JPH0550638A - サーマルプリンタ - Google Patents

サーマルプリンタ

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JPH0550638A
JPH0550638A JP21517591A JP21517591A JPH0550638A JP H0550638 A JPH0550638 A JP H0550638A JP 21517591 A JP21517591 A JP 21517591A JP 21517591 A JP21517591 A JP 21517591A JP H0550638 A JPH0550638 A JP H0550638A
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Masami Yamanashi
雅己 山梨
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Tokyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】過電流保護回路を設けないで過電流を防止し
て、装置の小形化及び価格低減を図る。 【構成】用紙送りを行うパルスモータの1ステップ駆動
の周期を設定するPMタイマ及びサーマルヘッドの発熱
抵抗体への通電時間を設定するENBタイマを設け、描
画バッファに描画されたイメージデータの印字する1ラ
インのデータから印字ドット数を計数し、1ラインの全
ドット数に対するその印字ドット数の割合を印字率とし
て算出する。その印字率が上限の印字率より大きけれ
ば、印字率が上限の印字率以下のときに設定されるスピ
ード2より遅いスピード1用にPMタイマ及びENBタ
イマが設定され、そのENBタイマにより設定された通
電時間に基づいて、発熱抵抗体に印加する最適の電圧の
設定が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数の発熱抵抗体か
らなるサーマルヘッドを設けたサーマルプリンタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般にサーマルプリンタにおいては、過
電流により電源に過剰な負荷が加わることで動作不良が
生じないために、過電流保護回路を設けている。例え
ば、サーマルプリンタに設けられているサーマルヘッド
の全ての発熱抵抗体に通電するような印字データが出力
された場合など、過電流が流れるのを防止するための過
電流保護回路が必要であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、最近の装置の
小形化及び価格低減の要望が高く、過電流保護回路を設
けなくて済めば、回路基板の小形化になり装置全体の小
形化も図れる。さらに過電流保護回路の電子部品のコス
ト分の価格低減を実現できる。
【0004】そこでこの発明は、過電流保護回路を設け
ないで過電流を防止することができて、装置の小形化及
び価格低減を図ることができるサーマルプリンタを提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、複数の発熱
抵抗体からなるサーマルヘッドを設け、所定の印字情報
を印字バッファに描画したイメージデータに基づいて用
紙に印字するサーマルプリンタにおいて、イメージデー
タから印字の1ライン毎の印字ドット数を計数する印字
ドット数計数手段と、この印字ドット数計数手段により
計数された印字ドット数の増大に応じて、印字速度を遅
く制御すると共にサーマルヘッドの発熱抵抗体に印加す
る電圧を低く制御する印字制御手段とを設けたものであ
る。
【0006】
【作用】このような構成の本発明において、印字ドット
数計数手段により計数された印字ドット数の増大に応じ
て、印字制御手段により、印字速度が遅く制御されると
共にサーマルヘッドの発熱抵抗体に印加される電圧が低
く制御される。従って、サーマルヘッドに流れる電流量
を印字ドット数の増大に比べて、比較的に少ない増大量
で抑える事ができる。
【0007】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面を参照して
説明する。なおこの実施例はこの発明をサーマルヘッド
を使用したラベルプリンタに適用したもので、図1にそ
の回路構成のブロック図を示す。1は制御部本体を構成
するCPU(中央処理装置)である。このCPU1が行
う処理のプログラムデータが記憶されたROM(リード
・オンリー・メモリ)2及び前記CPU1が処理を行う
ときに使用する各種メモリのエリアが形成されたRAM
(ランダム・アクセス・メモリ)3は、システムバス4
を介して前記CPU1と接続している。なお前記RAM
3には印字中のパルスモータ5の1ステップ駆動の周期
を設定するPM(パルスモータ)タイマ3a及びサーマ
ルヘッド6の各発熱抵抗体に電流を流す通電時間を設定
するENB(イネーブル)タイマ3bが設けられてい
る。
【0008】前記パルスモータ5及び前記サーマルヘッ
ド6をそれぞれ制御するモータ駆動回路7及びヘッド駆
動回路8は、前記システムバス4を介して前記CPU1
と接続している。ホストコンピュータと回線を介して接
続された通信I/F(インターフェイス)9及びこの通
信I/F9を介してホストコンピュータからの送信され
たデータに基づいて印字情報がイメージデータに描画さ
れる印字バッファとしての描画バッファ10もまた、前
記システムバス4を介して前記CPU1と接続されてい
る。図2にホストコンピュータから通信I/F9を介し
てラベル発行コマンドを受信したときに、前記CPU1
が行う印字制御処理の流れ図を示す。まず、ラベル発行
コマンドに従って、受信した印字情報をラベルイメージ
データとして描画バッファ10に描画する。
【0009】次に描画バッファ10に描画されたラベル
イメージデータから印字する1ラインのデータにおける
印字ドット数を計数し(印字ドット数計数手段)、ライ
ンの全ドット数に対するその印字ドット数の割合を印字
率として算出し、その算出された印字率が、予め設定さ
れた上限の印字率、例えば60%以下か否か確認する。
【0010】算出された印字率が上限の印字率より大き
ければ、図3(a)に示すスピード1用の周期に前記パ
ルスモータ5の1ステップ駆動の周期がなるように、P
Mタイマ3aに時間「T1p」を設定し、その周期にお
いてサーマルヘッド6の発熱抵抗体に通電可能な時間の
2分の1としてENBタイマ3bに時間「T1e」を設
定する。そして、そのENBタイマ3bにより設定され
た通電時間「T1e」に対して、サーマルヘッド6の発
熱抵抗体が最適な印字ができるような印加電圧を設定す
る。
【0011】また算出された印字率が上限の印字率以下
であれば、図3(b)に示すスピード2用の周期になる
ようにPMタイマ3aに時間「T2p」を設定し、その
周期においてサーマルヘッド6の発熱抵抗体に通電可能
な時間の2分の1としてENBタイマ3bに時間「T2
e」を設定する。そして、そのENBタイマ3bにより
設定された通電時間「T2e」に対して、サーマルヘッ
ド6の発熱抵抗体が最適な印字ができるような印加電圧
を設定する。(印字制御手段)
【0012】なお、図3は、パルスモータ5をステップ
制御するための信号「PM」、サーマルヘッド6の発熱
抵抗体の半分に通電するタイミングを与えるための信号
「ENB1」及びその残り半分の発熱抵抗体に通電する
タイミングを与えるための信号「ENB2」のタイミン
グを示す図である。
【0013】PMタイマ3a及びENBタイマ3bをそ
れぞれ設定し、サーマルヘッド6の発熱抵抗体の印加電
圧を設定すると、PMタイマ3aにより設定された周期
によりパルスモータ6を1ステップ駆動させ、従ってサ
ーマルヘッドにラベル用紙を介して対向配置されたプラ
テン(図示せず)が駆動して、1ライン印字が行われ
る。
【0014】そして、次に印字するラインが描画バッフ
ァ10にあるか否か確認して、印字するラインがあれ
ば、再びその印字するラインの印字ドット数を計数し
て、ラインの全ドット数に対する印字率を算出する処理
に戻るようになっている。ここで次に印字するラインが
描画バッファ10になければ、この印字制御処理を終了
するようになっている。
【0015】このような構成の本実施例において、ホス
トコンピュータからラベル発行コマンドが送信され、そ
のラベル発行コマンドにより描画バッファ10にイメー
ジデータが描画される。
【0016】すると、そのイメージデータから印字する
1ラインのデータにおける印字ドット数を計数し、ライ
ンの全ドット数に対するその印字ドット数の割合を印字
率として算出する。その印字率が上限の印字率、例えば
60%以下か否か確認する。ここで算出された印字率が
上限の印字率より大きければ、印字速度をスピード1と
し、算出された印字率が上限の印字率以下ならば、印字
速度をスピード2にする。つまり、スピード1及びスピ
ード2は、図3(a)及び図3(b)に示すように、パ
ルスモータを1ステップ送りの速度をPMタイマ3aに
より制御し、その1ステップ送りにおけるサーマルヘッ
ドの発熱抵抗体への通電時間をENBタイマ3bにより
制御することにより実行される。そのENBタイマ3b
により設定された通電時間に基づいて、発熱抵抗体に印
加する電圧を制御する。そして1ライン印字が行われ
る。
【0017】以上のようにして描画バッファ10に描画
されたイメージデータから印字する1ライン毎に印字率
が算出され、算出された印字率が上限の印字率より大き
い場合につまり印字ドット数が多いときに遅いほうのス
ピード1が設定され、算出された印字率が上限の印字率
以下の場合につまり印字ドット数が少ないときに速いほ
うのスピード2が設定される。そしてその印字速度によ
り設定されたサーマルヘッド6の発熱抵抗体への通電時
間に基づいて印加する電圧を制御する。つまり、スピー
ド1の時にサーマルヘッド6の発熱抵抗体に印加する電
圧は当然、スピード2の時にその発熱抵抗体に印加する
電圧より低くなる。そして、1ライン毎に印字速度を制
御しながら印字を行って、ラベル発行が行われる。
【0018】このように本実施例によれば、印字する1
ラインの印字ドット数に応じて印字速度を2段階に制御
し、印字ドット数が多い場合には印字速度を遅くして発
熱抵抗体に印加する電圧を下げ、印字ドット数が少ない
場合には印字速度を速くして発熱抵抗体に印加する電圧
を通常の電圧に戻す。このようにすることにより、サー
マルヘッドにおいて1度に多くの発熱抵抗体がONにな
った場合等に生じる虞のある過電流を防ぐことができ
る。従って、特別な過電流保護回路を回路上に設ける必
要がなく、回路基板を小さくすることができ、さらに過
電流保護回路に必要な電子部品のコスト削減が可能なの
で、装置の小形化及び価格低減を図ることができる。
【0019】なおこの実施例においては、印字ドット数
から印字率を算出して印字速度を制御したが、直接印字
ドット数の数値により印字速度を制御しても良く、さら
にまた、印字速度を2段階に制御したが、数段階に制御
するもの良いし、印字速度を印字ドット数に対して線形
的に制御させるものであっても良い。
【0020】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
過電流保護回路を設けないで過電流を防止することがで
きて、装置の小形化及び価格低減を図ることができるサ
ーマルプリンタを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の回路構成を示すブロック
図。
【図2】同実施例の印字制御処理の流れを示す図
【図3】同実施例のパルスモータ5のステップ制御信号
と発熱抵抗体への2つの通電タイミング信号とのタイミ
ングを示す図。
【符号の説明】
1…CPU、3a…PMタイマ、3b…ENBタイマ、
5…パルスモータ、6…サーマルヘッド、8…ヘッド駆
動回路、10…描画バッファ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発熱抵抗体からなるサーマルヘッ
    ドを設け、所定の印字情報を印字バッファに描画したイ
    メージデータに基づいて用紙に印字するサーマルプリン
    タにおいて、前記イメージデータから印字の1ライン毎
    の印字ドット数を計数する印字ドット数計数手段と、こ
    の印字ドット数計数手段により計数された印字ドット数
    の増大に応じて、印字速度を遅く制御すると共に前記サ
    ーマルヘッドの発熱抵抗体に印加する電圧を低く制御す
    る印字制御手段とを設けたことを特徴とするサーマルプ
    リンタ。
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