JPH0552541B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0552541B2
JPH0552541B2 JP58219078A JP21907883A JPH0552541B2 JP H0552541 B2 JPH0552541 B2 JP H0552541B2 JP 58219078 A JP58219078 A JP 58219078A JP 21907883 A JP21907883 A JP 21907883A JP H0552541 B2 JPH0552541 B2 JP H0552541B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
panel
adhesive
panels
film material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP58219078A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60110068A (ja
Inventor
Tatsuo Shimazaki
Kenji Endo
Fumio Narui
Kazuhiro Sugyama
Kazuya Hara
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP58219078A priority Critical patent/JPS60110068A/ja
Priority to US06/601,030 priority patent/US4668314A/en
Priority to GB08409924A priority patent/GB2150360B/en
Priority to KR1019840002155A priority patent/KR890001893B1/ko
Publication of JPS60110068A publication Critical patent/JPS60110068A/ja
Publication of JPH0552541B2 publication Critical patent/JPH0552541B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Casings For Electric Apparatus (AREA)
  • Calculators And Similar Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は小型電子機器の製造方法に関するも
のである。
〔発明の技術的背景〕
最近、小型電子式計算機等の小型電子機器はカ
ード型といえるほどに薄型化されてきている。
この種の薄型小型電子機器は、一般に、機器の
表面材及び裏面材となる一対のパネル間に、フイ
ルム状配線基板やフイルム状液晶表示パネル及び
フイルム状太陽電池等のフイルム状電子部品を配
置し、前記一対のパネルを接着剤からなる充填材
によつて接着結合した積層構造とされており、こ
の小型電子機器は、前記一対のパネルの少なくと
も一方の内面に前記フイルム状電子部品を接着等
の手段により取付け、前記一対のパネルのいずれ
か一方の内面に充填材となる接着剤を適当間隔に
滴下した後に、この一方のパネル上に他方のパネ
ルを重合して上側のパネルを加圧することによ
り、前記一対のパネルを前記接着剤を介して接着
させ、この後これを前記接着剤の硬化温度(約90
℃程度)で加温乾燥して、硬化した充填材により
前記一対のパネルを結合させる方法で製造されて
いる。
しかしながら、従来は、充填材となる接着剤を
滴下した一方のパネル上に他方のパネルを重合し
た後の加圧を、平板状の加圧治具により真上から
加圧して行なつているために、次のような問題を
生じていた。
すなわち、前記一対のパネルを重合した後の加
圧は、一方のパネル上に適当間隔で滴下された接
着剤をパネル間の全域に行きわたらせるために行
われているが、上記のように平板状の加圧治具に
より真上から加圧する従来の加圧方法では、一対
のパネル間の空気が上方からの加圧力で押し拡げ
られる接着剤の間にとじ込められてしまうため
に、接着剤をパネル間の全域に隙間なく完全に行
きわたらせることが難しく、そのために、パネル
間に接着剤で充填されない空洞が局部的にできる
ことがある。そして、このようにパネル間に空洞
ができると、この空洞内いとじ込められた空気が
次の加温乾燥工程において熱により膨張するため
に、機器の表裏面を形成する前記一対のパネルが
前記空洞内の圧力で外側に押圧されて局部的に膨
出変形し、これがそのまま製品の外面に局部的な
脹らみとして残つてしまうことになる。
〔発明の目的〕
この発明は上記のような実情にかんがみてなさ
れたものであつて、その目的とするところは、パ
ネル上に滴下した充填材となる接着剤を一対のパ
ネル間の全域に完全に行きわたらせてパネル間に
空洞ができるのを防ぐことができるようにした、
製品外面に局部的な脹らみを生じさせるおそれの
ない小型電子機器の製造方法を提供することにあ
る。
〔発明の概要〕
すなわち、この発明は、一対のパネルの少なく
とも一方の内面にフイルム状電子部品を取付け、
前記一対のパネルのいずれか一方の内面に充填材
となる接着剤を滴下した後、この一方のパネル上
に他方のパネルを真空吸着して傾斜させて保持
し、この他方のパネルの一端を位置決めしてその
一端側から前記一方のパネル上に順次倒伏し、加
圧ローラにより上側のパネル上を一端側から他端
側に向けて移動して前記一対のパネルを接着する
ようにしたものである。
〔発明の実施例〕
以下、この発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
まず、この発明の製造方法によつて製造された
小型電子機器の構造を説明する。
第1図はこの発明の製造方法によつて製造され
た小型電子式小型計算機の外観を示したもので、
この小型電子式計算機の表面には表示部2とキー
ボード部3と太陽電池4とが形成されている。
第2図は上記小型電子式計算機の分解斜視図、
第3図は同じく第1図の−線に沿う拡大断面
図であり、この小型電子式計算機の本体1は、第
2図に示すような形状のフレーム11と、本体表
面のフロントパネル1aを構成するフロントシー
ト12及びフロントフイルム13と、本体裏面の
バツクパネル1bを構成するバツクシート14及
びバツクフイルム15を積層した構造となつてい
る。
そして、前記本体1内には、合成樹脂フイルム
の両面に配線21,21を印刷形成しこの配線上
を絶縁材22,22で被覆した配線基板20と、
フイルム状液晶表示セル30と、フイルム状太陽
電池40とが配置されており、さらに前記配線基
板20の上面には、この配線基板20とほぼ同じ
外形の合成樹脂フイルム製スペーサ50が重合さ
れている。
前記配線基板20には、この配線基板20に穿
設した貫通孔に嵌め込んで、LSIチツプ23と、
コンデンサやダイオード等のチツプ部品24,2
4が取付けられており、さらにこの配線基板20
の上面には、後述する可動接点により短絡される
多数組の分割型固定接点25,25が配列形成さ
れている。
前記スペーサ50には、前記配線基板20上の
各固定接点25,25を囲む多数のキー部開口5
1,51が穿設されると共に、その下面には前記
LSIチツプ23及びチツプ部品24,24の配線
基板20上に突出する部分に対して逃げとなる貫
通孔52,53が設けられており、このスペーサ
50は前記貫通孔52,53に前記LSIチツプ2
3及びチツプ部品24,24を嵌入させて前記配
線基板20上に接着されている。
そして、前記配線基板20とスペーサ50とは
前記フレーム11内に配置され、また前記フイル
ム状液晶表示セル30とフイルム状太陽電池40
も前記フレーム11内に前記配線基板20と並べ
て配置されており、前記液晶表示セル30はフイ
ルム状ヒートシールコネクタ31によつて配線基
板20と接続され、太陽電池40もフイルム状ヒ
ートシールコネクタ41によつて前記配線基板2
0と接続されている。
なお、前記フレーム11は、ステンレス鋼
(SUS)等の金属薄板を打抜いて形成されたもの
であり、このフレーム11は補強材として設けら
れている。
前記フイルム状液晶表示セル30は、第3図に
その断面が示されているように、ポリサルホンな
どの合成樹脂フイルム面に表示用透明電極33及
び配向膜(図示せず)を形成した上下一対の透明
フイルム基材32a,32bをシール材34を介
して接着し、この上下のフイルム基材32a,3
2b間に液晶を充填したもので、この液晶表示セ
ル30はT・N型(ツイステツド・ネマテイツク
型)のものとされており、その上下面に配置され
る偏光膜35a,35bは前記フイルム基材32
a,32bの外面に透明接着剤36によつて接着
され、さらに下側の偏光膜35bの下面には反射
板37が透明接着剤36によつて接着されてい
る。なお、33aは前記電極33の端子部であ
り、前記ヒートシールコネクタ31はこの端子部
33aに加熱圧着により接続されている。このフ
イルム状液晶表示セル30の偏光膜35a,35
b及び反射板37を含む総厚は約550μ(0.55mm)
である。
また、前記フイルム状太陽電池40は、第4図
にその断面を示したように、上面に絶縁膜43を
介して電極44を形成した金属フイルム基板42
と、下面に透明電極46を形成したエポキシ樹脂
系透明フイルム45との間に、アモルフアスシリ
コン45を挟持させたもので、このフイルム状太
陽電池40の厚さは202μ(約0.2mm)である。
そして、前記液晶表示セル30は、その上面す
なわち上側偏光板35aの上面を、前記フロント
フイルム13の表示部2の下面に、このフロント
フイルム13の下面に塗布した透明接着剤60に
よつて接着されており、また前記太陽電池40も
図示しないがその上面においてフロントフイルム
13の太陽電池部4の下面に前記透明接着剤60
によつて接着されている。
一方、前記フロントシート12とバツクシート
14とは、いずれも前記フレーム11とほぼ同じ
外形のもので、これらは厚さ約100μ程度の金属
薄板(ステンレス鋼等)からなつており、フロン
トシート12には、前記スペーサ50に設けたキ
ー部開口51,51と合致するキー部開口12
1,121と、前記液晶表示セル30の上部が嵌
入する開口122と、前記前記太陽電池40が嵌
入する開口123とが穿設され、さらにこのフロ
ントシート12の下面には、前記LSIチツプ23
及びチツプ部品24,24のスペーサ50上に突
出する部分を受入れる凹部124,125がハー
フエツチングによつて形成されている。
そして、前記フロントシート12は、その下面
を前記枠体11の上面に接着されて枠体11と一
体化されており、前記配線基板20と接着された
スペーサ50はこのフロントシート12の下面に
接着され、さらに前記LSIチツプ23及びチツプ
部品24,24もこのフロントシート12の前記
凹部124,125に接着されている。
また、前記フロントフイルム13とバツクフイ
ルム15とは、いずれも前記フロントシート12
及びバツクシート14よりわずかに大きな外形の
もので、これらはそれぞれ厚さ約70μ程度のポリ
エステル系合成樹脂フイルムからなつており、バ
ツクフイルム15は前記バツクシート14の下面
にラミネートされて小型電子機器のバツクパネル
1bを構成し、またフロントフイルム13は前記
フロントシート12の上面にラミネートされて小
型電子機器のフロントパネル1aを構成してい
る。
前記フロントフイルム13は、透明フイルムの
下面に表示部2及び太陽電池部4を除いてマスク
印刷を施すと共に、キーボード部3の各キー部分
3a,3aに数字や記号などを印刷したもので、
前記フロントシート12とフロントフイルム13
とをラミネートして構成されたフロントパネル1
aは、そのキーボード部3の各キー部分3a,3
aを合成樹脂フイルムからなる前記フロントフイ
ルム13だけの一層構造として、このキー部分3
a,3aを弾性変形可能とした構造となつてい
る。
そして、前記フロントフイルム13の前記各キ
ー部分3a,3aの下面には、前記配線基板20
面の各固定接点25,25とそれぞれ対向させ
て、フロントフイルム13のキー部分3a,3a
を押すことにより前記固定接点25に接触させら
れるフイルム状可動接点26が配設されている。
この可動接点26は、両面接着フイルム27の下
面にカーボン膜28を接着したものを所定の大き
さにカツトしたもので、この可動接点26は前記
両面接着フイルム27の上面の接着剤27aによ
つて前記フロントフイルム13に接着固定されて
いる。
また、第3図において、16は前記フロントパ
ネル1aの下側に配置されている前記配線基板2
0,LSIチツプ23,チツプ部品24,液晶表示
セル30,太陽電池40などを固定する充填材で
あり、この充填材16はある程度の流動性をもつ
接着剤(例えばアクリル系またはエポキシ系の二
液混合型接着剤)を滴下充填してこれを硬化させ
たものであつて、前記バツクパネル1bは、前記
接着剤が硬化する前にこの接着剤の上に重ねて加
圧し、前記接着剤を硬化させることによつて前記
充填材16と接着されている。また、前記充填材
16は、前記フレーム11の外周にも充填されて
このフレーム11の外周面を覆うと共に前記フロ
ントフイルム13とバツクフイルム15の外周部
に接着されており、この充填材16の外周(本体
1の外周面となる部分)は、製品外形に合せた仕
上げカツトにより前記フロントフイルム13及び
バツクフイルム15の外周部と共にカツトされて
平坦面に仕上げられている。
すなわち、上記小型電子式計算機は、前記フロ
ントシート12とフロントフイルム13とをラミ
ネートしたフロントパネル1aにフレーム11を
接着し、前記フロントパネル1aの内面に配線基
板20,フイルム状液晶表示30,フイルム状太
陽電池40などを配置接着してこれらを充填材1
6で固定すると共に、この充填材16にバツクシ
ート14とバツクフイルム15とをラミネートし
たバツクパネル1bを接着した積層構造のもので
あり、この小型電子式計算機の厚さは、約0.8mm
である。
次に、上記小型電子式計算機の製造方法を説明
する。
この実施例の製造方法は、第5図にその概略を
示したように、前記フロントフイルム13となる
帯状のフイルム素材13aを間歇送りしながらこ
のフイルム素材13aにフロントシート12をラ
ミネートして小型電子式計算機のフロントパネル
1aを形成すると共に、このフロントパネル1a
の内面に、スペーサ51,配線基板20,フイル
ム状液晶表示セル30,フイルム状太陽電池40
などのフイルム状電子部品を配置接着し、その上
に充填材16となる接着剤を滴下して、その上に
バークシート14にバツクフイルム15となる樹
脂フイルムをラミネートしたバツクパネル1bを
重合接着した後に、これを前記接着剤16の硬化
温度で加温乾燥して接着剤を硬化させることによ
り、前記接着剤からなる充填材16によつてフロ
ントパネル1aとバツクパネル1bとを結合さ
せ、次いでフロントフイルム13となる前記フイ
ルム素材13とバツクフイルム15となる前記樹
脂フイルムとを充填材16の外周部と共に製品外
形に合せてカツトすることにより小型電子式計算
機を完成させるもので、この製造方法を具体的に
説明すると次の通りである。
第6図は前記フイルム素材13aを示したもの
で、このフイルム素材13aは前記フロントフイ
ルム13よりわずかに広幅の帯状のものとされて
おり、その下面には、等間隔に前記フロントフイ
ルム13の表示部2,キーボード部3,太陽電池
部4となる印刷が施されている。なお、このフイ
ルム素材13aに形成された各フロントフイルム
13,13は、後述するレーザビームによる仕上
げカツト工程において第6図に二点鎖線で示した
切断線に沿つてカツトされる。また、このフイル
ム素材13aのフロントフイルム13部分の下面
には、前記フロントフイルム13の可動接点接着
部分を除く全面に透明接着剤60(第3図参照)
が塗布されており、この接着剤塗布面はフイルム
素材13aと同幅の帯状セパレータ(剥離紙)1
3bで被覆されている。そして、この帯状フイル
ム素材13aは、ロール状に巻かれており、この
ロールから繰り出されて接着剤塗布面を上に向け
た状態で組立てラインに送られるようになつてい
る。
第7図は前記フイルム素材13aの送り機構を
示したもので、ロールから繰り出されるフイルム
素材13aは、その接着剤塗布面を覆つているセ
パレータ13bを剥がされた状態で、往復移動す
る上下一対の可動グリツプ71,71によつて間
歇送りされるようになつている。なお、前記セパ
レータ13bは、巻取り軸70に巻取られて前記
フイルム素材13aから剥がされるようになつて
いる。前記可動グリツプ71,71は、その動き
を図に破線矢印で示したように、前記フイルム素
材13aを上下から挟みつかんで一定距離だけ前
進移動し、次いでフイルム素材13aを離して元
の位置に後退移動するもので、前記フイルム素材
13aはこの可動グリツプ71,71の往復移動
の繰返しによつて、一定距離ずつ間歇的に送られ
るようになつている。また、第7図において、7
2,72は前記可動グリツプ71,71がフイル
ム素材13aをつかんでいないときに前記フイル
ム素材13aを挟みつかんでフイルム素材13a
がその停止位置からずれるのを防ぐ固定グリツプ
であり、この固定グリツプ72,72は、前記可
動グリツプ71,71がフイルム素材13aを一
定距離だけ送つてフイルム素材13aを離すとき
にフイルム素材13aをつかみ、元も位置に戻つ
た可動グリツプ71,71が再びフイルム素材1
3aをつかんだときにフイルム素材13aを離す
ようになつている。なお、前記可動グリツプ7
1,71及び固定グリツプ72,72は、フイル
ム素材13aの接着剤60が塗布されていない部
分(フロントフイルム13部分と次のフロントフ
イルム13部分との間の部分)をつかむようにな
つており、従つて前記可動グリツプ71,71及
び固定グリツプ72,72がフイルム素材13a
を離す際にその上側のグリツプによつてフイルム
素材13aが引上げられるようなことはない。ま
た、このフイルム素材送り機構は、組立てライン
の複数箇所に適当間隔で設けられている。
しかして、接着剤塗布面を上に向けた状態で組
立てラインを間歇送りされる前記フイルム素材1
3aに対しては、まず、フロントシート12と、
フイルム状液晶表示セル30と、フイルム状太陽
電池40とが同時に配置接着される。
前記フロントシート12は、第8図に示すよう
な帯状金属シート12aに多数個一定間隔で形成
されてロール状に巻かれており(第5図参照)、
ロールから繰り出された前記帯状金属シート12
aから第8図に二点鎖線で示す外形線に沿つて打
抜かれて、図示しない真空吸着手段により第11
図に示す位置決め台80のフロントシート位置決
め部に一旦載置される。
一方、前記フイルム状液晶表示セル30は、第
9図に示すように、上側のフイルム基材32a及
び偏光板35aと、下側のフイルム基材32b及
び偏光板35bとその下面の反射板37とを帯状
のものとすることによつて、この帯体30aに多
数個一定間隔で形成されており(この表示セル帯
30aも第5図に示すようにロール状に巻かれて
いる)、この表示セル帯30aに形成された各フ
イルム状液晶表示セル30,30も、第9図に二
点鎖線で示す外形線に沿つて打抜かれて、図示し
ない真空吸着手段により前記位置決め台80の液
晶表示セル位置決め部に一旦載置される。
また、前記フイルム状太陽電池40は、第10
図に示すように、上面に絶縁膜43を形成した金
属フイルム基板42を帯状のものとすることによ
つて、多数個一定間隔で形成されており(この電
池帯40aも第5図に示すようにロール状に巻か
れている)、この電池帯40aに形成された各フ
イルム状太陽電池40,40も、第10図に二点
鎖線で示す外形線に沿つて打抜かれて、真空吸着
手段により第11図に示した前記位置決め台80
の太陽電池位置決め部(図示せず)に一旦載置さ
れる。なお、第10図において、38は前記太陽
電池40の端子部、49は太陽電池40の金属フ
イルム基板42と上部フイルム45との間の周囲
をシールするシール材である。
なお、第11図に示すように位置決め台80上
に載置される前記フロントシート12と液晶表示
セル30及び太陽電池40は、全てその裏面(下
面)を上に向けた状態で載置される。また、前記
位置決め台80上への液晶表示セル30と太陽電
池40の載置は、前記フロントシート12を載置
した後にその開口122,123から挿入載置し
てもよいし、前記フロントシート12を載置する
前に載置してもよい。
そして、前記位置決め台80に位置決め載置さ
れた前記フロントシート12と液晶表示セル30
及び太陽電池40は、第11図に示したフロント
シート吸着治具81と、液晶表示セル吸着治具8
2及び太陽電池吸着治具(図示せず)により真空
吸着されて、送りを停止された前記フイルム素材
13aの上に搬入され、そのフロントフイルム1
3部分に位置決め載置されて、透明接着剤60が
塗布されているフロントフイルム13部分に接着
される。このフイルム素材13aへのフロントシ
ート12と液晶表示セル30及び太陽電池40の
接着は、第12図に示すように、フイルム素材1
3aを支持台83状に支持させた状態で転圧ロー
ラ84により転圧することによつて行なわれ、こ
れにより前記フロントシート12がフイルム素材
13a面にラミネートされると共に、液晶表示セ
ル30と太陽電池40とがフイルム素材13a面
に接着される。なお、前記転圧ローラ84は、第
12図に矢印で示すようにフイルム素材13aに
フロントシート12などを転圧しながら移動し、
転圧後上方に引上げられて元の位置に戻される。
こうしてフロントフイルム13部分にフロント
シート12をラミネートされてフロントパネル1
aを形成されると共に、このフロントパネル1a
部分に液晶表示セル30と太陽電池40を配置接
着されたフイルム素材13aは、再び組立てライ
ンを送られて次の部品組込み位置で停止され、こ
の位置でフイルム状可動接点26とスペーサ50
及び配線基板20とフレーム11とを組込まれ
る。
前記フイルム状可動接点26は、前述したよう
に両面接着フイルム27の一方の面にカーボン膜
28を接着したものを所定の大きさにカツトした
もので、このフイルム状可動接点26は、前記フ
ロントフイルム13の各キー部分3a,3a数と
同数だけ前記各キー部分3a,3aの配置と対応
するように配列されて1セツトとされ、帯状セパ
レータ85(第13図及び第14図参照)に多数
セツト一定間隔ごとに付着(カーボン膜28を接
着していない面において付着)されている。この
帯状セパレータ85に多数セツトの可動接点2
6,26を付着させた接点帯26aは、第5図に
示すようにロール状に巻かれてこのロールから繰
り出されるようになつており、前記フイルム状可
動接点26,26は、1セツトずつ前記セパレー
タ85から剥がされて前記フイルム素材13aに
組込まれるようになつている。
第13図及び第14図は前記可動接点26,2
6をセパレータ85から剥がす方法の一例を示し
たもので、図中86,86は前記キー部分3a,
3aと対応する配置で配列されている1セツトの
各可動接点26,26の周囲において前記セパレ
ータ85を上側から押えるセパレータ押え、8
7,87は前記セパレータ85の下側に前記各可
動接点26,26の略中心に対向するように配置
された接点押上げ針であり、前記可動接点26,
26は、第13図に示すように各可動接点26,
26が前記接点押上げ針87,87の上にきたと
ころで接点帯26aの送りを停止させ、次いで前
記セパレータ押え86,86を下降させると共に
前記接点押上げ針87,87を上昇させることに
より、第14図にしめすようにセパレータ85を
突き破つて上昇する接点押上げ針87,87でセ
パレータ85から剥がされる。そして、このセパ
レータ85から剥がされた可動接点26,26
は、前記セパレータ押え86,86の間に下降し
てくる真空吸着治具88,88に吸着されて前記
フイルム素材13aの上に搬入され、そのフロン
トパネル1a部分のキー部分3a,3aに位置決
めされて、フイルム状可動接点26面の接着剤2
7a(第3図参照)によりフロントフイルム13
に接着される。なお、第13図及び第14図では
2個の可動接点だけを示したが、この可動接点2
6,26のセパレータ85からの剥離及びフイル
ム素材13aへの接着は、1セツト分の可動接点
数と同数の接点押上げ針87及び吸着治具88に
より、1セツト分まとめて一度に行なわれる。
また、前記スペーサ50は、その両面に接着剤
61a,61b(第3図参照)を塗布した両面接
着フイルム状のものとされており、このスペーサ
50は2枚の帯状セパレータ89a,89b(第
15図及び第16図参照)の間に多数個一定間隔
で挟持されている。このスペーサ50をセパレー
タ89a,89b間に挟持したスペーサ帯50a
も、第5図に示すようにロール状に巻かれてお
り、このロールからスペーサ50,50の裏面が
上向きとなる状態で繰り出されるようになつてい
る。
前記ロールから繰り出されたスペーサ帯50a
は、第15図に示すように、まず上側のセパレー
タ89bを剥がされてスペーサ50,50の裏面
すなわち配線基板接着面を表出させた状態で送ら
れ、前記スペーサ50の配線基板接着面に配線基
板20をラミネートした後にスペーサ取出し位置
に送られる。一方、このスペーサ帯50aの下側
のセパレータ89aは、移動台90の先端で折返
えされてローラ91を介してロール状に巻取られ
る。そして、前記下側セパレータ89aからのス
ペーサ50と配線基板20との重合体の取出し
は、この重合体がその取出し位置にきたところで
スペーサ帯50aの送りを停止させ、この状態で
配線基板20の上面に真空吸着治具92を降下さ
せて、この治具92に重合体を吸着させた後に、
セパレータ帯50aの供給側をスペーサ帯50a
の繰り出しを行なわないように拘束しておいて前
記下側セパレータ89aを巻取りながら移動台9
0を第16図に矢印で示すように移動させること
により、スペーサ50から下側セパレータ89a
を剥ぎ取ることにより行なわれる。
前記真空吸着治具92に吸着させて取出された
前記スペーサ50と配線基板20との重合体は、
この治具92によつて前記フイルム素材13aの
フロントパネル1a部分に搬入され、このフロン
トパネル1aのフロントシート12上にスペーサ
表面の接着剤61aにより接着される。
前記配線基板20は、第17図に示すように、
帯状の基板フイルム20aに多数個一定間隔で形
成されており、この配線基板20にはあらかじめ
LSIチツプ23が配線とハンダ付け接続して取付
けられており、このLSIチツプ23は樹脂モール
ドされている。なお、この基板フイルム20aも
第5図に示すようにロール状に巻かれていてこの
ロールから繰り出されるようになつている。そし
て、前記配線基板20は、第17図に二点鎖線で
示した外形線に沿つて基板フイルム20aから打
抜かれ、図示しない真空吸着治具により前記スペ
ーサ帯50a上に搬入されてスペーサ50に位置
決め接着(スペーサ50面の接着剤61bにより
接着)される。
また、前記フレーム11は、その表面に接着剤
62(第3図参照)を塗布して、この接着剤塗布
面において第18図に示すように帯状セパレータ
93に付着させられている。なお、この帯状セパ
レータ93には多数のフレーム11が一定間隔で
付着させてあり、この帯状セパレータ93に多数
のフレーム11を付着させたフレーム帯11a
も、第5図に示すようにロール状に巻かれてい
る。
そして、前記フレーム11は、ロールから繰り
出される前記フレーム帯11aから、真空吸着治
具(図示せず)に吸着させて取出され(フレーム
11からのセパレータ93の剥ぎ取りは、例えば
前記スペーサ50からのセパレータ89aの剥ぎ
取りと同様にして行なわれる)、この吸着治具に
より前記フイルム素材13a上に搬入されて、前
記フロントシート12に位置決め接着(フレーム
11表面に塗布されている接着剤62により接
着)される。
なお、前記フイルム状固定接点26,26と、
スペーサ50と配線基板20との重合体と、フレ
ーム11との接着順序は、任意に決めればよい。
しかして、前記可動接点26,26とスペーサ
50及び配線基板20とフレーム11とを組込ま
れたフイルム素材13aは、再び次の部品組込み
位置に送られて停止され、この位置で前記配線基
板20にダイオードやコンデンサ等のチツプ部品
24,24を組込まれる。
前記ダイオードやコンデンサ等のチツプ部品2
4,24は、それぞれ帯状ベースフイルムに多数
個一定間隔で取付けられており、このチツプ部品
帯から打抜いて取出されるようになつている。
第19図はダイオードを取付けたチツプ部品帯
24aを示しており、ダイオード94は、上面に
銅箔を被着してエツチングによりリード96,9
6を形成すると共に前記リード96,96の配線
基板接続端子と対応する部分に貫通孔95a,9
5a形成した帯状ベースフイルム95の一方のリ
ード96に直接取付けられると共に、他方のリー
ド96にワイヤボンデイングにより接続されて樹
脂封止されている。
また、第20図はコンデンサ(例えばタンタル
コンデンサ)取付けたチツプ部品24bを示して
おり、コンデンサ97は、前記ダイオードが取付
けられているベースフイルムと略同様な帯状ベー
スフイルム95のリード96,96間に直接取付
けられて樹脂封止されている。
これらチツプ部品帯24a,24bも第5図に
示すようにロール状に巻かれており、このチツプ
部品帯24a,24bに取付けられているチツプ
部品24,24は、前記チツプ部品帯24a,2
4bから第19図及び第20図に一点鎖線で示し
た打抜き線に沿つて打抜かれ、真空吸着治具によ
り前記フイルム素材13a上に搬入されて前記配
線基板20にハンダ付けにより組込まれる。
第21図は前記ダイオード94をもつたチツプ
部品24を配線基板20に組込んだ状態を示した
もので、前記チツプ部品24は、配線基板20に
穿設されている貫通孔に嵌込まれて、そのリード
96,96を配線基板20面の配線(第3図にお
いて配線基板20の下面の配線)21,21の端
子部にハンダ付けされている。
なお、前の工程においてフイルム素材13a上
に組込まれた前記フイルム状液晶表示パネル30
とフイルム状太陽電池40とは、前記配線基板2
0を組込んだ後に第2図に示したフイルム状ヒー
トシールコネクタ31,41により配線基板20
と接続されるが、その接続は前記チツプ部品2
4,24の組込む時にこれと並行して行なつても
よいし、またチツプ部品の組込み前あるいはチツ
プ部品の組込み後に行なつてもよい。
第22図はここまでの工程において組立てライ
ンを間歇送りされるフイルム素材13aに各部品
が組込まれて行く状態を平面図として示したもの
で、()図はフイルム素材13aの部品組込み
前の状態、()図はフイルム素材13aにフロ
ントシート12をラミネートしてフロントパネル
1aを構成すると共に、このフロントパネル1a
部分にフイルム状液晶表示パネル30とフイルム
状太陽電池40を組込んだ状態、()図はフイ
ルム状可動接点26,26とスペーサ50及び配
線基板20とフレーム11を組込んだ状態、()
図は前記配線基板20と前記液晶表示パネル30
及び太陽電池40とをヒートシールコネクタ3
1,41により接続した状態を示している。
しかして、上記のようにフイルム素材13aに
フロントシート12をラミネートしてフロントパ
ネル1aを構成し、その上に全ての部品を組込ん
だ後は、まず機能検査を行ない、次いで前記フイ
ルム素材13aを間歇送りしながら第5図に示す
ようにまず前記フロントパネル1a部分の上に充
填材16となる接着剤16aを滴下し、その上に
バツクシート14とバツクフイルム15とをラミ
ネートして構成したバツクパネル1bを重合した
後に、このバツクパネル1bをその上から加圧
し、次いでこれを加温乾燥することにより、前記
充填材16となる接着剤16aを硬化させてこの
硬化した充填材16によりフロントパネル1aと
バツクパネル1bとを結合させる。
第23図及び第24図はテーブル99上を間歇
送りされるフイルム素材13aのフロントパネル
1a部分に前記接着剤16aを滴下する工程から
前記バツクパネル1bを重合して加圧する工程ま
でを示したもので、充填材16となる接着剤16
aは第23図()及び第24図()に示すよ
うに、前記フロントパネル1a部分にフイルム素
材送り方向に対する前方の側縁に沿つて複数箇所
に適当間隔で滴下されると共に、前記フロントパ
ネル1a部分の両側縁部のほぼ中央部にも滴下さ
れる。
この接着剤6aは、主剤と硬化剤とを混合し
た二液混合型のもので、前記主剤と硬化剤は別々
に第23図に示すミキサ100に供給されて混合
され、混合状態でこのミキサ100内に貯蔵され
ている。なお、前記ミキサ100内には、所定量
例えば一日の接着剤使用量に見合う量が一度に貯
蔵される。そして、このミキサ100内の接着剤
は、このミキサ100内に設けられている接着剤
押出しスクリユー(図示せず)により、分配器1
01を介して接着剤滴下位置に合せて配列されて
いる複数のノズル102,102に圧送され、バ
ルブ装置103を一定時間開放させることによつ
て各ノズル102,102から同時に前記フロン
トパネル1a部分の各接着剤滴下位置に略同量ず
つ滴下される。
こうして接着剤16aを滴下された前記フロン
トパネル1a部分には、次工程において第23図
()及び第24図()に示すように前記接着
剤16aの上からバツクパネル1bが重合され
る。
前記バツクパネル1bは、第5図に示すよう
に、ロール状に巻かれている一面に接着剤63
(第3図参照)を塗布した帯状樹脂フイルム15
aをロールから繰り出してこの樹脂フイルム15
aを接着剤塗布面にバツクシート14をラミネー
トした後に、前記樹脂フイルム15aを製品外形
よりある程度大きくカツトすることにより形成さ
れたもので、前記バツクシート15は、第5図に
示すようにロールに巻かれてこのロールから繰り
出される帯状金属シート14aからバツクシート
外形に合わせて打抜かれ、図示しない真空吸着治
具によつて前記樹脂フイルム15a面に重合され
て転圧ローラによりラミネートされている。な
お、前記樹脂フイルム15aの接着剤塗布面は、
図示しないがセパレータによつて保護されてお
り、このセパレータは前記バツクシート14のラ
ミネートに先立つて剥離される。
そして、前記樹脂フイルム15aからカツトさ
れたバツクフイルム15と、これにラミネートさ
れた前記バツクシート14とからなるバツクパネ
ル1bは、一旦図示しないターンテーブル上に置
かれてこのターンテーブルの回転により方向を決
められた後、第23図()に示す搬送治具10
4によりバツクシート14面を下に向けた状態で
前記フイルム素材13a上に搬入され、そのフロ
ントパネル1a部分に前記接着剤16aの上から
重合される。
前記搬送治具104は、垂直に上下動する昇降
体105の下に真空吸着治具106を上下回動可
能に支持したもので、前記真空吸着治具106は
図示しない駆動機構によつて前記昇降体105の
下面に接面する状態から第23図()に示す状
態に傾斜されるようになつている。また、第23
図()において、107は前記バツクパネル1
bのバツクフイルム15の一端縁(フイルム素材
13aの送り方向に対して前端側の端縁)を前記
フイルム素材13aに押付けてバツクフイルム1
5の一端縁をその下面に塗布されている前記接着
剤63により接着させる位置決め用押圧部材であ
る。
しかして、前記フイルム素材13aのフロント
パネル1a部分へのバツクパネル1bの重合は次
のようにして行われる。
まず、前記搬送治具104により真空吸着治具
106の下面に吸着して搬送(この搬送時は前記
真空吸着治具106は昇降体105の下面に接面
されている)してきたバツクパネル1bを、フイ
ルム素材13aのフロントパネル1a部分に対向
させ、この状態で前記真空吸着治具107を第2
3図()に示すように下方に回動させることに
より、この真空吸着治具107に吸着されている
バツクパネル1bを図示のように傾けて、このバ
ツクパネル1bのバツクシート14と前記フロン
トパネル1a部分のフロントシート12との一端
縁(フイルム素材13aの送り方向に対して前端
縁)を位置合せした後、前記位置決め用押圧部材
107によりバツクフイルム15の一端縁をフイ
ルム素材13aに接着させてこのバツクパネル1
bの一端をフロントパネル1aに対してずれない
ように位置決めする。なお、第24図()にお
いてaはバツクフイルム15のフイルム素材接着
部分を示している。この後は、前記昇降体105
を下降させながら真空吸着治具106をフロント
パネル1a上に倒伏させて行き、これにより前記
バツクパネル1bを倒伏させて、このバツクパネ
ル1bをその一端側から順次フロントパネル1a
上に重合させると共に、前記昇降体105により
真空吸着治具106を介してバツクパネル1bを
フロントパネル1aに押圧する。こうしてフイル
ム素材13aのフロントパネル1a部分に前記接
着剤16aの上からバツクパネル1bを重合して
これを押圧すると、前記フロントパネル1a部分
に間隔をおいて滴下された接着剤16aがその周
囲に拡がり、接着剤16aが第24図()に示
すようにフロントパネル1aとバツクパネル1b
との間の一端側全幅から両側部にかけて行きわた
る。
ここで、フロントパネル1a上へのバツクパネ
ル1bの重合を、上記のように、フロントパネル
1a上にバツクパネル1bを傾斜させて対向させ
てこのバツクパネル1bの一端を位置決めした後
にこのバツクパネル1bを倒伏させてその一端側
から順次フロントパネル1a上に重合させる手順
で行なつているのは、バツクパネル1bの重合時
にフロントパネル1aとバツクパネル1bとの間
にとじ込められる空気量をできるだけ少なくする
ためであり、このような重合方法によれば、傾斜
状態から倒伏されるバツクパネル1bにより両パ
ネル1a,1b間の空気がパネル1a,1bの他
端側に押出されるから、パネル1a,1b間にと
じ込められる空気量を少なくすることができる。
なお、前記搬送治具104は、バツクパネル1b
の重合後にバツクパネル1bの吸着を解除して上
昇し、前記ターンテーブル上に移動して次のバツ
クパネルの搬送に備えて待機する。
このようにしてフイルム素材13aのフロント
パネル1a部分にバツクパネル1bを重合させた
後は、前記バツクパネル1bを、その一端側(バ
ツクフイルム15の端縁をフイルム素材13aに
接着している側)から他端側に向つて移動する加
圧体により上側から加圧してバツクパネル1bを
フロントパネル1aに接着する。
この両パネル1a,1bの接着は、第23図
()及び第24図()に示すように、前記バ
ツクパネル1b上をその一端側から他端側向つて
一定のレベルを保ちながら移動すると共に、図示
しない駆動機構により移動速度と同期して移動方
向に回転される加圧ローラ108によつて行われ
る。
このように前記バツクパネル1bを、その一端
側から他端側に向つて移動する加圧ローラ108
により加圧すると、両パネル1a,1b間の一端
側にある接着剤16aが前記加圧ローラ108の
移動にともなつてパネル1a,1b間一端側から
他端側に向つて押し拡げられると共に、この接着
剤16aの押し拡げにより、両パネル1a,1b
間の空気が一端側から他端側へと押出される。
従つて、この加圧方法によれば、両パネル1
a,1b間の空気を外部に押出しながら、充填材
16となる接着剤16aを第24図()に鎖線
で示すように両パネル1a,1b間の全域に行き
わたらせることができる。また、前記前記バツク
パネル1bをその一端側から他端側に向つて加圧
する場合、加圧体がバツクパネル1b面をこすり
ながら移動すると、バツクパネル1bが移動する
加圧体でしごかれてシワや波打ちを生ずるが、こ
の加圧方法では前記加圧体として、移動速度と同
期して回転する加圧ローラ108を使用している
から、バツクパネル1bをその一端側から他端側
に向つて加圧しても、前記バツクパネル1bにシ
ワや波打ちを生じさせることはない。
この後は、第23図()及び第24図()
に示すようにバツクパネル1bのバツクフイルム
15の周囲を枠上の押圧治具109で上側からフ
イルム素材13aに押圧して、前記バツクフイル
ム15の全周をフイルム素材13aに接着(バツ
クフイルム15の下面に塗布されている接着剤6
3により接着)させて、フレーム11(第3図参
照)の外周に回り込んだ接着剤16aがそれ以上
外側に流れ拡がらないようにし、この後これを加
温乾燥して前記接着剤16aを硬化させる。
しかして、前記接着剤16aを硬化させること
により硬化した充填材16によりフロントパネル
1aとバツクパネル1bとを結合させた後は、ま
ず前記バツクフイルム15の外周縁よりわずかに
内側の位置でこのバツクフイルム15の外周縁部
と前記フイルム素材13aとを一緒にカツトして
フイルム素材13aからフロントフイルム13を
切り取ることにより第5図に示すような粗製品A
を得、次いでこの粗製品Aのフロントフイルム1
3とバツクフイルム15の外周を前記充填材16
の外周と共にレーザビームにより仕上げカツトし
て製品Bを完成する。
第25図は前記仕上げカツト工程を示したもの
で、この仕上げカツトは次のようにして行われ
る。
第25図において、200は粗製品収納ボツク
スであり、前記粗製品Aはこのボツクス200内
に積重ねて収納されている。201は図に実線で
示した位置と鎖線で示した位置との間を往復移動
する移動台であり、前記粗製品Aは図示しない真
空吸着治具によつて前記粗製品収納ボツクス20
0から1つずつ取出され、バツクパネル1bを上
に向けた状態で、実線図示位置で待機している前
記移動台201の上に載置される。この移動台2
01は、前記粗製品Aの載置を待つて鎖線図示位
置に移動する。202,203は前記移動台20
1の移動路の上方に、前記移動体201に載置さ
れた粗製品Aの上面に近接対向するように配置さ
れた一対の磁気センサであり、この磁気センサ2
02,203は、前記移動台201の移動方向に
対して直行する基準線K上に配置されている。こ
の一対の磁気センサ202,203は、前記粗製
品Aのバツクフイルム15下のバツクシート14
の向きを検出するためのもので、前記移動台20
1に載置されて移動する粗製品Aのバツクシート
14の側縁が前記磁気センサ202,203の下
を通過したときに、金属シートからなる前記バツ
クシート14を検知して前記基準線Kに対するバ
ツクシート14の側縁のずれ角を検出するように
なつている。第26図()はこのずれ角検出時
の状態を平面的に示したもので、図中202a,
203aは前記磁気センサ202,203の中心
を示している。なお、前記バツクシート14の向
きの検出を、粗製品Aの外側縁すなわちバツクフ
イルム15の側縁を検知するのではなく前記バツ
クシート15そのものを検知するようにしている
のは、前記バツクフイルム15は第5図に示した
樹脂フイルム5aからおおまかにカツトされた
ものであるために、このバツクフイルム15の側
縁がバツクシート14の側縁と必ずしも並行にな
つているとは限らないからである。
こうしてバツクシート14の向きを検出された
粗製品Aは、前記移動台201を鎖線図示位置ま
で移動させた後に真空吸着治具によつて前記移動
台201上から取出され、移動台201上にあつ
たときの向きのままターンテーブル204上に載
置される。このターンテーブル204は、前記粗
製品Aの向きをそのバツクシート14の側縁が所
定の方向に合致するように合せるためのもので、
このターンテーブル204は、前記磁気センサ2
02,203で検出された前記基準線Kに対する
バツクシート14のずれ角分だけ回転するように
なつている。第26図()はこのターンテーブ
ル204によつて粗製品Aの向きを修正している
状態の平面図である。
一方、第25図において、205は図に鎖線で
示した製品授受位置と実線で示したレーザカツト
位置との間を往復移動すると共に前記レーザカツ
ト位置において前後左右に移動される仕上げカツ
ト用加工台であり、前記ターンテーブル204に
より向きを修正された粗製品Aは、修正された姿
勢のまま真空吸着治具によつて製品授受位置で待
機している前記加工台205上に載置され、この
加工台205の移動によりレーザカツト位置に搬
入される。
また、前記レーザカツト位置の上方には、前記
粗製品Aのバツクシート15の一側縁と一端縁と
をそれぞれ検知する一対の磁気センサ206,2
07が前記粗製品Aの上面に近接対向するように
配置されており、また、一方のセンサ206の位
置を通る加工台前後方向の直線と、他方のセンサ
207の位置を通る加工台幅方向の直線との直交
点からわずかに外側に偏つた位置の真上には、レ
ーザ発振器208が配置固定されている。第26
図()は前記加工台205上に載置された粗製
品Aに対する前記一対の磁気センサ206,20
7及びレーザ発振器208の位置関係を平面的に
示したもので、図中206a,207aは前記磁
気センサ206,207の中心を示している。
しかして、粗製品Aを載置してレーザカツト位
置に移動された前記仕上げカツト用加工台205
は、まず第25図及び第26図()に矢印で示
したX,Y方向のいずれかの方向例えばX方向に
移動されて前記粗製品Aのバツクシート14の一
側縁が一方の磁気センサ206で検出されたとき
にその位置で停止され、次いでY方向に移動され
て前記粗製品Aのバツクシート14の一端縁が他
方の磁気センサ207で検出されたときにその位
置で停止される。
このようにして粗製品Aのバツクシート14の
一側縁を一方の磁気センサ206の中心位置に合
せ、前記バツクシート14の一端縁を他方のセン
サ207の中心位置に合せてやると、前記レーザ
発振器208はちようど前記バツクシート14の
1つの角部のわずか外側(後述する製品外形線b
の角部の真上)に対向位置する状態となる。
この後は、前記レーザ発振器208からレーザ
ビームを発射させながら、前記加工台205を製
品の幅寸法及び長さ寸法と同じ距離だけ幅方向及
び前後方向に矩形を描くように前後左右に移動さ
せ、第25図及び第26図()に一点鎖線で示
した製品外形線bに沿つて前記粗製品Aのバツク
フイルム15及びフロントフイルム13の外周部
と充填材16の外周部とをレーザビームによりカ
ツトして製品Bを完成させる。なお、前記加工台
205のレーザカツト時における移動パターンは
加工台205の移動制御装置にあらかじめ記憶さ
せてある。
このようにして粗製品Aからカツトされた完成
製品Bは、前記加工台205を再び図に鎖線で示
した製品授受位置に移動させた後に、真空吸着治
具により第25図に示した製品収納ボツクス20
9に搬送されてこのボツクス209内に収納され
る。
しかして、この製造方法においては、前記フイ
ルム素材13aのフロントパネル1a部分に充填
材16となる接着剤16aを滴下した後にこのフ
ロントパネル1a部分の上に重合したバツクパネ
ル1bの加圧を、このバツクパネル1bの一端側
から他端側に向つて移動する加圧体により行なう
ことにより、前記フロントパネル1aとバツクパ
ネル1bとの間の空気をパネルの一端側から他端
側へと押出しながら、前記充填材16となる接着
剤16aをパネル1a,1b間の全域に行きわた
らせるようにしているから、前記フロントパネル
1a部分の上に滴下した接着剤16aを一対のパ
ネル1a,1b間の全域に完全に行きわたらせ
て、パネル1a,1b間に空洞ができるのを防ぐ
ことができる。従つてこの製造方法によれば、従
来のようにパネル間に局部的に空気がとじ込めら
れてしまうようなことはないから、次の加温乾燥
工程において内部空気の膨張によりパネル1a,
1bが局部的に外側に押圧されて製品外面に局部
的な脹らみを生じさせることはない。またこの製
造方法において、フロントパネル1a上へのバツ
クパネル1bの重合を、上記のようにバツクパネ
ル1bを傾斜させた状態からフロントパネル1a
上に倒伏させてやる方法で行なえば、パネル重合
時に一対のパネル1a,1b間にとじ込められる
空気量を少なくすることができるし、さらに移動
加圧体として上記のような移動速度と同期して回
転する加圧ローラ108を使用すれば、パネルが
移動加圧体でしごかれてパネル面にシワや波打ち
を生じるようなこともない。
なお、上記実施例では、フロントパネル1aを
下側パネルとしてその内面に配線基板20や液晶
表示セル30及び太陽電池40等のフイルム状電
子部品を取付け、その上に接着剤16aを滴下し
てこれにバツクパネル1bを重合させているが、
その代わりに、バツクパネル1bを下側パネルと
してその上に接着剤16aを滴下し、このバツク
パネルの上に前記フイルム状電子部品を取付けた
フロントパネル1aを重合してこの上側のフロン
トパネル1aを移動加圧体により加圧してもよい
し、また前記フイルム状電子部品は、バツクパネ
ル1b側の内面に取付けても、あるいは両方のパ
ネルの内面に取付けてパネル重合時に接続しても
よい。
なお、この発明の製造方法は、上記実施例の小
型電子式計算機の製造に限らず、他の小型電子機
器の製造にも利用できることはもちろんである。
〔発明の効果〕
この発明によれば、パネル上に滴下した充填材
となる接着剤を一対のパネル間の全域に完全に行
きわたらせてパネル間に空洞ができるのを防ぐこ
とができ、従つて製品外面に局部的な脹らみを生
じさせてしまうことはない。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はこの発明の製造方法によつ
て製造された小型電子式計算機の外観斜視図及び
分解斜視図、第3図は第1図の−線に沿う拡
大断面図、第4図は前記小型電子式計算機に内蔵
されるフイルム状太陽電池の一部分の拡大断面図
である。第5図〜第26図はこの発明の一実施例
を示したもので、第5図は製造工程全体の概略
図、第6図はフロントパネルのフロントフイルム
となるフイルム素材の斜視図、第7図はフイルム
素材送り方法の概略図、第8図はフロントパネル
のフロントシートとなる帯状金属シートの斜視
図、第9図はフイルム状液晶表示セルが形成され
た表示セル帯の斜視図、第10図はフイルム状太
陽電池が形成された電池帯の斜視図、第11図は
フロントシートと液晶表示セル及び太陽電池の位
置決め台と吸着治具の断面図、第12図はフロン
トシートと液晶表示セル及び太陽電池のフイルム
素材への接着方法を示す断面図、第13図及び第
14図は接点帯からのフイルム状可動接点の剥ぎ
取り方法を示す断面図、第15図及び第16図は
スペーサ帯からのスペーサ取出し方法を示す概略
図及びスペーサ取出し部の拡大図、第17図は配
線基板が形成された基板フイルムの斜視図、第1
8図はフレーム帯の斜視図、第19図はダイオー
ドを取付けたチツプ部品帯の断面図、第20図は
コンデンサを取付けたチツプ部品帯の断面図、第
21図はダイオードをもつたチツプ部品を配線基
板に組込んだ状態の断面図、第22図は組立てラ
インを送られるフイルム素材上に各部品が組込ま
れて行く状態を示す平面図、第23図及び第24
図はフイルム素材上に充填材となる接着剤を滴下
する工程からバツクパネルを重合して加圧するま
での工程を示す正面図及び平面図、第25図は粗
製品の仕上げカツト工程を示す斜視図、第26図
は第25図の各工程部分の拡大平面図である。 1a……フロントパネル、1b……バツクパネ
ル、16……充填材、16a……接着剤、20…
…配線基板、30……フイルム状液晶表示セル、
40……フイルム状太陽電池、104……搬送治
具、105……昇降体、106……真空吸着治
具、1080……加圧ローラ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 一対のパネルの少なくとも一方の内面にフイ
    ルム状電子部品を取付け、前記一対のパネルのい
    ずれか一方の内面に充填材となる接着剤を滴下し
    た後、この一方のパネル上に他方のパネルを真空
    吸着して傾斜させて保持し、この他方のパネルの
    一端を位置決めしてその一端側から前記一方のパ
    ネル上に順次倒伏し、加圧ローラにより上側のパ
    ネル上を一端側から他端側に向けて移動して前記
    一対のパネルを接着することを特徴とする小型電
    子機器の製造方法。
JP58219078A 1983-10-25 1983-11-21 小型電子機器の製造方法 Granted JPS60110068A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58219078A JPS60110068A (ja) 1983-11-21 1983-11-21 小型電子機器の製造方法
US06/601,030 US4668314A (en) 1983-10-25 1984-04-16 Method of manufacturing a small electronic device
GB08409924A GB2150360B (en) 1983-11-21 1984-04-17 A method of manufacturing a small electronic device
KR1019840002155A KR890001893B1 (ko) 1983-11-21 1984-04-23 소형전자기기의 제조방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58219078A JPS60110068A (ja) 1983-11-21 1983-11-21 小型電子機器の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60110068A JPS60110068A (ja) 1985-06-15
JPH0552541B2 true JPH0552541B2 (ja) 1993-08-05

Family

ID=16729912

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP58219078A Granted JPS60110068A (ja) 1983-10-25 1983-11-21 小型電子機器の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60110068A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6390434B2 (ja) * 2015-01-13 2018-09-19 日立化成株式会社 電子部品埋め込み用樹脂フィルムの製造方法、電子部品装置の製造方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54139683A (en) * 1978-04-20 1979-10-30 Marukei Kagu Yuugen Method of making melamine laminate
JPS56126123A (en) * 1980-03-10 1981-10-02 Meiko Shokai:Kk Laminating device
JPS5887051A (ja) * 1981-11-18 1983-05-24 ウシオ電機株式会社 シ−ト体表面被覆方法及びシ−ト体表面被覆用保護シ−ト付フイルム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54139683A (en) * 1978-04-20 1979-10-30 Marukei Kagu Yuugen Method of making melamine laminate
JPS56126123A (en) * 1980-03-10 1981-10-02 Meiko Shokai:Kk Laminating device
JPS5887051A (ja) * 1981-11-18 1983-05-24 ウシオ電機株式会社 シ−ト体表面被覆方法及びシ−ト体表面被覆用保護シ−ト付フイルム

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60110068A (ja) 1985-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4668314A (en) Method of manufacturing a small electronic device
US5989377A (en) Method of protecting the surface of foil and other thin sheet materials before and during high-temperature and high pressure laminating
KR20190065134A (ko) 릴리스 필름 박리 방법 및 릴리스 필름 박리 장치
JP5107273B2 (ja) フィルム貼着装置
JP2004119871A (ja) 多層プリント基板
JPH0552541B2 (ja)
KR100615217B1 (ko) 평판표시장치의 제조방법
JPH0258655B2 (ja)
JP4201882B2 (ja) 積層板の製造方法
JP4701973B2 (ja) フィルムのラミネート加工方法及びラミネート加工装置
KR890001893B1 (ko) 소형전자기기의 제조방법
JPH0425165A (ja) 多層リードフレームの製造方法
JP2759223B2 (ja) グリーンシートの積層方法
JP2005340595A (ja) 真空積層装置及びこれを用いた絶縁層の形成方法
JPH0435000A (ja) 回路基板へのチップ部品の実装方法
JPH05338041A (ja) 積層方法
JPH01215094A (ja) プリント回路用ポリマー材の調製方法及びその方法により調製されたポリマー材
JPH0261024B2 (ja)
JPH1150016A (ja) 接着用テープの貼付方法及び貼付装置
JP3861739B2 (ja) カバーシートの貼付方法
JP4361542B2 (ja) ダイシングシートの貼付方法
JP3956174B2 (ja) 半導体パッケージ用チップ支持基板の製造法
JP3667026B2 (ja) 積層型電子部品の製造方法
CN114171709A (zh) 柔性显示面板的制备方法和制备显示面板的设备
JP3357125B2 (ja) 電子部品用キャリヤテープの形成方法及び装置