JPH0815787B2 - 印刷機の版万力装置 - Google Patents

印刷機の版万力装置

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JPH0815787B2
JPH0815787B2 JP1213096A JP21309689A JPH0815787B2 JP H0815787 B2 JPH0815787 B2 JP H0815787B2 JP 1213096 A JP1213096 A JP 1213096A JP 21309689 A JP21309689 A JP 21309689A JP H0815787 B2 JPH0815787 B2 JP H0815787B2
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vise
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は印刷機の版胴に設けられ胴周面に巻付けられ
る版のくわえ側と尻側とを胴周切欠き内で固定する版万
力装置に関するものである。
〔従来の技術〕
各種印刷機の版胴外周部には、胴の全長におよぶ断面
ほヾ長方形状の切欠きが設けられており、この切欠き内
には、版のくわえ側端部をくわえるくわえ側版万力と、
これにくわえられたのち胴周面に巻付けられた版の尻側
端部をくわえる尻側版万力とからなる版万力装置が、切
欠き底面に固定されて胴軸方向に延設されている。
従来におけるこれらくわえ側,尻側の版万力は、胴軸
方向に延びる長尺の万力台と、この万力台の端縁に複数
個のボルトで揺動自在に枢支されその揺動により開閉し
て万力台との間で版をくわえたり放したりする複数個の
くわえ板と、これら各くわえ板の端縁部切欠きと係合す
る複数個のカムとを備えており、複数個のカムは回動自
在なカム軸上に並列して固定されている。また、万力台
とくわえ板との間には、くわえ板を開方向に付勢する複
数個の圧縮コイルばねが介装されている。
このように構成されていることにより、版をくわえる
場合には、カム軸を回動操作すると、胴長方向へ複数個
に分割されたくわえ板は、カムの係合から解放されて圧
縮コイルばねの弾発力によりいっせいに開くので、くわ
え板と万力台との間へ版の端を挿入したのち、カム軸を
先程とは逆方向へ回動させると、くわえ板はカムの作用
により圧縮コイルばねの弾発力に抗し揺動して閉じ、版
の端をくわえる。
また、例えば特開平1−127346号公報に開示されてい
る装置は、従来版胴の円周方向に形成されていた版の尻
側くわえ面が、版胴の半径方向に形成されるように万力
台とくわえ板とが版胴の半径方向に配設されており、ま
た、版の端部が別に設けた版曲げ機によって直角状に曲
げられている。
このように構成されていることにより、くわえ側のく
わえ側端部をくわえられて胴周面に巻付けられた版の尻
側端部は、折り曲げ部を万力台とくわえ板との間へ挿入
され、カム機構でくわえ板を揺動させることにより、版
の折り曲げ片がくわえられるので、このあと、尻側版万
力全体を円周方向へ移動させることにより、版が均一に
張られて胴周面に密着する。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来の各版万力装置におい
ては、上記のように版くわえ面を開閉するためにカム軸
を手動で回転操作しなければならないので、工数が増加
して作業性が悪く、多大の労力を必要とするばかりでな
く、準備時間が延長して生産性が低下するという問題が
あった。
〔課題を解決するための手段〕
このような課題を解決するために本発明では、版胴の
外周切欠き内に軸架された一対のカム軸を回動させるこ
とにより万力台とくわえ板との版くわえ面を開閉させ、
胴周に巻付けられた版の一端と他端とをそれぞれくわえ
るくわえ側版万力と尻版万力とを備えた印刷機の版万力
装置において、版胴の一端近傍と他端近傍とにそれぞれ
配設された一対の駆動装置と、これら各駆動装置に連結
された一対の連結部材と、これら駆動装置で駆動される
連結部材の運動により前記版胴の半径方向へ進退する一
対のレバー回動部材と、前記各カム軸の一端と他端とに
カム軸の軸心に対して遊端部が対称となるように位置し
て固定された各一対のレバーとからなり、この各一対の
レバーは、前記一対の駆動装置の選択的な作動によりレ
バー回動部材がそれぞれの遊端部に対接して各カム軸を
正、逆方向に回動させたものである。
〔作 用〕
版の交換に際しては、片側のレバー回動部材がくわえ
側のレバーに対応した位置でこの側の駆動装置が作動し
て連結部材を介しレバーを押し、カム軸を回動させてカ
ムの大径部でくわえ板を揺動させるので、くわえ面が開
き版のくわえを解放する。この状態から版胴が回動して
片側のレバー回動部材が尻側のレバーに対接した位置で
片側の駆動装置が作動し、カムが回動してその小径部が
尻側の万力台に対接するので、版くわえ面が開いて版を
くわえから解放し、用済の版が取外される。
次いで、版胴が回動して片側のレバー回動部材がくわ
え側のレバーに対応するので、開いているくわえ側の版
くわえ面に新たな版の一端を挿入すると、片側の駆動装
置が作動してカム軸が回転し、カムの小径部がくわえ板
に対接することによりくわえ板が閉じて版をくわえる。
次いで版胴を1回転させたのち、開いている尻側の版く
わえ面に新たな版の他端折曲げ部を挿入すると、片側の
駆動装置が作動しカムの大径部が万力台に対接してこれ
を押すので、くわえ面が閉じ版がくわえられる。
〔実施例〕
第1図ないし第7図は本発明に係る印刷機の版万力装
置の実施例を示し、第1図はこれを実施した版胴の平面
図、第2図は第1図のII−II断面図、第3図は第1図の
III−III断面図、第4図は第1図のIV−IV断面図、第5
図は第1図のV−V断面図、第6図は版くわえ前におけ
る尻側版万力の縦断面図、第7図は版万力開閉装置の側
面図である。図において、版胴1の外周部には、断面を
ほヾ長方形状に形成された切欠き2が、胴のほヾ全長に
わたって設けられており、この切欠き2の両端部には、
鞍形状に形成されたガイド3,4が切欠き底面にボルト止
めされている。全体を符号5で示すくわえ側版万力は、
断面をほヾ正方形状に形成されて胴軸方向に延びる万力
台6を備えており、この万力台6の両端薄肉部6aは、前
記左右のガイド3,4に上下動を規制されかつ円周方向へ
わずかに移動を許されて嵌合されている。なお、万力台
6は切欠き2の底面に固定された図示しない複数個のガ
イドにより中間部を摺動自在に押えられて浮上がりを規
制されている。万力台6の長手方向複数箇所には、第4
図に断面を示すねじ孔6bが設けられていて、このねじ孔
6bには、先端部にテーパ加工が施された調節ねじ7が螺
入されており、この調節ねじ7に対応する箇所のピン孔
には、鍔部を万力台6と切欠き2壁面との間隙に係入さ
れた鍔付きピン8が、先端を調節ねじ7のテーパ加工面
に当接させて摺動自在に挿入されている。こうすること
により、調節ねじ7を回動させると、テーパ加工面の作
用で万力台6が円周方向へ微量だけ移動調節されるよう
に構成されている。第5図に符号9で示すものは、万力
台6側のスタッド10と切切き2の凹孔2a壁面との間に介
装され版万力5全体を円周方向外方へ付勢する圧縮コイ
ルばねである。
万力台6の傾斜面複数箇所には、第5図に示すL字状
のくわえ板ホルダ11がボルト12,13で固定されていて、
このくわえ板ホルダ11から水平状に突出するピン11aに
は、万力台6と全長が同長で胴軸方向に3分割された断
面ほヾくの字状のくわえ板14が揺動自在に支持されてお
り、そのくわえ面14aは万力台6のくわえ面と対向して
いる。なお、図示しないが、くわえ面14aには複数条の
凸条が形成されていて、対向くわえ面の凹溝と係合して
いる。万力台6の底面には第2図に断面を示す複数個の
スタッド15が、胴軸方向に並列し切欠き2の凹孔2a内へ
突出して植設されており、これら各スタッド15のねじ孔
に螺入されたばね受けピン16とくわえ板14の下端凹孔と
の間には、くわえ板14をそのくわえ面14aが閉じる方向
に付勢する圧縮コイルばね17が介装されている。
一方、切欠き2の底面中央部には、直方形状に形成さ
れた複数個の軸受18が胴軸方向に並列してボルトで固定
されていて、これらの軸受18には断面6角形のカム軸19
が、円形断面部を嵌合させて回動自在に軸支されてお
り、このカム軸19上には、大径部と小径部とを有する複
数個の版くわえカム20が、軸方向に並列して軸着されて
いる。そして各版くわえカム20のカム面は各くわえ板14
の垂直面に対接されており、カム軸19を後述する駆動装
置で回動させることにより、版くわえカム20の大径部が
圧縮コイルばね17の弾発力に抗してくわえ板14を図の反
時計方向に揺動させ、くわえ面14aを開かせるように構
成されている。
そして、切欠き2内には、全体を符号30で示す尻側版
万力がくわえ側万力5に平行して設けられている。この
尻側版万力30は、胴長とほヾ同じ長さに形成されて垂直
面を軸受18の垂直面に添接させたばね受けバー31を備え
ており、このばね受けバー31は、複数個のボルト32によ
って切欠き2の底面に固定されている。ばね受けバー31
は版胴1の半径方向に延びる規制面31aを備えていて、
この規制面31aと切欠き2の壁面2bとの間には、支持軸3
3が両端を版胴1両端の円板状ベアラ34に近接させて延
設されており、それぞれ胴軸方向に3運勝された万力台
35とくわえ板36とは、版胴1の半径方向に延在するくわ
え面35a,35aを対向させて、これらくわえ面35a,36aが離
間・接近するように、反くわえ面側を中心としてこの支
持軸33で揺動自在とされている。37は3分割された万力
台35同士を連結する調節ねじであって、右ねじと左ねじ
とをそれぞれの万力台35のねじ孔に螺合されており、両
万力台35の間に位置いて一体形成されたカラー部37aの
孔に工具を挿入して回動させることにより、両万力台35
間の間隔が調節されるように構成されている。
切欠き2の壁面2bに形成された凹部2c内には、平面状
の小径部38aと円弧状の大径部38bとで棒状に形成された
カム38が、前記ベアラ34に回動自在に軸支されており、
そのベアラ34からの突出部38cは、6角状に形成されて
いる。また、40はカム38の回動を案内するガイドであっ
て、ボルト41で切欠き壁面2bの凹部2cに固定されてい
る。さらに、万力台35の反くわえ側端部に形成された複
数個のばね孔底面と、前記ばね受けバー31に形成された
複数個のばね孔底面との間には、これら万力台35とばね
受けバー31とを互いに離間させる方向に付勢する圧縮コ
イルばね42が介装されており、また、ばね受けバー31上
部のばね孔31b内に摺動自在に設けられてダブルナット4
3で移動端限を規制されたばね軸44の鍔部と、ばね孔31b
の底面との間には、くわえ板36をばね受けバー31から離
間させる方向に付勢する圧縮コイルばね45が装填されて
いる。また、万力台35上部のばね孔内には、万力台35を
くわえ板36から離間させる方向に付勢する圧縮コイルば
ね46が装填されている。47は版胴1に対接するゴム胴で
ある。
次にカム軸19とカム38とを回動させて版くわえ面を開
閉させる開閉駆動装置について説明する。この開閉駆動
装置は、前記胴版1やゴム胴47等を軸支する左右のフレ
ーム50に近接してそれぞれ設けられているが、以下給紙
装置側から見て右側(以下、単に右側という)のフレー
ム50側のものについて説明する。フレーム50の上端面に
は、駆動装置としてのエアシリンダ51がブラケット52を
介して揺動自在に枢支されており、一方、前記くわえ側
のカム軸19と尻側のカム38とには、レバー53とレバー54
とがベアラ34とフレーム50との間に位置して割締め固定
されていて、これらのレバー53,54とエアシリンダ51と
の間には、全体を符号55で示すリンク機構が設けられて
いる。すなわち、エアシリンダ51のピストンロッド56に
連結されたロッド57の先端部は、フレーム50の上面にブ
ラケット58を介して回動自在に支持されたL字レバー59
の遊端部に枢着されており、L字レバー59の他方の遊端
部に上端を枢着されたロッド60の下端部は、フレーム50
側のスタッド61に枢支されたレバー62の遊端部に枢着さ
れている。レバー62には,レバー63が一体形成されてお
り、このレバー63の遊端部は、ころレバー64の一端に枢
着されている。65は左右のフレーム間に軸方向への移動
を規制されて回動自在に軸支されたレバー軸であって、
このレバー軸65には、レバー66が軸方向への移動を規制
されて回動自在に支持されており、このレバー66の遊端
部は、ころレバー64の中央部に枢着されている。すなわ
ち、レバー63,66,ころレバー64によって4節リンクが形
成されており、エアシリンダ51側から駆動されてレバー
62が揺動することにより、ころレバー64がレバー63,66
を伴って版胴1の半径方向へ進退するように構成されて
いる。このようなころレバー64の先端部には、版胴1の
回動位相にしたがってレバー53,54のいずれかに選択的
に対応するころ67が枢着されており、ころレバー64が進
退することにより、レバー53またはレバー54が図に実線
と鎖線とで示す範囲内で揺動してカム軸19またはカム38
が回動するように構成されている。そして、この右側の
装置においては、レバー53が実線位置にあるときには、
くわえ側版万力5の版くわえ面が開き、レバー54が実線
位置にあるときには、尻側版万力30の版くわえ面が閉じ
るように構成されている。
そして、給紙装置から見て左側(以下単に左側とい
う)のフレーム側にも上記と同構成の図示しない開閉駆
動装置が設けられており、この開閉駆動装置は、上記エ
アシリンダ51からころ67までは、これと全く同構成であ
って、レバー53,54のみが異なっている。すなわち、第
7図においてレバー53,54はカム軸19およびカム38から
図の上方へ向って先端を指向させているが、左側の開閉
駆動装置においては、第1図に符号53A,54Aで示すレバ
ーが、カム軸19およびカム38から第7図の下方へ向って
先端を指向させている。こうすることにより、レバー53
Aがころで押されると、くわえ側版万力5の版くわえ面
が閉じ、レバー54Aがころで押されると、尻側版万力30
の版くわえ面が開くように構成されている。なお、両方
のエアシリンダはインタロック配線によって電気接続さ
れており、片方のエアシリンダのピストンロッドが後退
したときには、他方のエアシリンダのピストンロッドは
後退することがないので、カム軸19とカム38との回動が
円滑に行われるように構成されている。
以上のように構成された版万力装置の動作を、版の交
換作業の場合について説明する。右側のころ67がくわえ
側のレバー53に対応した位置でこの側のエアシリンダ51
が作動してそのピストンロッド56が後退すると、リンク
機構を介してころ67がレバー53を図の実線位置へ押し、
カム軸19を回動させてカム20の大径部でくわえ板14を揺
動させるので、くわえ面14aが開いて版のくわえを解放
する。このとき、インタロック作用で左側のエアシリン
ダのピストンロッドが後退することがなく、ころがレバ
ーから逃げた状態のまゝなので、カム軸19の回動を妨げ
ない。このあと、右側のエアシリンダ51が作動してピス
トンロッド56が前進しころ67がレバー53から逃げた状態
になる。この状態から版胴1が回動して左側のころが尻
側のレバーに対接した位置で左側のエアシリンダが作動
してそのピストンロッドが後退し、カム38が回動してそ
の小径部が尻側の万力台35に対接するので、第6図に示
すように版くわえ面35aが開いて版をくわえから解放す
る。このとき、インタロック作用で右側のエアシリンダ
51は後退せずころ67がレバー54から逃げた状態のまゝな
ので、カム38の回動を妨げない。このあと、左側のエア
シリンダが作動してピストンロッドが前進し、ころがレ
バー54Aから逃げた状態になる。次いで図示しない吸着
装置で版を吸着しながら版胴1が逆方向へ緩動により1
回転するので、用済の版が取り外される。
次いで、版胴1が回動して左側のころがくわえ側のレ
バーに対応するので、開いているくわえ側の版くわえ面
14aに新たな版の一端を挿入すると、左側のエアシリン
ダが作動してそのピストンロッドが後退するので、カム
軸19が回転してカム20の小径部がくわえ板14に対接し、
くわえ板14が閉じて版をくわえる。このあと、左側のエ
アシリンダが作動してそのピストンロッドが前進し、こ
ろがレバーから逃げた状態になる。次いで、版胴1が正
方向へ緩動により1回転したのち、開いている尻側の版
くわえ面35aに新たな版の他端折曲げ部を挿入すると、
右側のエアシリンダ51が作動してそのピストンロッド56
が後退し、カム38の大径部が万力台35に対接してこれを
押すので、くわえ面35aが閉じて版がくわえられる。こ
のくわえ動作をさらに詳しく説明すると、尻側の版くわ
え動作においては、第6図に示すように、カム38はその
小径部38aが万力台35に対接していて、万力台35を押圧
から解放しており、万力台35とくわえ板36とが、圧縮コ
イルばね42,45,46の弾発力により支持軸33を中心にして
互いに逆方向に傾動している。そこで、版の折曲げ部を
万力台35のくわえ面35aとくわえ板36のくわえ面36aとの
間へ挿入したのち、エアシリンダ51が作動すると、カム
38が回動してその大径部38bが、第2図に示すように万
力台35に対接し始め、このカム38の回動初期においては
万力台35とくわえ板36とが圧縮コイルばね45,46の弾発
力に抗し直立して版の折曲げ部をくわえる。さらにカム
38の回動を続けて大径部38bで万力台35を押すと、この
カム38の回動終期においては、万力台35とくわえ板36と
が、一体となって圧縮コイルばね42,45,46の弾発力に抗
して版胴1の円周方向に移動するので、版が張られて版
胴1の周面に密着する。なおこのとき、ばね軸44が押さ
れ、ダブルナット43とくわえ板36との間には、すき間が
形成される。このように、カム38を回動操作するだけで
版のくわえと張りとを連続して行うことができる。この
あと、右側のエアシリンダが作動してそのピストンロッ
ドが前進し、ころがレバーから逃げた状態になる。
〔発明の効果〕
以上の説明により明らかなように本発明によれば版胴
の外周切欠き内に軸架された一対のカム軸を回動させる
ことにより万力台とくわえ板との版くわえ面を開閉さ
せ、胴周に巻付けられた版の一端と他端とをそれぞれく
わえるくわえ側版万力と尻側版万力とを備えた印刷機の
版万力装置において、版胴の一端近傍と他端近傍とにそ
れぞれ配設された一対の駆動装置と、これら各駆動装置
に連結された一対の連結部材と、これら駆動装置で駆動
される連結部材の運動により前記版胴の半径方向へ進退
する一対のレバー回動部材と、前記各カム軸の一端と他
端とにカム軸の軸心に対して遊端部が対称となるように
位置して固定された各一対のレバーとからなり、この各
一対のレバーは、前記一対の駆動装置の選択的な作動に
よりレバー回動部材がそれぞれの遊端部に対接して各カ
ム軸を正、逆方向に回動させたことにより、版胴に対す
る版の装着と取り外しとを自動化することができるの
で、労力が大幅に軽減されるとともに、準備時間が短縮
され、生産性が向上する。また、くわえ板を開閉させる
ためにカム軸を正、逆方向に回動させるのに、同一構成
の一対の駆動装置を選択的に作動させることにより行
い、駆動装置自体を移動させる別の駆動装置を必要とし
ないようにしたので、構造が大幅に簡易化されるととも
に、駆動装置間の制御を必要とせず、単一の駆動装置の
制御のみでよいから、制御系が複雑とならず、単純化さ
れる。さらに、レバーが各カム軸の一端と他端との遊端
部にカム軸の軸心に対いて対称となるように固定され、
このレバーに対接するレバー回動部材が版胴の半径方向
へ進退することにより、カム軸を正、逆方向に回動させ
るようにしたので、レバーに対するレバー回動部材の厳
しい対接精度が要求されず、このためレバーにレバー回
動部材を対接させるための版胴の停止位置精度の許容範
囲が広がり、版胴の停止位置のずれによる版の装着、取
り外しの動作不良を防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第7図は本発明に係る印刷機の版万力装置
の実施例を示し、第1図はこれを実施した版胴の平面
図、第2図は第1図のII−II断面図、第3図は第1図の
III−III断面図、第4図は第1図のIV−IV断面図、第5
図は第1図のV−V断面図、第6図は版くわえ前におけ
る尻側版万力の縦断面図、第7図は版万力開閉装置の側
面図である。 1……版胴、2……切欠き、5……くわえ側版万力、6
……万力台、14……くわえ板、14a……くわえ面、19…
…カム軸、30……尻側版万力、35……万力台、36……く
わえ板、35a、36a……くわえ面、51……エアシリンダ、
53,54,53A,54A……レバー、55……リンク機構、64……
ころレバー、67……ころ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】版胴の外周切欠き内に軸架された一対のカ
    ム軸を回動させることにより万力台とくわえ板との版く
    わえ面を開閉させ、胴周に巻付けられた版の一端と他端
    とをそれぞれくわえるくわえ側版万力と尻側版万力とを
    備えた印刷機の版万力装置において、前記版胴の一端近
    傍と他端近傍とにそれぞれ配設された一対の駆動装置
    と、これら各駆動装置に連結された一対の連結部材と、
    これら駆動装置で駆動される連結部材の運動により前記
    版胴の半径方向へ進退する一対のレバー回動部材と、前
    記各カム軸の一端と他端とにカム軸の軸心に対して遊端
    部が対称となるように位置して固定された各一対のレバ
    ーとからなり、この各一対のレバーは、前記一対の駆動
    装置の選択的な作動によりレバー回動部材がそれぞれの
    遊端部に対接して各カム軸を正、逆方向に回動させたこ
    とを特徴とする印刷機の版万力装置。
JP1213096A 1989-08-04 1989-08-21 印刷機の版万力装置 Expired - Fee Related JPH0815787B2 (ja)

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