JP2009297997A - 印刷装置及び印刷装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】低コストで複数種類のヘッドに対応することが出来る印刷装置及び印刷装置の制御方法を提供する。
【解決手段】記録媒体の搬送にパルスモータ4を用いたプリンタ10において、前記記録媒体に印刷するサーマルヘッド1と、前記サーマルヘッド1を第1または第2のヘッド制御モードで制御するヘッド制御手段11、19と、入力された印刷データの印刷率に基づく搬送速度で前記パルスモータ4を1ステップずつ動作させるように制御するパルスモータ制御手段11、18とを備え、装着されているサーマルヘッド1の種別を検出し、検出したヘッド1の種別に基づいて前記第1のヘッド制御モードと前記第2のヘッド制御モードとのどちらにより前記サーマルヘッド1の制御を行うかを判定する。
【選択図】 図2
【解決手段】記録媒体の搬送にパルスモータ4を用いたプリンタ10において、前記記録媒体に印刷するサーマルヘッド1と、前記サーマルヘッド1を第1または第2のヘッド制御モードで制御するヘッド制御手段11、19と、入力された印刷データの印刷率に基づく搬送速度で前記パルスモータ4を1ステップずつ動作させるように制御するパルスモータ制御手段11、18とを備え、装着されているサーマルヘッド1の種別を検出し、検出したヘッド1の種別に基づいて前記第1のヘッド制御モードと前記第2のヘッド制御モードとのどちらにより前記サーマルヘッド1の制御を行うかを判定する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、例えば、サーマルヘッドを用いて印字を行う印刷装置及び印刷装置の制御方法に関する。
従来、印刷装置として、印刷される用紙の幅方向に配列された複数の発熱体を有するサーマルヘッドが搭載されたサーマルプリンタなどがある。サーマルプリンタは、バッテリの電力により駆動されるのが一般的である。サーマルプリンタは、印字を行なう場合、複数の発熱体のうちの印字する箇所に対応する発熱体を発熱させることにより、種々の情報を印刷する事が出来る(例えば特許文献1参照)。
特開2007−30263号公報
上記したサーマルプリンタでは、サーマルヘッドと対向して設けられているプラテンローラをパルスモータにより1ステップずつ動作させることにより、サーマルヘッドの設置位置に用紙を搬送している。サーマルヘッドは、パルスモータの1ステップの動作に対応して1ライン分の印刷を行なう。
サーマルプリンタに用いられるサーマルヘッドには複数の規格が存在し、例えば、解像度が203dpi、または、300dpiのサーマルヘッドなどがある。203dpiのサーマルヘッドを用いる場合と300dpiのサーマルヘッドを用いる場合とでは、1ドットの一辺の長さが異なる。しかし、パルスモータが1ステップ動作した場合に搬送される距離は、機構を変更しない限り一定である。この為、例えば、解像度300dpiのヘッドに対応する機構が搭載されたサーマルプリンタに解像度203dpiのヘッドを搭載した場合、印刷されたドットは、縦と横とで長さが異なってしまうという問題がある。
各ヘッドに機構を対応させようとした場合、複数種類の機構を搭載させる必要がある。この場合、装置が大きくなるとともに、コストが嵩むなどの問題がある。
そこで、本発明の一形態における目的は、上記した問題点を解決するものであり、低コストで複数種類のヘッドに対応することが出来る印刷装置及び印刷装置の制御方法を提供することにある。
本発明の一実施形態としての印刷装置は、記録媒体の搬送にパルスモータを用いた印刷装置であって、前記記録媒体に印刷するサーマルヘッドと、入力された印刷データの印刷率に基づく搬送速度で前記パルスモータを動作させるように制御するパルスモータ制御手段と、前記サーマルヘッドを第1または第2のヘッド制御モードで制御するヘッド制御手段と、装着されているサーマルヘッドの種別を検出するヘッド検出手段と、前記ヘッド検出手段により検出したヘッドの種別に基づいて前記第1のヘッド制御モードと前記第2のヘッド制御モードとのどちらにより前記サーマルヘッドの制御を行うかを判定する判定手段と、を備える。
また、本発明の一実施形態としての印刷装置の制御方法は、記録媒体の搬送に用いられるパルスモータ及び前記記録媒体に印刷するサーマルヘッドを備える印刷装置の制御方法であって、入力された印刷データの印刷率に基づく搬送速度で前記パルスモータを動作させるように制御する前記パルスモータの制御ステップと、装着されている前記サーマルヘッドの種別を検出する検出ステップと、検出したヘッドの種別に基づいて、前記パルスモータを1ステップ動作させる間に1回の印字を行なうように前記サーマルヘッドを制御する第1のヘッド制御モードと、前記パルスモータを3ステップ動作させる間に2回の印字を行なうように前記サーマルヘッドを制御する第2のヘッド制御モードとのどちらにより前記サーマルヘッドの制御を行うかを判定する判定ステップと、を備える。
この発明の一形態によれば、低コストで複数種類のヘッドに対応することが出来る印刷装置及び印刷装置の制御方法を提供することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る印刷装置及び印刷装置の制御方法について詳細に説明する。
図1は、本実施形態におけるポータブルプリンタ(サーマルプリンタ)10の概略構造を示す模式図である。ポータブルプリンタ10は、サーマルヘッド1とプラテンローラ2とを有している。サーマルヘッド1とプラテンローラ2とは、巻回された連続紙S(レシート紙など)から供給される用紙3を挟み、互いに対向する位置に設けられている。なお、本実施形態では、解像度203dpiのサーマルヘッドと解像度300dpiのサーマルヘッドのいずれかがサーマルヘッド1として装着されると仮定して説明する。
図1は、本実施形態におけるポータブルプリンタ(サーマルプリンタ)10の概略構造を示す模式図である。ポータブルプリンタ10は、サーマルヘッド1とプラテンローラ2とを有している。サーマルヘッド1とプラテンローラ2とは、巻回された連続紙S(レシート紙など)から供給される用紙3を挟み、互いに対向する位置に設けられている。なお、本実施形態では、解像度203dpiのサーマルヘッドと解像度300dpiのサーマルヘッドのいずれかがサーマルヘッド1として装着されると仮定して説明する。
サーマルヘッド1は、一端が回転自在に支持されて他端がプラテンローラ2に圧接するように図示しない付勢部材により付勢されている。プラテンローラ2は、パルスモータ4の動作をプラテンローラ2に伝達する為のベルト及び機構を介して連結されている。パルスモータ4が回転した場合、プラテンローラ2は、ベルトによりパルスモータ4の回転に連動されて回転する。
用紙3は、サーマルヘッド1とプラテンローラ2との間に挟まれた状態でプラテンローラ2が回転することによって搬送される。サーマルヘッド1は、連続紙Sの幅方向に配列された複数の発熱体を有している。サーマルヘッド1は、複数の発熱体のうちの印字する箇所に対応する発熱体を発熱させることにより、感熱紙である用紙3に対して種々の情報を印刷(印字)することができる。本実施形態では、サーマルヘッドに配設された発熱体にストローブ信号を印加して発熱させる。
なお、パルスモータが1ステップ動作した場合のプラテンローラ2が回転する距離、即ち、用紙3の搬送距離は、上記の機構のギア比などにより定まる。
図2は、ポータブルプリンタ10の構成を示すブロック図である。ポータブルプリンタ10は、各種の演算処理を実行し各部を集中的に制御するCPU11を有する。このCPU11には、RAM13、及びフラッシュメモリ14を含むメモリがシステムバス15を介して接続されている。
フラッシュメモリ14は、ポータブルプリンタ10の動作プログラムを格納する。CPU11は、フラッシュメモリ14に記憶された動作プログラムをRAM13にコピーし実行することにより各部を制御する。動作プログラムには、解像度203dpiのサーマルヘッドを用いる場合のヘッド制御プログラム203と、解像度300dpiのサーマルヘッド用いる場合のヘッド制御プログラム300とが含まれる。
CPU11は、起動されると、まずポータブルプリンタ10の状態を検査する。ここで、CPU11は、装着されているサーマルヘッド1の種別を検出する。即ち、CPU11は、ポータブルプリンタ10に対応したサーマルヘッド1を構成する最大ドット数に相当する回数のクロック信号をサーマルヘッド1に送信する。ここで、CPU11は、クロック信号の最初のhighを送信するのと同時に、ストローブ信号を送信する。
ストローブ信号は、最初の1dot目のみhigh、2dot目以降がlowに設定されている。この為、CPU11は、サーマルヘッド1の出力信号をモニタすることにより、サーマルヘッド1の種別、即ち解像度を判別することが出来る。
例えば、CPU11は、クロック信号の入力開始から384番目のhighに同期してサーマルヘッドからhighが出力された場合、サーマルヘッド1の解像度は203dpiであると判断する。また、CPU11は、クロック信号の入力開始から1296番目のhighに同期してサーマルヘッドからhighが出力された場合、サーマルヘッド1の解像度は300dpiであると判断する。
これにより、CPU11は、装着されているサーマルヘッド1の種別が解像度203dpiのサーマルヘッドと解像度300dpiのサーマルヘッドとのどちらであるかを検出する。即ち、CPU11は、ヘッド検出手段として機能する。
装着されているサーマルヘッド1の種別が解像度203dpiのサーマルヘッドであると検出した場合、CPU11は、ヘッド制御プログラム203を起動する。また、装着されているサーマルヘッド1の種別が解像度300dpiのサーマルヘッドであると検出した場合、CPU11は、ヘッド制御プログラム300を起動する。
RAM13は各種の可変情報を一時的に格納する。また、RAM13の一部の領域は、用紙3に印刷される印刷データ(画像データ)が展開される印刷バッファとして利用される。印刷データは、ホストコンピュータ30から受信した印刷対象となる印刷データである。なお、印刷データは、フラッシュメモリ14が記憶するようにしてもよい。
また、CPU11には、モータ制御回路18、ヘッド制御回路19、電源回路20が接続される。
モータ制御回路18は、CPU11の制御のもとで、パルスモータ4を回転駆動させる。例えば、モータ制御回路18は、印刷データの印刷率に応じて、パルスモータ4を動作させる速度を制御する。即ち、CPU11及びモータ制御回路18は、パルスモータ制御手段として機能する。
モータ制御回路18は、CPU11の制御のもとで、パルスモータ4を回転駆動させる。例えば、モータ制御回路18は、印刷データの印刷率に応じて、パルスモータ4を動作させる速度を制御する。即ち、CPU11及びモータ制御回路18は、パルスモータ制御手段として機能する。
なお、この印刷率は、サーマルヘッドの複数の発熱体のうち、ストローブ信号を印加する発熱体の比率である。即ち、印刷率は、用紙3の印刷可能な範囲のうちの印刷が施される面積の比率である。
ヘッド制御回路19は、ヘッド制御プログラムを実行したCPU11の制御もとで、RAM13の印刷バッファに展開される印刷データに応じて、サーマルヘッド1に配設された発熱体にストローブ信号を印加し、用紙3に印刷を行う。即ち、CPU11及びヘッド制御回路19は、ヘッド制御手段として機能する。電源回路20は、バッテリ21に蓄えられた電力を各部に供給して動作させる。
また、CPU11には、表示コントローラ23、通信インタフェース25、キー入力部26が接続される。
表示コントローラ23は、CPU11の制御のもとで、表示器24における表示を制御する。表示器24は、印字状況などの各種情報を表示する。
表示コントローラ23は、CPU11の制御のもとで、表示器24における表示を制御する。表示器24は、印字状況などの各種情報を表示する。
通信インタフェース(I/F)25は、ホストコンピュータ30(ホスト装置)などの外部の機器と通信を行なう為のインタフェースである。通信インタフェース25は、例えばIrDA等の赤外線通信、USB(Universal Serial Bus)、LAN(Local Area Network)、RS−232C、Bluetooth(登録商標)等により構成され、ホストコンピュータ30に設けられた通信インタフェースと通信が可能である。
キー入力部26は、ポータブルプリンタ10に対してユーザが操作を入力するための各種のキーである。
ホストコンピュータ30は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、携帯電話機、またはハンディターミナル等により構成され、ユーザによる操作入力に応じて演算処理を実行する。
次に、上記したヘッド制御プログラムの動作について説明する。
図3は、解像度300dpiのサーマルヘッドに対応するヘッド制御プログラム300の動作について説明するためのタイムチャートである。
図3は、解像度300dpiのサーマルヘッドに対応するヘッド制御プログラム300の動作について説明するためのタイムチャートである。
図3(A)は、パルスモータ4の動作を示すタイムチャートである。図3(B)は、CPU11がヘッド制御プログラム300を実行した場合の動作を示すタイムチャートである。なお、パルスモータ4が1ステップずつ動作する場合、用紙3は、解像度300dpiのサーマルヘッドの1ライン分の距離ずつ搬送されるとする。
CPU11は、まず、印刷データの印刷率を1ライン毎に算出する。CPU11は、算出した印刷率に基づいて、1ライン毎のサーマルヘッド1への通電時間を算出する。CPU11は、算出した通電時間に基づいてパルスモータ4の搬送速度を1ステップ毎に算出する。即ち、CPU11は、1ライン分の通電時間中にパルスモータ4が1ステップ動作するようにパルスモータ4の1ステップの搬送速度を算出する。
例えば、印刷率が高いラインの場合、サーマルヘッド1への通電時間が長くなる為、その分CPU11は、パルスモータ4の1ステップの搬送速度を遅く設定する。また、例えば、印刷率が低いラインの場合、サーマルヘッド1への通電時間を短くすることが出来る為、CPU11は、パルスモータ4の1ステップの搬送速度を速く設定する。
上記したように、CPU11がヘッド制御プログラム300を実行した場合、CPU11は、パルスモータ4の1ステップとサーマルヘッド1の1ラインの印字とで同期を取るようにモータ制御回路18及びヘッド制御回路19を制御する。即ち、CPU11及びヘッド制御回路19は、第1のヘッド制御モードにより制御を行う。
図4は、解像度203dpiのサーマルヘッドに対応するヘッド制御プログラム203の動作について説明するためのタイムチャートである。
図4(A)は、パルスモータ4の動作を示すタイムチャートである。図4(B)は、CPU11がヘッド制御プログラム203を実行した場合の動作を示すタイムチャートである。なお、パルスモータ4が1ステップずつ動作する場合、用紙3は、解像度300dpiのサーマルヘッドの1ライン分の距離ずつ搬送されるとする。即ち、図3に示す例と同じ機構が用いられているとする。
ヘッド制御プログラム203を実行する場合、CPU11は、まず、印刷データの印刷率を1ライン毎に算出する。CPU11は、算出した1ライン毎の印刷率に基づいて、1ライン毎のサーマルヘッド1への通電時間を算出する。CPU11は、印刷データのラインを先頭から2ラインずつ1組とし、2ラインのうちの通電時間の長いラインの通電時間の倍の時間を、2ライン分の処理時間として算出する。
CPU11は、2ライン分の処理時間に基づいてパルスモータ4の搬送速度を3ステップ毎に算出する。即ち、CPU11は、2ライン分の処理時間中にパルスモータ4が3ステップ動作するようにパルスモータ4の3ステップ毎の搬送速度を算出する。モータ制御回路18は、CPU11により算出された搬送速度に基づいてパルスモータ4の3ステップ分の搬送速度を制御する。即ち、CPU11及びモータ制御回路18は、搬送速度制御手段として機能する。
印刷を行なう場合、CPU11は、図4に示すように、パルスモータ4の3ステップのうちの1ステップ目の開始と同時にサーマルヘッド1に1ライン目のデータの通電を開始し、パルスモータ4が1.5ステップ動作した時点からサーマルヘッド1に2ライン目のデータの通電を開始する。
上記したように、CPU11がヘッド制御プログラム203を実行した場合、CPU11は、パルスモータ4の3ステップとサーマルヘッド1の2ラインの印字とで同期を取るようにモータ制御回路18及びヘッド制御回路19を制御する。
ヘッド制御プログラム203を実行する場合CPU11は、2ラインの印刷データの印刷率に基づいてパルスモータ4の搬送速度を3ステップ毎に算出している。この為、パルスモータ4は、3ステップ同じ速度で用紙3を搬送し、3ステップ搬送が終了した時点で、次の2ラインの印刷データに基づいて算出された搬送速度に変速される。即ち、CPU11及びヘッド制御回路19は、第2のヘッド制御モードにより制御を行う。
図5は、図1及び2に示すポータブルプリンタ10を起動する場合の処理を説明するためのフローチャートである。
ポータブルプリンタ10の電源が入れられると、システムが機動される(ステップS11)。即ち、CPU11は、フラッシュメモリ14から各種プログラムを読み込み、RAM13に展開する。
ポータブルプリンタ10の電源が入れられると、システムが機動される(ステップS11)。即ち、CPU11は、フラッシュメモリ14から各種プログラムを読み込み、RAM13に展開する。
システムを起動すると、CPU11は、システムチェックを行なう(ステップS12)。即ち、CPU11は、ポータブルプリンタ10の各部の状態を検査する。ここで、CPU11は、装着されているサーマルヘッド1の種別が解像度203dpiのサーマルヘッドと解像度300dpiのサーマルヘッドとのどちらであるかを検出する(ステップS13)。
装着されているサーマルヘッド1の種別が解像度203dpiのサーマルヘッドであると検出した場合、CPU11は、フラッシュメモリ14からヘッド制御プログラム203を起動し、RAM13に展開する(ステップS14)。
また、装着されているサーマルヘッド1の種別が解像度300dpiのサーマルヘッドであると検出した場合、CPU11は、フラッシュメモリ14からヘッド制御プログラム300を起動し、RAM13に展開する(ステップS15)。即ち、CPU11は、ヘッド種別の検出結果に基づいて起動するヘッド制御プログラムを判定する判定手段として機能する。
図6は、図1及び2に示すポータブルプリンタ10により印刷を行なう場合の処理を説明するためのフローチャートである。
ポータブルプリンタ10のCPU11は、起動されると、印刷データの受信を待つ状態となる(ステップS21)。印刷データを受信すると(ステップS21、YES)、CPU11は、RAM13に展開されているヘッド制御プログラムを実行する(ステップS22)。
ポータブルプリンタ10のCPU11は、起動されると、印刷データの受信を待つ状態となる(ステップS21)。印刷データを受信すると(ステップS21、YES)、CPU11は、RAM13に展開されているヘッド制御プログラムを実行する(ステップS22)。
RAMに展開されているヘッド制御プログラムがヘッド制御プログラム203である場合、CPU11は、まず、印刷データの各ラインの印刷率を算出する(ステップS23)。CPU11は、算出した1ライン毎の印刷率に基づいて、1ライン毎のサーマルヘッド1への通電時間を算出する(ステップS24)。
CPU11は、印刷データのラインを先頭から2ラインずつ1組とし、2ラインのうちの通電時間の長いラインの通電時間の倍の時間を、2ライン分の処理時間として算出する(ステップS25)。CPU11は、2ライン分の処理時間に基づいてパルスモータ4の搬送速度を3ステップ毎に算出する(ステップS26)。
印刷データの各ラインごとの通電時間、及びパルスモータ4の搬送速度を算出すると、CPU11は、印字を実行する(ステップS30)。即ち、CPU11は、パルスモータ4の3ステップのうちの1ステップ目の開始と同時にサーマルヘッド1に1ライン目のデータの通電を開始し、パルスモータ4が1.5ステップ動作した時点からサーマルヘッド1に2ライン目のデータの通電を開始する。
また、RAMに展開されているヘッド制御プログラムがヘッド制御プログラム300である場合、CPU11は、まず、印刷データの印刷率を1ライン毎に算出する(ステップS27)。CPU11は、算出した印刷率に基づいて、1ライン毎のサーマルヘッド1への通電時間を算出する(ステップS28)。CPU11は、算出した通電時間に基づいてパルスモータ4の搬送速度を1ステップ毎に算出する(ステップS29)。
印刷データの各ライン毎の通電時間、及びパルスモータ4の搬送速度を算出すると、CPU11は、印字を実行する(ステップS31)。即ち、CPU11は、CPU11は、パルスモータ4の1ステップ目の開始と同時にサーマルヘッド1に1ライン目のデータの通電を開始する。以降、CPU11は、パルスモータ4の各ステップに同期させてサーマルヘッド1に各ラインのデータを通電するようにモータ制御回路18及びヘッド制御回路19を制御する。
CPU11は、印刷データの全てのラインについて印字すると、処理を終了する。または、CPU11は、ステップS21に移行し、次の印刷データの受信を待つ状態に移行してもよい。
上述したように、本発明の一実施形態によると、ポータブルプリンタは、パルスモータのステップ当りの搬送時間とサーマルヘッドへの通電時間とを制御することにより、共通の機構で複数種類の解像度のサーマルヘッドに対応することが出来る。例えば、解像度203dpiのヘッドと解像度300dpiのヘッドの何れかが取り付けられる場合、解像度の高い、即ち、搬送速度が遅くなる方のヘッドに対応する機構がポータブルプリンタに装着される。即ち、この場合、解像度300dpiのヘッドに対応する機構が装着される。
解像度203dpiのヘッドを搭載した場合、ポータブルプリンタは、解像度203dpiのヘッドのドットの幅と、解像度300dpiのヘッドのドットの幅との最小公倍数の距離を搬送した時点でサーマルヘッドへの通電時間とパルスモータの動作とで同期を取るように制御する。即ち、解像度203dpiのヘッドのドットの幅は約0.125mmであり、解像度300dpiのヘッドのドットの幅は約0.083mmであることから、約0.250mm搬送した時点で同期を取ることができる。
上記の機構によると、1ステップで0.083mm搬送する為、3ステップ搬送した時点で同期を取ることになる。解像度300dpiのヘッドを搭載した場合、ポータブルプリンタは、0.250mm搬送する間に3ライン印字することができるため、1ステップで1ラインの印字を行なう。また、解像度203dpiのヘッドを搭載した場合、ポータブルプリンタは、0.250mm搬送する間に2ライン印字することができるため、3ステップで2ラインの印字を行なう。
ポータブルプリンタは、上記の構成により、機構を入れ替えることなく、複数種類の解像度のサーマルヘッドに対応して印刷を行なう事ができる。この結果として、低コストで複数種類のヘッドに対応することが出来る印刷装置及び印刷装置の制御方法を提供することができる。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具現化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
上記した実施形態によると、解像度203dpiのサーマルヘッドと解像度300dpiのサーマルヘッドのいずれかがサーマルヘッド1として装着されると仮定して説明したがこれに限定されない。本発明は、ドット幅において最小公倍数を取ることができる組合せであれば、如何なる解像度のサーマルヘッドであっても適用することができる。
例えば、1ドットの幅が0.06mmであるヘッドと、0.05mmであるヘッドと、0.10mmであるヘッドの何れかが搭載される場合、ポータブルプリンタは、ドット幅の最小公倍数である0.30mmで同期を取るように制御する。この場合、ドット幅が0.05mmのヘッドに対応するように、パルスモータが1ステップ動作する毎に0.05mm搬送する機構が用いられる。この場合、6ステップで同期が取られる。
即ち、1ドットの幅が0.06mmのヘッドは、6ステップで5ライン印字する。また、1ドットの幅が0.05mmであるヘッドは、6ステップで6ライン印字する。また、1ドットの幅が0.10mmであるヘッドは、6ステップで3ライン印字する。上記のようにサーマルヘッド及びパルスモータを制御することにより、本発明は、ドット幅において最小公倍数を取ることができる組合せであれば、如何なる解像度のサーマルヘッドであっても適用することができる。
1…サーマルヘッド、2…プラテンローラ、3…用紙、4…パルスモータ、10…ポータブルプリンタ、11…CPU、13…RAM、14…フラッシュメモリ、15…システムバス、18…モータ制御回路、19…ヘッド制御回路、20…電源回路、21…バッテリ、23…表示コントローラ、24…表示器、25…通信インタフェース、26…キー入力部、30…ホストコンピュータ、203…ヘッド制御プログラム、300…ヘッド制御プログラム。
Claims (4)
- 記録媒体の搬送にパルスモータを用いた印刷装置であって、
前記記録媒体に印刷するサーマルヘッドと、
入力された印刷データの印刷率に基づく搬送速度で前記パルスモータを動作させるように制御するパルスモータ制御手段と、
前記サーマルヘッドを第1または第2のヘッド制御モードで制御するヘッド制御手段と、
装着されているサーマルヘッドの種別を検出するヘッド検出手段と、
前記ヘッド検出手段により検出したヘッドの種別に基づいて前記第1のヘッド制御モードと前記第2のヘッド制御モードとのどちらにより前記サーマルヘッドの制御を行うかを判定する判定手段と、
を備えることを特徴とする印刷装置。 - 前記ヘッド制御手段は、前記パルスモータ制御手段により前記パルスモータを1ステップ動作させる間に1回の印字を行なうように前記サーマルヘッドを制御する第1のヘッド制御モードと、前記パルスモータ制御手段により前記パルスモータを3ステップ動作させる間に2回の印字を行なうように前記サーマルヘッドを制御する第2のヘッド制御モードとのいずれかにより前記サーマルヘッドの制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
- 前記パルスモータ制御手段は、前記第2のヘッド制御モードにより前記サーマルヘッドを制御する場合、印刷データの2ライン分のデータの印刷率に基づいて3ステップ分の搬送速度を制御する搬送速度制御手段を備えることを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
- 記録媒体の搬送に用いられるパルスモータ及び前記記録媒体に印刷するサーマルヘッドを備える印刷装置の制御方法であって、
入力された印刷データの印刷率に基づく搬送速度で前記パルスモータを動作させるように制御する前記パルスモータの制御ステップと、
装着されている前記サーマルヘッドの種別を検出する検出ステップと、
検出したヘッドの種別に基づいて、前記パルスモータを1ステップ動作させる間に1回の印字を行なうように前記サーマルヘッドを制御する第1のヘッド制御モードと、前記パルスモータを3ステップ動作させる間に2回の印字を行なうように前記サーマルヘッドを制御する第2のヘッド制御モードとのどちらにより前記サーマルヘッドの制御を行うかを判定する判定ステップと、
を備えることを特徴とする印刷装置の制御方法。
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