JPH0549342U - 印刷機の版万力装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 均一な版の装着と装置の小形化を可能にした
装置を提供することを目的としている。 【構成】 くわえ側版万力５と尻側版万力３０とのくわ
え板１４，３８を圧縮コイルばね１７，４４で閉じ、カ
ム２０，４６で開くようにした。尻側版万力３０をカム
４９で版弛め方向へ移動させ、圧縮コイルばね３４で版
締め方向へ移動させるようにした。くわえ側くわえ板１
４を開くくわえ側カム２０と、尻側くわえ板３８を開く
尻側カム４６と、尻側版万力３０を版弛め方向に移動さ
せる版張りカム４９との三種のカムを一本のカム軸１９
上に軸着した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は印刷機の版胴に設けられ胴周面に巻付けられる版のくわえ側と尻側と を固定する版万力装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

各種印刷機の版胴外周部には、胴の全長におよぶ断面ほゞ扇形状の切欠きが設 けられており、この切欠き内には、版のくわえ側端部をくわえるくわえ側版万力 と、これにくわえられたのち胴周面に巻付けられた版の尻側端部をくわえる尻側 版万力とからなる版万力装置が、切欠き底面に固定されて胴軸方向に延設されて いる。

【０００３】 従来におけるこれらくわえ側，尻側の版万力は、胴軸方向に延びる長尺の万力 台と、この万力台の端縁部にボルトで揺動自在に枢支されその揺動により開閉し て万力台との間で版をくわえたり放したりする胴軸方向に複数個に分割されたく わえ板と、これら各くわえ板の端縁部切欠きと係合する複数個のカムとを備えて おり、複数個のカムは回動自在なカム軸上に並列して固定されている。また、万 力台とくわえ板との間には、くわえ板を版放し方向に付勢する複数個の圧縮コイ ルばねが介装されている。

【０００４】 そして、版をくわえる場合には、カム軸を回動操作すると、各くわえ板はカム の係合から解放されて圧縮コイルばねの弾発力によりいっせいに開くので、くわ え板と万力台との間へ版の端を挿入したのち、カム軸を先程とは逆方向へ回動さ せると、くわえ板はカムの作用により圧縮コイルばねの弾発力に抗し揺動して閉 じ、版の端をくわえる。また、尻側版万力の万力台は、胴周切欠きの底面に、胴 周方向へ移動自在に支持されており、この万力台の長手方向複数箇所には、複数 個の版張りボルトが先端を胴周切欠きの壁面に当接させて螺入されている。

【０００５】 このように構成されていることにより、上記のようにしてくわえ側の版万力に くわえ側端部をくわえさせたのち胴周に巻付けた版の尻側端部を、尻側版万力に くわえさせることにより版が装着されるので、このあと、版張りボルトを締める と、尻側版万力が胴周方向へ移動して版が張られ、胴周面に密着する。なお、尻 側版万力と切欠き側との間には、ばね部材が介装されており、版張りボルトを弛 めると、版万力はこのばね部材のばね力により切欠き壁面方向に移動して版が弛 められる。

【０００６】 このような従来の版万力装置においては、上記のようにカムの回動により複数 個のくわえ板を揺動させて版をくわえるものであるために、各くわえ板を調整し たのちくわえを行っても、各くわえ板の間にくわえ力のばらつきが発生して版が ゆがみ易く、このくわえ板の当り調整がきわめて面倒で版の装着時間を長引かせ るという問題がある。また、従来の版万力装置においては、前述したように、複 数個の版張りボルトを締めることにより版を張るものであるために、版を均一に 張ることがむずかしくて版の装着精度が低下し易く、この版張り操作と、上記版 くわえ操作とを、各操作場所へ移動して行うことは、多大の労力と時間を要する という問題があった。

【０００７】 そこで本出願人はこれらの問題点を解消した版万力装置を提案し特開平２−１ ５５６４６号公報に開示されている。この装置は、版万力とくわえ板との間にく わえ板を版くわえ方向に付勢するばね部材を設けるとともに、くわえ側版万力と 尻側版万力との間にこれら各版万力用の２本のカム軸を設け、これら各カム軸を 回動させることにより、ばね部材のばね力に抗してくわえ板を開かせるようにし たものである。また、この版万力装置には、前記カム軸上に版張りカムが設けら れており、カム軸を回動させることにより、版張り方向に設けたばね部材のばね 力に抗して版を弛める方向に版万力を移動させるように構成されている。

【０００８】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら，このような従来の版万力装置においては、くわえ側版万力用の カム軸と尻側版万力用のカム軸とが別々に設けられているので、部品点数が多く 構造が複雑になるばかりでなく、この版万力装置を設ける胴周切欠きの断面積が 大きくなり、これに伴い版胴の径が大きくなって機械が大型化し、特に小形印刷 機用の版万力装置には適さないという問題がある。

【０００９】 本考案は以上のような点に鑑みなされたもので、均一な版の装着と装置の小形 化を可能にした印刷機の版万力装置を提供することを目的としている。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

このような目的を達成するために本考案では、胴周切欠き内に位置して胴軸方 向に延びる万力台と、この万力台に揺動自在に枢支されたくわえ板と、これら万 力台とくわえ板との間に介装されくわえ板を版くわえ方向に付勢するばね部材と からなるくわえ側版万力と尻側版万力とを設け、前記尻側版万力を版張り方向に 付勢するばね部材を設けるとともに、前記くわえ側版万力と尻側版万力との間に カム軸を延設し、このカム軸上に、前記くわえ側版万力のくわえ板を前記ばね部 材のばね力に抗して揺動させるくわえ側カムと、前記尻側版万力のくわえ板を前 記ばね部材のばね力に抗して揺動させる尻側カムと、前記尻側版万力をばね部材 のばね力に抗して版弛め方向に移動させる版張りカムとを互いに作動位相を違え て設けた。

【００１１】

【作用】

くわえ側版万力の開いたくわえ板と万力台との間へ版の一端を挿入したのち、 カム軸を回動操作すると、くわえ板が版くわえカムの小径部と係合して揺動可能 になり、ばね部材の付勢により揺動して版をくわえる。こうして版の一端をくわ えさせたのち、版を胴の周面に巻付け、尻側版万力の開いたくわえ板と万力台と の間へ版の他端を挿入する。そして前記カム軸を回動操作すると、くわえ板が版 くわえカムの小径部と係合して揺動可能になりばね部材の付勢により揺動して版 をくわえる。さらに、同じカム軸を回動操作すると、版張りカムが回動して尻側 版万力が移動可能になり、ばね部材の付勢により移動するので、版が張られて胴 周面に密着する。

【００１２】

【実施例】

図１ないし図８は本考案に係る印刷機の版万力装置の実施例を示し、図１はこ れを実施した版胴の平面図、図２は図１のII−II断面図、図３は図１のIII-III 断面図、図４は図１のIV−IV断面図、図５は図１の V−V 断面図、図６は図１の VI−VI断面図、図７は図１の VII−VII 断面図、図８は図１のVIII−VIII断面図 である。

【００１３】 図において、版胴１の外周部には、断面をほゞ長方形状に形成された切欠き２ が、胴のほゞ全長にわたって設けられており、この切欠き２の両端部には、鞍形 状に形成された一対ずつのガイド３，４が切欠き底面にボルト止めされている。 全体を符号５で示すくわえ側版万力は、断面をほゞ正方形状に形成されて胴軸方 向に延びる万力台６を備えており、この万力台６の両端薄肉部６ａは、前記左右 のガイド３に上下動を規制されかつ円周方向へわずかに移動を許されて嵌合され ている。万力台６の長手方向複数箇所には、図３に断面を示すねじ孔６ｂが設け られていて、このねじ孔６ｂには、先端部にテーパ加工が施された調節ねじ７が 螺入されており、この調節ねじ７に対応する箇所のピン孔には、鍔部を切欠き２ の壁面と万力台６との間隙に係入させた鍔付きピン８が、先端を調節ねじ７のテ ーパ加工面に当接させて摺動自在に挿入されている。

【００１４】 こうすることにより、調節ねじ７を回動させると、テーパ加工面の作用で万力 台６が円周方向へ微量だけ移動調節されるように構成されている。図５に符号９ で示すものは、万力台６側のスタッド１０と、切欠き２に設けた凹孔２ａの切欠 き２中央部側壁面２ｂとの間に介装された圧縮コイルばねであって、その弾発力 により版万力５全体を切欠き２の版万力５側壁面２ｃへ近付ける方向に付勢する ように構成されている。

【００１５】 万力台６の傾斜面複数箇所には、第７図に断面を示すねじ孔６ｃが設けられて おり、各ねじ孔6cには、半球面状の頭部を有するピン１１が螺入されて樹脂チッ プ１２を介し止ねじ１３で固定されている。万力台６には、全長がこれと同長で 胴軸方向に３分割された断面ほゞくの字状のくわえ板１４が、その孔をピン１１ の半球面頭部と嵌合させて揺動自在に支持されており、そのくわえ面１４ａは万 力台６のくわえ面と対向している。

【００１６】 万力台６の底面には、図８に断面を示す複数個のスタッド１５が、胴軸方向に 並列し切欠き２の凹孔２ａ内へ突出して植設されており、これら各スタッド１５ のねじ孔に螺入されたばね受けピン１６と、くわえ板１４の下端部に設けた凹孔 との間には、くわえ板１４をそのくわえ面１４ａが閉じる方向に付勢する圧縮コ イルばね１７が介装されている。一方、切欠き２の底面中央部には、直方形状に 形成された複数個の軸受１８が胴軸方向に並列してボルトで固定されていて、こ れらの軸受１８には断面６角形のカム軸１９が、円形断面部を嵌合させて回動自 在に軸支されており、このカム軸１９上には、大径部と小径部とを有する複数個 のくわえ側カム２０が、軸方向に並列して軸着されている。

【００１７】 そしてくわえ板１４の垂直面には、添え板２１が各くわえ側カム２０に対応し てねじ止めされており、カム軸１９をそのガイド３からの突出部にスパナを掛け て回動操作することにより、くわえ側カム２０の大径部が添え板２１を介し圧縮 コイルばね１７の弾発力に抗してくわえ板１４を図の反時計方向に揺動させ、く わえ面１４ａを開かせるように構成されている。図４において２２はくわえ板１ ４と万力台６との間に介装されくわえ板１４を軽く開き方向に付勢する圧縮コイ ルばねである。

【００１８】 切欠き２内にくわえ側版万力５と平行して位置し全体を符号３０で示す尻側版 万力は、断面をほゞ正方形状に形成されて胴長方向に延びる万力台３１を備えて おり、この万力台３１の両端薄肉部３１ａは、前記左右のガイド４に上下動を規 制されかつ円周方向へわずかに移動を許されて嵌合されている。万力台３１の長 手方向複数箇所には、図５に断面を示すねじ孔３１ｂが万力台３１の移動方向に 設けられていて、このねじ孔３１ｂには、ばね受けピン３２が螺入されており、 このばね受けピン３２に嵌装された座金３３と切欠き２の壁面との間には、尻側 版万力３０全体を切欠き２の尻側版万力側壁面２ｄから離間させる方向すなわち 後述する版張り方向に付勢する圧縮コイルばね３４が、万力台３１のばね孔内に 装填されて介装されている。

【００１９】 万力台３１の傾斜面複数箇所には、図４に断面を示すねじ孔３１ｃが設けられ ており、各ねじ孔３１ｃには、半球面状の頭部を有するピン３５が螺入されて樹 脂チップ３６を介し止ねじ３７で固定されている。万力台３１には、全長がこれ と同長で胴軸方向に３分割された断面ほゞくの字状のくわえ板３８が、その孔を ピン３５の半球面頭部と嵌合させて揺動自在に支持されており、そのくわえ面３ ８ａは万力台３１のくわえ面と対向している。

【００２０】 なお、図示しないがくわえ面３８ａには複数条の凸条が形成されていて、対向 くわえ面の凹溝と係合している。３９は分割されたくわえ板３８の境界部に設け られた調節カラーであって、その両側に一体形成された右ねじ４０と左ねじ４１ とを両側のくわえ板３８のねじ孔に螺入されており、図３に示すように工具４２ を孔に挿入して調節カラー３９を回動させることにより、くわえ板３８の全長が 微量だけ伸縮するように構成されている。そして、万力台３１の底面に支持され て切欠き２の凹孔２ｅ内へ突出されたスタッド４３とくわえ板３８の下端との間 には、くわえ板３８を、そのくわえ面３８ａが閉じる方向に付勢する圧縮コイル ばね４４が介装されている。

【００２１】 そして、本装置においては前記カム軸１９に、前記くわえ側カム２０を含めた 複数個ずつ３種類のカムが互いの作動位相を違えて軸着されている。すなわち、 カム軸１９には、大径部と小径部とを有する複数個の尻側カム４６が、前記くわ え側カム２０と作動位相である大径部の位相を違え軸方向に並列して軸着されて いる。

【００２２】 そしてくわえ板３８の垂直面には、添え板４７が各尻側カム４６に対応してね じ止めされており、カム軸１９をそのガイド４からの突出部にスパナを掛けて回 動操作することにより、尻側カム４６の大径部が添え板４７を介し圧縮コイルば ね４４の弾発力に抗してくわえ板３８を図の時計方向に揺動させ、くわえ面３８ ａを開かせるように構成されている。

【００２３】 さらに、カム軸１９上には、大径部と小径部とを有する複数個の版張りカム４ ９が、前記くわえ側カム２０および尻側カム４６と作動位相である大径部の位相 を違え軸方向に並列して軸着されている。そして万力台３１の垂直面には、添え 板５０が各版張りカム４９に対応してボルト５１で固定されており、カム軸１９ をそのガイド４からの突出部にスパナを掛けて回動操作することにより、版張り カム４９の大径部が、圧縮コイルばね３４の弾発力に抗し尻側版万力３０全体を 添え板５０を介して切欠き壁面方向に揺動させ、くわえ板３８でくわえられた版 を弛めるように構成されている。５３，５４は万力台６，３１を胴軸方向へ微動 調節して固定する調節ボルトである。

【００２４】 以上のように構成された版万力装置の動作を説明する。図示の状態からカム軸 １９のガイド３からの突出端部にスパナを掛けて所定角度だけ回動操作すると、 ３種のカム２０，４６，４９がいっせいに回動するが、まずくわえ側カム２０が 作動してその大径部が添え板２１に対接し、くわえ板１４が圧縮コイルばね１７ の弾発力に抗して図の反時計方向に揺動するので、くわえ板１４のくわえ面１４ ａが開く。そこで版の一端をくわえ面１４ａと万力台６のくわえ面との間へ挿入 する。

【００２５】 そして、カム軸１９をさらに所定角度だけ回動操作すると、版くわえカム２０ が回動を続けてその小径部が添え板２１に対接し、くわえ板１４がくわえ側カム ２０の保持から解放されるので、くわえ板１４は圧縮コイルばね１７の弾発力に より図の時計方向に回動してくわえ面１４ａが閉じ、版の一端をくわえる。この ときのくわえ力としては、圧縮コイルばね１７のばね力が平均して各くわえ箇所 に作用するので、版の全幅にわたって均一である。

【００２６】 こうして版の一端をくわえさせたのち、版胴をほゞ１回転させると、版が版胴 １の周面に巻付けられる。そこで、カム軸１９をさらに所定角度だけ回動操作す ると、尻側カム４６が回動してその大径部が添え板４７に対接し、くわえ板３８ が圧縮コイルばね４４の弾発力に抗して図の時計方向に揺動するので、くわえ板 ３８のくわえ面３８ａが開く。そこで版の他端をくわえ面３８ａと万力台３１の くわえ面との間へ挿入する。

【００２７】 そして、カム軸１９をさらに所定角度だけ回動操作すると、尻側カム４６が回 動してその小径部が添え板４７に対接し、くわえ板３８が版くわえカム４６の保 持から解放されるので、くわえ板３８は圧縮コイルばね４４の弾発力により図の 反時計方向に回動してくわえ面３８ａが閉じ、版の他端をくわえる。このときの くわえ力としては、圧縮コイルばね４４のばね力が平均して各くわえ箇所に作用 するので、版の全幅にわたって均一である。このとき、版張りカム４９は大径部 が添え板５０に対接しており、尻側版万力３０は切欠き２の壁面に近接する方向 に移動していて版が張られていない。

【００２８】 そこで、カム軸１９を図６に示す状態へと回動操作すると、複数個の版張りカ ム４９の小径部がいっせいに添え板５０に対接して尻側版万力３０が版張りカム ４９の保持から解放されるので、尻側版万力３０は圧縮コイルばね３４の弾発力 により切欠き２の壁面から遠ざかる方向に移動し、版が張られて版胴１の周面に 密着する。この場合、版は圧縮コイルばね３４の弾発力によって張られるので、 版の全幅にわたり均一に張られる。

【００２９】 この状態から版を取り外す場合には、カム軸１９を所定角度だけ版の装着のと きとは逆方向に回動操作して版張りカム４９の大径部を添え板５０に対接させる と、尻側版万力３０全体が切欠き２の壁面方向に移動して版が弛む。この状態で カム軸１９をさらに所定角度だけ回動操作して尻側カム４６の大径部を添え板４ ７に対接させると、くわえ板３８が開いて版の一端が解放されるので、版胴１を ほゞ１回転させると、版が巻付けを解かれる。そこで、カム軸１９をさらに所定 角度だけ回動操作して版くわえカム２０の大径部を添え板２１に対接させると、 くわえ板１４が開くので、版の他端をくわえ面から抜くことにより版の取り外し 作業が完了する。このように、版の両端のくわえと解放ならびに版の張りと弛め とを、１箇所に位置して１本のカム軸を回動操作することによって行うことがで きる。

【００３０】

【考案の効果】

以上の説明により明らかなように、本考案によれば、印刷機の版万力装置にお いて、胴周切欠き内に位置して胴軸方向に延びる万力台と、この万力台に揺動自 在に枢支されたくわえ板と、これら万力台とくわえ板との間に介装されくわえ板 を版くわえ方向に付勢するばね部材とからなるくわえ側版万力と尻側版万力とを 設け、前記尻側版万力を版張り方向に付勢するばね部材を設けたことにより、版 の両端はばね部材のばね力でくわえられるので、版のくわえ部には、全幅にわた って均一なくわえ力が作用し、くわえ精度が向上するとともに、くわえ板の面倒 な調整の必要がなく、かつ１箇所に位置しての版のくわえ放し作業が可能になっ て準備時間が短縮され、生産性が向上する。また、くわえ側版万力と尻側版万力 との間に延設した一本のカム軸上に、くわえ側版万力のくわえ板を版くわえ用ば ね部材のばね力に抗して揺動させるくわえ側カムと、尻側版万力のくわえ板を版 くわえ用ばね部材のばね力に抗して揺動させる尻側カムと、尻側版万力を版張り 方向に移動させる版張りカムとを互いに作動位相を違えて固定し、くわえ側くわ え板の開閉と、尻側くわえ板の開閉と、版張りとを一本のカム軸の回動操作によ って行うことを可能にしたことにより、構造が簡素化され部品点数が減少すると ともに、装置の占有スペースが縮小され、機械の小形化を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を実施した版胴の平面図である。

【図２】図１のII−II断面図である。

【図３】図１のIII −III 断面図である。

【図４】図１のIV−IV断面図である。

【図５】図１の V−V 断面図である。

【図６】図１のVI−VI断面図である。

【図７】図１の VII−VII 断面図である。

【図８】図１のVIII−VIII断面図である。

【符号の説明】

１ 版胴 ２ 切欠き ５ くわえ側版万力 ６ 万力台 １４ くわえ板 １７ 圧縮コイルばね １９ カム軸 ２０ くわえ側カム ３０ 尻側版万力 ３１ 万力台 ３４ 圧縮コイルばね ３８ くわえ板 ４４ 圧縮コイルばね ４６ 尻側カム ４９ 版張りカム

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 胴周切欠き内に位置して胴軸方向に延び
   る万力台と、この万力台に揺動自在に枢支されたくわえ
   板と、これら万力台とくわえ板との間に介装されくわえ
   板を版くわえ方向に付勢するばね部材とからなるくわえ
   側版万力と尻側版万力とを設け、前記尻側版万力を版張
   り方向に付勢するばね部材を設けるとともに、前記くわ
   え側版万力と尻側版万力との間にカム軸を延設し、この
   カム軸上に、前記くわえ側版万力のくわえ板を前記ばね
   部材のばね力に抗して揺動させるくわえ側カムと、前記
   尻側版万力のくわえ板を前記ばね部材のばね力に抗して
   揺動させる尻側カムと、前記尻側版万力をばね部材のば
   ね力に抗して版弛め方向に移動させる版張りカムとを互
   いに作動位相を違えて設けたことを特徴とする印刷機の
   版万力装置。