0.23mm、重さ134g/m2の紙−ガラ
ス混抄紙基材への樹脂付着量が10重量%になるよ
うに、フエノール−ホルマリン初期縮合樹脂をメ
タノールと水、(混合重量比はメタノール:水=
7:3)で希釈し、該配合物100重量部に対し、
表面処理剤としてエポキシシラン化合物0.5重量
部を投入配合して、下塗りワニスを調製した。一
方、ビスフエノールA型エポキシ樹脂100重量部、
フエノールノボラツク樹脂40重量部、2エチル4
メチルイミダゾール0.5重量部とを配合し、樹脂
固型分が60重量%になるようにアセトンにより希
釈し、上塗りワニスを調製した。 ロール巻きシート状の上記紙−ガラス混抄紙基
材に、上記下塗りワニスを含浸し、下塗りプリプ
レグ樹脂分中の残留未反応フエノール分が、5重
量%になるように下塗り乾燥を行い、次いで、全
体の樹脂付着量が5.5重量%になるように、上記
上塗りワニスを含浸させ、乾燥を行い、所定の樹
脂流れを有する積層成形用エポキシプリプレグを
得た。 この後、上記で得たプリプレグ8枚と厚さ18μ
mの銅箔とを多段成形ホツトプレスにて積層成形
し、厚さ1.6mmの片面銅張りエポキシ積層板を得
た。 実施例 2 実施例1と同様にして、下塗りワニスを調製し
た。一方、ビスフエノールA型エポキシ樹脂100
重量部、フエノールノボラツク樹脂35重量部、2
エチル4メチルイミダゾール0.4重量部とを配合
し、樹脂固型分が60重量%になるようにアセトン
により希釈し、上塗りワニスを調製した。 実施例1と同様の基材に、上記の下塗りワニス
を含浸し、下塗りプリプレグ樹脂分中の残留未反
応フエノール分が10重量%になるように下塗り乾
燥を行い、以下、実施例1と同様にして、厚さ
1.6mmの片面銅張りエポキシ積層板を得た。 本実施例では、上述の如くフエノールノボラツ
ク樹脂と2エチル4メチルイミダゾールの配合量
を減少させた配合であつたが、実施例1と同様の
塗工速度、温度条件で、同じ樹脂流れのプリプレ
グであつた。 従来例 1 実施例1と同様の基材、下塗りワニス、上塗り
ワニスを用いて、残留未反応フエノール分が0.5
重量%になるように下塗り乾燥を行い、しかる
後、実施例1と同様の方法で厚さ1.6mmの片面銅
張り積層板を得た。 従来例 2 実施例1と同様の基材、下塗りワニス、上塗り
ワニスを用いて、残留未反応フエノール分が15重
量%になるように下塗り乾燥を行い、しかる後、
実施例1と同様の方法で厚さ1.6mmの片面銅張り
積層板を得た。 上記実施例1、2と従来例1、2の各例それぞ
れ100枚の片面銅張り積層板について、カスレ等
の外観結果と打抜き加工性等の物性の結果を第1
表に示した。
する。 従来の技術 従来、エポキシ樹脂系積層板の製造において
は、基材に樹脂を含浸乾燥してプリプレグを得る
塗工々程で、樹脂の下塗りと上塗りの2回塗工を
行なつている。まず、下塗り樹脂として、フエノ
ール樹脂初期縮合物或はこれにガラス表面処理剤
を配合してアルコール、水等で希釈し、基材への
下塗り樹脂量が所定値になるように調整したワニ
スを用意する。これを、紙や紙−ガラス混抄紙の
基材に含浸乾燥した後、上塗り樹脂として所定の
エポキシ樹脂ワニスを含浸乾燥してプリプレグを
得るものである。 上記の下塗り乾燥工程は、上塗り前の基材の下
処理のために行なうものである。詳しくは、水、
アルコールなどにより基材の繊維空隙を広げて上
塗り樹脂を含浸し易いようにし、また、フエノー
ル樹脂初期縮合物やガラス表面処理剤などによ
り、セルロース繊維やガラス繊維に対するエポキ
シ樹脂の濡れ性を高め、プリプレグの積層成形時
の接着力の向上や得られた積層板の電気的、機械
的特性の向上を図るためのものである。このよう
に、下塗り樹脂や表面処理剤などは、基材とエポ
キシ樹脂との結合力を高めるという媒介的役割の
観点からとらえられているものであつた。 発明が解決しようとする問題点 従来の方法は、下塗り乾燥工程が上記の役割を
果すことで充分であり、下塗り乾燥度は、所定の
乾燥度以上であれば申し分のないものであつた。
しかし、本発明者等は、さらに鋭意検討した結
果、上塗り乾燥条件は同じであつても、下塗り乾
燥条件の差異によつて、プリプレグ中に残留する
遊離のフエノール分に差異が生じ、このフエノー
ル分によつて上塗り後のレジンフロー等のプリプ
レグ特性に差が生じることが明らかになつた。さ
らに詳しくは、下塗り乾燥度が高すぎると、すな
わち残留フエノール分が少いと、積層成形した積
層板の端部、コーナー部にカスレが生じる。ま
た、下塗り乾燥度が低すぎると、すなわち、残留
フエノール分が多いと、積層成形した積層板は、
基材切れや、内部ガス発生によるカスレを生じる
ことが分かつた。 また、上記の問題点を生じない範囲の下塗り乾
燥度であつても、乾燥度の違いにより、積層板の
色調、寸法収縮率、打抜き加工性等のバラツキは
非常に大きいものであつた。 本発明は、上記の問題点に鑑み、更に安定した
品質で、優れた物性を有し、特性バラツキの少い
エポキシ樹脂系積層板を提供することを目的とす
る。 問題点を解決するための手段 上記の目的を達成するために、本発明は、フエ
ノール樹脂初期縮合物で基材を下塗りし、その後
エポキシ樹脂を上塗りしてプリプレグを得る従来
の方法において、下塗りの乾燥工程で、下塗りプ
リプレグ樹脂分中に未反応フエノール分が1〜10
重量%残留するように乾燥を行なうことを特徴と
するものである。 作 用 エポキシ樹脂の硬化剤として、従来よりフエノ
ール類およびフエノールノボラツク樹脂が使用さ
れているが、これは、フエノールがエポキシ基を
開環させて、エポキシが硬化する際に架橋結合反
応に関与させるものである。本発明は、下塗りプ
リプレグ中に、上記の範囲で未反応フエノール分
を残留させることにより、該フエノール分を後工
程におけるエポキシ樹脂の硬化剤または硬化剤の
一部として作用させることができる。その結果、
積層成形した積層板の端部およびコーナー部のカ
スレ、基材切れや内部ガス発生によるカスレ等の
不良を解決できる。また、残留する未反応フエノ
ール分を一定範囲にしたことにより、積層板の色
調、寸法収縮率、打抜き加工性等の特性のバラツ
キ幅を縮少することが可能となる。さらに、上記
残留未反応フエノール分をエポキシ樹脂の硬化反
応に関与させることは、従来の方法では得られな
かつた優れた物性、詳しくは層間密着性、打抜き
加工性を得る上で有利である。 実施例 本発明で使用するフエノール樹脂初期縮合物
は、フエノール−ホルマリン初期縮合物に代表さ
れるが、アルキルフエノール類、2価フエノール
類、多価フエノール類とホルムアルデヒド類の初
期縮合物である。 実施例 1 まず、厚さ0.23mm、重さ134g/m2の紙−ガラ
ス混抄紙基材への樹脂付着量が10重量%になるよ
うに、フエノール−ホルマリン初期縮合樹脂をメ
タノールと水、(混合重量比はメタノール:水=
7:3)で希釈し、該配合物100重量部に対し、
表面処理剤としてエポキシシラン化合物0.5重量
部を投入配合して、下塗りワニスを調製した。一
方、ビスフエノールA型エポキシ樹脂100重量部、
フエノールノボラツク樹脂40重量部、2エチル4
メチルイミダゾール0.5重量部とを配合し、樹脂
固型分が60重量%になるようにアセトンにより希
釈し、上塗りワニスを調製した。 ロール巻きシート状の上記紙−ガラス混抄紙基
材に、上記下塗りワニスを含浸し、下塗りプリプ
レグ樹脂分中の残留未反応フエノール分が、5重
量%になるように下塗り乾燥を行い、次いで、全
体の樹脂付着量が5.5重量%になるように、上記
上塗りワニスを含浸させ、乾燥を行い、所定の樹
脂流れを有する積層成形用エポキシプリプレグを
得た。 この後、上記で得たプリプレグ8枚と厚さ18μ
mの銅箔とを多段成形ホツトプレスにて積層成形
し、厚さ1.6mmの片面銅張りエポキシ積層板を得
た。 実施例 2 実施例1と同様にして、下塗りワニスを調製し
た。一方、ビスフエノールA型エポキシ樹脂100
重量部、フエノールノボラツク樹脂35重量部、2
エチル4メチルイミダゾール0.4重量部とを配合
し、樹脂固型分が60重量%になるようにアセトン
により希釈し、上塗りワニスを調製した。 実施例1と同様の基材に、上記の下塗りワニス
を含浸し、下塗りプリプレグ樹脂分中の残留未反
応フエノール分が10重量%になるように下塗り乾
燥を行い、以下、実施例1と同様にして、厚さ
1.6mmの片面銅張りエポキシ積層板を得た。 本実施例では、上述の如くフエノールノボラツ
ク樹脂と2エチル4メチルイミダゾールの配合量
を減少させた配合であつたが、実施例1と同様の
塗工速度、温度条件で、同じ樹脂流れのプリプレ
グであつた。 従来例 1 実施例1と同様の基材、下塗りワニス、上塗り
ワニスを用いて、残留未反応フエノール分が0.5
重量%になるように下塗り乾燥を行い、しかる
後、実施例1と同様の方法で厚さ1.6mmの片面銅
張り積層板を得た。 従来例 2 実施例1と同様の基材、下塗りワニス、上塗り
ワニスを用いて、残留未反応フエノール分が15重
量%になるように下塗り乾燥を行い、しかる後、
実施例1と同様の方法で厚さ1.6mmの片面銅張り
積層板を得た。 上記実施例1、2と従来例1、2の各例それぞ
れ100枚の片面銅張り積層板について、カスレ等
の外観結果と打抜き加工性等の物性の結果を第1
表に示した。
【表】
発明の効果
上述のように、本発明は、下塗りプリプレグの
未反応フエノール分を下塗りプリプレグ樹脂分中
に1〜10重量%残留させるという塗工条件の選
択、すなわち、下塗りプリプレグの乾燥度を所定
値に制御するという非常に簡単な方法により、該
残留未反応フエノール分を上塗りエポキシ樹脂の
硬化剤または硬化剤の一部として使用することが
出来、従来のプリプレグに起因する積層板の不具
合、不良を皆無にできることは言うに及ばず、品
質の安定したバラツキの少い、優れた物性のエポ
キシ樹脂系積層板の製造が行える点、工業的価値
は極めて大きいものである。
未反応フエノール分を下塗りプリプレグ樹脂分中
に1〜10重量%残留させるという塗工条件の選
択、すなわち、下塗りプリプレグの乾燥度を所定
値に制御するという非常に簡単な方法により、該
残留未反応フエノール分を上塗りエポキシ樹脂の
硬化剤または硬化剤の一部として使用することが
出来、従来のプリプレグに起因する積層板の不具
合、不良を皆無にできることは言うに及ばず、品
質の安定したバラツキの少い、優れた物性のエポ
キシ樹脂系積層板の製造が行える点、工業的価値
は極めて大きいものである。
Claims (1)
- 1 下塗りとしてフエノール樹脂初期縮合物を基
材に含浸乾燥し、次いで上塗りとしてエポキシ樹
脂を含浸乾燥して得たプリプレグを積層成形する
方法において、前記下塗りの乾燥工程で未反応フ
エノール分が下塗りプリプレグ樹脂分中に1〜10
重量%残留するように乾燥を行なうことを特徴と
するエポキシ樹脂系積層板の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27847586A JPS63130645A (ja) | 1986-11-21 | 1986-11-21 | エポキシ樹脂系積層板の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27847586A JPS63130645A (ja) | 1986-11-21 | 1986-11-21 | エポキシ樹脂系積層板の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63130645A JPS63130645A (ja) | 1988-06-02 |
JPH0554849B2 true JPH0554849B2 (ja) | 1993-08-13 |
Family
ID=17597844
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27847586A Granted JPS63130645A (ja) | 1986-11-21 | 1986-11-21 | エポキシ樹脂系積層板の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63130645A (ja) |
-
1986
- 1986-11-21 JP JP27847586A patent/JPS63130645A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63130645A (ja) | 1988-06-02 |
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