JPH0548966A

JPH0548966A - オーデイオミキサー

Info

Publication number: JPH0548966A
Application number: JP3225015A
Authority: JP
Inventors: Kazutoshi Nomoto; 和利野本; Yoshihiro Murakami; 芳廣村上
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1991-08-09
Filing date: 1991-08-09
Publication date: 1993-02-26

Abstract

(57)【要約】【目的】機械的なアダプタを使用しないで、複数のチャ
ンネルのオーディオ信号のレベル制御を高精度に行う。【構成】フェーダ６ａ〜６ｄからの制御電圧によって、
４チャンネルの各チャンネルのオーディオ信号のレベル
が制御される。リンクスイッチ８ａ〜８ｃを選択的に切
り替えることで、２チャンネル、３チャンネルあるいは
４チャンネル間で、レベル制御を同一とできる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、オーディオミキサー
に関し、特に、チャンネル間でレベル制御を共通とする
リンク機能に関する。

【０００２】

【従来の技術】入力された複数チャンネルのオーディオ
信号をミキシング処理し、より少ないチャンネル数の出
力オーディオ信号を発生するオーディオミキサーが知ら
れている。例えば４台のＶＴＲで再生された（４×４＝
１６チャンネル）のオーディオ信号をミキサーに供給
し、４チャンネルの出力オーディオ信号が形成される。
この種のオーディオミキサーは、チャンネルリンク機能
を有している。このチャンネルリンク機能によって、例
えば４台のＶＴＲからそれぞれ入力される４チャンネル
におけるレベル関係を保存しながらミキシング処理を行
うことができる。

【０００３】従来のオーディオミキサーで４チャンネル
のリンクを行うために、図４に示すように、オーディオ
ミキサーのパネル１１上に設けられ、各チャンネルのレ
ベルを制御するための４個のフェーダのつまみ１２ａ、
１２ｂ、１２ｃ、１２ｄに対して、取付け自在のアダプ
タ１３を使用していた。このアダプタ１３を動かすこと
によって、４チャンネルのオーディオ信号のレベルを同
時に制御することができる。リンクしたいチャンネル数
が２チャンネルの場合では、２個のつまみに取付け可能
なアダプタが使用される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】チャンネルリンクのた
めに、機械的なアダプタを使用する時には、フェーダの
種々のつまみの形状に合ったアダプタを用意する必要が
ある。また、アダプタの機械的な精度でもって、リンク
されるチャンネル間のレベル制御の精度が規定される問
題があった。

【０００５】従って、この発明の目的は、機械的なアダ
プタが不要で、また、高精度にチャンネルリンクを達成
でき、さらに、リンクするチャンネル数の設定を柔軟に
なしうるオーディオミキサーを提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明は、複数の入力
チャンネルのオーディオ信号をミキシング処理して、入
力チャンネル数より少ない出力チャンネルのオーディオ
信号を形成するオーディオミキサーにおいて、オーディ
オ信号のレベルを個々にあるいはステレオチャンネル毎
に制御するレベル制御信号を発生するためのフェーダ
（６）と、入力あるいは出力チャンネル中の少なくとも
２以上のチャンネルにおいて、レベル制御信号を選択的
に共用するためのリンクスイッチ（８）とからなること
を特徴とするオーディオミキサーである。

【０００７】

【作用】フェーダ６ａ〜６ｄがそれぞれレベル制御電圧
を発生する。二つのチャンネルの間にリンクスイッチ８
ａ〜８ｃが設けられ、リンクスイッチ８ａ〜８ｃによっ
て、他のチャンネルのレベル制御電圧を共用することが
てきる。従って、リンクしているチャンネル間では、同
一のレベル制御電圧でディジタルオーディオ信号のレベ
ルが制御される。

【０００８】

【実施例】以下、この発明の一実施例について説明す
る。図１は、この発明を適用できるＶＴＲの編集システ
ムの一例を示す。１ａ、１ｂ、１ｃ、１ｄがそれぞれＶ
ＴＲを示す。これらのＶＴＲ１ａ〜１ｄは、ビデオ信号
を記録／再生できるとともに、４チャンネルのディジタ
ルオーディオ信号を記録／再生することができる。ＶＴ
Ｒ１ａ〜１ｄの動作モードの制御、ビデオ信号の処理
は、編集制御装置（図示せず）でなされるが、この発明
との関係が少ないので、その説明を省略する。

【０００９】ＶＴＲ１ａ〜１ｄで再生されたディジタル
オーディオ信号がオーディオミキサー２の入力信号とさ
れる。オーディオミキサー２からは、ミキシングされた
４チャンネルのディジタルオーディオ信号Ｓ１と、モニ
タ用の４チャンネルのディジタルオーディオ信号Ｓ２と
が発生する。ディジタルオーディオ信号Ｓ１は、ＶＴＲ
１ａ〜１ｄに供給され、ディジタルオーディオ信号Ｓ２
は、Ｄ／Ａ変換器３に供給される。

【００１０】４台のＶＴＲのうちの１台のＶＴＲがレコ
ーダとして動作し、それがオーディオミキサー２からの
処理された結果のディジタルオーディオ信号Ｓ１を磁気
テープ上に回転ヘッドによって記録する。Ｄ／Ａ変換器
３が出力するアナログオーディオ信号がアンプ４ａ、４
ｂ、４ｃ、４ｄをそれぞれ介してスピーカ５ａ、５ｂ、
５ｃ、５ｄに供給される。このモニタ構成によって、ユ
ーザが編集点（パンチイン／アウト）の決定、編集結果
の確認等を行う。

【００１１】上述のシステムでは、各ＶＴＲが出力する
４チャンネルのオーディオ信号のレベル制御は、同一と
されるのが普通である。すなわち、チャンネルリンク機
能が必要とされる。若し、２チャンネルステレオのオー
ディオ信号を扱う時には、２チャンネルのオーディオ信
号のレベル制御が同一とされるリンク機能が必要であ
る。

【００１２】オーディオミキサー２の概略的な構成を図
２に示す。図２において、６は、（４×４＝１６チャン
ネル）の入力チャンネルのそれぞれのレベルを独立に制
御するための制御信号を発生するチャンネルフェーダで
ある。個々のチャンネルを制御するのに代えて、チャン
ネルフェーダ６は、２チャンネル毎にレベル制御を行う
制御信号を発生するようにしても良い。チャンネルフェ
ーダ６で形成されたレベル制御信号がＡ／Ｄ変換部７に
供給され、ディジタル信号に変換される。Ａ／Ｄ変換部
７からのディジタルのレベル制御信号が信号処理部９に
供給される。信号処理部９には、図示せずも、ＶＴＲ１
ａ〜１ｄからのディジタルオーディオ信号が供給され、
このディジタルオーディオ信号がチャンネルフェーダ６
で設定されるレベルに制御されてから出力される。ま
た、信号処理部９では、編集点でのクロスフェード処理
もなされる。

【００１３】図２で、８は、リンクスイッチを示す。リ
ンクスイッチ８は、１６チャンネルの隣接する２チャン
ネル間にそれぞれ位置し、例えばチャンネル１およびチ
ャンネル２をリンクさせたい時には、これらの間の一つ
のリンクスイッチがオンされる。チャンネル１からチャ
ンネル４までをリンクさせたい時には、チャンネル１お
よびチャンネル２間、チャンネル２およびチャンネル３
間、チャンネル３およびチャンネル４間の３個のリンク
スイッチがオンされる。このように、リンクスイッチ８
の操作に応じて所望のチャンネルのリンク動作が可能で
ある。

【００１４】図３は、図２中の４チャンネル分（例えば
チャンネル１からチャンネル４）の構成を示し、６ａ、
６ｂ、６ｃ、６ｄは、ユーザの操作によって抵抗値が変
化する可変抵抗器からなるフェーダである。フェーダ６
ａ〜６ｄのそれぞれで発生したレベル制御用の制御電圧
がＡ／Ｄ変換器７ａ〜７ｄに供給される。また、フェー
ダ６ａからリンクスイッチ８ａの入力端子ａに制御電圧
が供給され、フェーダ６ｂからリンクスイッチ８ａの入
力端子ｂに制御電圧が供給される。リンクスイッチ８ｂ
および８ｃも、２チャンネルの制御電圧がそれぞれ供給
される入力端子を有している。

【００１５】Ａ／Ｄ変換器７ａ〜７ｄからのディジタル
のレベル制御信号が信号処理部９に含まれる係数発生回
路１０ａ〜１０ｄにそれぞれ供給される。係数発生回路
１０ａ〜１０ｄは、ディジタルの係数を発生し、この係
数が各チャンネルのディジタルオーディオ信号の各サン
プルと乗算される。この乗算によって、レベル制御がな
される。クロスフェードの場合には、所定時間内で除々
に減少する第１の係数と除々に増加する第２の係数とが
発生する。編集点の前のディジタルオーディオ信号と第
１の係数との乗算処理によって、フェードアウト効果が
実現され、その後のディジタルオーディオ信号と第２の
係数の乗算処理によって、フェードイン効果が実現され
る。

【００１６】図３の構成で、リンクスイッチ８ａ、８
ｂ、８ｃは、ユーザの操作で発生する制御信号Ｓａ、Ｓ
ｂ、Ｓｃ、Ｓｄによって、スイッチングされる。図３
は、３個のリンクスイッチがオンされて、４チャンネル
のレベル制御がリンクしている状態を示している。すな
わち、リンクスイッチ８ａ、８ｂ、８ｃが入力端子ａ、
ｂ、ｃを選択し、フェーダ６ａで発生した制御電圧がＡ
／Ｄ変換器７ａに供給されるとともに、リンクスイッチ
８ａ、８ｂ、８ｃを介してＡ／Ｄ変換器７ｂ、７ｃ、７
ｄにも供給される。従って、フェーダ６ａからの制御電
圧が４チャンネルのディジタルオーディオ信号のレベル
制御に共用される。

【００１７】リンクスイッチ８ａおよび８ｃが入力端子
ａおよびｃを選択し、他のリンクスイッチ８ｂが入力端
子ｃを選択している時には、フェーダ６ａからの制御電
圧に応答して係数発生回路１０ａおよび１０ｂが同一の
レベル制御用の係数を発生し、また、フェーダ６ｂから
の制御電圧に応答して係数発生回路１０ｃおよび１０ｄ
が同一のレベル制御用の係数を発生する。従って、２チ
ャンネルがリンクされる。

【００１８】さらに、全てのリンクスイッチがオンされ
ない状態では、リンクスイッチ８ａ、８ｂ、８ｃが入力
端子ｂ、ｃ、ｄをそれぞれ選択する。従って、各フェー
ダで発生した制御電圧に応じてそのチャンネルのレベル
制御が個々になされる。図３は、４チャンネルの構成を
示しているが、他の１２チャンネルに関して、同様の接
続がなされている。従って、リンクスイッチを選択的に
オンすることによって、所望の数のチャンネルのリンク
を行うことができる。

【００１９】上述の一実施例は、入力チャンネルのリン
ク機能の例であるが、出力チャンネルに関してリンク機
能を設けても良い。また、制御可能なチャンネル数は、
１６チャンネルに限られない。さらに、リンクスイッチ
は、ディジタルのレベル制御用の信号と関連して設けて
も良い。

【００２０】

【発明の効果】この発明によれば、機械的なアダプタを
使用しないので、多くのアダプタを用意しなくて良く、
また、リンク動作時のレベル制御の精度が高い。然も、
この発明は、リンクできるチャンネル数が制約されず、
また、それをスイッチで簡単に変更することがてきる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明を適用できるオーディオ編集システム
の一例のブロック図である。

【図２】この発明の一実施例の概略的な構成を示すブロ
ック図である。

【図３】この発明の一実施例の構成を部分的に示すブロ
ック図である。

【図４】従来技術の説明に用いる略線図である。

【符号の説明】２オーディオミキサー６、６ａ〜６ｄフェーダ８、８ａ〜８ｃリンクスイッチ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数の入力チャンネルのオーディオ信号
をミキシング処理して、上記入力チャンネル数より少な
い出力チャンネルのオーディオ信号を形成するオーディ
オミキサーにおいて、上記オーディオ信号のレベルを個々にあるいはステレオ
チャンネル毎に制御するレベル制御信号を発生するため
の手段と、上記入力あるいは出力チャンネル中の少なくとも２以上
のチャンネルにおいて、上記レベル制御信号を選択的に
共用するためのスイッチング手段とからなることを特徴
とするオーディオミキサー。