JPH0554312A - 磁気テープ装置のエラー回復方式 - Google Patents

磁気テープ装置のエラー回復方式

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JPH0554312A
JPH0554312A JP3238652A JP23865291A JPH0554312A JP H0554312 A JPH0554312 A JP H0554312A JP 3238652 A JP3238652 A JP 3238652A JP 23865291 A JP23865291 A JP 23865291A JP H0554312 A JPH0554312 A JP H0554312A
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JP3238652A
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Masumi Takiyanagi
真澄 滝柳
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧縮記録されている磁気テープ媒体を読みだ
す際に、順方向読み出しで読み失敗しても逆方向の読み
出しで正常にブロックを読み出せれば正常にデータブロ
ックを伸張可能にする。 【構成】 上位装置との通信を制御する上位装置接続部
11と、装置全体を制御するマイクロプロセッサ12
と、データを圧縮伸張する圧縮伸張機構13と、記録再
生機構を制御する記録再生制御部14と、データを格納
するデータバッファ15と、データバッファ制御部16
と、データバッファのアドレスレジスタ17と、汎用の
ワークレジスタ18を備えて構成され、逆方向読み出し
でバッファに格納したデータをマイクロプロセッサでバ
ッファ内において正順序に並び変えてデータを伸張す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気テープ装置のエラ
ー回復方式に関し、特に記録データの圧縮,伸張機構を
有する磁気テープ制御装置のエラー回復処理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の磁気テープ制御装置は、
上位装置と記録再生機構とのデータ処理速度の差及びデ
ータ転送タイミングの調整を取るためにデータバッファ
を有している。
【0003】そして、書き込み処理の場合、上位装置か
らのデータの書込命令により、上位装置から転送される
WRITEデータをデータバッファに書き込んだ後に、
データバッファ内のWRITEデータを記録再生機構内
の記録媒体に書き込む処理を行い、読み出し処理の場
合、上位装置からのデータの読み出し命令により、記録
再生機構内の記録媒体からREADデータを読み出し、
一時データバッファに格納した後、そのREADデータ
をデータバッファから上位装置に転送している。
【0004】また、磁気テープ制御装置に記録データの
圧縮/伸張機構を有する場合には、上位装置からの書き
込みデータは、圧縮機構により圧縮されて一度データバ
ッファに蓄えられ、その後記録再生機構内の記録媒体に
書き込む。圧縮記録された記録媒体を読む場合には、記
録媒体から読み出した圧縮データを一度データバッファ
に格納し、この圧縮データをデータバッファから上位装
置に転送する際に伸張機構により元のデータに復元し、
上位装置に送出する。
【0005】一般に、磁気テープ装置の特性として磁気
テープ媒体を順方向に走行させて読み出しているとき
に、あるブロックでデータエラーが発生した場合でも、
磁気テープ媒体を逆方向に走行させて同じブロックを読
み出すと、正常に読み出せることがあり得る。
【0006】このため従来装置では、エラーブロックが
逆方向で読める場合データバッファに一度逆方向にRE
ADしたデータを格納する。このときデータバッファに
格納されるデータは本来の読み出し命令によって上位装
置に転送されるデータに対して逆順序で格納される。
【0007】このデータブロックが圧縮されていない通
常のデータブロックであるなら、このデータをマイクロ
プロセッサが逆順序でデータバッファから読み出し、本
来の順序で上位装置に転送し、上位装置に対しあたかも
本来の読み出しコマンドが正常に完了したように見せて
いた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】一般に圧縮されたデー
タ列には方向性があり、圧縮した順序で伸張しないとデ
ータを復元できない。このため上述した従来の圧縮/伸
張機構付き磁気テープ制御装置においては、圧縮データ
を伸張するためには、圧縮したときと同じデータ並びで
伸張機構にデータを与えないとデータを伸張できないた
め、磁気テープ媒体に圧縮処理されたデータブロックが
記録されている場合には磁気テープ媒体を順方向に走行
させる読みだしのみを行っていた。
【0009】この場合順方向でデータエラーなどの原因
によりデータブロックが正常に読み出せないときに、磁
気テープ媒体を逆方向に走行させて読み出して正常にデ
ータブロックが読みださせるが、そのデータがバッファ
に格納できても圧縮データの方向が逆のため伸張するこ
とができずに、データエラーとして処理せざるを得ない
問題点があった。
【0010】本発明の目的は、逆順序のデータブロック
を順方向で伸張してエラー回復処理を可能とした磁気テ
ープ装置のエラー回復方式を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による磁気テープ装置のエラー回復方式にお
いては、磁気テープ媒体にブロック単位に記録再生を行
う磁気テープ装置を制御する制御用プロセッサと記録デ
ータを圧縮あるいは伸張する手段と、磁気テープ媒体に
書き込むべきデータあるいは磁気テープ媒体から読み出
されたデータを緩衝的に一時記憶する手段とを有し、磁
気テープ媒体に圧縮して記録されたデータブロックを読
み出す際に磁気テープ媒体を順方向に走行させてブロッ
クが正常に処理できずに磁気テープ媒体を逆方向に走行
させて同一ブロックを読み出しブロックのデータを逆順
序で正常に前記データを一時記憶する手段に格納できた
とき、前記データを一時記憶する手段に、記憶されたブ
ロックのデータ列を前記制御用プロセッサが前記データ
を一時記憶する手段内で正順序に並び変えて圧縮データ
を伸張するものである。
【0012】また、前記データを一時記憶する手段に記
憶されたブロックのデータ列を前記制御用プロセッサが
前記データを一時記憶する手段内で正順序に並び変えて
圧縮データを伸張する代わりに、前記データを一時記憶
する手段に逆順序で格納したデータを制御用プロセッサ
で後入れ先読みの順序で前記データを一時記憶する手段
から読み出し、前記データを圧縮あるいは伸張する手段
に入力し、圧縮データを伸張するものである。
【0013】また、前記データを一時記憶する手段に記
憶されたブロックのデータ列を前記制御用プロセッサが
前記データを一時記憶する手段内で正順序に並び変えて
圧縮データを伸張する代わりに、前記データを一時記憶
する手段に記憶しているデータを読み出す位置を指し示
すアドレスレジスタをデータの読み出し毎に減算し、前
記データを一時記憶する手段に逆順序で格納したデータ
を正順序で前記データを圧縮あるいは伸張する手段に入
力し、圧縮データを伸張するものである。
【0014】
【作用】圧縮記録されている磁気テープ媒体を逆方向に
走行させて読み出して正常にデータブロックを読み出せ
ば、圧縮データの方向が逆であってもバッファに格納し
たデータをマイクロプロセッサでバッファ内で正順序に
並び変えてデータを伸張してエラー回復処理が可能とな
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して詳細に説明する。
【0016】図1は、本発明の一実施例であるデータ圧
縮/伸張機構付カートリッジ磁気テープ制御装置のブロ
ック図である。本実施例のカートリッジ磁気テープ制御
装置1は、基本的に上位装置接続部11と、マイクロプ
ロセッサ12と、圧縮/伸張機構13と、記録再生制御
部14と、データバッファ15と、データバッファ制御
部16と、アドレスレジスタ17を備えて構成されてい
る。
【0017】データ圧縮/伸張機構付カートリッジ磁気
テープ制御装置1は、上位装置2及び記録再生機構3に
接続されている。上位装置2は、本発明のデータ圧縮/
伸張機構付カートリッジ磁気テープ制御装置1に対し指
示を与えるHOST装置である。また、記録再生機構3
は、カートリッジ磁気テープ媒体へのデータの書き込み
及び読み出しを行う。
【0018】データ圧縮/伸張機構付カートリッジ磁気
テープ制御装置1の上位装置接続部11は、上位装置2
とのデータ転送,コマンド転送,ステータス転送を行う
際に、そのインターフェースを制御する。マイクロプロ
セッサ12は、データ圧縮/伸張機構付カートリッジ磁
気テープ制御装置1全体の動作を制御監視する。圧縮/
伸張機構13は、記録処理を行う際には、上位装置2か
ら上位装置接続部11を介して送られるWRITEデー
タ圧縮処理し、その圧縮済みデータ列をデータバッファ
に送る。
【0019】また再生処理の際においては、圧縮/伸張
機構13は、データバッファから送られる圧縮済みデー
タ列を伸張し、元データに復元して上位装置接続部11
を介して上位装置2に送る。
【0020】記録再生制御部14は、記録再生機構3に
対するデータ転送の制御,動作指示,エラー検出等を行
う。
【0021】データバッファ15は、上位装置2から送
られたWRITEデータあるいは記録再生機構3から読
み出されたREADデータを一時記憶し、上位装置2と
記録再生機構3との処理速度の差、及び転送タイミング
の調整をとり、記録再生機構3のスタート/ストップ回
数を減らすための緩衝用記憶域である。
【0022】データバッファ制御部16は、データバッ
ファ15と圧縮/伸張機構13、あるいはデータバッフ
ァ15と記録再生制御部14の間のデータの流れを制御
しデータバッファの書き込み読み出しアドレスを管理す
る。
【0023】アドレスレジスタ17は、データバッファ
の読み出し書き込みアドレスを指し示す。データバッフ
ァ制御部16は通常のデータバッファを一回アクセスす
る毎にアドレスレジスタ17に1を加算し、次のアドレ
スを指し示すように再設定する。
【0024】ワークレジスタ18は、マイクロプロセッ
サ12が処理に必要なデータを格納しておく汎用のレジ
スタである。ワークレジスタ18は、本発明の第一の方
法にのみ使用する。
【0025】伸張データレジスタ19は、データバッフ
ァ15と圧縮/伸張機構13の間のデータ経路とは別
に、データの伸張時に圧縮データをマイクロプロセッサ
12から圧縮/伸張機構13に与えるためのレジスタで
ある。伸張データレジスタ19は、本発明の第二の方法
にのみ使用する。
【0026】アドレス増減フリップフロップ20は、デ
ータバッファアクセス時にアドレスレジスタを加算する
か減算するかを指示するフリップフロップであり、マイ
クロプロセッサ12がセット/リセットする。アドレス
増減フリップフロップ20は、本発明の第三の方法にの
み使用する。
【0027】上記構成において、その動作を説明する。
【0028】上位装置2から上位装置接続部11を介し
て送られる命令とデータは、マイクロプロセッサ12で
解析される。解析された命令が記録再生機構3の記録媒
体へのWRITE命令のとき、マイクロプロセッサ12
は、上位装置接続部11に対し上位装置2からのデータ
転送を指示し、圧縮/伸張機構13に対し圧縮処理を指
示し、データバッファ制御部に対しては圧縮/伸張機構
13から送られる圧縮済みデータをデータバッファ15
に格納する指示を行う。
【0029】マイクロプロセッサ12が一度設定を行う
と、1ブロック分のデータが上位装置2から送られ、圧
縮処理した後にデータバッファ15に書き込む。続けて
上位装置2からWRITE命令が出されるとデータバッ
ファ15にさらに圧縮済みデータが転送される。
【0030】以上の動作により、データバッファ15内
に一定のデータが書き込まれると、マイクロプロセッサ
12は、データバッファ制御部16に対し、データバッ
ファ15内の圧縮済みデータを記録再生制御部14へ送
出する指示を行い、更に送られたデータを磁気テープ媒
体へ書き込む指示を記録再生制御部14を介し記録再生
機構3に対し送出する。
【0031】また上位装置から送られた命令が記録再生
機構3の記録媒体からのREAD命令のときマイクロプ
ロセッサ12は、記録再生制御部14を介し記録再生機
構3に対し、テープを順方向に走行させて記録媒体に記
録されているデータを読み出す指示を送出し、さらにデ
ータバッファ制御部16に対し記録再生制御部14から
送られるREADデータをデータバッファに格納する指
示を行う。
【0032】データバッファに媒体から読み出された圧
縮データが格納されると、マイクロプロセッサ12は、
データバッファ制御部16に対しデータバッファ15の
圧縮データを圧縮/伸張機構13に送出する指示を行
い、圧縮/伸張機構13に対して圧縮データを伸張し、
上位装置接続部11に送る指示を行い、更に上位装置接
続部11に対し、伸張されたREADデータを上位装置
2に転送するよう指示する。
【0033】マイクロプロセッサが一度指示を行うと、
データバッファ15から1ブロック分のデータを伸張し
て上位装置に転送する。記録再生機構3において、記録
媒体を順方向に走行させてデータブロックを読み出す際
にデータエラーが発生し、ブロックを正常にデータバッ
ファ15に格納できないとき、マイクロプロセッサ12
は、読み出し開始位置をデータエラーの発生したブロッ
クの終端に位置づけ、記録媒体を逆方向に走行させてデ
ータエラーの発生したブロックを読み出す指示を記録再
生機構3に送出する。
【0034】この逆方向の読み出しが成功すると、デー
タバッファ15には、本来のデータ並びとは逆順でブロ
ックのデータが格納される。データバッファ15に格納
されたデータが圧縮データの場合、逆順に並んでいると
そのままでは圧縮/伸張機構13で伸張することができ
ない。
【0035】本発明の第一の方法では、マイクロプロセ
ッサ12の処理によりデータバッファ15内に逆順に並
んでいる圧縮データブロックを順方向に並べ変える。
【0036】先ずマイクロプロセッサ12は逆方向に読
み込まれたブロック先頭のデータが格納されているアド
レスをアドレスレジスタ17に設定し、データバッファ
制御部16に対し、1バイト読みだしを指示し、その内
容をワークレジスタ18に記憶する。
【0037】次にマイクロプロセッサ12は、ブロック
の最後のデータが格納されているアドレスをアドレスレ
ジスタ17に設定し、データバッファ制御部16に対
し、1バイト読みだしを指示し、その内容を読み出す。
【0038】次にマイクロプロセッサ12は、再度ブロ
ックの先頭アドレスをアドレスレジスタに設定し、続け
てデータバッファ制御部16に対し、今ブロックの最後
のアドレスから読みだした内容を書き込む指示を行う。
【0039】次にマイクロプロセッサ12は、ブロック
の最後のアドレスをアドレスレジスタ17に設定し、デ
ータバッファ制御部16に対し、ワークレジスタ18に
格納している元ブロックの先頭アドレスにあったデータ
を1バイト書き込む指示を行う。
【0040】これによりブロックの先頭のデータと最後
のデータが入れ換えられる。同様にブロックの先頭から
2番目とブロックの最後から2番目のデータを入れ換え
る。
【0041】続いて3番目と入れ換えてゆき、ブロック
の総バイト数の半分まで入れ換えると逆順だったブロッ
クのデータ並びは本来の順方向の順番に並び変えること
ができる。
【0042】このときデータバッファ15の内容は記録
媒体を順方向に走行させて読んだ場合と同様であるか
ら、マイクロプロセッサ12は、データバッファ制御部
16に対し、データバッファ15の圧縮データを圧縮/
伸張機構13に送出する指示を行い、圧縮/伸張機構1
3に対して圧縮データを伸張し、上位装置接続部11に
送る指示を行い、更に上位装置接続部11に対し、伸張
されたREADデータを上位装置2に転送するよう指示
する。
【0043】このとき上位装置には、記録媒体を順方向
に走行させてブロックが正常に読み出されたのと同様に
見える。図2に、第一の方法におけるマイクロプロセッ
サの処理のフローチャートを示す。
【0044】本発明の第二の方法では、データバッファ
15内に逆方向読み出しでデータブロックを格納した
後、マイクロプロセッサ12は、圧縮/伸張機構13に
対して伸張データレジスタ19にセットする圧縮データ
を伸張し、上位装置接続部11に送る指示を行い、更に
上位装置接続部11に対し、伸張されたREADデータ
を上位装置2に転送するよう指示する。
【0045】次にマイクロプロセッサ12は、アドレス
レジスタ17に対し、逆方向読み出しで最後に読み出さ
れたデータが格納されているアドレスを設定し、データ
バッファ制御部16に対し、1バイト読み出しを指示す
る。
【0046】マイクロプロセッサ12は、読み出された
データを伸張データレジスタ19にセットする。
【0047】さらにマイクロプロセッサ12は、逆方向
読み出しで読み出されたブロックの最後から2番目のデ
ータをデータバッファ15から読み出し、読み出したデ
ータを伸張データレジスタ19にセットする。
【0048】同様に順に逆読みブロックの先頭データま
で、マイクロプロセッサ12がデータバッファ15から
読み出し、伸張データレジスタ19にセットすることに
より、圧縮/伸張機構13に本来の順方向のデータ並び
で圧縮済みデータを与え、そのデータを伸張し、上位装
置2に転送することができる。
【0049】これにより第一の方法と同様に、上位装置
には、記録媒体を順方向に走行させてブロックが正常に
読み出されたのと同様に見える。第二の方法の場合、デ
ータバッファ15と圧縮/伸張機構13との間のデータ
経路は使用しない。図3に、第二の方法におけるマイク
ロプロセッサの処理のフローチャートを示す。
【0050】本発明の第三の方法では、データバッファ
制御部16にアドレス増減フリップフロップ20を設け
る。アドレス増減フリップフロップ20は、マイクロプ
ロセッサがセット/リセットし、データバッファ制御部
16が参照する。アドレス増減フリップフロップ20が
リセット状態のとき、データバッファ15をアクセスす
ると、データバッファ制御部16は、アドレスレジスタ
17に1を加算し、自動的に次のアドレスを指し示すよ
うにセットする。
【0051】アドレス増減フリップフロップ20がセッ
ト状態のとき、データバッファ15をアクセスすると、
データバッファ制御部16は、アドレスレジスタ17に
1を減算し、自動的に前のアドレスを指し示すようにセ
ットする。
【0052】つまり、アドレス増減フリップフロップ2
0がリセット状態のときは、アドレスレジスタ17は順
方向に進行し、アドレス増減フリップフロップ20がセ
ット状態のときは、アドレスレジスタ17は逆方向に進
行する。
【0053】通常、マイクロプロセッサ12は、アドレ
ス増減フリップフロップ20をリセット状態にしてお
く。上位装置2からの順方向読み出し命令において、記
録媒体からの順方向読み出しでデータエラーとなり、逆
方向読み出しで成功し、データバッファ15にブロック
のデータが逆順序で格納されているときマイクロプロセ
ッサ12は、アドレス増減フリップフロップ20をセッ
ト状態にする。
【0054】更にマイクロプロセッサ12は、転送開始
アドレスとして逆順序で格納され、ブロックの最後に格
納したデータのアドレスをアドレスレジスタ17にセッ
トする。
【0055】そしてマイクロプロセッサ12は、データ
バッファ制御部16に対し、データバッファ15の圧縮
データを圧縮/伸張機構13に送出する指示を行い、圧
縮/伸張機構13に対して圧縮データを伸張し、上位装
置接続部11に送る指示を行い、更に上位装置接続部1
1に対し、伸張されたREADデータを上位装置2に転
送するよう指示する。
【0056】マイクロプロセッサが一度指示を行うと、
データバッファ15から1ブロック分のデータを伸張し
て上位装置に転送する。このときデータバッファ15か
ら読み出されるデータの並びは順方向で記録媒体から読
み出されたのと同じであるので、第一の方法と同様に、
上位装置には記録媒体を順方向に走行させてブロックが
正常に読み出されたのと同様に見える。図4に、第三の
方法におけるマイクロプロセッサの処理のフローチャー
トを示す。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、デ
ータ圧縮/伸張機構付の磁気テープ制御装置において、
磁気テープ媒体を順方向に走行させてデータエラーなど
の原因によりデータブロックが正常に読み出せずに、磁
気テープ媒体を逆方向に走行させて読み出して正常に圧
縮済みデータブロックが読み出され、そのデータが逆順
序でバッファに格納できたときに、マイクロプロセッサ
の指示で逆順序のデータブロックを順方向で伸張機構に
与える伸張をすることにより、圧縮済みデータブロック
でも磁気テープを逆方向に走行させてのエラー回復処理
が可能となり、これにより磁気テープ装置のエラー回復
性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるデータ圧縮/伸張機構
付カートリッジ磁気テープ制御装置を示すブロック図で
ある。
【図2】本発明の第一の方法におけるマイクロプロセッ
サの処理のフローチャートである。
【図3】本発明の第二の方法におけるマイクロプロセッ
サの処理のフローチャートである。
【図4】本発明の第三の方法におけるマイクロプロセッ
サの処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 データ圧縮/伸張機構付カートリッジ磁気テープ制
御装置 2 上位装置 3 記録再生機構 11 上位装置接続部 12 マイクロプロセッサ 13 圧縮/伸張機構 14 記録再生制御部 15 データバッファ 16 データバッファ制御部 17 アドレスレジスタ 18 ワークレジスタ 19 伸張データレジスタ 20 アドレス増減フリップフロップ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープ媒体にブロック単位に記録再
    生を行う磁気テープ装置を制御する制御用プロセッサと
    記録データを圧縮あるいは伸張する手段と、 磁気テープ媒体に書き込むべきデータあるいは磁気テー
    プ媒体から読み出されたデータを緩衝的に一時記憶する
    手段とを有し、 磁気テープ媒体に圧縮して記録されたデータブロックを
    読み出す際に磁気テープ媒体を順方向に走行させてブロ
    ックが正常に処理できずに磁気テープ媒体を逆方向に走
    行させて同一ブロックを読み出しブロックのデータを逆
    順序で正常に前記データを一時記憶する手段に格納でき
    たとき、前記データを一時記憶する手段に、記憶された
    ブロックのデータ列を前記制御用プロセッサが前記デー
    タを一時記憶する手段内で正順序に並び変えて圧縮デー
    タを伸張することを特徴とする磁気テープ装置のエラー
    回復方式。
  2. 【請求項2】 前記データを一時記憶する手段に記憶さ
    れたブロックのデータ列を前記制御用プロセッサが前記
    データを一時記憶する手段内で正順序に並び変えて圧縮
    データを伸張する代わりに、前記データを一時記憶する
    手段に逆順序で格納したデータを制御用プロセッサで後
    入れ先読みの順序で前記データを一時記憶する手段から
    読み出し、前記データを圧縮あるいは伸張する手段に入
    力し、圧縮データを伸張することを特徴とする請求項1
    に記載の磁気テープ装置のエラー回復方式。
  3. 【請求項3】 前記データを一時記憶する手段に記憶さ
    れたブロックのデータ列を前記制御用プロセッサが前記
    データを一時記憶する手段内で正順序に並び変えて圧縮
    データを伸張する代わりに、前記データを一時記憶する
    手段に記憶しているデータを読み出す位置を指し示すア
    ドレスレジスタをデータの読み出し毎に減算し、前記デ
    ータを一時記憶する手段に逆順序で格納したデータを正
    順序で前記データを圧縮あるいは伸張する手段に入力
    し、圧縮データを伸張することを特徴とする請求項1に
    記載の磁気テープ装置のエラー回復方式。
JP3238652A 1991-08-26 1991-08-26 磁気テープ装置のエラー回復方式 Pending JPH0554312A (ja)

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