JPH0553143U - 電気部品とプリント基板の接続構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 半田付け作業が容易な電気部品とプリント基
板の接続構造を提供する。 【構成】 プリント基板２の２つのワイヤ取付孔2bにＶ
字状の導電性ワイヤ３の両端部を挿入し、導電パターン
に曲げ部3cを半田付けする。これにより、Ｖ字曲げ底部
と孔2aが対向する。プリント基板２の孔2aにトランス１
のピン端子1aを挿入し、且つ導電性ワイヤ３のＶ字曲げ
底部を係合させ、半田付けして両者を電気的に接続して
いる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案はピン端子を有した電気部品と中継用プリント基板との接続構造に係 り、プリント基板を組付けるのに好適な電気部品とプリント基板の接続構造に関 する。

【０００２】

【従来技術】

従来、ピンタイプのトランス１に中継基板となるプリント基板11を接続する構 造としては、図７および図８に示す様に、トランス１のピン端子1aを、コ字状に 形成された２本のジャンパーワイヤ11a を平行に浮して導電パターンに半田付け し、且つその中央部に孔11b を有したプリント基板11の孔11b に挿通すると共に 、２本のジャンパーワイヤ11a 間に通し、この２本のジャンパーワイヤ11a を曲 げてピン端子1aに接続させ、図８に示す様に半田付けして両者を接続していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記した従来のピンタイプのトランスとプリント基板の接続構造は、 ピンを通し易くするため２本のジャンパーワイヤの間隔が広くなっているため、 半田付け前にこのジャンパーワイヤを曲げてピンに接触させる作業が必要であっ た。

【０００４】 この考案は上記した点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは 従来例の欠点を解消し、半田付け作業が容易な電気部品とプリント基板の接続構 造を提供するところにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案の電気部品とプリント基板の接続構造は、ピン端子を有した電気部品 と、略Ｖ字状に形成された導電性ワイヤと、プリント基板に設けられピン端子が 挿通される孔と、この孔の近傍に設けられ導電性ワイヤの端部を挿通しプリント 基板の導電パターンと電気的に接続するワイヤ取付孔とで構成され、前記導電性 ワイヤを半田付けしたプリント基板の孔に、前記電気部品のピン端子を挿通した 後、ピン端子と導電性ワイヤのＶ字曲げ底部とを係合させて半田付けするように 構成したものである。

【０００６】

【作用】

この考案によれば、Ｖ字状に形成した導電性ワイヤをプリント基板のワイヤ取 付孔に挿通して導電パターンに半田付けし、Ｖ字曲げ底部に対向させて、このプ リント基板にピン端子を挿通する孔が設けられているので、電気部品のピン端子 をこの孔に挿通し、且つ導電性ワイヤのＶ字曲げ底部に係合させるだけで半田付 けすることができる。

【０００７】

【実施例】

この考案に係る電気部品とプリント基板の接続構造の実施例を図１乃至図６に 基づき説明する。

【０００８】 なお、従来例と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。

【０００９】 図において、２は中継用のプリント基板であり、トランス１のピン端子1a（一 方に４本他方に５本）を余裕を持って挿通できる様に比較的大きな孔2aとこの近 傍に導電性ワイヤの両端部を挿入する２つのワイヤ取付孔2bが設けられている。 なおこれらの孔2aとワイヤ取付孔2bはピン端子1aの数に対応して設けられる。

【００１０】 ３はＶ字状に形成された半田付けが容易な導電性ワイヤであり、Ｖ字曲げ底部 3a、ワイヤ取付孔2bに挿入する立上り部3bおよびプリント基板２に引っ掛けて導 電パターンに半田付けする曲げ部3cとで構成されている。

【００１１】 ４はコ字状の導電性ワイヤであり、係合曲げ部4a、ワイヤ取付孔2bに差し込む 立上り部4bおよびプリント基板２の導電パターンに半田付けする曲げ部4cとで構 成されている。

【００１２】 ５は部品加工性をよくしたＶ字状の導電性ワイヤであり、Ｖ字曲げ底部5a、立 上り部5bおよび浅く曲げた曲げ部5cとで構成されている。

【００１３】 ６はワイヤ取付孔2bへの挿入性をよくした導電性ワイヤ３と略同形状の導電性 ワイヤであり、Ｖ字曲げ底部6a、立上り部6bおよび曲げ部6cで構成されている。

【００１４】 ７はワイヤ取付孔2bの挿入時に指で摘み易くした形状のＶ字状の導電性ワイヤ であり、摘み部7a、立上り部7bおよび曲げ部7cとで構成されている。

【００１５】 以上の様に構成した本考案の電気部品とプリント基板の接続構造の組立てにつ いて説明する。 図１および図２に示す様に、先ずプリント基板２の２つのワイヤ取付孔2bに導 電性ワイヤ３の両端部を挿通し、プリント基板２の所定の導電パターン（図示せ ず）に半田付けすると、導電性ワイヤのＶ字曲げ底部3aと孔2aが略対向する。

【００１６】 そして、図２(A)(B)(C) の各工程に示す様に、このプリント基板２の孔2aにプ リント基板２を少し傾けてトランス１のピン端子1aを挿通し、且つ導電性ワイヤ ３のＶ字曲げ底部3aの内側に通して係合させ、図１に示す様にピン端子1aと導電 性ワイヤ３を半田付けして電気的に接続している。

【００１７】 また、上述した導電性ワイヤ３はＶ字形状であったが、図３(A)(B)に示す様に コ字状の導電性ワイヤ４にしてピン端子1aと係合する係合曲げ部4aを設けてもよ い。

【００１８】 図４(A)(B)に示す導電性ワイヤ５は、曲げ部5cの曲げを浅くして部品の加工工 程を削減したものである。

【００１９】 図５(A)(B)に示す導電性ワイヤ６は、立上り部6bと曲げ部6cとの曲げ角を略直 角にして、ワイヤ取付孔2bへの挿入性をよくし、且つ引っ掛りをよくしたもので ある。

【００２０】 図６(A)(B)に示す導電性ワイヤ７は、Ｖ字曲げ底部近傍を上へ曲げ、ワイヤ取 付孔2bへの挿入作業をする際に指で摘み易くしたものである。

【００２１】

【考案の効果】

この考案に係る電気部品とプリント基板の接続構造によれば、上述のように構 成したので、導電性ワイヤをトランスのピン端子に係合させるだけで、直に半田 付けできるため、プリント基板の組付け作業性を大幅に向上できる。

【００２２】 しかも、構造が簡単であって、また、安価に構成することができるため実施も 容易であるなどの優れた特長を有している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の電気部品とプリント基板の接続構造を
示す拡大斜視図である。

【図２】(A)(B)(C) 同接続構造におけるトランスへのプ
リント基板の組付け工程を示す斜視図である。

【図３】同接続構造における導電性ワイヤの他の実施例
を示し、(A)は正面図、(B)は平面図である。

【図４】同接続構造における導電性ワイヤの他の実施例
を示し、(A)は正面図、(B)は平面図である。

【図５】同接続構造における導電性ワイヤの他の実施例
を示し、(A)は正面図、(B)は平面図である。

【図６】同接続構造における導電性ワイヤの他の実施例
を示し、(A)は正面図、(B)は平面図である。

【図７】従来例の電気部品とプリント基板の接続構造を
示す斜視図である。

【図８】同接続構造を示す拡大斜視図である。

【符号の説明】

１ トランス 1a ピン端子 ２ プリント基板 2a 孔 2b ワイヤ取付孔 ３ 導電性ワイヤ 3a Ｖ字曲げ底部 3b 立上り部 3c 曲げ部 4,5,6,7 導電性ワイヤ 4a 係合曲げ部 4b,5b,6b,7b 立上り部 4c,5c,6c,7c 曲げ部 5a,6a,7a Ｖ字曲げ底部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ピン端子を有した電気部品と、略Ｖ字状
   に形成された導電性ワイヤと、プリント基板に設けられ
   ピン端子が挿通される孔と、この孔の近傍に設けられ導
   電性ワイヤの端部を挿通しプリント基板の導電パターン
   と電気的に接続するワイヤ取付孔とで構成され、前記導
   電性ワイヤを半田付けしたプリント基板の孔に、前記電
   気部品のピン端子を挿通した後、ピン端子と導電性ワイ
   ヤのＶ字曲げ底部とを係合させて半田付けするように構
   成したことを特徴とする電気部品とプリント基板の接続
   構造。