JPH1044488A - 印字装置 - Google Patents

印字装置

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JPH1044488A
JPH1044488A JP20338396A JP20338396A JPH1044488A JP H1044488 A JPH1044488 A JP H1044488A JP 20338396 A JP20338396 A JP 20338396A JP 20338396 A JP20338396 A JP 20338396A JP H1044488 A JPH1044488 A JP H1044488A
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JP
Japan
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thermal head
heating element
printing
equation
resistance
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Application number
JP20338396A
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English (en)
Inventor
Hirofumi Komiya
宏文 小宮
Shozo Shiraga
昇三 白髪
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 POS、ハンディターミナルなどに使用され
る印字装置に関し、低電圧型のサーマルヘッドとして2
4V駆動サーマルヘッドを流用した場合、駆動素子の電
流容量の制約から印字速度が大幅に遅くなるという課題
を解決し、安価で、かつ高速印字が可能な印字装置を提
供することを目的とする。 【解決手段】 1mm当たり12ドットで形成された発
色素子1と24V駆動サーマルヘッド用の駆動素子2な
どで構成されるサーマルヘッドを用い、主走査方向、副
走査方向に2×2ドットのマトリクスを基本発色単位と
して印字することにより、1個の発熱素子1当たりに必
要な印字エネルギーを小さくできるので、安価で電流容
量が小さい駆動素子2を用いても高速印字が可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、POS(Poin
t Of Sale)、計測器、ハンディターミナルな
どに使用される小型記録端末用の印字装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】現在、ライン型サーマルヘッドを搭載し
た印字装置がもっとも多く用いられている機器の一つに
ファクシミリ装置があるが、このファクシミリ装置用の
サーマルヘッドでは、サーマルヘッド駆動電圧が24
V、発熱素子のドット密度が1mm当たり8ドット、発
熱素子の平均抵抗値が1500Ωの仕様のものが主流で
用いられている。
【0003】一方、ライン型サーマルヘッドを搭載した
小型の印字装置がハンディターミナルなどの携帯機器や
POSおよび計測器等に採用されることが多くなるに伴
って、この種の印字装置を組み込んだ機器の小型化、低
価格化の要求が強まり、印字装置そのものの小型軽量
化、低価格化への要求が増大してきている。
【0004】また、携帯機器の場合は、電源として一般
的にバッテリーが用いられるが、携帯機器以外でも機器
の小型化、低価格化のために電源装置を小さくすること
が多く、これらのことから組み込まれる印字装置の駆動
電圧も、5V〜8Vなどの低電圧化の要請が強くなって
きている。
【0005】ここで、ファクシミリ装置やハンディター
ミナルなどに用いられるライン型サーマルヘッドの構成
について、図5〜図7を用いて簡単に説明する。
【0006】図5はライン型サーマルヘッドの回路構成
を示す回路図、図6はサーマルヘッドの通電動作時の発
熱素子への印加電流と印加エネルギーを説明する回路
図、図7はサーマルヘッドのドライバICの電流対オン
抵抗特性を示す特性図である。
【0007】図5において、101は主走査方向にn個
設けられた発熱素子で、この発熱素子101のドット密
度は1mm当たり8ドットであり、102は発熱素子1
01を駆動する駆動素子(以下、ドライバICとい
う)、103は印字データを一時的に保持しておくラッ
チ、104はクロック信号CLKに同期してシリアルデ
ータ入力DIから入力されるシリアル印字データを1ビ
ットずつシフトして発熱素子101のn個に対して1ビ
ットずつ対応させるシフトレジスタである。
【0008】印字データをシフトレジスタ104に入力
後、所定のタイミングでラッチ信号LATによって印字
データをラッチ103に保持し、所定の時間の間、スト
ローブ信号STB1〜STBmをイネーブル状態にする
ことによりドライバIC102が印字データに応じて通
電状態となり、発熱素子101に電流が流れて発熱し印
字を行うことができる。
【0009】ここで、一例として紙幅2インチサイズの
小型印字装置を想定すると、発熱素子101は432
個、ストローブ信号は3本で形成されるがこれに限るも
のではない。
【0010】このとき、発熱素子101に流れる電流
値、および印加されるエネルギーの計算を図6を用いて
説明する。
【0011】図6において、Rcomはサーマルヘッド駆
動電圧VHの配線パターンの抵抗分(以下、コモン抵抗
という)、Raは発熱素子101の抵抗分、RLeadは発
熱素子101からドライバIC102までの配線パター
ンの抵抗分(以下、リード抵抗という)、Ricはドライ
バIC102がオン状態の抵抗分(以下、ドライバオン
抵抗という)、IonはドライバIC102がオン状態に
発熱素子101に流れる電流である。
【0012】ファクシミリ装置などに用いられるサーマ
ルヘッドの場合、前述のように、サーマルヘッドの駆動
電圧VHが24Vで、発熱素子の平均抵抗値Raが150
0Ωであり、またコモン抵抗、リード抵抗、ドライバオ
ン抵抗は、それぞれRcom=0.25Ω、RLead=14
Ω、Ric=70Ωである。
【0013】以下、ファクシミリ装置などに用いられる
24V駆動電圧型のサーマルヘッドを、便宜上ファック
スヘッドということにする。
【0014】発熱素子101に流れる電流値Ionは、以
下の(数1)で求められる。
【0015】
【数1】
【0016】ここで、Nは同時に通電する発熱素子10
1の数であり、一般的にファックスヘッドの場合は、1
44ドットを同時通電可能にしている。
【0017】発熱素子101の抵抗分に対する、発熱素
子101以外の合成抵抗分の比率は以下の(数2)で求
められ、
【0018】
【数2】
【0019】また、発熱素子101に印加される印加電
力Ponは、以下の(数3)で求められる。
【0020】
【数3】
【0021】また、発熱素子101に印加される印加エ
ネルギーEonは、以下の(数4)で求められる。
【0022】
【数4】
【0023】ここで、Tonは発熱素子101に通電する
通電時間である。実験的に判明していることとして、例
えば50mm/secの印字速度で、所定用紙に所定濃
度を得るための通電時間Tonを(数5)
【0024】
【数5】
【0025】であるとすると、上記(数3)および(数
4)より、以下に示す(数6)となる。
【0026】
【数6】
【0027】発熱素子101のドット密度が1mm当た
り8ドットの1発熱素子101のサイズを0.125m
m(W)×0.22mm(H)とすると、単位面積当た
りの所要印加エネルギーEonsは、上記(数6)より、
以下に示す(数7)となる。
【0028】
【数7】
【0029】一方、ハンディターミナルなどに用いられ
る低電圧型のサーマルヘッドの場合、各抵抗分は下記の
ようになる。
【0030】発熱素子101の平均抵抗値Raが142
Ω、コモン抵抗Rcomが0.05Ω、リード抵抗Rlead
が10Ω、ドライバオン抵抗Ricが15Ωで、サーマル
ヘッドへの通電時間値を短くして印字速度の高速化を図
るため、発熱素子101の平均抵抗値をファックスヘッ
ドの1/10程度に小さくして発熱素子101に流れる
電流を大きくし、かつ発熱素子101以外の抵抗分で消
費される無駄なエネルギーをできるだけ小さくする工夫
が施されている。
【0031】なお比較説明上、低電圧型サーマルヘッド
のドット密度も1mm当たり8ドットとし、1発熱素子
101の面積も前述のファックスヘッドと同一サイズと
し、サーマルヘッドの駆動電圧VHが7.2Vとする
と、発熱素子101に流れる電流Ion、発熱素子101
への印加電力Ponはそれぞれ以下の(数8),(数9)
に示すようになる。
【0032】
【数8】
【0033】
【数9】
【0034】ここで、Nは同時に通電する発熱素子数で
あり、一般的に低電圧型のサーマルヘッドの場合は、6
4ドットを同時通電可能にしている。
【0035】今、50mm/secの印字速度で所定条
件の印字結果を得るために必要なエネルギー値を前記
(数6)より0.329mJ/dotとすると、通電時
間値Tonは以下に示す(数10)となり、1mm当たり
8ドットのドット密度の印字装置で、50mm/sec
の印字速度を実現する場合、副走査方向(用紙送り方
向)のドット密度も主走査方向のドット密度と同じとす
れば、その印字周期は2.5msecであるため、通電
時間値Tonは印字周期内であり、低電圧型のサーマルヘ
ッドでも十分通電可能である。
【0036】
【数10】
【0037】また、低電圧型のサーマルヘッドにおける
発熱素子101の抵抗分に対する、発熱素子101以外
の合成抵抗分の比率は、以下に示す(数11)となり、
上記(数2)と(数11)の数値比較からわかるよう
に、発熱素子101の抵抗分に対する発熱素子101以
外の合成抵抗分の比率がファックスヘッドに比べて低電
圧型のサーマルヘッドの方が大きいので、発熱素子10
1に印加される電力が小さくなり、同じ印加エネルギー
を与えるためには、上記(数5)と(数10)に見られ
る通電時間値の差が生じることになる。
【0038】
【数11】
【0039】ここで、上記(数1)、(数2)、(数
7)、(数10)より、ファックスヘッドの場合、ドラ
イバIC102に流れる電流は、低電圧型のサーマルヘ
ッドの場合に比べ1/3程度の小さいもので、かつサー
マルヘッド内の発熱素子101以外の合成抵抗分は、低
電圧型のサーマルヘッドに比べ約4倍程度あるが、それ
の発熱素子101に対する影響度は低電圧型のサーマル
ヘッドの場合に比べ1/2.5程度の小ささであるた
め、発熱素子101への印加エネルギー効率はファック
スヘッドの方が高い。
【0040】つまり、ファックスヘッドの方が、ドライ
バIC102の電流容量を小さくでき、かつ配線抵抗や
コモン抵抗がある程度大きくなってもエネルギー効率を
犠牲にすることがないので、配線パターンの材料や配線
パターン幅、加工技術、製造プロセスなどをラフに設計
することができ、結果としてファックスヘッドは低電圧
型のサーマルヘッドに比べコスト的に安価なものとな
る。
【0041】小型の印字装置の原価に対し、サーマルヘ
ッドが占める割合は、70〜80%程度になる場合もあ
り、またサーマルヘッドの原価に対しドライバIC10
2がそのほとんどの割合を占めている。
【0042】そこで、最近ではファックスヘッドの発熱
素子101の平均抵抗値を小さくして低電圧型のサーマ
ルヘッドとして流用し、印字装置のコストダウンをはか
る傾向も出始めてきた。
【0043】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように発熱素子101の平均抵抗値を小さくしただけの
サーマルヘッドを用いた印字装置では、発熱素子101
への所定の印加エネルギーを得るためには通電時間を長
く取る必要があることから、印字速度を大幅に遅くしな
ければならないという課題があり、この内容を図7のフ
ァックスヘッドのドライバICの電流対オン抵抗の変化
を示した特性図を用いて説明する。
【0044】図7において、発熱素子101に流れる電
流Ionが15mAまではドライバIC102のオン抵抗
値は約70Ωまでの均一な値だが、電流Ionが20mA
以上からドライバIC102のオン抵抗値は急激に大き
な値に変化していく。
【0045】これは、ファックスヘッドの使用条件に合
わせて最適化して作られたドライバIC102であるた
め大きな電流を流すことが想定されていないためであ
る。
【0046】そこで、ドライバIC102に流す電流値
を15mAまでに抑えるように発熱素子101の平均抵
抗値を考えると、上記(数1)より、以下に示す(数1
2)のようになる。
【0047】
【数12】
【0048】また、この時発熱素子101に印加される
印加電力Ponは、以下に示す(数13)のようになる。
【0049】
【数13】
【0050】上記(数6)より、50mm/secの印
字速度で所定条件の印字結果を得るために必要なエネル
ギー値を0.329mj/dotとすると、通電時間値
Tonは以下に示す(数14)のようになる。
【0051】
【数14】
【0052】副走査方向のドット密度も1mm当たり8
ドットの印字装置で、50mm/secの印字速度を実
現する場合、その印字周期は2.5msecであるた
め、通電時間値Tonは印字周期内で通電不可能となり、
仮に印字周期に対して100%のデューティで通電でき
たとしても、30mm/secが最高印字速度となり、
速度を約60%にまで遅くせざるを得ない。
【0053】さらに、サーマルヘッドの特徴として蓄熱
性があるが、これにより印字速度が速いほど少ない印加
エネルギーで所定の印字濃度を得ることができるので、
速度が遅くなる場合、相対的により大きな発熱素子10
1への印加エネルギーが必要となるので、実際には最高
印字速度25mm/secと半分程度になる。
【0054】上記(数12)、(数13)は、サーマル
ヘッドの駆動電圧を7.2Vとした場合であるが、小型
の印字装置を搭載する機器では5V単一電源の要望も大
きいので、サーマルヘッドの駆動電圧を5Vとした場合
を考えると、サーマルヘッドの平均抵抗値Raや発熱素
子101への印加電力Ponは、以下に示す(数15)、
(数16)のようになる。
【0055】
【数15】
【0056】
【数16】
【0057】今、50mm/secの印字速度で所定条
件の印字結果を得るために必要なエネルギー値を上記
(数6)より0.329mJ/dotとすると、通電時
間値Tonは以下に示す(数17)のようになる。
【0058】
【数17】
【0059】副走査方向のドット密度も1mm当たり8
ドットの印字装置で、50mm/secの印字速度を実
現する場合、その印字周期は2.5msecであるた
め、通電時間値Tonは印字周期内で通電不可能となり、
仮に印字周期に対して100%のデューティで通電でき
たとしても、18mm/secが最高印字速度となり、
サーマルヘッドの蓄熱性の影響を考えると15mm/s
ecと約1/4程度の印字速度に遅くせざるを得ない。
【0060】特にライン型のサーマルヘッドを搭載する
印字装置は、印字速度の高速化が強く求められているの
で、この速度ダウンは容認しがたいものである。
【0061】本発明はこのような従来の課題を解決し、
ファックスヘッド用の安価なドライバICを低電圧型の
サーマルヘッドに搭載し、しかも安価で、かつ印字速度
の高速化を実現できる印字装置を提供することを目的と
するものである。
【0062】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の印字装置は、ドット密度が1mm当たり12
ドット以上に形成された複数の発熱素子と、この複数の
発熱素子がそれぞれ15mA以下の入力で駆動するよう
に設けられた複数の駆動素子からなり、上記発熱素子を
複数個まとめて基本発色単位として駆動して印字するよ
うにしたサーマルヘッドを用いた構成としたものであ
る。
【0063】この本発明によれば、発熱素子に流れる電
流値を小さくした安価な駆動素子を用いたサーマルヘッ
ドにおいて、発熱素子のドット密度を高密度化すること
によって1発熱素子あたりの面積を小さくし、所定濃度
に必要な発熱素子あたりの印字エネルギーが小さくで
き、発熱素子を複数個まとめて基本発色単位として印字
することから、安価で、かつ印字速度の高速化が実現で
きる印字装置が得られる。
【0064】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、ドット密度が1mm当たり12ドット以上に形成さ
れた複数の発熱素子と、この複数の発熱素子がそれぞれ
15mA以下の入力で駆動するように設けられた複数の
駆動素子からなり、上記発熱素子を複数個まとめて基本
発色単位として駆動して印字するようにしたサーマルヘ
ッドを用いてなる構成としたものであり、安価で、かつ
高速印字ができるという作用を有する。
【0065】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、サーマルヘッドをライン型のサーマルヘ
ッドで構成したものであり、より高速印字が可能となる
という作用を有する。
【0066】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2記載の発明において、シリアル印字データをクロック
信号に同期して1ビットずつシフトして発熱素子に対応
させるシフトレジスタと、このシフトレジスタからの出
力信号を一時的に保持するラッチとを有し、上記シフト
レジスタとラッチが隣接する2つの発熱素子に対して1
ビットを割り当てるようにした駆動素子を用いた構成と
したものであり、印字データの生成処理など制御負担の
軽減や、より安価な印字装置を提供できるという作用を
有する。
【0067】以下、本発明の実施の形態について、図1
〜図4を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の第1の実施の形態の
印字装置におけるライン型サーマルヘッドの構成を示す
回路図である。
【0068】図1において、1は主走査方向に1mm当
たり12ドットのドット密度で576個設けられた発熱
素子、2は発熱素子1を駆動する駆動素子(以下、ドラ
イバICという)でファクシミリ装置などに用いられる
24V駆動型サーマルヘッドのドライバICを流用して
いる。3は印字データを一時的に保持しておくラッチ、
4はクロック信号CLKに同期してシリアルデータ入力
DIから入力されるシリアル印字データを1ビットずつ
シフトして発熱素子1の576個に対して1ビットずつ
対応させるシフトレジスタであり、ラッチ3、およびシ
フトレジスタ4は144ビットずつに区切られている。
【0069】このように構成することにより、印字デー
タをシフトレジスタ4に入力後、所定のタイミングでラ
ッチ信号LATによってラッチ3に保持し、所定の時間
の間、ストローブ信号STB1〜STB4をイネーブル
状態にすることによりドライバIC2が印字データに応
じて通電状態となり、発熱素子1に電流が流れて発熱
し、印字を行うことができる。
【0070】なお、ファックスヘッドでは、ドライバI
C2、ラッチ3、シフトレジスタ4を144ビットずつ
に区切り、1つのICとして形成されたものが標準的に
使用されており、この標準的なICを本実施の形態では
4個搭載しており、この144ビットずつの構成は、フ
ァックスヘッドでは一般的な仕様であるがこれに限るも
のではない。
【0071】また、発熱素子1は576個形成されてい
るが、これは紙幅2インチサイズの小型印字装置を一例
として想定しているためで、これに限るものではない。
【0072】また、発熱素子1のドットサイズは例とし
て0.0847mm(W)×0.12mm(H)であ
り、ドライバIC2はファックスヘッドから流用したも
のであり、ドライバIC2の電流対オン抵抗の特性は上
記図7に示すように、発熱素子1に流れる電流Ionが1
5mAまではドライバIC2のオン抵抗値は約70Ωま
での均一な値となる。
【0073】サーマルヘッドの基本構成はファックスヘ
ッドのものを流用しているので、コモン抵抗、リード抵
抗、ドライバオン抵抗は、それぞれRcom=0.25
Ω、Rlead=14Ω、Ric=70Ωである。
【0074】ドライバIC2に流す電流値を15mAま
でに抑えるように発熱素子1の平均抵抗値を考えると、
最近ハンディターミナルなどの携帯機器で一般的に用い
られているリチウムイオン電池2本を電源として本発明
の印字装置を駆動する場合は、リチウムイオン電池1本
あたりの定常状態の電圧は3.6Vであるのでサーマル
ヘッドの駆動電圧を7.2Vとすると、上記(数1)よ
り、以下に示す(数18)のようになる。
【0075】
【数18】
【0076】この時、発熱素子1に印加される印加電力
Ponは、以下に示す(数19)のようになる。
【0077】
【数19】
【0078】また、5V電源をサーマルヘッドの駆動電
源として使用される場合は、以下に示す(数20)のよ
うになる。
【0079】
【数20】
【0080】この時、発熱素子1に印加される印加電力
Ponは、以下に示す(数21)のようになる。
【0081】
【数21】
【0082】上記(数7)より、50mm/secの印
字速度で所定条件の印字結果を得るために必要な単位面
積あたりのエネルギー値を11.96mJ/mm2とす
ると、本実施の形態の発熱素子1は1mm当たり12ド
ットのドット密度としているので発熱素子1の1ドット
当たりに必要なエネルギーは、以下に示す(数22)の
ようになる。
【0083】
【数22】
【0084】サーマルヘッドの駆動電圧が7.2V時の
通電時間値Tonは、上記(数19)、(数22)より、
以下に示す(数23)のようになる。
【0085】
【数23】
【0086】また、サーマルヘッドの駆動電圧が5V時
の通電時間値Tonは、上記(数21)、(数22)よ
り、以下に示す(数24)のようになる。
【0087】
【数24】
【0088】副走査方向のドット密度も1mm当たり1
2ドットの印字装置で、仮に印字周期に対して100%
のデューティで通電できたとすると、サーマルヘッドの
駆動電圧が7.2V時は、上記(数23)より、以下に
示す(数25)のようになる。
【0089】
【数25】
【0090】また、サーマルヘッドの駆動電圧が5V時
は、上記(数24)より、以下に示す(数26)のよう
になる。
【0091】
【数26】
【0092】ここで、本発明の印字処理方法について、
図2、図3を用いて説明する。
【0093】図2(a)は本発明の印字装置の基本発色
動作を説明するものであり、5は1個の発熱素子であ
る。印字装置としては、主走査方向、副走査方向のいず
れも1mm当たり12ドットのドット密度で構成されて
おり、点線で囲った6のように、主走査方向、副走査方
向のいずれも2ドットずつ、合計4ドットをまとめて基
本発色単位として印字する。
【0094】なお、図2(b)は主走査方向、副走査方
向いずれも1mm当たり8ドットのドット密度で構成さ
れた印字装置の基本発色単位を説明するものであり、7
は1個の発熱素子である。本発明の基本発色単位は、4
ドットを1まとまりとして発色させるので、互いの周囲
発色ドットからの熱影響が加わり、1ドットを基本発色
単位とする1mm当たり8ドットのドット密度の場合と
同一の印加エネルギー条件でも1基本発色単位の発熱温
度はより高くなり、さらにエネルギー効率は良化する。
【0095】図3は実際の印字例を示したものであり、
図3(a)は1mm当たり8ドットのドット密度のこの
種の印字装置に一般的に用いられる24ドット半角文字
のフォント例であり、横12ドット、縦24ドットで構
成されている。
【0096】なお、この種の印字装置を制御するマイコ
ンなどでは、データの基本単位を8の倍数で扱うほうが
処理速度などの面で効率的であるため、図3(a)の例
のように、横12ドットのフォントデータに加えて、4
ドットのスペースデータを付加して横16ドットを1文
字のデータサイズとして扱うようにしている。
【0097】この図3(a)のフォントデータを縦、横
とも2倍に拡大し、文字の横方向のデータを8の倍数と
なるようにしたものが図3(b)に示すフォントであ
り、本発明の印字装置に流用することができるものであ
る。
【0098】この例から明らかなように、1文字の横方
向のサイズは従来例と本発明の場合とで同一であるた
め、1行あたりの印字桁数を減らすことなく、従来のフ
ォントデータを使用することも可能である。
【0099】なお、本発明の一実施の形態として発熱素
子1のドット密度を1mm当たり12ドットとしたが、
現在の技術水準では、1mm当たり8ドットと1mm当
たり12ドットの仕様とでコスト的に同等であることか
ら選定したものであり、1mm当たり12ドットのドッ
ト密度に限るものではない。
【0100】また、1mm当たり16ドットのドット密
度の発熱素子1を用いて4ドットを基本発色単位として
印字動作を行う場合は、1mm当たり8ドットの従来の
フォントデータを用い、縦、横拡大処理を行っても文字
サイズは同一なので、従来の文字サイズに重点が置かれ
る場合には有効である。
【0101】また、現在のファックスヘッドのドット密
度は1mm当たり8ドットが主流であり、ファックスヘ
ッドをベースにしたものがこの種の小型の印字装置に流
用される場合が多いので、1mm当たり8ドットの文字
サイズとの互換性を必要とする場合もあるが、一方では
1mm当たり6ドットのドット密度のサーマルヘッドを
搭載した印字装置も多数使用されているので、1mm当
たり6ドットのフォントデータを用いる場合は文字サイ
ズを従来と同一にすることができる。
【0102】以上のように、仮に、印字周期に対して1
00%のデューティで通電できたとした場合、従来例で
は前述の(数14)より、30mm/secが最高印字
速度であるが、本発明によれば56.1mm/secと
なり、8ドット/mmのファックスヘッドの発熱素子の
平均抵抗値を小さくしただけのものと比べ、約1.9倍
の高速印字が可能となる。
【0103】図3を用いて説明したように、1mm当た
り8ドットのドット密度のフォントデータを縦倍、横倍
してそのまま用いる場合でも、1行の文字高さを、従来
例、本実施の形態の場合でそれぞれ3mm、4.1mm
とすると、実効的な印字速度はそれぞれ10行/se
c、13.7行/secとなり、約1.4倍の高速化が
図れる。
【0104】なお、従来のフォントデータにとらわれる
ことなく、本発明の印字装置用に最適化されたフォント
データを用いれば、実効印字速度を犠牲にすることもな
い。
【0105】(実施の形態2)図4は、本発明の第2の
実施の形態の印字装置におけるライン型サーマルヘッド
の構成を示す回路図であり、図4において発熱素子1、
ドライバIC2の構成は、上記図1の構成と同じである
ので、同一構成部分には同一番号を付して詳細な説明は
省略する。
【0106】10は印字データを一時的に保持しておく
ラッチで、隣接する奇数番号と偶数番号の2つの発熱素
子1を接続し、ラッチ10の1ビットに対して発熱素子
2個を対応させる構成になっている。
【0107】11はクロック信号CLKに同期してシリ
アルデータ入力DIから入力されるシリアル印字データ
を1ビットずつシフトしていき、印字データ1ビットに
対し隣接する奇数番号と偶数番号の2つの発熱素子1を
対応させる構成となっているシフトレジスタである。
【0108】このように構成することにより、印字デー
タをシフトレジスタ11に入力後、所定のタイミングで
ラッチ信号LATによってラッチ10に保持し、所定の
時間の間、ストローブ信号STB1〜STB4をイネー
ブル状態にすることによりドライバIC2が印字データ
に応じて通電状態となり、発熱素子1に電流が流れて発
熱し、印字を行うことができる。
【0109】発熱素子1のドット密度は、1mm当たり
12ドットであり、ラッチ10、およびシフトレジスタ
11は144ビットずつに区切られたものが2個搭載さ
れている。
【0110】なお、144ビットずつの構成は、ファッ
クスヘッドでは一般的な仕様であるがこれに限るもので
はない。
【0111】また、発熱素子1は576個形成されてい
るが、これは紙幅2インチサイズの小型印字装置を一例
として想定しているためで、これに限るものではない。
【0112】発熱素子1のドットサイズは0.0847
mm(W)×0.12mm(H)である。
【0113】ドライバIC2はファックスヘッドから流
用したものであり、ドライバIC2の電流対オン抵抗の
特性は上記図7に示すように、発熱素子1に流れる電流
Ionが15mAまではドライバIC2のオン抵抗値は約
70Ωまでの均一な値となる。
【0114】サーマルヘッドの基本構成はファックスヘ
ッドのものを流用しているので、コモン抵抗、リード抵
抗、ドライバオン抵抗は、それぞれRcom=0.25
Ω、Rlead=14Ω、Ric=70Ωである。
【0115】以上のように構成されたサーマルヘッドを
搭載する印字装置の動作において、安価なドライバIC
2を用い、かつコモン抵抗やリード抵抗がある程度大き
くなるが安価な構成とすることができる構造のサーマル
ヘッドを用いながら、発熱素子1のドット密度をコスト
アップにつながらない程度に高密度化することで高速印
字が可能となる手段については、上記第1の実施の形態
で既に述べたことと同一の内容であるので省略する。
【0116】第2の実施の形態の特徴として、隣接する
2個の発熱素子1を1つにまとめているので、第1の実
施の形態で図3(a)、(b)を用いて説明したよう
に、従来のフォントデータをそのまま使用する場合は
縦、横ともに2倍に拡大する処理が必要であったが、縦
方向だけ2倍に拡大するだけでよい。
【0117】横方向の拡大処理は、ビットシフト処理な
ど複雑な処理が必要となるので印字データの生成時間が
長くなったり、印字装置の制御負担が大きくなる場合も
あるが、縦方向の拡大処理は、同一の印字データをライ
ン単位で連続して2回転送したり、ライン単位の印字デ
ータを生成する時、コピー処理などで同時に2ライン分
作成するなどの手段で簡単に行うことができる。
【0118】また、ラッチ10とシフトレジスタ11の
ビット数を第1の実施の形態に比べ半減できるのでさら
に安価な構成とすることができる。
【0119】
【発明の効果】以上のように本発明の印字装置は、ファ
クシミリ装置などに用いられる24V駆動型サーマルヘ
ッドに搭載されるような、電流容量が小さい安価なドラ
イバICを用い、コモン抵抗やリード抵抗がある程度大
きい値でも支障がない配線パターンや加工処理をしたサ
ーマルヘッドにおいて、発熱素子のドット密度をコスト
アップにつながらない程度に高密度化することで1発熱
素子あたりの面積を小さくして所定濃度に必要な発熱素
子あたりの印字エネルギーを小さくしたものをバッテリ
ー駆動用などの低電圧型サーマルヘッドとして用い、か
つ発熱素子を複数個まとめて基本発色単位として印字す
ることから、安価で、かつ高速印字が可能な印字装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における印字装置に
搭載されるライン型サーマルヘッドの回路構成を示す回
路図
【図2】本発明の第1、第2の実施の形態における印字
装置の基本発色動作を説明する概念図
【図3】本発明の第1、第2の実施の形態における印字
装置の従来のフォントを用いた印字動作例を説明する概
念図
【図4】本発明の第2の実施の形態における印字装置に
搭載されるライン型サーマルヘッドの回路構成を示す回
路図
【図5】従来の印字装置に搭載されるライン型サーマル
ヘッドの回路構成を示す回路図
【図6】本発明の第1、第2の実施の形態、および従来
の印字装置に搭載されるサーマルヘッドの通電動作時の
発熱素子への印加電流、印加エネルギーを説明する回路
【図7】本発明の第1、第2の実施の形態、および従来
の印字装置に搭載されるサーマルヘッドのドライバIC
の電流対オン抵抗特性を説明する特性図
【符号の説明】
1 発熱素子 2 ドライバIC 3,10 ラッチ 4,11 シフトレジスタ 5,7 発熱素子 6 基本発色単位とする4ドット分の発熱素子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドット密度が1mm当たり12ドット以
    上に形成された複数の発熱素子と、この複数の発熱素子
    がそれぞれ15mA以下の入力で駆動するように設けら
    れた複数の駆動素子からなり、上記発熱素子を複数個ま
    とめて基本発色単位として駆動して印字するようにした
    サーマルヘッドを用いてなる印字装置。
  2. 【請求項2】 サーマルヘッドをライン型サーマルヘッ
    ドで構成した請求項1記載の印字装置。
  3. 【請求項3】 シリアル印字データをクロック信号に同
    期して1ビットずつシフトして発熱素子に対応させるシ
    フトレジスタと、このシフトレジスタからの出力信号を
    一時的に保持するラッチとを有し、上記シフトレジスタ
    とラッチが隣接する2つの発熱素子に対して1ビットを
    割り当てるようにした駆動素子を用いた請求項1または
    2記載の印字装置。
JP20338396A 1996-08-01 1996-08-01 印字装置 Pending JPH1044488A (ja)

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