JPH0550251B2 - - Google Patents

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JPH0550251B2
JPH0550251B2 JP60224310A JP22431085A JPH0550251B2 JP H0550251 B2 JPH0550251 B2 JP H0550251B2 JP 60224310 A JP60224310 A JP 60224310A JP 22431085 A JP22431085 A JP 22431085A JP H0550251 B2 JPH0550251 B2 JP H0550251B2
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cream cheese
phosphate
protein
food
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Tomiatsu Kaneko
Kazuaki Yokoyama
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Myoshi Oil and Fat Co Ltd
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Myoshi Oil and Fat Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明はクリームチーズ様食品及びその製造方
法に関する。 〔従来の技術〕 近年、ケーキ等の製造様材料として家庭や菓子
製造業者等においてクリームチーズが広く利用さ
れるようになつている。しかしながらクリームチ
ーズは高級脂肪酸を原料とすることと、製造工程
は煩雑であることから安価に提供され難いもので
ある。このためクリームチーズにかわる安価なク
リームチーズ様食品が種々提案されており、従来
この種のクリームチーズ様食品として、乳酸カゼ
イン、ナトリウムカゼイン、カルシウムカゼイン
等のカゼインと、油脂、乳化剤、カルシウム塩及
び正リン酸塩を溶融混合し均質化した乳化液にグ
ルコノデルタラクトンとレンネツトを添加して醗
酵させてたもの(特公昭60−3809号)、無脂乳固
形分含有水溶液または水分散液と、油脂、乳化剤
との混合液を均質化し、乳酸菌スターター及びレ
ンネツトを添加して乳酸醗酵してなるもの(特開
昭59−78643号)等が知られている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら上記従来のクリームチーズ様食品
はレンネツトによる醗酵工程を行つた後、凝集せ
しめる工程が必要であり、製造工程が煩雑となる
とともに、凝集分離のための装置が必要であり、
製造効率の上で問題があつた。また近年チーズ様
食品とメンタイコ、ウニ等の海産物やフルーツ等
とを混合した食品の開発が進められているが、海
産物を混合した場合には加熱処理が必要であり、
従来のクリームチーズ様食品は加熱により固化し
てクリームチーズ状の性状を維持できないという
欠点があつた。更にこの種クリームチーズ様食品
はナチユラルチーズ、ナチユラルクリームチーズ
等と混合して用いられる場合があるが、従来のク
リームチーズ様食品はナチユラルチーズとは均質
に混合し難いという問題もあつた。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らは上記課題を解決するため鋭意研究
した結果、レンネツトカゼインを50重量%以上含
有する蛋白質と、食用油脂、水、リン酸塩及び/
又はクエン酸塩、有機酸とを特定の割合で含有
し、且つ食用油脂が粒径30μ以下の略球状の粒子
として均一に分散してなるクリームチーズ様食品
が食感に優れたものであり、しかも加熱により固
化することがなくクリームチーズ様の性状を維持
できるとともに、ナチユラルチーズと混合して用
いる場合でも、これらと均質に混合することを見
出した。また、レンネツトカゼインを50重量%以
上含有する蛋白質と、食用油脂、水、リン酸塩及
び/又はクエン酸塩、有機酸とを特定の割合で配
合し、5〜350Kg/cm2の圧力下で均質機により均
質化することにより優れた性状のクリームチーズ
様食品を容易且つ確実に製造し得ることを見出し
完成するに至つた。 即ち本発明の要旨の一つはレンネツトカゼイン
を50重量%以上含有する蛋白質と、該蛋白質1重
量部に対し、1.3〜25重量部の食用油脂と、3.5〜
15重量部の水と、更に上記蛋白質、食用油脂、水
の合計量に対し、0.1〜4.0重量%のリン酸塩及
び/又はクエン酸塩と、0.1〜2.0重量%の有機酸
とを含有し、且つ食用油脂が粒径30μ以下の略球
状の粒子として均一に分散していることを特徴と
するクリームチーズ様食品にある。また本発明の
要旨のいま一は、レンネツトカゼインを50重量%
以上含有する蛋白質と、該蛋白質1重量部に対
し、1.3〜25重量部の食用油脂と、3.5〜15重量部
の水と、更に上記蛋白質、食用油脂、水の合計量
に対して0.1〜4.0重量%のリン酸塩及び/又はク
エン酸塩と、0.1〜2.0重量%の有機酸との混練物
を5〜350Kg/cm2の圧力下で均質機により均質混
合することを特徴とするクリームチーズ様食品の
製造方法にある。 本発明において蛋白質としてはレンネツトカゼ
イン単独あるいはレンネツトカゼイン50重量%以
上、100重量%未満と、残りが酸カゼイン、共沈
カゼイン、水溶性カゼイン、脱脂粉乳、大豆蛋白
質、小麦蛋白質、バターミルクパウダーの群より
選ばれたる少なくとも1種とからなる蛋白質が用
いられる。レンネツトカゼインとしては例えば、
市販の乾燥食用レンネツトカゼインが挙げられ
る。酸カゼインとしては、乳酸カゼイン、塩酸カ
ゼインが挙げられるが、乳酸により処理した乳酸
カゼインが好ましい。共沈カゼインとしてはカル
シウムカゼイネートが挙げられ、水溶性カゼイン
としてはナトリウムカゼイネートが挙げられる。
大豆蛋白質は、市販の粉末状の大豆蛋白質で、蛋
白質含有量50〜90重量%のものが用いられ得る
が、蛋白質含有量の高いものが好ましい。小麦蛋
白質としては、例えば市販の強力小麦粉をそのま
ま用いることができるが、小麦粉より得られる活
性グルテンが好ましい。 本発明において食用油脂としては、牛脂、豚脂
等の動物性油脂;ヤシ油、パーム油、パーム核油
等の固体植物性油脂;大豆油、ナタネ油、綿実
油、サフラワー油、落花生油、米糖油等の液体植
物性油脂;上記動物性油脂、植物性油脂の硬化
油;魚油硬化油;固体動物性油脂、硬化油を分別
して得られる分別固体状油脂、分別液体状油脂等
の分別油;動植物油脂、硬化油の1種又は2種以
上の混合油をエステル交換したエステル交換油等
が挙げられる。これらの食用油脂は1種又は2種
以上混合して用いることができる。 本発明のクリームチーズ様食品における上記蛋
白質、食用油脂及び水の含有量は、蛋白質1重量
部に対し、食用油脂1.3〜25重量部、水3.5〜15重
量部であり、好ましくは、食用油脂2.0〜22重量
部、水4.0〜13重量部である。蛋白質1重量部に
対し、食用油脂が1.3重量部未満の場合、水の量
が少ないと硬くボソボソしたものとなり、水の量
が多いとクリームチーズとしての食感に乏しくな
りいずずれも好ましくない。また蛋白質1重量部
に対し、食用油脂が25重量部を超える場合、ある
いは水の量が上記範囲から外れる場合には食用油
脂と水とが分離し易くなり、安定した製品が得ら
れない。 本発明のクリームチーズ様食品には上記蛋白
質、食用油脂、水の他に、蛋白質、食用油脂水の
合計量に対し、0.1〜4.0重量%、好ましくは0.4〜
3.2重量%のリン酸塩及び/又はクエン酸塩と、
0.1〜2.0重量%、好ましくは0.3〜1.6重量%の有
機酸とを含有することが必要である。リン酸塩と
してはリン酸二ナトリウム、リン酸三ナトリウ
ム、リン酸四ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナト
リウム、トリポリリン酸ナトリウム、ジリン酸モ
ノナトリウム、ジリン酸ジナトリウム、ジリン酸
三ナトリウム、ジリン酸四ナトリウム、ピロリン
酸ナトリウム、リン酸二カリウム、リン酸三カリ
ウム、リン酸四カリウム、リン酸ナトリウムアル
ミニウム等が挙げられ、クエン酸塩としてはクエ
ン酸ナトリウム、クエン酸カリウムが挙げられ、
これらリン酸塩、クエン酸塩は1種又は2種以上
混合して用いられ、リン酸塩とクエン酸塩を混合
して用いることもできる。また有機酸としてはク
エン酸、乳酸、酢酸、アスコルビン酸、酒石酸、
リンゴ酸;穀物酢、米酢、リンゴ酢、ブドウ酢、
レモン酢、すし酢、粉末すし酢、合成酢等の食酢
等が挙げられ、またレモン、リンゴ、パイナツプ
ル、ライム、ユズ、アンズ、夏みかん、グレープ
フルーツ、みかん、ブドウ等より得られる、有機
酸を含有する濃縮果汁を用いてもよく、これらは
1種又は2種以上混合して用いることができる。
リン酸塩及び/又はクエン酸塩の配合量が、蛋白
質、食用油脂、水の合計量に対して0.1重量%未
満であると蛋白質の粒子が残つて食感が悪くな
り、4.0重量%を超えると蛋白質の粒子は残らな
いが風味が悪くなる。また有機酸の配合量が0.1
重量%未満であるとクリームチーズ様の酸味が不
足し、2.0重量%を超えると酸味が強くなりすぎ、
いずれもクリームチーズ様食品として好ましくな
い。 本発明のクリームチーズ様食品は、食感(味
覚、舌ざわり、口当たり等)、風味を調整するた
めに必要に応じて、食塩、ガム質、デンプン類、
香料等を配合することができる。ガム質としては
ローカストビーンガム、グアーガム、カラギーナ
ン、アラビアガム、キサンタンガム等が挙げら
れ、デンプン類としてはコーンスターチ、馬鈴著
デンプン、甘藷デンプン、米デンプン、小麦デン
プン等とリン酸化デンプン、加水分解デンプン等
の化工デンプン等が挙げられる。ガム質、デンプ
ン類の配合量は蛋白質、食用油脂、水の合計量に
対して、各々5重量%以下が好ましい。また本発
明クリームチーズ様食品のチーズ風味をより良好
ならしめるためにナチユラルチーズ、ナチユラル
クリームチーズを添加することもでき、その配合
量は蛋白質、食用油脂、水の合計量に対して50重
量%を超える量でも問題はないが、通常50重量%
以下が好ましい。上記ナチユラルチーズとしては
例えば、エダムチーズ、ゴーダチーズ、チエダー
チーズ、パルメザンチーズ等が挙げられる。 更に本発明において製品の安定性を維持するた
めに食用乳化剤、抗酸化剤等を併用することがで
き、食用乳化剤としてはグリセリン脂肪酸モノエ
ステル、グリセリン脂肪酸ジエステル、レシチ
ン、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリ
グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エ
ステル等が挙げられる。食用乳化剤の添加量は蛋
白質、食用油脂、水の合計量に対して2重量%以
下が好ましい。 本発明のクリームチーズ様食品は、蛋白質、食
用油脂、水、リン酸塩及び/又はクエン酸塩と有
機酸との配合量が上記範囲に含まれているととも
に、食用油脂が、粒径30μ以下、特に好ましくは
20μ以下の略球状の粒子として均一に分散してい
る必要があり、たとえ蛋白質、食用油脂、水等の
組成が本発明の範囲に含まれていても、食用油脂
の粒径が30μを超える場合や、食用油脂が非球状
に凝集した状態となつている場合には軟らかい固
形状となつたり、スプレツト状となつたりし、ク
リームチーズ様の均質な状態とはならない。 次に本発明クリームチーズ様食品の製造方法に
ついて説明する。 本発明方法はレンネツトカゼインを50重量%以
上含有する蛋白質と、該蛋白質1重量部に対し、
食用油脂1.3〜25重量部、水3.5〜15重量部と、蛋
白質、食用油脂、水の合計量に対し、リン酸塩及
び/又はクエン酸塩0.1〜4.0重量%、有機酸0.1〜
2.0重量%を含む混練物を均質機により5〜350
Kg/m2、特に好ましくは100〜250Kg/m2の圧力下
で均質化するとにより第1図に示すように、食用
油脂を粒径30μ以下の略球状の粒子として均一に
分散せしめてなるクリームチーズ様食品が得られ
るが、均質機を通さない場合には第2図に示すよ
うに、食用油脂が非球状の凝集した状態となり、
均質なクリームチーズ様食品とはならない。均質
機としては例えば高圧型ホモジナイザー、遠心型
ホモジナイザー等が挙げられる。 上記したように本発明方法では蛋白質、食用油
脂、水、リン酸塩及び/又はクエン酸塩、有機酸
とを特定の割合で混練物を均質機により均質化す
ることが必要であるが、均質機により均質化せし
める混練物の調整方法としては、所要量の水の
全量又は蛋白質量の当量以上の水にリン酸塩及
び/又はクエン酸塩と必要により食塩を添加して
溶解した後、蛋白質を添加して混練し、次いで有
機酸(及び残りの水)を添加して混練した後、食
用油脂を添加して混練する方法、所要量の水の
全量または蛋白質量の当量以上の水にリン酸塩及
び/又はクエン酸塩と必要により食塩を添加して
溶解した後、蛋白質を添加して混練し、次いで食
用油脂を添加して混練した後、有機酸(及び残り
の水)を添加して混練する方法、所要量の水の
全量又は蛋白質の当量以上の水にリン酸塩及び/
又はクエン酸塩と必要により食塩を添加して溶解
した後、食用油脂、有機酸(及び残りの水)を同
時に添加して混練する方法が挙げられる。の方
法により調整した混練物を均質機により均質化し
て得られるクリームチーズ様食品は粘性の低い、
流動性を有するものとなり、の方法により調整
した混練物を均質機により均質化して得られるク
リームチーズ様食品は粘性の高いペースト状態と
なり、またの方法により調整した混練物を均質
機により均質化して得られるクリームチーズ様食
品は粘性の高いペースト状となる。尚、必要に応
じてガム質、デンプン質、香料、食用乳化剤、抗
酸化剤等を添加する場合、ガム質、デンプン類は
蛋白質を水に添加する際に添加し、食用乳化剤は
通常食用油脂に溶解して添加し、香料、抗酸化剤
は最後に添加することが好ましい。またナチユラ
ルチーズ、ナチユラルクリームチーズを添加する
場合、これらの添加は均質機を通す前であれば良
いが、前記の方法で混練物を調整する際に、食
用油脂を添加する前に添加しすることが好まし
い。また均質機により均質化して製品とした後、
ナチユラルチーズ、ナチユラルクリームチーズを
添加して使用する必要がある場合には、これらを
添加した後、再度均質機を通すことにより均質な
製品が得られる。 〔実施例〕 以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明
する。 実施例 1〜2 第1表に示す量(第1表において配合量は全て
gで示す。)の1/2量の水に、同表に示すリン酸塩
又はクエン酸塩と食塩とを添加し、60℃にて加熱
撹拌して溶解した。次に同表に示す蛋白質、ガム
質、デンプン類を添加して95℃にて加熱撹拌し
た。次いで残りの水及び同表に示す有機酸を添加
して80℃で加熱撹拌し、更に食用油脂を添加して
70℃で加熱撹拌した後、チーズフレーバー19c.c.、
β−カロチン(着色料)2c.c.を添加して混練し
た。これら混練物を第1表に示す圧力でホモジナ
イザーにかけクリームチーズ様食品を得た。得ら
れたクリームチーズ様食品を顕微鏡により観察し
た結果、いずれも食用油脂が30μ以下の略球状の
粒子として均一に分散していた。実施例1のクリ
ームチーズ様食品の顕微鏡写真を第1図に示す。
またこれらのクリームチーズ様食品の性状を第2
表に示す。 実施例 3〜4 第1表に示す量の1/2量の水に同表に示す食塩
及びリン酸塩を添加して90℃に加熱撹拌して溶解
した。次いで同表に示す蛋白質及びガム質、デン
プン類を添加して90℃で加熱撹拌し、更に食用油
脂を添加して80℃にて混練した後、残りの水及び
有機酸を添加して70℃で加熱撹拌した。次いでチ
ーズフレーバー4c.c.、β−カロチン2c.c.を添加し
て混練した。この混練物を第1表に示す圧力でホ
モジナイザーにかけクリームチーズ様食品を得
た。得られたクリームチーズ様食品を顕微鏡によ
り観察した結果、いずれも食用油脂が30μ以下の
略球状の粒子として均一に分散していた。これら
のクリームチーズ様食品の性状を第2表に示す。 実施例 5〜6 第1表に示す量の1/2量の水に食塩とリン酸塩
又はリン酸塩及びクエン酸塩を添加して90℃に加
熱撹拌して溶解した後、同表に示す蛋白質、ガム
質、デンプン類を添加して90℃にて加熱撹拌し
た。次いで残りの水と同表に示す有機酸及び食用
油脂を同時に添加して80℃にて加熱撹拌した後、
チーズフレーバー5c.c.、抗酸化剤0.2gを添加し
て70℃で混練した。この混練物を第1表に示す圧
力でホモジナイザーにかけクリームチーズ様食品
を得た。得られたクリームチーズ様食品を顕微鏡
により観察した結果、いずれも食用油脂が30μ以
下の略球状の粒子として均一に分散していた。こ
れらのクリームチーズ様食品の性状を第2表に示
す。 実施例 7 第1表に示す量の1/2量の水に同表に示すリン
酸塩又はクエン酸塩と食塩とを添加し、60℃にて
加熱撹拌して溶解した。次に同表に示す蛋白質、
ガム質、デンプン類を添加して95℃にて加熱撹拌
した。次いで残りの水及び同表に示す有機酸を添
加して80℃で加熱撹拌した後、ゴーダチーズ200
g、クリームチーズ200gを添加して同温度にて
加熱撹拌し、更に第1表に示す食用油脂を添加し
て75℃で加熱撹拌した後、チーズフレーバー3
c.c.、β−カロチン0.2c.c.を添加して混練した。こ
の混練物を第1表に示す圧力でホモジナイザーに
かけクリームチーズ様食品を得た。得られたクリ
ームチーズ様食品はナチユラルチーズと均一に混
合し、また顕微鏡により観察した結果、いずれも
食用油脂が30μ以下の略球状の粒子として均一に
分散していた。このクリームチーズ様食品の性状
を第2表に示す。 比較例 1〜2 第1表に示す量の1/2量の水に同表に示すリン
酸塩と食塩とを添加し、60℃にて加熱撹拌して溶
解した。次に同表に示す蛋白質、ガム質、デンプ
ン類を添加して95℃にて加熱撹拌した。次いで残
りの水及び同表に示す有機酸を添加して80℃で加
熱撹拌し、更に食用油脂を添加して70℃で加熱撹
拌した後、チーズフレーバー2c.c.、β−カロチン
0.2c.c.を添加して混練して冷却した。得られた製
品を顕微鏡にて観察した結果、食用油脂が凝集し
た状態で分散していた。比較例1の製品の顕微鏡
写真を第2図に示す。またこれらの性状を第2表
にあわせて示す。 比較例 3〜4 第1表に示す量の1/2量の水に同表に示す食塩
及びリン酸塩を添加して90℃に加熱撹拌して溶解
した。次いで同表に示す蛋白質及びガム質、デン
プン類を添加して90℃で加熱撹拌し、更に食用油
脂を添加して80℃にて混練した後、残りの水及び
有機酸を添加して70℃で加熱撹拌した。次いでチ
ーズフレーバー3c.c.、β−カロチン0.1c.c.を添加
して混練し、次いで第1表に示す圧力でホモジナ
イザーにかけた。得られた製品を顕微鏡にて観察
した結果、食用油脂は略球状の粒子として均一に
分散していたが、安定性に欠けるとともにクリー
ムチーズ様の食感に欠けていた。これらの性状を
第2表にあわせて示す。 比較例 5〜6 第1表に示す量の1/2量の水に食塩とリン酸塩
又はリン酸塩及びクエン酸塩を添加して90℃に加
熱撹拌して溶解した後、同表に示す蛋白質、ガム
質、デンプン類を添加して90℃にて加熱撹拌し
た。次いで残りの水と同表に示す有機酸及び食用
油脂を同時に添加して80℃にて加熱撹拌した後、
チーズフレーバー5c.c.、抗酸化剤0.2gを添加し
て70℃で混練して冷却した。得られた製品を顕微
鏡にて観察した結果、食用油脂が凝集した状態で
分散していた。またこれらの性状を第2表にあわ
せて示す。 比較例 7 第1表に示す量の1/2量の水に同表に示す食塩
とリン酸塩を添加して90℃に加熱撹拌して溶解し
た後、同表に示す蛋白質、ガム質、デンプン類を
添加して90℃にて加熱撹拌した。次いで残りの水
と同表に示す有機酸及び食用油脂を同時に添加し
て80℃にて加熱撹拌した後、チーズフレーバー5
c.c.、抗酸化剤0.2gを添加して70℃で混練して冷
却した。得られた製品を顕微鏡にて観察した結
果、食用油脂が凝集した状態で分散していた。ま
たこれらの性状を第2表にあわせて示す。 比較例 8 第1表に示す量の1/2量の水に同表に示すリン
酸塩又はクエン酸塩と食塩とを添加し、60℃にて
加熱撹拌して溶解した。次に同表に示す蛋白質、
ガム質、デンプン類を添加して95℃にて加熱撹拌
した。次いで残りの水及び同表に示す有機酸を添
加して80℃で加熱撹拌した後、ゴーダチーズ200
g、クリームチーズ200gを添加して同温度にて
加熱撹拌し、更に第1表に示す食用油脂を添加し
て75℃で加熱撹拌した後、チーズフレーバー3
c.c.、β−カロチン0.2c.c.を添加して混練した。得
られた製品を顕微鏡にて観察した結果、食用油脂
が凝集した状態で分散していた。またこれらの性
状を第2表にあわせて示す。 尚、参考例として無脂乳固形分の水分散液をレ
ンネツトにより醗酵させた市販のクリームチーズ
様食品の性状を第2表にあわせて示すが、同表に
示す様に従来のクリームチーズ様食品は加熱によ
り固化し、クリームチーズ様の性状が維持されな
かつた。
【表】
【表】
【表】
【表】
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明のクリームチーズ
様食品はレンネツトカゼインを50重量%以上含む
蛋白質と、食用油脂、水、リン酸塩及び/又はク
エン酸塩、有機酸とを特定の割合で含有し、且つ
食用油脂が粒径30μ以下の略球状の粒子として均
一に分散した構成を有することにより、クリーム
チーズ様の優れた味覚、風味を有するとともに、
従来のクリームチーズ様食品のように加熱により
固化し、クリームチーズ様の性状を維持できない
という虞れがない等の優れたものである。また本
発明のクリームチーズ様食品は、ナチユラルチー
ズ、ナチユラルクリームチーズ等と混合して用い
る場合でも均一に混合して滑らかな状態となり、
従来のクリームチーズ様食品のようにナチユラル
チーズと均一に混合し難いという問題もない。ま
た本発明製造方法によれば、上記優れたクリーム
チーズ様食品を容易且つ確実に製造することがで
きる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は400倍の顕微鏡で観察した実施例1の
クリームチーズ様食品の食用油脂の粒子状態を示
す図、第2図は400倍の顕微鏡で観察した比較例
1の製品の食用油脂の粒子状態を示す図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 レンネツトカゼインを50重量%以上含有する
    蛋白質と、該蛋白質1重量部に対し、1.3〜25重
    量部の食用油脂と、3.5〜15重量部の水と、更に
    上記蛋白質、食用油脂、水の合計量に対し、0.1
    〜4.0重量%のリン酸塩及び/又はクエン酸塩と、
    0.1〜2.0重量%の有機酸とを含有し、且つ食用油
    脂が粒径30μ以下の略球状の粒子として均一に分
    散していることを特徴とするクリームチーズ様食
    品。 2 蛋白質がレンネツトカゼインのみからなる特
    許請求の範囲第1項記載のクリームチーズ様食
    品。 3 蛋白質が、50重量%以上、100重量%未満の
    レンネツトカゼインと、残りが酸カゼイン、共沈
    カゼイン、水溶性カゼイン、脱脂粉乳、大豆蛋白
    質、小麦蛋白質、バターミルクパウダーの群より
    選ばれたる少なくとも1種とからなる特許請求の
    範囲第1項記載のクリームチーズ様食品。 4 食用油脂が動物性油脂、植物性油脂、硬化
    油、分別油、エステル交換油より選ばれたる1種
    又は2種以上である特許請求の範囲第1項〜第3
    項のいずれかに記載のクリームチーズ様食品。 5 リン酸塩がリン酸二ナトリウム、リン酸三ナ
    トリウム、リン酸四ナトリウム、ヘキサメタリン
    酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、ジリ
    ン酸モノナトリウム、ジリン酸ジナトリウム、ジ
    リン酸三ナトリウム、ジリン酸四ナトリウム、ピ
    ロリン酸ナトリウム、リン酸二カリウム、リン酸
    三カリウム、リン酸四カリウム、リン酸ナトリウ
    ムアルミニウムより選ばれたる1種又は2種以上
    である特許請求の範囲第1項〜第4項のいずれか
    に記載のクリームチーズ様食品。 6 クエン酸塩がクエン酸ナトリウム及び/又は
    クエン酸カリウムである特許請求の範囲第1項〜
    第5項のいずれかに記載のクリームチーズ様食
    品。 7 有機酸がクエン酸、乳酸、酢酸、アスコルビ
    ン酸、酒石酸、リンゴ酸、食酢より選ばれたる1
    種又は2種以上である特許請求の範囲第1項〜第
    6項のいずれかに記載のクリームチーズ様食品。 8 レンネツトカゼインを50重量%以上含有する
    蛋白質と、該蛋白質1重量部に対し、1.3〜25重
    量部の食用油脂と、3.5〜15重量部の水と、更に
    上記蛋白質、食用油脂、水の合計量に対して0.1
    〜4.0重量%のリン酸塩及び/又はクエン酸塩と、
    0.1〜2.0重量%の有機酸との混練物を5〜350
    Kg/cm2の圧力下で均質機により均質化することを
    特徴とするクリームチーズ様食品の製造方法。 9 蛋白質がレンネツトカゼインのみからなる特
    許請求の範囲第8項記載のクリームチーズ様食品
    の製造方法。 10 蛋白質が、50重量%以上、100重量%未満
    のレンネツトカゼインと、残りが酸カゼイン、共
    沈カゼイン、水溶性カゼイン、脱脂粉乳、大豆蛋
    白質、小麦蛋白質、バターミルクパウダーの群よ
    り選ばれたる少なくとも1種とからなる特許求の
    範囲第8項記載のクリームチーズ様食品の製造方
    法。 11 食用油脂が、動物性油脂、植物性油脂、硬
    化油、分別油、エステル交換油より選ばれたる1
    種又は2種以上である特許請求の範囲第8項〜第
    10項のいずれかに記載のクリームチーズ様食品
    の製造方法。 12 リン酸塩がリン酸二ナトリウム、リン酸三
    ナトリウム、リン酸四ナトリウム、ヘキサメタリ
    ン酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、ジ
    リン酸モノナトリウム、ジリン酸ジナトリウム、
    ジリン酸三ナトリウム、ジリン酸四ナトリウム、
    ピロリン酸ナトリウム、リン酸二カリウム、リン
    酸三カリウム、リン酸四カリウム、リン酸ナトリ
    ウムアルミニウムより選ばれたる1種又は2種以
    上である特許請求の範囲第8項〜第11項のいず
    れかに記載のクリームチーズ様食品の製造方法。 13 クエン酸塩がクエン酸ナトリウム及び/又
    はクエン酸カリウムである特許請求の範囲第8項
    〜第12項のいずれかに記載のクリームチーズ様
    食品の製造方法。 14 有機酸がクエン酸、乳酸、酢酸、アスコル
    ビン酸、酒石酸、リンゴ酸、食酢より選ばれたる
    1種又は2種以上である特許請求の範囲第8項〜
    第13項のいずれかに記載のクリームチーズ様食
    品の製造方法。
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