JPH055112Y2 - - Google Patents

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JPH055112Y2
JPH055112Y2 JP1988105772U JP10577288U JPH055112Y2 JP H055112 Y2 JPH055112 Y2 JP H055112Y2 JP 1988105772 U JP1988105772 U JP 1988105772U JP 10577288 U JP10577288 U JP 10577288U JP H055112 Y2 JPH055112 Y2 JP H055112Y2
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brake
brake shoe
pin
hole
mounting shaft
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62LBRAKES SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES
    • B62L1/00Brakes; Arrangements thereof
    • B62L1/02Brakes; Arrangements thereof in which cycle wheels are engaged by brake elements
    • B62L1/06Brakes; Arrangements thereof in which cycle wheels are engaged by brake elements the wheel rim being engaged
    • B62L1/10Brakes; Arrangements thereof in which cycle wheels are engaged by brake elements the wheel rim being engaged by the elements moving substantially parallel to the wheel axis
    • B62L1/14Brakes; Arrangements thereof in which cycle wheels are engaged by brake elements the wheel rim being engaged by the elements moving substantially parallel to the wheel axis the elements being mounted on levers pivotable about different axes
    • B62L1/16Brakes; Arrangements thereof in which cycle wheels are engaged by brake elements the wheel rim being engaged by the elements moving substantially parallel to the wheel axis the elements being mounted on levers pivotable about different axes the axes being located intermediate the ends of the levers

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この考案は、自転車用ブレーキに関し、詳しく
は、ブレーキシユーの取付け位置の調整を容易に
行うことができるように構成されたものに関す
る。
【従来の技術】
たとえば、キヤリパブレーキの場合、ブレーキ
シユーは、自転車フレーム(フロントホークある
いはバツクホーク)に対して揺動可能に支持され
る一対のブレーキアーム(ブレーキ作動体)の各
下端部において、車輪のリムに対向するようにし
て取付けられている。そして、ブレーキレバーを
操作して上記一対のブレーキアームを、制動方向
(ブレーキシユーがリムに近接する方向)に揺動
させることにより、各ブレーキシユーによつて車
輪のリムの両側面を挟圧して、車輪を制動するこ
とができるようになつている。 ところで、このような自転車のブレーキ装置に
おいて、ブレーキシユーと車輪のリムとの位置関
係が適切でないと、良好な制動性能が得られない
ことは良く知られているところである。 ところが、ブレーキ装置が装着される自転車の
種類によつて、ブレーキ作動体(ブレーキアー
ム)を枢支させる支軸の自転車フレーム(フロン
トホーク等)における取付け位置や、上記フロン
トホークの傾斜角度が異なつたりする。この場合
には、同じブレーキ装置でも、これが装着される
自転車に応じて、ブレーキシユーの取付け位置や
取付け角度を適宜調整して、ブレーキシユーが車
輪のリムに対して適切な位置関係をとることがで
きるようにする必要がある。また、ブレーキシユ
ーのブレーキゴムが摩耗して、ブレーキシユーと
リムとの間隔が当初より大きくなつたとき、制動
性能の悪化を防止するためには、ブレーキシユー
の取付け位置をリム側に近づけて、ブレーキシユ
ーとリムとの位置関係を補正する必要がある。 このようなことから、ブレーキシユーのブレー
キ作動体への取付けは、その取付け位置を適宜調
整できる取付け構造をもつて行われていることが
多く、たとえば、その一つに次のようなものがあ
る。これを、本願の図面を利用して説明する。 第1図、第2図および第6図に示すように、ブ
レーキ作動体1におけるブレーキシユー取付け部
1aには、車体前後方向に貫通する上方方向長孔
状のボルト体通孔1bが設けられている。このボ
ルト体通孔1bには、大径状の前端部に直径方向
に貫通するピン保持孔2aを、後端部外周にねじ
部2bをそれぞれ有する支持ボルト体2が、上記
ピン保持孔2aとねじ部2bが上記ブレーキ取付
け部1aの前後にそれぞれ露出するようにして遊
挿される。 そして、上記支持ボルト体2のピン保持孔2a
に、ブレーキシユー3の背面部に突設した取付け
軸3aをその先端部が露出するように通挿すると
ともに、上記ねじ部2bにナツト体4を螺締し
て、上記取付け軸3aをブレーキシユー取付け部
2aの前側面と上記ピン保持孔2aの前方側の内
周面とで実質的に挟圧保持することにより、ブレ
ーキシユー3をブレーキ作動体1に固定すること
ができるようになつている。すなわち、ナツト体
4の締付けにより、取付け軸3aは、ピン保持孔
2aの内周面に押圧されて、そのピン保持孔2a
から露出する部位を、これとブレーキシユー取付
け部1aの前側面との間に介装されたすべり座体
5aの側面に圧接させられるとともに、この取付
け軸3aの押圧によりすべり座体5aもブレーキ
シユー取付け部1aの前側面に圧接させられ、こ
れにより、取付け軸3aないしブレーキシユー3
がブレーキ作動体1に対して固定されるのであ
る。また、この場合、支持ボルト体2も、そのピ
ン保持孔2aと上記取付け軸3aとの係合によ
り、ブレーキ作動体1に対して固定されることに
なる。 そうして、このような取付け構造においては、 上記ボルト体通孔1b内において支持ボルト
体2を上下方向にスライドさせることにより矢印
a方向(第4図参照)におけるブレーキシユー3
の取付け位置を、前後方向に延びる支持ボルト
体2を回転させることにより矢印b方向(第4図
参照)におけるブレーキシユー3の取付け位置
を、取付け軸3aのピン保持孔2aに対する差
し込み量を加減することにより矢印c方向(第4
図参照)におけるブレーキシユー3の取付け位置
を、取付け軸3aを回転させることにより矢印
d方向(第5図参照)におけるブレーキシユー3
の傾きを、それぞれ調整することができる。 また、ブレーキシユー取付け部1aの前側面
を、矢印e方向(第1図参照)に湾曲する凸曲面
状に、その背側面におけるピン保持孔周辺部を矢
印e方向に湾曲する凹曲面状にそれぞれ形成する
とともに、上記すべり座体5a、およびナツト体
4とブレーキシユー取付け部1aの背側面との間
に介装されるすべり座体5bのブレーキシユー取
付け部に対する各対向面もそれぞれ曲面状に形成
することにより、矢印e方向における支持ボルト
体2の取付け角度を調整できるようにする場合も
ある。これにより、上記の4方向の調整に併せ
て、矢印e方向におけるブレーキシユー3の傾き
までも調整することができ、計5方向における調
整が可能となるのである。なお、この場合、ボル
ト体通孔1bの幅は支持ボルト体2の小径軸部の
径よりも大きく形成される。
【考案が解決しようとする課題】
ところで、このような取付け構造において、ブ
レーキシユー3の位置調整を行うにあたつては、
ナツト体4を弛めて、取付け軸3aないしブレー
キシユー3のブレーキ作動体1に対する固定を解
除した状態で行うことになるが、この場合には、
取付け軸3aの支持ボルト体2に対する固定、お
よび、支持ボルト体2のブレーキ作動体1に対す
る固定が解除された状態となる。したがつて、た
とえば、一方向における位置調整を行う場合に
は、ブレーキシユー3の他の4方向における位置
関係が狂わないように、また、二方向における位
置調整を行う場合には、他の3方向における位置
関係が狂わないように、ブレーキシユー3および
支持ボルト体2を一々保持した状態で調整作業を
行わないと、折角調整した上記の他の4方向ある
いは3方向における位置が狂つてしまい、また最
初から5方向全ての位置調整をやり直さねばなら
なくなる。このため、上記の取付け構造の場合、
ブレーキシユーの位置調整を幅広く行いうる反
面、調整作業が非常に面倒となる問題点があつた
のである。 また、このような問題を一応解決しうるものと
して、実公昭55−47740号公報には、リンク(ブ
レーキ作動体)とブレーキシユーの取付ピンとの
間に、取付ピンを固定ボルトの貫通孔内周面に向
けて押圧する弾性体を介装するようにした自転車
用カンテイレバーブレーキが示されている。これ
は、固定ボルトを固定するためのナツトを弛めて
も、上記弾性体の弾力によつて、取付ピンを固定
ボルトに対して固定させて両者の位置関係を一定
に保つことができるようにすることにより、ブレ
ーキシユーの位置調整作業の簡易化を図つている
のである。 しかし、上記公報のブレーキの場合、調整作業
中、何らかの拍子に手が弾性体あるいはこれと取
付ピンとの間に介装される座金に接触して、弾性
体を押し込んでしまつた場合には、取付ピンの固
定ボルトに対する固定が解除されて、取付ピンと
固定ボルトとの位置関係が変動したり、取付ピン
が固定ボルトから抜け出でしまつたりする問題点
がある。また、このため、調整作業中、弾性体を
押し込まないように神経を使わねばならない煩わ
しさがある。 本願考案は、以上のような事情のもとで考えだ
されたものであつて、ブレーキ作動体におけるブ
レーキシユー取付け部に、前後方向貫通状のボル
ト体通孔を設けるとともに、このボルト体通孔に
支持ボルト体を遊挿し、かつ支持ボルト体の一端
部に設けたピン保持孔にブレーキシユーの取付け
軸を通挿するとともに、支持ボルト体の他端部外
周に設けたねじ部にナツト体を螺締することによ
り、ブレーキシユーを位置調整可能にブレーキ作
動体に取付けうるように構成された自転車ブレー
キにおいて、ブレーキシユーの位置調整作業を容
易に行わせることができるようにすることをその
目的とする。
【問題を解決するための手段】
上記問題を解決するため、本願考案では、次の
技術的手段を講じている。 すなわち、本願考案は、 自転車フレームに対して揺動可能に支持される
一対のブレーキ作動体における各ブレーキシユー
取付け部に、車体前後方向に貫通するボルト体通
孔を設ける一方、 一端部に直径方向貫通状のピン保持孔を、他端
部外周にねじ部を有し、かつ上記ボルト体通孔に
上記ピン保持孔とねじ部が上記ブレーキシユー取
付け部の前後にそれぞれ露出するように遊挿され
る支持ボルト体の上記ピン保持孔に、ブレーキシ
ユーの背面部に突設した取付け軸を差し込むとと
もに、上記ねじ部にナツト体を螺締して、上記取
付け軸を上記ブレーキシユー取付け部外側面と上
記ピン保持孔内周面とで実質的に挟圧保持させる
ことにより、上記ブレーキ作動体にブレーキシユ
ーを取付けるようになされた自転車用ブレーキに
おいて、 上記支持ボルト体における上記ピン保持孔形成
部に套嵌されるとともに、側壁部に、上記ピン保
持孔に連続し、かつ上記取付け軸を所定の大きさ
の摩擦力をもつて拘持しうるピン圧着孔を有する
略筒状のピン固定体を設け、上記取付け軸を上記
ピン保持孔ないし上記ピン圧着孔に通挿している
ことを特徴としている。
【作用および効果】
ナツト体を弛めると、ブレーキシユーないしそ
の取付け軸のブレーキ作動体に対する固定、およ
び支持ボルト体のブレーキ作動体に対する固定
が、それぞれ解除され、取付け軸を支持ボルト体
のピン保持孔内で動かし、また、支持ボルト体を
ボルト体通孔内において動かすことにより、ブレ
ーキシユーの位置を調整することができる。この
場合、少なくとも、支持ボルト体をボルト体通
孔内において回すことにより支持ボルト体の軸回
り方向におけるブレーキシユーの位置を、取付
け軸のピン保持孔への差し込み量を加減すること
により取付け軸の軸線方向におけるブレーキシユ
ーの位置を、取付け軸をピン保持孔内において
回すことにより取付け軸の軸回り方向におけるブ
レーキシユーの位置を、それぞれ調整でき、計3
方向における位置調整を行うことができるのであ
る。 ところで、本願考案の場合、ブレーキシユーの
取付け軸は、支持ボルト体のピン保持孔への差し
込みに際し、支持ボルト体に套着されるピン固定
体のピン圧着孔にも通挿され、このピン圧着孔
は、所定の大きさの摩擦力をもつて取付け軸を拘
持しうるように構成されている。また、取付け軸
が支持ボルト体のピン保持孔およびピン固定体の
ピン圧着孔に連通挿されている状態においては、
取付け軸のピン保持孔およびピン圧着孔との係合
により、ピン固定体は支持ボルト体の軸線方向お
よび軸回り方向の動きを規制され支持ボルト体に
対して固定されることになる。したがつて、本願
考案の場合、取付け軸は、ピン固定体に保持され
た状態で、支持ボルト体に対して固定された状態
となり、上記の摩擦力に抗して動かさない限り、
支持ボルト体のピン保持孔内での位置が変動する
ことはない。 すなわち、上記のようなブレーキシユーの位置
調整を行うに際し、ナツト体を弛めても、取付け
軸ないしブレーキシユーと支持ボルト体との位置
関係は変動することはない。これにより、たとえ
ば、支持ボルト体のボルト体通孔内での位置を変
えてブレーキシユーの位置を調整するような場
合、従来のように、折角調整したブレーキシユー
と支持ボルト体との位置関係が狂うことがないよ
うに、すなわち、上記およびにおける位置関
係が狂うことがないように、調整作業中ブレーキ
シユーと支持ボルト体を一々保持しておく必要が
なくなる。 したがつて、本願考案では、ブレーキシユーの
位置調整を従来に比して非常に容易に行うことが
できる。
【実施例の説明】
以下、本願考案の実施例を図面を参照しながら
具体的に説明する。 本例では、第4図ないし第6図に示すようなキ
ヤリパブレーキに本願考案を適用した場合を示
す。なお、ブレーキシユーの取付け構造は、従来
例で説明したものとほぼ同様の構成を採つてお
り、ここでの詳しい説明は省略する。 図示するブレーキは、フロントホークまたはバ
ツクホークの、車輪を挟んで対向する各ホーク足
F,Fに固設される支軸6,6に、中間ボス部に
おいて揺動可能に支持される一対のブレーキアー
ム1,1(ブレーキ作動体)を備える。各ブレー
キアーム1,1には、その下端部のブレーキシユ
ー取付け部1a,1aにおいて、ブレーキシユー
3,3がそれぞれ車輪のリムに対向するように取
付けられているとともに、各上端部に、溝付きロ
ーラ状のカムフオロア7,7がそれぞれ回転可能
に取付けられている。また、第6図に示すよう
に、ブレーキアーム1,1は、両端部をブレーキ
アーム1,1の各バネ掛止ピン1c,1cに掛止
された引張りコイルバネ8により、制動解除方
向、すなわち、ブレーキシユー3,3が車輪のリ
ムから離れる方向に常時付勢されている。 また、各ブレーキアーム1,1の上端部の各カ
ムフオロア7,7の外周溝7a,7aに係合する
カムプレート9が、上記引張りコイルバネ8の付
勢力によつて互いに弾性的に近づこうとする各カ
ムフオロア7,7の間に挟まれる格好で、ブレー
キケーブルWによつて上方に引つ張られるように
して保持されている。また、ブレーキケーブルW
は、図示しないブレーキレバーに連繋されてお
り、ブレーキレバーを制動方向に操作すると、図
の上方に引つ張られるようになつている。 そして、このように、ブレーキレバーを制動方
向に操作すると、ブレーキケーブルWによつてカ
ムプレート9が上方に引き上げられ、カムプレー
ト9の両側縁部に下方に向かうほど間隔が拡がる
ように形成された、各カムフオロア7,7の外周
溝に係合する斜状カム面9a,9aによつて、両
カムフオロア7,7がその相互の間隔が押し拡げ
られるように動かされる。すなわち、各ブレーキ
アーム1,1が、第4図の矢印B方向に強制的に
揺動させられる。これにより、各ブレーキアーム
1,1のブレーキシユー3,3が車輪のリムを挟
圧して制動を行う。 逆に、ブレーキレバーに対する制動方向の操作
力を緩めると、上記引張りコイルバネ8の付勢力
により、両ブレーキアーム1,1のカムフオロア
7,7が互いに弾性的に近づこうとするととも
に、カムプレート9が下動させられることにな
る。すなわち、各ブレーキアーム1,1が、上記
引張りコイルバネ8のバネ力により矢印A方向に
戻り揺動し、これにより、各ブレーキシユー3,
3が車輪のリムから離れ、制動が解除されるので
ある。 また、上記ブレーキシユー3は、ブレーキアー
ム1のブレーキシユー取付け部において、上述し
たように〔従来例)の項で説明した取付け構造と
ほぼ同様の取付け構造をもつて取付けられてい
る。 すなわち、第1図、第2図および第6図から良
く分かるように、ブレーキシユー取付け部1aに
は、車体前後方向に貫通する上下方向長孔状のボ
ルト体通孔1bが設けられており、支持ボルト体
2が、上記ボルト体通孔1bに、前端大径部に形
成したピン保持孔2aと後端部外周に形成したね
じ部2bがブレーキシユー取付け部1aの前後に
それぞれ露出するように遊挿される。そして、ブ
レーキシユー3のゴム保持金具3bの背面部に突
設した取付け軸3aを上記ピン保持孔2aに通挿
するととに、上記ねじ部2bにナツト体4を螺締
して、取付け軸3aを、ブレーキシユー取付け部
1aの前側面とピン保持孔2aの内周面前方側部
によつて実質的に挟圧保持させることにより、取
付け軸3aないしブレーキシユー3をブレーキア
ーム1に対して固定するようにしている。また、
第1図から良く分かるように、ブレーキシユー取
付け部1aの前側面および背側面のボルト体通孔
周辺部は、矢印e方向に湾曲する曲面状に形成し
ているとともに、ブレーキシユー取付け部前側面
と取付け軸3aとの間に介装されるすべり座体5
a、および、ブレーキ取付け部背側面とナツト体
4との間に介装されるすべり座体5bのブレーキ
シユー取付け部1aに対する各対向面も、上記前
側面および背側面に対応した曲面状に形成してい
る。 そして、本例のブレーキシユーの取付け構造の
場合、支持ボルト体2をボルト体通孔1b内に
おいて上下方向にスライドさせることにより矢印
a方向(第4図参照)におけるブレーキシユー3
の位置を、支持ボルト体2を回転させることに
より矢印b方向(第4図参照)におけるブレーキ
シユー3の位置を、取付け軸3aのピン保持孔
2aへの差し込み量を調整することにより矢印c
方向(第4図参照)におけるブレーキシユー3の
位置を、取付け軸3aを回転させることにより
矢印d方向(第5図参照)におけるブレーキシユ
ー3の傾きを、取付け軸3aの矢印e方向(第
1図参照)における取付け角度を調整することに
より矢印e方向におけるブレーキシユー3の傾き
を、それぞれ調整することができる。 さて、本願考案では、第1図、第2図、第4図
および第5図に示すように、上記支持ボルト体2
の上記ピン保持孔形成部には、上記取付け軸3a
を所定の大きさの摩擦力をもつて拘持しうるピン
圧着孔10aを備えるピン固定体10が套着され
る。本例の場合、このピン固定体10は、第3図
に良く表れているように、円筒状に形成した樹脂
製のものを用いているとともに、側壁部における
直径方向に対向する部位に上記ピン圧着孔10a
を二つ設けている。また、ピン圧着孔10aは、
その径を取付け軸3aの外径よりやや小さく形成
することにより、取付け軸3aを差し込んだとき
取付け軸3aの外面に内周面が圧着するようにし
ている。 そして、ブレーキシユー3の取付けにおける上
記取付け軸3aの上記ピン保持孔2aへの差し込
みにあたつて、取付け軸3aを上記ピン固定体1
0の各ピン圧着孔10a,10aにも通挿するよ
うにしているのである。 なお、本例の場合、取付け軸3aのピン保持孔
2aから露出する部位を上記すべり座体5aの側
面に圧接させる必要上、ピン圧着孔10aは、そ
の一部がピン固定体10の背側面側において開口
するように形成している。また、取付け軸3aの
外周面およびこれに接触させられるすべり座体5
aの側面には、細かなセレーシヨンを形成してあ
り、取付け軸3aのすべり座体5aへの圧接時、
上記セレーシヨン同士の係合により、両者の固定
状態を安定させることができるようにしている。 ところで、上記のようなピン固定体10を設け
た場合、ブレーキシユー3の取付け軸3aは、ピ
ン固定体10に保持され、また、ピン固定体10
は、取付け軸3aがピン保持孔2aおよびピン圧
着孔10a,10aに連通挿されている状態にお
いては、支持ボルト体2に対する軸回り方向およ
び軸線方向の相対動を規制されて支持ボルト体2
に対して固定された状態とする。すなわち、取付
け軸3aないしブレーキシユー3が支持ボルト体
2に対して固定された状態となり、上記の摩擦力
に抗して取付け軸3aを動かさない限り、ブレー
キシユー3と支持ボルト体2との位置関係は変動
することがない。 したがつて、ブレーキシユー3の位置調整を行
うにあたり、上記ナツト体4を弛めて、支持ボル
ト体2のブレーキ作動体1に対する固定、および
ブレーキシユー3のブレーキ作動体1に対する固
定を解除しても、ブレーキシユー3と支持ボルト
体2との位置関係は変わることがない。そしてこ
れにより、たとえば、支持ボルト体2の位置を変
えて、ブレーキシユー3の取付け位置を調整する
場合に、従来のように、ブレーキシユー3と支持
ボルト体2との位置関係が変動しないように、す
なわち、上記およびにおけるようなブレーキ
シユー3の位置関係が狂うことがないように、調
整作業中一々ブレーキシユー3と支持ボルト体2
とを保持しておく必要はなくなる。したがつて、
ブレーキシユー3の位置調整を非常に容易に行う
ことができるのである。 なお、ブレーキシユー3と支持ボルト体2との
位置関係を変えて、ブレーキシユー3の位置調整
を行う場合には、取付け軸3aを上記の摩擦力に
抗して所望の方向に動かせばよい。 ところで、本願考案の範囲は、上述した実施例
に限定されるものではなく、たとえば、ピン固定
体に設けるピン圧着孔の個数を一つとすることも
可能である。また、上記実施例の場合、ピン圧着
孔をその一部が開口するように形成していたが、
取付け構造に応じて、ピン圧着孔を完全な円孔と
することも可能であり、この他、ピン固定体の形
成材料や形状等においても特に限定を受けるもの
でないこともいうまでもない。 また、実施例の場合には、ブレーキシユーの取
付け位置を5方向において調整できる場合を示し
ていたが、3方向や4方向において、あるいは6
方向以上に調整できるようにしたブレーキシユー
の取付け構造の場合にも本願考案は問題なく適用
できる。 さらに、上記実施例は、カム機構を利用したキ
ヤリパブレーキに本願考案を適用した例である
が、この他、サイドプル式あるいはセンタプル式
のキヤリパブレーキや、カンチレバー式ブレーキ
にも、本願考案を適用することができることもい
うまでもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は第4図の−線断面図、第2図は第
4図を矢視方向から見た図、第3図はブレーキ
シユーの取付け軸を支持ボルト体およびピン固定
体から抜き外した状態を示す図、第4図は実施例
に係るブレーキの正面図、第5図は第4図の側面
図、第6図は第4図の背面図である。 1……ブレーキ作動体(ブレーキアーム)、1
a……ブレーキシユー取付け部、1b……ボルト
体通孔、2……支持ボルト体、2a……ピン保持
孔、2b……ねじ部、3……ブレーキシユー、3
a……取付け軸、4……ナツト体、10……ピン
固定体、10a……ピン圧着孔。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 自転車フレームに対して揺動可能に支持される
    一対のブレーキ作動体における各ブレーキシユー
    取付け部に、車体前後方向に貫通するボルト体通
    孔を設ける一方、 一端部に直径方向貫通状のピン保持孔を、他端
    部外周にねじ部を有し、かつ上記ボルト体通孔に
    上記ピン保持孔とねじ部が上記ブレーキシユー取
    付け部の前後にそれぞれ露出するように遊挿され
    る支持ボルト体の上記ピン保持孔に、ブレーキシ
    ユーの背面部に突設した取付け軸を差し込むとと
    もに、上記ねじ部にナツト体を螺締して、上記取
    付け軸を上記ブレーキシユー取付け部外側面と上
    記ピン保持孔内周面とで実質的に挟圧保持させる
    ことにより、上記ブレーキ作動体にブレーキシユ
    ーを取付けるようになされた自転車用ブレーキに
    おいて、 上記支持ボルト体における上記ピン保持孔形成
    部に套嵌されるとともに、側壁部に、上記ピン保
    持孔に連続し、かつ上記取付け軸を所定の大きさ
    の摩擦力をもつて拘持しうるピン圧着孔を有する
    略筒状のピン固定体を設け、上記取付け軸を、上
    記ピン保持孔ないし上記ピン圧着孔に通挿してい
    ることを特徴とする、自転車用ブレーキ。
JP1988105772U 1988-08-09 1988-08-09 Expired - Lifetime JPH055112Y2 (ja)

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JP1988105772U JPH055112Y2 (ja) 1988-08-09 1988-08-09

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JPH0226993U JPH0226993U (ja) 1990-02-21
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