JPH081865Y2 - 印刷機の版万力装置 - Google Patents

印刷機の版万力装置

Info

Publication number
JPH081865Y2
JPH081865Y2 JP1989056495U JP5649589U JPH081865Y2 JP H081865 Y2 JPH081865 Y2 JP H081865Y2 JP 1989056495 U JP1989056495 U JP 1989056495U JP 5649589 U JP5649589 U JP 5649589U JP H081865 Y2 JPH081865 Y2 JP H081865Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
vise
coil spring
compression coil
gripping
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1989056495U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02148336U (ja
Inventor
英明 渡辺
建男 小森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komori Corp
Original Assignee
Komori Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komori Corp filed Critical Komori Corp
Priority to JP1989056495U priority Critical patent/JPH081865Y2/ja
Publication of JPH02148336U publication Critical patent/JPH02148336U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH081865Y2 publication Critical patent/JPH081865Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Supply, Installation And Extraction Of Printed Sheets Or Plates (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は印刷機の版胴に設けられ胴周面に巻付けられ
る版のくわえ側と尻側とをくわえて固定する版万力装置
に関するものである。
〔従来の技術〕
各種印刷機の版胴外周部には、胴の全長におよぶ断面
ほゞ長方形状の切欠きが設けられており、この切欠き内
には、版のくわえ側端部をくわえるくわえ側版万力と、
このくわえ側版万力と平行しこれにくわえられたのち胴
周面に巻付けられた版の尻側端部をくわえる尻側版万力
とからなる版万力装置が、切欠き底面に固定されて胴軸
方向に延設されている。そしてこれらくわえ側版万力と
尻側版万力とは、ほゞ同構成である。
第4図は従来における版万力のくわえ板枢着部の縦断
面図、第5図は同じくくわえ板弾発部の縦断面図であ
る。図において、版万力1は、胴軸方向に延びる長尺の
万力台2と、この万力台2の軸方向に並列してそれぞれ
複数個のボルト3で揺動自在に枢支されその揺動により
開閉して万力台2との間で版4をくわえたり放したりす
る複数個のくわえ板5と、これら各くわえ板5の端縁部
に切欠き6aを対応させた棒状のカム6とを備えており、
万力台2とくわえ板5との間には、くわえ板5を開方向
に付勢する複数個の圧縮コイルばね7が介装されてい
る。Pはくわえ板5の回動中心である。
このように構成されていることにより、版4を装着す
る場合には、カム6を図示の状態から時計方向へ回動操
作すると、胴軸方向に並列する複数個のくわえ板5は、
端縁をカム6の円弧部との係合から解放されて切欠き6a
と対応し、圧縮コイルばね7の弾発力によりいっせいに
開くので、くわえ板5と万力台2との間へ版4の端を挿
入したのち、カム6を先程とは逆方向へ回動させると、
くわえ板5はカム6の円弧部で端縁を押上げられるの
で、圧縮コイルばね7の弾発力に抗し揺動して閉じ版の
端をくわえる。
〔考案が解決しようとする課題〕
このように従来の版万力装置においては、くわえ板5
に開閉力を付与する圧縮コイルばね7が、くわえ板5と
万力台2との間に設けられていて、その弾発力の作用半
径Rが小さいので、くわえ板5の開閉が不確実になり易
く、くわえ直しを繰返すことにより作業工数が増大し、
版替え回数が多い場合には、準備時間が延長して機械の
稼働率を低下させるという問題がある。また、くわえ板
5の開閉力を増やそうとして圧縮コイルばね7を大きく
したり個数を増やしたりすると、スペースが大きくなっ
て、小形機の場合等においては装置を小形でコンパクト
に構成できないという問題がある。
〔課題を解決するための手段〕
このような課題を解決するために本考案では、版万力
の万力台に、くわえ板の版くわえ面とくわえ板開閉用カ
ムとの間に位置して版くわえ面とほゞ直交する孔を設
け、この孔内へ、くわえ板に固定した揺動部材を揺動自
在に係入させるとともに、カムと協働してくわえ板を揺
動させる圧縮コイルばねを、万力台に前記孔とほゞ直交
して設けた有底孔内に装填し、弾発力を蓄積した状態で
その先端を前記揺動部材に当接させ、かつ圧縮コイルば
ねの弾発力を調整自在とした。
〔作用〕
開いたくわえ板と万力台との間へ版の一端を挿入した
のち、カムを回動させると、カムの円弧部がくわえ板の
端縁を、揺動部材を介して作用する圧縮コイルばねの弾
発力に抗し押し上げ、くわえ板が揺動して万力台との間
で版をくわえる。この状態からカムを先程とは逆方向に
回動させると、くわえ板の端縁がカムの切欠きと対応す
るので、くわえ板は揺動部材を介して作用する圧縮コイ
ルばねの弾発力で揺動して開き、版をくわえから解放す
る。
このような版のくわえ放しにおいては、圧縮コイルば
ねの弾発力が作用する作用半径が大きいので、圧縮コイ
ルばねが小形でも大きな弾発力が作用し、また版くわえ
面とは反対側に圧縮コイルばねが設けられるので、スペ
ースの制約を受けない。
〔実施例〕
第1図ないし第3図は本考案に係る印刷機の版万力装
置の実施例を示し、第1図はこれを実施した版胴の平面
図、第2図は第1図のII-II拡大断面図、第3図は第1
図のIII-III拡大断面図である。図において、版胴11の
外周部には、断面をほゞ長方形状に形成された切欠き12
が、胴のほゞ全長にわたって設けられており、この切欠
き12内にはくわえ側版万力13と尻側版万力14とが互いに
平行して胴長方向に延設されている。くわえ側版万力13
は、断面をほゞ正方形状に形成されて胴軸方向に延び版
胴11の円周方向へ移動調整自在な万力台15を備えてお
り、この万力台15の複数箇所には、第2図に断面を示す
ねじ孔15aが設けられていて、各ねじ孔15aには、半球面
状の頭部を有するピン16が螺入されて固定されている。
万力台15には、全長がこれと同長で胴軸方向に3分割さ
れたくわえ板17が、その孔をピン16の半球面頭部と嵌合
させて揺動自在に支持されており、そのくわえ面17aは
万力台15のくわえ面15bと対向している。なお、図示し
ないがくわえ面17aには複数条の凸条が形成されてい
て、対向くわえ面15bの凹溝と係合している。Pはくわ
え板17の揺動中心である。
万力台15の反くわえ面側上端部に設けられた半円弧状
の溝15cには、切欠き18aと円弧部18bとを有する棒状の
カム18が回動自在に支持されて胴長方向に延設されてお
り、その複数箇所には、工具挿入孔を備えたカラー19が
軸着されている。そしてこのカラー19の工具挿入孔に工
具を挿入して回動操作することにより、くわえ板17の端
縁にカム18の切欠き18aが対向したり、円弧部18bが対向
したりするように構成されている。また、万力台15に
は、くわえ板17の版くわえ面17aとほゞ直交する孔15dが
くわえ板17の版くわえ部とカム18との間に位置して穿設
されており、この孔15d内には、くわえ板17のピン孔に
圧入固定されてくわえ板17と一体となって揺動するピン
20が第3図に実線と鎖線とで示すように揺動自在に係入
されている。15eはそのねじ孔部へ進退調節自在なねじ2
1を螺入することにより有底状に形成された有底孔であ
って、孔15dと直交して穿設されており、この有底孔15e
内には、圧縮コイルばね22が弾発力を蓄積された状態で
先端をピン20に当接させて装填されている。こうするこ
とにより、カム18が回動してその円弧部18bがくわえ板1
7の端縁を圧縮コイルばね22の弾発力に抗して押し上げ
ることによりくわえ面17a,15bで版23をくわえるように
構成されている。また、カム18が回動してその切欠き18
aがくわえ板17の端縁と対向することにより、圧縮コイ
ルばね22の弾発力でピン20を介してくわえ板17が揺動し
て版23をくわえから解放するように構成されている。そ
して、ねじ21を回動させることにより、圧縮コイルばね
22の弾発力が調整される。24は万力台15のねじ孔に螺入
され万力台15を版胴11の円周方向へ移動させて版23を張
る複数個の版張りボルトである。
以上はくわえ側版万力13について説明したが、尻側版
万力14もこれとほゞ同構成であるから、その説明を省略
する。
以上のように構成された版万力装置の動作を説明す
る。版23の装着に際しては、版23の一端を、開いている
くわえ側版万力13のくわえ面17aとくわえ面15bとの間へ
挿入し、カム18を回動操作すると、その円弧部18bがく
わえ板17の端縁を、ピン20を介した圧縮コイルばね22の
弾発力に抗して押し上げるので、くわえ面17a,15bで版2
3の一端がくわえられる。
こうして版の一端をくわえさせたのち、版胴11をほゞ
1回転させると、版23が版同11の周面に巻付けられるの
で、版23の他端を、開いている尻側版万力14のくわえ板
17と万力台15との間へ挿入する。そしてカム18を回動操
作すると、前記と同様にして版23の他端が尻側版万力14
にくわえられる。そこで版張りボルト24を締めると、尻
側版万力14全体が版胴11の円周方向に移動し、版23が張
られて版胴11の周面に密着する。
この状態から版23を取り外す場合には、版張りボルト
24を弛め、尻側版万力14のカム18を先程と反対方向へ回
動操作すると、切欠き18aがくわえ板17の端縁と対向す
ることにより、圧縮コイルばね22の弾発力でピン20を介
しくわえ板17が揺動し、版23がくわえから解消される。
そこで版胴11をほゞ1回転させると、版が巻付けを解か
れるので、版23の他端を尻側と同様にしてくわえ側版万
力13のくわえから解放することにより版23の取り外しが
終了する。
このような版23の着脱動作においては、カム18と圧縮
コイルばね22との協働によってくわえ板17が開閉する
が、本装置においては、図に符号R1で示す圧縮コイル
ばね22の作用半径が従来と比べてはるかに大きいので、
圧縮コイルばね22が小さくても、くわえ板17には大きい
回動力が作用する。また、ねじ21を回動させることによ
り、圧縮コイルばね22の弾発力が調整されるので、発錆
や渋りで弾発力が低下したときなどに容易に対応するこ
とができる。
〔考案の効果〕
以上の説明により明らかなように本考案によれば印刷
機の版万力装置において、版万力の万力台に、くわえ板
の版くわえ面とくわえ板開閉用カムとの間に位置して版
くわえ面とほゞ直交する孔を設け、この孔内へ、くわえ
板に固定した揺動部材を揺動自在に係入させるととも
に、カムと協働してくわえ板を揺動させる圧縮コイルば
ねを、万力台に前記孔とほゞ直交して設けた有底孔内に
装填し、弾発力を蓄積した状態でその先端を前記揺動部
材に当接させたことにより、くわえ板に作用する圧縮コ
イルばねの作用半径がきわめて大きく、小さい圧縮コイ
ルばねでも従来と比べて大きい弾発力がくわえ板に作用
して開閉するので、くわえ板が確実に開閉し、くわえ直
しなどがなくなって、準備時間が短縮することにより機
械の稼働率が向上する。また、圧縮コイルばねを大きく
したり数を増やしたりする必要がないので、装置を小形
でコンパクトに構成することができる。さらに圧縮コイ
ルばねが版くわえ部の反対側に設けられることによりス
ペースの制約を受けることがなく、装置の小形化が計れ
る。
また、圧縮コイルばねおよび揺動部材が係入する孔を
万力台に設けたことにより、版張り等により版万力を胴
周方向に移動させる場合にも、圧縮コイルばねの弾発力
が変化することがないので、常にくわえ板に一定の安定
した付勢力が加わり、このため、くわえ板が確実に開閉
し、くわえ直しがない。さらに、圧縮コイルばねの弾発
力を調整自在としたので、発錆や渋りで弾発力が低下し
たときなどに容易に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本考案に係る印刷機の版万力装置
の実施例を示し、第1図はこれを実施した版胴の平面
図、第2図は第1図のII-II拡大断面図、第3図は第1
図のIII-III拡大断面図、第4図は従来における版万力
のくわえ板枢着部の縦断面図、第5図は同じくくわえ板
弾発部の縦断面図である。 11……版胴、12……切欠き、13……くわえ側版万力、14
……尻側版万力、15……万力台、15b,17a……くわえ
面、15d……孔、15e……有底孔、16……ボルト、17……
くわえ板、18……カム、20……ピン、21……ねじ、22…
…圧縮コイルばね、23……版。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】胴周切欠き内に位置して胴軸方向に延びる
    万力台と、この万力台に揺動自在に枢着されたくわえ板
    と、これらくわえ板の揺動端部と係合し圧縮コイルばね
    との協働によりくわえ板を揺動させるカムとからなるく
    わえ側版万力と尻側版万力とを備えた印刷機の版万力装
    置において、前記万力台に、前記くわえ板の版くわえ面
    と前記カムとの間に位置して前記版くわえ面とほゞ直交
    する孔を設け、この孔内へ、前記くわえ板に固定した揺
    動部材を揺動自在に係入させるとともに、前記圧縮コイ
    ルばねを、前記万力台に前記孔とほゞ直交して設けた有
    底孔内に装填し、弾発力を蓄積した状態でその先端を前
    記揺動部材に当接させ、かつ前記圧縮コイルばねの弾発
    力を調整自在としたことを特徴とする印刷機の版万力装
    置。
JP1989056495U 1989-05-18 1989-05-18 印刷機の版万力装置 Expired - Lifetime JPH081865Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989056495U JPH081865Y2 (ja) 1989-05-18 1989-05-18 印刷機の版万力装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989056495U JPH081865Y2 (ja) 1989-05-18 1989-05-18 印刷機の版万力装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02148336U JPH02148336U (ja) 1990-12-17
JPH081865Y2 true JPH081865Y2 (ja) 1996-01-24

Family

ID=31580371

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989056495U Expired - Lifetime JPH081865Y2 (ja) 1989-05-18 1989-05-18 印刷機の版万力装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH081865Y2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6032033U (ja) * 1983-08-10 1985-03-05 三菱重工業株式会社 印刷機の版締装置
DE3604073A1 (de) * 1986-02-08 1987-08-13 Koenig & Bauer Ag Druckplattenklemmeinrichtung in einer grube eines plattenzylinders einer bogenrotationsdruckmaschine

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02148336U (ja) 1990-12-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH081865Y2 (ja) 印刷機の版万力装置
JP2509511Y2 (ja) 印刷機の版万力装置
JPH072417B2 (ja) 印刷機の版万力装置
JPH05263579A (ja) 掘削ロッドクランプ機構
JPH04132944U (ja) 印刷機の版万力装置
JPH02155646A (ja) 印刷機の版万力装置
JP2568417Y2 (ja) 印刷機の版万力装置
JPH04111438U (ja) 印刷機の版万力装置
JPH02155647A (ja) 印刷機の版万力装置
JP2523328Y2 (ja) 印刷機の版万力装置
JP2542102Y2 (ja) 印刷機の版万力装置
JP2565250Y2 (ja) 印刷機の版万力装置
JPH0444364Y2 (ja)
JPH0742734Y2 (ja) 印刷胴への紙汚れ防止部材装着装置
JPH0549342U (ja) 印刷機の版万力装置
JPH0359829B2 (ja)
CN214134902U (zh) 一种用于活节螺栓的加工装置
JP2519059Y2 (ja) ソケットレンチ用ホルダー
JPH02263Y2 (ja)
JPH0458339U (ja)
JPS6114952Y2 (ja)
JPH05212854A (ja) 印刷機の版万力装置
JPH0428761Y2 (ja)
KR200286503Y1 (ko) 스패너
JPH0664874U (ja) 印刷版クランプ装置

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term