JPH0551594A - 鉄錆臭マスキング香料、このものを配合した多価金属塩含有組成物及び染毛剤 - Google Patents

鉄錆臭マスキング香料、このものを配合した多価金属塩含有組成物及び染毛剤

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JPH0551594A
JPH0551594A JP3235601A JP23560191A JPH0551594A JP H0551594 A JPH0551594 A JP H0551594A JP 3235601 A JP3235601 A JP 3235601A JP 23560191 A JP23560191 A JP 23560191A JP H0551594 A JPH0551594 A JP H0551594A
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polyvalent metal
iron rust
hair
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JP3235601A
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Seiji Suzuki
誠司 鈴木
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Lion Corp
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 かんきつ系天然精油、メチルイオノン、リモ
ネン又はこれらの混合物から成る鉄錆臭マスキング香
料、このマスキング香料を多価金属塩溶液に配合した多
価金属塩含有組成物、及び(A)前記多価金属塩含有組
成物と(B)多価金属塩と反応して発色する有機化合物
を含有する組成物との組合せから成る染毛剤。 【効果】 前記マスキング香料は鉄錆臭を効果的にマス
キングしうる上、通常の香料やカチオン性界面活性剤が
共存していても長期間にわたって変質することがない。
このマスキング香料を配合した多価金属塩含有組成物を
用いた染毛剤は、染毛処理後、毛髪に不快感を与える鉄
錆臭を付与することがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な鉄錆臭マスキング
香料、このものを配合した多価金属塩含有組成物及び染
毛剤に関するものである。さらに詳しくいえば、本発明
は、鉄錆臭を効果的にマスキングしうる香料、及びこの
香料を配合することで鉄錆臭がマスキングされた多価金
属塩含有組成物、並びに該多価金属塩含有組成物と、多
価金属塩と反応して発色する有機化合物を含有する組成
物との組合せから成る染毛剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、多価金属塩は整髪や毛髪への艶付
与効果を有することから、ヘアケア製品に配合される場
合があり、また、多価金属塩を利用したものとして、例
えば多価金属塩と、それと反応して発色する有機化合物
とのコンプレックスを毛髪に付着させて染毛する方法な
どが知られている。
【0003】このような染毛については、これまで種々
の染毛剤組成物や染毛方法が提案されている。例えば
(1)多価金属塩と、それと反応して発色する有機化合
物とを併用した組成物(特開昭53−52633号公
報、特開昭64−90117号公報など)、(2)整髪
剤に配合されている第一鉄塩と、それと反応して発色す
る有機化合物をそれぞれ別に使用して染毛する方法(特
開昭55−154912号公報)、(3)シャンプー液
に鉄塩などの金属塩を配合し、一方コンディショナーや
トニックなどに鉄イオンなどの金属イオンと接触した際
に黒色のコンプレックスを形成する有機化合物を配合し
て、この両者を使用することにより染毛する方法(特開
平1−308218号公報)、(4)本発明者らが先に
見出した特定の有機化合物を配合したシャンプー液と、
多価金属塩を配合したリンス液との組合せから成る染毛
剤組成物などが提案されている。
【0004】しかしながら、これらの染毛剤組成物や染
毛方法においては、いずれも多価金属塩などが毛髪や肌
に付着した際に、人に不快感を与える鉄錆臭が発生する
のを免れないという欠点がある。また、この鉄錆臭を効
果的にマスキングする香料は、これまで見出されていな
いのが実状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情のもとで、鉄錆臭のマスキング効果に優れ、かつ長
期間にわたって変質することのない鉄錆臭マスキング香
料、並びにこの香料を配合した多価金属塩含有組成物及
び染毛剤を提供することを目的としてなされたものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、特定の芳香性
物質が鉄錆臭を効果的にマスキングしうる上、通常の香
料やカチオン性界面活性剤及び染毛剤組成物に通常用い
られる他の成分が共存していても、長期間にわたって変
質することがないことを見出し、この知見に基づいて本
発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、かんきつ系天然精
油、メチルイオノン及びリモネンの中から選ばれた少な
くとも1種から成る鉄錆臭マスキング香料、この鉄錆臭
マスキング香料と場合により用いられる通常香料を多価
金属塩溶液に配合させて成る多価金属塩含有組成物、及
び(A)前記多価金属塩含有組成物と(B)多価金属塩
と反応して発色する有機化合物を含有する組成物との組
合せから成る染毛剤を提供するものである。
【0008】本発明の鉄錆臭マスキング香料は、かんき
つ系天然精油、メチルイオノン又はリモネン、あるいは
これらを1種以上混合したものから成り、該かんきつ系
天然精油としては、例えばレモンオイル、オレンジオイ
ル、ライムオイルなどが挙げられる。
【0009】本発明の多価金属塩含有組成物は、前記鉄
錆臭マスキング香料を多価金属塩溶液に配合したもので
あって、その配合量は、該組成物の全重量に基づき通常
0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量%の
範囲で選ばれる。この量が0.01重量%未満では鉄錆
臭をマスキングする効果が十分に発揮されないし、10
重量%を超えると香りが強すぎて使用上の問題が生じ
る。
【0010】また、該多価金属塩含有組成物には、所望
に応じ本発明の目的がそこなわれない範囲内で、前記鉄
錆臭マスキング香料と共に、他の通常香料を鉄錆臭マス
キング香料の配合量に対して30%以内の量で配合する
ことができる。
【0011】本発明の多価金属塩含有組成物に用いられ
る多価金属塩としては、例えば硫酸第一鉄、硫酸第二
鉄、塩化第一鉄、塩化第二鉄、酢酸第一鉄、酢酸第二
鉄、硝酸第一鉄、硝酸第二鉄、クエン酸鉄、アンモニウ
ム、リン酸第一鉄、リン酸第二鉄、フェロシアン化カリ
ウム、フェリシアン化カリウムなどの鉄塩、塩化亜鉛、
硝酸亜鉛、硫酸亜鉛、酢酸亜鉛などの亜鉛塩、酢酸鉛、
硫酸鉛、硝酸鉛、塩化鉛などの鉛塩及び硫酸銅、塩化銅
などの銅塩などが挙げられるが、これらの中で鉄塩、特
に硫酸第一鉄、塩化第一鉄、硫酸第二鉄及び塩化第二鉄
が好適である。
【0012】前記多価金属塩は1種用いてもよいし、2
種以上を組み合わせて用いてもよい。その配合量につい
ては特に制限はなく、用途に応じて適宜選ばれる。例え
ば後述する本発明の染毛剤における第二剤のリンス液と
して用いる場合には、その全量に基づき通常0.01〜
5重量%、好ましくは0.01〜3重量%の範囲で選ば
れる。この量が0.01重量%未満では染毛性が十分で
はないし、5重量%を超えると保存安定性が低下する場
合があり、好ましくない。
【0013】本発明の染毛剤は、(A)前記多価金属塩
含有組成物と(B)多価金属塩と反応して発色する有機
化合物を含有する組成物との組合せから成るものであ
る。この染毛方法については特に制限はなく、例えば前
記(A)成分の組成物を第一剤のシャンプー液として用
い、かつ(B)成分の組成物を第二剤のコンディショナ
ーやトニックとして用い、染毛してもよいし、あるいは
前記(B)成分の組成物を第一剤のシャンプー液として
用い、かつ(A)成分の組成物を第二剤のリンス液とし
て用い、染毛してもよい。しかしながら、前者の方法に
おいては、シャンプー液中に金属塩、特に鉄塩を配合す
る際pHが高いと水酸化鉄が形成されて染毛性が落ちる
ため、pHを低くする必要があるが、pHを低くすると
洗浄活性成分であるポリオキシエチレンアルキルエーテ
ルサルフェートやアルキルエーテルサルフェートなどが
加水分解を起こしやすく、泡立ち性が低下するなどの問
題が生じるので、後者の方法の方が好ましい。
【0014】前記多価金属塩含有組成物を、このような
染毛剤の(A)成分として用いる場合、該組成物にカチ
オン性界面活性を配合することがよく行われる。このカ
チオン性界面活性剤としては、例えば一般式
【0015】
【化1】 〔式中のR、R、R及びRは、その中の1つ又
は2つが炭素数10〜24のアルキル基、アルケニル基
若しくはヒドロキシアルキル基又は−(CHCH
2O)n−R5(Rは炭素数10〜24のアルキル基又
はヒドロキシアルキル基、nは1〜10の整数である)
で、残りが炭素数1〜3のアルキル基、
【0016】
【化2】 (Rは水素原子又はメチル基、mは1〜5の整数であ
る)で示される有機残基、ベンジル基又はシンナミル基
であり、Xはハロゲン原子、メチル硫酸基又はエチル硫
酸基である〕で表わされる第四級アンモニウム塩及びモ
ノN‐長鎖アシル塩基性アミノ酸アルキルエステル塩が
用いられる。
【0017】前記一般式(I)で表わされる第四級アン
モニウム塩は、長鎖モノアルキル第四級アンモニウム塩
及び長鎖ジアルキル第四級アンモニウム塩であって、こ
の長鎖アルキル基の炭素数は10〜24、好ましくは1
2〜22の範囲にあるものが有利である。この長鎖アル
キル基の炭素数が10未満では毛髪を柔らかくし、しな
やかにする能力に劣るし、24を超えると毛髪がごわつ
き硬くなって、髪を柔らかくする能力が低下する傾向が
みられる。これに対し、長鎖アルキル基の炭素数が10
〜24の範囲にある場合には、リンス剤は適度な疎水性
となり、毛髪に対する親和性が高められ、かつ適度な保
水性をもつため、毛髪を柔らかくし、しなやかにする能
力に優れたものとなる。
【0018】さらに、前記一般式(I)で表わされる第
四級アンモニウム塩を構成する陰イオンはハロゲン原
子、メチル硫酸基又はエチル硫酸基であって、これによ
りリンス液は適度な疎水性及び保水性を有するものとな
る。
【0019】また、前記N‐長鎖アシル塩基性アミノ酸
アルキルエステル塩における塩基性アミノ酸としては、
例えばオルニチン、リジン、アルギニンなどの天然アミ
ノ酸を挙げることができるが、α,γ‐ジアミノ酪酸の
ような合成アミノ酸も用いることができる。なお、これ
らは光学活性体でもラセミ体でもよい。さらに、そのア
シル基は、炭素数8〜22の飽和又は不飽和の高級脂肪
酸残基であり、これらは天然のものでも合成されたもの
でもよく、例えばラウロイル基、ミリストイル基、パル
ミトイル基、ステアロイル基などの単一高級脂肪酸残
基、ヤシ油高級脂肪酸残基、パーム油高級脂肪酸残基、
牛脂高級脂肪酸残基などの天然の混合高級脂肪酸残基を
挙げることができる。また、アルキルエステル成分とし
ては、例えばメチルエステル、エチルエステル、プロピ
ルエステル、ブチルエステル、ペンチルエステル、ヘキ
シルエステル、ヘブチルエステル、オクチルエステルな
どが挙げられる。その塩としては、例えば塩酸塩、硫酸
塩などの無機酸塩、酢酸塩、酒石酸、クエン酸塩、p‐
トルエンスルホン酸塩、高級脂肪酸塩、酸性アミノ酸
塩、ピログルタミン酸塩などの有機酸塩を用いることが
できる。これらのうち塩酸塩、L又はDL‐ピロリドン
カルボン酸塩、酸性アミノ酸塩の形がより好ましい。こ
れらのカチオン性界面活性剤は1種用いてもよいし、2
種以上を組み合わせて用いてもよい。その配合量につい
ては特に厳密な制限はないが、通常多価金属塩含有組成
物の全量に基づき0.05〜10重量%、好ましくは
0.1〜5重量%の範囲で選ばれる。この量が0.05
重量%未満では毛髪の仕上り効果が不十分であるし、1
0重量%を超えるとべたついて重い仕上りとなる場合が
あり、好ましくない。
【0020】さらに、前記(A)成分の多価金属塩含有
組成物には、本発明の目的がそこなわれない範囲で、所
望に応じ各種添加成分、例えばワセリン、固形パラフィ
ンなどの半固体又は固体状の炭化水素;ツバキ油、オリ
ーブ油、アボガド油、パーシック油などの植物油;グリ
セリル脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポ
リグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソル
ビタン脂肪酸エステルなどの乳化剤;メチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロース、カチオン化セルロースなどのセルロース誘
導体;天然高分子化合物などの増粘剤;エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、1,3‐ブチレングリコ
ール、グリセリン、ソルビトールなどの保湿剤;ポリエ
チレングリコール、高級脂肪酸エタノールアミド、雲母
チタン、魚リン箔などのパール光沢付与剤やその他通常
の毛髪化粧料に配合される溶剤、殺菌剤、キレート剤、
紫外線吸収剤、着色剤などを1種又は2種以上配合する
ことができる。
【0021】本発明染毛剤における(B)成分の組成物
に用いられる多価金属塩と反応して発色する有機化合物
としては、例えば没食子酸、タンニン酸、サリチル酸及
びこれらの誘導体やピロガロール、カテコール、ヘマテ
インのようなフェノール系化合物などが挙げられ、これ
らは1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用い
てもよい。前記の没食子酸、タンニン酸及びサリチル酸
の誘導体としては、例えば塩やエステル類などが挙げら
れる。この中では没食子酸及びその誘導体が好ましく、
特に没食子酸エチル、没食子酸プロピルなどの没食子酸
アルキルエステルが好適である。
【0022】このフェノール系化合物の配合量について
は、特に厳密な制限はないが、通常(B)成分の組成物
全量に基づき、0.01〜2重量%の範囲で選ばれる。
この量が0.01重量%未満では染毛性が十分ではない
し、2重量%を超えると保存安定性に問題が生じる場合
がある。
【0023】この(B)成分組成物を、前記したように
第一剤のシャンプー液として用いる場合には、洗浄活性
成分として界面活性剤が該組成物に配合される。この界
面活性剤は従来シャンプー用として慣用されているもの
の中から任意のものを選択して用いることができる。こ
のような界面活性剤としては、例えばα‐オレフィンス
ルホン酸ナトリウム、アルキルベンゼンスルホン酸ナト
リウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸エス
テルナトリウム、N‐ラウロイルグルタミン酸ナトリウ
ム、N‐パルミトイルグルタミン酸ナトリウム、N‐ラ
ウロイル‐N‐エチルグリシンナトリウム、N‐ラウロ
イルザルコシンナトリウム、N‐ミリストイル‐β‐ア
ラニンナトリウム及びこれらに対応するカリウム塩、モ
ノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエ
タノールアミン塩などのアニオン性界面活性剤、デシル
ベタイン、ステアリルベタイン、ココアミドプロピルベ
タイン、ココジメチルスルホプロピルベタイン、ミリス
チルアミノメチルジメチルスルホプロピルベタイン、N
‐ラウロイル‐N‐(2‐ヒドロキシエチル)‐N‐カ
ルボキシルメチルエチレンジアミン、N‐ラウロイル‐
N′‐カルボキシルメチル‐N′‐カルボキシメトキシ
エチルエチレンジアミン、N‐ヒドロキシエチル‐N‐
カルボキシメチル‐2‐ドデシルイミダゾリニウムベタ
イン、N‐カルボキシメトキシエチル‐N‐カルボキシ
メチル‐2‐ステアリルイミダゾリニウムベタイン、N
‐ヒドロキシエチル‐N‐(2‐スルホ‐2‐ヒドロキ
シエチル)‐2‐ドデシルイミダゾリニウムベタインな
どの両性界面活性剤などを挙げることができ、この界面
活性剤は1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて
用いてもよい。その配合量については特に厳密な制限は
ないが、通常(B)成分組成物の全量に基づき5〜30
重量%、好ましくは10〜25重量%の範囲で選ばれ
る。この量が5重量%未満では十分な洗浄力が得られな
いし、30重量%を超えるとすすぎを十分に行う必要が
あって、すすぎに時間がかかる上に、すすぎ終わった後
で組成物の多くが流去した状態となるので、染毛性が劣
化する傾向にある。
【0024】前記(B)成分組成物には、所望に応じカ
チオン性高分子化合物を配合することができる。これに
より、すすぎ後の該フェノール系化合物の毛髪への残存
量が多くなり、染毛性が向上する。このカチオン性高分
子化合物としては、第四級窒素を含有する高分子化合物
又は第四級以外の窒素であるが、カチオン性を示す窒素
含有量をもつ高分子化合物であって、分子量が通常20
00〜3000000の範囲にあるものが有利である。
このようなものとしては、例えば四級化ビニルピロリド
ン‐アミノエチルメタクリレート共重合体(ガフ社製、
ガフコート756)、ポリ(N,N‐ジメチル‐3,5
‐メチレンピペリジウムクロリド)(メルク社製、マー
コート100)、N,N‐ジメチル‐3,5‐メチレン
ピペリジウムクロリド)‐アクリルアミド共重合(メル
ク社製、マーコート550)、ポリエチレンイミン[日
本触媒(株)製、エホミンP‐1000]、ポリエチレ
ングリコール‐エピクロルヒドリン‐ココスアミン、ジ
プロピレントリアミン縮合物(ヘンケル社製、ポリコー
トH)、四級化ヒドロキシエチルセルロース(U.C.
C.社製、ポリマーJR400)、アジピン酸ジメチル
‐アミノヒドロキシプロピルジエチルトリアミン共重合
体、第四級窒素含有スターチなどを挙げることができ
る。これらのカチオン性高分子化合物は単独で用いても
よいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0025】前記カチオン性高分子化合物の配合量につ
いては特に厳密な制限はないが、通常(B)成分組成物
の全量に基づき、0.01〜5重量%、好ましくは0.
1〜2重量%の範囲で選ばれる。この量が0.01重量
%未満では染毛性向上効果が十分に発揮されないし、5
重量%を超えるとヌルツキやヌメリ感が著しくなり、使
用感をそこなう傾向がみられる。
【0026】本発明の染毛剤における前記(B)成分組
成物には、所望に応じ本発明の目的がそこなわれない範
囲で、シャンプー液に通常用いられている各種添加成
分、例えば増粘剤、紫外線吸収剤、防腐剤、乳化剤、殺
菌剤、酸化防止剤、トニック剤、着色剤などを添加する
ことができる。
【0027】本発明の染毛剤において、前記(B)成分
の組成物を第一剤のシャンプー液とし、(A)成分の組
成物を第二剤のリンス液として組み合わせた場合、先ず
シャンプー液を用いて洗髪後、リンス液を用いてリンス
することにより、毛髪のシャンプー及びリンスと同時
に、毛髪や皮膚を傷めることがなく、手軽に染毛するこ
とができる。
【0028】
【発明の効果】本発明の鉄錆臭マスキング香料は鉄錆臭
を効果的にマスキングしうる上、通常の香料やカチオン
性界面活性剤及び染毛剤組成物に通常用いられる他の成
分が共存していても長期間にわたって変質することがな
い。
【0029】また、この香料を配合した多価金属塩含有
組成物を用いた本発明の染毛剤は、染毛処理後、毛髪に
不快感を与える鉄錆臭を付与することがなく、商品価値
の高いものである。
【0030】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。なお、次のようにして性能を評価し
た。
【0031】(1)香料の鉄錆臭マスキング力 硫酸第一鉄の0.2重量%水溶液に試験香料を0.2重
量%混合し、それをヒトの肌に0.1g塗布しその後指
でこする。その際に発生する鉄錆臭を下記基準で20名
のパネラーにより評価する。 評価基準 a:鉄錆臭を感じない b:鉄錆臭をやや感じる c:鉄錆臭をかなり感じる d:鉄錆臭を非常に感じる
【0032】(2)香料の安定性 鉄イオン含有組成物を50℃の恒温槽に1ケ月間保存し
た後の香気の安定性を20名のパネラーにより下記の評
価基準で官能評価した。なお、評価点数A、B、Cは商
品価値のあるもの、D、Eは商品価値がないものであ
る。 評価基準 製造直後の対照見本と比較し、 A:香気に差がない B:わずかに賦香した香料の香りが失なわれる C:賦香した香料の香りが失なわれる D:かなり賦香した香料の香りが失なわれ、かつ若干変
敗臭を伴う E:著しく賦香した香料の香りが失なわれ、若干変敗臭
を伴う
【0033】(3)組成物の色調の安定性 鉄イオン含有組成物を50℃の恒温槽に1ケ月間保存し
た後の色調の安定性を20名のパネラーにより、目視
で、下記の評価基準で官能評価した。なお、○、○−
△、△は商品価値のあるもの、△−×、×は商品価値の
ないものである。 判定基準 製造直後の対照見本と比較し、 ○:差がない ○−△:わずかに変色 △:少し変色 △−×:かなり変色 ×:著しく変色
【0034】実施例1〜7 ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド1重量部、
セチルアルコール3重量部、プロピレングリコール5重
量部、硫酸第一鉄(7水塩)0.5重量部及び表1に示
す種類と量の香料を精製水に溶解し、全量を100重量
部とすることにより、リンス液を調製して、性能を評価
した。その結果を表1に示す。
【0035】比較例1〜4 表1に示す種類と量の香料を用い、実施例1〜5と同様
にしてリンス液を調製し、性能を評価した。その結果を
表1に示す。
【0036】比較例5 香料を配合しなかったこと以外は、実施例1〜5と同様
にしてリンス液を調製し、性能を評価した。その結果を
表1に示す。
【0037】比較例6 香料及び硫酸第一鉄(7水塩)を配合しなかったこと以
外は実施例1〜5と同様にしてリンス液を調製し、性能
を評価した。その結果を表1に示す。
【表1】 表1から分かるように、マスキング香料を配合した実施
例1〜5のリンス液は、鉄錆臭マスキング力、香料の安
定性、組成物の色調安定性のいずれも優れている。実施
例6のリンス液は、マスキング香料の配合量が少なすぎ
て、鉄錆臭のマスキング力に劣り、実施例7のリンス液
は、マスキング香料の配合量が多すぎて、香りが強く、
使用上に若干の問題がある。これに対し、マスキング香
料以外の香料を含有する比較例1〜4のリンス液は、い
ずれも本発明の目的を達成することができない。
【0038】実施例8〜12 シャンプー液として、ポリオキシエチレンラウリル硫酸
ナトリウム10重量%、N‐ラウロイルグルタミン酸ナ
トリウム5重量%、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイ
ン5重量%、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド3重量
%、カチオン化セルロース(ポリマーJR‐400)
1.0重量%、マーコート550 0.3重量%、没食
子酸0.1重量%、没食子酸プロピル0.1重量%、エ
チレングリコールジステアレート1.0重量%、無水硫
酸ナトリウム1.5重量%、ヤシ油脂肪酸ジエタノール
アミド2重量%、没食子酸プロピル0.2重量%、無水
硫酸ナトリウム1.5重量%、クエン酸0.2重量%、
安息香酸ナトリウム0.9重量%、香料0.5重量%、
色素適量、精製水バランスの組成のものを調製し、これ
を第一剤とし、かつ実施例1〜5で調製したそれぞれの
リンス液を第二剤とする染毛剤5種を調製した。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年11月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】比較例6 香料及び硫酸第一鉄(7水塩)を配合しなかったこと以
外は実施例1〜5と同様にしてリンス液を調製し、性能
を評価した。その結果を表1に示す。
【表1】 表1から分かるように、マスキング香料を配合した実施
例1〜5のリンス液は、鉄錆臭マスキング力、香料の安
定性、組成物の色調安定性のいずれも優れている。実施
例6のリンス液は、マスキング香料の配合量が少なすぎ
て、鉄錆臭のマスキング力に劣り、実施例7のリンス液
は、マスキング香料の配合量が多すぎて、香りが強く、
使用上に若干の問題がある。これに対し、マスキング香
料以外の香料を含有する比較例1〜4のリンス液は、い
ずれも本発明の目的を達成することができない。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 かんきつ系天然精油、メチルイオノン及
    びリモネンの中から選ばれた少なくとも1種から成る鉄
    錆臭マスキング香料。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の鉄錆臭マスキング香料を
    多価金属塩溶液に配合させて成る多価金属塩含有組成
    物。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の鉄錆臭マスキング香料と
    通常香料とを多価金属塩溶液に配合させて成る多価金属
    塩含有組成物。
  4. 【請求項4】 (A)請求項2又は3記載の多価金属塩
    含有組成物と(B)多価金属塩と反応して発色する有機
    化合物を含有する組成物との組合せから成る染毛剤。
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