JPH10127140A - コンバインの刈取部の補助搬送装置 - Google Patents

コンバインの刈取部の補助搬送装置

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JPH10127140A
JPH10127140A JP29158296A JP29158296A JPH10127140A JP H10127140 A JPH10127140 A JP H10127140A JP 29158296 A JP29158296 A JP 29158296A JP 29158296 A JP29158296 A JP 29158296A JP H10127140 A JPH10127140 A JP H10127140A
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JP
Japan
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transport device
auxiliary
auxiliary transport
feed chain
cutting
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Application number
JP29158296A
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English (en)
Inventor
Akihiko Nakaya
昭彦 中矢
Hideki Nishimura
英毅 西村
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンバインの刈取部により刈り取られた穀
稈を脱穀部内に搬送するフィードチェーンへの受け継ぎ
効率を高める。 【解決手段】 刈取装置3により刈り取った穀稈を
上搬送装置4と下搬送装置5によって後上方に搬送し、
補助搬送装置30を用いてフィードチェーン7に受け継
ぐ刈取部Aの構成において、前記補助搬送装置30を左
右に並列に配する第一補助搬送装置31と第二補助搬送
装置32とにより形成し、該第二補助搬送装置32のチ
ェーン35の前部を支持する従動スプロケット33を側
面視において、フィードチェーン7の前部を支持する従
動スプロケット40より前方上方に配し、更に、第二補
助搬送装置32の搬送方向をフィードチェーン7と合わ
せて、フィードチェーン7に受け継ぐ前に一旦第二補助
搬送装置32によって受け継ぎ、搬送姿勢を整えてフィ
ードチェーン7に受け継ぐようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインの刈取
部により刈り取られた穀稈を脱穀部へ搬送するフィード
チェーンへの受け継ぎ効率を高める構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、刈取部の前部に配置した引起
こし装置によって穀稈を引き起こし、下部に配置した掻
込み装置によって掻集めた穀稈の下部を刈刃装置によっ
て切断し、前低後高に配設する上部搬送装置によって穀
稈の穂先側を搬送し、該上部搬送装置の下方に配置する
下部搬送装置と縦搬送装置によって穀稈の株元を挟扼し
て後上方に搬送し、立状する穀稈を水平状に傾倒させて
搬送し、穀稈の株元をフィードチェーンに受け継いで、
穂先を脱穀部内に案内する構成の刈取部を有するコンバ
インは公知となっている。また、穀稈の成育状況や稲の
種類によっては穀稈の高さがことなっているので、縦搬
送装置の後端部を回動して、フィードチェーンに受け継
ぐ株元の位置を変更して、脱穀・選別装置による扱深さ
を適正位置にするようにしているが、縦搬送装置より直
接にフィードチェーンに株元を受け継ぐ搬送は難しいの
で、一旦穀稈の途中部を補助搬送装置に受け継いで、穀
稈を水平状に安定して保持した後にフィードチェーンに
株元を受け継ぐように構成にしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の補助搬
送装置は、縦搬送装置に略平行状に配設し、株元より一
定間隔を開けた位置を挟扼し、フィードチェーンに株元
を受け継がせる為に、フィードチェーンの内側に間隔が
開き、補助搬送装置とフィードチェーンとの間に隙間が
できる構成となっており、この隙間に株元が入り込み、
フィードチェーンに株元を受け継ぐことができずに、穀
稈を落下させたりすることがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明が解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
に、刈取装置により刈り取った穀稈を上部搬送装置と下
部搬送装置によって後上方に搬送し、補助搬送装置を用
いてフィードチェーンに受け継ぐ刈取部の構成におい
て、前記補助搬送装置を左右に並列に配する第一補助搬
送装置と第二補助搬送装置とにより形成した。また、前
記第二補助搬送装置の搬送チェーンの前部を支持する従
動スプロケットを側面視において、フィードチェーンの
前部を支持する従動スプロケットより前上方に配し、前
記第二補助搬送装置をフィードチェーンの内側に配置し
た。また、機体の左側前端部に横架し、刈取部の回動支
点となる筒状の回動支軸を3架し、該回動支軸内部に刈
取駆動軸を挿通し、該刈取駆動軸の途中部より動力を取
り出し、刈取部の各搬送装置に動力を伝達する一方、刈
取駆動軸の端部に減速ケースを配して、該減速ケースの
後側部に配する駆動スプロケットに、第二補助搬送装置
のチェーンに巻回して、刈取部より駆動を取り出し可能
にしたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を説明す
る。図1はコンバインの全体側面図、図2は刈取部を示
す側面図、図3は同じく刈取部を示す平面図、図4は本
発明の刈取部の補助搬送装置を示す側面図、図5は刈取
部の動力伝達を示すスケルトン図、図6は補助搬送装置
を示す平面図、図7は脱穀・選別装置への動力伝達を示
すスケルトン図、図8はフィードチェーンの側方回動に
て開放された補助搬送装置の側面図である。
【0006】図1において、コンバインの全体構成の概
略を説明する。クローラ式走行装置9上にフレームFを
取り付け、その上は、機体左右の一側が脱穀・選別装置
B及び選別部C、他側が運転席D及びグレンタンク8が
載置されている。刈取部Aは、脱穀・選別装置Bの前部
で、機体の最前部に位置されており、穀稈搬送装置は、
刈取部Aにて、脱穀・選別装置Bのフィードチェーン7
に向けて配設されているものである。48は扱胴であ
る。
【0007】刈取部Aは、図2に示すように機体フレー
ムFの左側前端部に立設した支柱10の上端に、刈取フ
レームを回動自在に取り付けている。前記刈取フレーム
は左右一対の支柱10・10の上端間に、左右幅方向に
伸延する筒状の回動支軸12を軸線回りに回動自在に横
架し、回動支軸12の右側部より前下方へ向けて筒状の
縦フレーム13を伸延し、縦フレーム13の下端に左右
幅方向に伸延する筒状の下側横フレーム14の途中部を
連通連結し、該下側横フレーム14の左側端部より前上
方へ向けて筒状の立上りフレーム15を立ち上げると共
に、下側横フレーム14の右側側部より前上方へ向けて
支持フレーム(図示せぬ)を立ち上げて、両フレーム1
5の上端間に上側横フレーム16を横架し、上側横フレ
ーム16の途中部と前記縦フレーム13の後部との間に
上方へ凸状に湾曲する上側連結フレーム17を横架する
一方、前記下側横フレーム14の左右側部よりそれぞれ
前方へ向けて左右一対の下側連結フレーム18・18を
延設している。
【0008】また、前記刈取フレームには、図2、図3
に示す様に刈取部Aの各搬送装置を配置している。本実
施例におけるコンバインは6条刈りであり、刈取部Aの
下側連結フレーム18の最前部に分草板19を取り付
け、その後部に穀稈を立状態として取り入れるための引
起こし装置1を立状に配設している。この引起こし装置
1にて穀稈を引起こし、掻込み装置2にて掻き込んで、
刈刃3にて穀稈の株元を刈る。そして、前記刈刃装置3
上方に、刈刃装置3にて刈り取った穀稈の株元を挟扼し
脱穀・選別装置B側に搬送する下部搬送装置5を配し、
該下部搬送装置5の上方に穀稈の上部を支持して搬送す
る上部搬送装置4を配し、該上部搬送装置4の上方に穂
先を後上方に搬送する穂先搬送装置20を配設してい
る。
【0009】そして、前記下部搬送装置5にて搬送され
る穀稈の株元は縦搬送装置21にて受け継がれ、穀稈上
部を上部搬送装置4にて挟持したまま後方に搬送し、立
状態の穀稈を水平状に傾倒して、補助搬送装置30を介
して、脱穀・選別装置Bのフィードチェーン7へと受け
継ぐものである。該縦搬送装置21は、図2の如く、搬
送角度を調節可能で、この角度調整にてフィードチェー
ン7への穀稈挟扼位置を決定して扱深さ調整を行うので
ある。この扱深さを検知するために、補助搬送装置30
の上方に図示せぬ扱深さ検出センサーを配設している。
【0010】図2、図3に示すように、前記分草板19
は、左右幅方向に一定の条間隔を開けて計7個配置して
いる。また、引起こし装置1は、左右に隣接する分草板
19・19間の直後方位置に上下方向に伸延する引起起
こしケース22・22・・・を立設し、各引起起こしケ
ース22内には多数のタインを取り付けているチェーン
を巻回している。また、前記掻込み装置2は、前記各引
起起こしケース22の直後方位置に、タイン付掻込みベ
ルト24とスターホイル25とを上下に対向させて配置
している。
【0011】また、前記下部搬送装置5は、機体の進行
方向に対して左側部に二条分の穀稈の下部を挟扼して内
側後方の合流部Pへ搬送する左側下部搬送装置5Lと中
央部の二条分の穀稈の下部を挟扼して内側後方の合流部
Pへ搬送する中央下部搬送装置5Cと、右側部の二条分
の穀稈の下部を挟扼して内側後方の合流部Pへ搬送する
右側下部搬送装置5Rとを具備している。これらの搬送
装置5L・5C・5Rにより搬送されて合流部Pで合流
した穀稈の下部は、縦搬送装置21にて挟扼して後上方
に搬送し、後述する本発明の補助搬送装置30へ搬送す
るようにしている。そして、これらの搬送装置5L・5
R・5Cは、搬送チェーンとこれらの搬送チェーンの各
穀稈搬送路と対向させて配置した挟扼体とから構成して
おり、縦搬送装置21も同様に構成している。
【0012】また、前記上部搬送装置は、左側部の二条
分の穀稈の上部を掻き上げて内側後方の合流部Pへ搬送
する左側上部搬送装置4Lと、中央部の二条分の穀稈の
上部を掻き上げて内側後方の合流部Pへ搬送する中央上
部搬送装置4Cと、右側部の二条分の穀稈の上部を掻き
上げて内側後方の合流部Pへ搬送する右側上部搬送装置
4Rを具備している。また、前記右側上部搬送装置4R
は前部搬送部4Raと後部搬送部4Rbとに二分割して
形成している。そして、これらの搬送装置4L・4R・
4Cは、多数の搬送タインを前後方向に回行可能に取り
付けると共に、各搬送タインは後方移動時に進出し、か
つ、前方移動時に退入すべく取り付けている。
【0013】そして、前記左側上部搬送装置4Lは左側
下部搬送装置5Lと、中央上部搬送装置4Cは中央下部
搬送装置5Cと、前部搬送部4Raは右側下部搬送装置
5Rと、後部搬送部4Rbは縦搬送装置21と、それぞ
れ上下に対向させて配置して、穀稈の上下部を確実に保
持して搬送するようにしている。更に、前記後部搬送部
4Rbの後部と脱穀・選別装置Bとの間位置に補助搬送
装置30を配置して、該補助搬送装置30と後部搬送部
4Rbとを協働して穀稈をフィードチェーン7へ受け渡
すことができるようにしている。
【0014】次に、コンバインの刈取部A及び脱穀・選
別装置B等への動力伝達構成について図5、図7を用い
て説明する。エンジンEからの出力の一方は、クラッチ
を介してグレンタンク8内の下部コンベア26に動力を
伝達し、次いで縦コンベア27、排出オーガ28内のス
クリューを駆動可能としている。また、エンジンEから
の他方の出力は、動力分岐用のミッションケースM内に
入力されている。該ミッションケースM内には、走行駆
動部78に動力を伝達する走行用駆動軸79、脱穀・選
別装置Bに動力伝達する選別用駆動軸55、刈取部Aに
伝達する定速回転駆動軸80を軸支している。そして、
エンジンEの出力は、カウンタ軸等を介して走行用駆動
軸79と選別用駆動軸55に動力伝達される。また、前
記選別用駆動軸55に固設したギアより刈取クラッチ8
1を介して定速回転駆動軸80に動力を伝達している。
【0015】一方、図2に示すように、前記回動支軸1
2には、刈取部Aへの駆動部として刈取駆動軸50を挿
通している。該刈取駆動軸50の右側端部に第一入力プ
ーリ51と第二入力プーリ54を取り付けて、該第二入
力プーリ54には、定速回転駆動軸80との間にベルト
を巻回して連動し、ミッションケースMからの変速した
駆動力を伝達している。また、第一入力プーリ51に
は、前記走行駆動部78より突出した刈取同調駆動軸8
2より、ワンウエイクラッチ82a及び同調クラッチ8
3を介して動力が伝達され、機体の走行速度に同調させ
た動力を刈取駆動軸50に伝達するようにしている。こ
うして、通常の作業においては、刈取クラッチ81をO
FFにし、同調クラッチ83をONとして、刈取同調駆
動軸82を介して刈取駆動軸50を駆動するようにし、
刈取部Aの駆動力を走行速度に合わせるようにしてい
る。また、機体を低速にて駆動させたり、機体の進行方
向をかえるために後進させる際には、同調クラッチ83
をOFFとし、刈取クラッチ81をONにして、定速回
転駆動軸80を介してミッションケースMによって変速
した動力を刈取駆動軸50に伝達し、機体の走行速度と
同調させることなく、一定の駆動力を刈取駆動軸50に
伝達するようにしている。よって、後述する如く刈取部
Aと一体的に駆動する補助搬送装置30の駆動力の低下
によって、補助搬送装置30からフィードチェーン30
への穀稈の受け渡しの性能が低下する場合には、ミッシ
ョンケースMより動力が直接入力するように刈取クラッ
チ81をON側に切り換えて、穀稈の受け渡し性能が低
下することを防いでいる。
【0016】また、前記刈取駆動軸50の途中部にクラ
ッチ部52を配設しており、動力伝達の断続を可能とし
ている。また、前記回動支持軸12の途中部にはベベル
ギア50bを固設し、縦フレーム13内部に軸支する縦
伝動軸60に動力伝達する一方、刈取駆動軸50の左側
端部には減速ケース36を配設している。
【0017】また、前記縦伝動軸60の途中部にベベル
ギア60a・60bを嵌合し、前記ベベルギア60aよ
り複数のベベルギア等を介して後部搬送部4Rbと補助
搬送装置30を駆動する伝達軸61に動力を伝達してい
る。前記ベベルギア60bの駆動は伝動軸71に伝達さ
れ、該伝動軸71の駆動力は右側下部搬送装置5Rに伝
達され、該右側下部搬送装置5Rの前端部より掻込み装
置2・2に伝達されている。更に前記伝動軸71に伝達
された駆動力はベベルギア、伝動軸73を介して縦搬送
装置21に伝達され、伝動軸72を介して前部搬送部4
Raに伝達されている。
【0018】そして、前記縦伝動軸60の動力は、縦伝
動軸60の下端部より下側横フレーム14内に挿通する
下側横伝動軸63、立上りフレーム15内の立上り伝動
軸64、上側横フレーム16内に挿通する上側横伝動軸
65を介して各引起こし駆動軸67・67・・・を駆動
して、各引起こし装置1・1・・・を駆動している。
【0019】また、前記下側横伝動軸63の動力は、刈
刃駆動軸75・75を介して刈刃装置3を駆動してい
る。更に、前記立上り伝動軸64より左側搬送駆動軸7
6・77を介して左側上部搬送装置4Lと左側下部搬送
装置5Lを駆動し、更に掻込み装置2・2、中央上部搬
送装置4C、中央下部搬送装置5Cを駆動している。
【0020】次に、脱穀・選別装置Bへの動力伝達につ
いて説明する。ミッションケースMに伝達されたエンジ
ンEの動力は、選別駆動軸55に伝達され、該選別駆動
軸55の途中部からベベルギアを介して脱穀駆動軸57
を駆動し、更にベルト、プーリーを介して送塵口処理胴
49と扱胴48に動力を伝達している。また、前記選別
駆動軸55の左端にプーリ56を固設し、該プーリ56
よりベルト等を介して唐箕47、揺動・選別装置C、横
断流ファン46や排藁処理装置45等に駆動力を伝達し
ている。また、前記横断流ファン46の駆動軸からギア
機構やカウンター軸等を介して、フィードチェーン7の
後端部に配置する駆動スプロケット44の駆動軸43に
動力を伝達し、フィードチェーン7を駆動している。こ
の様に、該フィードチェーン7の駆動を刈取部Aとは独
立した脱穀・選別装置Bの駆動部より取り出し可能とし
たことによって、刈取り作業において刈取り条を変更す
るために、機体を方向転換するために刈取部Bの駆動を
停止させても、フィードチェーン7は駆動され、脱穀・
選別作業を継続することができる。更に、該フィードチ
ェーン7の駆動速度は、補助搬送装置30の最大駆動速
度より早い速度に設定しており、補助搬送装置30によ
り受け渡される穀稈がフィードチェーン7の前部に詰ま
ることなく、スムーズに受け継ぐことを可能にしてい
る。
【0021】次に、本発明の補助搬送装置30について
説明する。該補助搬送装置30は左右に並設する二つの
第一補助搬送装置31と第二補助搬送装置32からな
る。即ち、図4、図6に示すように、縦搬送装置21の
後部上方に配設する既存の搬送装置を第一補助搬送装置
31として、該第一補助搬送装置31の左側に、フィー
ドチェーン7と平行状の第二補助搬送装置32を配設し
ている。また、前記第二補助搬送装置32後部は、側面
視においてフィードチェーン7前部とラップするように
配されているが、図8に示す矢印に示すように、フィー
ドチェーン7後部は回動支点軸59を回動中心としてチ
ェーンカバーと一体的に回動し、フィードチェーン7前
部を側方に回動することによって、第二補助搬送装置3
2を開放することができ、メンテナンス作業を行い易く
している。
【0022】該第二補助搬送装置32はフィードチェー
ン7と同様に、従動スプロケット33と駆動スプロケッ
ト34との間にチェーン35を巻回し、該チェーン35
をフィードチェーン7と平行状に配設している。前記第
二補助搬送装置32の内部には前述した減速ケース36
を配している。図5、図7に示すように該減速ケース3
6内に設けた歯車(またはスプロケットとチェーン)に
よって刈取駆動軸50の回動を減速し、該減速ケース3
6後部の左側方に配置する駆動スプロケット34を駆動
し、第二補助搬送装置32を第一補助搬送装置31の搬
送速度を合わせるように減速している。
【0023】また、前記第二補助搬送装置32の従動ス
プロケット33は、図4に示す側面視のように、フィー
ドチェーン7の前部を支持する従動スプロケット40よ
り距離X前方位置に配置し、鉛直方向で距離Y上方に配
置している。即ち、前記第二補助搬送装置32によって
穀稈を挟扼を開始するチェーン35の前端部を、フィー
ドチェーン7により挟扼を開始する前端部より前方に配
し、更に、チェーン35の前端部は縦搬送装置21の直
後方位置に配する位置となっている。よって、穀稈の穂
先側を後部搬送部4Rbによって搬送し、穀稈の株元側
を縦搬送装置21と第一補助搬送装置31によって挟扼
し、縦搬送装置21の終端位置より直ちに第二補助搬送
装置32によって株元の直上方位置を挟扼し、第二補助
搬送装置32の前後途中位置より株元をフィードチェー
ン7に受け継ぐようにしている。その際、フィードチェ
ーン7と第二補助搬送装置32とによる搬送方向を等し
くしているので水平状に傾倒する穀稈の搬送姿勢を整え
て、穀稈の株元を正確に受け継ぎ、安定して脱穀部B内
に搬送することができる。
【0024】また、前記第一補助搬送装置31の図示せ
ぬカバー下面にガイド杆37を配設することもできる。
図4、図6に示す様に、前記第一補助搬送装置31の下
面に枢支軸38を横設している。該枢支軸38は、軸芯
を水平方向で後方内側向きに配置しており、該枢支軸3
8にガイド杆37の基部を枢支し、ガイド杆37の端部
を後方外側に向かって突出している。また、前記枢支軸
38の外周面にはトルクバネ39を巻回しており、ガイ
ド杆37を下方に付勢している。この下方に付勢される
ガイド杆37の途中部は、搬送装置31のカバーに吊設
する係止体41に係止され、ガイド杆37の端部を第二
補助搬送装置32の前部下部に位置させている。更に、
前記ガイド杆37の下方には、縦搬送装置21を配設し
ており、該縦搬送装置21を上方に回動させると、縦搬
送装置21の図示せぬケース後端部をガイド杆37の途
中部に当接し、トルクバネ39の付勢力に抗してガイド
杆37を上方に回動させており、ガイド杆37の後端部
を第二補助搬送装置32の前部上方に移動させている。
なお、ガイド杆37を下方に付勢する構成としてトルク
バネ39に限定する必要はなく、ガイド杆37を圧縮バ
ネ等の弾性体によって下方に付勢する構成にすることも
できる。
【0025】従って、前記縦搬送装置21によって搬送
されてきた穀稈の株元が第一補助搬送装置31によって
引き込まれて、第二補助搬送装置32の右側(機体の内
側)に入り込むことを防いでいる。また、扱深さを調整
する為に縦搬送装置21を回動に合わせてガイド杆37
を回動し、穀稈の株元側を第二補助搬送装置32の受け
継ぎを行うう搬送面の適正位置に案内している。例え
ば、扱深さを浅くするために、縦搬送装置21を上方に
回動するとガイド杆37の端部を上方に回動して第二補
助搬送装置32の搬送面の前部上部に位置し、株元が搬
送面の前部より内側に入り込みことを防ぐようにしてい
る。この様に、第二補助搬送装置32への受け継ぎをス
ムーズにして、穀稈を水平状に安定させて搬送するよう
に構成し、第二補助搬送装置32の途中部より受け継ぎ
を失敗することなくフィードチェーン7に株元を受け継
いでいる。
【0026】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。請求項1に記載するよう
に、補助搬送装置を左右に並設する二つの搬送装置によ
り構成することによって、水平状に搬送する穀稈の株元
側を2箇所で挟扼しており、安定して搬送することがで
きる。また、穀稈の株元側を安定して挟扼しているの
で、株元をフィードチェーンに正確に受け継ぐことがで
き、刈取部より脱穀部への穀稈の搬送効率を向上するこ
とができる。
【0027】また、請求項2に示す如く、第一補助搬送
装置によって搬送される穀稈を一旦、第二補助搬送装置
によって挟扼し、穀稈の株元をフィードチェーンの搬送
面である前部上部に案内しフィードチェーンに受け継い
でいるので、フィードチェーンの内側や下部に株元を当
接して受け継ぎが乱れることを防いでおり、正確に受け
継ぐことができる。
【0028】また、請求項3に示す如く第二補助搬送装
置の搬送方向をフィードチェーンの搬送方向と合わせて
いるので、第二補助搬送装置によって挟扼され搬送され
ている途中において、穀稈の株元をフィードチェーンに
受け継がせており、株元を確実に受け継ぐまで、第二補
助搬送装置とフィードチェーンの両方によって挟扼して
搬送するので、穀稈の搬送姿勢を整えて脱穀部に穀稈を
搬送することができる。
【0029】また、請求項4に示す如く構成したことに
よって、第二補助搬送装置の動力を複雑な動力伝達構成
である刈取部の刈取駆動軸より取り出すことができ、刈
取部の各搬送装置と連動させることができるので、第二
補助搬送装置のみの駆動する動力部を設ける必要がな
く、各搬送装置と連動して第二補助搬送装置の駆動の断
続を行うこともできる構成が簡単であり、製造が容易で
ありコストが嵩むこともない。また、減速ケースを用い
て第一補助搬送装置と第二補助搬送装置とを同じ搬送速
度で駆動することができるので、第一補助搬送装置によ
って搬送されている穀稈を第二補助搬送装置にて容易に
挟扼することができると共に、両搬送装置によって一体
となって穀稈を挟扼しながら搬送することができ、フィ
ードチェーンまで安定して搬送し受け継ぐことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体側面図である。
【図2】刈取部を示す側面図である。
【図3】同じく刈取部を示す平面図である。
【図4】本発明の刈取部の補助搬送装置を示す側面図で
ある。
【図5】刈取部の動力伝達を示すスケルトン図である。
【図6】補助搬送装置を示す平面図である。
【図7】穀脱・選別装置への動力伝達を示すスケルトン
図である。
【図8】フィードチェーンの側方回動にて開放された補
助搬送装置の側面図である。
【符号の説明】 A 刈取部 3 刈取装置 4 上部搬送装置 5 下部搬送装置 7 フィードチェーン 12 回動支点 30 補助搬送装置 31 第一補助搬送装置 32 第二補助搬送装置 33 従動スプロケット 34 駆動スプロケット 35 チェーン 36 減速ケース 40 従動スプロケット 50 刈取駆動軸

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刈取装置により刈り取った穀稈を上部搬
    送装置と下部搬送装置によって後上方に搬送し、補助搬
    送装置を用いてフィードチェーンに受け継ぐ刈取部の構
    成において、前記補助搬送装置を左右に並列に配する第
    一補助搬送装置と第二補助搬送装置とにより形成したこ
    とを特徴とするコンバインの刈取部の補助搬送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の第二補助搬送装置の搬送
    チェーンの前部を支持する従動スプロケットを側面視に
    おいて、フィードチェーンの前部を支持する従動スプロ
    ケットより前上方に配したことを特徴とするコンバイン
    の刈取部の補助搬送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の第二補助搬送装置をフィ
    ードチェーンの内側に配置したことを特徴とするコンバ
    インの刈取部の補助搬送装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の第二補助搬送装置におい
    て、機体の左側前端部に横架し、刈取部の回動支点とな
    る筒状の回動支軸を横架し、該回動支軸内部に刈取駆動
    軸を挿通し、該刈取駆動軸の途中部より動力を取り出
    し、刈取部の各搬送装置に動力を伝達する一方、刈取駆
    動軸の端部に減速ケースを配して、該減速ケースの後側
    部に配する駆動スプロケットに、第二補助搬送装置のチ
    ェーンに巻回して、刈取部より駆動を取り出し可能にし
    たことを特徴とするコンバインの刈取部の補助搬送装
    置。
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