JPH054834U - 収穫機の運転制御装置 - Google Patents

収穫機の運転制御装置

Info

Publication number
JPH054834U
JPH054834U JP5242591U JP5242591U JPH054834U JP H054834 U JPH054834 U JP H054834U JP 5242591 U JP5242591 U JP 5242591U JP 5242591 U JP5242591 U JP 5242591U JP H054834 U JPH054834 U JP H054834U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
harvesting
clutch
reaping
detection sensor
grain culm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5242591U
Other languages
English (en)
Inventor
輝光 大家
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
Original Assignee
Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yanma Agricultural Equipment Co Ltd filed Critical Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
Priority to JP5242591U priority Critical patent/JPH054834U/ja
Publication of JPH054834U publication Critical patent/JPH054834U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Harvester Elements (AREA)
  • Combines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 刈取クラッチ9のオフ動作時、刈取装置5の
搬送部52に穀稈が残存したりするのをなくして、残存
穀稈の落下などによる損失を防止した。 【構成】 刈取装置5の昇降位置を検出する位置検出セ
ンサー10を設けると共に、刈取装置5の上昇時に、位
置検出センサー10による上昇位置の検出後でタイマー
12による所定設定時間の経過後に刈取クラッチ9をオ
フし、刈取装置5の下降時に刈取クラッチ9をオンする
制御回路11を設け、刈取クラッチ9のオフ動作時、刈
取装置5の搬送部に穀稈が存在するのをなくした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、コンバインなどの収穫機の運転制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンバインなどの収穫機は、上部に脱穀部を搭載した機体の下部側に変 速走行可能とした走行装置を設けると共に、前記機体の前方部に、刈刃や刈取穀 稈を前記脱穀部へと搬送する搬送部などを備えた刈取装置を上下昇降可能に支持 している。また、以上の収穫機には、前記走行装置による車速が低速域のとき前 記刈取装置を一定回転で駆動し、低速域以外のとき前記刈取装置を車速に同調し て駆動させる同調機構と、前記刈取装置の上昇時該刈取装置への動力を遮断する 刈取クラッチとを備えた運転制御装置を設けている。
【0003】 そして、以上のような運転制御装置で収穫機の運転を行う場合には、図8に示 した制御グラフAに基づいて行っている。尚、図8は縦軸に前記刈取装置の刈取 速度を、また、横軸に前記走行装置による車速をとった運転制御状態を示してい る。即ち、例えば圃場において低速度で穀稈刈取作業を行うときやバック走行を 行うような場合で、前記機体の走行速度が低速域にあるときには、前記グラフA の直線部分で示したように、前記車速との同調を行うことなく、前記刈取装置を 一定回転で駆動させ、一方、前記機体を高速走行させるような場合で前記低速域 以外のときには、前記グラフAの傾斜部分で示したように、前記同調機構を介し て前記刈取装置を車速と同調して回転駆動させるのである。また、前記機体のバ ック走行を行う場合には、前記刈取装置の全体を所定位置にまで自動的に上昇退 避させることにより、前記刈取クラッチを切って前記搬送部などの駆動を停止さ せるようにしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
所が、以上の運転制御装置によると、前記機体のバック走行を行うような場合 には、前記走行装置による車速が低速域に保持され、前記刈取装置が一定回転で 駆動されて前記搬送部による刈取穀稈の搬送が継続された状態で、前記刈取装置 の所定位置への上昇に伴う前記刈取クラッチの切動作により前記刈取装置の搬送 部が停止されることから、前記刈取クラッチによる前記刈取装置の停止後に前記 搬送部に刈取穀稈が残存することとなって、この残存穀稈が機体移動に伴い落下 したりして穀稈の損失を招くことがあり、また、前記搬送部の残存穀稈列が乱れ て刈取搬送作業を再開する場合に、前記脱穀部への円滑な穀稈搬送ができなくな る問題もあった。
【0005】 本考案は以上のような問題に鑑みてなしたもので、その目的は、機体のバック 走行を行うような場合で刈取クラッチで刈取装置を停止するときに、この刈取装 置の搬送部に穀稈が残存したりするのを確実に防止できる収穫機の運転制御装置 を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の第1考案は、変速可能な走行装置 2をもつ機体1と、該機体1に昇降可能に支持され、かつ、搬送部52をもった 刈取装置5と、車速が低速域のとき前記刈取装置5を一定回転で駆動し、低速域 以外のとき前記刈取装置5を車速に同調して駆動する同調機構8と、前記刈取装 置5の上昇時、該刈取装置5への動力を遮断する刈取クラッチ9とを備えた収穫 機の運転制御装置において、前記刈取装置5の昇降位置を検出する位置検出セン サー10を設けると共に、前記刈取装置5の上昇時、前記位置検出センサー10 による上昇位置の検出後一定時間経過した後に前記刈取クラッチ9をオフし、前 記刈取装置5の下降時オンする制御回路11を設けたのである。
【0007】 また、請求項2記載の第2考案は、第1考案と同様前記刈取装置5の昇降位置 を検出する位置検出センサー10を設けると共に、前記刈取装置5の搬送部52 における穀稈の有無を検出する穀稈感知センサー13を設け、前記位置検出セン サー10による上昇位置の検出後で、かつ、前記穀稈感知センサー13による穀 稈不存在の検出時、前記刈取クラッチ9をオフし、前記刈取装置5の下降時オン する制御回路14を設けたのである。
【0008】
【作用】
第1考案の運転制御装置では、収穫機による穀稈刈取作業を行うときで前記走 行装置2による車速が低速域以外の場合、前記同調機構8で前記刈取装置5が車 速と同調して回転駆動され、つまり、車速が高速のときには前記同調機構8で前 記刈取装置5も高速度で回転駆動されて効率的な穀稈刈取作業が行われるのであ り、一方、穀稈刈取作業時に前記走行装置2が低速度の場合や前記機体1をバッ ク走行させるような場合で車速が低速域にあるときには、以上のような同調機構 8による車速と刈取装置5との同調が行われることなく、該刈取装置5が常に一 定回転で駆動されるのである。そして、前記機体1の車速を低速域としてバック 走行させるような場合で前記刈取装置5の全体を上昇させるときには、該刈取装 置5の上昇が前記位置検出センサー10で検出され、このセンサー10による検 出後で一定時間経過した後に、前記制御回路11で前記刈取クラッチ9がオフ動 作されて前記刈取装置5が停止され、つまり、該刈取装置5が上昇されて前記刈 取クラッチ9がオフ動作するまでの間に所定の時間遅れが確保されるのであり、 従って、この所定時間遅れの範囲内で前記低速域での刈取装置5による刈取穀稈 が前記搬送部52で搬送されてしまい、該搬送部52に穀稈が残存したりするの が防止され、残存穀稈が落下したり、乱れたりすることを防止できるのである。 また、以上のように前記機体1のバック走行を行った後に、前記刈取装置5の 全体を下降させるときには、前記制御回路11で前記刈取クラッチ9がオン動作 されて、前記刈取装置5による穀稈刈取作業が再開され、このとき前記刈取装置 5の搬送部52には残存穀稈がないため、刈取搬送作業を再開する場合の円滑な 穀稈搬送が行われるのである。
【0009】 また、第2考案の運転制御装置においては、前述した第1考案と同様に、前記 機体1をバック走行させるような場合で前記刈取装置5の全体を上昇させるとき に、該刈取装置5の上昇が前記位置検出センサー10で検出され、このセンサー 10による検出後で前記穀稈感知センサー13により穀稈不存在が検出されたと き、前記制御回路14で前記刈取クラッチ9がオフ動作されて前記刈取装置5が 停止され、つまり、該刈取装置5が上昇されて前記穀稈感知センサー13により 穀稈不存在が検出されるまでは、前記刈取クラッチ9がオフ動作することなく、 前記刈取装置5の搬送部52による穀稈の搬送が継続されるのであり、従って、 該搬送部52に穀稈が残存したりするのを一層有効に防止できる。尚、以上のよ うに前記機体1のバック走行を行った後に、前記刈取装置5の全体を下降させる とき、前記制御回路14で前記刈取クラッチ9がオン動作され、前記刈取装置5 による穀稈刈取作業が再開されるのであって、第1考案と同様、このとき前記刈 取装置5の搬送部52には残存穀稈がないため、刈取搬送作業を再開する場合の 円滑な穀稈搬送が行われる。
【0010】
【実施例】
図7は収穫機の一例としてコンバインを示しており、機体1の下部側で左右両 側に変速走行可能としたクローラ式走行装置2をそれぞれ支持すると共に、前記 機体1の上部側に脱穀部3を搭載して、該脱穀部3の前部側で車幅方向一側に操 縦席4を配設する一方、この操縦席4の車幅方向他側で前記機体1の前方側に、 刈刃51と該刈刃51による刈取穀稈を前記脱穀部3の扱口へと搬送する搬送部 52などを備えた刈取装置5を昇降装置6を介して上下昇降可能に支持させてい る。前記刈取装置5の搬送部52は、前記刈刃51による刈取穀稈の穂先側を搬 送する穂先搬送部52aと対をなし、刈取穀稈の株元側を搬送する下部搬送部5 2b及び縦搬送部52cとから成り、これら各搬送部52a,52bで刈取穀稈 の全体を保持して縦搬送部52cからフィードチェン52dに引継いで前記脱穀 部3の扱口へと搬送するようにしている。
【0011】 また、以上の如く構成するコンバインの前記走行装置2及び刈取装置5への動 力伝達系には、図6で示したように、エンジンに接続される可変容量形油圧ポン プ71と、該ポンプ71で駆動されるポンプモータ72とを備え、前記ポンプ7 1からの油吐出量調節で主変速を行う油圧伝動装置(HST)7と、この伝動装 置7に並設された後述する同調機構8と、前記刈取装置5が前記昇降装置6によ り所定位置まで上昇されたときに、前記刈取装置5への動力伝達を遮断する刈取 クラッチ9とを備えている。
【0012】 前記同調機構8は、圃場において低速度で穀稈刈取作業を行うときやバック走 行を行うような場合で、前記機体1の車速が低速域にあるときに、前記刈取装置 5を一定回転で駆動し、また、前記機体1を高速走行させるような場合で車速が 低速域以外のときには、前記刈取装置5を車速に同調して駆動させるようにして いる。
【0013】 具体的に説明すると、前記同調機構8は、前記刈取装置5の駆動を前記油圧伝 動装置(HST)7を介して行う同調制御と、この油圧伝動装置7を回避して行 う一定回転制御とを選択できるようになっており、その動力伝達系は、図6で明 らかなように、エンジンに接続される第1プーリP1をもち、かつ、前記伝動装 置7の油圧ポンプ71に連結される第1シャフトS1と、前記ポンプモータ72 に連結される第2シャフトS2と、前記走行装置2側に動力伝達を行う第3シャ フトS3と、前記刈取装置5側に動力伝達を行う第4シャフトS4、及び、前記 第1シャフトS1と第4シャフトS4との間に第5シャフトS5をそれぞれ平行 に支持すると共に、前記第2シャフトS2に第1ギヤG1を、また、前記第3シ ャフトS3に前記第1ギヤG1に噛合する第2ギヤG2とクラッチを備えた走行 側の第3ギヤG3とをそれぞれ設け、これら第1,第2ギヤG1,G2を介して 前記第1シャフトS1から前記伝動装置7を経て前記第2シャフトS2に伝達さ れる変速された回転動力を前記第3シャフトS3に伝達し、この第3シャフトS 3上に設けた前記第3ギヤG3を介して前記走行装置2の変速走行を行うように なしており、また、前記第4シャフトS4には、前記第2シャフトS2上の第1 ギヤG1に噛合するクラッチを備えた第4ギヤG4と、同じくクラッチを備えた 第5ギヤG5と、前記刈取装置5への回転動力を断続させる前記刈取クラッチ9 と、前記刈取装置5に接続される第2プーリP2とをそれぞれ設けて、前記機体 1の車速が前述した低速域以外にあるとき、前記第4ギヤG4に設けたクラッチ のオン動作で、前記第2シャフトS2に伝達される変速された回転動力を前記第 1ギヤG1と第4ギヤG4とを介して前記第4シャフトS2に伝達し、この回転 動力を前記刈取クラッチ9の断続操作に伴い前記第2プーリP2から前記刈取装 置5側へと前記車速に同調して伝達させるのである。
【0014】 更に、前記第5シャフトS5に、前記第4シャフトS4上の第5ギヤG5に噛 合する第6ギヤG6と第7ギヤG7とをそれぞれ設けると共に、前記第1シャフ トS1上に前記第7ギヤG7に噛合する第8ギヤG8を設けて、前記機体1の車 速が前述した低速域にあるとき、前記第4ギヤG4に設けたクラッチをオフ動作 し、かつ、前記第5ギヤG5に設けたクラッチをオン動作させて、前記第1シャ フトS1の回転動力を前記第8ギヤG8と第7ギヤG7及び前記第6ギヤG6と 第5ギヤG5とを介して前記第4シャフトS2に伝達し、この回転動力を前記刈 取クラッチ9の断続操作に伴い前記第2プーリP2から前記刈取装置5側へと前 記車速に同調させることなく一定回転として伝達させるのである。
【0015】 しかして、請求項1記載の第1考案は以上の如く運転制御を行うようにした収 穫機において、図7で示したように、前記刈取装置5と静止側部材例えば前記操 縦席4との間に、前記刈取装置5の昇降位置を検出する位置検出センサー10を 配設すると共に、前記刈取装置5の上昇時で、前記位置検出センサー10により 上昇位置を検出してから一定時間が経過した後に前記刈取クラッチ9をオフ動作 させ、かつ、前記刈取装置5の下降時に前記刈取クラッチ9をオン動作させる制 御回路11を設けたのである。即ち、この制御回路11は、図1に示したように 、前記刈取クラッチ9として外装電磁クラッチを用い、このクラッチ9における ソレノイドの電源回路に、前記位置検出センサー10とタイマー12とを介装し て構成するのであって、前記刈取装置5が所定位置に上昇されたときに前記位置 検出センサー10をオン動作させ、この位置検出センサー10のオン動作後で前 記タイマー12による所定の設定時間を経過した後に、該タイマー12からの出 力で前記刈取クラッチ9をオフ動作させるようになし、また、前記刈取装置5が 前記上昇位置から所定位置にまで下降されたときには、前記位置検出センサー1 0のオフ動作で前記刈取クラッチ9をオン動作させるようにするのである。前記 刈取クラッチ9としては、前記電磁クラッチの他油圧クラッチを用いることもで きるのであって、この場合には油圧クラッチの油圧回路に設ける電磁弁の制御に よりオン・オフ動作させるのである。何れの場合でも前記位置検出センサー10 のオン・オフ動作に伴い前記タイマー12を介して前記刈取クラッチ9を作動さ せるときに、前記タイマー12からの出力で前記刈取クラッチ9を直ちに作動さ せることができるのである。
【0016】 また、請求項2記載の第2考案は、第1考案の場合と同じく、前記刈取装置5 と操縦席4との間に、前記刈取装置5の昇降位置を検出する位置検出センサー1 0を設けると共に、前記刈取装置5の搬送部52で下部搬送部52bの穀稈搬送 方向終端側に、搬送穀稈の有無を検出する穀稈感知センサー13を設けて、前記 位置検出センサー10により前記刈取装置5の上昇位置が検出された後で、前記 穀稈感知センサー13により搬送穀稈の不存在が検出されたとき、前記刈取クラ ッチ9をオフ動作させ、かつ、前記刈取装置5の下降時にオン動作させる制御回 路14を設けたのである。即ち、この場合の制御回路14は、図2に示したよう に、例えば外装電磁クラッチから成る前記刈取クラッチ9の電源回路に、前記位 置検出センサー10と穀稈感知センサー13とを介装して構成するのであって、 前記刈取装置5が所定位置に上昇されたときに前記位置検出センサー10をオン 動作させ、この位置検出センサー10のオン動作後で前記穀稈感知センサー13 により搬送穀稈の不存在が検出されたときに、前記刈取クラッチ9をオフ動作さ せるようになし、また、前記刈取装置5が前記上昇位置から所定位置にまで下降 されたときには、前記位置検出センサー10のオフ動作で前記刈取クラッチ9を オン動作させるようにするのである。
【0017】 次に、以上の如く構成した第1考案にかかる実施例の作用を図3に示したフロ ーチャートに基づいて説明する。
【0018】 図3に示したフローチャートは、前記機体1の車速を低速域としてバック走行 させるような場合で前記刈取装置5の全体を上昇させる場合の作動を示すもので 、先ず、前記刈取装置5が所定の上昇位置にまで上昇されたか否かが判断され、 つまり、該刈取装置5の上昇により前記位置検出センサー10がオン動作された 否かが判断(ステップ1)されて、イエスの場合、即ち前記位置検出センサー1 0で前記刈取装置5の所定位置への上昇が検出されたとき、ステップ2において 、前記タイマー12によるカウント(t=n1,n2・・・・)が開始され、この後 ステップ3において、前記タイマー12によるカウント数tが所定の設定時間T よりも大であるか否かが判断され、イエスの場合にステップ4において、前記制 御回路11で前記刈取クラッチ9がオフ動作される。つまり、前記位置検出セン サー10で前記刈取装置5の所定位置への上昇が検出された後で、前記タイマー 12による所定の設定時間が経過した後に、前記制御回路11で前記刈取クラッ チ9がオフ動作されて前記刈取装置5が停止されるのであり、従って、該刈取装 置5が上昇されて前記刈取クラッチ9がオフ動作されるまでの間に前記タイマー 12による所定の時間遅れが確保され、この所定時間遅れの範囲内で前記低速域 での刈取装置5による刈取穀稈が前記搬送部52で搬送されてしまい、該搬送部 52に穀稈が残存したりするのが防止され、残存穀稈の落下などによる損失がな くなる。
【0019】 そして、以上のように前記刈取クラッチ9がオフ動作された後には、ステップ 5において、前記タイマー12がリセット(t=0)され、この後ステップ6に おいて、前記刈取装置5が所定位置にまで下降されたか否かが判断され、即ち、 該刈取装置5の下降により前記位置検出センサー10がオフ動作された否かが判 断されて、イエスの場合に、ステップ7において、前記制御回路11で前記刈取 クラッチ9がオン動作され、前記刈取装置5による穀稈刈取作業が再開されるの であり、このとき前記刈取装置5の搬送部52には残存穀稈がないため、刈取搬 送作業を再開する場合の円滑な穀稈搬送が行われる。
【0020】 次に、第2考案にかかる実施例の作用を、図4に示したフローチャートに基づ いて説明する。図4に示したフローチャートも図3のフローチャートと同様、前 記機体1の車速を低速域としてバック走行させるような場合で前記刈取装置5の 全体を上昇させる場合の作動を示すもので、スタートと同時に、第1考案の場合 と同様に、先ず前記位置検出センサー10により前記刈取装置5が所定の上昇位 置にまで上昇されたか否かが判断(ステップ1)されて、イエスの場合、即ち前 記位置検出センサー10で前記刈取装置5の所定位置への上昇が検出されたとき に、ステップ2において、前記穀稈感知センサー13がオフ動作しているか否か が判断され、イエスの場合に、つまり前記刈取装置5の搬送部52による搬送穀 稈の不存在が確認されたとき、ステップ3において、前記制御回路11で前記刈 取クラッチ9がオフ動作される。即ち、前記位置検出センサー10で前記刈取装 置5の所定位置への上昇が検出され、かつ、前記穀稈感知センサー13で前記搬 送部52における搬送穀稈の不存在が確認された後に、前記制御回路14で前記 刈取クラッチ9がオフ動作されて前記刈取装置5が停止され、つまり、該刈取装 置5が上昇されて前記穀稈感知センサー13により前記搬送部52の穀稈不存在 が確認されるまでは、前記刈取クラッチ9がオフ動作することなく、前記刈取装 置5の搬送部52による穀稈の搬送が継続されるのであり、従って、該搬送部5 2に穀稈が残存したりするのを一層有効に防止できて、残存穀稈の落下などによ る損失がなくなる。
【0021】 また、以上のように前記刈取クラッチ9がオフ動作された後には、ステップ4 において、前記刈取装置5が所定位置にまで下降されたか否かが判断され、つま り、該刈取装置5の下降により前記位置検出センサー10がオフ動作された否か が判断されて、イエスの場合に、ステップ5において、前記制御回路14で前記 刈取クラッチ9がオン動作され、前記刈取装置5による穀稈刈取作業が再開され るのであり、このとき前記刈取装置5の搬送部52には残存穀稈がないため、刈 取搬送作業を再開する場合の円滑な穀稈搬送が行われる。
【0022】 以上説明した実施例はタイマー12を用いて刈取装置5の上昇時、位置検出セ ンサー10による上昇位置検出後一定時間経過した後に刈取クラッチ9とオフ動 作させるか、又は穀稈感知センサー13により搬送穀稈の不存在を検出した後前 記刈取クラッチ9をオフ動作させるようにしたものであるが、これを併用しても よい。この場合図5に示したフローチャートのように、ステップ2で前記穀稈感 知センサー13による搬送穀稈の不存在を検出した後ステップ3でタイマー12 のカウントを開始し、一定時間後ステップ4でその時間経過を判断し、ステップ 5において前記刈取クラッチ9をオフ動作させるのであって、斯くの如く組合せ ることにより、刈取クラッチ9をオフ動作させるときの前記搬送部52における 穀稈落下等の問題をより確実になくすることが可能となる。
【0023】 即ち、一般に残存穀稈の落下や受継不良による稈こぼれは、前記下部搬送部5 2bと縦搬送部52cとフィードチェン52dとの間の受継ぎ部において生じ易 いのである。
【0024】 従って、前記穀稈感知センサー13を前記下部搬送部52cの終端側に設けた 場合には、前記感知センサー13のオフ動作後一定時間経過した後に刈取クラッ チ9をオフ動作させることにより、前記各受継ぎ部での受継ぎを終了した後に前 記刈取クラッチ9をオフ動作させられることになり、前記各受継ぎ部での残存穀 稈の落下や稈こぼれの問題を有効に回避できるのである。
【0025】
【考案の効果】
以上説明したように請求項1の第1考案にかかる運転制御装置では、刈取装置 5の昇降位置を検出する位置検出センサー10を設けると共に、前記刈取装置5 の上昇時に、前記位置検出センサー10による上昇位置の検出後で一定時間経過 した後に前記刈取装置5の刈取クラッチ9をオフし、前記刈取装置5の下降時に オンする制御回路11を設けたから、前記刈取装置5の搬送部52に穀稈が残存 したりするのを防止できて、残存穀稈の落下などによる損失をなくすことができ 、また、前記刈取装置5の全体を下降させて、該刈取装置5による穀稈刈取作業 を再開する場合の円滑な穀稈搬送を行うことができる。
【0026】 また、請求項2の第2考案にかかる運転制御装置では、前記刈取装置5の昇降 位置を検出する位置検出センサー10を設けると共に、前記刈取装置5の搬送部 52における穀稈の有無を検出する穀稈感知センサー13を設け、前記位置検出 センサー10による上昇位置の検出後で、かつ、前記穀稈感知センサー13によ る穀稈不存在の検出時に前記刈取クラッチ9をオフし、前記刈取装置5の下降時 にオンさせる制御回路14を設けから、前記刈取装置5の搬送部52に穀稈が残 存したりするのを一層確実に防止できて、残存穀稈の落下などによる損失をなく すことができ、また、前記刈取装置5の全体を下降させて、該刈取装置5による 穀稈刈取作業を再開する場合の円滑な穀稈搬送を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1考案にかかる運転制御装置に用いる制御回
路を示す図面である。
【図2】第2考案にかかる運転制御装置に用いる制御回
路を示す図面である。
【図3】第1考案にかかる運転制御装置のフローチャー
ト図である。
【図4】第2考案にかかる運転制御装置のフローチャー
ト図である。
【図5】運転制御装置の他の実施例を示すフローチャー
ト図である。
【図6】走行装置及び刈取装置への動力伝達系を示す概
略図である。
【図7】本考案個装置を適用する収穫機の一例を示すコ
ンバインの側面図である。
【図8】刈取速度の車速に対する制御特性を示すグラフ
である。
【符号の説明】
1 機体 2 走行装置 5 刈取装置 8 同調機構 9 刈取クラッチ 10 位置検出センサー 11 制御回路 13 穀稈感知センサー 14 制御回路

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速可能な走行装置2をもつ機体1と、
    該機体1に昇降可能に支持され、かつ、搬送部52をも
    った刈取装置5と、車速が低速域のとき前記刈取装置5
    を一定回転で駆動し、低速域以外のとき前記刈取装置5
    を車速に同調して駆動する同調機構8と、前記刈取装置
    5の上昇時、該刈取装置5への動力を遮断する刈取クラ
    ッチ9とを備えた収穫機の運転制御装置であって、前記
    刈取装置5の昇降位置を検出する位置検出センサー10
    を設けると共に、前記刈取装置5の上昇時、前記位置検
    出センサー10による上昇位置の検出後一定時間経過し
    た後に前記刈取クラッチ9をオフし、前記刈取装置5の
    下降時オンする制御回路11を設けていることを特徴と
    する収穫機の運転制御装置。
  2. 【請求項2】 変速可能な走行装置2をもつ機体1と、
    該機体1に昇降可能に支持され、かつ、搬送部52をも
    った刈取装置5と、車速が低速域のとき前記刈取装置5
    を一定回転で駆動し、低速域以外のとき前記刈取装置5
    を車速に同調して駆動する同調機構8と、前記刈取装置
    5の上昇時、該刈取装置5への動力を遮断する刈取クラ
    ッチ9とを備えた収穫機の運転制御装置であって、前記
    刈取装置5の昇降位置を検出する位置検出センサー10
    を設けると共に、前記刈取装置5の搬送部52における
    穀稈の有無を検出する穀稈感知センサー13を設け、前
    記位置検出センサー10による上昇位置の検出後で、か
    つ、前記穀稈感知センサー13による穀稈不存在の検出
    時、前記刈取クラッチ9をオフし、前記刈取装置5の下
    降時オンする制御回路14を設けていることを特徴とす
    る収穫機の運転制御装置。
JP5242591U 1991-07-08 1991-07-08 収穫機の運転制御装置 Pending JPH054834U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5242591U JPH054834U (ja) 1991-07-08 1991-07-08 収穫機の運転制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5242591U JPH054834U (ja) 1991-07-08 1991-07-08 収穫機の運転制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH054834U true JPH054834U (ja) 1993-01-26

Family

ID=12914431

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5242591U Pending JPH054834U (ja) 1991-07-08 1991-07-08 収穫機の運転制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH054834U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021010320A (ja) * 2019-07-05 2021-02-04 井関農機株式会社 コンバイン

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021010320A (ja) * 2019-07-05 2021-02-04 井関農機株式会社 コンバイン
JP2021119798A (ja) * 2019-07-05 2021-08-19 井関農機株式会社 コンバイン

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5170422B2 (ja) コンバイン
JP2009240211A (ja) コンバインの前処理部への動力伝達装置
JP2010252731A (ja) コンバイン
JP3851858B2 (ja) コンバインの操作構造
JPH054834U (ja) 収穫機の運転制御装置
JP2010029105A (ja) コンバイン
JP2008035737A (ja) コンバインの前処理駆動構造
JP2009284823A (ja) コンバイン
JP5408444B2 (ja) コンバイン
JP2009022203A (ja) コンバイン
JP3692645B2 (ja) コンバイン等の刈取装置
JP2011092091A (ja) コンバイン
JP3186102B2 (ja) コンバインの刈取部
JP2003333920A (ja) コンバイン
JP5099353B2 (ja) コンバイン
JPH1156084A (ja) コンバインのフィードチェーン変速構造
JP3509251B2 (ja) コンバインの脱穀装置
JP2002305942A (ja) コンバインにおける前処理駆動装置
JP4634839B2 (ja) コンバインの刈取り部駆動構造
JP3410532B2 (ja) コンバインの制御装置
JP3726407B2 (ja) コンバイン
JPH0626114Y2 (ja) 刈取収穫機
JPH0742273Y2 (ja) コンバインの穀稈搬送構造
JPH05328827A (ja) コンバインの扱深さ制御装置
JP2014108079A (ja) コンバイン