JP2007105912A - インクジェットプリンタのパワーマネージメント制御方法 - Google Patents

インクジェットプリンタのパワーマネージメント制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 従来のプリンタでは、記録ヘッドの搭載されたキャリッジを停止させることなく印刷処理を行うことが可能なように、各回路ブロックの基本動作クロックは常に最高速度で動作させているため、前記プリンタの消費電力が下げられないという問題があった。
【解決手段】 本発明は、プリンタの動作時に各回路ブロックの基本動作クロックの周波数を動的に可変可能とし、印刷処理に支障をきたさない(キャリッジを停止させることなく印刷処理を行える)範囲で最低の周波数に可変させ、プリンタの動作時の消費電力を低減させるものである。
【選択図】 図1

Description

本発明はインクジェットプリンタの印刷動作時の電力を低減させるためのパワーマネージメント制御に関するものである。
従来、インクジェットプリンタ(以降単にプリンタと呼ぶ)は図6に示すように構成されていた。
1はプリンタのシステム全体を制御するシステムコントローラ、2は前記プリンタのエンジン内部のセンサ等の情報を基にエンジンのモータやメカ機構、プリンタ・ヘッド等を制御するためのエンジンコントローラである。3は印刷用紙を順次搬送しながら、また、記録ヘッド(キャリッジ)も順次走査させて、さらに、順次インクを吐出させながら、印刷用紙の指定した場所に指定した色のインクを順次吐出できるようにするためのメカ機構を主としたエンジンである。4は前記プリンタの操作や各種設定を行ったり、前記プリンタの状態を示す表示を行うためのオペレーションパネル(操作パネル)である。
10はシステムコントローラ全体を制御するためのCPU、11は前記CPU10が実行するファームウェアや各種固定データ等が格納されているROM、12は前記ROM11中の前記ファームウェアのプログラムコードをロードして実行させるためや、前記ファームウェア実行時のワークエリアとして使用したり、外部コンピュータから受信した印刷ジョブのデータ及び前記印刷ジョブ中の印刷データの画像処理した後の印刷画像データ等を格納するためのRAM、13は前記CPUやRAMと連動して動作し、プリンタが必要とする画像処理を行なったり補助するための画像処理回路、14は外部のコンピュータ等とデータのやり取りを行うための通信I/FであるホストI/F機能、15はシステムコントローラ内の各回路ブロックを動作させるための基本動作クロックを前記各回路ブロックに供給するためのクロック制御回路、20はエンジンコントローラ全体を制御するためのCPU、21は前記CPU20が実行するファームウェアや各種固定データ等が格納されているROM、22は前記ROM22中の前記ファームウェアのプログラムコードをロードして実行させるためや、前記システムコントローラから転送されてきた印刷用ビットマップデータ等を格納するためのRAM、23は記録ヘッド30に配置された複数の吐出口に対応し、前記各吐出口の各々からインク吐出を行わせられるように駆動するための駆動データを格納するための駆動データバッファであり、通常ダブルバッファで構成される。24及び25は前記ダブルバッファ23のバッファA及びバッファBである。26は前記駆動データバッファから順次供給される駆動データを電気信号に変換し前記電気信号で記録ヘッドに配置された前記駆動データに対応する各吐出口からインク吐出を行わせられるように駆動するための記録ヘッド制御回路、27はエンジン3の各種センサからの情報に基づき、CPU20またはRAM22から駆動データバッファへ印刷用ビットマップデータを駆動データに変換しながら順次転送するタイミング、駆動データバッファから記録ヘッド制御回路へ駆動データを順次転送するタイミングを指示し、さらに、駆動データバッファ(ダブルバッファ)中のどちらのバッファ(バッファA、バッファB)へ印刷用ビットマップデータを駆動データに変換しながら順次転送し、また、どちらのバッファから駆動データを読み出すかの制御等を行うための読出し制御回路、28はエンジンコントローラ内の各回路ブロックを動作させるための基本動作クロックを前記各回路ブロックに供給するためのクロック制御回路である。30は複数の吐出口を配置する記録ヘッド、31は前記記録ヘッド30が取り付けられたキャリッジを移動させるための動力源であるキャリッジ駆動モータ、32はエンジンの各部に配置されている各種センサ、33は印刷用紙を搬送させるための搬送ローラを駆動する搬送ローラ駆動モータである。
以上の構成において、プリンタの電源が投入されるとCPU10がプリンタ全体の制御を司り、RO11のファームウェアが実行され、オペレーションパネル4の電源ランプを点燈させ、プリンタのイニシャライズ処理が行われた後、ホストI/Fからの印刷要求を待つ状態になる。操作パネルには、印刷可能状態を示す表示がなされる。この状態で、外部のコンピュータ5から送信された印刷ジョブを、システムコントローラは14のホストI/F機能で受信し、一旦RAM12(内に確保された受信バッファ)へ格納する。このとき、コンピュータとプリンタがネットワークで接続されていて、そのネットワークを経由して印刷ジョブがTCP/IP等で規定されるパケット形式で送信されてきた場合には、(ホストI/F機能14またはCPU10が)そのパケット形式のデータからパケットのヘッダー情報等を分離する等の作業も行われる。CPU10は前記RAM12へ一旦格納された印刷ジョブデータから印刷画像データ(印刷対象データ)と前記印刷画像データを印刷する場合の印刷処理方法(印刷モード、印刷部数、用紙サイズ/種類、用紙の向き、片面印刷/両面印刷の指定、印刷PASS数、ドキュメント・フォーマット等)の情報とに分離する。その後、前記印刷画像データを前記印刷処理情報で指定される印刷処理を行なうために必要な画像処理を行う。この画像処理は、CPU10が画像処理回路13を制御しながら行う。前記画像処理された印刷画像データは、記録ヘッドからインクを吐出して印刷用紙上に前記印刷画像データのイメージを再現するのに都合の良い印刷用ビットマップデータ(2値データ)に変換してエンジンコントーラ2(のRAM22)へ転送される。CPU20は、前記転送されてきた印刷用ビットマップデータを記録ヘッドに配置される吐出口の数や配列状態、印刷PASS数等を考慮し、記録ヘッド制御回路へ順次送出するための駆動データに変換する。前記駆動データは、RAM22から駆動データバッファ23へ転送されるわけであるが、ここで、駆動データバッファ23はいわゆるダブルバッファの構成をとっており、一方のバッファ(例えばバッファA24)の内容が記録ヘッド駆動のために読み出されて記録ヘッド制御回路26へ送信されている間に、他方(バッファB25)へはCPU20により(またはRAM22から直接)次の駆動データが格納される。これによって、記録の速度を増すことができる。記録ヘッド制御回路26に駆動データが送信されるとその駆動データのビット並びに対応する記録ヘッド上の吐出口から、前記駆動データのビット毎の値(1または0)に応じ、インクを吐出したり吐出しなかったりする。つまり、駆動データのビット並びと吐出口の並びが対応しており、駆動データの各ビットの値が1の場合にはそのビットに対応する吐出口からインクが吐出され、駆動データの各ビットの値が0の場合にはそのビットに対応する吐出口からはインクが吐出されないというように動作し、インクを吐出した場合に印刷用紙上にインクが付着することにより、印刷処理が行われる。上記のようにして印刷用紙上にインクを吐出させる際に、記録ヘッドが取り付けられたキャリッジや印刷用紙を移動させながら、印刷用紙上の所望の位置に吐出口が移動してきたときに、記録ヘッド制御回路に駆動データバッファ内の所望の駆動データを送信できるような各部動作のタイミング制御を行う必要がある。このタイミング制御を行っているのが読出し制御回路27である。
印刷を開始するには、CPU20がエンジン内の搬送ローラ駆動モータ33を駆動し、搬送ローラを回転させ印刷用紙を紙送り方向へ移動させる。CPU20は並行して、印刷用ビットマップデータを駆動データに変換しながら駆動データバッファAに1走査分(キャリッジが1往復する間に印刷する部分の画像データのドット数分)の駆動データを送信する。そして、エンジンの各部に配置されている各種センサのうち、印刷用紙の先端が印刷開始位置まできたことを検出するためのセンサ(先端検地センサ)が反応した時(つまり、紙送り方向の印刷開始位置に記録ヘッドがある状態の時)に、読出し制御回路27は、キャリッジ駆動モータを駆動し、記録ヘッドを主走査方向の印刷開始位置まで移動させる。読出し制御回路27は、このタイミングで、駆動データバッファA内の最初の駆動データを記録ヘッド制御回路へ送信する。すると、記録ヘッド上の吐出口からインクが吐出され印刷用紙上の印刷開始位置にインクが吐出される。次に読み出し制御回路はキャリッジを1ドット分進め、そのタイミングで駆動データバッファA内の次の駆動データを記録ヘッド制御回路へ送信する。すると、先程、吐出されたインクの隣の場所に今回の駆動データに対応するインクが吐出される。同様にしてキャリッジを1ドット分進め、そのタイミングで駆動データバッファA内の次の駆動データを記録ヘッド制御回路へ送信するというような動作を繰り返し、主走査方向の印刷終了位置まで順次インクを吐出させることができる。
CPUは並行して、上記のように読出し制御回路が主走査方向の1走査分の記録ヘッド制御を行っている間に、駆動バッファBへ次の1走査分の駆動データを転送する。上記、最初の1走査分の印刷動作が終了した時、最初の駆動データバッファA内のデータは空となっているので、読出し制御回路は読出し用駆動データバッファをBに切換える。それと同時にCPUも、書込み用駆動データバッファをAに切替え、次の1走査分の駆動データの送信を開始する。さらに、CPUは搬送ローラ駆動モーターを駆動し、印刷用紙を1走査の印刷領域の幅に相当する距離分印刷用紙を紙送り方向へ移動させる。この状態で、読出し制御回路は1走査目と同様な動作を繰り返し、2走査目の印刷動作を行える。と同時にCPUは3走査目の駆動データを駆動バッファへ送信可能となる。
以上のような動作を繰り返し、印刷用紙が紙送り方向の最後まで移動した時の1走査が終了した時点で、1ページ分の印刷が完了することになる。
以上のように動作して、プリンタは印刷動作を行うことができる。(特許文献1参照)
特開平5‐338199号公報(図1、図2)
しかしながら、近年、プリンタの高性能化が求められ、例えば、印刷モードの種類が多くなったり、種類の違うホストI/F機能を複数装備したり、ページ記述言語(PDL)をサポートしたりするようになってきた。よって、システムコントローラやエンジンコントローラの回路も複雑さを増し、それらが消費する電力もさらに増大してきた。
例えば、従来の低機能プリンタ等の電子機器では、その機器を制御するファームウェアも単純なシングルタスクのプログラムであった。しかしながら、最近の高機能プリンタ等では、汎用的な機器組み込み用OS(例えば、VxWorks等)を採用し、全ての機能がマルチタスクで実行されるようになってきた。つまり、各機能が並行して動作するため、エンジン部(エンジンコントローラ+エンジン)で印刷処理が行われている間に、エンジンコントローラのCPU20(またはRAM22)はシステムコントローラのCPU10(またはRAM12)から次の印刷用ビットマップデータを順次受信していて、システムコントローラでは、次の印刷画像データの画像処理を行っていると同時に、コンピュータからさらに次の印刷データをホストI/F機能が受信していて、そのデータ受信処理と受信したパケットデータのヘッダー情報を分離する処理も同時に行っているというような状況が普通になってきた。
そこで、従来のプリンタでは、通常、上記例のようなプリンタとしての処理の負荷が一番重いときでも、記録ヘッドの搭載されたキャリッジを停止させることなく印刷処理を行うことが可能なように、各回路ブロックの基本動作クロックは常に最高速度で動作させていることが一般的であった。
そのために、プリンタの消費電力は、プリンタとしての処理の負荷が軽い状態で印刷処理を行っているときでも、各回路ブロックは常に最高速度で動作し続けているため、前記プリンタの消費電力が下げられないという問題があった。
通常、インクジェットプリンタでは、記録ヘッドの搭載されたキャリッジを停止させることなく印刷処理を行えることが要求される。それは、キャリッジが移動している状態で記録ヘッドの吐出口からインクを吐出させることを前提に吐出タイミング、モータ駆動タイミング等が設計されているため、一度キャリッジが停止してしまうと、その状態から、キャリッジが止まらなかった場合の状態に復帰させるのは困難であるためである。そのために、印刷画像に悪い影響が出てしまうことが多い。
そのために、前記、従来実施例のように、記録ヘッドの搭載されたキャリッジを停止させることなく印刷処理を行うことが可能なように、各回路ブロックの基本動作クロックは常に最高速度で動作させていることが一般的であった。
記録ヘッドの搭載されたキャリッジを停止させることなく印刷処理を行うには、キャリッジ駆動モータの制御によるキャリッジの移動や搬送ローラ駆動モータの制御による印刷用紙の移動等に協調して順次記録ヘッド制御回路へ駆動データが転送されることが必要となる。つまり、直前の1走査分の印刷処理、つまり、キャリッジが1往復するまでに、次の1走査の印刷のための駆動データがダブルバッファのもう一方の駆動データバッファに蓄積できれば良いことになる。
本発明は、プリンタの動作時に各回路ブロックの基本動作クロックの周波数を動的に可変可能とし、印刷処理に支障をきたさない(キャリッジを停止させることなく印刷処理を行える)範囲で最低の周波数に可変させ、プリンタの動作時の消費電力を低減させるものである。
以上説明したように、本発明のインクジェットプリンタでは、プリンタ内部の各回路ブロックを前記インクジェットプリンタが印刷処理に支障をきたさない(キャリッジを停止させることなく印刷処理を行える)範囲で最低の周波数の基本動作クロックで動作させることが可能となるため、前記インクジェットプリンタの印刷動作時の消費電力を大幅に低下させることができる。
図1に本実施例のブロック図を示す。図1において、6、7以外は前記背景技術のところで述べた、従来の実施例(図6)と同じである。但し、15、28のクロック制御回路は、出力される基本動作クロックの周波数が動的に可変可能なように変更されている。また、6は駆動データバッファ23(ダブルバッファ)内の1つのバッファAまたはB(24や25)に駆動データが書き込まれ始めてから満杯(Buffer−Full)になるまでにかかる時間を計時するための計時手段、7は前記計時手段が計時した時間と予め登録されている標準時間とを比較し、その比較結果により、前記クロック制御回路を制御し、前記クロック制御回路が各回路ブロックへ出力する基本動作クロックの周波数を調整することが可能な比較手段である。
上記構成において、クロック制御回路15はシステムコントローラ内の全てのクロック同期動作回路の基本動作クロックを供給する。その全ての供給する基本動作クロックの周波数を可変とすることが最も効果が大きいが、説明が複雑になるため本実施例では、CPU10とRAM12の基本動作クロックの周波数のみ可変とすることにする。同様にクロック制御回路28もCPU20とRAM22の基本動作クロックの周波数のみ可変とすることにする。クロック制御回路15や28は図2に示すような基本動作クロック周波数の組合わせで動的に変更でき、それらの組合わせにレベル番号をつけて管理されている。プリンタのパワーオン時には全てが最高の周波数で動作するように、初期化ルーチンでレベル10となるように設定される。
その後、前記クロック制御回路15や28は比較手段7からのレベル変更要求がパラメータ付きで送信されてくる。そして、前記パラメータの値を現在のクロック制御回路のレベル番号の値から減算した値が、新しいレベル番号となるようにクロック制御回路が動作する。例えば、クロック制御回路が現在レベル10で動作しているときに、前記比較手段からレベル変更要求のパラメータ2が送信されてくると、クロック制御回路のレベルが8(10−2=8)に設定される。さらに、比較手段からレベル変更要求のパラメータ1が送信されてくると、クロック制御回路のレベルが7に設定される。さらに、比較手段からレベル変更要求のパラメータ−2が送信されてくると、クロック制御回路のレベルが(7−(−2)=9)9に設定される。このようにして、比較手段から送信されてくるレベル変更要求のパラメータ値によって、各回路ブロックへの基本動作クロックの周波数が変更できるようになる。
前記説明したクロック制御回路15や28は、クロック信号の生成はハードウェア電気回路で実現されるが、出力される基本動作クロックの周波数の変更制御はCPU10や20のI/Oポートの信号で前記レベルが設定されるように制御され、前記レベル(即ち、基本動作クロックの周波数)を変更することができるようになっている。つまり、CPU10または20が実行するファームウェアで制御可能となっている。後述する、計時手段や比較手段も同様にCPU10または20が実行するファームウェアで実現可能となっているため、本実施例では従来実施例から追加された機能の殆どがファームウエアで実現され、実現性が高く、プリンタのコストアップも最小限になっている。
本実施例のプリンタの記録ヘッドからインクが吐出される単位時間あたりの回数(つまり、吐出周波数)は一定である。一方、プリンタの印刷モード(高速モード、標準モード、きれいモード等)によって、印刷用紙へのインク吐出の密度が異なる。そのため、キャリッジの移動速度や印刷のための走査の回数(印刷PASS数)が異なる。逆に言うと、印刷モードが決まると、印刷PASS数や印刷用紙の移動速度等も決まる。つまり、記録ヘッドが搭載されているキャリッジの移動速度も決まる。すると、キャリッジが1往復する時間も計算できる。このキャリッジが1往復する時間とは、前記記録ヘッド制御回路が駆動データ読出し先となる前記駆動データバッファ内の2つのバッファAとB(24、25)を切替える周期でもある。この、各印刷モード時のキャリッジの1往復する時間を標準時間として予め比較手段に登録しておく。比較手段7はハードウェアでも実現できるが、本実施例では、CPU10が実行するファームウェア(ROM11に内臓)で実現する。よって、前記標準時間の登録も、ROM11内に、データテーブルとして図3のような表を登録することで実現する。この表(登録されたデータテーブル)の意味するところは、標準モードの印刷の場合のキャリッジの1往復する時間が450(単位は問わない)とすると、きれいモードの印刷時には(細かい密度の吐出を行うために)キャリッジの移動は30%程度遅くなり、高速モードの印刷では(粗い密度の吐出を行うために)キャリッジの移動は30%程度速くなることを示している。
計時手段6も個別ハードウェアでも実現できるが、本実施例では、CPU10が内蔵するタイマー機能(不図示)とファームウェア(ROM11に内臓)で実現する。キャリッジ駆動は、読出し制御回路27がキャリッジ駆動モータ(パルスモータ)にパルスを送信して制御しているため、キャリッジが1往復した時点を認識できる。そこで、読出し制御回路27はキャリッジ駆動モータを制御しながら、キャリッジが1往復した時点で、駆動データバッファ23に内部の駆動データバッファAとB(24,25)の切替えを指示するための切換え信号が出力される。この信号はそのまま計時手段にも送信される。例えば、CPU10の内臓タイマーを起動するための信号ラインへ接続されている。または、CPU10のインターラプト入力端子へ接続され、そのインタラプト入力信号に対応するインタラプト処理ルーチン内で内臓タイマーを起動させる。よって、計時手段が計時を開始する。この状態で、CPU20から順次駆動データが駆動データバッファAまたはB(24,25)へ送信され、前記駆動データバッファAまたはBが満杯(Full)になったときに、バッファフル(Buffer−Full)信号が出力される。この信号はCPU20へ出力され、CPU20はその信号を受けて、駆動データの送信を一時停止する。このバッファフル信号は計時手段にも出力され、計時を完了させる。本実施例では計時手段をCPU10とファームウェアで実現しているため、前記バッファフル信号はCPU10にも出力される。例えば、CPU10の内臓タイマーを停止するための信号ラインへ接続されている。または、CPU10のインターラプト入力端子へ接続され、そのインタラプト入力信号に対応するインタラプト処理ルーチン内で内臓タイマーを停止させる。以上のようにして、計時手段6は、プリンタが現在の基本動作クロック周波数(現在のクロック制御回路15と28の設定)で動作している場合に駆動データを作成し、駆動データバッファに前記駆動データを送信して、駆動データバッファAまたはBを満杯にするのにかかった時間を計時することができる。
以上のように、計時手段、比較手段、クロック制御手段が構成されている状態で、本実施例のプリンタのパワーマネージメント制御機能は図5のフローチャートのように動作する。前述したように、本実施例では、計時手段、比較手段、クロック制御手段の各機能はCPU10やCPU20のタイマー機能やファームウェア実行により実現される。つまり、CPU10やCPU20のファームウェアで実現されている。このファームウェアの制御動作が図5のように動作することになる。
前述したように、本プリンタのパワーオン時の初期化動作時にクロック制御回路15,28は全ての基本動作クロック出力を最高速度で出力するように設定される。つまり、レベル10(図2)に設定されている。また、印刷モードも、初期化時にデフォルト設定である標準モードに設定されている。この初期化直後の状態で、コンピュータ(図1の5)から、きれいモードで印刷する印刷ジョブが転送されてくると、システムコントローラ1は14のホストI/F機能で受信し、一旦RAM12(内に確保された受信バッファ)へ格納する。その後、CPU10は前記RAM12へ一旦格納された印刷ジョブデータから印刷画像データ(印刷対象データ)と前記印刷画像データを印刷する場合の印刷処理方法の情報とに分離し、前記印刷画像データを前記印刷処理情報で指定される印刷処理を行なうために必要な画像処理を行う。さらに、CPU10は画像処理された後の印刷画像データを印刷用ビットマップデータに変換して、エンジンコントーラのRAM22へ転送する。この時点で、図5に示すパワーマネージメント制御ルーチンが実行される。(図5の1)
印刷の開始時にはまず、駆動データバッファAを選択するように読み出し制御回路が駆動データバッファへ切換え信号を出力する。前述したように、この切替え信号は計時手段6にも送信され、計時手段6が計時を開始する。(図5の2)この後は、CPU20が前記印刷用ビットマップデータを駆動データに変換しながら順次駆動データバッファAへ送信する。そして、駆動データバッファAのバッファが満杯(Buffer Full)になるまで待つ。(図5の3)そして、前述したように駆動データバッファAのバッファが満杯になると、バッファフル信号がCPU20と計時手段に出力され、CPU20はその信号を受けて、駆動データの送信を一時停止すると同時に、計時手段の計時を完了させる。(図5の4)この時の計時手段の計時結果は、現在本実施例のプリンタが初期化直後でクロック制御回路15と28が出力する全ての基本動作クロックが最高周波数で動作していることことから、高速モード印刷の標準時間よりも短い時間で処理できることが予想できる。例えば、前記計時結果を280とする。
次に、前記計時手段が計時した時間と比較手段7に登録されているきれいモードの標準時間(今回の印刷モードはきれいモードであるから)とを比較し、時間差を求める。(図5の5:今回の時間差は600−280=320:つまり、320の時間分の余裕があることを示している。)そして、前記比較手段7は前記比較手段7内に予め登録されている、図4のような時間差−レベル補正値対応表のテーブルを参照し、その時間差の大きさから適正なレベル補正値を決定する。(今回の場合、時間差320なので、レベル補正値は+4となる。)前記、比較手段7はその求められたレベル補正値をパラメータとして付加したレベル変更要求をクロック制御回路15や28へ送信する。(図5の6)最後に、クロック制御回路15や28は、受信したパラメータ値(レベル補正値)を現在設定されているレベル番号値から減算し、その結果を新レベル番号として再設定する。(図5の7:今回の場合、10(現在のレベル番号)−4(レベル補正値)=6)よって、この直後から図2のレベル番号6の条件で基本動作クロックが出力される。つまり、現在の印刷処理を行うのに必要最小限の基本動作クロック周波数でプリンタが動作するため、低消費電力化が効率的に行われる。
以上のように動作した後、(図5のフローチャートも2に最初に戻り、)読出し制御回路27は書込み用駆動データバッファを駆動データバッファA24から駆動データバッファB25へ切替え(切替え信号出力)、駆動データバッファA24から駆動データが記録ヘッド制御回路へ送られ記録ヘッドからインクの吐出が行われ始めると同時に、駆動データバッファB25に次の1走査分の駆動データを転送し、さらに、計時手段の計時も開始される。(図5の2)後は、前述の動作と同様に動作し、そのような動作が今回の印刷が完了するまで行われる。例えば、計時手段7が2回目に計時した時間が590とする。(図5の4:これは、今回の駆動データを作成する処理が、図2のレベル番号6の示す基本動作クロックで動作するため、前回より処理時間が長くなっているっことを示している。)2回目の時間差は10となる。(図5の5)よって、図4の時間差−レベル補正値対応表で時間差に応じたレベル値は0となる。これは、現在の印刷処理を行うのに必要最小限の基本動作クロック周波数でプリンタが動作するうえで、適正な基本動作クロックの周波数の範囲で動作していることを示している。よって、比較手段7からクロック制御回路15や28へ送られるレベル変更要求のパラメータが0(今回のレベル補正値)となり、その結果クロック制御回路に設定されるレベル値も現在の状態が維持され、基本動作クロックの周波数は変化しない。このように、現在の印刷処理を行うのに必要最小限の基本動作クロック周波数でプリンタが動作するうえで、適正な基本動作クロックの周波数で動作している間は、基本動作クロックの周波数もその時点の周波数が維持される。しかしながら、この基本動作クロックの周波数が維持される状態において、他のホストI/Fを経由して他のコンピュータから印刷ジョブが送られてきたので、そのデータを取り敢えずHDD(ハードディスクドライブ装置)へ格納するというような処理のタスクが動作したような場合には、システムコントローラのCPUの負荷が重くなり、その結果、図5の6で求められるレベル補正値がマイナス値(負数)となる。これは、本プリンタがその時の基本動作クロックで動作している状態では、キャリッジを停止させることなく吐出動作を連続実行することが不可能なことを示している。
よって、このような場合には、図5の7で前記負数の補正値が負数のパラメータとしてクロック制御回路へ送信される、現時点のレベル値から減算される(つまり、パラメータ値の絶対値が加算される)ので、レベル番号は大きくなる。つまり、クロック制御手段の出力基本動作クロックの周波数が高くなる方向へ補正されることになる。よって、本プリンタは、再び、キャリッジを停止させることなく吐出動作を連続実行することが可能になり、しかも、常に、現在の印刷処理を行うのに必要最小限の基本動作クロック周波数でプリンタが動作するうえで、適正な基本動作クロックの周波数で動作することが可能となる。
本発明のプリンタのシステム構成ブロック図 本発明実施例の周波数組合わせ−レベル対応表 本発明実施例の印刷モード毎の標準時間 本発明実施例の時間差−レベル補正値対応表 本発明のプリンタのパワーマネージメント制御のフローチャート 従来例のプリンタのシステム構成ブロック図
符号の説明
1 システムコントローラ
2 エンジンコントローラ
3 エンジン
4 オペレーションパネル(操作パネル)
5 コンピュータ
6 計時手段
7 比較手段
10 システムコントローラのCPU
11 システムコントローラのROM
12 システムコントローラのRAM
13 システムコントローラの画像処理回路
14 システムコントローラのホストI/F機能
15 システムコントローラのクロック制御回路
20 エンジンコントローラのCPU
21 エンジンコントローラのROM
22 エンジンコントローラのRAM
23 駆動データバッファ
24 駆動データバッファA
25 駆動データバッファB
26 記録ヘッド制御回路
27 読出し制御回路
28 エンジンコントローラのクロック制御回路
30 記録ヘッド
31 キャリッジ駆動モーター
32 各種センサ
33 搬送ローラ駆動モーター

Claims (3)

  1. インクジェットプリンタにおいて、前記インクジェットプリンタ内部の各回路ブロックを動作させるための基本動作クロックの周波数を動的に可変可能で供給できるクロック制御回路と、記録ヘッドを駆動させる駆動データをバッファリングする駆動データバッファと、前記駆動データバッファに前記駆動データがバッファの全容量分書き込まれるのにかかる時間を計時する計時手段と、前記計時手段の計時結果と予め定められた標準時間とを比較し、その比較結果により前記クロック制御回路の出力する基本動作クロックの周波数を制御できる比較手段とを有し、前記予め定められた標準時間より前記計時手段が計時した時間が短ければ前記クロック制御回路の出力する基本動作クロックの周波数を下げ、反対に、前記予め定められた標準時間より前記計時手段が計時した時間が長ければ前記クロック制御回路の出力する基本動作クロックの周波数を上げるように制御することを特徴とするインクジェットプリンタのパワーマネージメント制御方法。
  2. 前記請求項1のインクジェットプリンタであり、前記予め定められた標準時間として、前記インクジェットプリンタの印刷モードや印刷条件毎に標準時間を設定しておき、前記計時手段が計時した時間と比較する際に前記インクジェットプリンタの印刷モードを確認し、確認した印刷モードに対応する標準時間と比較するようにすることを特徴とするインクジェットプリンタのパワーマネージメント制御方法。
  3. 前記請求項1および2のインクジェットプリンタであり、前記予め定められた標準時間と前記計時手段が計時した時間とを比較した結果の時間差の大きさに応じて、前記クロック制御回路の出力する基本動作クロック周波数の可変する量の大きさを調整できることを特徴とするインクジェットプリンタのパワーマネージメント制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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