JP3012747B2 - サーマルプリンタ - Google Patents
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Description
り、詳しくは、例えば、バッテリ駆動によるラインドッ
ト型のサーマルプリンタに関する。
ら、熱を感じると発色する感熱紙に文字や図形に対応す
る印字ヘッドを電気的に加熱することによって印字す
る、いわゆる、サーマルプリンタが数多く提供されてい
る。このサーマルプリンタの中でも、特に、バッテリ駆
動によるサーマルプリンタは、大別して、 低電圧系(5V程度)のシリアルサーマルプリンタ, 高電圧系(12V程度)のラインサーマルプリンタ, の2つのグループに分類されており、一般に、低い電圧
で動作するサーマルプリンタは印字スピードが遅く、ま
た、印字スピードの早いサーマルプリンタは高い電圧を
必要とする。
Vから6.5V程度のバッテリ駆動、もしくは、5V単
一電源での駆動といった低電圧での駆動となるため、高
速に印字することができない。そこで、例えば、5V程
度の低電圧で高速印字が可能なサーマルプリンタが要求
される。
ヘッド(以下、サーマルヘッドという)における発熱抵
抗素子に印加される駆動電圧は、12〜24V程度と比
較的高く、使用される電源も電流容量の大きな商用電源
が主として用いられていた。このようなサーマルプリン
タにおいて、サーマルヘッドの発熱抵抗素子が感熱紙に
供給する熱エネルギーは、
set と飽和電圧Vsat は、Vset >>Vsat の関係にあ
り、発生熱エネルギーεは、印加電圧Vset の二乗及び
通電時間tに比例し、発熱抵抗素子の抵抗値Rに反比例
する。特に、電圧の場合は印加電圧Vset の二乗に比例
するため、電圧が高ければ通電時間tを小さくできると
ともに、抵抗値Rを大きくすることが可能となる。
関連し、通電時間tが小さければ通電周期を小さくでき
るため印字速度を速めることができ、また、抵抗値Rが
大きければ消費電力も小さく抑えることができるため、
高電圧駆動型のサーマルプリンタにおいては特別な方式
を用いることなく比較的低消費電力にて高速に印字する
ことが可能である。
する。図25に一般的なライン型サーマルヘッドの基本
構成を示す。このラインサーマルプリンタのサーマルヘ
ッドは、大別して、ヘッド部101、駆動部102、制
御部103から構成され、ヘッド部101及び駆動部1
02は、1ドットライン当り320ドットの発熱抵抗素
子104を80ドット毎に分割した5つの印字ブロック
B0〜B4から構成されており、駆動部102は各発熱
抵抗素子104を駆動する駆動トランジスタ105から
構成されている。
毎に駆動トランジスタ105に対する駆動制御信号を出
力するためのラッチ回路106、及びシフトレジスタ1
07から構成されている。図26に代表的なサーマルヘ
ッドの駆動波形を示す。以上の構成において、所定の感
熱紙に印字する場合、まず、シフトレジスタ107中の
所定のデータに基づいてラッチ回路106により所定タ
イミングで駆動トランジスタ105が駆動され、印字ブ
ロックB0中の発熱抵抗素子104が、例えば、12V
程度の高電圧で所定の時間通電されて、印字ブロックB
0の位置に対応する感熱紙位置に印字が行われ、続いて
極僅かに紙送りがなされる。
3,B4中の発熱抵抗素子104が順次通電されて、印
字ブロックB1,B2,B3,B4の各位置に対応する
感熱紙位置に印字され、1ドットラインの印字が終了す
る。
うな従来のサーマルプリンタにあっては、12V程度の
高電圧で所定の時間通電するという構成となっていたた
め、例えば、5V程度の低電圧でライン毎に印字を行な
った場合、良好な印字濃度を得ることができず、結果と
して、高速な印字ができないという問題点があった。
低電圧で必要な発熱量を得るためには抵抗値Rを低く
し、電流値を大きくする必要があるが、印加電圧Vset
を小さくするためには発熱抵抗素子の抵抗値Rを小さく
するか、通電時間tを大きくしなければならない。とこ
ろが、通電時間tを大きくすることは、一般に印字周期
を大きくなって印字速度が低速になるため、高速印字を
実現するためには通電時間tをあまり大きくとれない。
くすることが考えられるが、発熱抵抗素子の抵抗値Rを
小さくするにはヘッド材料の関係上、限界があり、ま
た、発熱抵抗素子の抵抗値Rが小さいと、大電流が流れ
ることになるため、バッテリを使用した場合、バッテリ
の内部インピーダンスによる電圧降下や、ヘッド内共通
導体によるヘッド内損失に起因する印字障害の原因とな
るといった新たな問題点が発生する。
の容量がある程度大きな場合、例えば、印字ブロックB
0,B1と印字ブロックB2,B3とをそれぞれ同時に
通電する方法もある得るが、この場合、消費される電流
値が大きなものとなる。よって、バッテリを主電源とす
るサーマルプリンタにおいては消費電流を抑制するため
に印字するデータに対してリダクション処理を施し、同
時に通電する発熱素子数を減らすことにより消費電流を
抑えたり、また、同時に通電する印字ブロック中の印字
率を求め、印字率が所定値を越えた場合、印字ブロック
を分割して同時通電を行うことにより消費電流を抑えた
りしていた。
電する発熱素子数を減らすことにより消費電流を抑える
方法では、電流抑制という唯一的な命題に対しては非常
に有効であるが、消費電流を低減できる代わりに印字品
質が劣化し、特に、バーコード等の高い印字品位の要求
される印字には採用することが困難であった。また、印
字ブロック中の印字率を求め、印字率に基づいて印字ブ
ロックをさらに分割する方法では、印字ブロック中のい
ずれか一つの印字ブロックの印字率だけが高く、他の印
字ブロックの印字率は低い場合でも、印字率の高い印字
ブロックに通電する通電タスクでは一義的に他の印字ブ
ロックも分割されるため、高速化の点で効率的ではな
い。そして、一つの印字ブロックをさらに分割するため
にはシフトレジスタに対するデータ転送回数が多くする
必要があり、転送処理時間による1ドットライン当たり
の通電処理時間が長くなり、このことも高速印字を妨げ
る要因となる。
リであるため、低消費電力であることが前提条件となる
が、実際の運用上、実許容電力も画一的なものはでな
く、ユーザシステムまたは用途毎に可変できることが望
ましい。
能で、消費電力が任意に設定可能なサーマルプリンタを
提供することを目的としている。
リンタは上記目的達成のため、1ドットライン上の複数
の発熱体を所定数毎の印字ブロックに分けて、各印字ブ
ロック単位で駆動される印字ヘッドと、該印字ブロック
毎に該発熱体に通電し、該印字ヘッドを駆動する駆動手
段と、1ドットラインの印字データに基づいて該印字ヘ
ッドにおける同時通電する該発熱体の数を該印字ブロッ
ク単位に計数する計数手段と、該計数手段により計数さ
れた同時通電する該発熱体の分布を判断する分布判断手
段とを備え、前記分布判断手段は、1ドットライン当た
りの通電発熱体の分布に基づいて、各印字ブロックの各
々について通電する発熱抵抗素子の存在有無を判断する
と共に、隣り合った複数の印字ブロック内の通電する発
熱抵抗素子の総和が通電可能な最大発熱抵抗素子数と比
較して、隣り合った複数の印字ブロックの夫々が同時通
電動作が可能か判断し、前記総和が前記最大発熱抵抗素
子数を下回っている隣り合った複数の印字ブロックに対
し同時通電動作を指示し、且つ、通電する発熱抵抗素子
が存在しない印字ブロックに対しては前記感熱紙の搬送
用駆動手段に対して駆動指令を与え、該感熱紙を搬送さ
せるように構成している。
とする印字品位に応じて、同時通電する前記発熱体の
数、及び印字ブロックの数を設定することが好ましい。
おける同時通電する発熱体の数を、単一の印字ブロック
単位、及び隣り合う2つの印字ブロック単位に、また
は、単一の印字ブロック単位、及び隣り合う2つの印字
ブロック単位、及び隣り合う3以上の印字ブロック単位
に計数することが好ましい。
体の分布に基づいて、予め設定された同時通電パターン
に従い駆動手段により複数の印字ブロックが同時に駆動
され、使用する電源の電流容量や必要とする印字品位に
応じて、同時通電する前記発熱体の数、及び印字ブロッ
クの数が設定されるため、印字速度が速められるととも
に、任意の消費電力設定が可能となる。
しない場合は、通電指令の代わりに駆動指令が与えられ
て印字処理がスキップされるため、全体的な印字速度が
高速化される。
もに、消費電力が任意に設定可能なサーマルプリンタが
得られる。
1〜図24は本発明に係るサーマルプリンタの一実施例
を示す図であり、図1は本実施例の全体構成を示すブロ
ック図、図2は本実施例におけるサーマルヘッドの構成
を示すブロック図である。
サーマルプリンタは、図1に示すように、MPU(Micr
o Processing Unit )1、メカニズム駆動回路2、計数
手段である印字率測定回路3、分布判断手段である印字
ブロック通電判定回路4、インターフェイス回路5、A
/D変換モジュール6、RAM7、ROM8、サーマル
ヘッド9、ステッピングモータ10から構成されてい
る。
であり、メカニズム駆動回路2は、サーマルヘッドの印
字ブロック通電や、ステッピングモータ10の駆動を行
うものである。印字率測定回路3は、印字ブロック単位
に同時通電する発熱抵抗素子104の数を計数し、計数
結果をRAM7に格納するものである。
ック選択判定回路4a及び印字ブロック通電制御回路4
bから構成され、印字率測定回路3により計数されてR
AM7に格納された計数値に基づいて高速性及び通電電
流の最適化を行うとともに、同時通電する印字ブロック
を選択するものである。ここで、印字ブロック選択判定
回路4aにより行われる通電パターンの判定方法につい
て図3に基づいて具体的に説明する。図3は印字ブロッ
ク選択判定回路における処理概念を示す図である。
率測定回路3により計数される様態の発熱抵抗素子10
4数の分布を示しており、分布a中のN0〜N4は、各
々の印字ブロックB0〜B4内の通電されるべき発熱抵
抗素子104の数を示している。また、以下の説明で
は、通電パターンの決定条件として複数の印字ブロック
を通電する際の同時通電印字ブロック数は2とし、許容
電流制限として通電可能な最大発熱抵抗素子104数は
64ドット分であるとする。
4内の通電されるべき発熱抵抗素子104の数N0〜N
4の各々について、通電する発熱抵抗素子104がない
場合(Nx=0)と、ある場合(Nx≠0)とに分けら
れる。図3中、bは場合分けを行った後の印字ブロック
B0〜B4内の発熱抵抗素子104数の情報であり、通
電すべき発熱抵抗素子104数がない場合は“0”、あ
る場合は“1”として任意の印字データにより、図3中
のbに示す情報が導きだされたと仮定すると、隣り合っ
た2つの印字ブロック内で通電する発熱抵抗素子104
数の総和が通電可能な最大発熱抵抗素子数(この場合、
64)と比較され、比較結果、最大発熱抵抗素子数を上
回っている場合は“1”、等しいか、あるいは下回って
いる場合は“0”とし、図3中、cに示す情報が導きだ
される。
1との和、及び数N1とN2との和が64ドットよりも
大きい場合には、印字ブロックB0,B1と、印字ブロ
ックB1,B2とは最大発熱抵抗素子数の制限条件より
同時に通電することができず、数N2とN3との和は、
N3=0であることから必然的にN2+N3≦64が成
立し、印字ブロックB2,B3は同時に通電することが
できる。また、N4=0であるため、印字ブロックB4
においては通電動作の必要がない。
は、図3中、dまたはeに示すようなパターンとなる。
なお、図3中、d,eにおいて、各印字ブロックに対す
る●記号は1つの印字ブロックに対する通電動作、■記
号は非通電動作を示し、2つの印字ブロックにまたがっ
て記されている楕円記号は2つの隣り合った印字ブロッ
クに対する同時通電動作を示す。
で等しく、また、■記号はサーマルヘッド単体のみに注
目すれば原理的に0であっても構わず、■記号=0とす
ると、図3中、d,eの通電パターンは時間的に同等と
なる。しかし、通常、サーマルプリンタは印字ブロック
の駆動タイミングで用紙を搬送するステッピングモータ
10も同時に駆動するため、■記号が0であると、ステ
ッピングモータ10は正常に回転することが不可能とな
る。ただし、ステッピングモータ10の最大駆動周期は
サーマルヘッドの発熱抵抗素子104の通電周期よりも
充分に短く、ヘッド通電周期の1/2〜1/4程度でよ
いため、■記号の周期を●記号及び楕円記号の周期T0
の1/2とした場合、図3中、dの通電パターンの方が
図3中、eに示す通電パターンよりも時間的な有利性が
ある。
ュータからのコマンド及びデータ等を入力するものであ
り、A/D変換モジュール6は、駆動電圧及びサーマル
ヘッド9の基板温度を測定するものである。RAM7
は、印字率測定回路3によって計数された同時通電する
発熱抵抗素子104の数の計数値を格納するメモリであ
り、ROM8は、MPU1を制御するプログラムコード
やパラメータ等を予め格納する不揮発性メモリである。
ヘッド部101、駆動部102、制御部103、さら
に、印字率測定回路3、印字ブロック通電判定回路4を
構成する印字ブロック選択判定回路4a及び印字ブロッ
ク通電制御回路4bから構成され、発熱抵抗素子104
を電気的に加熱することで、発熱抵抗素子104に接す
る感熱紙を発色させるものである。
するための駆動源である。次に作用を説明する。印字を
行う場合、従来の駆動法と同様に、まず、転送同期信号
CLKに同期して印字データが印字データ入力用のシフ
トレジスタに転送される。この場合、印字率測定回路3
により印字データが通電する発熱抵抗素子104数に変
換される。
転送されるものが一般的であり、このとき1バイトの印
字データに対応して通電する発熱抵抗素子104数の変
換データが予め設定され、通常、印字データ自体をオフ
セットとして変換データが読み込まれる。このようにし
て印字データが通電する発熱抵抗素子104数に変換さ
れ、印字ブロック単位(この場合、64ビット×5)に
同時通電する発熱抵抗素子104数が計数されて記憶さ
れる。
た後、ラッチ及び通電動作が行われるが、本実施例で
は、印字データの転送完了後に印字率測定回路3により
計数された印字ブロック単位の同時通電する発熱抵抗素
子104数がRAM7を介して印字ブロック通電判定回
路4に読み込まれ、1ドットラインに費やされる駆動時
間が最小で、かつ、設定された許容電流を越えないよう
な印字ブロックの通電パターンが決定され、この通電パ
ターンが印字ブロック通電制御回路4bに制御情報が与
えられることにより、印字ブロック通電制御回路4bで
は信号LAによってシフトレジスタ107からラッチ回
路106にラッチされたデータが出力され、信号STB
0〜STB4に基づいて駆動トランジスタ105が駆動
され、発熱抵抗素子104に通電され、印字が行われ
る。
MPU1がインターフェース回路5を介してホストより
印字指令を受けた場合、1ドットライン単位の印字デー
タがRAM7上に展開され、前回ドットラインのサーマ
ルヘッド9内におけるラッチ動作が完了していれば、印
字率測定回路3に対してRAM7上に展開していた印字
データが順次送信される。
ックに同期された印字データがサーマルヘッド9内のシ
フトレジスタに転送されながら、印字ブロック単位に通
電発熱抵抗素子数が計数されてRAM7上に一時退避さ
れ、1ドットラインすべての印字データの転送及び通電
発熱抵抗素子数の計数が終了した後、印字率判定回路よ
り印字ブロック通電判定回路4に次動作開始トリガTR
0が発行される。
は、印字率測定回路3によってRAM7上に書き込まれ
た計数結果が読み出され、印字ブロック通電パターン最
適化演算が行われて演算結果がRAM7上に書き込ま
れ、メカニズム駆動回路2に対して通電開始トリガTR
1が発行される。メカニズム駆動回路2ではステッピン
グモータ10の駆動が行われるとともに、ラッチ信号線
によりシフトレジスタ内の印字データがラッチされ、R
AM7上に書き込まれている疎意的通電パターンが読み
出され、印字ブロックの通電が行われる。また、同時に
MPU1ではA/D変換モジュール6にて駆動電圧の電
圧測定とサーミスタ接続線によりサーマルヘッド9の基
板温度が測定され、サーマルヘッド9の発熱抵抗素子よ
り感熱用紙に供給される熱エネルギー通電時間として変
換するとともに、メカニズム駆動回路2に通電時間パラ
メータが送信される。メカニズム駆動回路2では受信し
たパラメータに基づいて通電時間の制御が行われる。
ける最適化演算の一例を図4〜図10及び図11〜図2
2に示す。なお、図4〜図10は同時に通電できる印字
ブロックの最大数を2に設定した場合の演算手段、図1
1〜図22は同時に通電できる印字ブロックの最大数を
3に設定した場合の演算手段である。
は、同時通電可能な最大発熱抵抗素子数は64ドットに
限定して説明するが、ホストコンピュータより最大発熱
抵抗素子数を可変するモードをコマンドとして発行する
ことにより、最大通電電流を使用電源容量に応じてユー
ザが自由に設定することができ、また、印字率測定回路
3で計数された通電発熱抵抗素子数から最適通電パター
ンを得る場合、一定のアルゴリズム演算により生成して
もよいが、印字ブロックの加算判定結果を数ビットに正
規化し、正規化されたビットデータをオフセットとして
予めメモリ上に格納されている通電パターンをルックア
ップすることで、高速、かつ、容易に通電パターンを生
成することができるものとする。
最大数を3に設定した場合のルックアップ手段の構成図
であり、図23(a)は正規化したビットデータのビッ
ト構造、図23(b)は通電パターンのバリュー構造を
示す。バリューデータは前述のようにメモリ上に予め格
納されており、バリューデータの格納先頭アドレスに正
規化されたビットデータ×2をオフセットワードとして
加算し、加算後のアドレスより2バイトのバリューデー
タを得ることで通電パターンが生成される。
格納されるが、この場合、通電できる印字ブロックの最
大数は固定となってしまい、変更することができなくな
る。したがって、ユーザによって通電できる印字ブロッ
クの最大数を変更したい場合には、格納場所をRAM7
上に割り当て、バリューデータのルックアップテーブル
はアルゴリズムによって生成することを対処することも
可能である。この場合、RAM7の容量は大きくなる
が、通電印字ブロックの最大数設定に対する自由度は拡
張され、また、通電パターンの生成速度もROM8上に
配置した場合と何ら代わるものではない。
れるバリューデータの占有容量は正規化されるビットデ
ータが12ビットであることから8Kバイトを必要と
し、他の制御プログラムコードやパラメータに対して制
約を与える危惧が生じるため、これを回避する手段とし
て以下の処理が考えられる。すなわち、まず、正規化さ
れるビットデータには各々の加算演算結果の間で矛盾が
発生する場合も含んでいる。例えば、図23(a)にお
いて、2ブロック加算演算結果にてB0+B1,B1+
B2がともに1である場合、3ブロック加算演算結果で
あるB0+B1+B2が0になることはあり得ない。よ
って、ブロック分布パターン、2ブロック加算演算結
果、及び3ブロック加算演算結果の整合性を確認し、不
整合が生じるビットモジュールについてはマスクし、ビ
ットデータのビット数を少なくするとともに、メモリ上
には不整合のバリューデータの格納を行わないことによ
って、実際のバリューデータ占有容量を大幅に削減でき
る。
図26に示すように、通電すべき発熱抵抗素子104の
有無にかかわらず、1つの印字ブロックを同じ通電周期
で順次通電するため、印字ブロック1つに対する通電周
期をT0とすると、1ドットラインの所要時間は、5×
T0となるが、本実施例では、図24に示すように、複
数の印字ブロックを同時に通電し、かつ、非通電動作時
にはステッピングモータ10を高速に駆動するため、1
ドットラインの駆動所要時間は3×T0となり、従来の
約1.3倍程度の高速化を図ることができる。この所要
時間の差は、印字率が低くなればなるほど大きくなるこ
とは明らかであり、10〜20%程度の通常のプリンタ
実運用時における印字率では、印字速度の違いが顕著に
あらわれることになる。この場合、最大通電発熱素子数
は従来と同様に64ドットを越えることがないため、最
大電流も従来程度に抑えることができる。
ンの決定条件としては、同時に通電できる印字ブロック
の最大数を2としたが、3またはそれ以上に拡張するこ
とも可能であり、さらに、同時通電する最大発熱抵抗素
子数もユーザ側の電源に余裕があれば大きくすることが
できるため、この場合、さらなる高速化ができる。な
お、同時に通電できる印字ブロックの最大数が大きけれ
ば大きいほど印字速度は早くなるが、1ドットラインの
用紙送りステップが印字ブロック数に対応したステップ
数である場合、複数の印字ブロックを通電中にステッピ
ングモータ10が駆動されてしまうという不具合が生じ
ることになる。このような場合、同時に通電する印字ブ
ロックの最大数を可変とし、印字速度または印字品位の
両面でユーザの運用形態に合わせて可変することで対処
可能である。
させることなく、高速に印字を行い、かつ、バッテリ駆
動等の低駆動電圧においても安定化電源に使用する高電
圧駆動のサーマルプリンタと遜色のない印字速度を達成
することができる。また、ユーザが使用する電源の能力
に応じて電流を可変できるため、自由度の大きなサーマ
ルプリンタを提供することができる。
回路3及び印字ブロック同時通電判定回路4は独立した
要素として例示しているが、これらは必ずしも独立させ
る必要はなく、2つの回路を統合したものであったり、
また、MPU1で代用するものであっても構わない。ま
た、図4〜図10、及び図11〜図22における演算手
段は、あくまでも一例であり、同様の処理概念であれ
ば、その他の通電パターンが存在しても構わない。
ト×5ブロックの総数320ドットのサーマルヘッド9
を想定して説明しているが、これに限らず、サーマルヘ
ッドが有する発熱抵抗素子の総数、印字ブロックへの分
割数等は、与えられる装置や目的に応じて任意であるこ
とはいうまでもない。
電発熱体の分布に基づいて、予め設定された同時通電パ
ターンに従い複数の印字ブロックを同時に駆動し、使用
する電源の電流容量や必要とする印字品位に応じて、同
時通電する前記発熱体の数、及び印字ブロックの数が設
定できるので、印字速度を速めることができ、かつ、任
意の消費電力の設定ができる。
しない場合、通電指令の代わりに駆動指令を与えること
で印字処理をスキップするため、全体的な印字速度を高
速化できる。
ともに、消費電力が任意に設定可能なサーマルプリンタ
を提供することができる。
ブロック図。
示す図。
設定した場合の演算手段を説明するための図。
設定した場合の演算手段を説明するための図。
設定した場合の演算手段を説明するための図。
設定した場合の演算手段を説明するための図。
設定した場合の演算手段を説明するための図。
設定した場合の演算手段を説明するための図。
に設定した場合の演算手段を説明するための図。
に設定した場合の演算手段を説明するための図。
に設定した場合の演算手段を説明するための図。
に設定した場合の演算手段を説明するための図。
に設定した場合の演算手段を説明するための図。
に設定した場合の演算手段を説明するための図。
に設定した場合の演算手段を説明するための図。
に設定した場合の演算手段を説明するための図。
に設定した場合の演算手段を説明するための図。
に設定した場合の演算手段を説明するための図。
に設定した場合の演算手段を説明するための図。
に設定した場合の演算手段を説明するための図。
に設定した場合の演算手段を説明するための図。
に設定した場合のルックアップ手段の構成図。
波形図。
を示す図。
形図。
Claims (4)
- 【請求項1】1ドットライン上の複数の発熱体を所定数
毎の印字ブロックに分けて、各印字ブロック単位で駆動
される印字ヘッドと、 該印字ブロック毎に該発熱体に通電し、該印字ヘッドを
駆動する駆動手段と、1ドットライン の印字データに基づいて該印字ヘッドに
おける同時通電する該発熱体の数を該印字ブロック単位
に計数する計数手段と、 該計数手段により計数された同時通電する該発熱体の分
布を判断する分布判断手段と、 を備え、前記分布判断手段は、1ドットライン当たりの通電発熱
体の分布に基づいて、各印字ブロックの各々について通
電する発熱抵抗素子の存在有無を判断すると共に、隣り
合った複数の印字ブロック内の通電する発熱抵抗素子の
総和を通電可能な最大発熱抵抗素子数と比較して、隣り
合った複数の印字ブロックの夫々が同時通電動作が可能
か判断し、前記総和が前記最大発熱抵抗素子数を下回っ
ている隣り合った複数の印字ブロックに対し同時通電動
作を指示し、且つ、通電する発熱抵抗素子が存在しない
印字ブロックに対しては前記感熱紙の搬送用駆動手段に
対して駆動指令を与え、該感熱紙を搬送させる ことを特
徴とするサーマルプリンタ。 - 【請求項2】使用する電源の電流容量や必要とする印字
品位に応じて、同時通電する前記発熱体の数、及び印字
ブロックの数を設定することを特徴とする請求項1記載
のサーマルプリンタ。 - 【請求項3】 前記計数手段は、前記印字ヘッドにおける
同時通電する発熱体の数を、単一の印字ブロック単位、
及び隣り合う2つの印字ブロック単位に計数することを
特徴とする請求項1記載のサーマルプリンタ。 - 【請求項4】 前記計数手段は、前記印字ヘッドにおける
同時通電する発熱体の数を、単一の印字ブロック単位、
及び隣り合う2つの印字ブロック単位、及び隣り合う3
以上の印字ブロック単位に計数することを特徴とする請
求項1記載のサーマルプリンタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33475092A JP3012747B2 (ja) | 1992-12-15 | 1992-12-15 | サーマルプリンタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33475092A JP3012747B2 (ja) | 1992-12-15 | 1992-12-15 | サーマルプリンタ |
Publications (2)
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