JP2013202034A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】穀稈を刈り取る刈取部3と、穀稈を脱穀部4へと搬送するフィードチェーン12と、フィードチェーン12の前方に配置され、刈取部3とフィードチェーン12との間に設けられた、補助搬送装置13とを有する搬送部5と、を備え、刈取部3を、フィードチェーン12側を支点に前方へ回動オープン可能とし、刈取部3の刈取第一軸47を格納する刈取第一軸ケース50を脱穀部4の前方に左右水平方向に配置し、刈取第一軸ケース50のフィードチェーン12側の一端と補助搬送装置13とを回動可能に連結するとともに、補助搬送装置13は、刈取部3を前方へ回動オープンした際に、補助搬送装置13と他の部材とが干渉しないように移動可能に構成する。
【選択図】図6
Description
また、前記刈取部を、フィードチェーン側を支点に前方へ回動オープン可能としたものも公知となっている。(例えば、特許文献2参照)。
コンバイン100は、走行部2と、穀稈を刈り取る刈取部3と、脱穀部4と、穀稈を脱穀部へと搬送する搬送部5と、グレンタンク6と、排出オーガ7と、運転操作部8と、エンジン9と、を具備する。
走行部2は、左右一対のクローラ11・11から構成される。左右一対のクローラ11・11は、走行機体1を支持する。
刈取部3は、穀稈を刈り取る部分であり、走行機体1の前部に設けられている。本実施形態では、四条刈の刈取部3を設けている。
脱穀部4は刈取部3において刈り取られた穀稈を脱穀する部分であり、走行機体1の上部に設けられている。
搬送部5は、刈取部3から送られる穀稈を脱穀部へと搬送する部分であり、穀稈を脱穀部へと搬送するフィードチェーン12と、フィードチェーン12の前方に配置され、刈取部3とフィードチェーン12との間に設けられた、補助搬送装置13とを有する。
グレンタンク6は脱穀後の穀粒を貯留するタンクであり、脱穀部4の側方に搭載されている。排出オーガ7は、グレンタンク6に貯溜された穀粒を外部へ排出するための装置であり、グレンタンク6の上部に配置されている。運転操作部8は、走行機体1の前部に設けられており、運転座席14、操向ハンドル15や各種の操作レバーなどを備えた操作装置を配置している。運転座席14の下方の走行機体1には、動力源としてのエンジン9が配置されている。
刈取部3は、刈取フレーム21と、刈取フレーム21の前端に設けられた複数の分草板22と、刈取フレーム21の前部に設けられた複数の引起ケース23と、上部搬送装置32と、下部搬送装置30と、縦搬送装置34と、を有している。刈取フレーム21は、後部が走行機体1に上下回動可能に支持されている。分草板22は、圃場の未刈り穀稈を四条分で分草するためのものであり、本実施形態では、五個設けられている。引起ケース23は、後傾姿勢で左右方向に並べて立設されている。また、各引起ケース23にはそれぞれ引起タイン24が設けられており、穀稈の引起しを行う。
刈取穀稈の穂先側を後方へ搬送する上部搬送装置32と、下部搬送装置30の送り終端部近傍にて合流した四条分の穀稈を搬送部5のフィードチェーン12の送り始端に受継ぎ搬送させる縦搬送装置34と、が、図示しない縦搬送駆動ケースに支持されている。
また、刈取部3と走行機体1との間には、図示しない刈取昇降シリンダを有している。このように構成することによって、刈取昇降シリンダを伸縮させることにより刈取部3全体を昇降可能に構成している。また、縦搬送装置34を上下に揺動させることにより、扱深調節を可能としている。
エンジン9からの動力が走行部2のミッションケース40へと伝達され、ミッションケース40から走行部出力プーリ41へと動力が伝達される。走行部出力プーリ41から刈取部第一入力プーリ42へと動力が伝達される。走行部出力プーリ41と刈取部第一入力プーリ42との間にはベルトが巻回されている。
また、脱穀部出力プーリ43から刈取部第二入力プーリ44へと動力が伝達される。脱穀部出力プーリ43と刈取部第二入力プーリ44との間にはベルトが巻回されており、ベルトの中途部にはテンションクラッチ45が設けられている。
刈取第一軸47の中途部には二つのベベルギヤが固設されており、一方のベベルギヤを介して上部搬送軸48に動力を伝達している。上部搬送軸48は、上部搬送装置32へと動力を伝達するための軸である。また、他方のべベルギヤを介して、刈取第二軸51へと動力が伝達される。
また、刈取第一軸47の他端には補助搬送装置13の補助搬送駆動ケース110が固設されている。
また、刈取第二軸51の他端にはベベルギヤが固設されており、ベベルギヤを介して刈取第三軸58へと動力が伝達される。
また、刈取第三軸58の中途部にはベベルギヤが固設されており、ベベルギヤを介して刈取第四軸62へと動力が伝達される。
刈取第四軸62の他端には、二枚のギヤが固設されており、ギヤを介して刈取第五軸71へと動力が伝達される。
そして、刈取第六軸72から引起軸73を介して、図2に示す複数の引起ケース23・23・23・23のチェーンを駆動し、引起タイン24を駆動する。
エンジン9に設けられた出力プーリ81から入力プーリ82へと動力が伝達される。出力プーリ81と入力プーリ82との間にはベルトが巻回されている。
入力プーリ82は動力伝達第一軸83の一端に固設されている。動力伝達第一軸83の他端側は動力伝達ケース85に収納されている。
脱穀部用伝動装置86は、脱穀部4へ動力を伝達するものであり、脱穀部出力軸91を有する。つまり、左右幅を増加させることなくフィードチェーン12に動力を伝達できるようにしている。
動力伝達第二軸95の中途部にはべベルギヤが固設されており、べベルギヤを介し脱穀部出力軸91へと動力が伝達される。脱穀部出力軸91は、図示せぬ扱胴や排藁処理装置へ動力を伝達するための軸である。
動力伝達第二軸95の他端にはギヤが設けられており、ギヤを介して動力伝達第三軸96へと動力が伝達される。
動力伝達ケース85、脱穀部用伝動装置86の構成は第一実施形態と同様であるので説明を省略する。
変速軸98は、油圧アクチュエータ201に接続されている。油圧アクチュエータ201は、伸縮することにより変速軸98を摺動させる。油圧アクチュエータ201の油路には、切換弁202が設けられている。切換弁202は、2位置3ポート式の弁にて構成され、ソレノイドが励磁されると油圧アクチュエータ201は伸長する。
切換弁202は、ECU107に接続されており、ECU107からパルス信号を受信した場合に、ソレノイドにパルス信号を流すことによって制御される。切換弁202の入切を切り替えることにより、変速軸98に軸方向摺動可能に固設されたクラッチがいずれかのギヤと相対回転不能に連結される。これにより、フィードチェーン12の回動速度を低速もしくは高速に切り替えることが可能となる。なお、車速が低速で穀稈量が多い場合にフィードチェーン12の回動速度を速くすることで穀稈の詰まりを防止でき、手扱き作業ではフィードチェーン12の回動速度を遅くすることで、穀稈の投入を正確に行うことができる。
その他の構成は第一実施形態と同様であるので説明を省略する。
動力伝達ケース85、脱穀部用伝動装置86の構成は第一実施形態と同様であるので説明を省略する。
変速軸98は、油圧アクチュエータ211に接続されている。油圧アクチュエータ211は、伸縮することにより変速軸98を摺動させる。油圧アクチュエータ211の油路には、切換弁212が設けられている。切換弁212は、3位置4ポート式の弁にて構成され、一方のソレノイドが励磁されると油圧アクチュエータ211は伸長し、他方のソレノイドが励磁されると短縮する。
切換弁212は、ECU107に接続されており、ECU107からパルス信号を受信した場合に、ソレノイドにパルス信号を流すことによって制御される。フィードチェーン12を高速または低速で運転する場合には、いずれかのソレノイドを励磁することにより切換弁212を切り替える。これにより、変速軸98に軸方向摺動可能に固設されたクラッチがいずれかのギヤと相対回転不能に連結される。また、フィードチェーン12を停止するときは、いずれのソレノイドも励磁しないことにより、切換弁212を中立位置に移動させる。これにより、変速軸98に軸方向摺動可能に固設されたクラッチがいずれのギヤとも連結されない空転状態で保持されることになり、フィードチェーン12を強制的に停止することができる。
なお、車速が低速で穀稈量が多い場合にフィードチェーン12の回動速度を速くすることで穀稈の詰まりを防止でき、手扱き作業ではフィードチェーン12の回動速度を遅くすることで、穀稈の投入を正確に行うことができる。
このように構成することにより、第一実施形態における切替軸102、モータ103及びクラッチ摺動機構104を省くことができる。その他の構成は第一実施形態と同様であるので説明を省略する。
補助搬送装置13は、補助搬送駆動ケース110と補助搬送チェーン111とから構成されている。補助搬送駆動ケース110は、刈取第一軸47が収納された刈取入力ケースとしての刈取第一軸ケース50に固設されている。補助搬送駆動ケース110には、刈取第一軸47の他端が収納されており、ギヤが刈取第一軸47の他端に固設されている。また、補助搬送駆動ケース110の前後には従動スプロケットが回転自在に支持され、後述する補助搬送チェーン駆動スプロケット117と従動スプロケットとの間に補助搬送チェーン111が巻回される。補助搬送駆動ケース110には補助搬送駆動軸116が回転自在に支持され、該補助搬送駆動軸116の一端にもギヤが固設されており、前記刈取第一軸47上のギヤと歯合されて、補助搬送駆動軸116に動力が伝達される。また、補助搬送駆動軸116の他端は機体外側へ突出しており、補助搬送駆動軸116の他端には補助搬送チェーン駆動スプロケット117が設けられている。補助搬送チェーン回動スプロケット117が回動することにより、補助搬送チェーン111を回動させることができる。
補助搬送チェーン111及び補助搬送駆動ケース110は、補助搬送駆動ケース110と刈取第一軸ケース50との固定を解除することにより、刈取第一軸47を中心として退避回動することができる。すなわち、図9(b)に示すように、補助搬送チェーン111及び補助搬送駆動ケース110の前側が下向きに回動し、後側が上側に回動する。このように構成することにより、前記鉛直支軸20を中心とした、刈取部3を水平回動オープンの際に、補助搬送装置13と例えばフィードチェーン12等の他の部材とが干渉しないように移動可能に構成する。
位置決め部材123は、ねじで構成されており、位置決め部材123を位置決め孔122に挿入することにより、刈取第一軸ケース50と補助搬送駆動ケース110とが固定され、位置決めされる。
補助搬送駆動ケース110及び補助搬送チェーン111の重心は、作業位置にあるとき刈取第一軸47よりも前側に位置しているので、位置決め部材123を全て取り外した場合には、自重によって退避回動位置へと移動する。
補助搬送駆動ケース110及び補助搬送チェーン111の重心は、作業位置にあるとき刈取第一軸47よりも前側に位置しているので、位置決め部材123を取り外した場合には、自重によって退避回動位置へと移動する。
このように構成することにより、刈取部3を前方へ回動オープンするときに、補助搬送装置13を他の部材と干渉しないように移動させることで、干渉を防止することができる。
このように構成することにより、刈取第一軸47が回動軸と兼用できるため、部品点数が増加することを防止することができる。
このように構成することにより、補助搬送装置13が回り過ぎて他の部材と干渉を防止することができる。
このように構成することにより、位置決め部材123の着脱により補助搬送装置13を作業位置と回動位置に容易に固定できる。
3 刈取部
4 脱穀部
5 搬送部
12 フィードチェーン
13 補助搬送装置
47 刈取第一軸(刈取入力軸)
50 刈取第一軸ケース(刈取入力ケース)
121 位置決め部
122 位置決め孔
123 位置決め部材
100 コンバイン
Claims (4)
- 穀稈を刈り取る刈取部と、
穀稈を脱穀部へと搬送するフィードチェーンと、前記フィードチェーンの前方に配置され、前記刈取部とフィードチェーンとの間に設けられた、補助搬送装置とを有する搬送部と、
を備え、
前記刈取部を、フィードチェーン側を支点に前方へ回動オープン可能とし、
前記刈取部の刈取入力軸を格納する刈取入力ケースを脱穀部の前方に左右水平方向に配置し、該刈取入力ケースのフィードチェーン側の一端と補助搬送装置とを回動可能に連結するとともに、
前記補助搬送装置は、刈取部を前方へ回動オープンした際に、補助搬送装置と他の部材とが干渉しないように移動可能に構成する、
ことを特徴とするコンバイン。 - 前記補助搬送装置は、刈取部を前方へ回動オープンした際に、刈取入力軸を中心として回動可能に構成する、
ことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。 - 前記刈取入力ケース端部と補助搬送装置との対向する位置に、作業位置と回動位置との位置決め部が形成される、
ことを特徴とする請求項1または2に記載のコンバイン。 - 前記位置決め部を構成する補助搬送装置に設ける位置決め部材は着脱可能に構成する、
ことを特徴とする請求項3に記載のコンバイン。
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