JPH0552510A - 情報処理装置及び走査型トンネル電子顕微鏡 - Google Patents

情報処理装置及び走査型トンネル電子顕微鏡

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JPH0552510A
JPH0552510A JP24232491A JP24232491A JPH0552510A JP H0552510 A JPH0552510 A JP H0552510A JP 24232491 A JP24232491 A JP 24232491A JP 24232491 A JP24232491 A JP 24232491A JP H0552510 A JPH0552510 A JP H0552510A
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明彦 山野
Shunichi Shito
俊一 紫藤
Katsunori Hatanaka
勝則 畑中
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カンチレバーの端部に設けたプローブと記録
媒体との間に流れるトンネル電流を用いて情報の記録再
生等を行う情報処理装置において、カンチレバー制御用
信号とプローブ検出信号とのクロストークを抑止し、安
定な位置制御、S/Nの向上した検出信号等を得られる
手段を達成することにある。 【構成】 プローブ1と媒体3を接近させる手段と、プ
ローブと媒体との間に生じる物理現象から得られる微細
信号を検出する手段と、プローブの位置制御を行う微動
機構2とを少なくとも有し、かつ、該微動機構に印加さ
れる駆動信号を一時的に切り離すスイッチ機構10を備
えている情報処理装置を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、媒体をプローブにより
2次元走査し、媒体とプローブの物理的相互作用により
記録再生等を行う情報処理装置、あるいは走査型トンネ
ル電子顕微鏡(STM)に関する。詳しくは、プローブ
接近制御と情報記録再生の方法に関するもので、特に、
STM及びSTMの原理を応用した小型高密度な情報処
理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、物質表面及び表面近傍の電子構造
を直接観察できる走査型トンネル顕微鏡(以下STMと
云う)が開発され[G.Binnig et.al.,
Helbetica Physica Acta.5
5.726(1982)]、単結晶、非結晶を問わず高
分解能で実空間像の観測ができるようになり、しかもこ
のSTMは試料物質に電流による損傷を殆ど与えずに低
電力で測定できる利点をも有し、更には超高真空中のみ
ならず大気中、溶液中でも動作し、種々の材料に対して
適用できるため広汎な応用が期待されている。
【0003】STMは金属の探針と導電性試料との間に
電圧を印加して、約1nm程度の距離まで近付けると、
トンネル電流が発生する現象を利用している。最近で
は、例えば特開昭63−161552号公報、特開昭6
3−161553号公報に開示されるように、このST
Mの原理を応用し、超高密度記録・再生を主とした情報
処理装置を構成する提案が数多くなされている。即ち、
STMの探針に相当するプローブ電極により、試料に相
当する記録媒体上に物理的変形を与え、又は媒体表面の
電子状態を変化させて情報を記録し、両者間を流れるト
ンネル電流により記録ビットの情報を再生する方法を用
いれば、分子、原子オーダの高密度で大規模情報を記録
再生できるとされている。
【0004】なお、上述の記録方法の内、物理的変形を
与えるには、尖鋭な記録プローブを記録媒体に押圧させ
て凹ませる他に、グラファイト等の記録媒体上ではパル
ス電圧印加によりホールを形成できることが最近報告さ
れている。即ち、プローブ電極を記録媒体表面に近接さ
せた上で、両者間に3〜8V、1〜100μsのパルス
幅で電圧の印加を行うことで、直径約40オングストロ
ーム程度のホールが形成でき、記録ビットとして十分に
使用可能である。一方、電子状態を変化させて記録を行
うには、記録媒体と下地電極とプローブ電極間に電圧を
印加して、微小部分の電気抵抗特性を変化させる方法が
知られており、消去・書換えが容易であるため注目され
ている。
【0005】記録媒体としては、電圧−電流特性におい
てメモリ性のスイッチング特性を示す材料、例えばカル
コゲン化物類、π電子系有機化合物の薄膜層が用いら
れ、例えば下地電極上にラングミュア・ブロジェット法
(以下LB法と云う)によって適切な有機物質の累積膜
を作成したものが使用される。
【0006】プローブ電極としては、例えばタングステ
ン、Pt−Ir、Pt等の針先端を機械的研磨後に電界
研磨したもの等を圧電素子に取り付けて、印加電圧によ
って変位制御を行うものが一般的である。プローブ電極
を動かす可撓部の製造方法としては、例えば半導体プロ
セス技術を用い、1個の基板上に微細な構造を作る加工
技術(K.E.Peterson..“Silicon
as Mechanical Material”.
Proceedings of the IEEE.7
0 vol.420p,1982)がある。これによっ
て、例えば図9に示す単結晶シリコン基板21に空孔部
30を設け、シリコン基板21に舌状の微動機構2を片
持ち支持で設け、その先端にプローブ電極1を取り付け
る加工も可能になった。
【0007】この舌状部2は層状の圧電素子と電極から
構成されており、電極間に電圧を印加することによっ
て、プローブ電極が単結晶シリコン基板21の平面と垂
直方向(Z軸方向)に変化する。XY方向の変位に関し
ては、上記シリコン基板乃至対向する媒体を走査可能な
ステージ上に設置することで相対的な移動を行う。勿論
この時、舌状部2を多数個に配列した変換器アレイを備
えた記憶装置を実現することができる。なお、このよう
な片持ち構造の舌状部2の他に、橋梁状の両持ち梁構造
のものも知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】微細加工で微動機構を
有するプローブを形成することは情報処理装置の小型
化,大容量化,高速化を図る上で大変有意である。しか
し、その反面、駆動の為の信号系と記録再生の信号系が
極めて接近する為にクロストークやS/N比の劣化を招
く。
【0009】本発明の目的は、駆動系信号と記録や再生
信号との相互間のカップリングを減少乃至除去し、精密
な変位制御及び記録再生の再現性,安定性の向上を可能
としたプローブを用いる情報処理装置及び走査型トンネ
ル電子顕微鏡を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するための本発明の構成は、プローブと媒体を接近させ
る手段と、プローブと媒体との間に生じる物理現象から
得られる微細信号を検出する手段と、前記プローブの位
置制御を行う微動機構とを少なくとも有する情報処理装
置において、かかる微動機構に印加される駆動信号を一
時的に切り離すスイッチ機構を設けた情報処理装置とし
ている点にある。
【0011】かかる構成によれば、プローブを通して信
号印加或いは検出する期間中、上記スイッチをオフにす
ることで微動機構に印加された電圧はフローティング状
態となり、プローブ信号系に対して電気的ポテンシャル
を持たなくすることができる。その結果、駆動系信号か
ら微小信号であるプローブ系へのカップリングは著しく
減少もしくは除去される。
【0012】尚、上述の構成において、プローブと媒体
を接近させる手段としては、圧電体の逆圧電効果を利用
するカンチレバー型アクチュエータを用いることが好ま
しく、また、上述プローブを複数個配置したマルチプロ
ーブとして構成することも好ましい手段である。
【0013】さらに、上述のような構成においては、媒
体の代わりに観察試料を対象とすれば、トンネル電流に
て試料表面の観察が可能な走査型トンネル電子顕微鏡を
提供することもできる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0015】(実施例1)図1は、本発明の第1の実施
例に係る情報処理装置を示すブロック構成図である。図
1中、3は記録媒体であり、これに接近してカンチレバ
ー型の微動機構2上に設けられたプローブ電極1が対向
している。微動機構2は積層型圧電素子(カンチレバー
型アクチュエータ)によって形成されており、Z方向へ
の微小変位が可能である。
【0016】Z方向への粗動は微動機構2の支持体に設
けられており(不図示)、これによってプローブ1/媒
体3間の距離を大きく変化させることができる。尚、媒
体表面と平行なXY方向への変位・走査は、媒体支持体
に設けられた走査機構(不図示)によって行う。かかる
装置においては、XY走査を行いながらプローブで検出
されたトンネル電流信号を電流アンプ4で増幅し、誤差
増幅器6で基準値と比較し、トンネル電流が一定になる
様に微動機構2をドライバー8によって駆動するサーボ
制御を行う。尚、12は再生情報表示等を行う表示機器
を表わしている。また、ローパスフィルタ7はノイズ除
去、制御系の安定性向上を目的として採用している。1
0は微動機構の駆動系用ドライバーの出力側に設けられ
たスイッチであり、11はプローブ信号をオン・オフす
るスイッチ、5はかかる信号を保持するためのサンプル
ホールドであり、これらはタイミング発生回路9によっ
てコントロールされている。
【0017】前述の圧電体素子による微動機構の形成手
順を図2を用いて以下に説明する。先ず、シリコン半導
体基板21表面に絶縁膜として膜厚500nmの窒化シ
リコン膜22を高周波スパッタにより形成した(図2
(a))。次にフォトリソ工程を経て該窒化膜に開口部
23(幅1μm)を設けた後、金属電極と圧電体の積層
構造から成る圧電体バイモルフを窒化膜上に形成した
(図2(b)〜(e))。電極材料としては、下地電極
24にCrを下引きとしたAuを用い、中間電極26お
よび上部電極27にはAlを用いた。また、圧電体層2
5には高周波スパッタによって堆積したZnO(膜厚
1.2μm)を用いた。更に、以上のようにして作製し
たバイモルフ素子全体を、スパッタ法により堆積した窒
化シリコン膜から成る保護層29で被覆した後に、蒸着
Auで構成される円錐状の突起を有するプローブ1の形
成を行った。更に、KOH水溶液をエッチャントとした
異方性エッチングを基板下部より行い、開口部30に空
隙部を設けることによって、図2(f)に断面概略を示
すプローブユニットを得た。
【0018】かかるカンチレバーに於て、電極26及び
27間、電極26及び24間に印加される電圧差によっ
て、バイモルフ構造の圧電体素子がたわみ、プローブが
Z方向に変位する。尚、プローブ用配線電極31は図3
に示す様に、上部電極27と同一面上に形成されてい
る。
【0019】ここで、配線電極31は上部電極27との
間隔が数μm〜10μm程度にて配置されるため、電極
間の結合容量やもれ抵抗が問題となってくる。また、配
線電極31と中間電極26間での結合容量,もれ抵抗も
存在し、実際に上述カンチレバーを用いて従来公知のZ
方向の変位制御を行うと、駆動信号がプローブを通して
検出されるトンネル電流にて重畳し、フィードバックゲ
インを高くした状態での精密な制御を安定よく行うこと
が難しい。
【0020】しかし、プローブで信号を検出する期間、
カンチレバーへの駆動信号を切り離すことで、電極2
7,26,24に印加された電圧はフローティング状態
となり、電位を持たなくなる。その結果、電極31,2
7間、電極31,26間での電流の流出入が抑止され、
クロストークが改善される。一方、カンチレバーに印加
された電圧は、電極31及び26間、電極26及び24
間に形成されるコンデンサーによって一定時間保持され
る。すなわち、駆動信号が切り離されている期間が、コ
ンデンサの放電時間より短かければ、カンチレバーの変
位は保たれる。
【0021】本発明をより詳細に説明する為に、具体的
な各信号のタイミングの一例を図4に示す。本図中、S
D,SRはそれぞれカンチレバー駆動系に挿入されたス
イッチ10,プローブ信号系スイッチ11のオン・オフ
状態を表わす(Hiがオン,Loがオフに相当)。かか
る信号はタイミング発生回路9内部のクロック信号CL
Kに同期している。
【0022】今、SDがオンの時駆動系はカンチレバー
に接続され、圧電体に印加される電圧Vdrvは所望の
駆動電圧に達する。このとき、SRはオンであっても良
いが、プローブ信号系から駆動系へのカップリング乃至
駆動系信号による電流アンプ4の飽和等の誤動作を考え
るとオフであることが好ましい。
【0023】次に、SDがオフになると、Vdrvは徐
々に放電されるがnクロック後(周期T)再び充電され
所望の電圧に到達する。SDがオフになってmクロック
後、SRがオンになっている状態でサンプルホールド5
にサンプル信号STを印加し、プローブ信号を検出す
る。この時、SDがオフであるためクロストークのない
良好な信号が得られる。STも周期Tで繰り返される。
従って、図1で示されるサーボ制御系は離散値系となる
が、サンプリング間隔Tが信号帯域より充分に短かけれ
ば何等問題なく、またかかる制御系をコンピュータ等を
用いたデジタル制御とすることは容易である。
【0024】(実施例2)図5は本発明の第2の実施例
に係るプローブが設置された、カンチレバー型圧電体素
子による微細機構の上面図である。本実施例では、前述
プローブ配線電極31とカンチレバー上電極27とを一
体とした共用電極32を用いた。システム構成及び制御
タイミングは実施例1と同一である。SDとSRが同時
にオンにならないタイミングであれば、実施例1同様良
好なプローブ信号検出が可能であり、安定で精密な制
御、再現性の高い再生信号が得られる。
【0025】(実施例3)図6に本発明の第3の実施例
に係るカンチレバーとプローブを複数個配置した情報処
理装置を示す。61はXY方向走査駆動回路、70は記
録媒体、75は記録媒体上のトラッキングパターン(凹
状の溝もしくは表面電子状態の異なるパターン)、71
はステージと媒体の基台、72はマルチプローブヘッ
ド、73はカンチレバー、74はプローブ電極、62,
64はそれぞれステージをX方向に駆動するドライバー
及びピエゾアクチュエータ、63,65はステージをY
方向に駆動するドライバー及びピエゾアクチュエータで
ある。67はマルチプローブヘッドをX方向に駆動する
ピエゾアクチュエータ、68は各プローブ毎のデータ入
出力とZ軸方向の駆動制御をパラレルに行う様に各プロ
ーブ毎に設けられている制御回路が複数内蔵されている
制御回路部である。
【0026】66は68からのトンネル電流信号とトラ
ッキングエッジ検出レベルとの比較からトラッキングパ
ターンの位置信号を検出してトラッキングずれを測定
し、それを補正すべくアクチュエータ67を駆動するト
ラッキング制御回路部である。
【0027】本実施例における各カンチレバーの制御
は、実施例1と同じように行う。トラッキングパターン
の追跡はマルチプローブヘッドに取り付けられたアクチ
ュエータ67により行う。
【0028】記録媒体70としては、電圧電流のスイッ
チング特性に対し、メモリ効果をもつ材料を基板71上
に形成したものを用いた。本実施例では、ガラスや雲母
などの平坦な基板上に金をエピタキシャル成長させた基
板71を用意し、この基板上に電圧電流のスイッチング
特性に対しメモリ効果をもつ材料としてスクアリウム−
ビス−6−オクチルアズレンを用い、ラングミュア・ブ
ロジェット法(LB法)により、単分子膜2層の累積膜
を基板電極上に形成した。
【0029】各プローブ及びカンチレバーに接続される
信号線には、実施例1同様スイッチ素子が挿入されてい
る。具体的な回路例の一つを図7に示す。
【0030】SD,SRは実施例1同様、それぞれカン
チレバー駆動系、プローブ信号読出し系のスイッチ素子
である。検出されたプローブ信号は実施例1同様Z軸制
御回路68中に設けられたサンプルホールド素子ST
(不図示)を通して誤差増幅回路に接続される。SW,
SEはそれぞれ記録用パルス印加回路,消去用パルス印
加回路に接続されたスイッチ素子である。各スイッチは
図8に示されるタイミングでオン・オフが制御される。
尚、各スイッチ素子は従来公知の半導体技術でシリコン
ウエハ上に作製したMOS型スイッチであり、カンチレ
バーは該シリコン基板上に実施例1と同一の工程を用い
形成した。
【0031】かかる装置を用いた記録/再生/消去の実
験は、以下の様にして行った。各プローブは、プローブ
信号検出及びZ軸制御回路68を用いてバイアス電圧1
00mVの条件下でプローブ電流が1nAになる位置で
止める。この時、SDとSR,STは実施例1と同一の
タイミングで制御を行う。次に、XY走査回路61によ
って記録媒体70をプローブ74に対しXY方向に走査
させる。このとき、プローブは305によって記録媒体
表面に対し一定の距離に保持される。この状態で、SR
をオンさせる替わりにSWをオンする(記録)。SWは
具体的には+6Vのバイアス電源に接続されており、S
Wがオンしている間、プローブと記録媒体間には波高値
+6Vのパルスが印加される。XY走査を待って再びプ
ローブがパルス印加が行われた場所に戻った時点で、検
出されるプローブ電流は瞬間的に約0.1μAまで増加
した。記録位置での検出電流が約2桁増加していること
が読み出される(再生)。更に、再びXY走査されてプ
ローブが記録ビット位置に達した時、SRの替わりにS
Eをオンさせることにより、記録媒体に−4V波高値の
パルスを印加(消去)すると、以後かかる位置で検出さ
れるプローブ電流は1nAに戻る。以上の記録/再生/
消去は安定に繰り返すことができる。また、図8に示す
様に複数のプローブに対し、それぞれ独立に同様の実験
を行うことができ、本発明がマルチのプローブを用いた
情報処理装置に於ても有用であることがわかる。
【0032】
【発明の効果】以上の本発明によれば、微動機構制御用
信号とプローブ検出乃至印加信号とのクロストークを抑
止或いは除去することができ、安定な位置制御、S/N
比の向上した検出信号、再現性の高い記録再生を得るこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の情報処理装置のブロック構成図
である。
【図2】バイモルフ駆動のカンチレバー型圧電体素子の
形成手順を示す断面図である。
【図3】カンチレバー外形概略図(平面及び断面)であ
る。
【図4】スイッチ素子及び圧電体に印加される電圧のタ
イミング図である。
【図5】本発明に係る第2の実施例のカンチレバー外形
概略図である。
【図6】本発明に係る第3の実施例の情報処理装置ブロ
ック構成図である。
【図7】j番目のカンチレバー及び接続される信号、ス
イッチ素子を示す回路図である。
【図8】スイッチ素子の駆動タイミング図である。
【図9】カンチレバー型の微動機構及び微動機構上に設
けられたプローブ電極を表わす概略図である。
【符号の説明】
1 プローブ 2 微動機構 3 媒体 4 電流アンプ 5 サンプルホールド 6 誤差増幅器 7 ローパスフィルタ 8 ドライバー 9 タイミング発生回路 10 駆動系信号切離しスイッチ 11 プローブ系信号切離しスイッチ 12 表示機器 21 シリコン半導体基板 22 窒化シリコン膜 23 開口部 24 下地電極 25 圧電体層 26 中間電極 27 上部電極 29 保護層 30 開口部 31 プローブ用配線電極 32 共用電極 61 XY方向走査駆動回路 62 ドライバー 63 ドライバー 64 X方向ピエゾアクチュエータ 65 Y方向ピエゾアクチュエータ 66 トラッキング制御回路部 67 アクチュエータ 68 Z軸制御回路部 70 記録媒体 71 基台 72 マルチプローブヘッド 73 カンチレバー 74 プローブ電極 75 トラッキングパターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 紫藤 俊一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 畑中 勝則 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プローブと媒体を接近させる手段と、プ
    ローブと媒体との間に生じる物理現象から得られる微細
    信号を検出する手段と、プローブの位置制御を行う微動
    機構とを少なくとも有し、かつ、該微動機構に印加され
    る駆動信号を一時的に切り離すスイッチ機構を備えてい
    ることを特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 プローブと媒体を接近させる手段の一部
    又は全部を構成する機構として、カンチレバー型圧電体
    を用いることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装
    置。
  3. 【請求項3】 媒体と対向させた複数個のプローブを有
    することを特徴とする請求項1又2に記載の情報処理装
    置。
  4. 【請求項4】 媒体と対向させた複数個のプローブ、及
    び該プローブの接近機構を独立に駆動する手段を具備す
    ることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の情報
    処理装置。
  5. 【請求項5】 プローブを試料表面に接近させる手段
    と、プローブと試料表面との間に生じるトンネル電流を
    検出する手段と、プローブの位置制御を行う微動機構と
    を少なくとも有し、かつ、該微動機構に印加される駆動
    信号を一時的に切り離すスイッチ機構を備えていること
    を特徴とする走査型トンネル電子顕微鏡。
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