JPH1134383A - サーマルヘッド駆動装置およびサーマルヘッド駆動方法 - Google Patents

サーマルヘッド駆動装置およびサーマルヘッド駆動方法

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JPH1134383A
JPH1134383A JP19027197A JP19027197A JPH1134383A JP H1134383 A JPH1134383 A JP H1134383A JP 19027197 A JP19027197 A JP 19027197A JP 19027197 A JP19027197 A JP 19027197A JP H1134383 A JPH1134383 A JP H1134383A
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JP
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line
thermal head
print data
mask
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JP19027197A
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Kanetoshi Mizuno
金寿 水野
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Ricoh Elemex Corp
Ricoh Co Ltd
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Ricoh Elemex Corp
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低コストのサーマルヘッドを使用して、分割駆
動による画質悪化を防止したサーマルヘッド駆動装置お
よびサーマルヘッド駆動方法を提供すること。 【解決手段】 図1に示す熱記録装置1は、1ライン分
の同一の印字データDATAを1ライン周期の間に2回
送出するデータ生成部5と、各回で、1ラインの印字デ
ータの同一の画素が重複して有効とならないように、送
出される1回目の印字データDATAのうち奇数画素を
有効,偶数画素を無効とし、2回目の印字データDAT
Aのうち奇数画素を無効,偶数画素を有効とするための
マスク信号MASKを送出するマスク信号生成部6と、
印字データDATAとマスク信号MASKとの論理積を
マスクデータMDATAとして出力するアンドゲート8
と、入力されるストローブ信号に基づいて、マスクデー
タMDATAに応じた信号を発熱抵抗体91に送出し
て、当該発熱抵抗体91を2分割駆動するドライバIC
と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルヘッド駆
動装置およびサーマルヘッド駆動方法に関し、詳細に
は、熱転写記録方式若しくは感熱記録方式を用いたプリ
ンタ、ファクシミリ、複写機等に使用し得るサーマルヘ
ッド駆動装置およびサーマルヘッド駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】サーマルヘッドは、発熱抵抗体を等間隔
でライン上に形成し、発熱抵抗体により発生するジュー
ル熱を用いて記録を行うものである。サーマルヘッドに
よる記録は、感熱記録方式と熱転写方式に大別される
が、構造が簡単で、保守性・操作性に優れ、騒音がな
く、また、安価で信頼性が高いといった多くの特長をも
っている。そして、記録もモノクロからカラーまででき
るため、用途が拡大してきており、このため、ファクシ
ミリ、券売機、パソコン、ビデオ、電子黒板、OA関連
機器の記録、各種のプリンタなどに広く使用されてい
る。
【0003】サーマルヘッドの駆動方式としては、ダイ
オードマトリックス型とダイレクトドライブ型に大別さ
れる。現在、サーマルヘッドの小型化のために、発熱抵
抗体の駆動用トランジスタとシフトレジスタを備えたI
Cを発熱抵抗体を形成する基盤上に搭載したダイレクト
ドライブ型のサーマルヘッド基盤が広く使用されてい
る。
【0004】上記ダイレクトドライブ型においては、従
来、サーマルヘッドの瞬時電力を抑えるために、1ライ
ン中の発熱抵抗体を複数のブロックに分割して順次駆動
していた。
【0005】図5は、1ライン中の発熱抵抗体を複数の
ブロックに分割して順次駆動を行う一般的なサーマルヘ
ッドの構造を示している。
【0006】図5に示すサーマルヘッドは、ライン状に
配置され1〜nのブロックに分割された発熱抵抗体91
と、シリアルの印字データDATAをパラレルに変換す
るシフトレジスタ92と、シフトレジスタ92から出力
されるパラレルの印字データをラッチ信号LATCHに
基づいてラッチするラッチ回路93と、前記ラッチ回路
93の出力線と各ブロック1〜nの発熱抵抗体91を駆
動するためのストローブ信号STB1〜nの出力線とに
接続され、ラッチ回路93のラッチ信号LATCHとス
トローブ信号STB1〜nとの論理積信号を出力するア
ンドゲート94と、アンドゲート94からの出力により
開閉制御されて発熱抵抗体91に記録電流を流すスイッ
チング回路95と、を備えている。
【0007】図6は、図5のサーマルヘッドを分割駆動
する場合の全体動作を説明するためのタイミングチャー
トである。図7は、図5のサーマルヘッドを2分割駆動
する場合の1ラインの動作を説明するためのタイミング
チャートである(図6の波線部分を拡大した図を示して
いる)。
【0008】1ライン分の印字データは、図6(A)の
如きクロックCLKによりデータ入力のタイミングが制
御され、1ビット毎にシフトレジスタに92送られる。
そして、シフトレジスタ92内に1ライン分の印字デー
タが蓄えられると、ラッチ信号LATCHにより起動さ
れたラッチ回路93にシフトレジスタ92の内容が取り
込まれ一旦記憶される。つぎに、アンドゲート94が、
このラッチ回路93の出力と、図6(D)〜(E)の如
きストローブ信号STB1〜STBnとの論理積信号を
スイッチング回路93に供給してトランジスタを駆動
し、トランジスタのコレクタに接続されたブロック1〜
nの発熱抵抗体91の対応するものが発熱する。
【0009】上記発熱抵抗体91は、通常、例えば、A
4サイズ、8dot/mmのヘッドの場合、1728個
の発熱抵抗体が一列に配列した形状となっており、1エ
レメント当たりの印字に必要な印字電力は、0.2W程
度である。ここで、印字電圧VH を24Vとすると、1
エレメント当たりの電力I1 は、I1 =0.2W/24
Vより、8.3mAとなり、また、全エレメントでの電
力IA は、IA =8.3mA×1728個より、14.
4Aとなってしまうため、電源の大型化やそれに伴う高
コスト化といった問題があった。
【0010】そこで、従来では、上記図5に示すよう
に、発熱抵抗体91を、例えば、n個のブロックに分割
し、それぞれのブロックのストローブ信号STB1〜n
によって、上記図6および図7に示すような駆動タイミ
ングにより分割駆動し、瞬時電流を抑えていた。例え
ば、4分割駆動とした場合には、瞬時電流は14.4/
4=3.6Aに抑えられる。
【0011】しかるに、このような分割駆動では、ブロ
ックの境界の発熱抵抗体とそれ以外の発熱抵抗体との蓄
熱条件が異なるため、ブロックの境界がはっきりと印字
画像に現れてしまい画質が悪化するという問題がある。
【0012】前述の問題を解決する方法として、例え
ば、特開平1−259968公報に記載された熱記録装
置が提案されている。
【0013】図8は、上記公開公報に記載された熱記録
装置のサーマルヘッドの構成を示している。
【0014】図8に示すサーマルヘッドは、発熱抵抗体
21がライン状に配置された発熱抵抗体列22と、アン
ドゲート24と、このアンドゲート24からの出力によ
り開閉制御されるスイッチング回路25と、アンドゲー
ト24に接続されたラッチ回路26と、クロックCKで
制御されて、1ライン分の記憶データをシリアル・パラ
レル変換するシフトレジスタ27と、を備えたものであ
る。
【0015】上記図8の如く構成されたサーマルヘッド
の動作について説明する。
【0016】各階調の1ライン分の記憶データは、クロ
ックCLKによりデータ入力のタイミングが制御され、
1ビット毎にシフトレジスタ27に送られる。そして、
シフトレジスタ27内に1ライン分の記憶データが蓄え
られると、ラッチ信号LATCHにより起動されたラッ
チ回路26にシフトレジスタ27の内容が取り込まれ一
旦記憶される。
【0017】つぎに、このラッチ回路26にラッチされ
た記憶データは、通電制御信号(3a)、(3b)がH
レベルの信号である時間だけ、このハイレベル信号と記
憶データの内容が1であるビットとの論理積がアンドゲ
ート24で演算され、AND条件が満足されると、アン
ドゲート24は、スイッチング回路25の対応するトラ
ンジスタを駆動する。
【0018】このようにして駆動されたトランジスタに
接続された発熱抵抗体の対応するものが発熱する。この
結果、感熱紙の記録の場合には発色され、また、昇華型
熱転写記録の場合には、その表面に塗布された昇華型イ
ンクが昇華して記録紙に転写される。
【0019】すなわち、特開平1−259968公報で
開示された熱記録装置は、従来では、アンドゲートに共
通のストローブ信号を供給していたものを、2本のイネ
ーブル用のストローブ信号供給線にアンドゲートを交互
に接続し、1エレメントおきに交互に異なったストロー
ブ信号を供給して印字させる分割駆動方式を採用してい
る。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平1−259968公報の駆動方式は、専用の特別な
サーマルヘッドを使用しなければならないという問題点
がある。
【0021】サーマルヘッドは、通常、接続線を減らす
ために、データをシフトレジスタへシリアル転送し、ラ
ッチして、ストローブ信号に基づいて印字するが、この
一連の回路をドライブICとしてチップ化し、サーマル
ヘッドのセラミック基板に複数個実装されている。
【0022】従って、特開平1−259968号公報の
駆動方法を用いる場合は、このドライブICおよびその
実装基板が専用に必要となり、高コストのサーマルヘッ
ドを使用しなければならない。サーマルヘッドは、上記
図5に示すような構造のものが安価でスタンダードとな
っており、このタイプのものは、FAXなどで多用され
ている。
【0023】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であり、低コストのサーマルヘッドを使用して、分割駆
動による画質悪化を防止したサーマルヘッド駆動装置お
よびサーマルヘッド駆動方法を提供することを目的とす
る。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
請求項1に係るサーマルヘッド駆動装置は、サーマルヘ
ッドを構成する複数ブロックに分割された発熱抵抗体を
分割駆動するサーマルヘッド駆動装置において、1ライ
ン分の同一の印字データを1ライン周期の間に、分割駆
動数回、順次送出するデータ生成手段と、前記データ生
成手段から送出される各回の1ライン分の印字データに
おいて、各回間で同一の画素が重複して有効とならない
ように、各回毎に1ライン分の印字データ中の画素を有
効・非印字データとした1ライン分の印字データを、マ
スクデータとして順次送出するマスクデータ送出手段
と、入力されるストローブ信号に基づいて、前記マスク
データ送出手段から供給される各回毎のマスクデータに
応じた信号を前記発熱抵抗体に送出して、当該発熱抵抗
体を分割駆動する発熱抵抗体駆動手段と、を備えたもの
である。
【0025】すなわち、上記請求項1に係るサーマルヘ
ッド駆動装置によれば、ストローブ信号を切り替えて分
割駆動する方式ではなく、1ライン周期の間に、1ライ
ン分の印字データを、分割駆動回数分転送し、1ライン
周期の間に、各画素が重複しないように、複数回印字し
て分割駆動することとしたので、サーマルヘッドのスト
ローブ信号供給線と無関係に自由に分割駆動数を設定で
き、低コストのサーマルヘッドを使用した場合において
も、分割駆動による画質悪化を防止することができる。
付言すると、ブロック間に発生する白筋を抑えることが
できるとともに、ブロック間の濃度差がなくなり、濃度
ムラの少ない高品質な画像が記録可能となる。
【0026】また、請求項2に係るサーマルヘッド駆動
装置は、サーマルヘッドを構成する複数ブロックに分割
された発熱抵抗体を分割駆動するサーマルヘッド駆動装
置において、1ライン分の同一の印字データを1ライン
周期の間に、分割駆動数回、順次送出するデータ生成手
段と、前記データ生成手段から送出される各回の1ライ
ン分の印字データが、各回間で同一の画素が重複して有
効とならないように、各回毎の1ライン分の印字データ
中における画素の有効・無効を指定するためのマスク信
号を送出するマスク信号送出手段と、前記データ生成手
段から送出される各回の1ライン分の印字データと前記
マスク信号との論理積をマスクデータとして送出するア
ンドゲートと、入力されるストローブ信号に基づいて、
前記アンドゲートから供給される各回毎のマスクデータ
に応じた信号を前記発熱抵抗体に送出して、当該発熱抵
抗体を分割駆動する発熱抵抗体駆動手段と、を備えたも
のである。
【0027】すなわち、上記請求項2に係るサーマルヘ
ッド駆動装置によれば、ストローブ信号を切り替えて分
割駆動する方式ではなく、1ライン周期の間に、1ライ
ン分の印字データを、分割駆動数回分転送し、1ライン
周期の間に、各画素が重複しないように、複数回印字し
て分割駆動することとしたので、サーマルヘッドのスト
ローブ信号供給線と無関係に自由に分割駆動数を設定で
き、低コストのサーマルヘッドを使用した場合において
も、分割駆動による画質悪化を防止することができる。
付言すると、ブロック間に発生する白筋を抑えることが
できるとともに、ブロック間の濃度差がなくなり、濃度
ムラの少ない高品質な画像が記録可能となる。また、ア
ンドゲートにより、マスク信号と印字データとの論理積
を演算してマスクデータを生成することとしたので、簡
単な回路構成でマスクデータを生成することが可能とな
る。
【0028】また、請求項3に係るサーマルヘッド駆動
装置は、サーマルヘッドを構成する複数ブロックに分割
された発熱抵抗体を分割駆動するサーマルヘッド駆動装
置において、1ライン分の同一の印字データを1ライン
周期の間に、2回、順次送出するデータ生成手段と、前
記データ生成手段から送出される1回目の1ライン分の
印字データのうち奇数画素を有効、偶数画素を非印字デ
ータとし、前記データ生成手段から送出される2回目の
1ライン分の印字データのうち奇数画素を非印字デー
タ、偶数画素を有効とした印字データを、マスクデータ
として順次送出するマスクデータ送出手段と、入力され
るストローブ信号に基づいて、前記マスクデータ送出手
段から供給されるマスクデータに応じた信号を前記発熱
抵抗体に送出して、当該発熱抵抗体を2分割駆動する発
熱抵抗体駆動手段と、を備えたものである。
【0029】すなわち、上記請求項3に係るサーマルヘ
ッド駆動装置によれば、ストローブ信号を切り替えて2
分割駆動する方式ではなく、1ライン周期の間に、1ラ
イン分の印字データを、2回数分転送し、1ライン周期
の間に、各画素が重複しないように、2回印字して分割
駆動することとしたので、サーマルヘッドのストローブ
信号供給線と無関係に自由に分割駆動数を設定でき、低
コストのサーマルヘッドを使用した場合においても、分
割駆動による画質悪化を防止することができる。付言す
ると、ブロック間に発生する白筋を抑えることができる
とともに、ブロック間の濃度差がなくなり、濃度ムラの
少ない高品質な画像が記録可能となる。
【0030】また、請求項4に係るサーマルヘッド駆動
装置は、請求項1〜3のいずれか一つに記載のサーマル
ヘッド駆動装置において、前記サーマルヘッドは、昇華
性インクリボンを溶融して画像形成を行うこととしたの
で、請求項1〜3のいずれか1つに記載のサーマルヘッ
ド駆動装置の効果に加えて、昇華性インクリボンを使用
して画像形成を行うことが可能となる。
【0031】また、請求項5に係るサーマルヘッド駆動
方法は、サーマルヘッドを構成する複数ブロックに分割
された発熱抵抗体を分割駆動するサーマルヘッド駆動方
法において、1ライン分の同一の印字データを1ライン
周期の間に、分割駆動数回、順次送出するステップと、
送出される各回の1ライン分の印字データにおいて、各
回間で同一の画素が重複して有効とならないように、各
回毎に1ライン分の印字データ中の画素を有効・非印字
データとした1ライン分の印字データを、マスクデータ
として順次送出するステップと、入力されるストローブ
信号に基づいて、供給される各回毎のマスクデータに応
じた信号を前記発熱抵抗体に送出して、当該発熱抵抗体
を分割駆動するステップと、を含むものである。
【0032】すなわち、請求項5に係るサーマルヘッド
駆動方法は、ストローブ信号を切り替えて分割駆動する
方式ではなく、1ライン周期の間に、1ライン分の印字
データを、分割駆動回数分転送し、1ライン周期の間
に、各画素が重複しないように、奇数画素と偶数画素を
交互に印字して分割駆動することとしたので、サーマル
ヘッドのストローブ信号供給線と無関係に自由に分割駆
動数を設定でき、低コストのサーマルヘッドを使用した
場合においても、分割駆動による画質悪化を防止するこ
とができる。付言すると、ブロック間に発生する白筋を
抑えることができるとともに、ブロック間の濃度差がな
くなり、濃度ムラの少ない高品質な画像が記録可能とな
る。
【0033】また、請求項6に係るサーマルヘッド駆動
方法は、サーマルヘッドを構成する複数ブロックに分割
された発熱抵抗体を分割駆動するサーマルヘッド駆動方
法において、1ライン分の同一の印字データを1ライン
周期の間に、分割駆動数回、順次送出するステップと、
送出される各回の1ライン分の印字データが、各回間で
同一の画素が重複して有効とならないように、各回毎の
1ライン分の印字データ中における画素の有効・無効を
指定するためのマスク信号を送出するステップと、前記
データ生成手段から送出される各回の1ライン分の印字
データと前記マスク信号との論理積をマスクデータとし
て送出するステップと、入力されるストローブ信号に基
づいて、供給される各回毎のマスクデータに応じた信号
を前記発熱抵抗体に送出して、当該発熱抵抗体を分割駆
動するステップと、を含むものである。
【0034】すなわち、上記請求項6に係るサーマルヘ
ッド駆動方法によれば、ストローブ信号を切り替えて分
割駆動する方式ではなく、1ライン周期の間に、1ライ
ン分の印字データを、分割駆動数回分転送し、1ライン
周期の間に、各画素が重複しないように、複数回印字し
て分割駆動することとしたので、サーマルヘッドのスト
ローブ信号供給線と無関係に自由に分割駆動数を設定で
き、低コストのサーマルヘッドを使用した場合において
も、分割駆動による画質悪化を防止することができる。
付言すると、ブロック間に発生する白筋を抑えることが
できるとともに、ブロック間の濃度差がなくなり、濃度
ムラの少ない高品質な画像が記録可能となる。また、マ
スク信号と印字データとの論理積を演算してマスクデー
タを生成することとしたので、簡単な回路構成でマスク
データを生成することが可能となる。
【0035】また、請求項7に係るサーマルヘッド駆動
方法は、サーマルヘッドを構成する複数ブロックに分割
された発熱抵抗体を2分割駆動するサーマルヘッド駆動
方法において、1ライン分の同一の印字データを1ライ
ン周期の間に、2回、順次送出するステップと、送出さ
れる1回目の1ライン分の印字データのうち奇数画素を
有効、偶数画素を非印字データとし、前記データ生成手
段から送出される2回目の1ライン分の印字データのう
ち奇数画素を非印字データ、偶数画素を有効とした印字
データをマスクデータとして送出するステップと、入力
されるストローブ信号に基づいて、供給されるマスクデ
ータに応じた信号を前記発熱抵抗体に送出して、当該発
熱抵抗体を2分割駆動するステップと、を含むものであ
る。
【0036】すなわち、上記請求項7に係るサーマルヘ
ッド駆動方法によれば、ストローブ信号を切り替えて分
割駆動する方式ではなく、1ライン周期の間に、1ライ
ン分の印字データを、2回分転送し、1ライン周期の間
に、各画素が重複しないように、奇数画素と偶数画素を
交互に印字して分割駆動することとしたので、サーマル
ヘッドのストローブ信号供給線と無関係に自由に分割駆
動数を設定でき、低コストのサーマルヘッドを使用した
場合においても、分割駆動による画質悪化を防止するこ
とができる。付言すると、ブロック間に発生する白筋を
抑えることができるとともに、ブロック間の濃度差がな
くなり、濃度ムラの少ない高品質な画像が記録可能とな
る。
【0037】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、本発
明に係るサーマルヘッド駆動装置およびサーマルヘッド
駆動方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0038】図1は、本発明に係るサーマルヘッド駆動
装置およびサーマルヘッド駆動方法を適用した熱記録装
置の回路構成を示すブロック図である。
【0039】図1において、1は熱記録装置を示してお
り、この熱記録装置1は、装置内の各部の制御を司るC
PU2と、画像メモリ4に格納された印字データをDM
A転送するDMAC3と、印字データを格納する画像メ
モリ4と、印字データをパラレル−シリアル変換して得
られるシリアルの印字データDATAをアンドゲート8
に送出するデータ生成部5と、マスク信号MASKをア
ンドゲート8に送出するマスク信号生成部6と、各種制
御信号(クロックCLK、ラッチ信号LATCH、スト
ローブ信号STB1〜STBn等)を生成して送出する
コントロール信号生成部7と、印字データDATAとマ
スク信号MASKとの論理積をマスクデータMDATA
として出力するアンドゲート8と、記録紙に熱定着を行
うサーマルヘッド9とを備えている。
【0040】上記CPU2は、熱記録装置1の各部の制
御を司る中央処理装置である。具体的には、CPU2
は、例えば、ホストコンピュータから印刷指令とともに
印字データが送出されてくると、画像メモリ4に当該印
字データを格納するとともに、DMAC3に画像メモリ
4に格納された印字データを、データ生成部5へDMA
転送させる。
【0041】DMAC3は、画像メモリ4に格納された
印字データを、1ライン毎に、パラレルで、データ生成
部5にDMA転送する。画像メモリ4は、例えば、DR
AMからなり、ホストコンピュータから送出される印字
データを一時的に格納する。
【0042】データ生成部5は、DMAC3によってD
MA転送される印字データの入出力を行うためのデータ
入力回路、入力されるパラレルの印字データをシリアル
の印字データに変換するパラレル−シリアル変換回路、
およびコントロールロジックからなる。具体的には、デ
ータ生成部5は、入力されるパラレルの印字データを、
シリアルの印字データに変換し、1ライン周期の間に、
1ライン分の同じ印字データDATAを2回、次段のア
ンドゲート8に送出する。
【0043】マスク信号生成部6は、CPU2が分割駆
動数を設定するレジスタおよび分割駆動数に応じたマス
ク信号MASKを作成するロジック回路から成り、例え
ば、2分割駆動の場合には、各回で1ライン分の印字デ
ータの同一の画素が重複して有効とならないように、1
回目の1ライン分の印字データDATAのうち奇数画素
を有効、偶数画素を無効とし、2回目の1ライン分の印
字データDATAのうち偶数画素を有効、奇数画素を無
効とするためのマスク信号MASKを生成してアンドゲ
ート8に送出する。
【0044】コントロール信号生成部7は、上記データ
生成部5およびマスク信号生成部6を制御するための各
種コントロール信号を作成して、データ生成部5および
マスク信号生成部6にそれぞれ送出するとともに、サー
マルヘッド9を駆動するためのクロックCLK、ラッチ
信号LATCH、およびストローブ信号STBを作成し
て、サーマルヘッド9に送出する。このストローブ信号
STBの供給線は、図1に示す如く分岐しており、スト
ローブ信号STBは、サーマルヘッド9の各ブロック1
〜nの発熱抵抗体91に対応して設けられたアンドゲー
ト94に、ストローブ信号STB1〜STBnとして、
それぞれ供給される。
【0045】アンドゲート8は、データ生成部5から供
給される印字データDATAとマスク信号生成部6から
供給されるマスク信号MASKとの論理積信号をマスク
データMDATAとしてサーマルヘッド9に送出する。
例えば、2分割駆動の場合には、アンドゲート8から
は、1回目の1ライン分の印字データDATAのうち奇
数画素を有効、偶数画素を非印字データ”0”とし、2
回目の1ライン分の印字データDATAのうち奇数画素
を非印字データ”0”、偶数画素を有効としたマスクデ
ータMDATAが送出される。
【0046】サーマルヘッド9は、等間隔でライン状に
形成された発熱抵抗体により発生するジュール熱で、例
えば、昇華型リボンを昇華させて記録紙に転写を行うも
のである。また、サーマルヘッド9は、ダイレクトドラ
イブ型となっており、発熱抵抗体の駆動用トランジスタ
(スイッチング回路),シフトレジスタ,ラッチ回路,
およびアンドゲート等を備えたドライブICが発熱抵抗
体を形成する基盤上に搭載されている。
【0047】図2は、上記図1のサーマルヘッド9の回
路構成の一例を示す図である。この回路構成は、上記図
5に示した従来技術のサーマルヘッドの回路構成と同一
構成となっている。
【0048】サーマルヘッド9は、図2に示す如く、ラ
イン状に配置され1〜nのブロックに分割された発熱抵
抗体91と、シリアルの印字データDATAをパラレル
のデータに変換するシフトレジスタ92と、シフトレジ
スタ92から出力されるパラレルのデータをラッチ信号
LATCHに基づいてラッチするラッチ回路93と、前
記ラッチ回路93の出力線と各ブロック1〜nの発熱抵
抗体1を駆動するためのストローブ信号STB1〜nの
供給線とに接続され、ラッチ回路93のラッチ信号とス
トローブ信号STB1〜nとの論理積信号を出力するア
ンドゲート94と、アンドゲート94からの出力により
開閉制御されて発熱抵抗体に記録電流を流すスイッチン
グ回路95と、を備えている。上記した如く、スイッチ
ング回路95,シフトレジスタ92,ラッチ回路93,
およびアンドゲート94は、ドライブICにより構成さ
れる。
【0049】上記構成において、データ生成部5は上記
データ生成手段を、マスク信号生成部6およびアンドゲ
ート8は上記マスクデータ送出手段を、マスク信号生成
部6は上記マスク信号生成手段を、サーマルヘッド9の
ドライブIC(シフトレジスタ92,ラッチ回路93,
およびスイッチング回路94)は発熱抵抗体駆動手段
を、それぞれ実現している。
【0050】つぎに、上記図1の如き構成の熱記録装置
1が、上記図2の如く構成されるサーマルヘッドを2分
割駆動する場合の動作例を、図3および図4のタイミン
グチャートを参照して説明する。
【0051】本動作例では、サーマルヘッドの2分割駆
動を行う場合に、1ライン周期の間に、奇数画素と偶数
画素を交互に印字することにより、サーマルヘッドの電
源の容量を少なくすると共に、隣接画素の蓄熱の影響を
低減している。
【0052】図3は、図2のサーマルヘッド9を2分割
駆動する場合の全体動作を説明するためのタイミングチ
ャートである。図4は、図2のサーマルヘッドを2分割
駆動する場合の1ラインの動作を説明するためのタイミ
ングチャートである(図3の波線部分を拡大した図を示
している)。
【0053】図3および図4において、(A)は、デー
タ生成部5から出力される印字データDATAの波形を
示しており、(B)は、マスク信号生成部6から出力さ
れるマスク信号MASKの波形を示しており、(C)
は、アンドゲート8から出力されるマスクデータMDA
TAの波形を示しており、(D)は、コントロール信号
生成部7から出力されるクロックCLKの波形を示して
おり、(E)は、コントロール信号生成部7から出力さ
れるラッチ信号LATCHの波形を示している。
【0054】図1において、先ず、CPU2は、ホスト
コンピュータから印刷指令とともに印字データが送出さ
れると、この印字データを画像メモリ4に格納すると共
に、DMAC3に、画像メモリ4に格納された印字デー
タをデータ生成部5にDMA転送させる。
【0055】DMAC3は、画像メモリ4に格納された
印字データを、1ライン毎に、パラレルでデータ生成部
5にDMA転送する。データ生成部5は、コントロール
信号生成部7から入力されるコントロール信号に基づい
て、入力されるパラレルの印字データを、シリアルの印
字データに変換し、図3(A)に示す如く、1ライン周
期の間に、1ライン分の同一の印字データDATAを2
回、次段のアンドゲート9に送出する。
【0056】すなわち、1ライン目では、1ライン目の
印字データDATAが2回、2ライン目では、2ライン
目の印字データDATAが2回、・・・、Nライン目で
は、Nライン目の印字データDATAが2回、送出され
ることになる。1ライン分の印字データDATAは、図
4(A)に示す如く、1〜mの画素からなり、1画素
(1ビット)毎に順次送出される。
【0057】マスク信号生成部6は、コントロール信号
生成部7から入力されるコントロール信号に基づいて、
図3(A)に示す如く、データ生成部5から送出される
印字データDATAをマスクするためのマスク信号MA
SKをアンドゲート8に出力する。より具体的には、こ
のマスク信号MASKは、図4(A)に示す如く、1回
目の印字データDATAに対しては、奇数画素を有効、
偶数画素を無効とするために、奇数画素に対応する期間
が「H」レベルとなり、偶数画素に対応する期間が
「L」レベルとなる一方、2回目の印字データDATA
に対しては、奇数画素を無効、偶数画素を有効とするた
めに、奇数画素に対応する期間が「L」レベルとなり、
偶数画素に対応する期間が「H」レベルとなる。
【0058】アンドゲート8は、データ生成回路5から
供給される図3(A)の如き印字データDATAとマス
ク信号生成部6から供給されるマスク信号MSKとの論
理積を、図3(C)に示す如きマスクデータMDATA
としてサーマルヘッド9のシフトレジスタ92(図2参
照)に出力する。
【0059】より詳細には、アンドゲート8からは、図
4(C)に示す如く、1回目の印字データ転送時には、
奇数画素を有効、偶数画素を非印字データ“0”とし、
2回目のデータ転送時は、奇数画素を非印字データ
“0”とし、偶数画素を有効としたマスクデータMDA
TAを、サーマルヘッド9のシフトレジスタ92(図2
参照)に転送する。
【0060】また、コントロール信号生成部7は、サー
マルヘッド9のデータ入力のタイミングを制御するため
の図3(D)の如きクロックCLKを、サーマルヘッド
9のシフトレジスタ92(図2参照)に出力する。ま
た、コントロール信号生成部7は、データ転送終了時
に、サーマルヘッド9のラッチ回路93(図2参照)を
起動するための図3(D)の如きラッチ信号LATCH
を前述のサーマルヘッド9のラッチ回路93に出力す
る。
【0061】さらに、コントロール信号生成部7は、こ
のラッチ回路のデータ出力を有効とするための図3
(F)の如き、ストローブ信号STB(STB1〜ST
Bn)を各ブロック1〜nの発熱抵抗体91に対応して
設けられたアンドゲート94(図2参照)に、夫々出力
する。
【0062】かくして、図2に示す構成のサーマルヘッ
ド9では、先ず、シフトレジスタ92が、供給される図
3(D)および図4(D)の如きクロックCKのタイミ
ングで、供給される1ライン分の図3(C)および図4
(C)の如きマスクデータMDATAを取り込んで、ラ
ッチ回路93に順次出力する。ラッチ回路93は、図3
(E)および図4(E)の如きラッチ信号LATCHに
より起動され、シフトレジスタから供給されるデータを
取り込んで、アンドゲート94に順次出力する。
【0063】アンドゲート94では、ラッチ回路93か
ら供給されるデータと図3(E)の如きストローブ信号
STB(STB1〜STBn)との論理積が演算され、
得られる論理積信号が、スイッチング回路94のトラン
ジスタのベースに出力される。これにより、トランジス
タが動作して、トランジスタのコレクタに接続されたブ
ロック1〜nの発熱抵抗体91の対応するものが発熱
し、1ライン周期の間に、奇数画素と偶数画素とが交互
に印字される。この結果、その表面に塗布された昇華型
インクが昇華し、また、感熱紙の記録の場合には発色さ
れ、記録紙に転写されることになる。
【0064】なお、階調データを印字する場合には、例
えば、特開平1−259968号公報に記載されている
ように、多階調の印字データ(例えば、1画素8ビッ
ト:256階調)をサーマルヘッドが印字可能な2値の
印字データに変換し、階調レベル毎に、1ライン分の2
値データを送出し、発熱抵抗体に階調数回の通電を行え
ば良い。
【0065】以上説明したように、本実施の形態では、
サーマルヘッドを2分割駆動する場合に、データ生成部
5は、1ライン分の同一の印字データDATAを1ライ
ン周期の間に2回送出し、マスク信号生成部6は、1ラ
インの印字データの同一の画素が重複して有効とならな
いように、送出される1回目の印字データDATAのう
ち奇数画素を有効,偶数画素を無効とし、2回目の印字
データDATAのうち奇数画素を無効,偶数画素を有効
とするためのマスク信号MASKを送出し、アンドゲー
ト8では、印字データDATAとマスク信号MASKと
の論理積を演算し、1回目の印字データのうち奇数画素
を有効,偶数画素を非印字データとし、2回目の印字デ
ータDATAのうち奇数画素を非印字データ,偶数画素
を有効としたマスクデータMDATAを送出し、サーマ
ルヘッド9では、入力されるストローブ信号STB1〜
nとマスクデータMDATAとの論理積信号に応じた信
号を、スイッチング回路95を介して発熱抵抗体91に
送出し、1ライン周期の間に、奇数画素と偶数画素とを
交互に印字することとした。
【0066】すなわち、サーマルヘッドの分割駆動を、
ストローブ信号を切り替えて分割駆動する方式ではな
く、1ライン周期の間に、1ライン分の印字データDA
TAを、分割駆動回数分転送し、1ライン周期の間に、
各画素が重複しないように、複数回印字して分割駆動す
ることとしたので、サーマルヘッドのストローブ信号供
給線と無関係に自由に分割駆動数を設定でき、低コスト
のサーマルヘッドを使用して、分割駆動による画質悪化
を防止することができる。付言すると、ブロック間に発
生する白筋を抑えることができるとともに、ブロック間
の濃度差もなくなり、濃度ムラの少ない高品質な画像が
記録可能となる。
【0067】また、上記特開平1−259968公報で
開示された熱記録装置では、2分割駆動する場合に、サ
ーマルヘッドからのストローブ信号供給線が2本必要で
あったが、本実施の形態では、上記図1に示したよう
に、STB1〜STBnの供給線を、コントロール信号
生成部7から供給されるストローブ信号STBの供給線
にまとめて接続すれば良い。
【0068】なお、上記した実施の形態では、2分割駆
動を例示して説明したが、本発明はこれに限られず、例
えば、3分割駆動や4分割駆動する場合についても適用
可能である。
【0069】この場合、3分割駆動する場合には、2分
割駆動する場合と同様の原理で、1ライン周期の間に、
1ライン分の印字データを3回送出し、これら3回転送
された印字データで有効となる画素が重複しないよう
に、例えば、1回目の印字データについては、1,4,
7,10,・・・,3N−2(Nは正数)番目の画素
が、2回目の印字データについては、2,5,8,1
1,・・・,3N−1(Nは正数)番目の画素が、3回
目の印字データについては、3,6,9,12,・・
・,3N(Nは正数)番目の画素がそれぞれ有効となる
マスクデータを送出して、1ライン周期の間にこれら画
素を交互に印字することにすれば良い。
【0070】同様に、4分割駆動する場合には、1ライ
ン周期の間に、1ライン分の印字データを4回送出し、
これら4回転送された印字データで有効となる画素が重
複しないように、例えば、1回目の印字データについて
は、1,5,9,13,・・・,4N−3(Nは正数)
番目の画素が、2回目の印字データについては、2,
6,10,14,・・・,4N−2(Nは正数)番目の
画素が、3回目の印字データについては、3,7,1
1,15,・・・,4N−1(Nは正数)番目の画素
が、4回目の印字データについては、4,8,12,1
5,・・・,4N−3(Nは正数)番目の画素が、それ
ぞれ有効となるマスクデータを送出して、1ライン周期
の間にこれら画素を交互に印刷することにすれば良い。
【0071】また、上記した実施の形態では、本発明に
係るサーマルヘッド駆動装置およびサーマルヘッド駆動
方法を熱記録装置に適用した場合を説明したが、本発明
はこれに限られるものではなく、感熱記録装置等にも適
用可能であることは勿論である。
【0072】また、上記したタイミングチャートは、本
発明に係るサーマルヘッド駆動装置およびサーマルヘッ
ド駆動方法を実現するための一例にすぎず、本発明に係
るサーマルヘッド駆動装置およびサーマルヘッド駆動方
法を実現可能なタイミングであれば如何なるタイミング
としても良い。
【0073】また、本発明は、上記実施の形態のみに限
定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で
適宜変形して実施可能である。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、ストローブ信号を切り替えて分割駆動する
方式ではなく、1ライン周期の間に、1ライン分の印字
データを、分割駆動回数分転送し、1ライン周期の間
に、各画素が重複しないように、複数回印字して分割駆
動するととしたので、サーマルヘッドのストローブ信号
供給線と無関係に自由に分割駆動数を設定でき、低コス
トのサーマルヘッドを使用した場合においても、分割駆
動による画質悪化を防止することができる。付言する
と、ブロック間に発生する白筋を抑えることができると
ともに、ブロック間の濃度差がなくなり、濃度ムラの少
ない高品質な画像が記録可能となる。その結果、低コス
トのサーマルヘッドを使用して、分割駆動による画質悪
化を防止したサーマルヘッド駆動装置を提供することが
可能となる。
【0075】また、請求項2に係る発明によれば、スト
ローブ信号を切り替えて分割駆動する方式ではなく、1
ライン周期の間に、1ライン分の印字データを、分割駆
動数回分転送し、1ライン周期の間に、各画素が重複し
ないように、複数回印字して分割駆動することとしたの
で、サーマルヘッドのストローブ信号供給線と無関係に
自由に分割駆動数を設定でき、低コストのサーマルヘッ
ドを使用した場合においても、分割駆動による画質悪化
を防止することができる。付言すると、ブロック間に発
生する白筋を抑えることができるとともに、ブロック間
の濃度差がなくなり、濃度ムラの少ない高品質な画像が
記録可能となる。また、アンドゲートにより、マスク信
号と印字データとの論理積を演算してマスクデータを生
成することとしたので、簡単な回路構成でマスクデータ
を生成することが可能となる。その結果、低コストのサ
ーマルヘッドを使用して、分割駆動による画質悪化を防
止したサーマルヘッド駆動装置を提供することが可能と
なる。
【0076】また、請求項3に係る発明によれば、スト
ローブ信号を切り替える方式ではなく、1ライン周期の
間に、1ライン分の印字データを、2回数分転送し、1
ライン周期の間に、各画素が重複しないように、奇数画
素と偶数画素を交互に印字して分割駆動することとした
ので、サーマルヘッドのストローブ信号供給線と無関係
に自由に分割駆動数を設定でき、低コストのサーマルヘ
ッドを使用した場合においても、分割駆動による画質悪
化を防止することができる。付言すると、ブロック間に
発生する白筋を抑えることができるとともに、ブロック
間の濃度差がなくなり、濃度ムラの少ない高品質な画像
が記録可能となる。その結果、低コストのサーマルヘッ
ドを使用して、分割駆動による画質悪化を防止したサー
マルヘッド駆動装置を提供することが可能となる。
【0077】また、請求項4に係る発明によれば、請求
項1〜3のいずれか1つに記載のサーマルヘッド駆動装
置において、前記サーマルヘッドは、昇華性インクリボ
ンを溶融して画像形成を行うこととしたので、請求項1
〜3のいずれか1つに記載のサーマルヘッド駆動装置の
効果に加えて、昇華性インクリボンを使用して画像形成
を行うことが可能となる。
【0078】また、請求項5に係る発明によれば、スト
ローブ信号を切り替えて分割駆動する方式ではなく、1
ライン周期の間に、1ライン分の印字データを、分割駆
動回数分転送し、1ライン周期の間に、各画素が重複し
ないように、複数回印字して分割駆動することとしたの
で、サーマルヘッドのストローブ信号供給線と無関係に
自由に分割駆動数を設定でき、低コストのサーマルヘッ
ドを使用した場合においても、分割駆動による画質悪化
を防止することができる。付言すると、ブロック間に発
生する白筋を抑えることができるとともに、ブロック間
の濃度差がなくなり、濃度ムラの少ない高品質な画像が
記録可能となる。その結果、低コストのサーマルヘッド
を使用して、分割駆動による画質悪化を防止したサーマ
ルヘッド駆動装置を提供することが可能となる。
【0079】また、請求項5に係る発明によれば、スト
ローブ信号を切り替えて分割駆動する方式ではなく、1
ライン周期の間に、1ライン分の印字データを、分割駆
動回数分転送し、1ライン周期の間に、各画素が重複し
ないように、複数回印字して分割駆動することとしたの
で、サーマルヘッドのストローブ信号供給線と無関係に
自由に分割駆動数を設定でき、低コストのサーマルヘッ
ドを使用した場合においても、分割駆動による画質悪化
を防止することができる。付言すると、ブロック間に発
生する白筋を抑えることができるとともに、ブロック間
の濃度差がなくなり、濃度ムラの少ない高品質な画像が
記録可能となる。その結果、低コストのサーマルヘッド
を使用して、分割駆動による画質悪化を防止したサーマ
ルヘッド駆動方法を提供することが可能となる。
【0080】また、請求項6に発明によれば、ストロー
ブ信号を切り替えて分割駆動する方式ではなく、1ライ
ン周期の間に、1ライン分の印字データを、分割駆動数
回分転送し、1ライン周期の間に、各画素が重複しない
ように、複数回印字して分割駆動することとしたので、
サーマルヘッドのストローブ信号供給線と無関係に自由
に分割駆動数を設定でき、低コストのサーマルヘッドを
使用した場合においても、分割駆動による画質悪化を防
止することができる。付言すると、ブロック間に発生す
る白筋を抑えることができるとともに、ブロック間の濃
度差がなくなり、濃度ムラの少ない高品質な画像が記録
可能となる。また、アンドゲートにより、マスク信号と
印字データとの論理積を演算してマスクデータを生成す
ることとしたので、簡単な回路構成でマスクデータを生
成することが可能となる。その結果、低コストのサーマ
ルヘッドを使用して、分割駆動による画質悪化を防止し
たサーマルヘッド駆動方法を提供することが可能とな
る。
【0081】また、請求項7に係る発明によれば、スト
ローブ信号を切り替えて分割駆動する方式ではなく、1
ライン周期の間に、1ライン分の印字データを、2回数
分転送し、1ライン周期の間に、各画素が重複しないよ
うに、奇数画素と偶数画素を交互に印字して分割駆動す
ることとしたので、サーマルヘッドのストローブ信号供
給線と無関係に自由に分割駆動数を設定でき、低コスト
のサーマルヘッドを使用した場合においても、分割駆動
による画質悪化を防止することができる。付言すると、
ブロック間に発生する白筋を抑えることができるととも
に、ブロック間の濃度差がなくなり、濃度ムラの少ない
高品質な画像が記録可能となる。その結果、低コストの
サーマルヘッドを使用して、分割駆動による画質悪化を
防止したサーマルヘッド駆動方法を提供することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るサーマルヘッド駆動装置およびサ
ーマルヘッド駆動方法を適用した熱記録装置の回路構成
を示すブロック図である。
【図2】図1に示したサーマルヘッドの具体的回路構成
の一例を示す図である。
【図3】サーマルヘッドを2分割駆動する場合の全体動
作を示すタイミングチャートである。
【図4】サーマルヘッドを2分割駆動する場合の1ライ
ンの動作を示すタイミングチャートである。
【図5】従来技術を示しており、1ライン中の発熱エレ
メントを複数のブロックに分割して順次駆動を行う一般
的なサーマルヘッドの構造を示す図である。
【図6】図5に示したサーマルヘッドを分割駆動する場
合の全体動作を説明するためのタイミングチャートであ
る。
【図7】図5に示したサーマルヘッドを2分割駆動する
場合の1ラインの動作を説明するためのタイミングチャ
ートである。
【図8】従来における熱記録装置のサーマルヘッドの構
成を示す図である。
【符号の簡単な説明】
1 熱記録装置 2 CPU 3 DMAC 4 画像メモリ 5 データ生成部 6 マスク信号生成部 7 コントロール信号生成部 8 アンドゲート 9 サーマルヘッド 91 発熱抵抗体 92 シフトレジスタ 93 ラッチ回路 94 アンドゲート 95 スイッチング回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サーマルヘッドを構成する複数ブロックに
    分割された発熱抵抗体を分割駆動するサーマルヘッド駆
    動装置において、 1ライン分の同一の印字データを1ライン周期の間に、
    分割駆動数回、順次送出するデータ生成手段と、 前記データ生成手段から送出される各回の1ライン分の
    印字データにおいて、各回間で同一の画素が重複して有
    効とならないように、各回毎に1ライン分の印字データ
    中の画素を有効・非印字データとした1ライン分の印字
    データを、マスクデータとして順次送出するマスクデー
    タ送出手段と、 入力されるストローブ信号に基づいて、前記マスクデー
    タ送出手段から供給される各回毎のマスクデータに応じ
    た信号を前記発熱抵抗体に送出して、当該発熱抵抗体を
    分割駆動する発熱抵抗体駆動手段と、 を備えたことを特徴とするサーマルヘッド駆動装置。
  2. 【請求項2】 サーマルヘッドを構成する複数ブロック
    に分割された発熱抵抗体を分割駆動するサーマルヘッド
    駆動装置において、 1ライン分の同一の印字データを1ライン周期の間に、
    分割駆動数回、順次送出するデータ生成手段と、 前記データ生成手段から送出される各回の1ライン分の
    印字データが、各回間で同一の画素が重複して有効とな
    らないように、各回毎の1ライン分の印字データ中にお
    ける画素の有効・無効を指定するためのマスク信号を送
    出するマスク信号送出手段と、 前記データ生成手段から送出される各回の1ライン分の
    印字データと前記マスク信号との論理積をマスクデータ
    として送出するアンドゲートと、 入力されるストローブ信号に基づいて、前記アンドゲー
    トから供給される各回毎のマスクデータに応じた信号を
    前記発熱抵抗体に送出して、当該発熱抵抗体を分割駆動
    する発熱抵抗体駆動手段と、 を備えたことを特徴とするサーマルヘッド駆動装置。
  3. 【請求項3】 サーマルヘッドを構成する複数ブロック
    に分割された発熱抵抗体を分割駆動するサーマルヘッド
    駆動装置において、 1ライン分の同一の印字データを1ライン周期の間に、
    2回、順次送出するデータ生成手段と、 前記データ生成手段から送出される1回目の1ライン分
    の印字データのうち奇数画素を有効、偶数画素を非印字
    データとし、前記データ生成手段から送出される2回目
    の1ライン分の印字データのうち奇数画素を非印字デー
    タ、偶数画素を有効とした印字データを、マスクデータ
    として順次送出するマスクデータ送出手段と、 入力されるストローブ信号に基づいて、前記マスクデー
    タ送出手段から供給されるマスクデータに応じた信号を
    前記発熱抵抗体に送出して、当該発熱抵抗体を2分割駆
    動する発熱抵抗体駆動手段と、 を備えたことを特徴とするサーマルヘッド駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記サーマルヘッドは、昇華性インクリ
    ボンを溶融して画像形成を行うことを特徴とする請求項
    1〜3のいずれか一つに記載のサーマルヘッド駆動装
    置。
  5. 【請求項5】 サーマルヘッドを構成する複数ブロック
    に分割された発熱抵抗体を分割駆動するサーマルヘッド
    駆動方法において、 1ライン分の同一の印字データを1ライン周期の間に、
    分割駆動数回、順次送出するステップと、 送出される各回の1ライン分の印字データにおいて、各
    回間で同一の画素が重複して有効とならないように、各
    回毎に1ライン分の印字データ中の画素を有効・非印字
    データとした1ライン分の印字データを、マスクデータ
    として順次送出するステップと、 入力されるストローブ信号に基づいて、供給される各回
    毎のマスクデータに応じた信号を前記発熱抵抗体に送出
    して、当該発熱抵抗体を分割駆動するステップと、 を含むことを特徴とするサーマルヘッド駆動方法。
  6. 【請求項6】サーマルヘッドを構成する複数ブロックに
    分割された発熱抵抗体を分割駆動するサーマルヘッド駆
    動方法において、 1ライン分の同一の印字データを1ライン周期の間に、
    分割駆動数回、順次送出するステップと、 送出される各回の1ライン分の印字データが、各回間で
    同一の画素が重複して有効とならないように、各回毎の
    1ライン分の印字データ中における画素の有効・無効を
    指定するためのマスク信号を送出するステップと、 送出される各回の1ライン分の印字データと前記マスク
    信号との論理積をマスクデータとして送出するステップ
    と、 入力されるストローブ信号に基づいて、供給される各回
    毎のマスクデータに応じた信号を前記発熱抵抗体に送出
    して、当該発熱抵抗体を分割駆動するステップと、 を含むことを特徴とするサーマルヘッド駆動方法。
  7. 【請求項7】 サーマルヘッドを構成する複数ブロック
    に分割された発熱抵抗体を分割駆動するサーマルヘッド
    駆動方法において、 1ライン分の同一の印字データを1ライン周期の間に、
    2回、順次送出するステップと、 送出される1回目の1ライン分の印字データのうち奇数
    画素を有効、偶数画素を非印字データとし、送出される
    2回目の1ライン分の印字データのうち奇数画素を非印
    字データ、偶数画素を有効とした印字データをマスクデ
    ータとして送出するステップと、 入力されるストローブ信号に基づいて、供給されるマス
    クデータに応じた信号を前記発熱抵抗体に送出して、当
    該発熱抵抗体を2分割駆動するステップと、 を含むことを特徴とするサーマルヘッド駆動方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014019010A (ja) * 2012-07-17 2014-02-03 Casio Comput Co Ltd 印刷装置、印刷方法
JP2016185706A (ja) * 2016-06-06 2016-10-27 カシオ計算機株式会社 印刷装置、演算装置及びプログラム
JP2022028134A (ja) * 2020-08-03 2022-02-16 東芝テック株式会社 駆動装置及び画像形成装置

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