JP2009148911A - 印刷装置、印刷制御方法、ホストコンピュータおよび印刷装置制御用プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ホストコンピュータからの印刷データ送信が開始されてから、両面印刷が開始されるまでの時間を短縮し、印刷イメージデータ用のバッファのサイズを小さくする。
【解決手段】ホストコンピュータ1からの受信データを展開処理した1頁分の印刷イメージデータを格納する表面印刷用バッファ25と、表面印刷用バッファ25から送信されたイメージデータを印刷する表面印刷用ヘッドと、ホストコンピュータ1からの受信データを展開処理した少なくとも2行分の印刷イメージデータを格納する裏面印刷用のバッファ26と、裏面印刷用バッファ26から送信されたイメージデータを印刷する裏面印刷用ヘッドと、を備え、1行分のイメージデータを表面印刷用ヘッドへ送信し、1行分の裏面イメージデータを裏面印刷用バッファ26から裏面印刷用ヘッドへ送信し、表面印刷用ヘッドおよび裏面印刷用ヘッドを駆動して1行分ずつ両面印刷する。
【選択図】図1
【解決手段】ホストコンピュータ1からの受信データを展開処理した1頁分の印刷イメージデータを格納する表面印刷用バッファ25と、表面印刷用バッファ25から送信されたイメージデータを印刷する表面印刷用ヘッドと、ホストコンピュータ1からの受信データを展開処理した少なくとも2行分の印刷イメージデータを格納する裏面印刷用のバッファ26と、裏面印刷用バッファ26から送信されたイメージデータを印刷する裏面印刷用ヘッドと、を備え、1行分のイメージデータを表面印刷用ヘッドへ送信し、1行分の裏面イメージデータを裏面印刷用バッファ26から裏面印刷用ヘッドへ送信し、表面印刷用ヘッドおよび裏面印刷用ヘッドを駆動して1行分ずつ両面印刷する。
【選択図】図1
Description
本発明は、ホストコンピュータから送信される印刷データに対して同時に両面印刷処理が可能な印刷装置、印刷制御方法、ホストコンピュータおよび印刷装置制御用プログラムに関する。
ホストコンピュータから送信される印刷データに対して同時に両面印刷処理が可能な印刷装置として、表面印刷用ヘッドと裏面印刷用ヘッドをそれぞれ備え、用紙を裏返すことなく同時に用紙の両面に印刷が可能なシリアルプリンタがある(例えば、特許文献1)。
特開平5−261978号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の同時に両面印刷処理が可能なシリアルプリンタでは、奇数頁の印刷データを格納する印刷バッファと、偶数頁の印刷データを格納する印刷バッファをそれぞれ備え、奇数頁の印刷データを表面に、偶数頁の印刷データを裏面に印刷する。このため、両面印刷を開始する前に少なくとも表面用1頁分と裏面用1頁分の印刷イメージデータへの展開処理を終え、印刷バッファに格納しておく必要がある。
従って、ホストコンピュータからの印刷データ送信が開始されてから、両面印刷が開始されるまでに時間がかかる。また、少なくとも表面用1頁分と裏面用1頁分の印刷イメージデータを格納するバッファが必要なため、バッファサイズが大きくなってしまう。
従って、ホストコンピュータからの印刷データ送信が開始されてから、両面印刷が開始されるまでに時間がかかる。また、少なくとも表面用1頁分と裏面用1頁分の印刷イメージデータを格納するバッファが必要なため、バッファサイズが大きくなってしまう。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであって、ホストコンピュータからの印刷データ送信が開始されてから、両面印刷が開始されるまでに時間を短縮し、印刷イメージデータ用のバッファのサイズを小さくできる印刷装置、印刷制御方法、ホストコンピュータおよび印刷装置制御用プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る印刷装置は、ホストコンピュータから送信された印刷データに対して1行ずつ同時に両面印刷処理が可能な印刷装置であって、
前記ホストコンピュータからの受信データを展開処理した1頁分の印刷イメージデータを格納する第1の面の印刷用バッファと、
前記第1の面の印刷用バッファから送信されたイメージデータを印刷するための第1の面の印刷用ヘッドと、
前記ホストコンピュータからの受信データを展開処理した少なくとも2行分の印刷イメージデータを格納する第2の面の印刷用のバッファと、
前記第2の面の印刷用バッファから送信されたイメージデータを印刷するための第2の面の印刷用ヘッドと、を備え、
1行分の第2の面の印刷データのイメージ展開処理を実行するのと同時に展開済みの他の1行分のイメージデータを前記第2の面の印刷用ヘッドへ送信し、1行分の第1の面の展開済みのイメージデータを前記第1の面の印刷用バッファから前記第1の面の印刷用ヘッドへ送信し、前記第1の面の印刷用ヘッドおよび前記第2の面の印刷用ヘッドを駆動して1行分ずつ両面印刷することを特徴とする。
上記構成によれば、ホストコンピュータからの印刷データ送信が開始されてから、両面印刷が開始されるまでの時間を短縮することができる。また、印刷イメージデータを記憶するバッファのサイズを従来の両面印刷用のバッファサイズよりも大幅に小さくすることができる。
前記ホストコンピュータからの受信データを展開処理した1頁分の印刷イメージデータを格納する第1の面の印刷用バッファと、
前記第1の面の印刷用バッファから送信されたイメージデータを印刷するための第1の面の印刷用ヘッドと、
前記ホストコンピュータからの受信データを展開処理した少なくとも2行分の印刷イメージデータを格納する第2の面の印刷用のバッファと、
前記第2の面の印刷用バッファから送信されたイメージデータを印刷するための第2の面の印刷用ヘッドと、を備え、
1行分の第2の面の印刷データのイメージ展開処理を実行するのと同時に展開済みの他の1行分のイメージデータを前記第2の面の印刷用ヘッドへ送信し、1行分の第1の面の展開済みのイメージデータを前記第1の面の印刷用バッファから前記第1の面の印刷用ヘッドへ送信し、前記第1の面の印刷用ヘッドおよび前記第2の面の印刷用ヘッドを駆動して1行分ずつ両面印刷することを特徴とする。
上記構成によれば、ホストコンピュータからの印刷データ送信が開始されてから、両面印刷が開始されるまでの時間を短縮することができる。また、印刷イメージデータを記憶するバッファのサイズを従来の両面印刷用のバッファサイズよりも大幅に小さくすることができる。
好ましくは、前記第2の面の少なくとも1行分の印刷および紙送りが終わるまでに、次の行の印刷イメージデータの展開処理が終了していることを特徴とする。これにより、両面印刷を途切れることなく継続させることができる。
また、本発明に係る印刷制御方法は、ホストコンピュータから送信された印刷データに対して1行ずつ同時に両面印刷処理が可能な印刷装置の印刷制御方法であって、
前記ホストコンピュータから送信された第1の面の印刷データとその制御コマンドを順次受信するステップと、
前記受信した第1の面の印刷データとその制御コマンドに基づいて印刷データのイメージ展開処理を実行し、展開したイメージデータを第1の面の印刷用バッファに格納するステップと、
1行分ずつの第2の面の印刷データとその制御コマンドを受信するステップと、
前記ホストコンピュータから両面印刷の終了が通知されるまで、1行分の第2の面の印刷データのイメージ展開処理を実行するのと同時に展開済みの他の1行分のイメージデータを前記第2の面の印刷用ヘッドへ送信し、1行分の第1の面の展開済みのイメージデータを前記第1の面の印刷用バッファから前記第1の面の印刷用ヘッドへ送信し、前記第1の面の印刷用ヘッドおよび前記第2の面の印刷用ヘッドを駆動して1行分ずつ両面印刷を実行するステップと、を含むことを特徴とする。
上記印刷制御方法によれば、ホストコンピュータからの印刷データを受信開始してから、両面印刷が開始されるまでの時間を短縮できる。また、印刷イメージデータを記憶するバッファのサイズを従来の両面印刷用のバッファサイズよりも大幅に小さくすることができる。
前記ホストコンピュータから送信された第1の面の印刷データとその制御コマンドを順次受信するステップと、
前記受信した第1の面の印刷データとその制御コマンドに基づいて印刷データのイメージ展開処理を実行し、展開したイメージデータを第1の面の印刷用バッファに格納するステップと、
1行分ずつの第2の面の印刷データとその制御コマンドを受信するステップと、
前記ホストコンピュータから両面印刷の終了が通知されるまで、1行分の第2の面の印刷データのイメージ展開処理を実行するのと同時に展開済みの他の1行分のイメージデータを前記第2の面の印刷用ヘッドへ送信し、1行分の第1の面の展開済みのイメージデータを前記第1の面の印刷用バッファから前記第1の面の印刷用ヘッドへ送信し、前記第1の面の印刷用ヘッドおよび前記第2の面の印刷用ヘッドを駆動して1行分ずつ両面印刷を実行するステップと、を含むことを特徴とする。
上記印刷制御方法によれば、ホストコンピュータからの印刷データを受信開始してから、両面印刷が開始されるまでの時間を短縮できる。また、印刷イメージデータを記憶するバッファのサイズを従来の両面印刷用のバッファサイズよりも大幅に小さくすることができる。
また、本発明に係るホストコンピュータは、印刷装置に印刷データを送信して1行ずつ同時に両面印刷処理をさせるホストコンピュータであって、
前記ホストコンピュータは、メモリに一時記憶された1頁分の印刷データと制御コマンドを解析して、印刷データの第1の面と第2の面の境界を決定する境界決定手段と、
一方の面および他方の面の印刷データとその制御コマンドを送信するデータ送信手段と、
前記印刷装置への両面印刷の開始、第2の面の印刷データ送信の開始および両面印刷の終了を通知する通知手段と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、印刷装置に対する印刷データの送信開始から、印刷装置の両面印刷が開始されるまでの時間を短縮させることができる。また、印刷装置における印刷イメージデータを記憶するバッファのサイズを従来の両面印刷用のバッファサイズよりも大幅に小さくすることができる。
前記ホストコンピュータは、メモリに一時記憶された1頁分の印刷データと制御コマンドを解析して、印刷データの第1の面と第2の面の境界を決定する境界決定手段と、
一方の面および他方の面の印刷データとその制御コマンドを送信するデータ送信手段と、
前記印刷装置への両面印刷の開始、第2の面の印刷データ送信の開始および両面印刷の終了を通知する通知手段と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、印刷装置に対する印刷データの送信開始から、印刷装置の両面印刷が開始されるまでの時間を短縮させることができる。また、印刷装置における印刷イメージデータを記憶するバッファのサイズを従来の両面印刷用のバッファサイズよりも大幅に小さくすることができる。
また、本発明に係る印刷装置制御用プログラムは、印刷装置に印刷データを送信して1行ずつ同時に両面印刷処理を実行させるホストコンピュータの印刷装置制御用プログラムであって、
メモリに一時記憶された1頁分の印刷データと制御コマンドを解析して、印刷データの第1の面と第2の面の境界を決定し、印刷装置へ両面印刷の開始を通知するステップと、
前記印刷装置に対し第1の面の印刷データとその制御コマンドを順次送信するステップと、
第1の面の印刷データの送信が完了すると、前記印刷装置に対し第2の面の印刷データ送信の開始を通知するステップと、
前記印刷装置に対し第2の面の印刷データとその制御コマンドを順次送信するステップと、を含むことを特徴とする。
上記の印刷装置制御用プログラムによれば、印刷装置に対する印刷データの送信開始から、印刷装置の両面印刷が開始されるまでの時間を短縮させることができる。また、印刷装置における印刷イメージデータを記憶するバッファのサイズを従来の両面印刷用のバッファサイズよりも大幅に小さくさせることができる。
メモリに一時記憶された1頁分の印刷データと制御コマンドを解析して、印刷データの第1の面と第2の面の境界を決定し、印刷装置へ両面印刷の開始を通知するステップと、
前記印刷装置に対し第1の面の印刷データとその制御コマンドを順次送信するステップと、
第1の面の印刷データの送信が完了すると、前記印刷装置に対し第2の面の印刷データ送信の開始を通知するステップと、
前記印刷装置に対し第2の面の印刷データとその制御コマンドを順次送信するステップと、を含むことを特徴とする。
上記の印刷装置制御用プログラムによれば、印刷装置に対する印刷データの送信開始から、印刷装置の両面印刷が開始されるまでの時間を短縮させることができる。また、印刷装置における印刷イメージデータを記憶するバッファのサイズを従来の両面印刷用のバッファサイズよりも大幅に小さくさせることができる。
以下に、本発明に係る印刷装置、印刷制御方法、ホストコンピュータおよび印刷装置制御用プログラムの実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は本実施の形態に係るホストコンピュータおよび印刷装置からなる印刷システムの主要機能を示すブロック図であり、図2は本実施の形態に係る印刷装置のヘッド部の構成の一例を示す模式図である。
図1は本実施の形態に係るホストコンピュータおよび印刷装置からなる印刷システムの主要機能を示すブロック図であり、図2は本実施の形態に係る印刷装置のヘッド部の構成の一例を示す模式図である。
図1に示すように、本実施の形態における印刷システムは、ホストコンピュータ1とホストコンピュータ1から送信される印刷データに対して1行ずつ同時に両面印刷処理が可能な印刷装置2とで構成される。
印刷装置2は、ホストコンピュータ1から送信される印刷データに対して1行ずつ同時に両面印刷処理が可能とするために、例えば図2に示すように、表面印刷用ヘッド33と裏面印刷用ヘッド35をそれぞれ備え、用紙を裏返すことなく同時に用紙の両面に印刷が可能なシリアルプリンタ(印刷情報を1文字ずつ印刷するプリンタ)で構成される。
図2に示す、印刷装置2(シリアルプリンタ)のヘッド部は、一対のキャリッジ31、32を有し、キャリッジ31には表面印刷用ヘッド33および紙送り用のロール34が設けられている。また、キャリッジ32には裏面印刷用ヘッド35および紙送り用のロール36が設けられている。
表面印刷用ヘッド33、裏面印刷用ヘッド35は、これらの間に介在する用紙37を挟んで対向し、かつ用紙37の送り方向にオフセットした位置に配置される。表面印刷用ヘッド33、裏面印刷用ヘッド35のそれぞれには、用紙37を介してロール36、34が当接される。このように用紙37の表面に印刷するための表面印刷用ヘッド33および裏面に印刷するための裏面印刷用ヘッド35の2つの印刷ヘッドを持つ。
なお、図2に示すヘッド部の構成は、シリアルプリンタの印刷方式(例えば、サーマル方式やドットインパクト方式など)によらず適用できる。また、印刷装置2は1行ずつ印刷するプリンタであればよく、図2のシリアルプリンタの他に、キャリッジが無く、1行の文字数分のノズルを備えた印刷ヘッドを持つラインプリンタなどでもよい。
次に、印刷装置2の主要部の機能を説明する。図1に示すように、印刷装置2は、演算制御部(以下、CPUという)21、ROM22、メカ制御部23、ヘッド制御部24、表面印刷用バッファ25、裏面印刷用バッファ26などを備える。CPU21は印刷装置2全体の制御を行い、用紙に対する両面印刷処理を実行する。
ROM22は、CPU21の動作を決定する各種の処理プログラムを格納している。メカ制御部23は、CPU21の制御下で紙送りなどの印刷のメカ機構を制御するものである。ヘッド制御部24は、CPU21の制御下で表面印刷用ヘッド33および裏面印刷用ヘッド35を制御するものである。
表面印刷用バッファ25は、表面の1頁分の印刷イメージデータを格納するためにRAM上に確保された印刷バッファである。裏面印刷用バッファ26は、裏面印刷用にRAM上に確保された最低限2行分の印刷イメージデータが格納できる印刷バッファである。
ホストコンピュータ1は、上述の印刷装置2を制御する次の手段を備えている。すなわち、メモリに一時記憶された1頁分の印刷データと制御コマンドを解析して、印刷データの第1の面と第2の面の境界を決定する境界決定手段11と、一方の面および他方の面の印刷データとその制御コマンドを送信するデータ送信手段12と、印刷装置2への両面印刷の開始、第2の面の印刷データ送信の開始および両面印刷の終了を通知する印刷開始/終了通知手段13と、を備える。
次に、本実施の形態における印刷システムの印刷制御方法およびホストコンピュータの印刷装置制御用プログラムによる両面印刷処理のフローを図3および図4を参照して説明する。
図3はホストコンピュータ1から印刷装置2へのデータ送信のシーケンスを示す図であり、図4は印刷装置2の両面印刷処理のフローを示す図である。ここでは、用紙としてはロール紙等の連続紙を用い、1枚分のレシートに両面印刷する例を挙げて説明する。
図3はホストコンピュータ1から印刷装置2へのデータ送信のシーケンスを示す図であり、図4は印刷装置2の両面印刷処理のフローを示す図である。ここでは、用紙としてはロール紙等の連続紙を用い、1枚分のレシートに両面印刷する例を挙げて説明する。
図3において、ホストコンピュータ1は、印刷装置制御用のプログラムであるプリンタドライバにて、レシート1枚分の印刷データと制御コマンドをメモリにキャッシュ(一時記憶)する(図3のS1)。
また、ホストコンピュータ1は、そのキャッシュされた制御コマンドを解析して、コマンドレベルで印刷データの表面と裏面の境界を決定し(図3のS2:図1の境界決定手段11)、印刷装置2へ両面印刷開始コマンドを送信し、両面印刷の開始を通知する(図3のS3、図1の印刷開始/終了通知手段13)。印刷装置2は上記両面印刷開始コマンドを受信する(図4のS11)。
次に、ホストコンピュータ1は、印刷装置2に対し表面の印刷データとその制御コマンドを順次送信する(図3のS4、図1のデータ送信手段12)。印刷装置2はホストコンピュータ1から送信された表面の印刷データとその制御コマンドを順次受信する(図4のS12)。
印刷装置2のCPU21は受信した表面の印刷データとその制御コマンドに基づいて印刷データのイメージ展開処理を実行し(図4のS13)、展開したイメージデータを表面印刷用バッファ25に格納する(図4のS14)。
CPU21は裏面の印刷データの送信開始の制御コマンド(裏面開始コマンド)の受信検出を行っており(図4のS15)、裏面開始コマンドが受信が検出されていない間(図4のS15:No)は、上述のS12〜S14の処理を実行する。
ホストコンピュータ1は、表面の印刷データの送信が完了すると、印刷装置2に対し裏面の印刷データの送信開始の制御コマンド(裏面開始コマンド)を送信し、裏面の印刷データ送信の開始を通知する(図3のS5、図1の印刷開始/終了通知手段13)。これにより、印刷装置2は裏面開始コマンドを受信すると、裏面開始コマンドの受信が検出される(図4のS15:Yes)。
ホストコンピュータ1からは、裏面の印刷データとその制御コマンドを順次送信する(図3のS6、図1のデータ送信手段12)。印刷装置2は、1行分の裏面の印刷データとその制御コマンド受信する(図4のS16)と、1行分の裏面の印刷データのイメージ展開処理を実行するのと同時に(既に他の1行分のイメージデータの展開が終わっている場合)展開済みの他の1行分のイメージデータを裏面印刷用ヘッド35へ送信する(図4のS17)。これと同時に、1行分の表面の展開済みのイメージデータを表面印刷用バッファ25から表面印刷用ヘッド33へ送信する。
印刷装置2のヘッド制御部24の制御により、表面印刷用ヘッド33および裏面印刷用ヘッド35を同時に駆動して1行分の両面印刷を実行する。また、メカ制御部の制御により、印刷後1行分紙送りがなされる。
印刷装置2のCPU21は用紙カットコマンドの検出を行っており(図4のS20)、用紙カットコマンドが検出されていない間(図4のS20:No)は、上述のS16〜S19の処理を実行する。
ホストコンピュータ1から用紙カットコマンドが送信し、両面印刷の終了が通知されると(図3のS7、図1の印刷開始/終了通知手段13)、印刷装置2において用紙カットコマンドが検出され(図4のS20:Yes)、両面印刷処理を終了し、レシート用紙をカットして1枚のレシートが発行される。
上述の両面印刷処理のフローでは、両面印刷を途切れることなく継続させるために、少なくとも1行の印刷と紙送りが終わるまでに、次の1行の印刷データのイメージ展開処理を終了していることが必要である。このため、少なくとも印刷装置2による印刷中の行と次に印刷する行との最低限2行分のイメージデータを格納する裏面印刷用バッファ26を用意する必要がある。なお、イメージ展開処理の能力に余裕があるのであれば、裏面印刷用バッファ26のサイズを2行分以上とし、2行分以上の展開処理を実施してもよい。これにより、印刷システムにおける通信速度が遅かったり、再送制御が必要になるなどの通信状況の変化への余裕を大きくすることができ、設計する印刷システムに応じて裏面印刷用バッファ26のサイズを決定するようにしてもよい。
なお、上述の実施の形態における表裏を逆にして、裏面印刷用バッファ26に裏面の1頁分の印刷イメージデータを格納するRAM上の領域を確保し、表面印刷用バッファ25に少なくとも2行分の印刷イメージデータが格納するRAM上の領域を確保するようにしてもよい。この場合、印刷装置2は、先に裏面の印刷データと制御コマンドを取得して印刷イメージデータの展開を行い、裏面の印刷データの受信完了後に表面の印刷データの送信開始制御コマンドをホストコンピュータ1から受信し、表面の処理を実行する。すなわち、上述の実施の形態における表面を第1の面、裏面を第2の面とし、表裏を逆にした構成でもよい。
なお、本実施の形態に係る印刷システムおよび印刷装置は、1頁分の印刷イメージデータを格納する表面(第1の面)印刷用バッファ25、または、最低限2行分の印刷イメージデータが格納できる裏面(第2の面)印刷用バッファ26のいずれか一方のみを使用して、通常印刷モードの制御コマンドにより片面のみの印刷を実行することも可能である。
このように、従来は、表面/裏面用の印刷イメージデータ展開用の各印刷バッファに対しての展開処理が両面ともに1頁分全てが完了した時点で印刷を開始していたのに対し、本発明では、第1の面(表面)の印刷用バッファに対しての第1の面(表面)のイメージ展開が完了し、且つ第2の面(裏面)の1行分の印刷イメージデータが展開された段階で印刷を開始している。よって、ホストコンピュータの印刷データ送信開始から、印刷装置の両面印刷が開始されるまでの時間短縮ができるので、印刷システムにおける両面印刷処理の高速化を実現できる。
また、イメージ展開用の印刷用バッファサイズは、従来は、両面ともに1ページ分の展開イメージが格納できるサイズが必要であったが、本発明では、第2の面(裏面)のバッファサイズは最低限2行分あればよいので、バッファサイズを従来の両面印刷用のバッファサイズよりも大幅に小さくすることができるので、容量の小さいメモリ(RAM等)を採用することができ印刷装置のローコスト化を図ることができる。
また、イメージ展開用の印刷用バッファサイズは、従来は、両面ともに1ページ分の展開イメージが格納できるサイズが必要であったが、本発明では、第2の面(裏面)のバッファサイズは最低限2行分あればよいので、バッファサイズを従来の両面印刷用のバッファサイズよりも大幅に小さくすることができるので、容量の小さいメモリ(RAM等)を採用することができ印刷装置のローコスト化を図ることができる。
1:ホストコンピュータ、2:印刷装置、21:CPU(演算制御部)、22:ROM、23:メカ制御部、24:ヘッド制御部、25:表面(第1の面の)印刷用バッファ、26:裏面(第2の面の)印刷用バッファ、33:表面(第1の面の)印刷用ヘッド、35:裏面(第2の面の)印刷用ヘッド
Claims (5)
- ホストコンピュータから送信された印刷データに対して1行ずつ同時に両面印刷処理が可能な印刷装置であって、
前記ホストコンピュータからの受信データを展開処理した1頁分の印刷イメージデータを格納する第1の面の印刷用バッファと、
前記第1の面の印刷用バッファから送信されたイメージデータを印刷するための第1の面の印刷用ヘッドと、
前記ホストコンピュータからの受信データを展開処理した少なくとも2行分の印刷イメージデータを格納する第2の面の印刷用のバッファと、
前記第2の面の印刷用バッファから送信されたイメージデータを印刷するための第2の面の印刷用ヘッドと、を備え、
1行分の第2の面の印刷データのイメージ展開処理を実行するのと同時に展開済みの他の1行分のイメージデータを前記第2の面の印刷用ヘッドへ送信し、1行分の第1の面の展開済みのイメージデータを前記第1の面の印刷用バッファから前記第1の面の印刷用ヘッドへ送信し、前記第1の面の印刷用ヘッドおよび前記第2の面の印刷用ヘッドを駆動して1行分ずつ両面印刷することを特徴とする印刷装置。 - 前記第2の面の少なくとも1行分の印刷および紙送りが終わるまでに、次の行の印刷イメージデータの展開処理が終了していることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
- ホストコンピュータから送信された印刷データに対して1行ずつ同時に両面印刷処理が可能な印刷装置の印刷制御方法であって、
前記ホストコンピュータから送信された第1の面の印刷データとその制御コマンドを順次受信するステップと、
前記受信した第1の面の印刷データとその制御コマンドに基づいて印刷データのイメージ展開処理を実行し、展開したイメージデータを第1の面の印刷用バッファに格納するステップと、
1行分ずつの第2の面の印刷データとその制御コマンド受信するステップと、
前記ホストコンピュータから両面印刷の終了が通知されるまで、1行分の第2の面の印刷データのイメージ展開処理を実行するのと同時に展開済みの他の1行分のイメージデータを前記第2の面の印刷用ヘッドへ送信し、1行分の第1の面の展開済みのイメージデータを前記第1の面の印刷用バッファから前記第1の面の印刷用ヘッドへ送信し、前記第1の面の印刷用ヘッドおよび前記第2の面の印刷用ヘッドを駆動して1行分ずつ両面印刷を実行するステップと、を含むことを特徴とする印刷装置の印刷制御方法。 - 印刷装置に印刷データを送信して1行ずつ同時に両面印刷処理をさせるホストコンピュータであって、
前記ホストコンピュータは、メモリに一時記憶された1頁分の印刷データと制御コマンドを解析して、印刷データの第1の面と第2の面の境界を決定する境界決定手段と、
一方の面および他方の面の印刷データとその制御コマンドを送信するデータ送信手段と、
前記印刷装置への両面印刷の開始、第2の面の印刷データ送信の開始および両面印刷の終了を通知する通知手段と、を備えることを特徴とするホストコンピュータ。 - 印刷装置に印刷データを送信して1行ずつ同時に両面印刷処理を実行させるホストコンピュータの印刷装置制御用プログラムであって、
メモリに一時記憶された1頁分の印刷データと制御コマンドを解析して、印刷データの第1の面と第2の面の境界を決定し、印刷装置へ両面印刷の開始を通知するステップと、
前記印刷装置に対し第1の面の印刷データとその制御コマンドを順次送信するステップと、
第1の面の印刷データの送信が完了すると、前記印刷装置に対し第2の面の印刷データ送信の開始を通知するステップと、
前記印刷装置に対し第2の面の印刷データとその制御コマンドを順次送信するステップと、を含むことを特徴とする印刷装置制御用プログラム。
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2007
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