JPH0730477Y2 - 軽車両用ブレーキ装置のブレーキシュ保持構造 - Google Patents
軽車両用ブレーキ装置のブレーキシュ保持構造Info
- Publication number
- JPH0730477Y2 JPH0730477Y2 JP8327892U JP8327892U JPH0730477Y2 JP H0730477 Y2 JPH0730477 Y2 JP H0730477Y2 JP 8327892 U JP8327892 U JP 8327892U JP 8327892 U JP8327892 U JP 8327892U JP H0730477 Y2 JPH0730477 Y2 JP H0730477Y2
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- Japan
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- brake shoe
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自転車等の軽車両に用
いられるブレーキ装置に対して実施するブレーキシュの
保持構造に関するものである。
いられるブレーキ装置に対して実施するブレーキシュの
保持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は自転車のブレーキ装置として最近
多用されているカンチレバー式のものを示す概略図であ
る。このブレーキ装置は、フォーク50に「く」字状を
した左右一対の揺動レバー1が揺動自在に取り付けら
れ、これら揺動レバー1の内向き部適所にブレーキシュ
2が取り付けられ、外向き端部相互がワイヤケーブル5
3によって山形に繋がれ、このワイヤケーブル53の頂
上部が吊具54を介してブレーキレバー52と繋がるワ
イヤケーブル55に保持されて成る。また各揺動レバー
1は、フォーク50に対して図示の姿勢が維持されるよ
うにばね(図示略)による付勢力を受ける構造となって
いる。従って、ブレーキレバー52の制動操作によりワ
イヤーケーブル55及び53が引き上げられてブレーキ
シュ2が車輪51のリム側面へ圧接され、反対にブレー
キレバー52の解放でこの圧接が解除されるものであっ
た。
多用されているカンチレバー式のものを示す概略図であ
る。このブレーキ装置は、フォーク50に「く」字状を
した左右一対の揺動レバー1が揺動自在に取り付けら
れ、これら揺動レバー1の内向き部適所にブレーキシュ
2が取り付けられ、外向き端部相互がワイヤケーブル5
3によって山形に繋がれ、このワイヤケーブル53の頂
上部が吊具54を介してブレーキレバー52と繋がるワ
イヤケーブル55に保持されて成る。また各揺動レバー
1は、フォーク50に対して図示の姿勢が維持されるよ
うにばね(図示略)による付勢力を受ける構造となって
いる。従って、ブレーキレバー52の制動操作によりワ
イヤーケーブル55及び53が引き上げられてブレーキ
シュ2が車輪51のリム側面へ圧接され、反対にブレー
キレバー52の解放でこの圧接が解除されるものであっ
た。
【0003】ところで、この種ブレーキ装置では、図6
に示すように揺動レバー1にブレーキシュ2を取り付け
るために、両者間に継手ボルト4を介設する構造となっ
ている。この継手ボルト4は、一端部に挿通孔5が形成
され他端部にねじ部6が設けられたものであって、挿通
孔5にブレーキシュ2のブレーキ面後方へ突出した保持
杆3を挿通させると共に、ねじ部6に、揺動レバー1側
を球面座とする可動座具9を挿通させたうえで、このね
じ部6を、揺動レバー1に形成された上下方向に長い貫
通孔10に挿入し、貫通孔10を通り抜けた部分に座金
部材7を介してナット部材8を螺合することで、これら
保持杆3、可動座具9、揺動レバー1、座金部材7及び
ナット部材8を相互に圧接固定するようになっている。
従って、保持杆3と挿通孔5との関係においてブレーキ
シュ2の水平度及び車輪51のリム側面に対する出入度
(接近度)が調節でき、ねじ部6と貫通孔10との関係
においてブレーキシュ2の高さ調節ができ、更に可動座
具9と揺動レバー1との当接関係においてブレーキシュ
2の首振り度(車輪51のリム側面に対する前後方向の
平行度)が調節できるものであった。
に示すように揺動レバー1にブレーキシュ2を取り付け
るために、両者間に継手ボルト4を介設する構造となっ
ている。この継手ボルト4は、一端部に挿通孔5が形成
され他端部にねじ部6が設けられたものであって、挿通
孔5にブレーキシュ2のブレーキ面後方へ突出した保持
杆3を挿通させると共に、ねじ部6に、揺動レバー1側
を球面座とする可動座具9を挿通させたうえで、このね
じ部6を、揺動レバー1に形成された上下方向に長い貫
通孔10に挿入し、貫通孔10を通り抜けた部分に座金
部材7を介してナット部材8を螺合することで、これら
保持杆3、可動座具9、揺動レバー1、座金部材7及び
ナット部材8を相互に圧接固定するようになっている。
従って、保持杆3と挿通孔5との関係においてブレーキ
シュ2の水平度及び車輪51のリム側面に対する出入度
(接近度)が調節でき、ねじ部6と貫通孔10との関係
においてブレーキシュ2の高さ調節ができ、更に可動座
具9と揺動レバー1との当接関係においてブレーキシュ
2の首振り度(車輪51のリム側面に対する前後方向の
平行度)が調節できるものであった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ブレーキシュ2の取付
姿勢のうち、いずれか一つでも調節しようとすれば、継
手ボルト4のねじ部6に対してナット部材8を緩めなけ
ればならない。そのため、これによって全ての姿勢調節
が解消されるおそれがあり、これを防ぎつつ所期の調節
のみを行うのは極めて面倒且つ困難であった。それ故殆
どの場合は、ナット部材8を緩めるたびに、いちいち全
ての姿勢調節をやり直していた。
姿勢のうち、いずれか一つでも調節しようとすれば、継
手ボルト4のねじ部6に対してナット部材8を緩めなけ
ればならない。そのため、これによって全ての姿勢調節
が解消されるおそれがあり、これを防ぎつつ所期の調節
のみを行うのは極めて面倒且つ困難であった。それ故殆
どの場合は、ナット部材8を緩めるたびに、いちいち全
ての姿勢調節をやり直していた。
【0005】本考案は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、ブレーキシュの取付姿勢のうち、所期の姿勢
調節のみが単独して行えるようにした軽車両用ブレーキ
装置のブレーキシュ保持構造を提供することを目的とす
る。
であって、ブレーキシュの取付姿勢のうち、所期の姿勢
調節のみが単独して行えるようにした軽車両用ブレーキ
装置のブレーキシュ保持構造を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本考
案は、ブレーキ面後方へ保持杆が突設されたブレーキシ
ュと、一端部に上記保持杆用の挿通孔が形成され他端部
にねじ部が設けられた継手ボルトと、この継手ボルトの
ねじ部側端部が挿通される上下に長い貫通孔を有し上記
ブレーキシュを車輪のリム側面に圧接又は離反可能に保
持する揺動レバーとを備え、上記揺動レバーの貫通孔を
通り抜けて突出する継手ボルトのねじ部には座金部材を
介してナット部材が螺合され、座金部材又はナット部材
のすり合わせ面のうち少なくとも一方に、ねじ部の外周
に沿った環状凹部が形成されており、この環状凹部内に
は他方のすり合わせ面に当接可能なウエーブ座金が嵌め
られていることを特徴としている。
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本考
案は、ブレーキ面後方へ保持杆が突設されたブレーキシ
ュと、一端部に上記保持杆用の挿通孔が形成され他端部
にねじ部が設けられた継手ボルトと、この継手ボルトの
ねじ部側端部が挿通される上下に長い貫通孔を有し上記
ブレーキシュを車輪のリム側面に圧接又は離反可能に保
持する揺動レバーとを備え、上記揺動レバーの貫通孔を
通り抜けて突出する継手ボルトのねじ部には座金部材を
介してナット部材が螺合され、座金部材又はナット部材
のすり合わせ面のうち少なくとも一方に、ねじ部の外周
に沿った環状凹部が形成されており、この環状凹部内に
は他方のすり合わせ面に当接可能なウエーブ座金が嵌め
られていることを特徴としている。
【0007】また、本考案では、前記ウエーブ座金を、
環状凹部から他方のすり合わせ面に当接可能な円錐台状
のコイルばね、ゴム製リング、その他継手ボルトの軸線
方向に沿って弾発力を発するリング具に置換することが
可能である。
環状凹部から他方のすり合わせ面に当接可能な円錐台状
のコイルばね、ゴム製リング、その他継手ボルトの軸線
方向に沿って弾発力を発するリング具に置換することが
可能である。
【0008】
【作用】本考案によれば、継手ボルトのねじ部に螺合状
態にあるナット部材を少し緩めると、このナット部材
は、座金部材との相互間に介設されたウエーブ座金によ
りこの座金部材から離反する向きに押出付勢される状態
となり、また座金部材は反対に揺動レバーへ向けて押し
付け付勢される状態となる。そのため、ブレーキシュの
保持杆、継手ボルト、可動座具、揺動レバー、座金部材
の相互圧接状態は依然として保持され、この状態はナッ
ト部材の緩め具合を所定以上(ウエーブ座金の弾性範囲
外)としない限り解消されることがない。従って、各姿
勢調節が一挙に解消されてしまうこともない。しかもこ
の状態では、姿勢調節を行う各部分のうちの必要部分に
少し強めの力を入れて動かすことで、他の姿勢調節状態
はそのまま維持しつつ必要部分のみを単独で姿勢調節す
ることができるようになる。なお、ウエーブ座金は環状
凹部内に嵌められているため、ナット部材と座金部材と
が圧接するまでナット部材を強く締め付けてもウエーブ
座金にその波形を解消させるような変形が起こることは
ない。
態にあるナット部材を少し緩めると、このナット部材
は、座金部材との相互間に介設されたウエーブ座金によ
りこの座金部材から離反する向きに押出付勢される状態
となり、また座金部材は反対に揺動レバーへ向けて押し
付け付勢される状態となる。そのため、ブレーキシュの
保持杆、継手ボルト、可動座具、揺動レバー、座金部材
の相互圧接状態は依然として保持され、この状態はナッ
ト部材の緩め具合を所定以上(ウエーブ座金の弾性範囲
外)としない限り解消されることがない。従って、各姿
勢調節が一挙に解消されてしまうこともない。しかもこ
の状態では、姿勢調節を行う各部分のうちの必要部分に
少し強めの力を入れて動かすことで、他の姿勢調節状態
はそのまま維持しつつ必要部分のみを単独で姿勢調節す
ることができるようになる。なお、ウエーブ座金は環状
凹部内に嵌められているため、ナット部材と座金部材と
が圧接するまでナット部材を強く締め付けてもウエーブ
座金にその波形を解消させるような変形が起こることは
ない。
【0009】ウエーブ座金を、円錐台状のコイルばねや
ゴム製リングなどに置換しても、上記と同様の作用が得
られる。
ゴム製リングなどに置換しても、上記と同様の作用が得
られる。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は本考案に係る自転車用カンチレバー式ブレー
キ装置のブレーキシュ保持構造を示す分解斜視図である
が、全体的にみてその大部分は図5及び図6に示したも
のと同様で、既に説明したものと同じものについては同
一符号を付して示す。本考案に係る保持構造では、揺動
レバー1の貫通孔10から突出する継手ボルト4のねじ
部6が挿通される座金部材7と、このねじ部6に螺合さ
れるナット部材8との各すり合わせ面のうちいずれか一
方(本実施例では座金部材7側とした)に、ねじ部6の
外周に沿う環状凹部20が形成されていると共に、この
環状凹部20内にウエーブ座金15が嵌められている。
る。図1は本考案に係る自転車用カンチレバー式ブレー
キ装置のブレーキシュ保持構造を示す分解斜視図である
が、全体的にみてその大部分は図5及び図6に示したも
のと同様で、既に説明したものと同じものについては同
一符号を付して示す。本考案に係る保持構造では、揺動
レバー1の貫通孔10から突出する継手ボルト4のねじ
部6が挿通される座金部材7と、このねじ部6に螺合さ
れるナット部材8との各すり合わせ面のうちいずれか一
方(本実施例では座金部材7側とした)に、ねじ部6の
外周に沿う環状凹部20が形成されていると共に、この
環状凹部20内にウエーブ座金15が嵌められている。
【0011】図3に示すように上記ウエーブ座金15
は、円周方向に沿って波打ち形状が繰り返し形成された
もので、その肉厚方向に圧縮力を受けた場合に、この圧
縮力に抗する弾発力が発生するようになっている。この
ウエーブ座金15における肉厚方向の最大寸法H(波形
の山頂部から谷底部までの寸法)は、圧縮力を受けない
状態では環状凹部20の溝深さよりもかなり大きくなる
ように形成されている。従って、図2に示すように環状
凹部20内にウエーブ座金15を嵌めた状態にして、ナ
ット部材8と座金部材7とが圧接するまでねじ部6にナ
ット部材8を締め付けると、ウエーブ座金15がこれら
ナット部材8及び座金部材7の双方に当接して両者間を
広げる向きに弾発力を発するようになる。
は、円周方向に沿って波打ち形状が繰り返し形成された
もので、その肉厚方向に圧縮力を受けた場合に、この圧
縮力に抗する弾発力が発生するようになっている。この
ウエーブ座金15における肉厚方向の最大寸法H(波形
の山頂部から谷底部までの寸法)は、圧縮力を受けない
状態では環状凹部20の溝深さよりもかなり大きくなる
ように形成されている。従って、図2に示すように環状
凹部20内にウエーブ座金15を嵌めた状態にして、ナ
ット部材8と座金部材7とが圧接するまでねじ部6にナ
ット部材8を締め付けると、ウエーブ座金15がこれら
ナット部材8及び座金部材7の双方に当接して両者間を
広げる向きに弾発力を発するようになる。
【0012】そして、ブレーキシュ2の保持杆3、継手
ボルト4、可動座具9、揺動レバー1、座金部材7及び
ナット部材8が継手ボルト4の軸線方向に沿って相互に
圧接した状態からナット部材8を少し緩めるようにする
と、ウエーブ座金15は、ナット部材8を座金部材7か
ら離反させると共に、この座金部材7を揺動レバー1向
きに押圧するように付勢する。この状態は、ナット部材
8の緩め具合を所定以上(ウエーブ座金の弾性範囲外)
としない限り解消されることがないものであり、この範
囲内にある限りは保持杆3、可動座具9、揺動レバー
1、座金部材7が相互に圧接した状態は保持され、従っ
て各種の姿勢調節も保持される。そしてこの状態では、
姿勢調節を行う各部分のうちの必要部分に少し強めの力
を入れて動かすことで、他の姿勢調節状態はそのまま維
持しつつ必要部分のみを単独で姿勢調節することができ
るものである。例えば、保持杆3と挿通孔5との回動度
又は出入度を調節してブレーキシュ2の水平度又は出入
度の調節を行ったり、ねじ部6と貫通孔10との上下度
を調節してブレーキシュ2の高さ調節を行ったり、或い
は可動座具9と揺動レバー1との当接角度を調節してブ
レーキシュ2の首振り度の調節を行ったりする。上記し
たように、これら各姿勢調節を行っている間に他の姿勢
調節部分が位置ズレを起こすおそれは低くなっている。
ボルト4、可動座具9、揺動レバー1、座金部材7及び
ナット部材8が継手ボルト4の軸線方向に沿って相互に
圧接した状態からナット部材8を少し緩めるようにする
と、ウエーブ座金15は、ナット部材8を座金部材7か
ら離反させると共に、この座金部材7を揺動レバー1向
きに押圧するように付勢する。この状態は、ナット部材
8の緩め具合を所定以上(ウエーブ座金の弾性範囲外)
としない限り解消されることがないものであり、この範
囲内にある限りは保持杆3、可動座具9、揺動レバー
1、座金部材7が相互に圧接した状態は保持され、従っ
て各種の姿勢調節も保持される。そしてこの状態では、
姿勢調節を行う各部分のうちの必要部分に少し強めの力
を入れて動かすことで、他の姿勢調節状態はそのまま維
持しつつ必要部分のみを単独で姿勢調節することができ
るものである。例えば、保持杆3と挿通孔5との回動度
又は出入度を調節してブレーキシュ2の水平度又は出入
度の調節を行ったり、ねじ部6と貫通孔10との上下度
を調節してブレーキシュ2の高さ調節を行ったり、或い
は可動座具9と揺動レバー1との当接角度を調節してブ
レーキシュ2の首振り度の調節を行ったりする。上記し
たように、これら各姿勢調節を行っている間に他の姿勢
調節部分が位置ズレを起こすおそれは低くなっている。
【0013】ところで、環状凹部20はナット部材8側
のすり合わせ面に形成させることも可能である。また、
図4に示すように環状凹部20の溝深さを、ウエーブ座
金15における肉厚方向の最大寸法Hよりも更に深く形
成させておき、他方のすり合わせ面(例えばナット部材
8側)に環状凹部20内に嵌まり込んでウエーブ座金1
5を押圧可能な環状リブ21を形成させるようにしても
よい。
のすり合わせ面に形成させることも可能である。また、
図4に示すように環状凹部20の溝深さを、ウエーブ座
金15における肉厚方向の最大寸法Hよりも更に深く形
成させておき、他方のすり合わせ面(例えばナット部材
8側)に環状凹部20内に嵌まり込んでウエーブ座金1
5を押圧可能な環状リブ21を形成させるようにしても
よい。
【0014】本考案において、ウエーブ座金15を用い
ることが限定されるものではなく、円錐台状のコイルば
ね(圧縮状態で平面的になるもの)やゴム製のリング
(肉厚方向に所定の寸法を有したもの)をはじめ、その
他継手ボルト4の軸線方向に沿って弾発力を発するリン
グ具であれば、いずれのものを用いても上記と同様な作
用効果が得られる。また、実施の対象とするブレーキ装
置についても、カンチレバー式以外の方式に適用可能で
ある。
ることが限定されるものではなく、円錐台状のコイルば
ね(圧縮状態で平面的になるもの)やゴム製のリング
(肉厚方向に所定の寸法を有したもの)をはじめ、その
他継手ボルト4の軸線方向に沿って弾発力を発するリン
グ具であれば、いずれのものを用いても上記と同様な作
用効果が得られる。また、実施の対象とするブレーキ装
置についても、カンチレバー式以外の方式に適用可能で
ある。
【0015】
【考案の効果】本考案は、上述の構成を具備するもので
あって、ナット部材を緩めてもウエーブ座金等のリング
具によってナット部材と座金部材との間が離反する向き
に付勢されるので、各姿勢調節が一挙に解消されること
はなく、従って他の姿勢調節状態に影響を与えることな
く必要部分のみの姿勢調節が単独で行えるようになる。
また、ウエーブ座金は環状凹部内に嵌められているた
め、ナット部材と座金部材とが圧接するまでナット部材
を強く締め付けてもウエーブ座金にその波形を解消させ
るような変形が起こることはない。
あって、ナット部材を緩めてもウエーブ座金等のリング
具によってナット部材と座金部材との間が離反する向き
に付勢されるので、各姿勢調節が一挙に解消されること
はなく、従って他の姿勢調節状態に影響を与えることな
く必要部分のみの姿勢調節が単独で行えるようになる。
また、ウエーブ座金は環状凹部内に嵌められているた
め、ナット部材と座金部材とが圧接するまでナット部材
を強く締め付けてもウエーブ座金にその波形を解消させ
るような変形が起こることはない。
【図1】本考案に係るブレーキシュ保持構造を示す分解
斜視図である。
斜視図である。
【図2】図1のA−A線に相当する部位の組み立て時の
拡大断面図である。
拡大断面図である。
【図3】ウエーブ座金を示す拡大側断面図である。
【図4】環状凹部の別実施例を示す拡大断面図である。
【図5】カンチレバー式ブレーキ装置を示す概略図であ
る。
る。
【図6】従来のブレーキシュ保持構造を示す分解斜視図
である。
である。
1 揺動レバー 2 ブレーキシュ 3 保持杆 4 継手ボルト 5 挿通孔 6 ねじ部 7 座金部材 8 ナット部材 15 ウエーブ座金 20 環状凹部
Claims (2)
- 【請求項1】 ブレーキ面後方へ保持杆が突設されたブ
レーキシュと、一端部に上記保持杆用の挿通孔が形成さ
れ他端部にねじ部が設けられた継手ボルトと、この継手
ボルトのねじ部側端部が挿通される上下に長い貫通孔を
有し上記ブレーキシュを車輪のリム側面に圧接又は離反
可能に保持する揺動レバーとを備え、上記揺動レバーの
貫通孔を通り抜けて突出する継手ボルトのねじ部には座
金部材を介してナット部材が螺合され、座金部材又はナ
ット部材のすり合わせ面のうち少なくとも一方に、ねじ
部の外周に沿った環状凹部が形成されており、この環状
凹部内には他方のすり合わせ面に当接可能なウエーブ座
金が嵌められていることを特徴とする軽車両用ブレーキ
装置のブレーキシュ保持構造。 - 【請求項2】 前記ウエーブ座金が、環状凹部から他方
のすり合わせ面に当接可能な円錐台状のコイルばね、ゴ
ム製リング、その他継手ボルトの軸線方向に沿って弾発
力を発するリング具に置換されている請求項1記載の軽
車両用ブレーキ装置のブレーキシュ保持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8327892U JPH0730477Y2 (ja) | 1992-12-02 | 1992-12-02 | 軽車両用ブレーキ装置のブレーキシュ保持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8327892U JPH0730477Y2 (ja) | 1992-12-02 | 1992-12-02 | 軽車両用ブレーキ装置のブレーキシュ保持構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0647095U JPH0647095U (ja) | 1994-06-28 |
JPH0730477Y2 true JPH0730477Y2 (ja) | 1995-07-12 |
Family
ID=13797899
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8327892U Expired - Lifetime JPH0730477Y2 (ja) | 1992-12-02 | 1992-12-02 | 軽車両用ブレーキ装置のブレーキシュ保持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0730477Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-12-02 JP JP8327892U patent/JPH0730477Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0647095U (ja) | 1994-06-28 |
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