JP2701221B2 - 配向フィルム - Google Patents
配向フィルムInfo
- Publication number
- JP2701221B2 JP2701221B2 JP1099065A JP9906589A JP2701221B2 JP 2701221 B2 JP2701221 B2 JP 2701221B2 JP 1099065 A JP1099065 A JP 1099065A JP 9906589 A JP9906589 A JP 9906589A JP 2701221 B2 JP2701221 B2 JP 2701221B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- polyolefin resin
- paper
- oriented film
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、配向フィルムに関し、特に合成紙として使
用するのに適した耐熱性に優れた配向フィルムに関する
ものである。本発明の配向フィルムは、熱収縮せず、か
つ、腰が強いので、印刷時に熱が加えられてもカールす
ることがなく、アート紙、ポスター紙などの印刷用紙
や、コンピュータフォーム用紙、静電記録用紙、熱転写
記録用画像受容シートの基材シートなどの情報用紙とし
て用いることができ、特にレザービームやサーマルヘッ
ドなどの電気信号により文字や画像を受表面に形成する
バーコード用紙やビデオプリンタなどに用いるカラーコ
ピー用支持体として有用である。
用するのに適した耐熱性に優れた配向フィルムに関する
ものである。本発明の配向フィルムは、熱収縮せず、か
つ、腰が強いので、印刷時に熱が加えられてもカールす
ることがなく、アート紙、ポスター紙などの印刷用紙
や、コンピュータフォーム用紙、静電記録用紙、熱転写
記録用画像受容シートの基材シートなどの情報用紙とし
て用いることができ、特にレザービームやサーマルヘッ
ドなどの電気信号により文字や画像を受表面に形成する
バーコード用紙やビデオプリンタなどに用いるカラーコ
ピー用支持体として有用である。
[従来技術] 従来、熱転写記録用画像受容紙においては、昇華性又
は気化性染料を含有する転写層を有する転写体と、受容
紙とを重ね合せ、印刷の際にはこの転写体を加熱して、
転写層に含まれる染料を昇華又は気化させて受容紙に染
着させ、受容紙上に染料画像を形成させることによって
熱転写が行なわれていた。
は気化性染料を含有する転写層を有する転写体と、受容
紙とを重ね合せ、印刷の際にはこの転写体を加熱して、
転写層に含まれる染料を昇華又は気化させて受容紙に染
着させ、受容紙上に染料画像を形成させることによって
熱転写が行なわれていた。
具体的には、サーマルヘッド等の電気信号により制御
される熱源を用いた転写型感熱記録方式では、第2図に
ように色材層2bと基体2aを有する転写体2と、画像受容
層1bと支持体1aを有する画像受容紙1をドラム3と熱源
4の間に挟着させて、電気信号に応じて色材層2bの色材
を加熱して画像受容層1b上に転写することによりカラー
コピーを得ている。
される熱源を用いた転写型感熱記録方式では、第2図に
ように色材層2bと基体2aを有する転写体2と、画像受容
層1bと支持体1aを有する画像受容紙1をドラム3と熱源
4の間に挟着させて、電気信号に応じて色材層2bの色材
を加熱して画像受容層1b上に転写することによりカラー
コピーを得ている。
前記画像受容層1bは、用いる色材の内容により使用さ
れる素材が異なり、顔料を含む熱溶融型色材の場合に
は、支持体1aそのものを用いてもよいが、昇華性塩基性
染料型色材の場合には活性白土(活性クレー)層が用い
られ、また、昇華性分散染料型色材の場合にはポリエス
テルラテックス溶液等の高分子材料コート層等が用いら
れる。
れる素材が異なり、顔料を含む熱溶融型色材の場合に
は、支持体1aそのものを用いてもよいが、昇華性塩基性
染料型色材の場合には活性白土(活性クレー)層が用い
られ、また、昇華性分散染料型色材の場合にはポリエス
テルラテックス溶液等の高分子材料コート層等が用いら
れる。
また、上記支持体1aとしては、パルプ紙、無機微細粉
末を8〜65重量%含有する熱可塑性樹脂の延伸配向フィ
ルムよりなる合成紙(特公昭46−40794号公報参照)、
透明な延伸配向ポリエチレンテレフタレートフィルムや
透明ポリプロピレンフィルムの表面にシリカや炭酸カル
シウム等の無機化合物をバインダーと共に塗布して白色
度及び染着性を高めた塗工合成紙などが用いられてい
る。
末を8〜65重量%含有する熱可塑性樹脂の延伸配向フィ
ルムよりなる合成紙(特公昭46−40794号公報参照)、
透明な延伸配向ポリエチレンテレフタレートフィルムや
透明ポリプロピレンフィルムの表面にシリカや炭酸カル
シウム等の無機化合物をバインダーと共に塗布して白色
度及び染着性を高めた塗工合成紙などが用いられてい
る。
しかし、熱転写された画像受容紙1のアフターユース
(複写、鉛筆筆記性、保存性等)を考慮した場合、熱転
写記録用画像受容紙1としては、強度、寸法安定性、印
字ヘッドとの密着性の面から無機微細粉末を含有するポ
リオレフィン樹脂フィルムを延伸して得られる内部にマ
イクロボイドを多数有する合成紙が好ましい(特開昭60
−245593号、同61−112693号、特願昭62−25080号公報
参照)。
(複写、鉛筆筆記性、保存性等)を考慮した場合、熱転
写記録用画像受容紙1としては、強度、寸法安定性、印
字ヘッドとの密着性の面から無機微細粉末を含有するポ
リオレフィン樹脂フィルムを延伸して得られる内部にマ
イクロボイドを多数有する合成紙が好ましい(特開昭60
−245593号、同61−112693号、特願昭62−25080号公報
参照)。
[発明が解決しようとする課題] このようなポリオレフィン樹脂系合成紙は、不透明性
及びソフト感を出し、印字ヘッドとの密着性、給排紙性
を良好なものとするために、素材のポリオレフィン樹脂
の融点よりも低い温度でフィルムを延伸して内部にマイ
クロボイドを形成させている。
及びソフト感を出し、印字ヘッドとの密着性、給排紙性
を良好なものとするために、素材のポリオレフィン樹脂
の融点よりも低い温度でフィルムを延伸して内部にマイ
クロボイドを形成させている。
しかし、前記ポリオレフィン樹脂は、その融点が167
℃以下で、ポリエチレンテレフタレート(240〜255℃)
と比較してかなり低く、一方、印字ヘッドによる印刷の
ときの受容紙の表面の温度は、短時間ではあるが上記融
点よりも高い190〜200℃となるので、印字の際の熱によ
り合成紙が収縮して、感熱転写された受容紙が印字、印
刷された内側面にカールするという問題が指摘されいる
(特開昭60−2445593号、同61−283595号公報参照)。
℃以下で、ポリエチレンテレフタレート(240〜255℃)
と比較してかなり低く、一方、印字ヘッドによる印刷の
ときの受容紙の表面の温度は、短時間ではあるが上記融
点よりも高い190〜200℃となるので、印字の際の熱によ
り合成紙が収縮して、感熱転写された受容紙が印字、印
刷された内側面にカールするという問題が指摘されいる
(特開昭60−2445593号、同61−283595号公報参照)。
耐熱性に優れた不透明又は半透明の二軸延伸されたオ
レフィンポリマーを含有する分子配向ポリエステル樹脂
フィルムが知られている(特開昭57−49648号)。しか
しながら、この分子配向ポリエステル樹脂フィルムは、
耐熱性に優れてはいるが、ポリエステル樹脂に対して配
合されているオレフィンポリマーの量が少なすぎるため
に、前記ポリオレフィン樹脂系合成紙のようなソフト感
がなく、印字ヘッドとの密着性、給排紙性などの点で必
ずしも十分ではないという問題がある。
レフィンポリマーを含有する分子配向ポリエステル樹脂
フィルムが知られている(特開昭57−49648号)。しか
しながら、この分子配向ポリエステル樹脂フィルムは、
耐熱性に優れてはいるが、ポリエステル樹脂に対して配
合されているオレフィンポリマーの量が少なすぎるため
に、前記ポリオレフィン樹脂系合成紙のようなソフト感
がなく、印字ヘッドとの密着性、給排紙性などの点で必
ずしも十分ではないという問題がある。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らは前記問題点に鑑みて鋭意研究を重ねた結
果、ポリオレフィン樹脂を主成分とし、これにポリエス
テル樹脂を少量配合し、かつ、特定の相溶化剤を適当量
配合することによって、前記目的を達成することができ
ることを見い出し、本発明を完成するに至った。
果、ポリオレフィン樹脂を主成分とし、これにポリエス
テル樹脂を少量配合し、かつ、特定の相溶化剤を適当量
配合することによって、前記目的を達成することができ
ることを見い出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、 (A)成分:少なくとも一種のポリオレフィン樹脂 95〜55重量%、 (B)成分:少なくとも一種の熱可塑性ポリエステル樹
脂 5〜45重量%、 (C)成分:無水マレイン酸変性量が0.01重量%以上の
無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂又はグリシジル
メタクリレート変性量が0.01重量%以上のグリシジルメ
タクリレート変性ポリオレフィン樹脂から選ばれた変性
ポリオレフィン樹脂 前記(A)及び(B)の合計量に対して1〜50重量
%。
脂 5〜45重量%、 (C)成分:無水マレイン酸変性量が0.01重量%以上の
無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂又はグリシジル
メタクリレート変性量が0.01重量%以上のグリシジルメ
タクリレート変性ポリオレフィン樹脂から選ばれた変性
ポリオレフィン樹脂 前記(A)及び(B)の合計量に対して1〜50重量
%。
からなることを特徴とする配向フィルムを提供するもの
である。
である。
[発明の具体的説明] (1)構成成分 本発明の配向フィルムは、(A)ポリオレフィン樹
脂、(B)ポリエステル樹脂及び(C)無水マレイン酸
変性ポリオレフィン樹脂或いはグリシジルメタクリレー
ト変性ポリオレフィン樹脂から基本的に構成され、この
ものは従来の無機微細粉末含有ポリオレフィン樹脂製合
成紙とは不透明性、白さ、風合及び感触の点で類似して
おり、これ自体が合成紙として使用可能なものである。
しかも、該フィルム中に少量含まれているポリエステル
樹脂が骨格となって、フィルム自体に耐熱性や腰が付与
されている。
脂、(B)ポリエステル樹脂及び(C)無水マレイン酸
変性ポリオレフィン樹脂或いはグリシジルメタクリレー
ト変性ポリオレフィン樹脂から基本的に構成され、この
ものは従来の無機微細粉末含有ポリオレフィン樹脂製合
成紙とは不透明性、白さ、風合及び感触の点で類似して
おり、これ自体が合成紙として使用可能なものである。
しかも、該フィルム中に少量含まれているポリエステル
樹脂が骨格となって、フィルム自体に耐熱性や腰が付与
されている。
(A)成分:ポリオレフィン樹脂 本発明の配向フィルムに用いられるポリオレフィン樹
脂としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リ(4−メチルペンテン−1)の如き低密度及び高密度
のオレフィンホモポリマーの他、オレフィンと異なるタ
イプのモノマー或いはオレフィンの混合に基づくオレフ
ィンコポリマー(例えば、エチレン・プロピレン共重合
体、エチレン・酢酸ビニル共重合体)を用いることがで
きる。上記コポリマーは、ランダム、ブロック又はグラ
フト共重合体であってもよい。また、オレフィンホモポ
リマー及び/又はオレフィンコポリマーの混合物を用い
ることもできる。これらの中でポリプロピレン樹脂は耐
熱性、耐溶剤性、コストの面で好ましいものである。
脂としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リ(4−メチルペンテン−1)の如き低密度及び高密度
のオレフィンホモポリマーの他、オレフィンと異なるタ
イプのモノマー或いはオレフィンの混合に基づくオレフ
ィンコポリマー(例えば、エチレン・プロピレン共重合
体、エチレン・酢酸ビニル共重合体)を用いることがで
きる。上記コポリマーは、ランダム、ブロック又はグラ
フト共重合体であってもよい。また、オレフィンホモポ
リマー及び/又はオレフィンコポリマーの混合物を用い
ることもできる。これらの中でポリプロピレン樹脂は耐
熱性、耐溶剤性、コストの面で好ましいものである。
(A)成分のポリオレフィン樹脂中には、発明の目的
が損なわれない程度の量であれば、ポリスチレン、ポリ
アミド、エチレン・酢酸ビニル共重合体の部分加水分解
物、エチレン・アクリル酸共重合体及びその塩、塩化ビ
ニリデン共重合体例えば塩化ビニル・塩化ビニリデン共
重合体などを配合してもよい。
が損なわれない程度の量であれば、ポリスチレン、ポリ
アミド、エチレン・酢酸ビニル共重合体の部分加水分解
物、エチレン・アクリル酸共重合体及びその塩、塩化ビ
ニリデン共重合体例えば塩化ビニル・塩化ビニリデン共
重合体などを配合してもよい。
本発明の結晶配向フィルムに配合されるポリオレフィ
ン樹脂の量としては、配向フィルム中に95〜55重量%、
好ましくは80〜60重量%の範囲内である。
ン樹脂の量としては、配向フィルム中に95〜55重量%、
好ましくは80〜60重量%の範囲内である。
(B)成分:ポリエステル樹脂 本発明の配向フィルムに用いられる熱可塑性ポリエス
テル樹脂は、一種又はそれ以上のジカルボン酸又はその
低級アルキルジエステル、例えば、テレフタル酸、イソ
フタル酸、2,5−,2,6−又は2,7−ナフタレンジカルボン
酸、コハク酸、セバシン酸、アジピン酸、アゼライン
酸、ビフェニル−4,4′−ジカルボン酸、ヘキサヒドロ
テレフタル酸、ビス−p−カルボキシフェノキシエタン
等、と一種又はそれ以上のグリコール、例えば、エチレ
ングリコール、1,3−プロパンジオール、ネオペンチル
グリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等、と
の縮合により製造することができる。好ましいポリエス
テル樹脂はポリエチレンテレフタレートである。
テル樹脂は、一種又はそれ以上のジカルボン酸又はその
低級アルキルジエステル、例えば、テレフタル酸、イソ
フタル酸、2,5−,2,6−又は2,7−ナフタレンジカルボン
酸、コハク酸、セバシン酸、アジピン酸、アゼライン
酸、ビフェニル−4,4′−ジカルボン酸、ヘキサヒドロ
テレフタル酸、ビス−p−カルボキシフェノキシエタン
等、と一種又はそれ以上のグリコール、例えば、エチレ
ングリコール、1,3−プロパンジオール、ネオペンチル
グリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等、と
の縮合により製造することができる。好ましいポリエス
テル樹脂はポリエチレンテレフタレートである。
本発明に用いられるポリエステル樹脂としては、混合
水酸基及び/又はエステル形成性酸基を含むコポリマー
であってもよく、また、異なるポリエステルからなるブ
ロックコポリマーであってもよい。このようなコポリエ
ステルは、ポリエステル樹脂が内部まで可塑化されるよ
うに、0℃より低いガラス転移点温度を有する重合セグ
メントを含んでいてもよい。この重合セグメントに用い
るポリマーは、ヒドロキシル基又はカルボキシル基の如
き反応性末端基によりポリエステルのセグメントと重縮
合することができるか、又は連鎖延長剤の使用によりポ
リエステルセグメントに結合できるものでなければなら
ない。特に適当な重合セグメントはポリエチレングリコ
ール及びテトラメチレングリコールであり、ポリエステ
ルセグメントは典型的にはポリエチレンテレフタレート
又はポリブチレンテレフタレートである。
水酸基及び/又はエステル形成性酸基を含むコポリマー
であってもよく、また、異なるポリエステルからなるブ
ロックコポリマーであってもよい。このようなコポリエ
ステルは、ポリエステル樹脂が内部まで可塑化されるよ
うに、0℃より低いガラス転移点温度を有する重合セグ
メントを含んでいてもよい。この重合セグメントに用い
るポリマーは、ヒドロキシル基又はカルボキシル基の如
き反応性末端基によりポリエステルのセグメントと重縮
合することができるか、又は連鎖延長剤の使用によりポ
リエステルセグメントに結合できるものでなければなら
ない。特に適当な重合セグメントはポリエチレングリコ
ール及びテトラメチレングリコールであり、ポリエステ
ルセグメントは典型的にはポリエチレンテレフタレート
又はポリブチレンテレフタレートである。
本発明の配向フィルムに配合されるポリエステル樹脂
の量は、配向フィルム中に5〜45重量%、好ましくは20
〜40重量%の範囲内である。
の量は、配向フィルム中に5〜45重量%、好ましくは20
〜40重量%の範囲内である。
(C)成分:無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂及
び/またはグリシジルメタクリレート変性ポリオレフィ
ン樹脂 本発明の配向フィルムに用いられる無水マレイン酸変
性ポリオレフィン樹脂は、無水マレイン酸変性量が0.01
重量%以上の無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂で
あり、グリシジルメタクリレート変性ポリオレフィン樹
脂は、グリシジルメタクリレート変性量が0.01重量%以
上のグリシジルメタクリレート変性ポリオレフィン樹脂
である。
び/またはグリシジルメタクリレート変性ポリオレフィ
ン樹脂 本発明の配向フィルムに用いられる無水マレイン酸変
性ポリオレフィン樹脂は、無水マレイン酸変性量が0.01
重量%以上の無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂で
あり、グリシジルメタクリレート変性ポリオレフィン樹
脂は、グリシジルメタクリレート変性量が0.01重量%以
上のグリシジルメタクリレート変性ポリオレフィン樹脂
である。
このような変性ポリオレフィン樹脂は、前記(A)成
分のポリオレフィン樹脂に無水マレイン酸又はグリシジ
ルメタクリレートをグラフト共重合させることによって
得られる。
分のポリオレフィン樹脂に無水マレイン酸又はグリシジ
ルメタクリレートをグラフト共重合させることによって
得られる。
ポリオレフィン樹脂に無水マレイン酸又はグリシジル
メタクリレートをグラフト共重合させるには、ポリオレ
フィン樹脂を溶媒中に溶解させるか、懸濁させるかし
て、グラフトモノマーである無水マレイン酸又はグリシ
ジルメタクリレートを加えた後、ラジカル発生剤の分解
温度、一般に50〜150℃で、ラジカル発生剤を少量づつ
添加してグラフト反応させ方法、またはポリオレフィン
樹脂にグラフトモノマーである無水マレイン酸またはグ
リシジルメタクリレートをラジカル発生剤を用いて押出
機中で150〜260℃で熱をかけ、グラフト重合させる方法
で行なう。
メタクリレートをグラフト共重合させるには、ポリオレ
フィン樹脂を溶媒中に溶解させるか、懸濁させるかし
て、グラフトモノマーである無水マレイン酸又はグリシ
ジルメタクリレートを加えた後、ラジカル発生剤の分解
温度、一般に50〜150℃で、ラジカル発生剤を少量づつ
添加してグラフト反応させ方法、またはポリオレフィン
樹脂にグラフトモノマーである無水マレイン酸またはグ
リシジルメタクリレートをラジカル発生剤を用いて押出
機中で150〜260℃で熱をかけ、グラフト重合させる方法
で行なう。
このようにして得られた変性ポリオレフィン樹脂は、
該変性ポリオレフィン樹脂中に、無水マレイン酸変性ポ
リオレフィン樹脂の場合は無水マレイン酸単位が0.01重
量%以上、好ましくは0.1〜10重量%の量で、又、グリ
シジルメタクリレート変性ポリオレフィン樹脂の場合は
グリシジルメタクリレート単位が0.01重量%以上、好ま
しくは0.1〜10重量%の量で含まれている。
該変性ポリオレフィン樹脂中に、無水マレイン酸変性ポ
リオレフィン樹脂の場合は無水マレイン酸単位が0.01重
量%以上、好ましくは0.1〜10重量%の量で、又、グリ
シジルメタクリレート変性ポリオレフィン樹脂の場合は
グリシジルメタクリレート単位が0.01重量%以上、好ま
しくは0.1〜10重量%の量で含まれている。
このような変性ポリオレフィン樹脂は、前記(A)及
び(B)成分の合計量に対して1〜50重量%、好ましく
は2〜35重量%の範囲内で配合される。
び(B)成分の合計量に対して1〜50重量%、好ましく
は2〜35重量%の範囲内で配合される。
(2)配向フィルム化 上記の(A)、(B)及び(C)成分を配合し、シー
ト状に成形した後、ポリオレフィン、ポリエステル樹脂
の融点より低い温度で一軸又は二軸方向に延伸すること
により結晶配向させて、本発明の配向フィルムを得る。
この結晶配向されたフィルムは延伸の間にポリオレフィ
ン及びポリエステルのポリマー間にミクロポイド(小
孔)が生じてフィルムは半透明又は不透明化される。こ
の配向フィルムの密度は0.75〜0.90g/cm3で軽量性に優
れる。
ト状に成形した後、ポリオレフィン、ポリエステル樹脂
の融点より低い温度で一軸又は二軸方向に延伸すること
により結晶配向させて、本発明の配向フィルムを得る。
この結晶配向されたフィルムは延伸の間にポリオレフィ
ン及びポリエステルのポリマー間にミクロポイド(小
孔)が生じてフィルムは半透明又は不透明化される。こ
の配向フィルムの密度は0.75〜0.90g/cm3で軽量性に優
れる。
(3)熱転写画像受容紙 本発明の配向フィルム1aの表面に、画像受容層形成用
塗工液を塗布し、乾燥して溶媒を飛散させることによっ
て画像受容層1bを形成した熱転写画像受容紙1を製造す
ることができる。
塗工液を塗布し、乾燥して溶媒を飛散させることによっ
て画像受容層1bを形成した熱転写画像受容紙1を製造す
ることができる。
(画像受容層) 画像受容層1bを形成する樹脂としては、オリゴエステ
ルアクリレート樹脂、飽和ポリエステル樹脂、塩化ビニ
ル・酢酸ビニル共重合体、アクリル酸アクリルエステル
・スチレン共重合体、エポキシアクリレート樹脂等が利
用され、これらはトルエン、キシレン、メチルエチルケ
トン、シクロヘキサノン等に溶解し、塗工液として用い
られる。
ルアクリレート樹脂、飽和ポリエステル樹脂、塩化ビニ
ル・酢酸ビニル共重合体、アクリル酸アクリルエステル
・スチレン共重合体、エポキシアクリレート樹脂等が利
用され、これらはトルエン、キシレン、メチルエチルケ
トン、シクロヘキサノン等に溶解し、塗工液として用い
られる。
この塗工液は、耐光性を高めるために紫外線吸収剤及
び/又は光安定剤を含有することができる。
び/又は光安定剤を含有することができる。
また、熱転写体2との離型性を向上せしめるために画
像受容層1b中に離型剤を含有せしめることができる。
像受容層1b中に離型剤を含有せしめることができる。
更に、画像受容層1bの白色度を向上して転写画像の鮮
明度を更に高めるとともに被熱転写シート1の表面に筆
記性を付与し、かつ、転写された画像の再転写を防止す
る目的で画像受容層1b中に白色顔料を添加することがで
きる。
明度を更に高めるとともに被熱転写シート1の表面に筆
記性を付与し、かつ、転写された画像の再転写を防止す
る目的で画像受容層1b中に白色顔料を添加することがで
きる。
画像受容層1bの肉厚は、0.2〜20μmが一般である。
[実施例] 以下に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
実施例1〜8、比較例1〜9 原反シート成形 (A)成分:ポリプロピレン(PP)、 (B)成分:ポリエチレンテレフタレート(PET)又は
ポリブチレンテレフタレート(PBT) 及び (C)成分:変性ポリオレフィン樹脂として無水マレイ
ン酸(MAH)グラフトポリプロピレン又はグリシジルメ
タクリレート(GMA)グラフトポリプロピレン を第1表に示す割合で配合した各樹脂組成物を、それぞ
れ押出機を用いて、溶融混練し、260℃の温度でダイよ
りシート状に押出し、直ちに冷却ロールで80℃の温度に
まで冷却し、厚さ2mmのシートを得た。
ポリブチレンテレフタレート(PBT) 及び (C)成分:変性ポリオレフィン樹脂として無水マレイ
ン酸(MAH)グラフトポリプロピレン又はグリシジルメ
タクリレート(GMA)グラフトポリプロピレン を第1表に示す割合で配合した各樹脂組成物を、それぞ
れ押出機を用いて、溶融混練し、260℃の温度でダイよ
りシート状に押出し、直ちに冷却ロールで80℃の温度に
まで冷却し、厚さ2mmのシートを得た。
延伸加工 得られた原反シートから、120mm×120mmの正方形に切
り抜いた試験片を(株)岩本製作所製パンタグラフ色二
軸延伸機を用いて次の(A)又は(B)の条件で延伸加
工し配合フィルムを得た。
り抜いた試験片を(株)岩本製作所製パンタグラフ色二
軸延伸機を用いて次の(A)又は(B)の条件で延伸加
工し配合フィルムを得た。
熱転写記録用画像受容紙の製造 前記実施例及び比較例で得た配向フィルム1aの上に、
下記組成の画像受容層形成組成物をメイヤーコーティン
グにより乾燥時の厚さが4μmとなるように塗布し、乾
燥して画像受容層1bを形成させ、熱転写記録用画像受容
紙1を得た。
下記組成の画像受容層形成組成物をメイヤーコーティン
グにより乾燥時の厚さが4μmとなるように塗布し、乾
燥して画像受容層1bを形成させ、熱転写記録用画像受容
紙1を得た。
飽和ポリエステル (東洋紡製バイロン200 Tg67℃) 5.3重量部 ( 〃 バイロン290 Tg77℃) 5.3重量部 ビニライトVYHH (ユニオンカーバイド製塩化ビニール・酢酸ビニル共
重合体) 4.5重量部 酸化チタン (チタン工業製KA−10) 1.5重量部 アミノ変性シリコンオイル (信越シリコン製KF−393) 1.1重量部 エポキシ変性シリコンオイル (信越シリコン製X−22−343) 1.1重量部 トルエン 30 重量部 メチルエチルケトン 30 重量部 シクロヘキサン 22 重量部 なお、実施例及び比較例において得られたフィルムの
延伸加工性、密度、不透明度、引張弾性率等の物性及び
各配向フィルムより製造した画像受容紙の画像評価を以
下に示す測定方法によって行なった。
重合体) 4.5重量部 酸化チタン (チタン工業製KA−10) 1.5重量部 アミノ変性シリコンオイル (信越シリコン製KF−393) 1.1重量部 エポキシ変性シリコンオイル (信越シリコン製X−22−343) 1.1重量部 トルエン 30 重量部 メチルエチルケトン 30 重量部 シクロヘキサン 22 重量部 なお、実施例及び比較例において得られたフィルムの
延伸加工性、密度、不透明度、引張弾性率等の物性及び
各配向フィルムより製造した画像受容紙の画像評価を以
下に示す測定方法によって行なった。
結果を第1表に示す。
延伸加工性 可:延伸可(フィルム厚み:100〜150μm) 否:延伸不可 不透明度 色差計(スガ試験機(株)製)を用いて測定した。
引張弾性率 テンシロン((株)オリエンテック製)を用いて測定
した。
した。
引張速度:200mm/分 熱収縮率 合成紙を固定せずに平坦面に置き、120℃の温度下で3
0分間放置した時の寸法lを測定し、元の長さloとこの
lとの差を求め、次式により熱収縮率を求めた。
0分間放置した時の寸法lを測定し、元の長さloとこの
lとの差を求め、次式により熱収縮率を求めた。
画像評価 熱転写記録用画像受容紙1と転写体2として昇華性染
料を塗布乾燥した三菱製紙(株)製転写フイルム“TTF
シアン”(商品名)とを重ね合せ、熱傾斜試験機(東洋
精機製Type−HG−100)を使用し、熱板を120℃より10℃
間隔で5点熱傾斜させ、0.5kg/cm2の圧力で2秒間加熱
し、転写画像を得た。
料を塗布乾燥した三菱製紙(株)製転写フイルム“TTF
シアン”(商品名)とを重ね合せ、熱傾斜試験機(東洋
精機製Type−HG−100)を使用し、熱板を120℃より10℃
間隔で5点熱傾斜させ、0.5kg/cm2の圧力で2秒間加熱
し、転写画像を得た。
得られた転写画像の濃度をマクベス濃度計で測定し、
下記の5段階で評価した。
下記の5段階で評価した。
5:大変良い。
4:良い。
3:実用上支障がない。
2:実用上少々問題がある。
1:実用にならない。
第1図は、本発明実施例の配向フィルムの断面図を表わ
し、第2図は転写感熱記録装置の要部の断面図を表わ
す。 1:熱転写記録用画像受容紙、 1a:配向フィルム、1b:画像受容層 2:転写体、2a:基体 2b:転写層、3:ドラム 4:熱源
し、第2図は転写感熱記録装置の要部の断面図を表わ
す。 1:熱転写記録用画像受容紙、 1a:配向フィルム、1b:画像受容層 2:転写体、2a:基体 2b:転写層、3:ドラム 4:熱源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 67:02 23:26)
Claims (1)
- 【請求項1】下記の(A)、(B)及び(C)の各成分
からなることを特徴とする配向フィルム。 (A)成分:少なくとも一種のポリオレフィン樹脂 95〜55重量%、 (B)成分:少なくとも一種の熱可塑性ポリエステル樹
脂 5〜45重量%、 (C)成分:無水マレイン酸変性量が0.01重量%以上の
無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂又はグリシジル
メタクリレート変性量が0.01重量%以上のグリシジルメ
タクリレート変性ポリオレフィン樹脂から選ばれた変性
ポリオレフィン樹脂 前記(A)及び(B)の合計量に対して1〜50重量%。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1099065A JP2701221B2 (ja) | 1989-04-18 | 1989-04-18 | 配向フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1099065A JP2701221B2 (ja) | 1989-04-18 | 1989-04-18 | 配向フィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02276841A JPH02276841A (ja) | 1990-11-13 |
JP2701221B2 true JP2701221B2 (ja) | 1998-01-21 |
Family
ID=14237395
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1099065A Expired - Lifetime JP2701221B2 (ja) | 1989-04-18 | 1989-04-18 | 配向フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2701221B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5618881A (en) * | 1995-01-09 | 1997-04-08 | Du Pont Canada Inc. | Compatibilizer composition |
KR100369439B1 (ko) * | 1998-10-27 | 2003-03-17 | 에스케이씨 주식회사 | 종이 대용 백색 다공성 폴리에스테르 필름의제조방법 |
KR100369438B1 (ko) * | 1998-10-27 | 2003-03-17 | 에스케이씨 주식회사 | 백색 다공성 폴리에스테르 필름의 제조방법 |
KR100369440B1 (ko) * | 1998-10-27 | 2003-03-17 | 에스케이씨 주식회사 | 종이 대용 백색 다공성 폴리에스테르 필름의 제조방법 |
AU2002223532A1 (en) * | 2000-09-11 | 2002-03-22 | Universite De Liege | Universal compatibilizing agent for polyolefines and polar plastics |
-
1989
- 1989-04-18 JP JP1099065A patent/JP2701221B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02276841A (ja) | 1990-11-13 |
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