JPH0516411A - サーマルプリンタ - Google Patents

サーマルプリンタ

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JPH0516411A
JPH0516411A JP16984291A JP16984291A JPH0516411A JP H0516411 A JPH0516411 A JP H0516411A JP 16984291 A JP16984291 A JP 16984291A JP 16984291 A JP16984291 A JP 16984291A JP H0516411 A JPH0516411 A JP H0516411A
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徹 北野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドット密度の高いデータを印字するときには
印字速度を低下せしめて消費電力を節約することにより
ヘッド印加電圧の低下を抑制して、印字品質の向上を図
る。 【構成】 マイクロプロセッサ5は1ライン分のドット
データをシリアル・パラレル変換回路11に出力して、
ラインサーマルヘッド1の印字ドットに対応する発熱体
2を通電する。このとき、電源回路14からサーマルラ
インヘッド1に印加されるヘッド印加電圧をコンパレー
タ17,18によって予め設定された基準電圧と比較
し、基準電圧を下回った場合にはマイクロプロセッサ5
がフィードモータ12を制御して印字速度を遅くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サーマルプリンタに関
する。
【0002】
【従来の技術】例えばラインサーマルプリンタは、複数
の発熱体を1列に並べたラインサーマルヘッドに電圧を
印加し、この状態で1ライン分の印字データの印字ドッ
トに対応する発熱体を選択的に一定時間通電することに
より印字を行うものである。
【0003】このものにおいて、従来は印字速度が一定
になるように制御されていた。このため印字速度を制御
するモータの消費電力は一定であり、イメージデータ等
のようにドット密度の高い(印字ドット数の多い)デー
タを印字する際には多くの発熱体が通電されて消費電力
が増大するので、ヘッド印加電圧が低下して印字できな
くなる場合があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のこの
種のサーマルプリンタにおいては、印字速度を一定に制
御していたので、ドット密度の高いデータを印字する際
には消費電力が増大してヘッド印加電圧が低下し印字で
きなくなる場合があり、印字品質が悪かった。
【0005】そこで本発明は、ドット密度の高いデータ
を印字するときには印字速度を低下せしめて消費電力を
節約することによりヘッド印加電圧の低下を抑制でき、
印字品質の向上をはかり得るサーマルプリンタを提供し
ようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、サーマルヘッ
ドに電圧を印加して印字を行う印字手段と、サーマルヘ
ッドへの印加電圧と予め設定された基準電圧とを比較す
る比較手段と、この比較手段による比較の結果、ヘッド
印加電圧が基準電圧を下回るときには印字手段における
印字速度を遅くする方向に可変制御する印字速度制御手
段とを備えたものである。
【0007】
【作用】このような構成の本発明であれば、サーマルヘ
ッドへの印加電圧が低下し基準電圧を下回ると、印字手
段における印字速度が遅くなって消費電力が節約され、
ヘッド印加電圧の低下が抑制される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。
【0009】図1はラインサーマルプリンタの要部構成
を示すブロック図である。図中1はラインサーマルヘッ
ドであって、発熱体2とスイッチング素子3との直列回
路を複数個並列接続するとともに、この並列回路にスイ
ッチング素子4を直列接続して構成されている。
【0010】図中5は制御部本体を構成するマイクロプ
ロセッサ、6は図示しない外部機器からの印字データを
受信する通信インタフェース、7は上記マイクロプロセ
ッサ1が各部を制御するためのプログラムデータ等が格
納されたROM(リード・オンリ・メモリ)、8は文字
コードからなる印字データをドットマトリックスに展開
するためのキャラクタジェネレータデータが格納された
CG−ROM、9は印字データに対応するドットマトリ
ックスが展開されるメモリ領域を有するRAM(ランダ
ム・アクセス・メモリ)であって、マイクロプロセッサ
5と通信インタフェース6、ROM7、CG−ROM8
及びRAM9とはバスライン10によって接続されてい
る。
【0011】また、前記マイクロプロセッサ5より転送
される1ライン分のドットマトリックスデータであるシ
リアルデータをパラレルデータに変換して、前記ライン
サーマルヘッド1における各スイッチング素子3のオ
ン、オフを切り換える信号を出力するシリアル・パラレ
ル変換回路11と、記録紙をステップ送りするフィード
モータ12の駆動を制御するモータ駆動回路13が前記
マイクロプロセッサ5に接続されている。
【0012】図中14は前記サーマルラインヘッド1に
最大24Vの電圧を印加するとともに、前記マイクロプ
ロセッサ5、通信インタフェース6,ROM7,CG−
ROM8、RAM9,シリアルパラレル変換回路11,
フィードモータ12,モータ駆動回路13等の各部に所
定電圧の電源供給を行う電源回路、15は上記電源回路
14からの電源供給により+19Vの基準電圧を発生さ
せる第1の基準電圧発生回路、16は同じく電源回路1
4からの電源供給により+13Vの基準電圧を発生させ
る第2の基準電圧発生回路である。
【0013】そして、前記第1の基準電圧発生回路15
から発生される+19V電圧と前記電源回路14のヘッ
ド印加電圧とを第1のコンパレータ17で比較するとと
もに、前記第2の基準電圧発生回路16から発生される
+13V電圧と前記ヘッド印加電圧とを第2のコンパレ
ータ18で比較し、各比較出力X1,X2を前記マイク
ロプロセッサ5が読込むようになっている。
【0014】ここに、ラインサーマルヘッド1、マイク
ロプロセッサ5、シリアル・パラレル変換回路11、フ
ィードモータ12、モータ駆動回路13及び電源回路1
4は印字手段を構成する。
【0015】また、第1,第2の基準電圧発生回路1
5,16及び第1,第2のコンパレータ17,18は前
記ラインサーマルヘッド1への印加電圧を予め設定され
た基準電圧とを比較する比較手段を構成する。
【0016】しかして、前記マイクロプロセッサ5は、
通信インタフェース6を介してイメージデータ,文字コ
ード等の印字データを受信すると、RAM9に印字デー
タに対応するドットマトリックスを展開する。そして、
図2に示す印字処理ルーチンを実行するようにプログラ
ム制御されている。
【0017】すなわち、先ずRAM9に展開されたドッ
トマトリックスから1ライン分のドットデータ読出し、
シリアルデータDとしてシリアル・パラレル変換回路1
1に転送すると同時に、スイッチング素子4をオンさせ
るヘッド通電パルスPを出力する。
【0018】そうすると、シリアル・パラレル変換回路
11によってシリアルデータDがパラレルデータに変換
され、当該変換回路11の出力により印字ドットに対応
する発熱体2のスイッチング素子3がオンして、該当発
熱体2が電源回路14からの最大24Vの印加電圧によ
って通電される。
【0019】また、上記ヘッド印加電圧と第1の基準電
圧発生回路15より発生される+19Vの基準電圧とが
第1のコンパレータ17によって比較され、ヘッド印加
電圧が基準電圧+19V以上のときには当該コンパレー
タ出力X1がハイレベルとなり、基準電圧+19Vを下
回ると当該コンパレータ出力X1はローレベルとなる。
【0020】同様に、上記ヘッド印加電圧と第2の基準
電圧発生回路16より発生される+13Vの基準電圧と
が第2のコンパレータ18によって比較され、ヘッド印
加電圧が基準電圧+13V以上のときには当該コンパレ
ータ出力X2がハイレベルとなり、基準電圧+13Vを
下回ると当該コンパレータ出力X2はローレベルとな
る。
【0021】そこで、前記マイクロプロセッサ5は、各
コンパレータ出力X1,X2を読込み、第1のコンパレ
ータ17の出力X1がハイレベルであればヘッド印加電
圧が+19V以上なので印字速度を「高速」に設定す
る。また、第1のコンパレータ17の出力X1がローレ
ベルで、第2のコンパレータ18の出力X2がローレベ
ルであればヘッド印加電圧が+19V未満、13V以上
なので印字速度を「中速」に設定する。さらに第1,第
2のコンパレータ17,18の各出力X1,X2がいず
れもローレベルであればヘッド印加電圧が+13V未満
なので印字速度を「低速」に設定する。そして、この設
定速度でフィードモータ12の駆動を制御すべくモータ
駆動回路13を制御して、サーマルラインヘッド1によ
る1ラインの印字を実行する。(印字速度制御手段)そ
の後、次ラインのドットデータがあれば上記処理を繰り
返し、最終ラインのドットデータまで印字を終了したな
らば、この制御を終了する。
【0022】このような構成の本実施例においては、1
ラインのドットデータの印字が行われる毎にラインサー
マルヘッド1に対する印加電圧が予め設定されている2
段階の基準電圧+19V及び+13Vと比較され、当該
ヘッド印加電圧が+19V以上の場合には高速で印字が
行われるようにフィードモータ12が制御され、13V
以上19V未満の場合には中速で印字が行われるように
フィードモータ12が制御され、13V未満の場合には
低速で印字が行われるようにフィードモータ12が制御
される。
【0023】ここで、電源回路14の最大ワット数が決
まっているので、ラインサーマルヘッド1を流れる電流
が大きくなるほどヘッド印加電圧は低下する。すなわ
ち、イメージデータ等のように1ラインのドットデータ
の印字ドット密度が高く発熱体2の通電数が多くなるほ
どヘッド印加電圧は低下する。
【0024】一方、フィードモータ12における1ライ
ンフィードに要する加電圧時間T及び電流量Iは固定で
あり、1モータサイクルをSとすると平均電流IAVは次
の(1)式で表される。 AAV=I×(T/S) …(1)
【0025】従って、1モータサイクルSを長くする、
すなわち印字速度を遅くすることによって平均電流AAV
が小さくなり、フィードモータ12での消費電力が節約
される。
【0026】このフィードモータ12での消費電力が節
約されれば、たとえ1ラインのドットデータの印字ドッ
ト密度が高くラインサーマルヘッド1を流れる電流が大
きくなってもヘッド印加電圧が低下する割合は小さくな
る。
【0027】このように本実施例によれば、ヘッド印加
電圧を常時監視し、印字ドット密度の高いデータの印字
により低下した場合には印字速度を遅くすることによっ
てフィードモータ12での消費電力の節約をはかり、ヘ
ッド印加電圧の低下を抑制するようにしたので、ヘッド
印加電圧が良好な印字品質を得られなくなる限界値(例
えば10V)を越えるまで低下するのを未然に防止で
き、印字品質の向上をはかり得る。
【0028】また、印字ドット密度の低いデータの印字
で充分高いヘッド印加電圧が供給されている場合には高
速印字されるので、印字品質が低下することなく効率の
よい印字を行える利点もある。
【0029】なお、前記実施例では基準電圧を2段階と
し、印字速度を「高速」「中速」「低速」の3段階に設
定した例を示したが、これに限定されないのは言うまで
もないことである。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ド
ット密度の高いデータを印字するときには印字速度を低
下せしめて消費電力を節約することによりヘッド印加電
圧の低下を抑制でき、印字品質の向上をはかり得るサー
マルプリンタを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のブロック構成図。
【図2】同実施例におけるマイクロプロセッサの印字処
理ルーチンを示す流れ図。
【符号の説明】
1…ラインサーマルヘッド、5…マイクロプロセッサ、
11…シリアル・パラレル変換回路、メ12…フィード
モータ、14…電源回路、15,16…第1,第2の基
準電圧発生回路、17,18…第1,第2のコンパレー
タ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 サーマルヘッドに電圧を印加して印字を
    行う印字手段と、前記サーマルヘッドへの印加電圧を予
    め設定された基準電圧とを比較する比較手段と、この比
    較手段による比較の結果、ヘッド印加電圧が前記基準電
    圧を下回るときには前記印字手段における印字速度を遅
    くする方向に可変制御する印字速度制御手段とを具備し
    たことを特徴とするサーマルプリンタ。
JP16984291A 1991-07-10 1991-07-10 ラインサーマルプリンタ Expired - Lifetime JP2907590B2 (ja)

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