JP5048744B2 - 自転車用ブレーキ - Google Patents

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Description

本発明は、自転車用ブレーキに関するものである。
自転車用として従来から存在するブレーキとして、車輪のリムを両側から挟み込むことで制動力を得るキャリパーブレーキが知られている。このキャリパーブレーキは、一般的にブレーキワイヤが牽引されたときに、左右のブレーキシューがリムを挟み込むように構成されており、ブレーキワイヤの作動点の位置や構造の違いによって、サイドプル型、センタープル型、カンチレバー型等に大別されている。
しかしながら、大別されているとはいえ、その構造は同型であっても様々なものが提供されている。例えば、センタープル型に分類されるキャリパーブレーキとして、連結ロッドを菱形にリンク接続したパンタグラフリンク機構を有するキャリパーブレーキが知られている(特許文献1参照)。
このキャリパーブレーキによれば、ブレーキワイヤの牽引によって、パンタグラフリンク機構が左右に張り出す形で変形するようになっている。これにより、ブレーキシューが取り付けられた左右のアームが揺動し、左右のブレーキシューでリムを挟み込んで制動力を発生させることが可能とされている。
このように、キャリパーブレーキは、その構造が大きく大別されているうえ、同型であっても細かな構造の違いがある。しかしながら、いずれのものも、基本的にはブレーキワイヤの牽引によって制動力が発生するように設計されている。この際、ブレーキワイヤの牽引力が大きくなるほど、リムを挟み込む力(以下、挟み力と称する)も大きくなり、大きな制動力を得ることができるようになっている。
特開昭64−90891号公報
ところで、一般的なキャリパーブレーキは、その構造上、型に関係なく挟み力を調整する機能が無いのが現状である。つまり、ブレーキワイヤを所定量牽引した際、そのときの挟み力を任意に調整するといったことができるものではなかった。よって、キャリパーブレーキを自転車に組み付ける際に、ブレーキワイヤを所定量牽引したときの挟み力の初期値を自転車に応じて調整することができなかった。
通常、キャリパーブレーキを代表とする自転車用ブレーキは、同一のものが異なる直径の車輪に共通使用される場合が多い。その際、上述したように挟み力の初期値を調整することができないので、挟み力が同一のまま、車輪の直径や車輪幅等が異なる各種自転車に組み付けざるを得なかった。ここで、車輪だけに着目した際、リムを制動するキャリパーブレーキでは同一のキャリパーブレーキを使用した場合(タイヤの摩擦係数等、車輪の直径以外の他条件は同一)には、一般的に車輪の直径が大きい自転車よりも直径が小さい自転車の方が制動力不足になる場合が考えられる。
従って、挟み力の初期値を調整することができない場合には、ある自転車はブレーキが効きすぎていたり、別の自転車はブレーキが効き足りなかったり、等といったことが生じてしまい易かった。このような場合、適正な効きのブレーキに改善するために、何らかの改善策を施す必要がある。
例えば、ブレーキが効きすぎる場合には、ブレーキワイヤのラインにモジュレーターを組み込んだり、ブレーキが効き足りない場合には、ブレーキシューを摩擦係数の高いものに変更したりする等の改善策を施す必要がある。更に、このような改善策で対応できない場合には、キャリパーブレーキそのもの別のものに変更する等といった対策も必要となってしまっていた。
上述したように、一般的なキャリパーブレーキは、自転車に応じて挟み力の初期値を調整することができないため、適正なブレーキの効きを得るために何らかの改善策が必要とされ、手間がかかるものであった。
この点、上述した特許文献1に記載されているキャリパーブレーキは、ワイヤ調整することで菱形のパンタグラフリンク機構の姿勢を予め変形させることができ、挟み力の初期値を調整することが可能とされている。しかしながら、パンタグラフリンク機構の姿勢を予め変形させると、それに伴って左右のアームが揺動してしまい、リムとブレーキシューとの間の隙間が変化してしまうものであった。
そのため、挟み力の初期値を調整する目的でパンタグラフリンクの調整を行うと、ブレーキレバーの操作位置(引き代)に対するブレーキシューとリムとの初期位置が連動して変化する関係になっているので、ブレーキレバーを握るとすぐにブレーキシューがリムに接触するほどブレーキシューとリムとの隙間が小さくなってしまったり、逆にブレーキシューとリムとが接触できないほど隙間が大きくなってしまったりということがあり、ブレーキを安全に効かせることが難しくなる恐れがあった。つまり、ブレーキの効き以前の信頼性の問題に繋がるものであった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、リムとブレーキシューとの間の隙間を変化させることなく、車輪や自転車の種類に応じて挟み力の初期値を任意に調整することができ、適正なブレーキの効きを得ることができるキャリパー式の自転車用ブレーキを提供することである。
上記の目的を達成するために、この発明は以下の手段を提供している。
(1)本発明に係る自転車用ブレーキは、ブレーキレバーの作動に伴ってワイヤが牽引されたときに、車輪のリムを左右から挟み込むことで制動力を発生させるキャリパー式の自転車用ブレーキであって、前記リムを間に挟んで該リムの左右に向かい合うように配設された一対のアーム部と、該アーム部の下端部に取り付けられたブレーキシューと、前記アーム部の中間部をそれぞれ揺動自在に支持する台座部と、前記ブレーキシューが前記リムから離間し、且つ、上端部が互いに接近するように前記一対のアーム部をそれぞれ付勢する付勢部材と、前記一対のアーム部の上端部間に取り付けられ、前記ワイヤの牽引時に上端部が互いに拡開するように一対のアーム部を揺動させ、前記ブレーキシューを前記リムに押し当てる拡開機構と、を備え、前記拡開機構が、前記ワイヤを前記ブレーキレバーから導く管体が接続される管体接続部と、前記管体から突出した前記ワイヤが接続されるワイヤ接続部と、前記管体接続部、前記ワイヤ接続部及び前記一対のアーム部の上端部を、複数の連結体を介してリンク接続すると共に、前記ワイヤの牽引によって変形して一対のアーム部の上端部を互いに拡開させる多節リンクと、を備え、少なくともいずれか一方の前記アーム部と前記多節リンクとの間には、前記リムと前記ブレーキシューとの間の隙間を一定に維持した状態で、前記ワイヤに対する前記連結体の角度を調整する調整機構が設けられていることを特徴とする。
本発明に係る自転車用ブレーキにおいては、通常時、ブレーキシューがリムから離間するように一対のアーム部が付勢部材によって付勢されている。ここで、ブレーキレバーの作動に伴ってワイヤが牽引されると、拡開機構が作動して一対のアーム部をそれぞれ揺動させ、上端部を互いに拡開させる。この際、一対のアーム部は、中間部が台座部に揺動自在に支持されているので、上端部と下端部とがそれぞれ逆方向に動くようになっている。従って、拡開機構によって一対のアーム部の上端部を拡開させることで、下端部に取り付けられたブレーキシューをリムに押し当てることができる。これにより、ブレーキシューを利用してリムを左右から挟み込むことができ、ブレーキを掛けて制動力を発生させることができる。
上記拡開機構について詳細に説明する。
ワイヤが牽引されると、ワイヤ接続部が管体接続部に接近するように、複数の連結体からなる多節リンクが変形する。多節リンクは、この変形によって一対のアーム部の上端部を互いに拡開させるような力を作用させる。これにより、上述したように、ブレーキシューをリムに押し当てて、制動力を発生させることができる。
ところで、少なくとも一方のアーム部と多節リンクとの間には調整機構が設けられているので、ブレーキシューによりリムを挟み込む力(挟み力)の初期値を任意に調整することができ、ブレーキの効きを変更することができる。
即ち、調整機構によりワイヤに対する連結体の角度を調整して多節リンクの形状を変更する。各連結体の角度を変化させることで、ワイヤが牽引されたときに各連結体が分担する力のベクトル量を変えることができ、結果的に各連結体の合力により、一対のアーム部の上端部を拡開させる力を変更することができる。
このように、調整機構によりワイヤに対する連結体の角度を調整することで、一対のアーム部の上端部を拡開する際の力を調整することができ、結果的に挟み力の初期値を任意に調整することができる。
従って、自転車用ブレーキを自転車に組み付ける際に、車輪の直径や車輪幅や自転車の車体重量等に応じて挟み力を任意に調整することができ、状況に応じた最適なブレーキの効きを発揮させることができる。よって、多種多様な自転車に組み付けるにあたって、従来のように手間をかけることなく、適正なブレーキの効きを確実且つ簡便に発揮させることができる。
しかも、調整機構によりワイヤに対する連結体の角度を調整する際、リムとブレーキシューとの間の隙間を変化させることなく、一定に維持したままの状態で行うことができる。つまり、一対のアーム部を揺動させることなく、ワイヤに対する連結体の角度を調整して多節リンクの形状を変更することができる。
そのため、僅かにブレーキレバーを握るとブレーキシューとリムとが接触するといった引き代が全くない状態であったり、逆にブレーキレバーの引き代の最後の部分でようやくブレーキシューとリムとが接触し、挟み力を十分得られない状態となったりするといった不都合が生じ難く、ブレーキレバーの操作位置(握り代)に対するブレーキの効きを適切な設定とすることができ、ブレーキのレスポンス性を安定に維持して信頼性を確実なものとすることができる。
(2)本発明に係る自転車用ブレーキは、上記本発明の自転車用ブレーキにおいて、前記多節リンクが、前記連結体を4つ有し、これら4つの連結体がリンク接続された平面視菱形状に形成されていることを特徴とする。
本発明に係る自転車用ブレーキにおいては、多節リンクの構造を簡略化することができるうえ、連結体の部品点数を抑えることができるので、低コスト化を図り易い。特に、多節リンクを平面視菱形状という単純なパンタグラフ構造にすることができ、多節リンクの変形によって一対のアーム部の上端部を拡開させる力を確実に生み出すことができる。
(3)本発明に係る自転車用ブレーキは、上記本発明の自転車用ブレーキにおいて、前記多節リンクが、前記管体接続部及び前記ワイヤ接続部を間に挟んで2層に形成されていることを特徴とする。
本発明に係る自転車用ブレーキにおいては、多節リンクが2層に形成されているので、拡開機構全体の剛性を高めることができる。従って、耐久性を向上することができ、長期的に亘って作動の信頼性の高い高品質な自転車用ブレーキとすることができる。
(4)本発明に係る自転車用ブレーキは、上記本発明の自転車用ブレーキにおいて、前記拡開機構が、前記一対のアーム部の上端部同士を結ぶ軸線回りに回転可能に取り付けられていることを特徴とする。
本発明に係る自転車用ブレーキにおいては、自転車に組み付けるにあたって、拡開機構を軸線回りに回転させることができるので、ワイヤを導く管体の取出方向を任意に変更することができる。即ち、拡開機構を回転させることで、管体接続部及びワイヤ接続部を含む多節リンクの向きを自在に変更することができる。例えば、一対のアーム部が揺動する動作平面と、多節リンクが拡開する動作平面と、が交差するように設定することも可能であり、組み付ける自転車の車体構造等に応じて管体の取出方向を適宜調整することができる。
従って、管体の取付作業を効率良く行うことができる。また、管体を不自然に捻じ曲げることなく取付作業を行えるので、ワイヤの作動抵抗が増えたり、管体の曲がり部に応力が集中して耐久性に悪影響を及ぼしたりすることを抑制することができる。
本発明に係る自転車用ブレーキによれば、リムとブレーキシューとの間の隙間を変化させることなく、車輪や自転車の種類に応じて挟み力の初期値を任意に調整することができ、適正なブレーキの効きを確実且つ簡便に発揮させることができる。
本発明に係る自転車用ブレーキの側面図であって、自転車に組み付けられた状態の側面図(一部断面図)である。 図1に示す自転車用ブレーキの正面図(一部断面図)である。 図2に示す自転車用ブレーキを構成する拡開機構の内部構造の一部を示した状態の正面図である。 図3に示す状態から自転車用ブレーキを作動させ、リムを左右から挟み込んでブレーキを効かせている状態を示す図である。 自転車用ブレーキを構成するアーム部の正面図である。 図5に示すA−A線に沿ったアーム部の断面図である。 自転車用ブレーキを構成するアーチ板の正面図である。 図7に示すB−B線に沿ったアーチ板の断面図である。 自転車用ブレーキを構成する拡開機構を拡大した斜視図である。 図9に示す拡開機構を構成する第1接続部の正面図である。 図10に示す矢印C方向から見た第1接続部の側面図である。 図10に示す矢印D方向から見た第1接続部の上面図である。 図9に示す拡開機構を構成する達磨ねじの側面図である。 図13に示す矢印E方向から見た達磨ねじの図である。 図9に示す拡開機構を構成するねじ受け部の正面図である。 図15に示す矢印F方向から見たねじ受け部の側面図である。 図15に示す矢印G方向から見たねじ受け部の上面図である。 図9に示す拡開機構を構成する中継部材の側面図である。 図18に示す矢印J方向から見た中継部材の側面図である。 図9に示す拡開機構を構成する第3接続部の正面図である。 図20に示す矢印K方向から見た第3接続部の側面図である。 図20に示す矢印M方向から見た第3接続部の上面図である。 図3に示す状態からパンタグラフリンクを上下に潰れ、左右に張り出すように変形させた状態の自転車用ブレーキの正面図である。 図23に示す状態からパンタグラフリンクを上下に潰れ、左右に張り出すようにさらに変形させた状態の自転車用ブレーキの正面図である。 図1に示す状態から軸線回りに拡開機構を90度回転させ、インナーワイヤ及びアウターワイヤの取出方向を前方に向けた状態の自転車用ブレーキの側面図である。 図25に示す自転車用ブレーキの正面図である。 本発明に係る自転車用ブレーキの変形例を示す正面図である。 本発明に係る自転車用ブレーキの実施例を示す図であって、挟み力の初期値を変えることで実際に静的制動力がどのように変化したかを実験し、その実験結果をまとめたグラフである。
以下、本発明に係る自転車用ブレーキ1の実施形態について、図1から図28を参照して説明する。
本実施形態の自転車用ブレーキ1は、図1から4に示すように、ブレーキレバー2からブレーキ作動力が伝達されたときに、車輪3のリム4を左右から挟み込むことで制動力を発生させるキャリパー式のブレーキである。
なお、本実施形態では、ブレーキ作動力を、インナーワイヤ40aを利用して機械的に伝達することで、制動力を発生させる自転車用ブレーキを例に挙げて説明する。つまり、ブレーキ作動力を伝達する伝達体としてインナーワイヤ40aを利用し、このインナーワイヤ40aが牽引されたときに、リム4を左右から挟み込んで制動力を発生させる場合を例に挙げて説明する。
なお、図1は、自転車に組み付けられた自転車用ブレーキ1の側面図(一部断面図)である。図2は、図1に示す自転車用ブレーキ1の正面図(一部断面図)である。図3は、図2に示す自転車用ブレーキ1を構成する拡開機構14の内部構造の一部を示した状態の正面図である。図4は、図3に示す状態から自転車用ブレーキ1を作動させ、リム4を左右から挟み込んでブレーキを効かせている状態を示す図である。
また、本実施形態では、運転時の姿勢から見た方向にしたがって前後左右を定義する。従って、「前」とは図1に示す矢印X1側をいい、「後」とは図1に示す矢印X2側をいうものとする。また、「右」とは運転時の右手側をいい、「左」とは運転時の左手側をいうものとする。更に、前後に沿って延びた仮想軸を「前後軸L1」といい、この前後軸L1に直交し且つ左右に沿って延びた仮想軸を「左右軸L2」というものとする。
(自転車用ブレーキの構成)
本実施形態の自転車用ブレーキ1は、図1に示すように、車輪3(前輪)を軸支する前ホーク5に取り付けられており、車輪3を跨いだ状態で該車輪3の上方に強固に固定されている。
そして、この自転車用ブレーキ1は、図1及び図2に示すように、一対のアーム部10R、10Lと、各アーム部10R、10Lに取り付けられた左右のブレーキシュー11R、11Lと、一対のアーム部10R、10Lの中間部をそれぞれ揺動自在に支持する台座部31と、この台座部31がそれぞれ固定され、該台座部31を介して一対のアーム部10R、10Lを連結するアーチ板12と、一対のアーム部10R、10Lをそれぞれ付勢する捩りバネ(付勢部材)13と、一対のアーム部10R、10Lの上端部を互いに拡開させる(押し広げる)拡開機構14と、で主に構成されている。
一対のアーム部10R、10Lは、リム4を間に挟んで該リム4の左右に向かい合うように配設された部材であり、本実施形態においては上下方向に縦長に形成されている。このアーム部10R、10Lは、図5及び図6に示すように、上端部に拡開機構14を取り付けるための取付孔10aが形成されていると共に、下端部にブレーキシュー11R、11Lを取り付けるための長穴10bが上下方向に沿って形成されている。アーム部10R、10Lの中間部には、前後軸L1方向に中心線が向いた円筒部20が形成されている。なお、この円筒部20内には、耐摩耗性等に優れた合金から形成されたブッシュ21が圧入されている。
また、アーム部10R、10Lには、円筒部20と長穴10bとの間において、捩りバネ13の一端部を引っ掛けて固定する固定ピン22が後方側に突出するように形成されている。
なお、図5は、アーム部10R、10Lの正面図である。図6は、図5に示すA−A線に沿ったアーム部10Rの断面図である。
ブレーキシュー11R、11Lは、リム4に押し当てられた際に該リム4との間に生じる摩擦力により制動力を発生させるものであって、図1に示すように、アーム部10R、10Lの下端部に形成された長穴10bを利用して取り付けられている。この際、ブレーキシュー11R、11Lは、長穴10bによって上下方向の位置が微調整可能とされており、確実にリム4に押し当たるように位置決めされている。
アーチ板12は、図7及び図8に示すように、車輪3の上部を左右軸L2方向に跨ぐようにアーチ状に形成されており、左右の両端部にそれぞれ台座部31が取り付けられている。また、アーチ板12の中央部には、前後軸L1方向に沿って延在した取付用ねじ30が後方側に向けて突出するように溶接等により固定されている。
そして、本実施形態の自転車用ブレーキ1は、図1に示すように、この取付用ねじ30を主に利用して前ホーク5に取り付けられている。
なお、図7は、台座部31が固定されたアーチ板12の正面図である。図8は、図7に示すB−B線に沿った断面図である。
アーチ板12の左右の両端部にそれぞれ取り付けられた台座部31は、前後軸L1方向に沿いながら前方側に向けて突出するように形成された筒状の部材であり、その中心にはねじ孔31aが形成されている。また、台座部31の外周には、図1に示すように筒部材35が挿入によって組み合わされるようになっている。この際、筒部材35は、台座部31に対して回転不能な状態で組み合わされるようになっている。
この点について説明すると、まず台座部31の根元には、図1、図7及び図8に示すように、3つの位置決め孔32aを有する位置決めプレート32が一体的に形成されている。一方、筒部材35には、図1に示すように、根元側にプレート部36が一体的に形成されており、該プレート部36の裏面には前後軸L1方向に沿って突出し、位置決め孔32内に挿入可能な図示しない位置決めピンが形成されている。そして、筒部材35は、この位置決めピンが3つの位置決め孔32aのいずれかに入り込んだ状態で、台座部31に被せられている。
これにより、上述したように筒部材35は、台座部31に対して回転不能な状態で組み合わされるようになっている。
そして、アーム部10R、10Lは、アーチ板12によって一体的に組み合わされていると共に、アーチ板12の両端部に取り付けられ、筒部材35が組み合わされた台座部31によって中間部が揺動自在に支持された状態となっている。
詳細には、図1及び図2に示すように、左右のアーム部10R、10Lは、台座部31に組み合わされた筒部材35が円筒部20内に挿入されるように組み合わされている。そして、筒部材35の先端部には、アーム部10R、10Lの抜けを防止する座金39が軽圧入されている。そして、この座金39を押さえ込むように、台座部31のねじ孔31aに取付ネジ37が螺着されている。この際、取付ネジ37は、筒部材35の先端面に接触している。これにより、取付ネジ37の締め込みによってアーム部10R、10Lの揺動具合が影響を受けないようになっている。
このようにして、アーム部10R、10Lとアーチ板12とは、一体的に組み合わされていると共に、アーム部10R、10Lは中間部が台座部31によって揺動自在に支持された状態となっている。
特に、アーム部10R、10Lの円筒部20内にはブッシュ21が設けられているので、筒部材35に対して抵抗少なく摺動するようになっている。従って、アーム部10R、10Lは、滑らかに揺動可能とされている。
ところで、アーチ板12とアーム部10R、10Lとの間には、捩りバネ13が取り付けられている。この捩りバネ13は、台座部31に挿入された筒部材35の根元の周囲を囲むように嵌め込まれており、一端部がアーム部10R、10Lの固定ピン22に引っ掛かって固定されている。捩りバネ13の他端部は、筒部材35のプレート部36に設けられた突起片36aに引っ掛かって固定されている。
なお、このプレート部36は、上述したように位置決めピンが位置決めプレート32側の位置決め孔32aに入り込むことで、回転不能な状態で周方向に位置決めされており、突起片36aが所望の位置にセットされるように調整されている。
そして、捩りバネ13は、ブレーキシュー11R、11Lがリム4から離間し、且つ、アーム部10R、10Lの上端部が互いに接近するように一対のアーム部10R、10Lをそれぞれ付勢している。これにより、ブレーキレバー2を作動させない通常時の段階では、ブレーキシュー11R、11Lが確実にリム4から離間している。
なお、突起片36aには、捩りバネ13の他端部を押し込んで、アーム部10R、10Lを付勢する付勢力を調整するための調整ネジ38が取り付けられている。
また、この調整ネジ38とは別に、位置決め孔32aに入り込んでいる筒部材35の位置決めピンを、他の2つの位置決め孔32aに適宜入れ替えることで、台座部31に対する筒部材35の姿勢を周方向に微調整することが可能とされている。これにより、捩りバネ13の付勢力を微調整して、左右のブレーキシュー11R、11Lのバランスを微調整することができるようになっている。
拡開機構14は、図1から図4に示すように、一対のアーム部10R、10Lの上端部間に取り付けられており、インナーワイヤ40aの牽引時に上端部が互いに拡開するように一対のアーム部10R、10Lを揺動させ、ブレーキシュー11R、11Lをリム4に押し当てる役割を果す機構である。この拡開機構14について、以下詳細に説明する。
拡開機構14は、図1から図3及び図9に示すように、インナーワイヤ40aをブレーキレバー2から導くアウターワイヤ40bが接続される第1接続部(管体接続部)41と、アウターワイヤ40bから突出したインナーワイヤ40aが接続される第2接続部(ワイヤ接続部)42と、第1接続部41と第2接続部42と一対のアーム部10R、10Lの上端部とを、複数の連結体90を介してリンク接続すると共に、インナーワイヤ40aの牽引によって変形して一対のアーム部10R、10Lの上端部を互いに拡開させるパンタグラフリンク(多節リンク)43と、で主に構成されている。
なお、インナーワイヤ40aとアウターワイヤ40bとで、ブレーキワイヤ40を構成している。なお、図9は、拡開機構14を拡大した斜視図である。また、本実施形態では、アウターワイヤ40bは、アジャストボルト46を介して第1接続部41に接続されている。このアジャストボルト46は、筒状に形成されたヘッド部46aとねじ部46bとで構成されており、ヘッド部46a内にアウターワイヤ40bの端部が嵌合されて一体的に組みつけられている。また、このアジャストボルト46には、ヘッド部46aからねじ部46bに亘って中心線に沿って図示しない挿通孔が形成されており、この挿通孔内をインナーワイヤ40aが挿通されてねじ部46b側から突出している。
また、本実施形態では、一対のアーム部10R、10Lの上端部にそれぞれ中継部材44R、44Lが接続されると共に、この中継部材44R、44Lに第3接続部45R、45Lがそれぞれ接続されている。そして、パンタグラフリンク43は、これら中継部材44R、44L及び第3接続部45R、45Lを介して一対のアーム部10R、10Lの上端部に接続されている。
まず、第1接続部41は、図10から図12に示すように、平面視正方形状のブロック体50と、このブロック体50の両側から外方に突出した突起体51と、で構成されている。
なお、図10は、第1接続部41の正面図である。図11は、図10に示す矢印C方向から見た第1接続部41の側面図である。図12は、図10に示す矢印D方向から見た第1接続部41の上面図である。
ブロック体50の中心には、アウターワイヤ40bの端部に組み付けられたアジャストボルト46のねじ部46bが螺着されるねじ孔50aがブロック体50を貫くように形成されている。突起体51が形成されていないブロック体50の残り2つの側面は、丸みを帯びた湾曲面とされている。また、突起体51の先端部側には、C形状に形成されたリテーニングリング92を嵌め込む環状溝51aが形成されている。
このように構成された第1接続部41には、図1から図3及び図9に示すように、アジャストボルト46を介してアウターワイヤ40bが接続されている。即ち、アウターワイヤ40bの端部に組み付けられたアジャスタボルト46のねじ部46bがねじ孔50aに螺着によって十分に差し込まれている。また、アジャスタボルト46のねじ部46bは、ロックナット52によって緩み止めがなされている。
第2接続部42は、図3及び図9に示すように、達磨ねじ60とねじ受け部61とで構成されており、両者の間でインナーワイヤ40aを挟持固定している。このようにして、インナーワイヤ40aは、第2接続部42に接続されている。
達磨ねじ60は、図13及び図14に示すようにヘッド部60aが縦長に形成されている。そして、ヘッド部60aに近い軸部60bの根元側にインナーワイヤ40aを通すワイヤ貫通孔60cが形成されている。
なお、図13は、達磨ねじ60の側面図である。図14は、図13に示す矢印E方向から見た達磨ねじ60の図である。
ねじ受け部61は、図15から図17に示すように、第1接続部41のブロック体50と略同じ長さWで平面視正方形状に形成されたブロック体62と、このブロック体62の両側から外方に突出した突起体63と、で構成されている。
なお、図15は、ねじ受け部61の正面図である。図16は、図15に示す矢印F方向から見たねじ受け部61の側面図である。図17は、図15に示す矢印G方向から見たねじ受け部61の上面図である。
ブロック体62の中心には、達磨ねじ60の軸部60bを貫通させる貫通孔62aが形成されている。また、ブロック体62の正面側には、達磨ねじ60のヘッド部60aを嵌め込むことが可能な溝部62bが形成されている。この溝部62bによって、ブロック体62は側面視C形状に形成されている。また、突起体63の先端部側には、リテーニングリング92を嵌め込む環状溝63aが形成されている。
このように構成された第2接続部42を利用してインナーワイヤ40aを固定する場合には、図3に示すように、ワイヤ貫通孔60cにインナーワイヤ40aを貫通させた後、ヘッド部60aを溝部62bに嵌め込みながら達磨ねじ60の軸部60bを貫通孔62aに挿入する。そして軸部60bをナット65で締め込むことで、達磨ねじ60とねじ受け部61とを一体的に固定する。この際、ヘッド部60aが溝部62bに嵌り込んでいるので、ナット65を締め付ける間、達磨ねじ60が回転することがない。そして、ナット65の締め込みによって、達磨ねじ60とねじ受け部61との間でインナーワイヤ40aを挟持固定することができる。このようにして、インナーワイヤ40aは第2接続部42に接続されている。
中継部材44R、44Lは、図18及び図19に示すように、一対のアーム部10R、10Lの上端部に形成された取付孔10aに挿通されるねじ部44aと、このねじ部44aの端部に溶接等により固定されたフォーク部44bと、で構成されている。
なお、図18は、中継部材44R、44Lの側面図である。図19は、図18に示す矢印J方向から見た中継部材44R、44Lの側面図である。
フォーク部44bは、プレートが間隔を開けて対向するようにU形状に形成された部材であり、後述する第3接続部45R、45Lのブロック体80を挟み込むように固定する役割を果している。
このように構成された中継部材44R、44Lは、図2、図3及び図9に示すように、取付孔10aに挿通され、複数のワッシャ70が取り付けられたねじ部44aにナット71が締め込まれることで一対のアーム部10R、10Lの上端部にそれぞれ固定されている。この際、中継部材44R、44Lは、フォーク部44bが一対のアーム部10R、10Lの間に位置する向きで固定されている。
ところで、ねじ部44aに取り付けられたワッシャ70の枚数を変えることで、アーム部10R、10Lの上端部からのフォーク部44bの位置を調整することが可能とされている。つまり、フォーク部44bの位置をアーム部10R、10Lの上端部から離間させたり、或いは、接近させたりすることが可能とされている。
更に、中継部材44R、44Lは、ナット71を緩めた際に、一対のアーム部10R、10Lの上端部同士を結ぶ(取付孔10aの中心を結ぶ)軸線S回りに回転可能とされており、フォーク部44bの向きを軸線S回りに360度自在に変更することができるようになっている。
第3接続部45R、45Lは、図20から図22に示すように、平面視長方形状に形成され、中継部材44R、44Lのフォーク部44bに回転可能に挟み込まれた状態で連結されるブロック体80と、このブロック体80の両側から外方に突出した突起体81と、で構成されている。
なお、図20は、第3接続部45R、45Lの正面図である。図21は、図20に示す矢印K方向から見た第3接続部45R、45Lの側面図である。図22は、図20に示す矢印M方向から見た第3接続部45R、45Lの上面図である。
ブロック体80の中心には、このブロック体80とフォーク部44bとを連結する固定ねじ82が挿通される挿通孔80aがブロック体80を貫くように形成されている。突起体81が形成されていないブロック体80の残りの2つの側面は、丸みを帯びた湾曲面とされている。また、突起体81の先端部側には、リテーニングリング92を嵌め込む環状溝81aが形成されている。
このように構成された第3接続部45R、45Lは、図3及び図9に示すように、固定ねじ82によって中継部材44R、44Lのフォーク部44bに固定されている。そのため、第3接続部45R、45Lは、中継部材44R、44Lが軸線S回りを回転したときに同時に共回りするようになっている。
パンタグラフリンク43は、図1から図3及び図9に示すように、4つの連結体90を有しており、これら4つの連結体90がリンク接続された平面視菱形状に形成されている。しかも、本実施形態のパンタグラフリンク43は、第1接続部41、第2接続部42及び第3接続部45R、45Lを間に挟んで2層に形成されている。2層は同じ構造であるので、一方のパンタグラフリンク43について、以下に詳細に説明する。
はじめに、4つの連結体90は共に同じサイズであり、両端部が半円形状に形成された縦長のプレートとされている。連結体90の両端部には、第1接続部41、第2接続部42及び第3接続部45R、45Lの突起体51、63、81を挿通させる図示しない挿通孔がそれぞれ形成されている。
そして、このように構成された4つの連結体90は、挿通孔内に各接続部41、42、45R、45Lの突起体51、63、81が挿通されるように平面視菱形状に組み付けられており、各接続部41、42、45R、45Lをリンク接続している。
具体的には、1つ目の連結体90が第1接続部41と第3接続部45Rとをリンク接続し、2つ目の連結体90が第1接続部41と第3接続部45Lとをリンク接続し、3つ目の連結体90が第3接続部45Rと第2接続部42とをリンク接続し、4つ目の連結体90が第3接続部45Lと第2接続部42とをリンク接続している。
なお、各突起体51、63、81には、連結体90と連結体90との間に介在されるように円盤プレート91が適宜取り付けられており、部分的に重なり合う連結体90同士が直接的に干渉してしまうことを防止している。
また、連結体90が取り付けられた後、各突起体51、63、81の先端部には環状溝51a、63a、81aを利用してリテーニングリング92が取り付けられており、連結体90が突起体51、63、81から外れてしまうことを防止している。
このように構成されたパンタグラフリンク43は、上述したように第1接続部41、第2接続部42及び第3接続部45R、45Lを互いにリンク接続している。この際、第3接続部45R、45Lは、中継部材44R、44Lを介して一対のアーム部10R、10Lの上端部に接続されている。従って、パンタグラフリンク43は、アウターワイヤ40bが接続された第1接続部41と、インナーワイヤ40aが接続された第2接続部42と、一対のアーム部10R、10Lの上端部と、を互いにリンク接続している。
そのため、パンタグラフリンク43は、インナーワイヤ40aの牽引によって第2接続部42が第1接続部41に接近するように移動すると、図4に示すように第3接続部45R、45Lを互いに拡開させるように(外側に押し広げるように)変形する。即ち、上下に潰れ、左右に張り出すように変形する。これにより、一対のアーム部10R、10Lの上端部を互いに拡開させることができるようになっている。
ところで、本実施形態では、先に述べたようにワッシャ70の数を調整することでアーム部10R、10Lの上端部に対する中継部材44R、44Lのフォーク部44bの位置を調整することが可能とされている。例えば、図23に示すように、上端部とフォーク部44bとの間に介在されるワッシャ70の枚数を減らすことで、フォーク部44bの位置を上端部に接近させることができる。これにより、一対のアーム部10R、10Lの上端部間の距離Hを変更することなく、即ち、リム4と左右のブレーキシュー11R、11Lとの間の隙間を一定に維持した状態で、パンタグラフリンク43を予め上下に潰れた姿勢に設定することができる。
なお、図23は、図3に示す状態からパンタグラフリンク43を上下に潰れ、左右に張り出すように変形させた状態の自転車用ブレーキ1の正面図である。
この場合、インナーワイヤ40aに対する連結体90の角度(図23で示す角度θ)が大きくなるので、一対のアーム部10R、10Lの上端部を拡開させる力を図3に示す状態に比べて大きくすることができる。つまり、ブレーキシュー11R、11Lによりリム4を挟み込む挟み力の初期値を大きくすることができ、ブレーキの効きを強めることができる。なお、この点については、後に再度説明する。
また、図24に示すように、上端部とフォーク部44bとの間に介在されるワッシャ70の枚数をさらに減らすことで、挟み力の初期値をさらに大きくすることができ、ブレーキの効きをより強めることができる。なお図24は、図23に示す状態からパンタグラフリンク43を上下に潰れ、左右に張り出すようにさらに変形させた状態の自転車用ブレーキ1の正面図である。
このように、本実施形態の複数枚のワッシャ70は、インナーワイヤ40aに対する連結体90の角度(図24で示す角度θ)を変更して、パンタグラフリンク43の変形によって一対のアーム部10R、10Lの上端部を拡開させる力T(図4参照)を調整する調整機構として機能する。
また、上述したようにパンタグラフリンク43は、第3接続部45R、45Lに連結されているが、この第3接続部45R、45Lは先に述べたように中継部材44R、44Lと共に軸線S回りに回転するようになっている。そのため、第1接続部41及び第2接続部42を含むパンタグラフリンク43に関しても、やはり軸線S回りに回転可能とされている。つまり、本実施形態の拡開機構14は、全体が軸線S回りに回転可能に設計されている。
そのため、拡開機構14の向きを図1に示す状態から軸線S回りに90度回転させて、図25及び図26に示す状態に変更することも可能である。つまり、インナーワイヤ40a及びアウターワイヤ40bの取出方向を上方から前方に変更することが可能とされている。このように、本実施形態では、状況に応じて拡開機構14の向きを変え、インナーワイヤ40a及びアウターワイヤ40bの取出方向を適宜調整することが可能とされている。
なお、図25は、図1に示す状態から軸線回りに拡開機構14を90度回転させ、インナーワイヤ40a及びアウターワイヤ40bの取出方向を前方に向けた状態の自転車用ブレーキ1の側面図である。図26は、図25に示す自転車用ブレーキ1の正面図である。
(自転車用ブレーキ1の作動)
次に、このように構成された自転車用ブレーキ1を利用して、制動力を発生させる場合について説明する。
はじめに、通常時の段階では、図2及び図3に示すように、ブレーキシュー11R、11Lがリム4から離間するように一対のアーム部10R、10Lが捩りバネ13によって付勢されている。ここで、走行中、ブレーキレバー2を作動させると、該ブレーキレバー2の作動に伴ってインナーワイヤ40aが牽引されてブレーキ作動力が自転車用ブレーキ1に伝達される。
すると、図4に示すように、拡開機構14が作動して一対のアーム部10R、10Lをそれぞれ揺動させ、アーム部10R、10Lの上端部を互いに拡開させる。この際、一対のアーム部10R、10Lは、中間部がアーチ板12の両端部に取り付けられた台座部31に揺動自在に支持されているので、上端部と下端部とがそれぞれ逆方向に動くようになっている。従って、拡開機構14によって一対のアーム部10R、10Lの上端部を拡開させることで、下端部に取り付けたブレーキシュー11R、11Lをリム4に徐々に接近させ、最終的にリム4に押し当てることができる。これにより、ブレーキシュー11R、11Lを利用してリム4を左右から挟み込むことができ、ブレーキを掛けて制動力を発生させることができる。
ここで、拡開機構14の動きについて詳細に説明する。
まず、インナーワイヤ40aが牽引されると、第2接続部42と第1接続部41とが互いに引き寄せあうように接近してパンタグラフリンク43が変形する。つまり、上下に潰れ、左右に張り出すように変形する。この変形によって、パンタグラフリンク43は、第3接続部45R、45L及び中継部材44R、44Lを介して一対のアーム部10R、10Lの上端部を互いに拡開させるような力Tを作用させる。これにより、上述したように、ブレーキシュー11R、11Lをリム4に押し当てて、制動力を発生させることができる。
ところで、本実施形態の自転車用ブレーキ1は、ワッシャ70の数を調整して中継部材44R、44Lのフォーク部44bの位置を変更することで、挟み力の初期値を変更することができ、ブレーキの効きを変更することができる。
つまり、図23に示すように、上端部とフォーク部44bとの間に介在されるワッシャ70の枚数を減らすことで、フォーク部44bの位置を上端部に接近させることができる。これにより、一対のアーム部10R、10Lの上端部間の距離Hを変更することなく、即ち、リム4と左右のブレーキシュー11R、11Lとの間の隙間を一定に維持した状態で、パンタグラフリンク43を予め上下に潰れた姿勢に設定することができる。
これにより、インナーワイヤ40aに対する連結体90の角度θが大きくなるので、インナーワイヤ40aが牽引されたときに各連結体90が分担する力のベクトル量を変えることができ、結果的に各連結体90の合力により、一対のアーム部10R、10Lの上端部を拡開させる力Tを大きくすることができる。つまり、挟み力の初期値を大きくすることができ、ブレーキの効きを強めることができる。
更に、図24に示すように、上端部とフォーク部44bとの間に介在されるワッシャ70の枚数をさらに減らすことで、挟み力の初期値をさらに大きくすることができ、ブレーキの効きをより強めることができる。
なお、図23及び図24に示すように、ワッシャ70の数を減らす場合には、一旦第2接続部42によるインナーワイヤ40aの固定を解いた状態で行い、その後インナーワイヤ40aの固定を再度行う。
また、ワッシャ70の数を減らしてインナーワイヤ40aに対する連結体90の角度を大きくした場合には、インナーワイヤ40aの牽引量が同じであってもパンタグラフリンク43の拡開する方向への変形量が徐々に小さくなる。従って、パンタグラフリンク43の変形量を同じにする場合には、インナーワイヤ40aをより牽引する必要がある。しかしながら、挟み力の初期値が既に大きくなっているので、インナーワイヤ40aの牽引量が小さくても効果的にブレーキを効かせることができる。
従って、本実施形態の自転車用ブレーキ1によれば、自転車に組み付ける際に、車輪3の直径や車輪幅や自転車の車体重量等に応じて挟み力を任意に調整することができ、状況に応じて適正なブレーキの効きを発揮させることができる。よって、多種多様な自転車に組み付けるにあたって、従来のように手間をかけることなく適正なブレーキの効きを確実且つ簡便に発揮させることができる。
なお、本実施形態の自転車用ブレーキ1は、一般的に汎用されている二輪車に限定されるものではなく、多種多様な自転車に適用することができる。例えば、スポーツタイプの二輪車、幼児・子供向けの二輪車、競技用二輪車、三人乗り対応用二輪車、三輪車(前二輪型、後二輪型)等にも好適に適用することができる。
また、本実施形態の自転車用ブレーキ1によれば、上記作用効果に加え、以下の作用効果を奏することもできる。
即ち、拡開機構14を構成するパンタグラフリンク43は、4つの連結体90がリンク接続された単純な平面視菱形状に形成されている。従って、パンタグラフリンク43の構造を簡略化することができるうえ、連結体90の部品点数を抑えることができるので、低コスト化を図り易い。また、パンタグラフリンク43は、2層に形成されているので、拡開機構14全体の剛性を高めることができる。従って、耐久性を向上することができ、長期的に亘って作動の信頼性の高い高品質な自転車用ブレーキ1とすることができる。
また、拡開機構14は、全体が軸線S回りに回転可能に設計されているので、自転車に組み付けるにあたって、インナーワイヤ40a及びアウターワイヤ40bの取出方向を任意に変更することができる。即ち、拡開機構14を回転させることで、第1接続部41及び第2接続部42を含むパンタグラフリンク43の向きを自在に変更することができる。
例えば、図25及び図26に示すように、拡開機構14を軸線S回りに90度回転させて、一対のアーム部10R、10Lが揺動する動作平面と、パンタグラフリンク43が拡開する動作平面と、が交差するように設定することも可能であり、組み付ける自転車の車体構造等に応じてインナーワイヤ40a及びアウターワイヤ40bの取出方向を適宜調整することができる。
従って、自転車に応じた最適な状態でアウターワイヤ40b及びインナーワイヤ40aの取付作業を効率良く行うことができる。また、アウターワイヤ40bを不自然に捻じ曲げることなく取付作業を行えるので、インナーワイヤ40aの作動抵抗が増えたり、アウターワイヤ40bの曲がり部に応力が集中して耐久性に悪影響を及ぼしたりすることを抑制することができる。
なお、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、パンタグラフリンク43を4つの連結体90を利用して平面視菱形状に形成したが、この場合に限定されるものではない。例えば、4つ以上で、しかもサイズや形状等が異なる複数の連結体90を組み合わせた多節リンクとしても構わない。いずれにしても、インナーワイヤ40aの牽引によって変形し、一対のアーム部10R、10Lの上端部を互いに拡開させるように形成されていれば、多節リンクを自由に設計して構わない。
また、上記実施形態では、左右の中継部材44R、44Lにそれぞれ複数枚のワッシャ70を取り付けた構成としたが、左右の中継部材44R、44Lのいずれか一方にのみ複数枚のワッシャ70を取り付けても構わない。つまり、少なくとも一方のアーム部10R、10Lとパンタグラフリンク43との間に調整機構である複数枚のワッシャ70を設けても構わない。この場合であっても、同様の作用効果を奏することができる。
但し、その場合にはインナーワイヤ40aが左右に偏るので、本実施形態のように一対のアーム部10R、10Lとパンタグラフリンク43との間に調整機構である複数枚のワッシャ70をそれぞれ取り付けることが好ましい。
また、上記実施形態では、複数枚のワッシャ70を調整機構として利用し、一対のアーム部10R、10Lの上端部を拡開させる力Tのベクトル量を調整したが、予め異なる長さに設計されたスペーサを用意し、このスペーサを調整機構として利用しても構わない。この場合であっても、同様の作用効果を奏することができる。
更に、ワッシャ70やスペーサだけでなく、図27に示すような調整摘み部95を調整機構として利用しても構わない。
詳細に説明すると、この調整摘み部95は、中継部材44R、44Lのねじ部44aが逃げ込む逃げ孔96aが形成された有底筒状の摘み部96と、逃げ孔96aに一部が圧入されることで摘み部96に一体的に組み合わされたスリーブ97と、で構成されている。
スリーブ97は、大径部97aと中径部97bと小径部97cとが連設した円筒形状に形成されていると共に、ねじ部44aに螺合するねじ溝が内周面の全体に亘って形成されている。そして、このスリーブ97は、中継部材44R、44Lのねじ部44aに螺着された後、アーム部10R、10Lの上端部に形成された取付孔10aに挿通されている。この際、大径部97aがアーム部10R、10Lに押し当たり、中径部97bが取付孔10a内に位置するようになっている。そして、小径部97cが摘み部96の逃げ孔96aに圧入されている。
これにより、摘み部96とスリーブ97とを一体的に軸線S回りに回転させることが可能とされている。この際、摘み部96及びスリーブ97と共に中継部材44R、44Lも共回りしようとする。しかしながら、この場合の左右の中継部材44R、44Lのねじ部44aは、互いに逆ねじに形成されている。これにより、左右の摘み部96を同時に逆向きに回転させることで、左右の中継部材44R、44Lを含む拡開機構14の回転を規制することができ、中継部材44R、44Lを軸線S方向に直線移動させることができる。
従って、調整摘み部95を利用して、インナーワイヤ40aに対する連結体90の角度が変更するようにパンタグラフリンク43を変形させることができ、一対のアーム部10R、10Lの上端部を拡開させる力Tを調整することができる。
従って、上記実施形態のワッシャ70と同様の作用効果を奏することができる。特に、ワッシャ70を利用した場合には、一旦、中継部材44R、44Lをアーム部10R、10Lから取り外す手間が必要であるが、調整摘み部95を利用した場合にはそのような手間が不要である。従って、非常に使い易く、利便性をより向上することができる。
また、中継部材44R、44Lのねじ部44aには、ロックナット98が螺着されており、該ロックナット98を大径部97aに押し当てることで、摘み部96の一方向への回転を規制することができる。従って、摘み部96が不意に回転してしまうことを未然に防止し易い。
なお、上記構成において、左右の中継部材44R、44Lのねじ部44aが逆ねじに形成されていなくても構わない。この場合には、パンタグラフリンク43を押さえる等して回転を規制しながら、摘み部96を回転させれば良い。こうすることで、中継部材44R、44Lを軸線S方向に直線移動させることができる。また、調整摘み部95は、2つある必要がなく1つでも構わない。
また、上記実施形態では、一対のアーム部10R、10Lを揺動自在に支持する台座部31をアーチ板12の両端部に取り付け、このアーチ板12を前ホーク5に固定した構成を例に挙げて説明したが、この場合の構成に限定されるものではない。例えば、アーチ板12を用いずに、台座部31に相当する一般的なカンチブレーキ台座を直接前ホーク5に取り付ける構成であっても構わない。
(実施例)
最後に、上記実施形態の自転車用ブレーキ1において、ワッシャ70の枚数を調整してインナーワイヤ40aに対する連結体90の角度を変化させ、実際に静的制動力がどのように変化したのかを実験した結果について説明する。
具体的には、3パターンで実験を行った。
即ち、図2に示すように、インナーワイヤ40aに対する連結体90の角度が20度程度となるようにパンタグラフリンク43を変形させ、挟み力の初期値が「小」となるように設定したパターン。
図23に示すように、インナーワイヤ40aに対する連結体90の角度が30度程度となるようにパンタグラフリンク43を変形させ、挟み力の初期値が「中」となるように設定したパターン。
図24に示すように、インナーワイヤ40aに対する連結体90の角度が40度ていどとなるようにパンタグラフリンク43を変形させ、挟み力の初期値が「大」となるように設定したパターン。
この3パターンで実験を行った。なお、いずれの場合も一対のアーム部10R、10Lの上端部間の距離Hは一定として実験を行った。つまり、ブレーキシュー11R、11Lとリム4との隙間を一定の条件で実験を行った。
次に、試験方法としては、車輪3が静止した状態で行った。そして、デッドウェイト等を利用して一定の荷重をブレーキレバー2に作用させ、ブレーキシュー11R、11Lによりリム4を左右から挟み込ませた。そして、その状態でリム4を回転させる力を作用させ、車輪3が動き出す荷重を測定した。
その結果、図28に示す結果を得ることができた。
これにより、挟み力の初期値の変化に伴って、ブレーキの効き自体を確実に変化させることが可能である点を実際に確認できた。従って、自転車に応じて適宜挟み力の初期値を調整することで、適切なブレーキの効きを発揮させることができる点が確認できた。これらのことから、同一の自転車用ブレーキ1でありながら、多種多様な自転車に好適に組み付けることができることを確認することができた。
O…作動油(伝達体)
S…軸線S
1、100…自転車用ブレーキ
2…ブレーキレバー
3…車輪
4…リム
10R、10L…アーム部
11R、11L…ブレーキシュー
13…捩りバネ(付勢部材)
14、101…拡開機構
31…台座部
40a…インナーワイヤ(ワイヤ、伝達体)
40b…アウターワイヤ(管体)
41…第1接続部(管体接続部)
42…第2接続部(ワイヤ接続部)
43…パンタグラフリンク(多節リンク)
70…ワッシャ(調整機構)
90…連結体
95…調整摘み部(調整機構)
102…チューブ(管体)
103…シリンダ部(管体接続部)

Claims (4)

  1. ブレーキレバーの作動に伴ってワイヤが牽引されたときに、車輪のリムを左右から挟み込むことで制動力を発生させるキャリパー式の自転車用ブレーキであって、
    前記リムを間に挟んで該リムの左右に向かい合うように配設された一対のアーム部と、
    該アーム部の下端部に取り付けられたブレーキシューと、
    前記アーム部の中間部をそれぞれ揺動自在に支持する台座部と、
    前記ブレーキシューが前記リムから離間し、且つ、上端部が互いに接近するように前記一対のアーム部をそれぞれ付勢する付勢部材と、
    前記一対のアーム部の上端部間に取り付けられ、前記ワイヤの牽引時に上端部が互いに拡開するように一対のアーム部を揺動させ、前記ブレーキシューを前記リムに押し当てる拡開機構と、を備え、
    前記拡開機構は、
    前記ワイヤを前記ブレーキレバーから導く管体が接続される管体接続部と、
    前記管体から突出した前記ワイヤが接続されるワイヤ接続部と、
    前記管体接続部、前記ワイヤ接続部及び前記一対のアーム部の上端部を、複数の連結体を介してリンク接続すると共に、前記ワイヤの牽引によって変形して一対のアーム部の上端部を互いに拡開させる多節リンクと、を備え、
    少なくともいずれか一方の前記アーム部と前記多節リンクとの間には、前記リムと前記ブレーキシューとの間の隙間を一定に維持した状態で、前記ワイヤに対する前記連結体の角度を調整する調整機構が設けられていることを特徴とする自転車用ブレーキ。
  2. 請求項1に記載の自転車用ブレーキにおいて、
    前記多節リンクは、前記連結体を4つ有し、これら4つの連結体がリンク接続された平面視菱形状に形成されていることを特徴とする自転車用ブレーキ。
  3. 請求項1又は2に記載の自転車用ブレーキにおいて、
    前記多節リンクは、前記管体接続部及び前記ワイヤ接続部を間に挟んで2層に形成されていることを特徴とする自転車用ブレーキ。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の自転車用ブレーキにおいて、
    前記拡開機構は、前記一対のアーム部の上端部同士を結ぶ軸線回りに回転可能に取り付けられていることを特徴とする自転車用ブレーキ。
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