JPH07125453A - 熱転写画像受容シート - Google Patents

熱転写画像受容シート

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JPH07125453A
JPH07125453A JP5178550A JP17855093A JPH07125453A JP H07125453 A JPH07125453 A JP H07125453A JP 5178550 A JP5178550 A JP 5178550A JP 17855093 A JP17855093 A JP 17855093A JP H07125453 A JPH07125453 A JP H07125453A
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昭彦 大野
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孝利 西澤
Akira Iwai
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 無機微細粉末を10〜45重量%含有する微
多孔の熱可塑性樹脂の二軸延伸樹脂フィルムを基材層
(b)とし、その表面に、中心線平均粗さが0.7μm
以下の熱可塑性樹脂の二軸延伸フィルム(a)が接着し
た構造の支持体の前記二軸延伸フィルム(a)の表面に
画像受容層を設けた熱転写画像受容シートであつて、か
つ、該支持体は、ボイド率が30〜60%であり、圧縮
率が36〜55%である熱転写画像受容シート。 【効果】 本発明の熱転写画像受容シートは、支持体の
中に含まれる多数のミクロボイドによつてクッション性
に優れ、より低い印字エネルギーでも発色濃度が高く、
高感度でかつ鮮明な画像を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱転写画像受容シート
に関するものであり、該熱転写画像受容シートは、より
低い印字エネルギーでも発色濃度が高く、高感度でかつ
鮮明な画像を得ることができる。
【0002】
【従来の技術】一般に熱転写記録法は、昇華性又は気化
性染料を含有する色材層及びそれを支持する基体からな
る熱転写(インクリボン)を加熱して、色材層中に含ま
れる染料を昇華又は気化させ、これらを画像受容記録シ
ートを染着させ、それにより染料画像を形成させること
によって行なわれている。
【0003】具体的には、図3に示すように、昇華性又
は気化性染料を含有する色材層5及びそれを支持する基
体4からなる熱転写1と、熱転写画像受容層6及びその
支持体7からなる画像受容記録シート2とを、ドラム8
と熱源3との間に挟着させて、サーマルヘッド等の電気
信号にて制御可能な熱源3によって色材層5を加熱すれ
ば、色材層5中に含まれる染料が昇華又は気化して、画
像受容記録シート2の画像受容層6上に染着し、感熱記
録転写が行なわれる。前記画像受容層6の素材は、そこ
に染着させる色材の種類によって異なっている。例え
ば、色材が熱溶融型の場合には、支持体7そのものを画
像受容記録シート2の画像受容層6として用いても良
く、また、色材が昇華性分散染料型の場合には、ポリエ
ステル等の高分子材料コート層を画像受容層6としてそ
れぞれ用いることができる。
【0004】画像受容記録シート2の支持体7として
は、パルプ紙や無機微細粉末を含有するプロピレン系樹
脂の延伸フィルムよりなる不透明の合成紙(特公昭46
−40794号公報)、或いは透明なポリエチレンテレ
フタレートフィルム又は透明なポリオレフィンフィルム
の表面にシリカや炭酸カルシウム等の無機化合物をバイ
ンダーと共に塗布し、それにより白色度及び染着性を高
めた塗工合成紙が用いられている。しかし、感熱転写後
の画像受容記録シートのアフターユース(複写、鉛筆筆
記性、保存性等)を考慮した場合、支持体としては、強
度、寸法安定性、印字ヘッドとの密着性等の面から、内
部にマイクロボイドを多数有し、無機微細粉末含有ポリ
オレフィン樹脂フィルムを延伸することにより得られる
合成紙であることが好ましいとされている(特開昭60
−245593号、特開昭61−112693号、特開
昭63−193836号各公報)。
【0005】このような無機微細粉末含有ポリオレフィ
ン樹脂フィルムを延伸して得られる合成紙は、不透明性
及びソフト感を出し、印字ヘッドとの密着性、給排紙性
を良好なものにするために、素材のポリオレフィン樹脂
の融点よりも低い温度でフィルムを延伸してフィルム内
部にマイクロボイドを形成させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
感熱記録装置の高速印字への改良が短期間に進んで、特
開昭63−222891号公報に記載される多重転写可
能な熱転写画像受容シートに対しても、パルス幅の狭い
時でもより色調濃度の階調記録がだせるよう求められる
ようになつた。また、「平滑どが高いと印字濃度が高く
なる。」とのこの種業界における常識的な理論の下に、
支持体の合成紙の表面平滑度を上げようとして無機微細
粉末の配合量を少なくすると、延伸によるフィルムのボ
イドの発生量が減少して、かえって合成紙のクッション
性が低下するので、特開昭63−222891号公報の
比較例1に見受けられるように画像濃度も低下してしま
う。本発明は、クッション性を低下させることなく、表
面平滑性の優れた支持体を用いた熱転写画像受容シート
により、高速印字でも濃度の優れた画像を与える記録シ
ートを提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、無機微細粉末
を10〜45重量%含有する微多孔の熱可塑性樹脂の二
軸延伸樹脂フィルムを基材層(b)とし、その表面に、
中心線平均粗さ(Ra)が0.7μm以下の熱可塑性樹
脂の二軸延伸フィルム(a)が接着した構造の支持体の
前記二軸延伸フィルム(a)の表面に画像受容層を設け
た熱転写画像受容シートであつて、かつ、該支持体は、
次の、の物性を満足することを特徴とする熱転写画
像受容シート、を提供するものである。 次の式で算出されたボイド率が30〜60%であ
る。
【0008】
【式2】 密度は、0.78g/cm3 以下、32kg/cm
2 の応力に対する圧縮率が36〜55%である。
【0009】基材層、表面層に用いる熱可塑性樹脂とし
ては、ポリオレフィン(ポリオレフィンとしては、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレン共重
合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、プロピレン・ブ
テン−1共重合体、ポリ(4−メチルペンテン−1)、
ポリスチレン等が利用できる。)及び、ナイロン6、ナ
イロン6,6等のポリアミド、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンフタレート等の他の熱可塑性樹脂も
使用できるが、コスト面、光沢面からはプロピレン単独
重合体、エチレン含量が0.5〜8重量%のエチレン・
プロピレンランダム共重合体、エチレン含量が0.5〜
8重量%、ブテン−1含量が4〜12重量%、プロピレ
ン含量が80〜95.5重量%のエチレン・プロピレン
・ブテン−1ランダム共重合体より選ばれたポリプロピ
レン系樹脂が好ましい。
【0010】無機微細粉末としては、炭酸カルシウム、
焼成クレイ、ケイ藻土、タルク、酸化チタン、硫酸バリ
ウム、硫酸アルミニウム、シリカ等の平均粒径が3μm
以下のものが支持体の中心線平均粗さ(Ra)を0.7
μm以下の範囲にするのに好ましい。支持体7は、最外
表面層(a)、基材層(b)の他に他の層、例えばパル
プ抄紙やポリエチレンテレフタレートよりなるバッキン
グ層、無機微細粉末を8〜55重量%含有するポリプロ
ピレンの一軸延伸フィルムよりなる紙状層または裏面層
等を設けてもよい。図2に示す支持体7は、中心面平均
粗さが0.7μm以下の二軸延伸ポリプロピレン系樹脂
フィルムよりなる最外表面層8、無機微細粉末含有ポリ
プロピレン系樹脂の二軸延伸微多孔フィルムよりなる基
材層9、二軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムよりな
る裏面層10、よりなる三層構造の積層二軸延伸フィル
ムAを、パルプ抄紙11をバッキング層として表裏対称
に貼合したものである。この支持体7の一方の中心線平
均粗さが0.7μm以下の最外表面層8の表面に熱転写
画像受容層6を設けることにより、本発明の熱転写画像
受容シート2が得られる。
【0011】支持体7の最外表面層(a)の肉厚は、
0.3〜5μmであり、好ましくは0.5〜1.5μm
である。支持体は、例えば、無機微細粉末を0〜50重
量%含有する熱可塑性樹脂(a)と、無機微細粉末を1
0〜45重量%含有する熱可塑性樹脂(b)をそれぞれ
別々の押出機で溶融混練し、ついで一台のダイに供給
し、ダイ内で溶融ラミネートしたのち、ダイよりラミネ
ート物を共押出し、このラミネート物を熱可塑性樹脂の
融点よりも30〜100℃低い温度まで冷却し、再び融
点より10〜30℃低い温度迄再加熱し、逐次または同
時に縦方向に4〜8倍、横方向に5〜12倍、二軸延伸
することにより得られる。また、無機微細粉末を0〜5
0重量%含有する熱可塑性樹脂と、無機微細粉末を10
〜45重量%含有する熱可塑性樹脂をそれぞれ別々の押
出機、二軸延伸機を用いて延伸したフィルムを、接着剤
を用いて貼り合わせても得られる。
【0012】この支持体7は、その熱転写画像受容層6
が設けられる側の表面層(a)の中心線平均粗さ(JI
S B0601)が0.7μm以下、好ましくは0.6
5〜0.30μmで、支持体のボイド率が30〜60
%、好ましくは35〜55%、密度が0.78g/cm
3 以下、好ましくは0.55〜0.70g/cm3
満、32kg/cm2 の応力に対する圧縮率が36〜5
5%、好ましくは38〜50%のものである。この条件
を満たすと、高速印字性、すなわち、より低いエネルギ
ーでも発色濃度が高く、高感度でかつ鮮明な画像が得ら
れる。この支持体の基材層は無機微細粉末を核とし、延
伸により微細なボイドが生じている。このことが支持体
のクッション性を良くし、熱転写画像受容シートとこれ
らダイとの接触を良好とし、高い濃度の画像が支持体の
密度(JIS P−8118)が小さくなる程、圧縮率
が高い程、感熱転写記録シートとサーマルヘッドとの当
接性に優れ、発色濃度は高い。
【0013】熱転写画像受容シート この支持体の表面に、熱転写画像受容層を設けることに
より、感熱転写画像受容シートが得られる。熱転写画像
受容層形成材としては、顔料を含む熱溶融型色材に対し
て転写性の良好なものとしては、アクリル系樹脂及びポ
リオレフィン系の高分子材料が用いられる。また、昇華
性または気化性染料に対して可染性を示す樹脂として
は、ポリエステル等の高分子材料や活性白土の様な材料
を用いられる。例えば、 a).アクリル系共重合体樹脂 b).下記1)〜3)の混合物 1) アクリル系共重合体樹脂 2) アミノ基を有するアミノ化合物 3) エポキシ化合物 c).上記a)またはb)と無機または有機系の充填材
(フィラー)の混合物等が用いられる。
【0014】アクリル系共重合体樹脂の単量体の例とし
ては、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチル
アミノエチルメタクリレート、ジブチルアミノエチルア
クリレート、ジメチルアミノエチルアクリルアミド、ジ
エチルアミノエチルメタクリルアミド、ジメチルアミノ
エチルメタクリアミド等が挙げられる。アクリル系共重
合体樹脂の他のビニル単量体としては、スチレン、メタ
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブ
チル、アクリル酸第三ブチル、メタクリル酸エチル、塩
化ビニル、エチレン、アクリル酸、メタクリル酸、イタ
コン酸、アクリロニトリル、メタクリルアミド等が挙げ
られる。
【0015】上記b)成分のアミノ系化合物としては、
ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラクミン等の
ポリアルキレンポリアミン、ポリエチレンイミン、エチ
レン尿素、ポリアミンポリアミドのエビクロルヒドリン
付加物(商品名としてはディックハーキュレス社のカイ
メン−557H、荒川林産化学工業(株)のAF−10
0)、ポリアミンポリアミドの芳香族グリシジルエーテ
ルまたはエステル付加物(商品名としては三和化学
(株)のサンマイド352、351およびX−2300
−75、シエル化学(株)のエピキュア−3255)等
が利用できる。また、上記b)成分のエポキシ化合物と
しては、ビスフェノールAのジグリシジルエーテル、ビ
スフェノールFのジグリシジルエーテル、フタル酸ジグ
リシジルエステル、ポリプロピレングリコールジグリシ
ジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジル
エーテル等が利用できる。
【0016】上記c)成分の無機フィラーとしては、平
均粒径0.5μm以下のホワイトカーボンなどの合成シ
リカ、炭酸カルシウム、クレー、タルク、硫酸アルミニ
ウム、二酸化チタン、酸化亜鉛などの無機顔料が利用で
き、好ましくはホワイトカーボンなどの合成シリカ、軽
質の炭酸カルシウムなどの無機顔料で平均粒径0.2μ
m以下のものが利用できる。有機系フィラーとしては、
種々の高分子微粒子が採用されるが、その粒子直径は1
0μm以下にするのがよい。有機系フィラーを構成する
高分子としては、例えばメチルセルロース、エチルセル
ロース、ポリスチレン、ポリウレタン、尿素・ホルマリ
ン樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、イソ(又はジ
イソ)ブチレン・無水マレイン酸共重合体、スチレン・
無水マレイン酸共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビ
ニル、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、ポリエステ
ル、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステ
ル、スチレン・ブタジエン・アクリル系共重合体等が挙
げられる。
【0017】これらのフィラーは通常30重量%以下の
割合で使用される。特に無機系フィラーはその表面をロ
ート油、ドデシル硫酸ナトリウム、有機アミン、金属石
鹸リグニンスルホン酸ナトリウムなどの非イオン、陽イ
オン又は両性の活性剤で処理することにより、熱転写画
像受容シートのインクとの濡れが良化され好適に使用で
きる。又、 飽和ポリエステルと塩化ビニル・酢酸ビ
ニル共重合体との混合樹脂が使用される。飽和ポリエス
テルとしては例えばバイロン200、バイロン290、
バイロン600等(以上,東洋紡製)、KA−1038
C(荒川化学製)、TP220、TP235(以上、日
本合成製)等が用いられる。塩化ビニル・酢酸ビニル共
重合体は塩化ビニル成分含有率が85〜97wt%で、
重合度が200〜800程度のものが好ましい。塩化ビ
ニル・酢酸ビニル共重合体は必ずしも塩化ビニル成分と
酢酸ビニル成分のみの共重合体である場合に限らず、ビ
ニルアルコール成分、マレイン酸成分等を含むものであ
っても良い。このような塩化ビニル・酢酸ビニル共重合
体としては例えばエスレックA、エスレックC、エスレ
ックM(以上、積水化学工業製)、ビニライトVAG
H、ビニライトVYHH、ビニライトVMCH、ビニラ
イトVYHD、ビニライトVYLF、ビニライトVYN
S、ビニライトVMCC、ビニライトVMCA、ビニラ
イトVAGD、ビニライトVERR、ビニライトVRO
H(以上、ユニオンカーバイト社製)、デンカビニル1
000GKT、デンカビニル1000L、デンカビニル
1000CK、デンカビニル1000A、デンカビニル
1000LK2 、デンカビニル1000AS、デンカビ
ニル1000MT2 、デンカビニル1000CSK、デ
ンカビニル1000CS、デンカビニル1000GK、
デンカビニル1000GSK、デンカビニル1000G
S、デンカビニル1000LT2 、デンカビニル100
0D、デンカビニル1000W(以上、電気化学工業
製)等が挙げられる。上記飽和ポリエステルと塩化ビニ
ル・酢酸ビニル共重合体との混合比は塩化ビニル・酢酸
ビニル共重合体100重量部に対し飽和ポリエステル9
00〜100重量部であることが好ましい。
【0018】熱転写画像受容層6は、前記支持体7の最
外表面層8側に塗工、乾燥されて形成される。塗工に
は、ブレードコータ、エアーナイフコータ、ロールコー
タ、バーコータなどの通常の塗工機、あるいはサイズプ
レス、ゲートロール装置などが用いられる。熱転写画像
受容層の肉厚は、0.2〜20μm、好ましくは0.5
〜10μmである。必要により、熱転写画像受容シート
2は更にカレンダー処理により、その表面6をより平滑
にされることもある。
【0019】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。 (実施例1)メルトインデックス(MI)が4g/10
分のプロピレン単独重合体(融点約164〜167℃)
(A)、MIが0.8g/10分のプロピレン単独重合
体55重量%、高密度ポリエチレン10重量%、平均粒
径1.5μmの炭酸カルシウム35重量%からなる組成
物(B)、上記MIが4g/10分のプロピレン単独重
合体(C)とを、それぞれ別々の3台の押出機で、26
0℃で溶融混練後、一台の共押ダイに供給し、ダイ内で
積層後、シート状に押し出し、冷却ロールで約60℃ま
で冷却し、積層物を得た。
【0020】この積層物を約140℃に再加熱後、多数
のロール群の周速差を利用して縦方向に5倍延伸し、再
び約158℃まで再加熱し、テンターで横方向に8.5
倍延伸し、165℃でアニーリング処理した後、60℃
まで冷却し、耳部をスリットして3層(A/B/C=
1.0μm/58μm/1.0μm)構造の合成紙(支
持体)を得た。この合成紙の表面層Aの中心線平均粗さ
(Ra)は0.41μm、合成紙のボイド率49%、密
度0.60g/cm3 、32kg/cm2 の応力に対す
る圧縮率は40%であった。なお、各種の物性測定は、
以下の方法によるものである。 圧縮率:32kg/cm2 の荷重を加えたときの圧縮量
で、次式によって求めた。
【0021】
【式3】 中心線平均粗さ(Ra);小坂研究所三次元中心粗さ測
定機(SE−3AK)と解析装置Model SPA−
11(商品名)で測定し、中心線平均粗さを求めた。
【0022】熱転写画像受容シート この合成紙の表面層(A)上に下記組成の熱転写画像受
容層を、メイヤーバーコーティングにより乾燥時の厚さ
が4μmとなるように塗布し、80℃で3秒間乾燥させ
て、熱転写画像受像シートを得た。 飽和ポリエステル (東洋紡バイロン200Tg67℃) 5.3重量部 (東洋紡バイロン290Tg77℃) 5.3重量部 ビニライトVYHH (ユニオンカーバイド製塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体)4.5重量部 酸化チタン (チタン工業社製KA−10) 1.5重量部 アミノ変性シリコンオイル (信越シリコン製KF−393) 1.1重量部 エポキシ変性シリコンオイル (信越シリコン製X−22−343) 1.1重量部 トルエン 30重量部 メチルエチルケトン 30重量部 シクロヘキサン 22重量部印字 この熱転写画像受容シートの表面に、(株)大倉電機社
製印字装置(ドット密度=6ドット/mm、印加電圧=
13V)を用い,印字パルス幅を変えて(0〜15ミリ
秒)印字し、マクベス濃度を調べた。(図1参照) パルス幅5ミリ秒の時のマクベス濃度(ハイライト部)
を第1表に示す。
【0023】また、得られた印字の階調について目視
で、次の5段階で評価した。 5;大変良い 4;良い 3;実用上支障はない 2;実用上問題がある 1;不良 (実施例2〜4および6)実施例1において、支持体の
各層の組成およびダイの開孔度を変える他は同様にして
表1に示す物性の支持体を得た。以下、実施例1と同様
にして熱転写画像受容層を設けて熱転写画像受容シート
を得、得られた該シートのマクベス濃度、階調性を測定
した。得られた結果を表1に示す。
【0024】(実施例5)実施例1において、重質炭酸
カルシウムの代わりに平均粒径0.8μmの焼成クレー
を用いる他は同様にして表1に示す物性の支持体を得
た。以下、実施例1と同様にしてえ熱転写画像受容層を
設けて熱転写画像受容シートを得、得られた該シートの
マクベス濃度、階調性を測定した。得られた結果を表1
に示す。 (実施例7)実施例1において、組成物(C)を用いな
い他は同様にして表1に示す物性の支持体を得た。以
下、実施例1と同様にしてえ熱転写画像受容層を設けて
熱転写画像受容シートを得、得られた該シートのマクベ
ス濃度、階調性を測定した。得られた結果を表1に示
す。
【0025】
【表1】 なお、表中のPPはプロピレン単独重合体を、HDPE
は高密度ポリエチレンを、CaCO3 は炭酸カルシウム
を示す。
【0026】(実施例8) メルトインデックス(MI)が4g/10分のプロ
ピレン単独重合体(融点164〜167℃)(A)、M
Iが0.8g/10分のプロピレン単独重合体55重量
%、高密度ポリエチレン10重量%および平均粒径1.
5μmの炭酸カルシウム35重量%よりなる組成物
(B)、MIが4g/10分のプロピレン単独重合体
(C)とを、それぞれ別々の押出機で、260℃で溶融
混練後、一台の共押ダイに供給し、ダイ内で積層後、こ
れをシート状に押し出し、冷却ロールで約60℃まで冷
却して積層物を得た。この積層物を約140℃に加熱
後、多数のロール群の周速差を使用して縦方向に5倍延
伸した。 MIが4g/10分のプロピレン単独重合体55重
量%に、平均粒径1.5μmの炭酸カルシウム45重量
%を混合した組成物(D)を押出機で溶融混練し押出し
たシートをで得た5倍延伸シートの裏面(C)に積層
し、次いで60℃まで冷却後、160℃まで再加熱し、
テンターで横方向に8.5倍延伸し、165℃でアニー
リング処理し、60℃まで冷却し、耳部をスリットして
4層(A/B/C/D=1μm/58μm/1μm/2
0μm)構造の合成紙(支持体)を得た。
【0027】この合成紙の表面層Aの中心線平均粗さ
(Ra)は0.43μm、合成紙の密度は0.68g/
cm3 、ボイド率は44%、32kg/cm2 の応力に
対する圧縮率は38%であった。この支持体の表面層A
側に、実施例1と同様にして熱転写画像受容層を設け
て、熱転写記録シートを作成し、評価したところ、階調
の良好な印字(マクベス濃度=0.24、評価4)を得
た。 (実施例9)肉厚が60μmの上質紙の表裏面に、実施
例1で得られた支持体をそれぞれ支持体のA層側が外側
となるようにポリエーテル・ポリオール/ポリイソシア
ネート液状接着剤を用いて、A/B/C/上質紙C/B
/Aとなるように貼合し、密度が0.76g/cm3
構造の熱転写画像受容シート用の支持体を得た。
【0028】この支持体の一方のA層に、実施例1と同
様にして熱転写画像受容層を設けて熱転写画像受容シー
トを作成し、評価したところ、階調の良好な印字(マク
ベス濃度=0.26、評価5)を得た。 (実施例10)肉厚が60μmの上質紙の表裏面に、実
施例2で得た支持体をそれぞれ支持体のA層側が外側と
なるように、ポリエーテル・ポリオール/ポリイソシア
ネート液状接着剤を用いて、A/B/C/上質紙/C/
B/Aの構造となるように貼合し、密度が0.76g/
cm3 の熱転写画像受容シート用支持体を得た。この支持
体の一方のA層に、実施例1と同様にして熱転写画像受
容層を設けて熱転写画像受容シートを作成し、評価した
ところ、階調の良好な印字(マクベス濃度=0.25、
評価5)を得た。
【0029】
【発明の効果】本発明の熱転写画像受容シートは、支持
体の中に含まれる多数のミクロボイドによつてクッショ
ン性に優れ、より低い印字エネルギーでも発色濃度が高
く、高感度でかつ鮮明な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】サーマルヘッドのパルス幅と、感熱転写記録シ
−ト上に印字された印字のマクベス濃度との相関図であ
る。
【図2】支持体の断面図である・
【図3】具体的な、感熱転写記録法の断面図である。
【符号の説明】
1 熱転写(インクリボン) 2 画像受容記録シート 3 サーマルヘッド 4 基体 5 色材層 6 画像受容層 7 支持体 8 最外表面層 9 基材層 10 裏面層 11 パルプ紙
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】
【表1】 なお、表中のPPはプロピレン単独重合体を、HDPE
は高密度ポリエチレンを、DaCOは炭酸カルシウ
ムを示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機微細粉末を10〜45重量%含有す
    る微多孔の熱可塑性樹脂の二軸延伸樹脂フィルムを基材
    層(b)とし、その表面に、中心線平均粗さが0.7μ
    m以下の熱可塑性樹脂の二軸延伸フィルム(a)が接着
    した構造の支持体の前記二軸延伸フィルム(a)の表面
    に画像受容層を設けた熱転写画像受容シートであつて、
    かつ、該支持体は、次の、の物性を満足することを
    特徴とする熱転写画像受容シート 次の式で算出されたボイド率が30〜60%である 【式1】 密度は、0.78g/cm3 以下、32kg/cm
    2 の応力に対する圧縮率が36〜55%である
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