JP3726407B2 - コンバイン - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、コンバインの穀稈搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のコンバインの穀稈搬送装置は、コンバインが前進して刈取脱穀作業を開始すると、車速に関係なくフィードチェンは一定速度で回転する構成である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述のようなコンバインの穀稈搬送装置は、車速が遅い時においては、刈取装置の駆動速度は遅い速度で駆動されているにもかかわらず、フィードチェンは一定速度で回転しているので、刈取装置からフィードチェンに引継ぎされる時、穀稈の搬送速度は急に増速されるので、その結果刈取装置とフィードチェンとの間の引継ぎ部において、穀稈の搬送姿勢が乱れて扱ぎ残しが発生したり、稈こぼれ等の不具合が発生するという欠点があった。
【0004】
本発明は、このような問題点を解消しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るコンバインの穀稈搬送装置は、前記のような課題を解決するものであって、次のような構成である。すなわち、走行装置1を有する車台2上には、該車台2の前方に設けられた刈取装置3で刈り取られ、刈取装置3の供給搬送装置4を経由して、フィードチェン5に引き継ぎ供給された穀稈を脱穀選別する脱穀装置6と、該脱穀装置6で脱穀選別した穀粒を一時貯留するグレンタンク7と、操作部8とをそれぞれ搭載したコンバインにおいて、走行速度に関連して前記刈取装置3の駆動速度を変更する刈取装置速度変更手段3aと、走行速度を検出する速度検出手段9と、前記フィードチェン5の駆動速度を変更するフィードチェン速度変更手段10を設け、前記フィードチェン5は、脱穀装置6の二番ラセン21の回転軸から回転動力を取り出し、ベルト式無段変速装置からなるフィードチェン速度変更手段10を経由して駆動される構成とし、コンバインの走行速度が一定値以下の時は、走行速度に関連してフィードチェン5の速度を変更する制御手段100を設け、該制御手段100は、コンバインが停止している状態ではフィードチェン5を一定速度で駆動させる構成とし、さらに、走行速度が一定値以下の状態において走行速度に関連してフィードチェン5の速度を変更するにあたり、走行速度の一定変化量に対してフィードチェン5の変化速度を少ない状態から多い状態まで任意に設定可能に構成し、走行速度が一定値以上の時は、フィードチェン5を一定速度で回転駆動させるように構成したことを特徴とするコンバインとした。
【0006】
【実施例】
図1には、本発明の実施例を具備したコンバインが示されている。
走行装置1を有する車台2の前方には、刈取装置3が設けられていて、該刈取装置3には、植立穀稈を分草する分草具11と、植立穀稈を引き起こす引起しケース12と、植立穀稈を刈り取る刈刃13と、該刈刃13にて刈り取られた穀稈を挟持して後方のフィードチェン5へ向けて挟持搬送する供給搬送装置4が設けられている。
【0007】
前記刈取装置3は、走行伝動装置14の上方の支点を中心にして上下動する刈取装置支持フレーム15にて、その略左右中間部で支持されているので、刈取装置3は刈取装置支持フレーム15と共に上下動する構成である。
車台2の上方には、前記供給搬送装置4から搬送されてくる穀稈を引き継いで搬送するフィードチェン5を有する脱穀装置6と、該脱穀装置6で脱穀選別された穀粒を一時貯溜するグレンタンク7が載置されている。脱穀装置6の後方には、フィードチェン5から搬送されてくる排稈を引き継いで搬送する排稈チェンと、該排稈チェンの下方には排稈を切断するカッター装置16を設けている。また、カッター装置16以外の、例えば、排稈を結束するノッター等の他の作業機を搭載しているコンバインもある。
【0008】
次に、図2の伝動機構線図に基づいて、コンバインの伝動構成について説明する。
エンジン17からの動力は、走行伝動装置14に入力され任意に変速されて、走行装置1を駆動する。前記走行伝動装置14内の一部の動力は、軸18から刈取装置3へと向かうが、その間には刈取装置速度変更手段3a(本実施例ではベルト式無段変速装置)が設けられている。
【0009】
一方、エンジン17からの動力は、脱穀装置6方向へも送られている。まず、唐箕19が駆動され、その後ベルトやギヤシャフト等により、一番ラセン19,二番ラセン21,揺動棚22等が駆動される。本実施例において、フィードチェン5は二番ラセン21の回転軸から取り出して、フィードチェン速度変更手段10(ベルト式無段変速装置)を経由して駆動される構成である。
【0010】
走行伝動装置14には、コンバインの走行速度を検出する速度検出手段9を設けている。該速度検出手段9(車速センサー)の検出結果に基づいて、刈取装置3の駆動速度を刈取装置速度変更手段3aにて変更する構成としている。つまり、車速が低速の時は刈取装置3の駆動速度を低くし、車速が高速の時は高くするようにしている。
【0011】
また、前記フィードチェン5の駆動速度を変更するフィードチェン速度変更手段10も、車速センサー9の検出結果に基づいて、車速が一定以下の時においては、フィードチェン5の駆動速度を変更するようにしている。この内容が図3(a)に示してある。つまり、車速が一定速度以下の時は、車速の増減に基づいてフィードチェン5の駆動速度も増減させ、一定速度以上の時は、フィードチェン5は一定速度にて回転駆動させる構成である。この電気的構成が図3(b)に示してあるので、この構成について説明する。
【0012】
制御手段100の入力側には、コンバインの車速を検出する車速センサ9が接続していて、その出力側には刈取装置速度変更手段3aとフィードチェン速度変更手段10が接続している構成である。
前述のごとく構成されたコンバインを前進走行させると、植立穀稈は分草具11にて分草され、引起しケース12にて引き起こされて、刈刃13にて刈り取られる。その後、供給搬送装置4からフィードチェン5へと引継ぎ搬送されながら、脱穀装置6にて脱穀選別される。脱穀選別された穀粒は、グレンタンク7内へ一時貯溜される。また、脱穀後の排稈はフィードチェン5後方の排稈チェンからカッター装置16へと送られて切断される。
【0013】
このようにコンバインが前進走行する際には、各種の速度にて前進走行するが、特に、刈り始めの条合わせ時においては、かなりの低速にて走行する。このような時は、刈取装置3の駆動速度もベルコン3aにて低速にするが、フィードチェン5の駆動速度もベルコン10にて低速にする。これにより、刈取装置3の供給搬送装置4から、フィードチェン5に穀稈が引き継がれる際、刈取装置3の駆動速度と、フィードチェン5の駆動速度との差が少なくなるので、穀稈は安定して引き継がれる。従って、穀稈の搬送乱れ(浅扱になり過ぎる)による扱ぎ残しや、稈こぼれ等を防止できる。
【0014】
次に、図4について説明する。
車速が一定以下の時において、フィードチェン5の駆動速度を変更するにあたり、車速の一定変化量に対して、フィードチェン5の速度の変化量を少ない時と多い時の二段階設ける構成とする。これは、車速の変化に対して刈取装置3の駆動速度を変更するにあたり、穀稈が倒伏している時は、通常の時よりもより速く刈取装置3を駆動するためである。これに対応して、刈取装置3が倒伏状態の速い速度にて駆動されている時は、フィードチェン5の駆動速度も速い速度にて駆動する構成とする。
【0015】
これにより、フィードチェン5への引継ぎの際、刈取装置3とフィードチェン5との速度差が少なくなるので、穀稈の搬送乱れによる扱ぎ残しや、稈こぼれ等を防止できる。
次に、図5について説明する。
前述の構成において説明したように、車速が一定速度以下の時は、フィードチェン5の回転駆動速度を変化させるようにしたが、この時、車速の一定変化量に対して、フィードチェン5の速度を変更させるにあたり、その変化速度を少ない状態から多い状態まで、その変化量をオペレータが自由に任意に設定できる構成とする。
【0016】
圃場に植立している穀稈の状態は、その倒伏状態はいろいろな倒れ角度があり、また、品種による影響もあるので、刈取装置3にて刈り取って搬送する際、その穀稈の状態は実際に搬送してみないとわからないことがほとんどである。そこで、実際に搬送してみて、フィードチェン5の速度をオペレータが任意に設定できる構成とする。これにより、刈取装置3を搬送中の穀稈の状態に応じて、フィードチェン5の駆動速度を設定できるので、引継ぎに際してより精度よく穀稈の搬送乱れや稈こぼれ等を防止できる。
【0017】
【発明の効果】
本発明は上述のごとく、フィードチェン5は、脱穀装置6の二番ラセン21の回転軸から回転動力を取り出し、ベルト式無段変速装置からなるフィードチェン速度変更手段10を経由して駆動される構成とし、コンバインの走行速度が一定値以下の時は、走行速度に関連してフィードチェン5の速度を変更する制御手段100を設け、該制御手段100は、コンバインが停止している状態ではフィードチェン5を一定速度で駆動させる構成とし、さらに、走行速度が一定値以下の状態において走行速度に関連してフィードチェン5の速度を変更するにあたり、走行速度の一定変化量に対してフィードチェン5の変化速度を少ない状態から多い状態まで任意に設定可能に構成し、走行速度が一定値以上の時は、フィードチェン5を一定速度で回転駆動させるように構成したので、穀稈の搬送乱れや稈こぼれ等を防止できるようになり、さらには、刈取装置3を搬送中の穀稈の状態に応じて、フィードチェン5の駆動速度を設定できるので、引継ぎに際してより精度よく穀稈の搬送乱 れや稈こぼれ等を防止できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの左側面図
【図2】伝動機構線図
【図3】(a)車速とフィードチェンの駆動速度との関係図
(b)ブロック図
【図4】車速とフィードチェンの駆動速度との関係図
【図5】車速とフィードチェンの駆動速度との関係図
【符号の説明】
1…走行装置、2…車台、3…刈取装置、3a…刈取装置速度変更手段、4…供給搬送装置、5…フィードチェン、6…脱穀装置、7…グレンタンク、8…操作部、9…速度検出手段、10…フィードチェン速度変更手段、11…分草具、12…引起しケース、13…刈刃、14…走行伝動装置、15…刈取装置支持フレーム、16…カッター装置、17…エンジン、18…軸、19…唐箕、20…一番ラセン、21…二番ラセン、22…揺動棚、100…制御手段。
Claims (1)
- 走行装置(1)を有する車台(2)上には、該車台(2)の前方に設けられた刈取装置(3)で刈り取られ、刈取装置(3)の供給搬送装置(4)を経由して、フィードチェン(5)に引き継ぎ供給された穀稈を脱穀選別する脱穀装置(6)と、該脱穀装置(6)で脱穀選別した穀粒を一時貯留するグレンタンク(7)と、操作部(8)とをそれぞれ搭載したコンバインにおいて、走行速度に関連して前記刈取装置(3)の駆動速度を変更する刈取装置速度変更手段(3a)と、走行速度を検出する速度検出手段(9)と、前記フィードチェン(5)の駆動速度を変更するフィードチェン速度変更手段(10)を設け、前記フィードチェン(5)は、脱穀装置(6)の二番ラセン(21)の回転軸から回転動力を取り出し、ベルト式無段変速装置からなるフィードチェン速度変更手段(10)を経由して駆動される構成とし、コンバインの走行速度が一定値以下の時は、走行速度に関連してフィードチェン(5)の速度を変更する制御手段(100)を設け、該制御手段(100)は、コンバインが停止している状態ではフィードチェン(5)を一定速度で駆動させる構成とし、さらに、走行速度が一定値以下の状態において走行速度に関連してフィードチェン(5)の速度を変更するにあたり、走行速度の一定変化量に対してフィードチェン(5)の変化速度を少ない状態から多い状態まで任意に設定可能に構成し、走行速度が一定値以上の時は、フィードチェン(5)を一定速度で回転駆動させるように構成したことを特徴とするコンバイン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP07336097A JP3726407B2 (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | コンバイン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP07336097A JP3726407B2 (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | コンバイン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10262445A JPH10262445A (ja) | 1998-10-06 |
JP3726407B2 true JP3726407B2 (ja) | 2005-12-14 |
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ID=13515939
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP07336097A Expired - Fee Related JP3726407B2 (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | コンバイン |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3726407B2 (ja) |
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JP5984056B2 (ja) * | 2012-08-29 | 2016-09-06 | 井関農機株式会社 | コンバイン |
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1997
- 1997-03-26 JP JP07336097A patent/JP3726407B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10262445A (ja) | 1998-10-06 |
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