JPH05491A - 感熱転写記録シート用支持体 - Google Patents

感熱転写記録シート用支持体

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JPH05491A
JPH05491A JP3025111A JP2511191A JPH05491A JP H05491 A JPH05491 A JP H05491A JP 3025111 A JP3025111 A JP 3025111A JP 2511191 A JP2511191 A JP 2511191A JP H05491 A JPH05491 A JP H05491A
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JP
Japan
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layer
resin
transfer recording
surface layer
heat
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JP3025111A
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Akihiko Ono
昭彦 大野
Takatoshi Nishizawa
孝利 西澤
Akira Iwai
昭 岩井
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Yupo Corp
Original Assignee
Yupo Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】(A)無機微細粉末を含みDSC曲線の融解ピー
ク温度が164℃以上のプロピレン系樹脂の一軸延伸フ
ィルムからなる表面層と、(B)DSC曲線の融解ピーク
温度が164℃以上の結晶性プロピレン系樹脂の二軸延
伸フィルムからなる基材層と、(C)結晶化度30%以
上、DSC曲線の融解ピーク温度が160℃以下の熱可
塑性樹脂(前記(A)と(B)との結晶性プロピレン系樹脂
と比較して、DSC曲線の融解ピーク温度差が4℃以上
低い温度を示すものである)からなる裏面層とを備えた
感熱転写記録シート用支持体。 【効果】転写記録時に熱が加えられてもカールが小さ
く、実用上問題とならない感熱転写記録シート用支持体
が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感熱転写記録シート用
支持体に関するものであり、さらに詳しくは、転写記録
時に熱が加えられてもカールが小さく、実用上問題とな
らない感熱転写記録シート用支持体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般的に感熱転写記録は、昇華性または
気化性染料を含有する色材層およびそれを支持する基体
からなる転写体を加熱して、色材層中に含まれる染料を
昇華または気化させて受容シートを染着し、染料画像を
形成させることによって行われている。具体的には、図
2に示すように、転写体5と、画像受容層10およびそ
の支持体11からなる受容シート6とを、ドラム12と
熱源7との間に狭着させて、サーマルヘッド等の電気信
号で制御可能な熱源によって色材層9を加熱すれば、色
材層に含まれる染料が昇華または気化して、画像受容層
10上に染着し、感熱記録転写が行われる。前記画像受
容層10の素材は、そこに染着させる色材の種類によっ
て異なる。例えば、色材が熱溶融型の場合には、支持体
11そのものを画像受容層として用いてもよく、また、
色材が昇華性塩基性染料型の場合には、活性白土(活性
クレー)層を、さらに、色材が昇華性分散染料型の場合
には、ポリエステル等の高分子材料コート層を画像受容
層としてそれぞれ用いることができる。ところが、従来
の受容シート6では、支持体11に厚みむらや凹凸があ
るために、画像受容層10自体の表面にも5〜15μm
の凹凸や、1mmあたり10〜20μmのうねりがあっ
た。このような凹凸およびうねりは、スーパーカレンダ
ーによる表面処理によって、多少は改善されるが限界が
あり、例えば画像受容層11の表面には、いまだに3〜
5μm以上の凹凸または1mmあたり10μm以上のうねり
がある。そのため、色材層9から転写される色材は、熱
溶融型の色材は勿論、昇華性の色材でも画像信号に応じ
て正確に転写されず、画像のドット抜け、ドット欠け等
の画像品質の乱れが見られ、また中間色調にザラツキ感
を生じていた。
【0003】また、支持体11としては、紙や無機微細
粉末を含有するプロピレン系樹脂の延伸フィルムよりな
る合成紙(特公昭46-40794号)、あるいは透明なポリエチ
レンテレフタレートフィルムまたは透明フィルムの表面
にシリカや炭酸カルシウム等の無機化合物をバインダー
とともに塗布して白色度および染着性を高めた塗工合成
紙等が用いられている。しかし、感熱転写後の受容シー
トのアフターユース(複写、鉛筆筆記性、保存性等)を考
慮した場合、支持体11としては、強度、寸法安定性、
印字ヘッドとの密着性の面から、内部にマイクロボイド
を多数有する無機微細粉末を含有するポリオレフィン樹
脂フィルムを延伸して得られる合成紙であることが好ま
しいとされている(特開昭60-245593号、同61-112693
号、特願昭62-25080号)。このようなポリオレフィン樹
脂フィルムを延伸して得られる合成紙は、不透明性およ
びソフト感を出し、印字ヘッドとの密着性、給排紙性を
良好なものにするために、素材のポリオレフィン樹脂の
融点よりも低い温度でフィルムを延伸してフィルム内部
にマイクロボイドを形成させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、転写記
録時に受容シートの表面温度は、短時間ではあるが19
0〜200℃となるが、前記ポリオレフィン樹脂フィル
ムの融点は167℃以下であり、ポリエチレンテレフタ
レートやポリアミド(240〜255℃)と比較してもか
なり低いため、転写記録時の熱によって合成紙が収縮し
て、感熱転写された受容シートが印刷された内側面に向
かってカールする欠点がある(特開昭60-245593号、同61
-283593号)。一方、このようなカールを防止するため
に、延伸温度を基材樹脂の融点近傍にして積層すること
もできるが、この場合には基材樹脂の不透明度やソフト
感等が低下してしまうという欠点がある。本発明は、上
記のような従来の課題を解決し、転写記録時に熱が加え
られてもカールが小さく、実用上問題とならない感熱転
写記録シート用支持体を提供することを目的とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
の結果、上記のような課題を解決することができた。す
なわち、本発明は、(A) 無機微細粉末を8〜65重量
%含有し、且つDSC曲線の融解ピーク温度が、160
℃以上の結晶性プロピレン系樹脂の一軸延伸フィルムか
らなる画像受容層が設けられるべき表面層と、(B) 無
機微細粉末を30重量%以下含有し、且つDSC曲線の
融解ピーク温度が、160℃以上の結晶性プロピレン系
樹脂の二軸延伸フィルムからなる基材層と、(C) 少な
くとも一種のDSC曲線の融解ピーク温度が、160℃
以下の結晶性熱可塑性樹脂(但し、前記(A)および(B)
の結晶性プロピレン系樹脂と比較して、DSC曲線の融
解ピーク温度差が4℃以上低い温度を示すものである)
からなる裏面層と、を備えたことを特徴とする、感熱転
写記録シート用支持体を提供するものである。
【0006】以下に、本発明をさらに詳細に説明する。
本発明の感熱転写記録シート用支持体の概略図を図1に
示す。(B)基材層2の上面に(A)表面層1、下面に(C)
裏面層3を備えて、本発明の感熱転写記録シート用支持
体が構成され、さらに表面層1の上面に画像受容層4が
設けられている。以下に、各層を詳細に説明する。 (A) 表面層 本発明の表面層を形成するDSC曲線の融解ピーク温度
が160℃以上の結晶性プロピレン系樹脂は、この条件
を満たせばとくに限定するものではないが、例えばDS
C法による結晶化度が40%以上のプロピレン単独重合
体、プロピレン・ヘキセン共重合体、プロピレン・ペン
テン−1共重合体等のプロピレン系樹脂を挙げることが
できる。ここでDSC曲線の融解ピーク温度とは、試料
樹脂6〜10mgのサンプルを10℃/分の昇温速度で、
室温から280℃まで昇温したときにDSC曲線に現れ
るピークの温度である。表面層に含まれる無機微細粉末
は、いかなる無機微細粉末であってもよいが、例えば炭
酸カルシウム、焼成クレー、ケイソウ土、タルク、酸化
チタン、硫酸バリウム、硫酸アルミニウム、シリカ等を
挙げることができる。これらの無機微細粉末は、表面層
に大きな凸部を作らないものがよく、325メッシュ篩
残が10ppm以下のものが好ましい。粒径は、3μm以下
のものがよい。その含量は、JIS P8119で測定
した表面平滑度(ベック指数)が200〜3000秒程度
となるようにすることが好ましい。実際には、表面層の
総量に対して8〜65重量%、好ましくは8〜55重量
%がよい。上記のような組成のフィルムを、結晶性プロ
ピレン系樹脂のDSC曲線の融解ピーク終了温度(DS
Cピークの高温側の裾)より低い温度で一軸延伸して表
面層を形成させる。なお、この一軸延伸フィルムは、そ
れぞれ単層または多層構造のいずれのものであってもよ
い。また、表面層には、必要に応じてDSC曲線の融解
ピーク温度が160℃以下で、且つ結晶化度が30%以
上の熱可塑性樹脂、例えばエチレン−プロピレン共重合
体、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度
ポリエチレン等を10重量%以下含有することができ
る。表面層の厚さは、3〜50μmが好適である。
【0007】(B) 基材層 本発明の(B)基材層を形成する、DSC曲線の融解ピー
ク温度が160℃以上の結晶性プロピレン系樹脂は、表
面層を形成する樹脂と同一または同種のものを用いるこ
とができる。この基材層は、上記表面層に含まれるもの
と同様な無機微細粉末を0〜30重量%、好ましくは8
〜25重量%含有するものである。上記のような組成の
ものを二軸延伸してフィルム状として基材層を形成させ
る。この二軸延伸によって、無機微細粉末を含有してい
るときは、この粉末を核にして、ミクロボイドが多数生
じる。この基材層は、必要に応じて、例えば延伸性を容
易とするために、DSC曲線の温度ピークが160℃以
下の熱可塑性樹脂、例えば、例えばエチレン−プロピレ
ン共重合体、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレ
ン、低密度ポリエチレン等を0〜10重量%含有するこ
とができる。基材層の厚さは、支持体全厚の20〜80
%である。20%未満であると、感熱転写記録用シート
の剛さ(腰)が低下し、実用性に欠ける。逆に、厚さが8
0%を越えると表面層の厚さが薄くなるために、サーマ
ルヘッド等の加熱によって基材層の温度が上昇して、該
シートの収縮量が大きくなり、カール防止効果が低下す
る。
【0008】(C) 裏面層 本発明の裏面層は、DSC曲線の融解ピーク温度が16
0℃以下の結晶性熱可塑性樹脂をフィルムのマトリック
ス成分とする。かかる樹脂としては、エチレン−プロピ
レン共重合体、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレ
ン、低密度ポリエチレン等が挙げられる。裏面層には、
転写時のロールとのすべり性、転写後の裏面層への筆記
性を付与するため、表面層あるいは基材層に使用される
ものと同様な無機微細粉末を、樹脂成分100に対し
て、5〜110重量部、好ましくは8〜90重量部含有
させるのがよく、JIS P8119で測定した表面平
滑度(ベック指数)が50〜2000秒程度となるように
することが好ましい。上記のような組成のものを、一軸
延伸してフィルム状として裏面層を形成させる。
【0009】上記のような表面層、基材層および裏面層
を用いて、本発明の感熱転写記録シート用支持体を製造
する方法としては、一軸延伸したフィルム状の基材層の
片面に、一軸延伸する前の表面層を溶融積層し、反対面
には一軸延伸する前の裏面層を溶融積層し、この多層シ
ートを一旦冷却した後、再度加熱して、基材層の一軸延
伸方向と直交する方向に再度延伸し、次いで熱処理する
ことによって、得ることができる。本発明の感熱記録用
支持体全体の厚さは、通常50〜500μm、好ましく
は55〜120μmであり、またヤング率(JIS P8
132)は、9000〜26000kg/cm2であることが
好ましい。
【0010】次に、本発明の感熱転写記録シート用支持
体の上面に形成させる画像受容層について説明する。画
像受容層を形成する樹脂としては、オリゴエステルアク
リレート樹脂、飽和ポリエステル樹脂、塩化ビニル・酢
酸ビニル共重合体、アクリルエステル・スチレン共重合
体、エポキシアクリレート樹脂等を利用することがで
き、これらはトルエン、キシレン、メチルエチルケト
ン、シクロヘキサノン等に溶解し、塗工液として用いら
れる。この塗工液は、耐光性を高めるために紫外線吸収
剤および/または光安定剤を含有することができる。紫
外線吸収剤としては、例えば2-(2′-ヒドロキシ-3,3′-
ジ-t-ブチルフェニル)-5-クロロベンゾトリアゾール、
2-(2-ヒドロキシ-3,5-t-アミルフェニル)-2H-ベンゾト
リアゾール、2-(2′-ヒドロキシ-3′-t-ブチル-5′-メ
チルフェニル-5-クロロベンゾトリアゾール、2-(2′-ヒ
ドロキシ-3′,5′-t-ブチルフェニル)-ベンゾトリアジ
ール、2-(2′-ヒドロキシ-3′,5′-ジ-t-アミルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール等が挙げることができる。光安
定剤としては、例えばジステアリルペンタエリスリトー
ルジホスファイト、ビス(2,4-ジ-t-ブチルフェニル)ペ
ンタエリスリトールジホスファイト、ジノニルフェニル
ペンタエリスリトールジホスファイト、サイクリックネ
オペンタンテトライルビス(オクタデシルホスファイ
ト)、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、1-{2-[3-
(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオニ
ルオキシ]エチル}-4-[3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキ
シフェニル)プロピオニルオキシ]-2,2,6,6-テトラメチ
ルピペリジン等を挙げることができる。これら紫外線吸
収剤および光安定剤の添加量は、画像受容層を構成する
樹脂100重量部に対し、それぞれ0.05〜10重量
部、好ましくは0.1〜2重量部および0.5〜3重量
部、好ましくは0.1〜1重量部がよい。また、感熱転
写記録シートとの離型性を向上させるために、画像受容
層中に離型剤を含有させることができる。離型剤として
は、ポリエチレンワックス、アミドワックス、テフロン
パウダー等の固形ワックス類;フッ素系、リン酸エステ
ル系の界面活性剤;シリコンオイル等を挙げることがで
きるが、とくにシリコンオイルが好適である。シリコン
オイルとしては油状のものも用いることができるが、硬
化型のものが好ましい。さらに、画像受容層の白色度を
向上させて、転写画像の鮮明度をさらに高めるととも
に、感熱転写記録シート表面に筆記性を付与し、且つ転
写された画像の再転写を防止する目的で、画像受容層中
に白色顔料を添加することもできる。白色顔料として
は、酸化チタン、酸化亜鉛、カオリンクレー等を使用す
ることができ、これらは2種以上混合して用いることが
できる。酸化チタンとしてはアナターゼ型酸化チタン、
ルチル型酸化チタンを用いることができ、アナターゼ型
酸化チタンとしては、例えばKA−10、KA−20、
KA−15、KA−30、KA−35、KA−60、K
A−80、KA−90(いずれもチタン工業社製)等を挙
げることができ、ルチル型酸化チタンとしては、KR−
310、KR−380、KR−460、KR−480
(いずれもチタン工業社製)等を挙げることができる。白
色顔料の添加量は、画像受容層を構成する樹脂100重
量部に対して5〜50重量部が好ましい。画像受容層1
1の肉厚は、0.2〜20μmが一般的である。
【0011】
【作用】結晶性の高い、且つ融点の高い結晶性樹脂を表
面層および基材層にし、そしてDSC曲線の融解ピーク
温度が160℃以下の熱可塑性樹脂を裏面層とすること
により、印刷時の熱によって生じる表面層と裏面層迄の
熱伝導の時間的要因による温度分布の違いに沿って、各
層の熱収縮バランスをとることにより、感熱転写記録シ
ート用支持体全体としての、カールの度合が低くなる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を実施例によって説明する。 実施例1 (1) メルトインデックス(MI)0.8g/10分、DS
C法による結晶化度50%およびDSC曲線の融解ピー
ク温度が、166℃のポリプロピレン75重量%に、平
均粒径1.5μmの炭酸カルシウム25重量%を配合し、
270℃に設定した押出機にて溶融混練後、ダイよりシ
ート状に押し出し、冷却装置で冷却して無延伸シートを
得た。このシートを150℃に加熱した後、縦方向に5
倍延伸し、一軸延伸のみの基材層(B)を調製した。 (2) MI4.0g/10分、DSC法による結晶化度4
8%およびDSC曲線の融解ピーク温度167℃のポリ
プロピレン55重量%に、平均粒径1.5μmの炭酸カル
シウム45重量%を配合し、220℃に設定した押出機
で溶融混練後、ダイよりシート状に押し出し、一軸延伸
する前の表面層(A)を調製し、これを(1)の一軸延伸の
みの基材層の片面に積層した。その反対面には、MI1
0.0g/10分、DSC法による結晶化度40%および
DSC曲線の融解ピーク温度が、125℃の高密度ポリ
エチレン55重量%に、平均粒径1.5μmの炭酸カルシ
ウム45重量%を配合し、220℃に設定した別の押出
機で溶融混練後、ダイよりシート状に押し出し、一軸延
伸する前の裏面層(C)を調製し、これを積層し、次いで
60℃まで冷却した後、162℃まで加熱し、テンター
で横方向に7.5倍まで延伸した後、167℃でアニー
リング処理し、60℃まで冷却し、耳部をスリットして
3層(A/B/C:厚さ20μm/70μm/40μm)構
造の感熱転写記録シート用支持体を得た。この支持体の
不透明度は、96%であった。さらにこの得られた感熱
転写記録シート用支持体の表面層(A)上に下記組成の画
像受容層を、ヤイヤーバーコーティングにより乾燥時の
厚さが4μmとなるように塗布し、乾燥させて、感熱転
写記録シートを得た。 飽和ポリエステル (東洋紡バイロン200 Tg67℃) 5.3重量部 (東洋紡バイロン290 Tg77℃) 5.3重量部 ビニライトVYHH (ユニオンカーバイド製塩化ビニール ・酢酸ビニル共重合体) 4.5重量部 酸化チタン (チタン工業社製KA−10) 1.5重量部 アミノ変性シリコンオイル (信越シリコン製KF−393) 1.1重量部 エポキシ変性シリコンオイル (信越シリコン製X−22−343) 1.1重量部 なお、本実施例における、カール高さ、不透明度および
筆記性の品質評価の方法を以下に示す。 カール高さ:測定しようとする積層樹脂シートおよ
び画像受容シートを日立カラービデオプリンターVD−
50(商品名)で転写したものをMD(マシンダイレクシ
ョン)方向に200mm幅、TD(トラバースダイレクショ
ン)方向に120mm幅の長方形に裁断し、これを23℃
の温度、湿度50%の条件下で平坦面に24時間置いた
際の浮き上がり高さ(mm)を測定する。 不透明度:JIS P8138により測定した。 筆記性 東洋精機製筆記性試験機を用いて測定した。 実施例2〜7、9および比較例1 実施例1における裏面層の組成を、第1表に記載の組成
にする他は、実施例1と同様の方法で感熱転写記録シー
トを製造し、カール高さおよび不透明度を測定した。 実施例8 3層A/B/Cの厚さが、30μm/70μm/30μm
となるように、ダイのスリット幅を変更する他は、実施
例1と同様の方法で感熱転写記録シート用支持体を製造
し、カール高さおよび不透明度を測定した。以上の実施
例および比較例の結果を第1表に示す。なお、筆記性
は、実施例および比較例ともに実用性に耐え得るもので
あった。
【0013】
【表1】
【0014】
【表2】
【0015】
【発明の効果】本発明によって、転写記録時に熱が加え
られてもカールが小さく、実用上問題とならない感熱転
写記録シート用支持体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感熱転写記録シート用支持体上に、画
像受容層を積層させた概略図である。
【図2】感熱転写記録の仕組みの説明図である。
【符号の説明】
1 表面層 2 基材層 3 裏面層 4 画像受容層 5 転写体 6 受容シート 7 熱源 8 基体 9 色材層 10 画像受容層 11 支持体 12 ドラム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41M 5/40 // B29K 23:00 B29L 7:00 4F

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A) 無機微細粉末を8〜65重量%
    含有し、且つDSC曲線の融解ピーク温度が、160℃
    以上の結晶性プロピレン系樹脂の一軸延伸フィルムから
    なる画像受容層が設けられるべき表面層と、(B) 無機
    微細粉末を30重量%以下含有し、且つDSC曲線の融
    解ピーク温度が、160℃以上の結晶性プロピレン系樹
    脂の二軸延伸フィルムからなる基材層と、(C) 少なく
    とも一種のDSC曲線の融解ピーク温度が、160℃以
    下の結晶性熱可塑性樹脂(但し、前記(A)および(B)の
    結晶性プロピレン系樹脂と比較して、DSC曲線の融解
    ピーク温度差が4℃以上低い温度を示すものである)か
    らなる裏面層と、を備えたことを特徴とする、感熱転写
    記録シート用支持体。
  2. 【請求項2】 DSC曲線の融解ピーク温度が160
    ℃以下の結晶性熱可塑性樹脂が、結晶化度30%のエチ
    レン・プロピレン共重合体、高密度ポリエチレン、中密
    度ポリエチレン、低密度ポリエチレンから選ばれる、請
    求項1に記載の感熱転写記録シート用支持体。
JP3025111A 1991-01-28 1991-01-28 感熱転写記録シート用支持体 Pending JPH05491A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0909658A1 (en) * 1997-10-16 1999-04-21 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Thermal transfer image-receiving sheet having a grip layer
WO2003078509A1 (fr) * 2002-03-20 2003-09-25 Yupo Corporation Papier d'impression et papier pour etiquettes utilisant ce dernier

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