JP3189017B2 - 印刷機の版万力装置 - Google Patents

印刷機の版万力装置

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JP3189017B2
JP3189017B2 JP04640892A JP4640892A JP3189017B2 JP 3189017 B2 JP3189017 B2 JP 3189017B2 JP 04640892 A JP04640892 A JP 04640892A JP 4640892 A JP4640892 A JP 4640892A JP 3189017 B2 JP3189017 B2 JP 3189017B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は印刷機の版胴に設けられ
胴周面に巻付けられる版のくわえ側と尻側とを固定する
版万力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種印刷機の版胴外周部には、胴の全長
におよぶ断面ほゞ長方形状の切欠きが設けられており、
この切欠き内には、版のくわえ側端部をくわえるくわえ
側版万力と、これにくわえられたのち胴周面に巻付けら
れた版の尻側端部をくわえる尻側版万力とからなる版万
力装置が、切欠き底面に固定されて胴軸方向に延設され
ている。
【0003】従来におけるこれらくわえ側,尻側の版万
力は、胴軸方向に延びる長尺の万力台と、この万力台側
に回動自在に支持されその回動により開閉して万力台と
の間で版をくわえたり放したりするくわえ板とを備えて
おり、これらくわえ板の近傍には、これらのくわえ板と
係合する複数個のカムを備えたくわえ側カム軸と尻側カ
ム軸とが胴軸方向に延設されている。また、両版万力の
万力台は、胴周切欠きの底面に、胴周方向へ移動自在に
支持されている。
【0004】このように構成されていることにより、版
をくわえる場合には、手動または駆動装置によってくわ
え側カム軸を回動させると,くわえ板は、カムの係合か
ら解放されて圧縮コイルばねの弾発力により開くので、
くわえ板と万力台とのくわえ面間へ版の端を挿入したの
ち、くわえ側カム軸を手動または駆動装置で先程とは逆
方向に回動させると、くわえ板はカムの作用により圧縮
コイルばねの弾発力に抗し回動して閉じ、版のくわえ側
端部をくわえる。そこで版胴をほゞ1回転させると、版
が胴周面に巻付けられるので、先程と同様にして手動ま
たは駆動装置により尻側カム軸を開閉させて版の尻側端
部をくわえさせたのち、版張り装置により尻側版万力を
胴周方向へ移動させると、版が張られて胴周面に密着す
る。
【0005】このような従来の版万力装置において、前
記くわえ側カム軸と尻側カム軸とを回動させる駆動装置
は、例えば特開平3−197045号公報に開示されて
いるように構成されている。すなわち、くわえ側カム軸
の一端と他端とには、先端の指向方向を互いに逆方向に
向けた開き用レバーと閉じ用レバーとがそれぞれ固定さ
れており、また、尻側カム軸の一端と他端とにも、先端
の指向方向を互いに逆方向に向けた開き用レバーと閉じ
用レバーとがそれぞれ固定されている。一方、駆動源と
しての左右一対の各エアシリンダ等には、作用端部を前
記各レバーの周回径路に臨ませた左右の各リンク機構等
が連結されている。
【0006】こうすることにより、版胴が回動して、く
わえ側の開き用レバーが、一方のエアシリンダに連結さ
れたリンク機構の作用端に対向したときに一方のエアシ
リンダが作動すると、開き用レバーが揺動してくわえ側
版万力が開き、くわえ側の閉じ用レバーが、他方のエア
シリンダで移動するリンク機構の作用端に対向したとき
に他方のエアシリンダが作動すると、閉じ用レバーが揺
動してくわえ側版万力が閉じるように構成されている。
また、尻側版万力についてもくわえ側と同様に動作して
尻側版万力が開閉する。
【0007】さらに、実開昭63−47134号公報に
開示されている版万力装置においては、くわえ側カム軸
と尻側カム軸との一端に、開閉用レバーが固定されてい
て、エアシリンダのピストンロッド作用端は、各レバー
の揺動端部に着脱自在に係合するように構成されてお
り、この開閉用エアシリンダには、そのエア圧で進退す
るピストンロッドの作用端を各レバーに着脱させる別の
着脱用エアシリンダが設けられている。
【0008】こうすることにより、版胴が回動して、く
わえ側の開閉用レバーが、開閉用エアシリンダのエア圧
で進退するピストンロッドの作用端に対向すると、着脱
用エアシリンダにより開閉用エアシリンダのピストンロ
ッドがくわえ側レバーと係合するので、開閉用エアシリ
ンダのピストンロッドを進退させると、くわえ側版万力
が開閉するように構成されている。また、尻側版万力
も、くわえ側版万力と同様に動作する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の版万力装置のうち、特開平3−197045
号公報に開示されている装置においては、版万力を開閉
させるレバーを揺動させるために2個のエアシリンダ等
の駆動源と、2組のリンク機構等の動力伝達機構とを必
要とするので、構成が複雑で部品点数が多く、安価に提
供できないという問題がある。
【0010】また実開昭63−47134号公報に開示
されている版万力装置においては、開閉用エアシリンダ
を揺動させてレバーと着脱させるために別の着脱用シリ
ンダを必要するなど、構成が複雑になり、装置の占有ス
ペースが拡大するという問題がある。
【0011】さらに、くわえ側カム軸と尻側カム軸とを
版胴の片側同一端面から突出させてこれら各突出部にレ
バーをそれぞれ固定し、版胴の回動によりこれら各レバ
ーの両側遊端部に、カム軸駆動装置としてのエアシリン
ダなどの作用端部を選択的に係合させるようにすること
も考えられるが、小形印刷機などのように版胴の外周切
欠き部の円周方向長さが小さい場合には、くわえ側レバ
ーと尻側レバーとが互いに干渉するために、これを避け
ようとして止むを得ず切欠きの円周方向長さを長くする
ことになり、これに伴って版胴の径も大きくなるので、
印刷機全体が大形化するという問題がある。
【0012】本発明は以上のような点に鑑みなされたも
ので、簡単な構造により印刷機を小形でコンパクトに構
成することを可能にした印刷機の版万力装置を提供する
ことを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明においては、版胴の外周切欠き内に設け
られ胴軸方向へ延びる万力台と、この万力台に対し回動
自在に設けられ胴軸方向に延びるくわえ板と、このくわ
え板に近接して胴軸方向に延設されその回動によりくわ
え板を回動させてそのくわえ面を万力台のくわえ面に対
し開閉させるカム軸とからなるくわえ側版万力および尻
側版万力を備えた印刷機の版万力装置において、前記く
わえ側版万力のカム軸と尻側版万力のカム軸とのうちの
少なくとも一方のカム軸にレバーを固定するとともに、
前記版胴のほゞ直径方向に延在しこれを延在方向に移動
させることにより前記レバーを揺動させる進退部材を版
胴側に支持し、この進退部材を移動させるとともに前記
レバーを揺動させる駆動手段をフレーム側に支持した。
【0014】
【作用】本発明を自動刷版交換装置に実施した場合、版
胴が排版位置まで回動して停止したときに進退部材を手
動で進退させたり駆動装置による駆動で進退させたりす
ると、くわえ側のレバーが揺動するので、カム軸が回動
してくわえ板が開き、刷版(以下版という)のくわえ側
端部をくわえから解放する。次いで、版胴が回動して停
止したのち、手動または駆動装置で尻側のレバーを介し
カム軸を回動させると、尻側のくわえ板が開くので、版
胴を回動させると、版が版万力から飛び出し、刷版保持
装置としてのローダ内へ進入して保持される。
【0015】これから使用する刷版はあらかじめローダ
に保持されているので、開いているくわえ側版万力がロ
ーダに対応した状態でローダ内の駆動装置が作動し、開
いているくわえ面に版が挿入される。次いで機台側の駆
動装置が作動してその作用端がくわえ側レバーの裏側遊
端部を押すので、カム軸を介してくわえ側版万力のくわ
え板が閉じ、版のくわえ側端部をくわえる。そこで版胴
がほゞ1回転して版が版胴の周面に巻付けられ、尻側版
万力が駆動装置の作用端に対応した位置で版胴の回転が
停止するので、ローダ内の駆動装置により版の尻側端部
がくわえ面に挿入されたのち、機台側の駆動装置が作動
してその作用端が、尻側レバーの遊端部を押すので、く
わえ板が閉じて版万力の尻側端部をくわえる。
【0016】
【実施例】図1ないし図9は本発明に係る印刷機の版万
力装置の実施例を示し、図1は版胴の平面図、図2は図
1のII−II断面図、図3は図1のIII-III 断面図、図4
は図1のIV−IV断面図、図5は版万力開閉駆動装置の概
要正面図、図6〜図9は版万力の開閉動作を説明するた
めに示す版万力装置の一部破断正面図である。
【0017】図1ないし図4において、版胴1の外周部
には、断面をほゞ長方形状に形成された切欠き2が胴の
ほゞ全長にわたって設けられており、この切欠き2の両
端開口は、円板状に形成されたベアラ3,4で閉塞され
ている。全体を符号5で示すくわえ側版万力は、断面を
ほゞ正方形状に形成されて胴軸方向に延びる万力台6を
備えていて、この万力台6は図2に示すようにボルト7
で万力台6に固定された複数個のブロック8を切欠き2
の壁面に形成された溝に係合させており、切欠き2の底
面2aにボルト止めされた図示しない押え金具により切
欠き2の底面2aに固定されている。また、図示しない
調節装置により切欠き2の底面2aに沿って版胴1の円
周方向へ移動調節できるように構成されている。
【0018】万力台6の両端部と中央部2箇所とには、
角頭部を有する支持ボルト9がボルト孔に挿入されてナ
ットで固定されており、全長が万力台6とほゞ同長で平
面視矩形状のくわえ板10は、支持ボルト9から水平状
に突出するピンをピン孔に挿入させることにより揺動自
在に支持されている。くわえ板10の溝には、ばね受1
1が挿入固定されて下方へ垂下されており、その下半部
は万力台6の溝内に係入されている。一方、万力台6の
孔内には、圧縮コイルばね12がピン12aの頭部とば
ね受11との間に位置して装填されており、くわえ板1
0は、圧縮コイルばね12によりばね受11を介して図
2における反時計方向への回動力を付与されている。6
a,10aは万力台6とくわえ板10とに形成された凹
凸状のくわえ面である。
【0019】万力台6にその全長にわたり形成された半
円形の孔6bには、円弧部と直線部とからなるカム軸1
3のカム部13aが、くわえ板10にボルト止めされた
プレート14で脱落を規制されて嵌合されており、この
カム軸13の両端部13bは前記ベアラ3,4の孔から
外部に突出されている。そして、後程詳述する駆動装置
でカム軸13が回動すると、カム部13aと圧縮コイル
ばね12との作用でばね受け11を介しくわえ板10が
揺動してくわえ面6a,10aが開閉するように構成さ
れている。
【0020】次に尻側版万力について説明する。全体を
符号20で示すものは、尻側版万力であって、くわえ側
版万力5と平行状態で切欠き2内に設けられており、こ
の尻側版万力20は、胴長とほゞ同じ長さに形成されて
垂直面を切欠き2の底面2aと直交させたばね受けバー
21を備えており、このばね受けバー21は、図示しな
いボルトによって切欠き2の底面2aに固定されてい
る。ばね受けバー21は版胴1の半径方向に延びる規制
面21aを備えており、この規制面21aに穿設された
ばね孔内には、ダブルナット22で調節自在に形成され
た鍔付ピン23が圧縮コイルばね24により規制面21
a方向に付勢されて装填されている。
【0021】また、ばね受けバー21と切欠き壁面との
間には、胴軸方向に2等分された万力台25が連結金具
26で連結されて配設されていて、この万力台25と左
右のベアラ3,4との間には、図示しない調整金具が介
装されており、連結金具26または調整金具のピン孔に
スパナを挿入して回動操作することにより、万力台25
が胴軸方向へ微調整されるように構成されている。さら
に、前記ばね受けバー21と万力台25との間には、断
面をくの字状に形成されて胴軸方向に延びるくわえ板2
7が配設されており、このくわえ板27と万力台25と
は、これらとほゞ同長の支持軸28によって揺動自在に
嵌合されている。
【0022】また、ばね受けバー21と万力台25との
間には、これらを互いに弾発する圧縮コイルばね29が
介装されている。さらに切欠き壁面にボルト30で固定
されたブロック31と切欠き壁面とで形成された凹部内
には、円弧部と直線部とで形成されたカム部32aを有
するカム軸32が、角頭部32bを左右のベアラ3,4
に回動自在に軸支されて係合されており、このカム軸3
2を後述する駆動装置で回動させることにより、万力台
25のくわえ面25aとくわえ板27のくわえ面27a
とが開閉するように構成されている。
【0023】次にくわえ板の開閉装置について説明す
る。図5に示すように、片側のフレーム40の上端面に
は、駆動装置としてのエアシリンダ41がブラケット4
2を介して揺動自在に枢支されており、一方、ベアラ3
から突出する前記くわえ側カム軸13の6角状突出端部
には、レバー43が割締め固定されている。また、同じ
側のベアラ3から突出する前記尻側カム軸32の6角状
突出端部には、T字状に形成されたレバー44がボルト
45によって固定されている。
【0024】さらに、図4に示すように、版胴1の他端
側ベアラ4から突出するくわえ側カム軸13と尻側カム
軸32との突出端部には、ストップレバー46,47が
それぞれ割締め固定されており、ベアラ4の端面には、
これらストップレバー46,47を当接させてくわえ側
カム軸13と尻側カム軸32との両方向への回動端限を
規制するストッパ48,49,50,51が設けられて
いる。
【0025】そして、図3に示すように、レバー43,
44が設けられた側のベアラ3の中心厚肉部には、ベア
ラ3の直径方向に延びる貫通孔52が貫通して穿設され
ており、この貫通孔52とその一端の大径部に嵌着され
た軸受53とには、進退部材としてのピン54が、一端
をくわえ側レバー43の遊端部に臨ませて版胴1の直径
方向へ進退自在に嵌合されている。さらに、ピン54の
鍔部54aと軸受53との間には、ピン54をレバー4
3から離間させる方向に付勢する圧縮コイルばね55が
介装されている。
【0026】そして、図5において、ピン54および尻
側レバー44と、前記エアシリンダ41との間には、全
体を符号56で示す駆動伝達機構としてのリンク機構が
設けられている。すなわち、エアシリンダ41のピスト
ンロッド57に連結されたロッド58の先端部は、フレ
ーム40の上面にブラケット59を介して回動自在に支
持されたL字レバー60の遊端部に枢着されており、L
字レバー60の他方の遊端部に上端を枢着されて下方へ
垂直状態で延びるロッド61の下端部は、フレーム40
側のスタッド62に枢支されたレバー63の遊端部に枢
着されている。レバー63には、レバー64が一体形成
されており、このレバー64の遊端部はころレバー65
の一端に枢着されている。
【0027】66は左右のフレーム間に軸方向への移動
を規制されて回動自在に軸支されたレバー軸であって、
このレバー軸66には、レバー67が軸方向への移動を
規制されて回動自在に支持されており、このレバー67
の遊端部は、ころレバー65の中央部に枢着されてい
る。すなわち、レバー64,67ところレバー65によ
って4節リンクが形成されており、エアシリンダ41側
から駆動されてレバー63が揺動することにより、ころ
レバー65がレバー64,67を伴って版胴1の半径方
向へ進退するように構成されている。
【0028】このようなころレバー65の先端部には、
版胴1の回動位相にしたがってレバー43,44および
ピン54のいずれかに選択的に対応する駆動装置作用端
としてのころ68が枢着されており、ころレバー65が
進退することにより、レバー43またはレバー44が図
に鎖線と破線とで示す範囲内で揺動し、あるいはピン5
4が版胴1の直径方向に進退してカム軸13またはカム
軸32が回動するように構成されている。70は版胴1
に対接して回転するゴム胴である。
【0029】以上のように構成された版万力装置の動作
を、自動刷版交換装置に実施した場合を例にとり図6〜
図9の動作説明図を併せ用いて説明する。刷版保持装置
としてのローダにこれから使用する版を保持させた状態
で、版胴1が回動して、図6に示すようにころ68がピ
ン54に対応した排版位置で停止し、エアシリンダ41
が作動すると、リンク機構56を介してころレバー65
が図5の時計方向に回動するので、ころ68が前進して
ピン54を押す。この結果、ピン54で押されたレバー
43が、図6の実線位置から鎖線位置へ回動してこれと
一体のカム軸13が回動するので、カム軸13に設けら
れたカム部13aの直線部がプレート14と対向するこ
とにより、くわえ側版万力5のくわえ板10が、図6の
実線位置から鎖線位置へ回動してくわえ面6a,10a
が開き、版は、くわえ側端部をくわえから解放される。
【0030】この状態で版胴1が図6に示す位置からほ
ゞ1/4回転して図7に示すようにころ68が尻側版万
力20のレバー44に対応した位置で停止し、エアシリ
ンダ41が作動すると、リンク機構56を介しころレバ
ー65が図5の時計方向に回動するので、ころ68が前
進し、尻側版万力20のレバー44の一方の遊端部を直
接押して、これと一体のカム軸32が回動するので、カ
ム軸32に設けられたカム部32aの直線部が万力台2
5の垂直面と対接することにより、万力台25とくわえ
板27とのくわえ面25a,27aが開き、版は、直角
状に折曲げられた尻側端部をくわえから解放されて版万
力20から飛び出す。この状態で版胴1が図7に示す位
置から図8に示す位置まで先程とは逆方向にほゞ1回転
して停止し、版胴1から巻戻された版はローダに侵入し
て保持される。
【0031】こうして使用済の版を取外したのち、前記
ローダに保持させた次の新版を版胴1に装着する場合に
は、図8においてくわえ側版万力5のくわえ板10が開
いており、また、ころ68はレバー43の裏側遊端部に
対応しているので、開いているくわえ面6a,10a間
に版のくわえ側端部を挿入したのち、エアシリンダ41
が作動すると、ころ68が前進してレバー43の遊端部
を図8の1点鎖線位置から2点鎖線位置まで回動させ、
これと一体のカム軸32も回動してそのカム面の円弧部
でプレート14を押すので、くわえ板10が閉じて版を
くわえる。
【0032】そこで、版胴が図8に示す位置から図9に
示す位置まで、図の反時計方向に対し約3/4回転程度
回転してころ68が尻側版万力20のくわえ面25a,
27aに対向した位置で停止すると、版が版胴1の周面
に密着しながら巻付けられたのち、直角状に折曲げられ
た版の尻側端部が、ローダ側の押えころでくわえ面25
a,27a間へ挿入されるので、エアシリンダ41が作
動してころ68が前進し、尻側版万力20のレバー44
の図7とは反対側の遊端部を直接押して、これと一体の
カム軸32を回転させるので、カム軸32に設けられた
カム部32aの円弧部が万力台25の垂直面と対接する
ことにより、くわえ面25a,27aが閉じ、版の尻側
端部をくわえる。なおこのとき、ピン54は圧縮コイル
ばね55の弾発力により反レバー43側に移動してレバ
ー43から退去している。このあと、カム軸32がさら
に回動することにより尻側版万力20全体が切欠き2の
円周方向に移動することにより、版が胴周面に密着して
張られる。
【0033】このように動作する本発明に係る版万力装
置においては、エアシリンダ41側のころ68により版
胴の直径方向に進退するピン54を設け、このピン54
でレバー43またはレバー44を回動させるように構成
したことにより、従来のようにくわえ側,尻側両方のレ
バー43,44をエアシリンダ41側のころ等で回動さ
せるようにしたものと比較して、レバー43,44を傾
けて設けることができるので、切欠き2の円周方向長さ
を縮小することができるとともに、従来両側に設けてい
たエアシリンダ等の駆動装置を片側にのみ設ければよ
い。
【0034】なお、本実施例では本発明に係る版万力装
置をくわえ側版万力装置に適用した例を示したが、尻側
版万力装置にも同様に適用することができ、同様の効果
が得られるしまた、本発明に係る版万力装置をくわえ側
版万力装置と尻側版万力装置との両方に適用してもよ
い。さらに本実施例では進退部材としてのピン54をく
わえ側版万力にのみ設けた例を示したが、尻側版万力に
も同様に設けることができ、同様の効果が得られる。さ
らに、このピン54などの進退部材をくわえ側版万力と
尻側版万力との両方に設けてもよい。また、ピン54を
レバー43にピンで枢着するようにしてもよい。さらに
本実施例ではころ68をエアシリンダ41で進退させる
例を示したが、手動でころ68を進退させるようにして
もよい。
【0035】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように本発明
によれば、版胴の外周切欠き内に設けられ胴軸方向へ延
びる万力台と、この万力台に対し回動自在に設けられ胴
軸方向に延びるくわえ板と、このくわえ板に近接して胴
軸方向に延設されその回動によりくわえ板を回動させて
そのくわえ面を万力台のくわえ面に対し開閉させるカム
軸とからなるくわえ側版万力および尻側版万力を備えた
印刷機の版万力装置において、前記くわえ側版万力のカ
ム軸と尻側版万力のカム軸とのうちの少なくとも一方の
カム軸にレバーを固定するとともに、前記版胴のほゞ直
径方向に延在しこれを延在方向に移動させることにより
前記レバーを揺動させる進退部材を版胴側に支持し、こ
の進退部材を移動させるとともに前記レバーを揺動させ
る駆動手段をフレーム側に支持したことにより、胴周切
欠きの円周方向の長さを短くすることができるだけでは
なく、カム軸を両方向に回動させるための駆動手段が1
個になり、機械を小形でコンパクトに構成することがで
きるとともに、機械の設置スペースを縮小することがで
き、自動化が容易である。
【0036】また、刷版の交換時における版胴の停止位
置に高精度を必要とせず、精度が低くても確実に動作す
るので、準備時間を短縮することができ、機械の稼働率
が向上する。さらに、既設の装置をそのまゝ利用して本
装置を設けることができるので、機械を安価に提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】版胴の平面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】図1のIII-III 断面図である。
【図4】図1のIV−IV断面図である。
【図5】版万力開閉駆動装置の概要正面図である。
【図6】版万力の動作を説明するために示す版万力装置
の一部破断正面図である。
【図7】版万力の動作を説明するために示す版万力装置
の一部破断正面図である。
【図8】版万力の動作を説明するために示す版万力装置
の一部破断正面図である。
【図9】版万力の動作を説明するために示す版万力装置
の一部破断正面図である。
【符号の説明】
1 版胴 2 切欠き 5 くわえ側版万力 6 万力台 6a くわえ面 10 くわえ板 10a くわえ面 13 カム軸 13b 両端部 20 尻側版万力 25 万力台 25a くわえ面 27 くわえ板 27a くわえ面 32 カム軸 32b 角頭部 41 エアシリンダ 43 レバー 44 レバー 54 ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41F 27/00 - 27/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 版胴の外周切欠き内に設けられ胴軸方向
    へ延びる万力台と、この万力台に対し回動自在に設けら
    れ胴軸方向に延びるくわえ板と、このくわえ板に近接し
    て胴軸方向に延設されその回動によりくわえ板を回動さ
    せてそのくわえ面を万力台のくわえ面に対し開閉させる
    カム軸とからなるくわえ側版万力および尻側版万力を備
    えた印刷機の版万力装置において、前記くわえ側版万力
    のカム軸と尻側版万力のカム軸とのうちの少なくとも一
    方のカム軸にレバーを固定するとともに、前記版胴のほ
    ゞ直径方向に延在しこれを延在方向に移動させることに
    より前記レバーを揺動させる進退部材を版胴側に支持
    し、この進退部材を移動させるとともに前記レバーを揺
    動させる駆動手段をフレーム側に支持したことを特徴と
    する印刷機の版万力装置。
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