JP5841877B2 - コンバイン - Google Patents

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Description

本発明は、コンバインの技術に関し、特に刈取部を回動オープン可能な構成としたコンバインの技術に関する。
従来、穀稈を刈り取る刈取部と、穀稈を脱穀部へと搬送するフィードチェーンと、前記フィードチェーンの前方に配置され、前記刈取部の縦搬送装置とフィードチェーンとの間に設けられた、補助搬送機構とを有する搬送部と、を備えるコンバインは公知となっている(例えば、特許文献1参照)。また、前記刈取部を、フィードチェーン側を支点に前方へ回動オープン可能としたものも公知となっている。(例えば、特許文献2参照)。
特開2011−92106号公報 特開2008−35746号公報
しかし、従来の構成では、刈取部を、フィードチェーン側を支点に前方へ回動した場合、フィードチェーンの前方に配置された補助搬送装置も一緒に回動したため、補助搬送装置の外側面とフィードチェーンの前端とが干渉してしまうことがあった。
そこで、本発明は係る課題に鑑み、刈取部を前方へ回動オープンするときに、補助搬送装置とフィードチェーンとの干渉を防止することができるコンバインを提供する。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
請求項1においては、穀稈を刈り取る刈取部と、穀稈を脱穀部へと搬送するフィードチェーンと、前記フィードチェーンの前方に配置され、前記刈取部とフィードチェーンとの間に設けられた、補助搬送装置とを具備する穀稈搬送部とを備え、前記脱穀部の前方において、左右水平方向に前記刈取部の刈取入力軸と、前記刈取入力軸を格納する刈取入力ケースを配置し、前記刈取入力軸のフィードチェーン側の一端を、前記補助搬送装置に挿入して、補助搬送装置の駆動軸とし、前記刈取入力軸を中心に補助搬送装置を前後に回動可能に連結するとともに、前記刈取部を、走行機体のフィードチェーン側の前部一側方に立設され、前記刈取入力ケースの近傍に支持されている鉛直支軸を中心に、前方へ水平回動可能に構成し、前記補助搬送装置は、前記刈取部を前記鉛直支軸を中心として前方へ回動オープンした際に、共に水平回動をするとともに、前記刈取部を構成する他の部材とが干渉しないように、前記補助搬送装置の駆動軸と兼用する刈取入力軸を中心に、補助搬送装置を前方へ回動移動させることを可能に構成したコンバインである。
請求項2においては、前記刈取入力ケース端部と補助搬送装置との対向する位置に、作業位置と回動位置との位置決め部が形成されるものである。
請求項3においては、前記位置決め部を構成する補助搬送装置に設ける位置決め部材は着脱可能に構成するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、刈取部を前方へ回動オープンするときに、補助搬送装置を他の部材と干渉しないように移動させることで、干渉を防止することができる。
また、刈取入力軸が回動軸と兼用できるため、部品点数が増加することを防止することができる。
請求項2においては、補助搬送装置が回り過ぎて他の部材と干渉を防止することができる。
請求項3においては、位置決め部材の着脱により補助搬送装置を作業位置と回動位置に容易に固定できる。
本発明の一実施形態に係るコンバインの全体的な構成を示した側面図。 コンバインの構成を示した正面図。 エンジンの刈取部への動力伝達機構を示すブロック図。 エンジンの脱穀部及び搬送部への動力伝達機構を示すブロック図。 動力伝達ケースを示す斜視図。 別実施形態に係るエンジンの脱穀部及び搬送部への動力伝達機構を示すブロック図。 別実施形態に係るエンジンの脱穀部及び搬送部への動力伝達機構を示すブロック図。 (a)補助搬送装置を示す平面図(b)同じく側面図。 (a)作業位置における補助搬送装置を示す側面図(b)回動位置における補助搬送装置を示す側面図。 (a)作業位置における補助搬送装置を示す側面図(b)回動位置における補助搬送装置を示す側面図。
次に、発明の実施の形態を説明する。
まず、本発明に係るコンバイン100の全体構成について、図1及び図2を用いて説明する。なお、図1の矢印A方向を進行方向として定義する。コンバイン100は、走行部2と、穀稈を刈り取る刈取部3と、脱穀部4と、穀稈を脱穀部へと搬送する搬送部5と、グレンタンク6と、排出オーガ7と、運転操作部8と、エンジン9と、を具備する。走行部2は、左右一対のクローラ11・11から構成される。左右一対のクローラ11・11は、走行機体1を支持する。刈取部3は、穀稈を刈り取る部分であり、走行機体1の前部に設けられている。本実施形態では、四条刈の刈取部3を設けている。脱穀部4は刈取部3において刈り取られた穀稈を脱穀する部分であり、走行機体1の上部に設けられている。搬送部5は、刈取部3から送られる穀稈を脱穀部へと搬送する部分であり、穀稈を脱穀部へと搬送するフィードチェーン12と、フィードチェーン12の前方に配置され、刈取部3とフィードチェーン12との間に設けられた、補助搬送装置13とを有する。グレンタンク6は脱穀後の穀粒を貯留するタンクであり、脱穀部4の側方に搭載されている。排出オーガ7は、グレンタンク6に貯溜された穀粒を外部へ排出するための装置であり、グレンタンク6の上部に配置されている。運転操作部8は、走行機体1の前部に設けられており、運転座席14、操向ハンドル15や各種の操作レバーなどを備えた操作装置を配置している。運転座席14の下方の走行機体1には、動力源としてのエンジン9が配置されている。
次に、刈取部3の構成について、図1、図2及び図3を用いて説明する。刈取部3は、刈取フレーム21と、刈取フレーム21の前端に設けられた複数の分草板22と、刈取フレーム21の前部に設けられた複数の引起ケース23と、上部搬送装置32と、下部搬送装置30と、縦搬送装置34と、を有している。刈取フレーム21は、後部が走行機体1に上下回動可能に支持されている。分草板22は、圃場の未刈り穀稈を四条分で分草するためのものであり、本実施形態では、五個設けられている。引起ケース23は、後傾姿勢で左右方向に並べて立設されている。また、各引起ケース23にはそれぞれ引起タイン24が設けられており、穀稈の引起しを行う。
引起ケース23の下部後方にはスターホイル25及び掻込み用の突起付ベルト26を設けており、スターホイル25及び突起付ベルト26によって、引起こされた未刈穀稈の稈元を後方に掻き込む。また、刈取フレーム21の下方には刈刃27が設けられており、掻き込まれた未刈穀稈は刈刃27によって切断される。
刈取穀稈の稈元を前方から後方に搬送する下部搬送装置30が、後述する刈取フレーム21に支持されている。刈取穀稈の穂先側を後方へ搬送する上部搬送装置32と、下部搬送装置30の送り終端部近傍にて合流した四条分の穀稈を搬送部5のフィードチェーン12の送り始端に受継ぎ搬送させる縦搬送装置34と、が、図示しない縦搬送駆動ケースに支持されている。また、刈取部3と走行機体1との間には、図示しない刈取昇降シリンダを有している。このように構成することによって、刈取昇降シリンダを伸縮させることにより刈取部3全体を昇降可能に構成している。また、縦搬送装置34を上下に揺動させることにより、扱深調節を可能としている。
また、刈取部3は、その内部の各装置やエンジン及びミッションケース等のメンテナンスをし易くするために、走行機体1のフィードチェーン12側の前部一側方に立設された鉛直支軸20を中心(支点)にして水平回動可能(開閉回動可能)に構成されている。
次に、刈取部3の動力伝達機構について、図3を用いて説明する。エンジン9からの動力が走行部2のミッションケース40へと伝達され、ミッションケース40から走行部出力プーリ41へと動力が伝達される。走行部出力プーリ41から刈取部第一入力プーリ42へと動力が伝達される。走行部出力プーリ41と刈取部第一入力プーリ42との間にはベルトが巻回されている。また、脱穀部出力プーリ43から刈取部第二入力プーリ44へと動力が伝達される。脱穀部出力プーリ43と刈取部第二入力プーリ44との間にはベルトが巻回されており、ベルトの中途部にはテンションクラッチ45が設けられている。
通常作業時には、テンションクラッチ45は切状態になっており、走行部出力プーリ41から刈取部第一入力プーリ42へと動力が伝達される。また、走行部2が停止状態にあるときに、穀稈の流し込み作業のみを行う場合には、脱穀部4が駆動しているので、テンションクラッチ45を入状態にすることによって、脱穀部出力プーリ43から刈取部第二入力プーリ44へと伝達される。
刈取部第一入力プーリ42及び刈取部第二入力プーリ44は、刈取入力軸を構成する刈取第一軸47の一端に固設されている。
また、刈取第一軸47は、軸心方向が進行方向に対して左右方向になるように配置されている。刈取第一軸47の中途部には二つのベベルギヤが固設されており、一方のベベルギヤを介して上部搬送軸48に動力を伝達している。上部搬送軸48は、上部搬送装置32へと動力を伝達するための軸である。また、他方のべベルギヤを介して、刈取第二軸51へと動力が伝達される。また、刈取第一軸47の他端には補助搬送装置13の補助搬送駆動ケース110が支持されている。
刈取第二軸51の中途部にはベベルギヤが固設されており、ベベルギヤを介して下部搬送軸53及び縦搬送軸55へと動力が伝達される。下部搬送軸53及び縦搬送軸55は、それぞれ下部搬送装置30及び縦搬送装置34へと動力を伝達するための軸である。また、刈取第二軸51の他端にはベベルギヤが固設されており、ベベルギヤを介して刈取第三軸58へと動力が伝達される。
刈取第三軸58の他端にはベベルギヤが固設されており、ベベルギヤを介して刈刃駆動軸59へと動力が伝達される。刈刃駆動軸59は、刈刃27へと動力を伝達するための軸である。また、刈取第三軸58の中途部にはベベルギヤが固設されており、ベベルギヤを介して刈取第四軸62へと動力が伝達される。
刈取第四軸62の中途部にはベベルギヤが固設されており、ベベルギヤ及び動力伝達軸63を介してさらに搬送軸64へと動力を伝達する。搬送軸64はスターホイル25・25、突起付ベルト26・26、下部搬送装置30、及び上部搬送装置32へと動力を伝達するための軸である。刈取第四軸62の他端には、二枚のギヤが固設されており、ギヤを介して刈取第五軸71へと動力が伝達される。
刈取第五軸71の他端にはベベルギヤが固設されており、ベベルギヤを介して刈取第六軸72へと動力が伝達される。そして、刈取第六軸72から引起軸73を介して、図2に示す複数の引起ケース23・23・23・23のチェーンを駆動し、引起タイン24を駆動する。
次に、第一実施形態に係る脱穀部4及び搬送部5の動力伝達機構について、図4及び図5を用いて説明する。エンジン9に設けられた出力プーリ81から入力プーリ82へと動力が伝達される。出力プーリ81と入力プーリ82との間にはベルトが巻回されている。入力プーリ82は動力伝達第一軸83の一端に固設されている。動力伝達第一軸83の他端側は動力伝達ケース85に収納されている。
動力伝達ケース85内には、脱穀部用伝動装置86及びフィードチェーン用伝動装置87が収納される。動力伝達ケース85は、図5に示すように、脱穀部4の前方に配置されている。また、動力伝達ケース85の側方端部はフィードチェーン12よりも機体内側になるように配置されている。このように構成することにより、機体幅内に収めることができる。脱穀部用伝動装置86は、脱穀部4へ動力を伝達するものであり、脱穀部出力軸91を有する。つまり、左右幅を増加させることなくフィードチェーン12に動力を伝達できるようにしている。
また、フィードチェーン用伝動装置87は、フィードチェーン12へ動力を伝達するものであり、フィードチェーン変速機構92、フィードチェーン停止機構93、及びフィードチェーン出力軸94を有する。フィードチェーン用伝動装置87は脱穀部用伝動装置86よりも動力伝達における下流側に配置される。言い換えれば、エンジン9からの動力は、脱穀部用伝動装置86に伝達された後フィードチェーン用伝動装置87へと伝達される。
動力伝達第一軸83の他端にはギヤが設けられており、ギヤを介して一端にギヤを設けた動力伝達第二軸95へ動力が伝達される。動力伝達第二軸95の中途部にはべベルギヤが固設されており、べベルギヤを介し脱穀部出力軸91へと動力が伝達される。脱穀部出力軸91は、図示せぬ扱胴や排藁処理装置へ動力を伝達するための軸である。動力伝達第二軸95の他端にはギヤが設けられており、ギヤを介して動力伝達第三軸96へと動力が伝達される。
動力伝達第三軸96の中途部にはフィードチェーン変速機構92が設けられている。フィードチェーン変速機構92は、フィードチェーン12の回動速度を低速もしくは高速に切り替えるための機構であり、クラッチ機構によって構成されている。本実施形態においては、フィードチェーン変速機構92は、低速及び高速の二段の変速段を有している。詳細には、動力伝達第三軸96の中途部に設けられた大小二枚のギヤが変速軸98に相対回動可能に設けられたギヤと噛合しており、クラッチレバー97の回動によって入切を切り替えることにより、変速軸98に軸方向摺動可能に固設されたクラッチがいずれかのギヤと相対回転不能に連結される。これにより、フィードチェーン12の回動速度を低速もしくは高速に切り替えることが可能となる。なお、車速が低速で穀稈量が多い場合にフィードチェーン12の回動速度を速くすることで穀稈の詰まりを防止でき、手扱き作業ではフィードチェーン12の回動速度を遅くすることで、穀稈の投入を正確に行うことができる。また、本実施形態では歯車摺動式のクラッチとしているが、摩擦クラッチや電磁クラッチや油圧クラッチ等で構成することも可能である。また、動力伝達第三軸96の左端よりプーリ等を介して選別装置に動力が伝達される。
変速軸98の他端には、フィードチェーン停止機構93が設けられている。フィードチェーン停止機構93は、フィードチェーン12への動力伝達の入切を切り替えるための機構である。フィードチェーン停止機構93は、クラッチ機構によって構成されている。詳細には変速軸98の一端に設けられたギヤと切替軸102の中途部に相対回動可能に設けられたギヤとが噛合しており、切替軸102にはクラッチが軸方向摺動可能に固設されている。切替軸102にはクラッチ摺動機構104を介してモータ103が連結されている。モータ103を駆動してクラッチ摺動機構104を駆動させることにより切替軸102を移動させて、クラッチをギヤと相対回転不能に連結することで入状態にする。また、モータ103を駆動してクラッチ摺動機構104を駆動させることにより切替軸102を移動させる。そして、切替軸102を移動させることにより、クラッチをギヤと離間させることで切状態にする。
モータ103はECU(Engine Control Unit)107に接続されている。ECU107は、エンジン9にも接続されており、例えば、ECU107の電源が遮断された場合には、エンジン9の駆動も止まる。しかし、脱穀部用伝動装置86の脱穀部出力軸91は、エンジン9の駆動停止後も慣性によりしばらくの間回動し続けるため、フィードチェーン用伝動装置87にも脱穀部出力軸91の回動する力が伝わりフィードチェーン12が回り続けることがあった。そこで、ECU107の電源が遮断された場合には、モータ103へ図示せぬ別の電力供給路から電力を供給して、モータ103を駆動させてフィードチェーン停止機構93を駆動し、フィードチェーン12への動力を遮断することにより、フィードチェーン12を強制的に停止することができる。
切替軸102の他端にはギヤが設けられており、ギヤを介してフィードチェーン出力軸94に動力が伝達される。フィードチェーン出力軸94の他端にはフィードチェーン回動スプロケット105が設けられている。フィードチェーン回動スプロケット105は、フィードチェーン12の前下部に配置されており、フィードチェーン回動スプロケット105が回動することにより、フィードチェーン12を回動させることができる。
また、脱穀部4及び搬送部5の動力伝達機構の第二実施形態として、図6に示すように、油圧アクチュエータ201を用いた構成とすることも可能である。動力伝達ケース85、脱穀部用伝動装置86の構成は第一実施形態と同様であるので説明を省略する。
フィードチェーン用伝動装置87は、フィードチェーン12へ動力を伝達するものであり、フィードチェーン変速機構92、フィードチェーン停止機構93、及びフィードチェーン出力軸94を有する。フィードチェーン変速機構92は、フィードチェーン12の回動速度を低速もしくは高速に切り替えるための機構であり、クラッチ機構によって構成されている。本実施形態においては、フィードチェーン変速機構92は、低速及び高速の二段の変速段を有している。詳細には、動力伝達第三軸96の中途部に設けられた大小二枚のギヤが変速軸98に相対回動可能に設けられたギヤと噛合している。変速軸98は、油圧アクチュエータ201に接続されている。油圧アクチュエータ201は、伸縮することにより変速軸98を摺動させる。油圧アクチュエータ201の油路には、切換弁202が設けられている。切換弁202は、2位置3ポート式の弁にて構成され、ソレノイドが励磁されると油圧アクチュエータ201は伸長する。切換弁202は、ECU107に接続されており、ECU107からパルス信号を受信した場合に、ソレノイドにパルス信号を流すことによって制御される。切換弁202の入切を切り替えることにより、変速軸98に軸方向摺動可能に固設されたクラッチがいずれかのギヤと相対回転不能に連結される。これにより、フィードチェーン12の回動速度を低速もしくは高速に切り替えることが可能となる。なお、車速が低速で穀稈量が多い場合にフィードチェーン12の回動速度を速くすることで穀稈の詰まりを防止でき、手扱き作業ではフィードチェーン12の回動速度を遅くすることで、穀稈の投入を正確に行うことができる。その他の構成は第一実施形態と同様であるので説明を省略する。
また、脱穀部4及び搬送部5の動力伝達機構の第三実施形態として、図7に示すように、3ポジション式の油圧アクチュエータ211を用いた構成とすることも可能である。動力伝達ケース85、脱穀部用伝動装置86の構成は第一実施形態と同様であるので説明を省略する。
フィードチェーン用伝動装置87は、フィードチェーン12へ動力を伝達するものであり、フィードチェーン変速機構92、フィードチェーン停止機構93、及びフィードチェーン出力軸94を有する。ここで、本実施形態においては、フィードチェーン変速機構92及びフィードチェーン停止機構93を合わせて、3ポジション式のクラッチ機構によって構成している。フィードチェーン変速機構92及びフィードチェーン停止機構93を兼ね備えるクラッチ機構は、低速、高速及び停止の三段の変速段を有している。変速軸98は、油圧アクチュエータ211に接続されている。油圧アクチュエータ211は、伸縮することにより変速軸98を摺動させる。油圧アクチュエータ211の油路には、切換弁212が設けられている。切換弁212は、3位置4ポート式の弁にて構成され、一方のソレノイドが励磁されると油圧アクチュエータ211は伸長し、他方のソレノイドが励磁されると短縮する。切換弁212は、ECU107に接続されており、ECU107からパルス信号を受信した場合に、ソレノイドにパルス信号を流すことによって制御される。フィードチェーン12を高速または低速で運転する場合には、いずれかのソレノイドを励磁することにより切換弁212を切り替える。これにより、変速軸98に軸方向摺動可能に固設されたクラッチがいずれかのギヤと相対回転不能に連結される。また、フィードチェーン12を停止するときは、いずれのソレノイドも励磁しないことにより、切換弁212を中立位置に移動させる。これにより、変速軸98に軸方向摺動可能に固設されたクラッチがいずれのギヤとも連結されない空転状態で保持されることになり、フィードチェーン12を強制的に停止することができる。なお、車速が低速で穀稈量が多い場合にフィードチェーン12の回動速度を速くすることで穀稈の詰まりを防止でき、手扱き作業ではフィードチェーン12の回動速度を遅くすることで、穀稈の投入を正確に行うことができる。このように構成することにより、第一実施形態における切替軸102、モータ103及びクラッチ摺動機構104を省くことができる。その他の構成は第一実施形態と同様であるので説明を省略する。
次に、補助搬送装置13の構成について、図3及び図8を用いて説明する。補助搬送装置13は、補助搬送駆動ケース110と補助搬送チェーン111とから構成されている。補助搬送駆動ケース110は、刈取第一軸47が収納された刈取入力ケースとしての刈取第一軸ケース50に固設されている。補助搬送駆動ケース110には、刈取第一軸47の他端が収納されており、ギヤが刈取第一軸47の他端に固設されている。また、補助搬送駆動ケース110の前後には従動スプロケットが回転自在に支持され、後述する補助搬送チェーン駆動スプロケット117と従動スプロケットとの間に補助搬送チェーン111が巻回される。補助搬送駆動ケース110には補助搬送駆動軸116が回転自在に支持され、該補助搬送駆動軸116の一端にもギヤが固設されており、前記刈取第一軸47上のギヤと歯合されて、補助搬送駆動軸116に動力が伝達される。また、補助搬送駆動軸116の他端は機体外側へ突出しており、補助搬送駆動軸116の他端には補助搬送チェーン駆動スプロケット117が設けられている。補助搬送チェーン回動スプロケット117が回動することにより、補助搬送チェーン111を回動させることができる。
次に、刈取部3を水平回動オープンの際における補助搬送装置13の退避移動について、図8及び図9を用いて説明する。補助搬送チェーン111及び補助搬送駆動ケース110は、補助搬送駆動ケース110と刈取第一軸ケース50との固定を解除することにより、刈取第一軸47を中心として退避回動することができる。すなわち、図9(b)に示すように、補助搬送チェーン111及び補助搬送駆動ケース110の前側が下向きに回動し、後側が上側に回動する。このように構成することにより、前記鉛直支軸20を中心とした、刈取部3を水平回動オープンの際に、補助搬送装置13と例えばフィードチェーン12等の他の部材とが干渉しないように移動可能に構成する。
また、刈取第一軸ケース50の端部と補助搬送駆動ケース110との対向する位置には、作業位置と退避回動位置との位置決め部121が形成される。位置決め部121は、刈取第一軸ケース50及び補助搬送駆動ケース110にそれぞれ設けられた位置決め孔122a・122bと、位置決め部材123とから構成される。本実施形態においては、刈取第一軸ケース50に設けられた位置決め孔122aは、刈取第一軸ケース50端部に四か所に設けられている。また、補助搬送駆動ケース110に設けられた位置決め孔122bは、三か所に設けられている。図9(a)に示すように、補助搬送駆動ケース110が作業位置にあるときは、補助搬送駆動ケース110に設けられた三か所の位置決め孔122bと、刈取第一軸ケース50に設けられた三か所の位置決め孔122aとが連通し位置決め部材123を挿入可能(着脱可能)とする。また、図9(b)に示すように、補助搬送駆動ケース110が退避回動位置にあるとき、すなわち補助搬送チェーン111の前方が下方へ回動している状態にあるときは、補助搬送駆動ケース110に設けられた一か所の位置決め孔122bと、刈取第一軸ケース50に設けられた一か所の位置決め孔122aとが連通し位置決め部材123を挿入可能(着脱可能)とする。このように構成することにより、作業位置及び退避回動位置において、刈取第一軸ケース50及び補助搬送駆動ケース110にそれぞれ設けられた位置決め孔122が連通する。位置決め部材123は、ねじで構成されており、位置決め部材123を位置決め孔122に挿入することにより、刈取第一軸ケース50と補助搬送駆動ケース110とが固定され、位置決めされる。補助搬送駆動ケース110及び補助搬送チェーン111の重心は、作業位置にあるとき刈取第一軸47よりも前側に位置しているので、位置決め部材123を全て取り外した場合には、自重によって退避回動位置へと移動する。
また、図10に示すように、補助搬送駆動ケース110に設けられた位置決め孔122bを長孔で構成することもできる。位置決め孔122bは、刈取第一軸47を中心とした円弧状に構成されている。また、刈取第一軸ケース50には、一つの位置決め孔122aが設けられている。補助搬送駆動ケース110が作業位置にあるときは、刈取第一軸ケース50に設けられた位置決め孔122aと位置決め孔122bの後側端部とが連通し位置決め部材123を挿入可能(着脱可能)とする。また、図10(b)に示すように、退避回動位置にあるときは、刈取第一軸ケース50に設けられた位置決め孔122aと位置決め孔122bの前側端部とが連通し位置決め部材123を挿入可能(着脱可能)とする。補助搬送駆動ケース110及び補助搬送チェーン111の重心は、作業位置にあるとき刈取第一軸47よりも前側に位置しているので、位置決め部材123を取り外した場合には、自重によって退避回動位置へと移動する。
なお、本発明の一実施形態に係るコンバインにおいては、位置決め部121を位置決め孔とねじで構成された位置決め部材で構成し、回動位置で固定可能としたがこれに限定するものではなく、例えば、ピンや爪で構成することも可能である。
また、フィードチェーン変速機構92は、低速及び高速の二段の変速段を有しているがこれに限定するものではなく、例えば、三段以上の多段変速とすることも可能である。
以上のように、コンバイン100は、穀稈を刈り取る刈取部3と、穀稈を脱穀部4へと搬送するフィードチェーン12と、フィードチェーン12の前方に配置され、刈取部3とフィードチェーン12との間に設けられた、補助搬送装置13とを有する搬送部5と、を備え、刈取部3を、フィードチェーン12側を支点に前方へ回動オープン可能とし、刈取部3の刈取第一軸47を格納する刈取第一軸ケース50を脱穀部4の前方に左右水平方向に配置し、刈取第一軸ケース50のフィードチェーン12側の一端と補助搬送装置13とを回動可能に連結するとともに、補助搬送装置13は、刈取部3を前方へ回動オープンした際に、補助搬送装置13と他の部材とが干渉しないように移動可能に構成するものである。このように構成することにより、刈取部3を前方へ回動オープンするときに、補助搬送装置13を他の部材と干渉しないように移動させることで、干渉を防止することができる。
また、補助搬送装置13は、刈取部3を前方へ回動オープンした際に、刈取第一軸47を中心として回動可能に構成するものである。このように構成することにより、刈取第一軸47が回動軸と兼用できるため、部品点数が増加することを防止することができる。
また、刈取入力ケース50端部と補助搬送装置13との対向する位置に、作業位置と回動位置との位置決め部121が形成されるものである。このように構成することにより、補助搬送装置13が回り過ぎて他の部材と干渉を防止することができる。
また、前記位置決め部121を構成する補助搬送装置13に設ける位置決め部材123は着脱可能に構成するものである。このように構成することにより、位置決め部材123の着脱により補助搬送装置13を作業位置と回動位置に容易に固定できる。
2 走行部
3 刈取部
4 脱穀部
5 搬送部
12 フィードチェーン
13 補助搬送装置
47 刈取第一軸(刈取入力軸)
50 刈取第一軸ケース(刈取入力ケース)
121 位置決め部
122 位置決め孔
123 位置決め部材
100 コンバイン

Claims (3)

  1. 穀稈を刈り取る刈取部と、穀稈を脱穀部へと搬送するフィードチェーンと、前記フィードチェーンの前方に配置され、前記刈取部とフィードチェーンとの間に設けられた、補助搬送装置とを具備する穀稈搬送部とを備え、
    前記脱穀部の前方において、左右水平方向に前記刈取部の刈取入力軸と、前記刈取入力軸を格納する刈取入力ケースを配置し、
    前記刈取入力軸のフィードチェーン側の一端を、前記補助搬送装置に挿入して、補助搬送装置の駆動軸とし、前記刈取入力軸を中心に補助搬送装置を前後に回動可能に連結するとともに、
    前記刈取部を、走行機体のフィードチェーン側の前部一側方に立設され、前記刈取入力ケースの近傍に支持されている鉛直支軸を中心に、前方へ水平回動可能に構成し、
    前記補助搬送装置は、前記刈取部を前記鉛直支軸を中心として前方へ回動オープンした際に、共に水平回動をするとともに、前記刈取部を構成する他の部材とが干渉しないように、前記補助搬送装置の駆動軸と兼用する刈取入力軸を中心に、補助搬送装置を前方へ回動移動させることを可能に構成した
    ことを特徴とするコンバイン。
  2. 前記刈取入力ケース端部と補助搬送装置との対向する位置に、作業位置と回動位置との位置決め部が形成されることを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記位置決め部を構成する補助搬送装置に設ける位置決め部材は着脱可能に構成することを特徴とする請求項2に記載のコンバイン。
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