JPH0789867B2 - チーズ様スプレッド食品及びその製造方法 - Google Patents
チーズ様スプレッド食品及びその製造方法Info
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- JPH0789867B2 JPH0789867B2 JP59070689A JP7068984A JPH0789867B2 JP H0789867 B2 JPH0789867 B2 JP H0789867B2 JP 59070689 A JP59070689 A JP 59070689A JP 7068984 A JP7068984 A JP 7068984A JP H0789867 B2 JPH0789867 B2 JP H0789867B2
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- cheese
- phosphate
- acid
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Description
【発明の詳細な説明】 本発明はチーズ様の味覚,風味を有し,かつスプレッド
性を有し、マーガリン等と同様にパン等に塗って食用に
供することができるチーズ様スプレッド食品及びその製
造方法に関する。
性を有し、マーガリン等と同様にパン等に塗って食用に
供することができるチーズ様スプレッド食品及びその製
造方法に関する。
従来,チーズ様食品は蛋白質、食用油脂を主成分として
製造されており,蛋白質として,アルカリ処理した酸カ
ゼインを用いる方法(特開昭56−68349号,特公昭56−1
0013号),ナトリウムカゼイネイトを用いる方法(特開
昭58−158132号),レンネットカゼインを用いる方法
(特開昭53−109978号)等が提案されている。しかしな
がら上記従来の製造方法により提供されるチーズ様食品
はいずれもナチラルチーズ,プロセスチーズ等の代替品
として提供される固型状のチーズ様食品であり,スプレ
ッド性を有するものではなかった。
製造されており,蛋白質として,アルカリ処理した酸カ
ゼインを用いる方法(特開昭56−68349号,特公昭56−1
0013号),ナトリウムカゼイネイトを用いる方法(特開
昭58−158132号),レンネットカゼインを用いる方法
(特開昭53−109978号)等が提案されている。しかしな
がら上記従来の製造方法により提供されるチーズ様食品
はいずれもナチラルチーズ,プロセスチーズ等の代替品
として提供される固型状のチーズ様食品であり,スプレ
ッド性を有するものではなかった。
本発明者らはチーズ様の味覚,風味を有するチーズ様食
品として,スプレッド性を有し,マーガリン等と同等に
パン等に塗って食用に供することができるチーズ様スプ
レッド食品を開発すべく鋭意研究した結果,チーズ様の
優れた味覚,風味を有し,かつスプレッド性に優れたチ
ーズ様スプレッド食品及びその製造方法を見い出し本発
明を完成するに至った。
品として,スプレッド性を有し,マーガリン等と同等に
パン等に塗って食用に供することができるチーズ様スプ
レッド食品を開発すべく鋭意研究した結果,チーズ様の
優れた味覚,風味を有し,かつスプレッド性に優れたチ
ーズ様スプレッド食品及びその製造方法を見い出し本発
明を完成するに至った。
即ち本発明の要旨の一つは,レンネットカゼインおよび
/または酸カゼインの少なくとも50重量%と、脱脂粉
乳、大豆蛋白質、小麦蛋白質の群より選ばれたる少なく
とも1種との混合物よりなる蛋白質と,蛋白質1重量部
に対し,0.7〜3.3重量部の食用油脂及び3.7〜10重量部の
水と,上記蛋白質,食用油脂,水の合計量に対し,0.3〜
3.5重量%のリン酸塩およびまたはクエン酸ナトリウム
及び0.1〜1.5重量%の有機酸と,更に必要により食塩,
ガム質,デンプン類,香料を配合してなることを特徴と
するチーズ様スプレッド食品にある。また本発明のいま
一つの要旨は,レンネットカゼインおよび/または酸カ
ゼインの少なくとも50重量%と、脱脂粉乳、大豆蛋白
質、小麦蛋白質の群より選ばれたる少なくとも1種との
混合物よりなる蛋白質1重量部に対して3.7〜10重量部
の水の全量又はその1部に、蛋白質、食用油脂、水の総
添加量の合計量に対して0.3〜3.5重量%のリン酸塩およ
び/またはクエン酸ナトリウムと必要により食塩を添加
して加熱溶解した後、蛋白質と必要によりデンプン類、
ガム質を添加して加熱攪拌し、次いで蛋白質1重量部に
対して0.7〜3.3重量部の食用油脂と必要に応じて残りの
水を添加して攪拌し、更に蛋白質、食用油脂、水の総添
加量の合計量に対して0.1〜2.0重量%の有機酸を添加し
て混練することを特徴とするチーズ様スプレッド食品の
製造方法にある。
/または酸カゼインの少なくとも50重量%と、脱脂粉
乳、大豆蛋白質、小麦蛋白質の群より選ばれたる少なく
とも1種との混合物よりなる蛋白質と,蛋白質1重量部
に対し,0.7〜3.3重量部の食用油脂及び3.7〜10重量部の
水と,上記蛋白質,食用油脂,水の合計量に対し,0.3〜
3.5重量%のリン酸塩およびまたはクエン酸ナトリウム
及び0.1〜1.5重量%の有機酸と,更に必要により食塩,
ガム質,デンプン類,香料を配合してなることを特徴と
するチーズ様スプレッド食品にある。また本発明のいま
一つの要旨は,レンネットカゼインおよび/または酸カ
ゼインの少なくとも50重量%と、脱脂粉乳、大豆蛋白
質、小麦蛋白質の群より選ばれたる少なくとも1種との
混合物よりなる蛋白質1重量部に対して3.7〜10重量部
の水の全量又はその1部に、蛋白質、食用油脂、水の総
添加量の合計量に対して0.3〜3.5重量%のリン酸塩およ
び/またはクエン酸ナトリウムと必要により食塩を添加
して加熱溶解した後、蛋白質と必要によりデンプン類、
ガム質を添加して加熱攪拌し、次いで蛋白質1重量部に
対して0.7〜3.3重量部の食用油脂と必要に応じて残りの
水を添加して攪拌し、更に蛋白質、食用油脂、水の総添
加量の合計量に対して0.1〜2.0重量%の有機酸を添加し
て混練することを特徴とするチーズ様スプレッド食品の
製造方法にある。
本発明において用いられる蛋白質としては,レンネット
カゼインおよび/または酸カゼインの少なくとも50重量
%と、脱脂粉乳、大豆蛋白質、小麦蛋白質の群より選ば
れたる少なくとも1種との混合物が用いられるが、なか
でもレンネットカゼインと大豆蛋白質との混合物が好ま
しい。また食用油脂としては,牛脂,豚脂等の動物性油
脂,ヤシ油,パーム油,パーム核油等の固体植物性油
脂,大豆油,ナタネ油,綿実油,サフラワー油,落花生
油,米糖油等の液体植物性油脂,上記動物性油脂,植物
性油脂の硬化油,魚油硬化油,固体状動植物油脂,硬化
油を分別して得られる分別固体状油脂,液体状油脂等の
分別油,動植物油脂,硬化油の1種または2種以上の混
合油をエステル交換したエステル交換油等が挙げられ
る。これらの食用油脂は1種または2種以上混合して用
いることができる。
カゼインおよび/または酸カゼインの少なくとも50重量
%と、脱脂粉乳、大豆蛋白質、小麦蛋白質の群より選ば
れたる少なくとも1種との混合物が用いられるが、なか
でもレンネットカゼインと大豆蛋白質との混合物が好ま
しい。また食用油脂としては,牛脂,豚脂等の動物性油
脂,ヤシ油,パーム油,パーム核油等の固体植物性油
脂,大豆油,ナタネ油,綿実油,サフラワー油,落花生
油,米糖油等の液体植物性油脂,上記動物性油脂,植物
性油脂の硬化油,魚油硬化油,固体状動植物油脂,硬化
油を分別して得られる分別固体状油脂,液体状油脂等の
分別油,動植物油脂,硬化油の1種または2種以上の混
合油をエステル交換したエステル交換油等が挙げられ
る。これらの食用油脂は1種または2種以上混合して用
いることができる。
本発明においては上記蛋白質,食用油脂に更に水が配合
されるが,蛋白質に対する食用油脂,水の配合量は,蛋
白質1重量部に対し,食用油脂0.7〜3.3重量部,水3.7
〜10重量部であり,好ましくは食用油脂1.3〜2.6重量
部,水4.0〜9.0重量部である。蛋白質1重量部に対し,
食用油脂の配合量が0.7重量部未満の場合および/また
は水の配合量が3.7重量部未満の場合,スプレッド性が
得られない。また蛋白質1重量部に対し,食用油脂が3.
3重量部を超える場合油が分離し,水が10重量部を超え
ると液状になりスプレッド状食品にならない。
されるが,蛋白質に対する食用油脂,水の配合量は,蛋
白質1重量部に対し,食用油脂0.7〜3.3重量部,水3.7
〜10重量部であり,好ましくは食用油脂1.3〜2.6重量
部,水4.0〜9.0重量部である。蛋白質1重量部に対し,
食用油脂の配合量が0.7重量部未満の場合および/また
は水の配合量が3.7重量部未満の場合,スプレッド性が
得られない。また蛋白質1重量部に対し,食用油脂が3.
3重量部を超える場合油が分離し,水が10重量部を超え
ると液状になりスプレッド状食品にならない。
本発明においては上記蛋白質,食用油脂,水の合計量に
対し,0.3〜3.5重量%好ましくは0.7〜3.2重量%のリン
酸塩およびまたはクエン酸ナトリウムと,0.1〜2.0重量
%好ましくは0.5〜1.7重量%の有機酸が配合される。上
記リン酸塩としては,リン酸二ナトリウム,リン酸三ナ
トリウム,リン酸四ナトリウム,ヘキサメタリン酸ナト
リウム,トリポリリン酸ナトリウム,ジリン酸モノナト
リウム,ジリン酸ジナトリウム,ジリン酸三ナトリウ
ム,ジリン酸四ナトリウム,ピロリン酸ナトリウム,リ
ン酸二カリウム,リン酸三カリウム,リン酸四カリウ
ム,リン酸ナトリウムアルミニウム等が挙げられ,これ
らリン酸塩は1種または2種以上混合して用いられる。
また上記有機酸としてはクエン酸,乳酸,酢酸,アルコ
ルビン酸,酒石酸,リンゴ酸,食酢等が挙げられ,これ
らは1種または2種以上混合して用いられる。リン酸塩
および/またはクエン酸ナトリウムの配合量が蛋白質,
食用油脂,水の合計量に対し0.3重量%未満であると蛋
白質成分の粒子が残り,ペースト状にならない。
対し,0.3〜3.5重量%好ましくは0.7〜3.2重量%のリン
酸塩およびまたはクエン酸ナトリウムと,0.1〜2.0重量
%好ましくは0.5〜1.7重量%の有機酸が配合される。上
記リン酸塩としては,リン酸二ナトリウム,リン酸三ナ
トリウム,リン酸四ナトリウム,ヘキサメタリン酸ナト
リウム,トリポリリン酸ナトリウム,ジリン酸モノナト
リウム,ジリン酸ジナトリウム,ジリン酸三ナトリウ
ム,ジリン酸四ナトリウム,ピロリン酸ナトリウム,リ
ン酸二カリウム,リン酸三カリウム,リン酸四カリウ
ム,リン酸ナトリウムアルミニウム等が挙げられ,これ
らリン酸塩は1種または2種以上混合して用いられる。
また上記有機酸としてはクエン酸,乳酸,酢酸,アルコ
ルビン酸,酒石酸,リンゴ酸,食酢等が挙げられ,これ
らは1種または2種以上混合して用いられる。リン酸塩
および/またはクエン酸ナトリウムの配合量が蛋白質,
食用油脂,水の合計量に対し0.3重量%未満であると蛋
白質成分の粒子が残り,ペースト状にならない。
また3.5重量%を超えると風味が低下し好ましくない。
また有機酸の配合量が蛋白質,食用油脂,水の合計量に
対し,0.1〜2.0重量%の範囲から外れると食感,風味が
低下し好ましくない。
また有機酸の配合量が蛋白質,食用油脂,水の合計量に
対し,0.1〜2.0重量%の範囲から外れると食感,風味が
低下し好ましくない。
本発明においては更に必要に応じて食塩,ガム質,デン
プン類,香料,食用乳化剤を配合することができ,ガム
質としてはローカストビーンガム,グァーガム,カラギ
ーナン,アラビアガム、キサンタンガム等が挙げられ,
デンプン類としてはコーンスターチ,馬鈴薯デンプン,
甘藷デンプン,米デンプン,小麦デンプン等とリン酸化
デンプン,加水分解デンプン等の化工デンプン等が挙げ
られ,食用乳化剤としてはグリセリン脂肪酸モノエステ
ル,グリセリン脂肪酸ジエステル,レシチン,プロピレ
ングリコール脂肪酸エステル,ポリグリセリン脂肪酸エ
ステル,ソルビタン脂肪酸エステル等が挙げられる。
プン類,香料,食用乳化剤を配合することができ,ガム
質としてはローカストビーンガム,グァーガム,カラギ
ーナン,アラビアガム、キサンタンガム等が挙げられ,
デンプン類としてはコーンスターチ,馬鈴薯デンプン,
甘藷デンプン,米デンプン,小麦デンプン等とリン酸化
デンプン,加水分解デンプン等の化工デンプン等が挙げ
られ,食用乳化剤としてはグリセリン脂肪酸モノエステ
ル,グリセリン脂肪酸ジエステル,レシチン,プロピレ
ングリコール脂肪酸エステル,ポリグリセリン脂肪酸エ
ステル,ソルビタン脂肪酸エステル等が挙げられる。
ガム質,デンプン類の添加量は,蛋白質成分と食用油脂
と水との合計量に対して,各々0〜3重量%,0〜5重量
%が好ましく,また食用乳化剤の添加量は同様に4重量
%以下が好ましい。
と水との合計量に対して,各々0〜3重量%,0〜5重量
%が好ましく,また食用乳化剤の添加量は同様に4重量
%以下が好ましい。
更に本発明は,チーズの風味をより良好ならしめるため
に,発酵させたチーズ又は該チーズを加熱殺菌したプロ
セスチーズタイプのものを添加することもでき,その配
合量は蛋白質成分と食用油脂と水との合計量に対して5
〜30重量%が好ましい。発酵させたチーズ(ナチュラル
チーズタイプ)としては,エダムチーズ,ゴーダーチー
ズ,チュダーチーズ,パルメザンチーズ等が挙げられ、
プロセスチーズタイプのものとしては,プロセスチーズ
が挙げられる。
に,発酵させたチーズ又は該チーズを加熱殺菌したプロ
セスチーズタイプのものを添加することもでき,その配
合量は蛋白質成分と食用油脂と水との合計量に対して5
〜30重量%が好ましい。発酵させたチーズ(ナチュラル
チーズタイプ)としては,エダムチーズ,ゴーダーチー
ズ,チュダーチーズ,パルメザンチーズ等が挙げられ、
プロセスチーズタイプのものとしては,プロセスチーズ
が挙げられる。
次に本発明のチーズ様スプレッド食品の製造方法につい
て説明する。
て説明する。
まず水にリン酸塩および/またはクエン酸ナトリウムと
必要により食塩を添加して加熱溶解する。この時の加熱
温度は40℃以上,好ましくは50〜70℃である。またこの
時の水の量は蛋白質1重量部に対して3.7〜10重量部添
加する水の総添加量の全量〜1/2量が好ましい。次にこ
れに蛋白質と必要によりデンプン類,ガム質を添加して
60〜100℃程度の温度で加熱攪拌する。次いで食用油脂
と必要により残りの水を添加して60〜100℃程度の温度
で攪拌した後、有機酸を添加して混練し、以って優れた
チーズ様の味覚,風味を有するとともに,スプレッド性
に優れた本発明チーズ様スプレッド食品が得られる。
必要により食塩を添加して加熱溶解する。この時の加熱
温度は40℃以上,好ましくは50〜70℃である。またこの
時の水の量は蛋白質1重量部に対して3.7〜10重量部添
加する水の総添加量の全量〜1/2量が好ましい。次にこ
れに蛋白質と必要によりデンプン類,ガム質を添加して
60〜100℃程度の温度で加熱攪拌する。次いで食用油脂
と必要により残りの水を添加して60〜100℃程度の温度
で攪拌した後、有機酸を添加して混練し、以って優れた
チーズ様の味覚,風味を有するとともに,スプレッド性
に優れた本発明チーズ様スプレッド食品が得られる。
本発明のチーズ様スプレッド食品の製造方法において上
記した如く,水にリン酸塩および/またはクエン酸ナト
リウム(および必要により食塩)を添加して溶解した
後,蛋白質,食用油脂,有機酸の順に順次添加攪拌する
ことが必要であり,これらの添加順序が異なる場合や蛋
白質,食用油脂,有機酸を同時に添加して後攪拌した場
合,あるいは蛋白質や食用油脂に水を添加して攪拌した
場合等には,分離を生じたり,蛋白質成分の粒子が残っ
たり,製品化出来なくなったりし,良好なチーズ様スプ
レッド食品は得られない。
記した如く,水にリン酸塩および/またはクエン酸ナト
リウム(および必要により食塩)を添加して溶解した
後,蛋白質,食用油脂,有機酸の順に順次添加攪拌する
ことが必要であり,これらの添加順序が異なる場合や蛋
白質,食用油脂,有機酸を同時に添加して後攪拌した場
合,あるいは蛋白質や食用油脂に水を添加して攪拌した
場合等には,分離を生じたり,蛋白質成分の粒子が残っ
たり,製品化出来なくなったりし,良好なチーズ様スプ
レッド食品は得られない。
尚,必要により香料を添加する場合,香料の添加は製造
時のいかなる工程中であっても良いが,通常は製品の最
終混練の時点で添加する。また必要により食用乳化剤を
添加する場合,該食用乳化剤は食用油脂の添加時に添加
する。更に必要により発酵させたチーズ又はプロセスチ
ーズタイプのものを添加する場合,その添加は製造時の
いかなる工程中であっても良いが通常は製品の最終混練
の時点で添加する。また抗酸化剤等の添加剤も適宜添加
することができる。
時のいかなる工程中であっても良いが,通常は製品の最
終混練の時点で添加する。また必要により食用乳化剤を
添加する場合,該食用乳化剤は食用油脂の添加時に添加
する。更に必要により発酵させたチーズ又はプロセスチ
ーズタイプのものを添加する場合,その添加は製造時の
いかなる工程中であっても良いが通常は製品の最終混練
の時点で添加する。また抗酸化剤等の添加剤も適宜添加
することができる。
本発明により得られたスプレッド食品を更にホモジナイ
ザーに通すことも可能であり,それにより性状の改善さ
れたスプレッド食品を得ることができる。
ザーに通すことも可能であり,それにより性状の改善さ
れたスプレッド食品を得ることができる。
以上説明したように,本発明のチーズ様スプレッド食品
はチーズ様の味覚、風味を有し,食感(味覚,舌ざわ
り),風味に優れたものであるとともに優れたスプレッ
ド性を有し、マーガリン等と同様にパン等に塗って食用
に供することができるものであり,また本発明の製造方
法によれば上記チーズ様スプレッド食品を容易かつ確実
に製造することができる。
はチーズ様の味覚、風味を有し,食感(味覚,舌ざわ
り),風味に優れたものであるとともに優れたスプレッ
ド性を有し、マーガリン等と同様にパン等に塗って食用
に供することができるものであり,また本発明の製造方
法によれば上記チーズ様スプレッド食品を容易かつ確実
に製造することができる。
以下実施例,比較例を挙げて本発明を更に詳細に説明す
る。
る。
実施例1〜4,比較例1〜6 第1表に示す配合(単位はg)により,まず水にリン酸
塩および/またはクエン酸ナトリウムおよび食塩を添加
して60℃に加熱して溶解し,次に蛋白質およびデンプン
類,ガム質を添加して95℃にて加熱攪拌した。次いで食
用油脂を添加して80℃で攪拌した後、有機酸とチーズフ
レーバ5gおよび着色料としてβ−カロチン0.001ccを添
加して混練した後冷却した。
塩および/またはクエン酸ナトリウムおよび食塩を添加
して60℃に加熱して溶解し,次に蛋白質およびデンプン
類,ガム質を添加して95℃にて加熱攪拌した。次いで食
用油脂を添加して80℃で攪拌した後、有機酸とチーズフ
レーバ5gおよび着色料としてβ−カロチン0.001ccを添
加して混練した後冷却した。
尚,実施例4の場合は,リン酸塩および食塩を溶解する
際の水の量は全量の1/2量とし、残りの1/2量は食用油脂
の添加時に添加した。得られた製品の性状を第2表に示
す。
際の水の量は全量の1/2量とし、残りの1/2量は食用油脂
の添加時に添加した。得られた製品の性状を第2表に示
す。
比較例7 第1表に示す配合により,まずリン酸塩と食塩を水に溶
解した後,蛋白質、食用油,有機酸を加えて80〜95℃に
加熱攪拌する。次いでデンプン類,ガム質を添加し,70
〜80℃にて攪拌した後,チーズフレーバー5g,β−カロ
チン0.001ccを添加し,混練後冷却して得られた製品に
は粒子が残り,水と油−蛋白質が分離の傾向にあった。
解した後,蛋白質、食用油,有機酸を加えて80〜95℃に
加熱攪拌する。次いでデンプン類,ガム質を添加し,70
〜80℃にて攪拌した後,チーズフレーバー5g,β−カロ
チン0.001ccを添加し,混練後冷却して得られた製品に
は粒子が残り,水と油−蛋白質が分離の傾向にあった。
※1 スプレッド性:試料を5℃の冷蔵庫に保存後,取
り出してすぐバターナイフにつけ,常温のガラス板に付
着し伸ばし、その際の伸びにより判定する。判定基準は
次の通り。
り出してすぐバターナイフにつけ,常温のガラス板に付
着し伸ばし、その際の伸びにより判定する。判定基準は
次の通り。
×−−伸びが極めて悪く,ボソボソしている。
△−−若干伸びるが,薄く伸びない。
○−−良く伸びる。
※2 食感:5℃の冷蔵庫より取り出して、バターナイフ
に取り、口に含み,舌の上での溶け易すさ,溶けるまで
の食感,溶けた後のザラツキ,異和感の有無,味,臭い
等を総合的に判定する。判定基準は次の通り。
に取り、口に含み,舌の上での溶け易すさ,溶けるまで
の食感,溶けた後のザラツキ,異和感の有無,味,臭い
等を総合的に判定する。判定基準は次の通り。
×−−溶けが悪く,ザラザラしたり,ボソボソしてい
る。
る。
△−−溶け易いがザラツキが残る。
○−−溶け易く,均一であり,味,臭い良好
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−28971(JP,A) 特開 昭53−109978(JP,A) 特開 昭51−73164(JP,A) 特開 昭57−189641(JP,A) 特開 昭52−58706(JP,A) 特開 昭50−29775(JP,A) 特開 昭53−24064(JP,A)
Claims (8)
- 【請求項1】レンネットカゼインおよび/または酸カゼ
インの少なくとも50重量%と、脱脂粉乳、大豆蛋白質、
小麦蛋白質質の群より選ばれたる少なくとも1種との混
合物よりなる蛋白質と、該蛋白質1重量部に対し、0.7
〜3.3重量部の食用油脂及び3.7〜10重量部の水と、上記
蛋白質、食用油脂、水の合計量に対して0.3〜3.5重量%
のリン酸塩および/またはクエン酸ナトリウム及び0.1
〜2.0重量%の有機酸と、更に必要により、食塩、ガム
質、デンプン類、香料を配合してなることを特徴とする
チーズ様スプレッド食品。 - 【請求項2】食用油脂が動物性油脂、植物性油脂、硬化
油、分別油、エステル交換油より選ばれた1種または2
種以上である特許請求の範囲第1項記載のチーズ様スプ
レッド食品。 - 【請求項3】リン酸塩がリン酸二ナトリウム、リン酸三
ナトリウム、リン酸四ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナ
トリウム、トリポリリン酸ナトリウム、ジリン酸モノナ
トリウム、ジリン酸ジナトリウム、ジリン酸三ナトリウ
ム、ジリン酸四ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、リ
ン酸二カリウム、リン酸ナトリウムアルミニウムより選
ばれたる1種または2種以上である特許請求の範囲第1
項または第2項に記載のチーズ様スプレッド食品。 - 【請求項4】有機酸がクエン酸、乳酸、酢酸、アスコル
ビン酸、酒石酸、リンゴ酸より選ばれたる1種または2
種以上である特許請求の範囲第1項〜第3項のいずれか
に記載のチーズ様スプレッド食品。 - 【請求項5】レンネットカゼインおよび/または酸カゼ
インの少なくとも50重量%と、脱脂粉乳、大豆蛋白質、
小麦蛋白質の群より選ばれたる少なくとも1種との混合
物よりなる蛋白質1重量部に対して3.7〜10重量部の水
の全量又はその1部に、蛋白質、食用油脂、水の総添加
量の合計量に対して0.3〜3.5重量%のリン酸塩および/
またはクエン酸ナトリウムと必要により食塩を添加して
加熱溶解した後、蛋白質と必要によりデンプン類、ガム
質を添加して加熱攪拌し、次いで蛋白質1重量部に対し
て0.7〜3.3重量部の食用油脂と必要に応じて残りの水を
添加して攪拌し、更に蛋白質、食用油脂、水の総添加量
の合計量に対して0.1〜2.0重量%の有機酸を添加して混
練することを特徴とするチーズ様スプレッド食品の製造
方法。 - 【請求項6】食用油脂が動物性油脂、植物性油脂、硬化
油、分別油、エステル交換油より選ばれた1種または2
種以上である特許請求の範囲第5項記載のチーズ様スプ
レッド食品の製造方法。 - 【請求項7】リン酸塩がリン酸二ナトリウム、リン酸三
ナトリウム、リン酸四ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナ
トリウム、トリポリリン酸ナトリウム、ジリン酸モノナ
トリウム、ジリン酸ジナトリウム、ジリン酸三ナトリウ
ム、ジリン酸四ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、リ
ン酸二カリウム、リン酸ナトリウムアルミニウムより選
ばれたる1種または2種以上である特許請求の範囲第5
項または第6項に記載のチーズ様スプレッド食品の製造
方法。 - 【請求項8】有機酸がクエン酸、乳酸、酢酸、アスコル
ビン酸、酒石酸、リンゴ酸より選ばれたる1種または2
種以上である特許請求の範囲第5項〜第7項のいずれか
に記載のチーズ様スプレッド食品の製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59070689A JPH0789867B2 (ja) | 1984-04-09 | 1984-04-09 | チーズ様スプレッド食品及びその製造方法 |
KR1019850002372A KR920004011B1 (ko) | 1984-04-09 | 1985-04-09 | 치즈 풍미를 갖는 식품의 제조방법 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59070689A JPH0789867B2 (ja) | 1984-04-09 | 1984-04-09 | チーズ様スプレッド食品及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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1984
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